バイオハザード2
ジャンル | サバイバルホラー |
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対応機種 |
PlayStation ゲームアーカイブス(PS3/PSP/PSVita) game.com Microsoft Windows ドリームキャスト NINTENDO64 ニンテンドーゲームキューブ |
開発元 |
カプコン タイガー・エレクトロニクス(game.com) |
発売元 |
カプコン タイガー・エレクトロニクス(game.com) |
シリーズ | バイオハザードシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア |
CD-ROM2枚組 (PS、Windows) ロムカセット (game.com) GD-ROM (DC) 512Mbitカートリッジ (N64) 専用光ディスク1枚 (GC) |
発売日 |
PlayStation: |
対象年齢 |
CERO:C(15才以上対象) ESRB:M(17歳以上) BBFC: 15(PCでは18) PEGI: 16+ USK: 16 |
売上本数 |
約228万本 496万本[1] |
『バイオハザード2』(バイオハザードツー、BIOHAZARD 2、英題:Resident Evil 2)は、1998年にカプコンよりPlayStation(PS)用として発売されたホラーアクションアドベンチャーゲーム。『バイオハザードシリーズ』の第2作である。後にNINTENDO64、ドリームキャスト、Windows(PC)、ニンテンドーゲームキューブ向けに移植され、2007年にはゲームアーカイブスでも配信されている[3]。
2019年1月25日には、リメイク版が『バイオハザード RE:2』(バイオハザードアールイーツー、BIOHAZARD RE:2、英題:Resident Evil 2、以下『RE:2』)のタイトルで発売予定。詳細は#リメイク版を参照。
概要
本編シリーズとしては、1996年発売の前作『バイオハザード』(以降『1』)から約2年ぶりとなり、現実の西暦とゲームの西暦が一致するようになった(日付そのものは、ゲームの方が少しだけ未来)。時系列としては前作の2か月後に位置しており、舞台も前作の閉鎖的だった洋館から一転して、開放的でより規模の大きいラクーンシティに変わっているが、前作と目的は変わっておらず、偶然バイオハザードに見舞われた日にラクーンシティへ来た新人警官のレオン・S・ケネディや女子大生のクレア・レッドフィールドを操作して壊滅状態の街を探索し、遭遇するさまざまなクリーチャーに対処しつつ、各種アイテムを駆使して街から脱出することが目的となっている。
『1』のヒットを受けて開発が始まり、一時は完成目前まで進行していたが、そのバージョンは没案となり、新たに作り直された物が『2』として発売された(後述)。
パッケージには表示されていないが、CEROの年齢区分により15歳以上対象とされている。
PS版は国内215万本(初動本数は138万本)以上、全世界で496万本を販売した。これは本シリーズ中、歴代3位の売上数となる(1位は『バイオハザード5』、2位は『バイオハザード6』)。
テレビ用コマーシャルはゾンビ映画の第一人者であるジョージ・A・ロメロが監督し、レオン役としてブラッド・レンフロが出演した。
一般人が主人公のバイオハザードというコンセプトは、『バイオハザード アウトブレイク』へ引き継がれた。
ストーリー
1998年7月25日、ラクーンシティを震撼させた連続猟奇殺人事件「洋館事件」は、ラクーン市警に所属する特殊部隊S.T.A.R.S.の投入によって解決されたが、圧力により詳細が公表されることはなかった。時が過ぎ、人々が事件の恐怖を忘れ去ってゆく中、怪物の目撃談や「人喰い病」と呼ばれる奇病などの異変が市内で発生するようになる。
そんな折、事件から2か月後の9月29日、ラクーンシティに向かう2人の人物がいた。1人は新人警官レオン・S・ケネディ。洋館事件に興味を持ち、自ら配属を志願したが、前日に酔い潰れて夕方からの出勤という大遅刻を犯してしまった。もう1人は女子大生クレア・レッドフィールド。音信不通となった兄のS.T.A.R.S.隊員クリス・レッドフィールドを探すため、ラクーンシティまで出向いてきたのである。しかし、ようやく到着した2人が見たものは、ゾンビと化した市民たちが徘徊する死の街だった。
そこで逃亡中に遭遇したレオンとクレアは車で警察署へ向かうが、車内に潜んでいたゾンビに襲撃されて車は大破し、炎上してしまう。
分断されたレオンとクレアは、それぞれ別の道を進んで警察署へたどり着くが、そこもすでに壊滅状態となっていた。瀕死のマービン巡査や署内にあったクリスの手記から、この異常事態が製薬会社アンブレラの開発した生物兵器T-ウィルスの蔓延によるバイオハザードであることが判明する。署内で合流したレオンとクレアは、他の生存者と脱出手段を見つけ出すため、手分けして署内を調査する。
調査の過程で、レオンは恋人を探しにきたという女性エイダ・ウォンと、クレアは母から警察署へ逃げるよう連絡を受けてたどり着いた少女シェリー・バーキンと、それぞれ運命的な出会いを果たす。署内にはまだ数人の生存者がいたが、徘徊する謎の怪物に襲われて殺害されてしまう。レオンとクレアはそれぞれ別の場所で怪物と交戦し、これを退けて下水道へ降りる。
下水道へ降りると、シェリーの母であるアンブレラ研究員アネット・バーキンと遭遇。彼女は、街のバイオハザードがアンブレラ上層部の派遣した特殊部隊による襲撃が原因で、シェリーを追跡する怪物の正体が、致命傷を負った夫ウィリアムが死の間際、自作の新型ウイルス「G-ウィルス」を投与したことで生まれた「G生物」であることを告白する。夫の研究を守ろうとするあまり疑心暗鬼に陥っていたアネットは、シェリーを保護したクレアにさえ敵意を向ける。
レオンとエイダ、クレアとシェリーは戦いの中で絆を深めてゆく。しかし、エイダはアンブレラとは別の組織からG-ウィルスを奪取するために派遣されたスパイだった。レオンを愛するようになっていたエイダは、事実を知って驚愕する彼を完全には裏切れず、混乱の中でレオンを庇って力尽きる。アネットもまた致命傷を負い、クレアにシェリーを託して息を引き取る。
そして、レオンとクレアはシェリーを連れて地下研究所で貨物列車を発進させると、もはや原形を留めない姿と化してなお追ってきたG生物を完全に撃破し、ラクーンシティからの脱出に成功する。
朝日を浴びながら、クレアは兄を必ず探し出し、レオンはアンブレラと戦うことを決意するのだった。
システムの概要・特徴など
- ザッピングシステムの採用
- 前作『1』同様に2人の主人公が存在するが、どちらかを選択して一度ゲームクリアすると、開始時に選択しなかった方の主人公の物語である「裏シナリオ」をプレイ可能なセーブデータを作成できる(最初に選んだ方は「表シナリオ」と呼ばれる)。表での行動の一部が、裏での行動の一部に影響を及ぼす(有利なものと不利なものの両方があるが、ストーリーそのものに影響は及ぼさない)。裏をクリアすると、今度は表で開始できるセーブデータを作成でき、隠し武器解禁などのおまけ要素を引き継げる。
- 表で開けたはずの鍵を裏でもまた開けなければならなかったり、表で取ったはずのアイテムが裏でも同じ場所に置かれていたりする矛盾があるが、表に対して裏はパラレルワールドという位置付けであるため、これは矛盾とは言えない[4]。
- 隠しシナリオの採用
- ザッピングの裏シナリオでSランクを取ると、隠しシナリオである『The 4th Survivor』(ザ・フォース・サバイバー、以降『T4S』)が出現する。また、表→裏→表→裏→表→裏と3巡以上クリアし、なおかつ『T4S』が出現済みであれば、『The 豆腐 Survivor』(ザ・トウフ・サバイバー、以降『T豆S』)がプレイ可能になる。
- 難易度選択が可能
- 本作では難易度選択が可能になった。「EASY」と「NORMAL」では以下6点が異なる。
- 敵のHPが少ない
- 最初からハンドガンの弾を120発持っている
- アイテムボックスに救急スプレーが3個入っている
- ルーキーファイルが読める(表プレイのみ)
- セーブデータの名前が白色になる
- 隠し要素(『The 4th Survivor』、『The 豆腐Survivor』、隠し武器、隠しコスチューム)が利用できない
- 『デュアルショックVer.』では、さらに多彩な難易度でプレイ可能になっている。
- 武器の改造が可能
- レオン編のみ、所持武器に対応したカスタムパーツ(ハンドガン、ショットガン、マグナム)を組み合わせることで武器を強化できる。改造することで、ハンドガンでは3連射打ちが可能となり、ショットガンやマグナムは弾の威力が強化されるメリットがある。ただし、ハンドガンの3連射打ちは弾の消費量が増え、ショットガンやマグナムは発射から再発射、発射から移動可能までの時間がそれぞれ延びる分、隙が大きくなるデメリットがある。また、カスタムパーツを組み合わせることで弾薬が限界数まで補充される(予備の弾薬は減らない)。
- キャラクター性能の平均化
- 全キャラクターとも体力が一定となった(豆腐は除く)。ただし、シェリーとエイダは他の人物より若干歩行速度が異なる。
- 体力 (HP)
- 画面上での体力は心電図表示され、具体的な数値は分からない。主人公の最大HPは200と設定されており、残りのHPに応じて心電図の状況と移動速度が変わる。HPが全てなくなると、プレイヤーは死亡してゲームオーバーとなり、パートナーが死亡してもゲームオーバーとなる。
- Fine (HP200-120) 時、移動速度は変化なし
- 黄Caution (HP119-60) 時、移動速度はFine時の90%
- 朱Caution (HP59-30) 時、移動速度はFine時の90%
- Danger (HP29-1) 時、移動速度はFine時の50%
- Poison時、移動速度はFine時の90%(ただし、DangerかつPoisonの場合の移動速度はFine時の50%)
- なお、Poison時は1秒につきHPが1ずつ減少するが、Poison状態でHPが0になることはない(最低でHPが1だけ残り、ゲームオーバーにはならない。
- ダメージモーション
- 体力が一定まで低下すると、背を曲げて腹部を抱えたり足を引きずりながら移動するダメージモーションが加わった。状態が悪くなるごとに移動速度が低下する(ただし、シェリーだけは通常と変わらない)。
- アイテム画面
- アイテムに「調べる」コマンドを使うだけで、詳しいコメントを見ることができるようになった。
『デュアルショックVer.』の変更点
- おまけゲームの追加
- 本編とは無関係の『Extreme Battle』(エクストリームバトル、以降『EB』)というおまけゲームが追加されている。使用可能な登場人物はレオン、クレア、エイダ、そして『1』のクリス。ある条件を満たせばプレイできるようになる。
- ゲームの目的は研究所からR.P.D.へ向かい、署内に配置された4つの対ウイルス爆弾を回収すること(4つ回収した時点でクリアとなる)。3段階の難易度(レベル)でプレイできるが、レベルが高いほどG第4形態などの強敵が多数配置されるうえ、レベル3ではクリーチャーの体力や攻撃力が激増する(G第4形態を完全に倒すには、ロケットランチャー複数回分の攻撃が必要)。各種アイテムやクリーチャーの配置はランダム(一部例外あり)。
- デュアルショックへの対応
- タイトル通りの対応。アナログスティックによる操作やコントローラの振動機能を用いた演出が楽しめる。
- アレンジ難易度の追加
- 北米版の難易度(自動照準無し、敵の配置変更、敵の攻撃力・耐久力上昇)でプレイできる「U.S.A.」モードと、初期装備が無限サブマシンガンに変更されてアイテムボックスには救急スプレーが3つと隠し武器(無限ガトリングガン、無限ロケットランチャー)が用意された「ROOKIE」モードが追加されている。なお、セーブデータは通常のセーブデータとは互換性が無い、アレンジ難易度専用のデータとなる。
- 裏コマンドの追加
- キーコンフィグ画面であるコマンドを入力すると、すべての武器の弾数が無限(∞)になる(元々弾数が無いナイフでも「∞」と表示され、火炎放射器やスパークショットの%数も同様になる)。ゲームモードに関係無く使用可能。なお、通常版でもキーコンフィグ画面でこれと大部分が共通したコマンドを入力すると自動照準がオフになる裏ワザがあったが、このコマンドの追加で削除された。
- イラストの追加
- 『T豆S』クリア後の記録画面において、豆腐がハンクに一部を切り取られ、湯豆腐にされて食べられてしまうイラストが追加された。殺害されたわけではないらしく、よく見ると青筋が浮いている。
NINTENDO64版の変更点
- EXファイルの追加
- 当時開発中だった『バイオハザード0』のレベッカの報告書や、『バイオハザード3 LAST ESCAPE』(以降、『3』)のダリオの遺書などが追加された。
- ランダムモード
- アイテムの位置がランダムに変更される。
- 操作方法を変更可能
- 従来のラジコン操作をアナログ操作に変更できるようになった。
- 血の色の変更可能
- 青、緑、赤より選択可能。
- ボウガンの仕様が変更
- 無限だった装弾数が有限になった。
- 裏コマンドの追加
- おまけ要素である隠し武器や隠しシナリオ、HP無限などを出現させることができるコマンドが存在する。
- 隠しコスチュームの一新
- レオンもクレアも隠しコスチュームが一新されている。
- 電算室の「GUEST」というパスワードを「NEMESIS」と入れても認証できるようになっている。
Windows 95/98版の変更点
『デュアルショックVer.』を元に移植されており、コントローラ振動機能を用いた演出以外はすべて使用可能(ゲームをクリアする必要は無い)。
- キャラクターやオブジェクトがより鮮明に
- 背景こそ従来機種の荒い表示のままだが、キャラクターやオブジェクトのテクスチャマッピングが見直され、640ドット×480ラインの解像度に最適化した鮮明なものとなった。補間も違和感の少ない、自然なものとなっている。解像度を320ドット×240ラインに落としたり、画面演出を簡略化するなど、ビデオカードの性能に合わせた柔軟な調整も可能。
- 画面演出の途中スキップ
- ドアの開放やハシゴの昇降の画面演出を、途中でスキップ可能。
- CD-ROM内に特別なセーブデータを収録
- ゲーム起動前に手動でHDD内にコピーして読み取り属性を外す必要があるが、アイテムボックスに無限サブマシンガン、無限ガトリングガン、無限ロケットランチャーの入った難易度EASYのセーブデータが、CD-ROM内に収録されている。
- EAXへの対応
- 修正プログラムVer.2.00で対応。
- 「ギャラリー」の追加
- オープニングなどのイベントムービー、キャラクターのCGモデル、開発資料などが起動メニューから閲覧可能。ゲームのクリア状況に伴い、数が増えていく。
- ボウガンの仕様が変更
- 無限だった装弾数が有限になった。
- 難易度の追加
- レオン、クレアどちらかの表編をクリアすると、起動メニューから「HARD」が選択できるようになる。プレイヤーの初期体力が「NORMAL」よりも低くなっており、敵の耐久力も全体的に上昇している。
- 北米版と同じ難易度になる「ARRANGE」を選択するとPC版では他機種の日本版では削除されているゲームオーバー画面で操作キャラクターが殺害されるムービーがそのまま収録されている。
- 「ARRANGE」から「HARD」を選択すると下記の「NIGHTMARE MODE」と同じ難易度になる。
ドリームキャスト版の変更点
Windows 95/98版を元に移植されており、最強セーブデータ以外はすべて使用可能。なお、弾数無限化も可能だが、コマンドなどがデュアルショックVer.と異なり、下記の「NIGHTMARE MODE」の裏編をクリアすると表示される。
- アレンジ難易度に「NIGHTMARE MODE」の追加
- 北米版に比べ、敵の攻撃力と耐久力が上がっている(特にゾンビの強化が著しく、完全に倒すにはハンドガンで10数発分の攻撃が必要)、ハンドガン類にクリティカルヒットが追加されている(一定確率でゾンビやゾンビ犬の頭部が吹き飛ぶが、それが出なければよろめかせることすら難しく、約5回噛み付かれただけで主人公は死に至る。このため、表シナリオの開始直後など主人公の通れる幅が狭めで敵が近くに配置されているステージでは、逃げに徹する必要がある。)、強力な武器の入手弾数が減っている、隠し武器を入手できないなどの違いがある。
ゲームキューブ版の変更点
『デュアルショックVer.』を元に移植されているが、グラフィック関連はWindows 95/98版やドリームキャスト版と同じ鮮明なものに変更されている。
- ゲームディスクの1枚化
- 使用するメディアがCD-ROM2枚から、より容量の多い8cm光ディスク1枚となった。ロード時間も短縮されている。
- タイトルコールの変更
- ゲームスタート時のタイトルコールがbiohazard(リメイク版)以降の作品のタイトルコールを担当しているウォード・セクストンによって新録されたものに変更された。この変更は、GC移植版の『3』および『バイオハザード CODE:Veronica』でも行われている。
- 画面明度調整機能の追加
- オプションにて画面の明るさを調整できるようになった。
- イベントスキップ機能の追加
- ゲーム中のイベントのスキップ機能を追加。
- スタッフロールの変更
- エンディングのスタッフロールではゲーム中のCG動画が背景に流れるようになった。
登場人物
バイオハザードシリーズの登場人物、およびリンク先の個別項目も併せて参照。
主要人物
- レオン・S・ケネディ(Leon Scott Kennedy)
- 本作の男主人公。21歳の新人警察官。アークレイ山地で起こった猟奇殺人事件に興味をもって、自らも調査をしたいとR.P.D.への配属を志願し、ラクーンシティを訪れる。正義感が強く、窮地を脱するサバイバル能力に優れる。身長178cm、体重70.2kg、血液型はA型。専用アイテムはライター。
- クレア・レッドフィールド(Claire Redfield)
- 本作の女主人公。19歳の大学生。前作の主人公クリス・レッドフィールドの妹で、連絡の途絶えたクリスを探すためにラクーンシティを訪れる。クリスに戦闘術を仕込まれており、ナイフから大型の銃まで扱える。身長169cm、体重52.4kg、血液型はO型。専用アイテムはキーピック。
- エイダ・ウォン(Ada Wong)
- レオン編のパートナーキャラ。謎の多い東洋系の美女。年齢は推定24歳で、血液型はAB型。専用アイテムは恋人のジョンの写真。『EB』では、条件を満たすと使用可能になる。
- シェリー・バーキン(Sherry Birkin)
- クレア編のパートナーキャラ。ウィリアム・バーキンとアネット・バーキンの娘。12歳で、血液型はO型。母から貰った大きなペンダントを身に着けている。アネットの指示でいち早くR.P.D.へ逃げ込み、そこでクレアと会う。
キーパーソン
- ベン・ベルトリッチ(Ben Bertolucci)
- レオン編のキーパーソンで、腕利きのフリーランスジャーナリスト。ラクーンシティで発生する怪異を敏感に察知して取材を行い、調査がアンブレラやブライアンを巡る暗部まで達したため、R.P.D.の留置所に拘置された。実は留置所の鍵を持っており、留置所から出ることは可能であったが、ゾンビ以上の脅威があることを知っていたことから、あえて留まっていた。
- ブライアン・アイアンズ(Brian Irons)
- クレア編のキーパーソンで、R.P.D.署長[5]。剥製作りが趣味でそれは動物に留まらない。部下の信望が厚い男と見られていたが、実際には猟奇的側面を持ち、抑圧された状況に置かれると暴走しやすいという、危険な本性を有している。
アンブレラ社
- ウィリアム・バーキン(William Birkin)/G第1形態 - G第5形態
- 『0』にも登場するアンブレラ社の研究員で、シェリーの父。36歳。
- G-ウイルスの開発に成功するが、私物化して、個人的なルートでの取引をもくろみ、これを巡って本社と対立したため、送り込まれたG-ウィルス回収部隊(U.S.S.)に瀕死の重傷を負わされる。その後、隠し持っていたG-ウイルスを自らに投与してクリーチャー「G」と化し、ハンク以外のU.S.S.を皆殺しにした。しかし、その際に飛び散らしたT-ウイルスがネズミを介して流出したことで、ラクーンシティ全域でバイオハザードが発生してしまう。
- ストーリー開始時点ですでにG生物化しており、人間としてのウィリアムはアネットが語る回想のムービーでしか登場しない。ボスクリーチャーとして、表シナリオでは2回(第2形態・第4形態)、裏シナリオでは3回(第1形態・第3形態・第5形態)戦うこととなる。
- アネット・バーキン(Annette Birkin)
- ウィリアム・バーキンの妻で、シェリーの母。シェリー出産後も夫と共に研究に没頭し、娘にあまり愛情を注いでいなかった。ウィリアムとアイアンズ署長との連絡員の役割も果たしていた。
- バイオハザード発生後はシェリーに警察署へ避難するよう電話で指示し、自身は警察署地下の下水道でG生物化した夫を探していた。会社に裏切られウィリアムを襲撃されたことで疑心暗鬼になっており、シェリーを保護したクレアまでもG-ウイルスを狙うスパイと疑い銃を向ける。
- ハンク(Hunk)
- U.S.S.隊員で、『T4S』の主人公。どんな戦場からでも生還し、「死神」という異名を持つエキスパート。無口かつ冷酷な性格であり、プライベートに関しても謎に包まれている。専用アイテムはG-ウィルス。
その他
- ロバート・ケンド(Robert Kendo)
- R.P.D.の近所にあるガンショップ「ケンド銃砲店」の店主で、日系人。バイオハザード発生後、商品の銃や弾薬を市民に無償で提供し、自身は店内に立て籠っていた。その後、表シナリオの冒頭で偶然店を訪れたプレイヤーを匿うが、直後に窓を突き破ってきたゾンビ達に襲われ死亡した。
- プレイヤーがレオンの場合はショットガンを、クレアの場合はボウガンを所持しており、それぞれケンドの死後に拾うことができる。
- 本編中では名前は不明のままだが、NINTENDO64版のEXファイルにて本名が明かされた。
- マービン・ブラナー(Marvin Branagh)
- R.P.D.の黒人の警察官で、表シナリオでプレイヤーが出会う生存者。署内がパニックに陥った時も律儀に報告書を書き上げ、重傷を負っているにもかかわらず他の生存者のことを心配するなど正に警察官の鑑だったが、最後にはゾンビ化してしまう。
- マービンのゾンビは、通常のゾンビに比べ移動速度が速い。また、倒さずにクリアした場合は、裏シナリオでも同じ部屋にマービンのゾンビが登場する。その際、同じ部屋に出現するはずだったゾンビが1体消失する[6]。
- 豆腐(to-fu)
- 『T豆S』の主人公。豆腐の姿で関西弁を喋る謎の生物。イラストではS.T.A.R.S.のベレー帽を被っているが、物語との関連性は無い。シナリオの内容や専用アイテムはハンクと同じだが、武器はナイフ一本など非常にシビア。
登場クリーチャー
本作に登場するクリーチャーは、実験により生み出された生物兵器「B.O.W.」(Bio Organic Weapon)ではなく、街中に広がったT-ウィルスに感染してしまったものがほとんどである。
二次感染で誕生した生物
- ゾンビ (Zombie)
- 製薬会社アンブレラが開発した生物兵器「T-ウィルス」に感染し、怪物化した人間。代謝機能に異常をきたし、強靱な生命力得た反面、肉体が壊死して腐乱死体のような姿に変貌した。同時に脳も侵食されて理性と自我を失い、食欲に命じられるまま他の人間の肉を食らおうとする。
- 『1』では洋館などの施設内の人間に限られていたゾンビだったが、今作では街の住人がゾンビとなって襲い掛かってくるため、ラフな格好の者や警察官、白衣、そして女性という具合にバリエーションが飛躍的に増えている。また、建物の窓を破って大量に押し寄せてきたり、窓の隙間から腕だけを出して主人公を掴むなど、より多様な行動を行うようになった(ただし、それによるダメージが無いものも存在する)。
- 被ダメージ行動として、ナイフ、ショットガン、マグナム、グレネード弾などの攻撃や主人公に振りほどかれることで身体の特定部位が失われる「部位破壊」を起こす。脚や腕が無くなればその分だけ行動が制限されるが、中には腹部が吹き飛ばされても上半身のみで這い寄ってくる者も存在する(別の部屋へ行けば倒した扱いになり、登場しなくなる)。また、ショットガンの上段攻撃やマグナム、『EB』でのクリスのハンドガンによる銃撃でクリティカルが出る、倒れているところを頭を踏みつぶされる(レオンの場合。クレアとエイダは蹴飛ばす)などで頭部を失うと即死する。
- ゾンビ改
- T-ウィルスの実験段階で生み出された、筋肉組織剥き出しのゾンビ。研究所で登場し、通常のゾンビを上回る攻撃力を持つ。
- リッカー(Licker)
- ゾンビが食物(人肉)を摂取し続け生き延びた結果、さらなる突然変異を起こして生まれたクリーチャー。新たに筋肉組織が形成され、また骨格も変形して四足歩行となり、ヤモリのように壁や天井に張りつくことが可能となった。脳髄が露出して眼窩部分までせり出したために視覚を失っているが、その代わりに発達した聴覚で獲物の位置を探り出し、巨大な爪と長く伸びる舌を槍のように突き出して攻撃する。名前は「舐める者」という意味で、長い舌を見たR.P.D.署員が名付けたもの。
- 前作におけるハンターに相当するクリーチャーだが、ハンターと違いストーリー序盤から登場するため、ゲーム初心者にとっては強敵。特に、鳴き声を上げてから大きく跳躍して爪で斬りつける「飛び爪攻撃」の威力は絶大で、HPが半分以下の状態で食らうと確実に死亡する(今作のクリーチャーで最高の攻撃力を誇るG第4形態の「かみくだき」に次ぐ威力を持つ)。ただ、接近時以外は足音を立てないように小刻みに歩いていれば気づかれにくい。
- リッカー改
- 研究所に登場する、体が濃い緑色のリッカー。通常のゾンビではなくゾンビ改が変異して生まれた個体で、爪が通常のリッカーより長く鋭利になり、体力も高くなっている。さらに、2~3匹同時に出現することがほとんど。
- ゾンビ犬(Zombie Dog)
- 警察犬としてラクーン市警で飼育されていたドーベルマンがT-ウィルスに感染したもの。『1』のケルベロスとは違い、偶然の産物であるが性質に違いはない。主に警察署の地下で遭遇し普段はゆっくりと歩いているが、銃声や主人公の姿を感知すると即座に飛び掛かってくる。R.P.D.の犬舎はT-ウィルスの感染ルートである下水道に近い位置にあったため、感染した犬たちが飼育担当者に傷を負わせるなどにより、署内感染経路の1つとなった。
- カラス(Crow)
- T-ウィルスの二次感染で凶暴化したカラス。普段は静止しているが、主人公が近づいたり銃器を発砲すると動き出し嘴によるつつき攻撃を行ってくる。
- 大グモ(Giant Spider)
- T-ウィルスに感染し、異常な巨大化を遂げたクモ。下水道の壁や天井を這い回り、近づくと毒液を飛ばして攻撃してくる。『1』のウェブスピナーと酷似しているが、ゾンビ犬と同様偶然の産物であり、B.O.W.ではない。本作では倒しても子グモをばら撒かないが、『T4S』に登場するタイプのみ、子グモが飛び出す。
- ラージ・ローチ(Large Roach)
- T-ウィルスに感染して巨大化したゴキブリ。爆発的に増殖しており、下水道の通気口や排気口で大量に出現する。個々はさして脅威ではなく、上を通過することで踏み潰すことができるが、3匹以上に取り付かれている状態が続くと頸動脈を食い千切られて即死してしまう。下水道ではネズミも同じくウィルスに感染していたが、生存競争に負けたことで下位の生態系が逆転している。
- アリゲーター(Alligator)
- ペット用のワニが廃棄先の下水道でT-ウィルスに感染し、体長10mにも及ぶ巨大なクリーチャーと化したもの。多少の弾丸には全く怯まず接近し、巨大な口で噛み付いてくる。さらに主人公が通路端まで追い込まれた場合、即座に噛み砕かれて死亡してしまう。生命力も高く、表シナリオで撃退しても裏シナリオで再度出現。ただし、目の前の物が食料であるかの判別に何でも咥えてしまうという習性を利用して、通路内の壁に内蔵されている高圧ボンベを咥えさせ、銃撃によって爆発させれば頭部を吹き飛ばして倒すことが可能。(ただし、爆発時に近付き過ぎていると主人公もダメージを受ける)。この方法で倒すと、裏シナリオで頭部が吹き飛んだ死体がその場に残っている。裏シナリオでも通常の攻撃で倒すと、頭部の吹き飛んでいない死体を見ることができる。
- モス・ジャイアント(Moth Giant)
- 研究所で実験用に飼われていた蛾が巨大化したクリーチャー。特定の個体が異常成長したわけではなく、繁殖を繰り返すうちに巨大化していった。研究所の一室に大量の卵を産み付けて巣を成しているが、羽化の成功率が極端に低く、本編中で遭遇するのは各編1体のみ。あまりにも急激に成長したため胴体に反して翼が小さく、飛ぶ速度は非常に遅いが、毒性のある鱗粉をまき散らしながら接近してくる。
- ベビーモス(Baby Moth)
- モスジャイアントの幼虫。暖かい所を好むため人間やコンピュータに反応を示し、巣の卵から孵化しては天井から降ってくる。粘液を飛ばしてくるが毒性は無く、踏み潰すだけで倒せる貧弱な存在だが無限に出現する。
生物兵器B.O.W.
- イビー(Ivy)
- 正式名称は「プラント43」と呼び、『1』で登場した巨大怪植物「プラント42」のデータを参考にして開発された新型B.O.W.。植物を無理やり人型にしたような奇怪な姿で、体液の流動を用いて緩慢ながら自立歩行が可能。攻撃目標を発見すると腕のツタ(Ivy)を鞭のように振るい、頭の蕾から消化酵素液を吐き出して攻撃する。さらに実弾系武器に強く、カスタムマグナムの攻撃も1発までなら耐えられる上、通常の武器を使って倒した場合、死体の近くを通るとツタだけが動いて攻撃してくる。弱点は植物だけあって炎系の攻撃で、倒した後のツタを防ぐことも可能。また、植物にとって重要な水分を体表から水蒸気を吸収して補っているため、空気中の有害物質の影響を受けやすく、研究所のしかけのひとつ「P-εガス」を放出することで生命力を半減させられる。
- 毒イビー
- P-εガスを取り込んで弱体化したイビーが時間をかけてガスに適応し、さらなる変異を遂げたもの。通常のイビーと違って赤い体色をしており、生命力も回復。さらに消化酵素液の代わりにガスから抽出した毒を呼気と共に吐き出す。
- 表シナリオで研究所内にP-εガスを放出させると、裏シナリオで出現するイビーがすべて毒イビーになる。そのため、裏シナリオにしか出現しない。
- タイラント(Tyrant)
- アンブレラが兵器開発技術の粋を集めて創り上げた最強のB.O.W.。前作に登場したT-002型から改良され、回復能力及び知能の向上により制御が安定し、また巨体と肌の色以外は常人と大差ない容姿を持つ。着用している暗緑色のコートは防弾・対爆仕様で、人間への偽装や暴走を抑える拘束具の役割も持つ。G-ウィルスの奪取を目的としてラクーン市警へ投入され、裏シナリオで主人公を執拗に追跡する。
- スーパータイラント(Super Tyrant)
- 生命の危機に瀕したことで身体能力を押さえるリミッターが外れ、より強靱な肉体と化したタイラント。本作では、溶鉄プールに落とされたタイラントが這い上がった際に変貌している。随所にT-002の特徴が見てとれるが、身体は肥大化して露出していた心臓が体内に収まり、左手のみだった爪が右手にも形成され、より尖鋭化している。急激な発達のために腕力が低下しているが移動速度が大幅に上昇しており、目標に向かって高速で突進しながら両手の爪を振り回す。前作と同じく、何者かが投げ入れてくれるロケットランチャーでなければ倒せない(隠し武器のロケットランチャーを使えばこのイベントが発生する前に仕留めることができる)。
G-ウィルス系統
- G生物
- ウィリアム・バーキンが開発した新型ウイルス「G-ウィルス」に感染して生まれたクリーチャーの総称。それまでのT-ウイルスが感染した生物の身体能力、凶暴性の増大のみに対し、G-ウイルスは生物の遺伝子そのものに突然変異をもたらし、環境へ適応する形で全く別種の生命体へと進化させていく。さらに自らに近い遺伝子の生物を本能的に見分け、胚を植え付けることで自己複製による繁殖も可能。進化後の姿、性質は誰にも予測できず(ただし共通の特徴として、身体のどこかに赤く巨大な眼球が形成される)、どのような手段を用いてもコントロールすることはできない。作中では6つの形態を見せた。
- なお、本作のダイジェスト版に相当する『DC』では、巨大な目玉が共通の弱点とされている。
- 「G」は、以下の6種類の形態で主人公と対峙する。
- G成体
- 後述のG-バーキンが人間に植え付けた胚が急成長して生まれたクリーチャー。本来なら宿主の体組織をウイルスが生み出す「G細胞」で浸食して発生するところが、遺伝子が拒絶反応を起こしたため、体外へ飛び出して急成長するという過程を経て発現した。そのため手足の一部を除いては人間と似ても似つかぬ醜悪な肉塊のような姿となっている。移動速度は非常に遅いが丸太のような左腕で殴りかかり、口からはG幼体が次々と吐き出されて主人公にまとわりついてくる。生命力も高いがG-バーキンほどではなく、左腕に集中して攻撃し続けるともげてしまい、再生するまでその場でもがく。
- G幼体
- G成体の口から吐き出される幼体。小さなカブトガニのような形状で、地を這いながら主人公に急接近し、足元から身体を這い上がって腰や首筋に攻撃を加える。体力も攻撃力もG成体より遥かに低いが、数体のG幼体に攻撃され続けていると、ラージ・ローチの場合と同様の死を迎えることとなる。なお、母体のG成体が不完全であるため繁殖能力は持っていない。
G-バーキン/ウィリアム
ウィリアム・バーキンがG-ウイルスを自らに投与し、G生物と化したもの。素性が知られていることから作中では主人公や登場人物から一貫して「ウィリアム」と呼ばれる。
- G第1形態/G1
- 最初に遭遇する形態。一見ゾンビのように見えるが、ウイルスを注入した右胸から手先までがG細胞に侵食されており、戦闘直前にその部分が肥大して右肩から巨大な眼球が出現する。右腕は凄まじい腕力を発揮し、鉄柵を引きちぎり武器として使用。殴打されて倒れたところに振り下ろされた場合、一撃で頭蓋骨を砕かれて絶命してしまう。その反面、歪な体格に変化して身体の重心が不安定になり、よろめきながら歩くため移動速度が遅い他、左半身ほとんど変化がなく、衣服などもまだ残っている。なお、戦闘で使用することは無いものの、巨大な爪が短いながら形成され始めており、ベンやアイアンズ[7]、アンブレラのウイルス回収部隊員をそれで殺害している。また、脇腹には爪とは別の新たな腕がかすかに露見している。
- レオン編、クレア編ともに、それぞれ裏シナリオの下水道入口にあたる場所で戦うこととなる。体力をゼロにすると2回鉄パイプを振り回し、下水道へ転落してゆく。この鉄パイプに当たってもダメージになるため、注意が必要(BGMが止まったことで判断が可能)。
- G第2形態/G2
- 表シナリオのターンテーブルで交戦する、さらに進化したG-バーキン。左腕を除く上半身全体にG細胞の浸食が及び、身体の随所でG生物独自の器官が発達して形成され始めている。ウィリアムの頭部であった物は左胸へ移動して半ば埋没し、かわりに頸椎部分からはG生物独自の新たな頭部が形成され始めている。右腕もさらに肥大し、鉄パイプの代わりに地面に届くほど伸びた5本の爪を武器とするようになった。また、脇腹の新たな腕は明確に形成されつつある。なお、ある程度ダメージを与えてから一定の時間が経過するか、敵の体力がなくなると攻撃パターンが変化し、体力も変化して弱体化もしくは回復するようになっている。
- このほか、レオン編では、ケーブルカーでの移動中に天井から腕を突き出す攻撃を行う。
- G第3形態/G3
- 発達の遅れていた左腕も右腕と同じ形状と大きさに成長し、腹部の補助腕が完成して4本の腕を有するようになった。新たな腕が脇腹から肩に移動したのと同時に元の腕は肩から背中に移動し、翼を思わせる形状となっている。これにより、G1、G2の時には歪だった体型がようやく整った体型に収まった。G2で形成され始めていた新たな頭部も完成し、かつてのウィリアムの頭部はわずかに露見している程度で、ほぼ脇腹に埋没してしまっている。また循環器系にも変化が起こり、心臓が発達して胸が大きく隆起。表面には白い刺のようなものが無数に中心の内側へすぼまるように生えている。
- 裏シナリオのターンテーブルで戦うことになり、体力は本作のクリーチャー中で最大。歩行速度はG2よりやや遅いが、跳躍能力が増大しており、主人公との距離が一定以上離れると飛び上がって距離を詰めてくる。4本の腕による連続攻撃を行ってくるほか、主人公の残り体力が少ないと即死攻撃を繰り出す。
- G第4形態/G4
- 度重なるダメージによって生命危機に陥ったGが、超回復を行いながら次の形態に変異した状態。最初はG3に近い姿で出現するが、胸部の白い部分がイソギンチャクのような動きを盛んに繰り返しており、戦闘中にある程度のダメージを受けると形状の変化が始まる。G細胞の増殖で増加した体重を支えるために四足歩行の獣形へ変形し、それに伴う機敏な動きを獲得した。G生物の特徴である眼球は両肩に出現し、体格はG3よりも巨大化。それに伴いエネルギーの消費も激しくなったため、頭部の下アゴが胸部と同化するほど広がり、大量の食物を鋭い牙で噛み砕く。
- 表プレイの最終ボスで、研究所脱出用リフトに乗り込む直前で戦う。変形前はゆっくり接近して爪を振り回すだけだが、変形後は高所からの飛びかかりや巨大な口による噛み砕きなど、攻撃パターンが大幅に増える。特に噛み砕き攻撃は体力が半分ほど残っていても死亡する可能性がある。弱点こそ変化しないものの、変形前後で与えたダメージは引き継がない。
- G第5形態/G5
- 第4形態時に受けたダメージを回復するため、周囲からエネルギー源となる有機物を手当たり次第に摂取した結果、原型を留めぬ、巨大な肉塊のような姿となったもの。体表のあちこちにゾンビやリッカーの身体の一部が未消化のまま露出している。もはや歩き回ることすらままならず、元は腕だった触手を壁へ伸ばして身体を引っ張ることで移動する。身体は非常に柔らかく、狭い隙間なども易々と入り込むことが可能。口はG4よりもさらに巨大化しており、相手を触手で引き寄せて噛み付く。
- 裏シナリオの最後に出現し、爆発間近の研究所から脱出する列車で闘うこととなる。
登場する武器
レオン編とクレア編では、登場する武器が大きく異なる。なお、前作では「ベレッタ」や「コルトパイソン」など、メーカーやモデル名をそのまま使用したものもあったが、本作では「ハンドガン」や「マグナム」といった大まかな武器の種類[8]に統一されており、以降のシリーズでもこれは踏襲される。
両編共通武器
- コンバットナイフ
- レオンとクレアの初期装備。威力は最低で、接近しないと攻撃が当たらない上にゾンビに対しては尚更のごとく攻撃力が低く設定されている(代わりに腕を切り落とすことができる確率が高くなっている)。近くに障害物があると引っかかることがあるので、使い勝手は良くない。下に向けて攻撃すると踏み込みが深くなるので攻撃範囲が若干広くなり、攻撃速度も水平攻撃より速くなる。使用回数は無制限であるが、既述の問題点をカバーするには至らない。
- 本作ではロケットランチャーでしか倒せないスーパータイラントとの戦闘が必至であるため、厳密なナイフクリアは不可能となっている。
- 実在するナイフである「ランドール・Model-12」と設定されているが、実物とは若干異なる。
- 『RE:2』では初期装備ではなく、警察署にてマービンから渡される形で入手する。また、無制限に使えるわけではなく、耐久力が設定されており、それが尽きると壊れて使えなくなる。
- ハンドガン
- 本作には3種類が登場するが、共通して9mmパラベラム弾を使用する。装弾数や連射速度が異なるが、1発の威力はすべて同じ。弾薬が最も多く手に入る武器で、攻撃の隙が少ない。
- H&K VP70
- レオンの初期装備。装弾数は最も多く、18発。連射速度は並だが、コスチュームチェンジ中は片手撃ちになり、連射速度やリロード速度が向上する。なお、ハンドガンパーツと組み合わせると「カスタムハンドガン(H&K VP70バースト)」になるが、片手撃ちはできなくなる。1発当たりの威力は変わらないが、ストックホルスターが付いたことで3連射が可能となっている。
- ブローニングHP
- エイダとクレアの初期装備。装弾数は13発。ベルギーFN社製の大型拳銃。平均的な性能である。エイダはこれを水平に構えて射撃を行う。
- コルトS.A.A.
- アーティラリーモデルのリボルバー銃で、条件を満たすとクレアで使用可能になる。ファニングにより連射性能に優れるが、装弾数は6発のみ。『EB』では、エイダがブローニングHPに代わる初期装備として持っている。
- ベレッタM92FS
- 『EB』でのクリスの初期装備。『1』のディレクターズカット版に登場したモデルと同じであり(武器の解説文まで同じ)、一定確率でクリティカルヒットが出る。
- サブマシンガン
- MAC11。大型の放熱カバーを装着し、.380ACP弾を使用する。1発当たりの攻撃力はハンドガンよりも弱く、特にゾンビやG生物に対しては効果がやや低いが、連射性能と射撃範囲に優れる。隙も小さく、素早い立ち回りができるが、弾薬の消費は速い。弾薬数ではなく、パーセンテージ表示で表される。入手時は100%で、8発撃つ(0.8秒連射)ごとに2%ずつ消費する。なお、武器は表裏どちらでも入手できるが、弾薬は裏プレイでしか入手できない。いずれも、ザッピングの影響を受ける。
- 一定の条件を満たすと、弾数無限版を入手できる(ROOKIEモードでは初期装備となっている)。アイテム所有欄を2つ消費する。『EB』でエイダが初期状態で所持する武器の1つ。
- 開発段階ではアサルトライフル(M4カービン)も存在していたが、製品版ではカットされている(アサルトライフルが登場したのは、『3』からである)。
- ガトリングガン
- ある条件を満たすと入手できる隠し武器で、複数の銃身を高速回転させながら多数の弾丸を連射する。現実世界のガトリングガンは重量や反動の面から人間が抱えて撃てるものではないが、本作では腰の位置に抱えて撃てるようになっている。また、サブマシンガンと同様に射撃範囲が広いうえ、より高威力かつ同等の連射力を有するが、トリガーを引いてから弾丸が発射されるまでにタイムラグが生じる。これによる水平攻撃は前方のすべての敵に当たることから、十分な間合いを取っておけばデメリットがない。アイテム所有欄を2つ消費する。
- ロケットランチャー
- ロケット弾を発射するバズーカだが、携行用地対空ミサイルのスティンガーミサイルに似た外観となっている。スーパータイラント戦の際に謎の人物が投げ入れてくれるもので、これを使わないとスーパータイラントには止めが刺せない。雑魚敵はすべて1発で、G各形態も数発で倒せる。さらに爆風で死体を燃やしてしまうので、イビーのツタ攻撃を受けることもなくなる。『1』のものと同じく上下に向けることはできないが、攻撃判定が非常に広いため、這いずりゾンビなど姿勢の低い敵でも倒せる。
- アイテム所有欄を2つ消費する。本編で入手できる通常版に装弾されている2発のうちの1発はイベントで使ってしまうため、実質的に使えるのは1発だけである。なお、一定条件を満たすと、弾数無限版を入手できる。『EB』ではクリスが初期状態で所持している。
レオン編の武器
- ショットガン
- レミントン・アームズ社開発のショットガンレミントンM1100-P。Pは「Police」のP。銃身を短く切り詰めた警察仕様で、12ゲージショットシェルを使用する。装弾数は5発。本来のレミントンM1100はセミオート式だが、ゲーム中ではカスタム前はポンプアクション式。射撃範囲が広く、横に広がった複数の敵に攻撃を加えられる他、距離が離れていれば姿勢が低い敵にも命中する。ただし、威力は接近している時が最も高く、離れれば離れるほど低下する上に反動の大きさから攻撃後の隙が大きい。ショットガンパーツと組み合わせると「カスタムショットガン(レミントンM1100)」になり、装弾数が7発に増加、威力が2倍近くまで増加するが、発射後の隙がさらに大きくなる(『EB』のクリスは銃の扱いに慣れているので、隙が小さい)。『EB』ではレオンが通常のショットガン、クリスはカスタムショットガンを初期状態で所持している(レオンの場合は道中でカスタムパーツが手に入り、改造可能)。
- マグナム
- IMI社が生産している大型軍用拳銃デザートイーグル。R.P.D.のメダリオンが埋め込まれた木製グリップが装着されている。強力な.50AEマグナム弾を使用しているため高威力を誇り、雑魚敵はほぼ一撃で倒すことができる。反動もショットガンに比べ小さく、隙が生じにくい。弾が敵を貫通するので一直線に並んでいる敵はまとめて倒せるが、手に入る予備弾は少ない。マグナムパーツと組み合わせると「カスタムマグナム(デザートイーグル.50AE10インチ)」になる。バレルが10インチに延長され威力がさらに上がるが、反動が極端に大きくなり、発射後の隙が大きくなる。元々はバリーがS.T.A.R.S.の新装備として試験的に発注したものをレオンが手にする。このオリジナルデザインのデザートイーグルが東京マルイから限定発売された。『EB』ではレオンが初期状態で所持する。本来50AEモデルの装弾数は7発だが、本作では8発装填できる。 裏編では弾は80発手に入るが、表編では40発しか手に入らない。
- 火炎放射器
- アンブレラ社開発。化学燃料を発火させ、高温の炎を噴き出す。弾薬の代わりに小型の燃料カートリッジを消費。予備のカートリッジは存在しないため、補給はできない。火炎放射器もサブマシンガンと同様にパーセンテージ表示される。トリガーを引き続けることで連続噴射ができるが、燃料の減りが速く、0.3秒放射で2%ずつ消費される。攻撃範囲が限られており威力もさほど高くないが、植物型クリーチャーであるイビーには絶大な効果を発揮する。アイテム所有欄を2つ消費する。
クレア編の武器
- ボウガン
- バーネット社のピストルクロスボウ。本来は狩猟用や競技用であり、それゆえに3本の矢を3方向へ同時発射するように設計されている。至近距離から1体の敵に複数本ヒットさせることで、多大なダメージを与えられる。発射音が比較的静かなため、リッカーに位置を察知されにくい。また、そこそこの誘導性能があるので、銃身の方向が少々ずれていても当てることが可能。矢は入手1回につき36本確保できるが、発射1回につき3本同時に消費するので、実際に撃てるのは12回となる。本体の種類によっては装弾数が無限なので、アイテム欄に空きを作りやすい。『EB』におけるエイダの初期から所持する武装の一つ。
- グレネードランチャー
- M79 グレネードランチャー。3種類の弾薬、グレネード弾、硫酸弾、火炎弾があり、クリーチャーの弱点によってそれぞれを使い分けることが可能。弾道が放物線を描いて落ちるため、他の射撃武器より射程が短く、反動や隙も大きい。なお、本作のM79はストックを短く切り詰め、ピストルグリップタイプにカスタマイズされている。『1』と違い、「組み合わせ」コマンドで弾薬の切り替えができるよう改善されている。『EB』では途中で手に入るサブマシンガンとロケットランチャーを除けば、クレアの唯一の武器であり、同じく初期状態で所持する3つの弾薬を切り替える戦闘スタイルを要求される。
- スパークショット
- 実験動物撃退用高電圧銃で、専用弾を使用する。相手に小さな電極を撃ち込み、高圧電流を流し込む。蓄電されたエネルギーを消費し(初期状態は100%で敵に命中すると5%減り、当たらなかった場合は1%減る。残弾数が4%以下になると発射不可)、補充する機会が無い使い捨ての武器。与えるダメージは比較的大きめ。離れた相手にも当たるが、その射程は3mほどと短く、発射時の攻撃判定の広がりも他武器より狭い。アイテム所有欄を2つ消費する。なおデュアルショックバージョンでは命中時の消費量が3%となり、射程距離が5割増やされたため多少は使いやすくなっている 。初期は「高電圧銃」という名前だった。
ゲームの舞台
山中の洋館という閉鎖空間が舞台だった前作とは異なり、本作ではラクーンシティそのものが舞台となる。
- ラクーンシティの市街地
- レオンとクレアが最初に訪れるエリア。到着した箇所は偶然無人だったが、バイオハザードとそれによる暴動が発生した後であるため、そこ以外はほぼ惨状と化しており、建物の間から次々と出現するゾンビたちにレオンとクレアは追われたうえ、乗り込んだパトカーの車中でゾンビによる事故に遭い、各自が別のルートを通って警察署へ向かうこととなる。
- 警察署
- ストーリー前半のメインエリア。ラクーンシティ唯一の警察署で、以前は美術館だった建物を警察署として改修した、地上3階・地下1階の建物。多くの扉が施錠されており、鍵穴にはトランプのスート(スペード、ハート、ダイヤ、クラブ)が刻まれている。レオンとクレアは、これらの扉を対応するスートの鍵で解錠しながら探索を進めることとなる。
- ゾンビやリッカーが多数徘徊するほか、地下では犬舎で飼育されていた警察犬がゾンビ犬となって襲ってくる。
- 『RE:2』では、1階の正面ロビーの受付や女神像が旧作とは前後逆に配置されているほか、そこから臨める2階の廊下や扉の配置がまったく異なる、旧作で普通のドアノブと鍵による扉だった箇所が電子ロック式のシャッターになる(しかも全開しないため、腹這いで行き来しなければならない)、停電中の区域は手持ちの懐中電灯で照らせるごく狭い範囲しか視認できないなど、大きく変更されている。
- 下水処理場
- 警察署の地下から通じている、下水の処理施設。ここと次の下水道では操作キャラクターが一旦切り替わり、パートナー(レオン編ではエイダ、クレア編ではシェリー)を操作して探索を進める場面がある。
- 下水道
- ラクーンシティの地下に広がる広大な下水道。各地のモニター室でコンピュータ制御されている。アンブレラ社の各研究施設とつながっていたことから、研究員が秘密裏に移動するための経路として活用されていた。また、奥には市郊外の工場(地下研究所入口)へ続く極秘のケーブルカーが存在する。
- 大クモが多数徘徊しており、ダクト内でラージローチが無数に繁殖しているほか、ゴミ捨て場にはT-ウイルスによって巨大化したアリゲーターが住み着いている。
- 工場
- ラクーンシティ郊外にある工場で、アンブレラ社の地下研究所への入口がある。列車ターンテーブルを模した巨大エレベーターで研究所に下りる。
- 研究所
- ストーリー後半のメインエリア。ラクーンシティの地下に建造されたアンブレラ社の極秘研究所で、ウィリアム・バーキンが研究拠点としていた場所。最新のきわめて高度な研究設備が揃っており、事故発生時の隠ぺいなどのために自爆システムも完備している。最下層にはプラットフォームがあり、そこから列車で脱出することが目的となる。
- 人為的に生み出された実験体であるゾンビ改やリッカー改、植物ベースのイビーなど、さらに強力なクリーチャーが徘徊している。
キャスト・スタッフ
キャスト
- レオン・S・ケネディ:Paul Haddad
- クレア・レッドフィールド:Alyson Court
- エイダ・ウォン:Sally Cahill
- シェリー・バーキン:Lisa Yamanaka
- アネット・バーキン:Jennifer Dale
- ベン・ベルトリッチ:Rod Wilson
- ブライアン・アイアンズ:Gary Krawford
- ウィリアム・バーキン:Diego Matamores
- 豆腐:唐津麻勝俊
主なスタッフ
- システムプラン:山田政明、青山和弘、渡辺順也
- シナリオ:杉村升
- CGモデリング:松浪保之
- モーションデザイン:竹内潤
- メインシステム:安保康弘
- エネミープログラム:唐津麻勝俊
- サウンドデザイン:内海秀明、浜亘
- ミュージックコンポジション:上田雅美、内山修作、西垣俊
- サポートカンパニー:IMAGICA、フラグシップ、東京マルイ
- プロデューサー:三上真司
- プロモーションプロデューサー:稲船敬二
- ゼネラルプロデューサー:船水紀孝
- スーパーバイザー:岡本吉起
- ディレクター:神谷英樹
『バイオハザード1.5』
『2』開発途上において、完成間近でボツになった幻のゲーム。「ゾンビに支配されたビルの最上階から脱出する」というシナリオであったが、「遊んでも面白くない」という理由から開発を中止。「ファミ通」でのインタビューによると、『バイオハザード1.5』の開発データは既に破棄済みとのこと。一部映像などは秘蔵映像として、『1』のデュアルショックVer.に収録されている。
プロデューサーの三上真司は辞表を用意し、開発中止を訴えたという。
『1.5』独自の要素としては、ゾンビの段差通過、ゾンビ犬が押し倒して噛み付いてくる、ゾンビに噛みつかれた際にプレイヤーの服に出血跡が付く、武器として手榴弾が登場、ゴリラのようなクリーチャーの登場などがある。なお同作のゲームエンジンは、『2』のプロモーションなどにプロデューサーとして関わった稲船敬二が「せっかく作ったものを捨てるのはもったいない」として引き取る形となり、後に再利用された。その結果生まれたのが『鬼武者』である[9]。
『1.5』の登場人物
- レオン・S・ケネディ(Leon Scott Kennedy)
- 顔が少し製品版と違う設定だった。『1.5』の時点で顔、及び名前は2バージョンあり、1つ目は"Grant Bitman"と呼ばれており、短髪で精悍な顔付きをしたものだった。2つ目が本採用されたレオンに近い顔付きをしている。新人警官という設定は同じ。
- エルザ・ウォーカー(Elza Walker)
- 女子大生のレーサーで、ラクーンシティとは全く無関係の設定だった。開発データ破棄により幻の存在となった。
- マービン・ブラナー(Marvin Branagh)
- レオンの先輩という設定は同じだが、最後まで生き残る予定だった。
- ロバート・ケンド(Robert Kendo)
- エルザ編のパートナーとして、最後まで生き残る予定だった。また、この段階での名前は「ジョン」(Jhon) である。
- エイダ・ウォン(Ada Wong)
- 謎の女性。エルザ編にも少し出てくる予定だった。チャイナドレスではなく、白衣を着ている。
- シェリー・バーキン(Sherry Birkin)
- 製品版との違いはあまりない。
- ブライアン・アイアンズ(Brian Irons)
- 製品版とは違い、人柄が善良。
- リチャード・キール(Richard Keel)
- ラクーンシティの市長。エルザと同様、開発データ破棄により幻の存在となった。
- ロイ(Roy)
- RPDの警官。エルザ編に登場する。登場時から重傷をおっており、エルザに製品版のマービンと似たようなこと、及びジョン(Jhon)という生存者がいることを伝える。最終的にゾンビ化し、ジョン(Jhon)によって絶命する予定だったが、開発データ破棄により幻の存在となった。
ドラマCD
全2巻。
- バイオハザード 2 ドラマアルバム 〜小さな逃亡者 シェリー〜
- 声の出演は飯塚雅弓、三石琴乃、納谷六朗、菅原淳一、伊藤健太郎。
- バイオハザード 2 ドラマアルバム 〜生きていた女スパイ・エイダ〜
- 声の出演は水谷優子、上田祐司、根谷美智子、山崎たくみ、納谷六朗。
- エイダが生存していた設定となっている(後の『3』で生存が示唆され、『4』で確実となるが、当時は不明とされていた)。また、ハンクの所属に関する設定は、後の『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』にて正式に採用された。
ボードゲーム
イギリスのSteamforged Gamesによりカプコン公認のもと、ボードゲーム化した。クラウドファンディングサイトKickstarterで制作費を募集した結果、80万ポンド(約1億2000万円)が集まり、すべてのストレッチゴールを突破した[10]。
日本版と海外版の相違点
日本版と海外版ではいくつかの変更点が存在しており、一部はPS無印版以外のバージョンにも反映されている。
- 一部の敵の配置変更
- 自動照準が使用不可能
- 敵の攻撃力・耐久力上昇
- オプションから字幕の有無が選択できる
- ゲームオーバー画面で操作キャラクターが殺害されるムービーが挿入される(日本版やドイツ版では操作キャラクターの悲鳴が聴こえるのみ)。
- 血しぶきが日本語版よりも多め
ドイツ版では出血や欠損表現が一切なくなっている。
ロシア版ではキャラクターの台詞がロシア語に吹きかえられている。また、本作と『1』が同梱されたパックがPCで発売された。
オーストラリア版やニュージーランド版では自動照準が使用可能であり、主人公や敵の血の色が初期設定では緑色になっている。
リメイク版
この節は、発売前あるいは配信・稼働開始前のコンピュータゲームを扱っています。 情報が解禁されていくに従い、この項目の内容も大きく変化することがありますのでご注意ください。 |
2015年8月13日にリメイク版の開発が発表され[11]、2018年6月12日に開催されたE3のSIEカンファレンスにて『バイオハザード RE:2』のタイトルで2019年1月25日に発売予定と発表された[12][13]。対応機種は、PlayStation 4、Xbox One、Windows[14]。また、4K画質および60毎秒フレームを誇るPlayStation 4 ProとXbox One Xにも対応する予定である[15]。
背景
元々、ファンから『2』のリメイクの要望がカプコンに多く寄せられていたほか、非公式のリメイク作品も出ていた。
2008年、シリーズにおいて武器デザインやグラフィックアニメーションを手掛けたことのある竹内潤は『1』のように、いつか本作のリメイクを行いたいと話した[16][17][18]。
2002年の時点では、ゲームキューブ版『2』がリメイクという位置づけになる予定だったが、当時開発中だった『バイオハザード4』の作業に支障が出る虞があるとして、シリーズ総括の三上真司から却下された[19] 。
それから10年以上たった2015年8月、カプコンは『2』のリメイク計画が進行中である旨を明らかにした[20]。
2018年6月のE3にて、『バイオハザード RE:2』という題名で2019年に発売予定であることが明らかにされた[21]。
2018年7月3日には、『Game Critics Awards: Best of E3 2018』の「Best of Show」を受賞した[22]。
リメイク版の開発
開発は2015年8月に開始され、完成まで3年が費やされた。カメラシステムには『バイオハザード4』でナンバリングタイトルとして最初に採用された「肩ごしの3人称視点」を取り入れ、エンジンには『バイオハザード7』の「REエンジン」を採用している[14] 。これについて、『RE:2』の神田剛プロデューサーは『7』のような1人称視点も検討したが、「レオンとクレアという人気の高いキャラクターを大事に表現すること」、「とにかく怖いゾンビを表現すること」という理由から、3人称視点を取り入れたと語っている[23]<ref name="4Gamer.netE32018">“[E3 2018]懐かしくも新しい体験を目指す。「バイオハザード RE:2」開発者への合同インタビュー。豆腐は絹か木綿か分かる?”. 4Gamer.net. Aetas (2018年6月18日). 2018年8月8日閲覧。/ref>。
『RE:2』における登場人物などは『2』とほぼ同じだが、ドラマ性を強化するため、演出や敵の配置が変更されている[23]。 たとえば、『2』におけるマービンは、クレアとレオンに出会った時点でロッカーの前に座っていたのに対し、『RE:2』ではクレアとレオンに協力する[23]<ref name="4Gamer.netE32018">。 また、仕掛けの演出も自然な形に変更されている[23]<ref name="4Gamer.netE32018">。
さらに、キャラクターのモデリングには『7』でも採用されたフォトスキャンが用いられており、レオンの衣装についても映画の衣装デザイナーらの協力を得て実際の服を作成し、その服からデータを取得するという手法がとられた[23]<ref name="4Gamer.netE32018">。
脚注
- ^ “ミリオンセールスタイトル一覧”. 株式会社カプコン (2011年6月30日). 2011年9月27日閲覧。
- ^ “RE2 for Saturn Canceled” (1998年10月21日). 2012年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月15日閲覧。
- ^ セガサターンでも発売予定はあったが、セガサターンの性能が不足していたため、開発中止になっている[2]
- ^ アスペクト 『バイオハザード2公式ガイドブック』の開発スタッフインタビュー(P257)より。
- ^ 本作で初登場したようだが、前作のキャラクター選択画面での警察の身分証明書の中に、読みづらいが「Brian Irons」のサインがみられる。
- ^ アスペクト 『バイオハザード2公式ガイドブック』、全ザッピングポイント・ガイド(P188)より。
- ^ どちらも裏ルートでの描写。
- ^ 正確には「マグナム」とは装薬量の多い弾薬のことであり、武器の種類ではない(ライフルやショットガンにも「マグナム弾」はある)。しかし本作以降のシリーズ作でも「強力な拳銃」といった形で使用されるのが慣例となっている。
- ^ 『ゲームセンターCX』第1シーズン・第3回での稲船へのインタビューによる。
- ^ 「バイオハザード2」ボードゲーム版、約1億2000万円の出資を集め製品化 - ねとらぼ
- ^ “『バイオハザード2』リメイク版の開発が正式決定!” (2015年8月13日). 2018年6月15日閲覧。
- ^ “Resident Evil 2 announced for PS4, Xbox One, and PC”. Gematsu. 2018年6月12日閲覧。
- ^ “『バイオハザード2』がプレイステーション4でリメイク!2019年1月25日発売予定【E3 2018】 - ファミ通.com” (2018年6月12日). 2018年6月15日閲覧。
- ^ a b Osborn, Alex (2018年6月11日). “E3 2018: Resident Evil 2 Remake Release Date Announced” (英語). IGN. 2018年6月13日閲覧。
- ^ “Resident Evil 2 Remake Release Date, Gameplay Footage, 4K/60FPS, PC System Specs - Everything we Know”. USGamer. 2018年7月13日閲覧。
- ^ “Developer Interview 2008: vol01.Jun Takeuchi”. Capcom Co., Ltd (2008年9月30日). 2011年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月7日閲覧。
- ^ Reed, Kristan (2008年11月13日). “Resident Evil 5 Xbox 360 Hands On”. Eurogamer.net. Eurogamer Network Ltd. 2011年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月5日閲覧。
- ^ “Jun Takeuchi Interview II”. GameTrailers. MTV Networks (2009年2月27日). 2013年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月5日閲覧。
- ^ “三並達也×三上真司 独占対談” (Japanese). ハイパーカプコンスペシャル (Sony Magazines Inc.). (June 11, 2002).
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外部リンク
- 公式サイト
- Windows版公式サイト(インターネットアーカイブによる2014年2月3日分キャッシュ)
- リメイク版公式サイト