バイオハザードIV アフターライフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
バイオハザードIV
アフターライフ
Resident Evil: Afterlife
監督 ポール・W・S・アンダーソン
脚本 ポール・W・S・アンダーソン
製作 ポール・W・S・アンダーソン
ジェレミー・ボルト
ドン・カーモディ
ベルント・アイヒンガー
サミュエル・ハディダ
ロバート・クルツァー
製作総指揮 ヴィクター・ハディダ
マーティン・モスコウィック
出演者 ミラ・ジョヴォヴィッチ
アリ・ラーター
ウェントワース・ミラー
ショーン・ロバーツ
スペンサー・ロック
ボリス・コジョー
シエンナ・ギロリー
中島美嘉
音楽 トムアンドアンディ
撮影 グレン・マクファーソン
編集 ニーヴン・ハウィー
製作会社 コンスタンティン・フィルム
Impact Pictures
配給 アメリカ合衆国の旗 スクリーン・ジェムズ
日本の旗 ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
公開 2010年9月10日
上映時間 97分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $60,000,000[1][2]
興行収入 47.0億円[3] 日本の旗
$300,228,084 [2] 世界の旗
前作 バイオハザードIII
次作 バイオハザードV リトリビューション
テンプレートを表示

バイオハザードIV アフターライフ』(バイオハザードフォー アフターライフ、原題:Resident Evil: Afterlife)は、2010年ホラーアクション映画3D上映も行われた。PG12指定。サブタイトルの「アフターライフ」はあの世、死後の世界を意味する。

概要[編集]

バイオハザードシリーズとしては2007年公開の『バイオハザードIII』より、約3年振りとなる。

バイオハザード』(以降、『I』)以来のポール・W・S・アンダーソンが久々に監督を務める。前作『III』から1年後を舞台とし、ロサンゼルス、アンブレラの本部がある東京都渋谷アラスカ(撮影場所はトロント)が登場する。なお、今作ではゾンビのみならず『バイオハザード5』に登場するマジニが敵として登場、アルバート・ウェスカークリス・レッドフィールドが同ゲームと同じ動きをする場面がある等、オリジナリティが強かった過去作に比べ原作へのオマージュ要素が多い。アクションシーンでは前作までと比べるとスローモーションを多用している。

IMAX 3D3Dは日本語吹き替え版と字幕スーパー版で、2Dは字幕版のみ。

ストーリー[編集]

前作より8年前……。T-ウイルスは世界中に蔓延し、遂に東京でも感染者が出た。そして、世界滅亡のカウントダウンが始まった。

それから9年後(前作から1年後)の12月某日。アンブレラ社は東京・渋谷の地下に巨大要塞を築き、アルバート・ウェスカー議長の指示の下で、T-ウイルスの研究、実験を繰り返していた。その地下要塞を、アリスが自身のクローンたちと共に襲撃。地下要塞は壊滅的なダメージを受ける。

ウェスカーは地下要塞をあっさり見限りヘリで一人逃亡、予め仕掛けていた特殊爆弾[4]を爆破する。クローンアリスもろとも、渋谷周辺は地下要塞ごと壊滅した。ウェスカーは勝利を確信するが、オリジナルのアリスは生き延びてウェスカーと同じヘリの中にいた。アリスはウェスカーを追い詰めるが、ウェスカーに血清を打たれ、能力を失ってしまい、さらにヘリが富士山に墜落し、ウェスカーを取り逃がしてしまう。

それから半年後の翌年5月3日、アリスはアラスカにあるという感染が及んでいない安息の地「アルカディア」を訪れていた。しかし、指定された地点には人々の姿はなく、アリスは落胆する。その時、アリスを一人の女が襲撃。アリスはすかさずその女を倒すが、なんとその女は先にアルカディアに向かったはずの仲間、クレア・レッドフィールドだった。クレアの胸には蜘蛛型の奇妙なデバイスが付いており、アリスはそれを除去。ほどなく意識を取り戻したクレアは記憶喪失になっており、自分の名前さえ覚えていなかった。

翌日、アリスとクレアは他の生存者を求め、飛行機でロサンゼルスに向かった。すると、おびただしい数のアンデッドに囲まれた刑務所の屋上に生存者を発見し、そこに着陸する。アリス達は生存者達から、アルカディアは地名ではなくロス沖に停泊している船の名前だと教えられる。何とか海上のアルカディアに向かわなければならないが、アリス達が乗って来た小型飛行機では全員は脱出できない。

しかし、刑務所からの脱出方法を知っている男が一人だけいた。その男の名はクリス・レッドフィールド。クリスはアンデッドと闘う特殊部隊だったが僅かに生き残った生存者に囚人と間違われて監禁されてしまう。アリスは脱出の手段を知っているクリスを解放。クリスは解放されクレアは自分の妹だと言うが記憶の無いクレアは拒絶してしまう。クリスの指示で刑務所からの脱出を図るが、すぐ背後に大勢のアンデッドやマジニが襲い掛かる。

キャスト[編集]

バイオハザードシリーズの登場人物も併せて参照のこと。

主要人物[編集]

アリス・アバーナシー(Alice)
演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
主人公。元アンブレラ社特殊部隊員。前作ではアンブレラ社によって注入されたT-ウイルスを細胞レベルで取り込んだことで超人的な身体能力とテレキネシスを得るが、本作ではアンブレラ社が密かに発明したT-ウイルス中和剤をウェスカーによって投与され、超能力などの常人離れした能力を失ってしまう。ただし、本人は常人離れし自分を人間に戻してくれたと感謝している。
アンブレラ社東京本部の襲撃に失敗し、宿敵ウェスカーを取り逃がした後は、前作で仲間のクレア達が向かったアラスカの安息の地「アルカディア」へと旅立つ。しかし、そこに安息の地「アルカディア」は無く、代わりに先に旅立った仲間のクレアと思いがけない再会を果たす。
記憶を失ったクレアと共にアンデッドが群がるロサンゼルスのシタデル刑務所に到着した後は、刑務所内にいた生存者達にアルカディアがアラスカではなく、ロサンゼルスの海上に停泊している船であることを聞かされて、生存者達と共に脱出方法を模索する。
アルカディア号に到着後は宿敵ウェスカーと再会し、クリスとクレアと共にウェスカーと死闘を繰り広げて退けたかに見えたが、ウェスカーはベネットを捕食して復活を果たして逃亡を図る。しかし、アリスのクローン達がアンブレラ社東京本部で食らった爆弾がアルカディア号にも置いてあることを事前に察知していたアリスは、これをウェスカーの逃亡用のオスプレイに隠しており、これによってウェスカーを完全に撃退した。
本作では過去作までに見せていた心の弱さなどは、ほとんど無くなっており、笑顔などは見せつつも少しだけシニカルな性格になっている。また、超能力は映画の冒頭でT-ウイルスの中和剤を打たれたことで失ったが、戦闘能力の高さはこれまでの戦いの経験から今だ健在で、能力不足によってピンチに陥るシーンなどは、処刑マジニとの戦いを除いてほとんど無い。
クレア・レッドフィールド(Claire Redfield)
演:アリ・ラーター
前作で人類の生き残りチーム「クレア車団」を率いていた女性戦士。前作の後、仲間たちと共にアラスカの安息の地「アルカディア」に向かったはずだったが、アンブレラ社に捕らえられて胸に装着されたデバイスに洗脳され、アリスを襲撃する。
アリスによってデバイスを取り外された後は落ち着きを取り戻したが、ショックにより記憶を失っており、かつての仲間であるマイキー、カルロス、LJの名前をアリスが出しても思い出せず、アリス自身のことも忘れていた。
アリスと共にロサンゼルスに到着し、シタデル刑務所内では兄クリスと再会したが、記憶喪失により兄の姿も覚えていなかった。
最終的に断片的に記憶を思い出し、アルカディア号がアンブレラ社の仕掛けた罠であることを伝え、一緒に捕らえられたKマートを救出した。
本作での彼女が纏っている衣装は、原作ゲーム『バイオハザード CODE:Veronica』でクレアが着用していた衣装をノースリーブにアレンジしたものとなっている。

ロサンゼルス/シタデル刑務所の生存者[編集]

クリス・レッドフィールド(Chris Redfield)
演:ウェントワース・ミラー
クレアの実兄。ロサンゼルスでのアンデッドの襲撃により緊急出動したアメリカ軍特殊部隊の兵士で、臨時基地となっていたシタデル刑務所に駐屯していたが、知事が囚人の解放令を出したことによって刑務所内の治安が悪化し、暴徒化した囚人に看守と間違えられ、牢屋の中に閉じ込められる。重警備棟の牢屋に閉じ込められたため、その後やってきたルーサーたちに凶悪な殺人者であると勘違いされてしまい、長い間彼らによって監禁されていた。
シタデル刑務所に駐屯していたため、刑務所内部の事情に詳しく、脱出方法を知っていたが、ルーサー達からは牢屋から出してもらう為の方便であると思われ、まともに取り合ってもらえなかった。しかし、刑務所をマジニ・アンデッドが地中から奇襲してきたことにより、刑務所の生存者たちは脱出の算段を立てなくてはならず、アリスの説得もあってしぶしぶ解放されることになった。その際にアリスと同行していた妹のクレアと思いがけない再会を果たすが、洗脳の後遺症で記憶を失っていたクレアに気が付いてもらえなかった。
刑務所からの脱出法として、刑務所に格納されている「都市鎮圧車両(Urban Pacification Vehicle)」の使用を提案するが、エンジンが鎖で雁字搦めにされていて解くのに時間がかかることが判明する。さらに刑務所の入り口ゲートに処刑マジニが現れ、錯乱したベネットがアリスの乗ってきた小型飛行機を強奪したことで脱出方法が無くなってしまったために、危険を伴うがマジニ・アンデッドが掘り進めてきた穴からアリス達と共に脱出することになる。
刑務所を脱出後はアリス達共にアルカディア号に向かい、そこでアルカディア号の真実を目撃し、アルカディア号に乗っていたアンブレラの幹部であるアルバート・ウェスカーと対峙し、戦いを繰り広げる。
超人的な身体能力を持つウェスカーに圧倒されて、一度は身動きが取れなくなったが、アリスの協力により窮地を脱し、最後は妹クレアと共にウェスカーに銃撃を浴びせ続け、ウェスカーを退けた。
原作ゲームシリーズでは、1996年に発売された初代『1』から登場する主人公キャラクターであり、原作ゲームシリーズにおける重要人物であるが、実写映画版シリーズでは四作目からと遅い登場となった。また、実写映画版シリーズに登場する原作ゲームキャラクターの中では、ゲームと映画で同様にS.T.A.R.S.に所属しているジル・バレンタインや、U.B.C.S.に所属しているカルロス・オリヴェイラ達と異なり、原作のバックボーンがほとんど踏襲されておらず、原作ゲームと共通しているのは、まっすぐな性格やクレアの兄であるという設定のみである。
ルーサー・ウェスト(Luther)
演:ボリス・コジョー
ロサンゼルスの刑務所にいた生存者たちのリーダー的存在。バイオハザードが起こる前はNBAのスター選手であり、持ち前のジャンプ力を生かして、アリスとクレアの窮地を救った。アリス達がアルカディアから来た救助ではないことが判明し、多くの生存者たちが落胆する中でもアリスらを快く受け入れ、好意的に接してくれた。また、有名人であることから、アリスも顔を知っていた。
刑務所からの脱出の際にマジニ・アンデッドに襲撃され、生死不明になったが、映画終盤で生存していたことが判明し、次回作にも引き続き登場する。
口癖は自身が宣伝する高級腕時計のキャッチコピーにもなっている「スターパワー(Star Power)」。
ベネット・シンクレア(Bennett)
演:キム・コーツ
ロサンゼルスの刑務所にいた生存者の一人。ルーサーによると元は有名な映画プロデューサーだったが過去の栄光を拭いきれず、刑務所の中でも傲岸不遜な態度をとっているため、ルーサーやクリスタルからは快く思われていない(ルーサー曰く「究極の勘違い男」、クリスタル曰く「嫌な男」)。アリス達がアルカディアから来たのではなことが分かると、落胆し露骨に嫌な顔をする。
刑務所内にマジニ・アンデッドが現れて刑務所から急遽脱出しなければならなくなった際に、脱出の望みである都市鎮圧車両が使えないことが判明すると、錯乱してエンジェルを射殺し、アリスが乗ってきた小型飛行機を強奪して、一人アルカディア号へと向かった。
アルカディア号に到着した後は、ウェスカーに取り入って仲間になり、アリス達に立ちはだかった。最後は敗北して、ウェスカーが受けたダメージの修復のためにウェスカーによって捕食され死亡した。
キム・ヤン(Kim Yong)
演:ノーマン・ヤン
ロサンゼルスの刑務所にいた生存者の一人。ベネットの元部下の韓国人の男性。刑務所の中でもベネットには頭が上がらない。
刑務所からの脱出時に処刑マジニによって体を真っ二つに切断されて死亡する。
クリスタル・ウォーターズ(Crystal Waters)
演:ケイシー・バーンフィールド
ロサンゼルスの刑務所にいた生存者の一人。ハリウッドで活躍するつもりでいたが、バイオハザードの発生により願いは叶わなかった。生存者たちの中ではコックを担当している(ルーサー曰く「レパートリーは少ないが、味は絶品。」)。水泳が得意で水没したエリアの先にある武器庫に向かうためにアリスとクリスに同行したが、水中から襲撃してきたマジニ・アンデッドに捕まって死亡する。
エンジェル・オーティス(Angel)
演:セルヒオ・ペリス=メンチェータ
ロサンゼルスの刑務所にいた生存者の一人。明るく落ち着きのある性格をしており、刑務所ではサブリーダーを務めていた。手先が器用で、生存者達の中では主に技術作業を担当している。
刑務所脱出の混乱のさなかで、錯乱したベネットに銃で撃たれ死亡する。
ウェンデル(Wendell)
演:フルヴィオ・セセラ
ロサンゼルスの刑務所にいた生存者の一人。初老の男性で、刑務所内では主にクリスの監視役を担当していた。
アリスがシャワーを浴びている姿を観察しようとシャワー室に隠れていたが、アリスに見つかり咎められていた最中に、地中から現れたマジニ・アンデッドに奇襲され、穴の中に連れていかれ死亡する。

アンブレラ社[編集]

アルバート・ウェスカー(Albert Wesker)
演:ショーン・ロバーツ
アンブレラ上級幹部で、各支部長達からなる委員会の議長。漆黒のサングラスと、オールバックに撫で付けた金髪が特徴的な男。東京の地下要塞を拠点に、T-ウイルスの研究とアリス計画の指揮を取っていた。
アンブレラ社東京本部を襲撃してきたアリスのクローン達を爆弾によって始末した後、オリジナルのアリスにT-ウイルスの中和剤を注射し、アリスの超能力を無力化して殺害しようとしたが、搭乗していたオスプレイが富士山に激突し、オリジナルのアリスを逃してしまう。
月日が流れ、ロサンゼルスの刑務所にアリスがいることを衛星システムによって察知したウェスカーは、処刑マジニを刺客として送り込み、アリスをアルカディア号に誘導した。そしてアルカディア号で再びアリスと再会を果たし、アリス達と戦いを繰り広げる。その際には人間離れした動きで弾丸の軌道を予測して回避する離れ技を披露し、アリスとクリスとクレアの三人を圧倒する。
この超人的な身体能力は、アリスと同じくT-ウイルスとの適合による身体強化の恩恵であるが、完全適合したアリスとは異なり、適合は不安定で新鮮な人間のDNAを摂取し続けなければ安定せず、いずれアンデッド化してしまうと語っている。そのために安全を謳うアルカディア号を餌として生存者達を誘い込み、捕らえた生存者を捕食し続けていた。
アリスを追い詰めた後は、マジニ・アンデッドと同じく花弁状の嘴のような器官を露出してアリスを捕食しようとするが、不意打ちを食らって倒れる。事前にアリス達が救出していたKマートの協力もあり、戦況は逆転し、クリスとクレアに大量の銃弾を浴びせられ続けて戦闘不能の状態に陥った。
しかし、それでも絶命しておらず、仲間のベネットを捕食して回復した後、オスプレイに乗ってアルカディア号から脱出し、船に仕掛けた爆弾を起動して、アリス達を爆殺しようと試みるも、事前に爆弾を察知していたアリスの策によって、爆弾がウェスカーの乗るオスプレイに仕掛けられており、自身の起動した爆弾の爆発に飲み込まれた。
前作から登場しているキャラクターであるが、本作では配役がジェイソン・オマラから若手俳優のショーン・ロバーツへと変更されている。
本作で彼が纏う衣装は、アンブレラ社東京本部で登場した際は、原作ゲーム『4』や『UC』で見せていたスーツ姿に準じた衣装で、アルカディア号でアリスと再会した際は、『5』で纏っていたコート姿に準じた衣装で登場する。
また、本作でアリス、クリス、クレアがアルカディア号でウェスカーと戦いを繰り広げた際の彼のセリフ「You've really become quite an inconvenience for me.」や、サングラスをクリスに投げつけたり、銃弾の軌道を予測して回避する一連のシーンは、原作ゲーム『5』のチャプター6-3におけるウェスカー戦前のムービーシーンのほぼ完全な実写再現となっている。
ジル・バレンタイン(Jill Valentine)
演:シエンナ・ギロリー
第二作『バイオハザードII アポカリプス』でアリスと共に行動し、ラクーンシティから生還した勇敢な元S.T.A.R.S.隊員。
『II』のラストシーンから『III』の冒頭へ至る過程でアリスらとはぐれてしまい『III』には登場しなかった(詳細は『III』の小説版の節を参照)。
本作でエンドクレジットの合間に挿入されたワンシーンで登場し、次回作の展開を示唆する役割を担った。

その他[編集]

Kマート(K-Mart)
演:スペンサー・ロック
前作にも登場した「クレア車団」の一員の女性。アラスカでアンブレラの人間に拉致されて、アルカディア号の中に捕らえられていたが、アリス達が駆け付けたことによって救出される。
クローンアリス(Clone Alice)
演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
アリスが施設に捕らえられていた頃に採取したデータから作り出された、大量のクローン。全員がアリスと同等の身体能力を持つうえ、本作ではオリジナルのアリスと同等の超能力を使いこなせるようになっているが、実戦経験は劣る。
第一感染者(J Pop girl)
演:中島美嘉
日本で最初にT-ウイルスに感染し、アンデッドとなった女性。オープニングの東京・渋谷のスクランブル交差点のシーンでの中、立ち尽くす姿が描かれる(外見は通常の人間)。その後、通りかかったサラリーマンに襲いかかり、T-ウイルスを拡散させた。続編でも登場する。

登場クリーチャー[編集]

アンデッド/ゾンビ(Undead/Zombie)
T-ウイルスに感染した人々の成れの果て。最も本能的な欲求である「食欲」に突き動かされ、生き残っている人々を次々と襲う。生存者達のいるロサンゼルスのシタデル刑務所の周りに無数に集まっており、処刑マジニによって刑務所の入り口が破壊された後は、刑務所内になだれ込んだ。
マジニ・アンデッド(Majini Undead)
T-ウイルスに感染してから長い時間が経ち、体内に宿すT-ウイルスが経年劣化によって変異を遂げて進化した、アンデッド(ゾンビ)の亜種。「マジニ」とは、スワヒリ語で「悪霊」を意味する。
巨大な壁に囲まれた刑務所に、地中の下水道網から穴を掘って侵入し、刑務所内の生存者を奇襲した。これによって頑丈な建物に居れば安全だと考えていた刑務所の生存者達の考えは覆されることになり、刑務所から脱出する算段を立てなくてはならなくなった。
獲物を捕らえる際は花弁状の嘴のような器官を露出し、露出した器官で抱きしめるようにして捕らえる。生存者を捕らえてもアンデッドのようにその場で貪らわず、生きて捕らえたまま逃げて行く。アリスがクリスタルを救出できなかったほどに奇襲や不意打ちが上手い。
処刑マジニ(Axeman)
身長二メートルを超える巨漢のクリーチャー。麻袋を被りエプロンを身に付け、拷問を受けた後のような釘が全身に刺さっており、「斧」と「ハンマー」を合体させた形状の巨大な断頭斧を自在に振り回す。その名の通り処刑人を彷彿とさせる風貌である。
拳銃で頭を撃ち抜いてもビクともしない上に、ショットガンで撃たれてもすぐに復活するなど、遺伝子操作によって全身が強化されている。体は巨大だが走るスピードは速い。
アンブレラ社の衛星システムでアリスの動向を監視していたウェスカーが、アリスがシタデル刑務所にいることを察知したことでウェスカーによって刑務所へ派遣される。刑務所に到着後は入口のゲートを破壊して大量のアンデッド達をなだれ込ませた。
シタデル刑務所内に侵攻後は、シャワー室でマジニ・アンデッドが掘り進めてきた穴から外へ脱出しようとしていたアリス達と遭遇し、巨大な断頭斧でキムを真っ二つに切り刻んだ。更に反撃しようとしたアリスを断頭斧のハンマーに当たる部分で殴りつけて気絶させ、残ったクレアとの一騎打ちとなる。
クレアの素早い身のこなしに翻弄され、ショットガンを至近距離から食らって一度は倒れるが、致命傷には至っておらず、再び動き出して、持っていた断頭斧を投げつけて反撃する。それをクレアが回避した後は、気絶から復帰したアリスによる至近距離から頭部に向けてのショットガン攻撃で、頭部を完全に破壊されて絶命した。
処刑マジニの外観や断頭斧の形状などのデザインは、原作ゲーム『5』のデザインが忠実に再現されているが、原作に登場した個体よりも巨大化している他、重すぎる断頭斧を扱いきれず、引きずり回しながら扱っていた原作に対し、本作では走りながら軽々と振り回している点などが原作と異なっている。
アジュレ(Adjule)
T-ウイルスに感染してから長い時間が経ち、体内に宿すT-ウイルスが経年劣化によって変異を遂げて進化した、アンデッド化したドーベルマン「ケルベロス」の亜種。「アジュレ(Adjule)」とはスワヒリ語で北アフリカサハラ砂漠に生息するとされている伝承上の犬(未確認生物)の名前に由来する。
ウェスカーのペットとして飼い慣らされており、ウェスカーに襲われていたクリスとクレアを助けようとしたアリスの前に立ちはだかった。攻撃する際には頭部全体が二つに割れ、割れた頭に生え揃った鋭い牙で噛み付いてくる。
原作ゲーム『5』とは異なり、寄生生物「プラーガ」に寄生された生物兵器ではなく、T-ウイルスの変異による「ケルベロス」の亜種であるため、原作で見られた割れた頭部の口腔部分に蠢くプラーガの一部である触手は本作では見られない。
ディスク版特典映像のアンダーソン監督へのインタビュー映像によると、監督は当初、過去の三作で犬型のクリーチャーで描きたいことは描き切っていたため、本作に犬型のクリーチャーは登場させない予定だった。しかし本作のプリプロダクション中に発売された原作ゲーム『5』をプレイした際に、ゲームシリーズでもおなじみの犬型クリーチャーが登場し、初めは「また犬か」とマンネリ感を漏らしたが、直後に犬の頭が真っ二つに割れたことに衝撃を受け、そのデザインに感銘を受けたと語り、急遽本作にも取り入れる運びとなったと説明されている。

日本語吹替[編集]

役名 俳優 日本語吹替
劇場公開版 テレビ朝日
アリス・アバーナシー ミラ・ジョヴォヴィッチ 本田貴子 岡寛恵
クローン・アリス
クレア・レッドフィールド アリ・ラーター 岡寛恵 林真里花
クリス・レッドフィールド ウェントワース・ミラー 東地宏樹
Kマート スペンサー・ロック 小笠原亜里沙 弓場沙織
ルーサー・ウエスト ボリス・コジョー 楠大典 山野井仁
アルバート・ウェスカー ショーン・ロバーツ 立木文彦 大塚明夫
ベネット キム・コーツ 梅津秀行 中尾隆聖
クリスタル ケイシー・バーンフィールド 小林沙苗 松井茜
エンジェル・オーティス セルヒオ・ペリス=メンチェータ 奈良徹 中井和哉
キム ノーマン・ヤン 坂本くんぺい 石井テルユキ
ウェンデル(ウェンディ) フルヴィオ・セセラ 吉田浩二 中村浩太郎
第一感染者 中島美嘉 セリフなし
ジル・バレンタイン シエンナ・ギロリー 湯屋敦子 岡本麻弥
その他 高岡瓶々
那波一寿
高口公介
岡哲也
寺崎貴司
岡林史泰
林和良
早志勇紀
ふくまつ進紗
楠見尚己
演出 中野洋志 鍛治谷功
翻訳 太田直子 藤澤睦実
制作 ACクリエイト ブロードメディア
初回放送 2012年9月16日
日曜洋画劇場
21:00-23:10

※2015年12月2日発売の「吹替洋画劇場」シリーズ「吹替洋画劇場『バイオハザードIV アフターライフ』デラックス エディション」Blu-rayには本編ディスクとは別に、テレビ朝日版(約90分)の吹き替え版を収録した特典ディスクが付属している。

テレビ放映[編集]

2012年9月16日テレビ朝日の『日曜洋画劇場』枠で初放送された。アリスをはじめ続けて登場した人物については、同一の声優陣による吹き替えが施されている。本編が終了した後には公開中の『リトリビューション』のハイライトが独占プレミアム映像として放送された。

スタッフ[編集]

製作[編集]

2005年5月、プロデューサーは『Resident Evil: Afterlife』の題で『III』を製作し、東京及びアラスカを舞台として撮影する可能性について言及した[5]が、結局実現には至らなかった。

2006年9月、ジェンセン・アクレスレオン・S・ケネディ役で出演するという噂が流れた[6]が、アクレスの代理人がIGNの取材に答える形で噂は事実ではないと否定した[7]。また、2009年カナダのバンクーバーで行なわれたコンベンションにて、本人の口からもオファーを受けていないと否定されている[8]

2007年10月、ポール・W・S・アンダーソンが本作製作のためにソニーと交渉中であることが報じられ[9]、2008年12月にはスクリプトの執筆を開始した[10]

6000万ドルの製作費をかけ[1]、2009年9月29日にカナダのトロントで撮影が始まり[11][12]、同年12月に完了した[13]。本作はジェームズ・キャメロンのアドバイスにより、同監督の映画『アバター』で使われたフュージョンカメラシステムを使用して撮影された[14]。そのため、3D映画としては『アバター』以来となるフル3D作品として制作された。

2009年8月、ソニーは2010年8月27日に本作を公開すると発表したが[15]、同年12月に2011年1月16日まで延期した[16]。さらに2010年1月、公開日を同年9月10日に再変更した[17]

プリズン・ブレイクで主役を演じたウェントワース・ミラーが今作品でまたも脱出を図る脚本に本人も最初は冗談かと思っていたが、そこにユーモアを感じ出演。また、役が決まるまではクリス・レッドフィールドを知らず、単なる脇役の一人と思っていた。

音楽[編集]

Resident Evil: Afterlife
- Music from the Motion Picture
トムアンドアンディ映画音楽
リリース
時間
レーベル Milan Records
トムアンドアンディ 年表
And Soon the Darkness
(2010)
Resident Evil: Afterlife
(2010)
テンプレートを表示

音楽は前作のチャーリー・クロウザーから代わってトムアンドアンディが手掛ける。サウンドトラック盤は2010年9月7日にアメリカで発売された。予告編や劇中ではA Perfect CircleThe Outsider(Resident Renholder Mix) が使われたが、未収録。同楽曲は『バイオハザードII アポカリプス』のサウンドトラックに収録されている。

Resident Evil: Afterlife - Music from the Motion Picture
全作詞・作曲: トムアンドアンディ。
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
1. 「Tokyo」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
2. 「Umbrella」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
3. 「Damage」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
4. 「Cutting」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
5. 「Twins」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
6. 「Exit」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
7. 「Far」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
8. 「Flying」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
9. 「Memory」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
10. 「Los Angeles」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
11. 「Binoculars」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
12. 「Prison」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
13. 「Discovery」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
14. 「Hatchet」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
15. 「AxeMan」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
16. 「Arcadia」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
17. 「Up」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
18. 「Party」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
19. 「Promise」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ
20. 「Resident Evil Suite」 トムアンドアンディ トムアンドアンディ

尚、mp3ダウンロードでは -Deluxe Versionとして下記楽曲が追加されている。

# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
21. 「Rooftop」    
22. 「Tokyo (CruciA Remix)」    
23. 「Tokyo (Phil Jelley Remix)」    
24. 「AxeMan (Hani Remix)」    
25. 「AxeMan (Poll a Rock Remix)」    

DVD・Blu-ray[編集]

ソニーピクチャーズエンタテインメントより2010年12月22日発売のDVDは2011年1月17日付オリコン週間DVDランキングでも1万2700枚(累積枚数は11万2000枚)を売り上げ発売3週目でDVD総合首位を獲得した。また、Blu-rayも2011年1月10日付オリコン週間ブルーレイ総合ランキングで首位となっている[18]

続編[編集]

主演のミラ・ジョヴォヴィッチが『Ⅳ』後は出演しないと公表した為、次作の予定はないと思われたが、新キャストで『バイオハザード ビギンズ』として再始動予定と発表される[19]内容も研究所で事故が起こった後に現れた何百もの突然変異種と特殊軍隊との戦いを描くストーリーとして大きく修正され、アリス自身も登場せず、監督または脚本を担当していたポール・W・S・アンダーソンも新シリーズに関わるかは不明で、よりゲームファン向けに制作される予定だった。[要出典]

しかし、2010年9月に本作のプロモーションで来日したミラ・ジョヴォヴィッチは「次の世代にバトンタッチするまでは続けます」と続編出演をにおわせる発言をし、ラストシーンもまだ物語が終わっていないことを示唆している[20]。2011年3月にスクリーン・ジェムズからミラ・ジョヴォヴィッチを主役にした『バイオハザードV リトリビューション』を2012年9月14日に劇場公開すると発表された[21]。撮影は2011年10月から開始される運びになった。ロケ地は、トロントと東京。

出典[編集]

  1. ^ a b Hopewell, John; Keslassy Elsa (2010年5月7日). “Euros pick up 3D production”. Variety (Reed Business Information). http://www.variety.com/article/VR1118018774.html?categoryid=4006&cs=1 2010年7月1日閲覧。 
  2. ^ a b Resident Evil: Afterlife (2010)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2011年6月13日閲覧。
  3. ^ 日本映画製作者連盟 2010年全国映画概況
  4. ^ 原理は不明だが、プラズマのような巨大な球体が現れ、効果範囲内のあらゆる物体を消滅させる。劇中の描写を見る限り、現実の核爆弾と違って放射能汚染や電波障害などの問題を引き起こさない。
  5. ^ “Digest: Constantine readies 'Evil' sequels”. The Hollywood Reporter (Nielsen Business Media, Inc). (2005年5月15日). オリジナル2007年10月11日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20071011083717/http://www.hollywoodreporter.com/hr/search/article_display.jsp?vnu_content_id=1000920947 2007年10月11日閲覧。 
  6. ^ “Casting Underway for 'Resident Evil: Afterlife'?”. Bloody Disgusting (The Collective). (2006年9月19日). http://www.bloody-disgusting.com/news/7260 2007年10月11日閲覧。 
  7. ^ Resident Evil 4 Casting Rumor: IGN asks Jensen Ackles' reps about the buzz.”. IGN. IGN Entertainment (2006年9月20日). 2014年5月5日閲覧。
  8. ^ Jared & Jensen Panel - Captain America & Resident Evil RUMOR!? - 8 - Van Con 09 2009年8月30日 (YouTube, 2009年9月2日) - 「I've not gotten any calls from my agent. I have not gotten a script. I have not talked to anyone about it. It's all a rumor.
  9. ^ “Resident Evil 4 Update; Producer addresses the franchise's future.”. IGN Entertainment (News Corporation). http://au.movies.ign.com/articles/828/828442p1.html 2007年10月18日閲覧。 
  10. ^ Vejvoda, Jim (2008年12月18日). Resident Evil 4 Buzz”. IGN Entertainment (News Corporation). http://movies.ign.com/articles/939/939627p1.html 2009年1月20日閲覧。 
  11. ^ Weintraub, Steve 'Frosty' (2009年9月29日). Resident Evil: Aferlife 3D" Begins Production”. Collider.com. http://www.collider.com/2009/09/29/resident-evil-afterlife-3d-begins-production/ 2009年12月29日閲覧。 
  12. ^ Resident Evil: Afterlife Officially Begins Production”. Bloody Disgusting (The Collective). (2009年9月29日). http://www.bloody-disgusting.com/news/17544 2009年9月29日閲覧。 
  13. ^ Newgen, Heather; Rotten, Ryan (2010年1月27日). “Shawn Roberts Talks Wesker in Resident Evil: Afterlife”. 'ShockTilYouDrop'. CraveOnline Media. 2010年2月4日閲覧。
  14. ^ “J・キャメロン助言で3D化した「バイオハザードIV」ポスター解禁”. eiga.com. (2010年6月24日). http://eiga.com/buzz/20100624/6/ 2010年7月15日閲覧。 
  15. ^ Rotten, Ryan (2009年7月2日). “Confirmed Exclusive: Resident Evil 4 Arriving in Late 2010”. ShockTilYouDrop (CraveOnline Media). http://www.shocktillyoudrop.com/news/topnews.php?id=10969 2009年7月7日閲覧。 
  16. ^ “Resident Evil: Afterlife Pushed Back to 2011”. DreadCentral (CraveOnline Media). (2009年12月18日). http://www.dreadcentral.com/news/34867/resident-evil-afterlife-pushed-back-2011 
  17. ^ “Resident Evil: Afterlife Back to 2010”. CraveOnline Media (ShockTilYouDrop). (2010年1月11日). http://www.shocktillyoudrop.com/news/topnews.php?id=13587 2010年1月11日閲覧。 
  18. ^ バイオハザード4:DVD週間売り上げ総合1位 発売3週目で初 オリコン Archived 2015年11月5日, at the Wayback Machine.毎日jp 2011年1月12日
  19. ^ “『バイオハザード5』にミラは出演ナシ!新シリーズとして再起動!『レジデント・イーヴル ビギンズ』”. シネマトゥデイ. (2009年9月9日). http://www.cinematoday.jp/page/N0019581 2010年10月10日閲覧。 
  20. ^ “『バイオハザードⅣ』公開前にミラ・ジョヴォヴィッチ、早くも続編を宣言!@ぴあ映画生活”. ぴあ映画生活. (2010年9月3日). http://pia-eigaseikatsu.jp/news/153277/40770/ 2010年9月13日閲覧。 
  21. ^ “最新作『バイオハザードⅤ』が2012年9月14日公開決定!ミラ・ジョヴォヴィッチが続投!”. シネマトゥデイ. (2011年3月4日). http://www.cinematoday.jp/page/N0030849 2011年3月4日閲覧。 

外部リンク[編集]