太山府君

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太山府君(たいざんふくん)は、十二天の一人焔摩天に従う眷属の1人。中国泰山の信仰と結びついて泰山府君とも書かれ、道教では東嶽大帝仁聖大帝)(とうがくたいてい)とも呼ばれる。

胎蔵界曼荼羅に焔摩天の眷属の1人として描かれ、その形象は1面2臂で左手に人の顔のついた杖を持ち、右手で書物を書く姿に描かれる。

十王信仰に取り入れられ、十王のうちの太山王(泰山王)となった。また、陰陽道の主祭神でもある。

陰陽道などを題材とした物語では、安倍晴明が使ったとされる陰陽道の最高奥義「泰山府君の祭」は死者を蘇らせる秘術であるとされることが多いが、文献では風前の灯であった高僧の命を救ったとされるのみであり、死者を蘇らせた記述はない。天皇などに対する健康長寿を祈祷する祭祀である。

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