マーク・マランソン

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マーク・マランソン
Mark Melancon
サンフランシスコ・ジャイアンツ
MG 2529 Mark Melancon.jpg
2016年8月5日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 コロラド州ジェファーソン郡ウィートリッジ英語版
生年月日 1985年3月28日(31歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 MLBドラフト9巡目(全体284位)でニューヨーク・ヤンキースから指名
初出場 2009年4月26日 ボストン・レッドソックス
年俸 $4,000,000(2017年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マーク・デビッド・マランソンMark David Melancon, 1985年3月28日 - )は、アメリカ合衆国コロラド州ジェファーソン郡ウィートリッジ英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBサンフランシスコ・ジャイアンツに所属。

ファミリー・ネームMelanconについては、本人が発音している動画を確認する限りではモランスンと発音[2][3]しているように聞こえるが、発音記号によればメランソン (発音記号:muh-LAN-son、メ-ラン-ソンでlaにアクセント) [4][5]で、メランコンと表記されることも多い(後述)。

シカゴ・ホワイトソックス外野手であるJ.B.シャックとは義理の兄弟の関係である[6]

経歴[編集]

プロ入りとヤンキース時代[編集]

ヤンキース時代(2009年)

2006年MLBドラフト9巡目(全体284位)でニューヨーク・ヤンキースから指名を受け、入団。同年はA級スタテンアイランド・ヤンキースでデビューを果たすが、10月にトミー・ジョン手術を受け、翌2007年を棒に振る。

2008年はA+級タンパ・ヤンキース、AA級トレントン・サンダー、AAA級スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキースと、マイナー3つの階級すべてでロングリリーフとして起用され、リリーフのみで計44試合・95イニングに登板し、8勝1敗、防御率2.27という好成績を残す。シーズン終了後、ベースボール・アメリカ誌はマランソンをヤンキース組織内第9位の有望株と評価した。

2009年4月25日に初めてのメジャー昇格を果たすと、26日のボストン・レッドソックス戦でメジャーデビューを果たし、2イニングを無失点に抑える。その後、5月8日にAAA級スクラントンへ降格するが、7月9日に再びメジャーに昇格した。

アストロズ時代[編集]

2010年7月末にランス・バークマンとのトレードで、ジミー・パレデスと共にヒューストン・アストロズへ移籍した。

レッドソックス時代[編集]

2011年12月14日ジェド・ラウリーカイル・ウィーランド英語版とのトレードで、レッドソックスへ移籍した[7]2012年のシーズンは、4月17日テキサス・レンジャーズ戦で3本の本塁打を浴びるなど一死もとれず6失点と炎上するなど、最初の4試合で防御率49.50となり、AAA級ポータケット・レッドソックスへ降格した[8]6月10日にメジャーへ復帰するも最終的に41試合に登板し防御率6.20と期待を大きく裏切る結果となった。

パイレーツ時代[編集]

2012年12月26日ジョエル・ハンラハンブロック・ホルトとのトレードで、イバン・デヘスース・ジュニアジェリー・サンズストルミー・ピメンテルとともにピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[9]

2013年シーズンはオールスターに初めて選出されたが、登板はなかった。また、クローザーのジェイソン・グリーリ故障者リストに入った間は、代役を務めた。最終的に72試合に登板し、3勝2敗16セーブ26ホールド・防御率1.39と好成績を残した。セントルイス・カージナルスとのディビジョンシリーズで、ポストシーズン初登板を果たしたが、第5戦の1-3で迎えた8回裏に登板し、マット・アダムスに本塁打を浴びるなど、3失点を喫してしまい、大事な場面で抑えられず、チームは敗退してしまった。

2014年1月17日にパイレーツと259万5000ドルの1年契約に合意した[10][11]。移籍2年目となる2014年シーズンは、前年から調子を落としたグリーリに代わりクローザーに定着。2年連続1.00台となる防御率1.90、いずれも自己ベストの33セーブ・WHIP0.87をマークし、チームのプレーオフ進出に大きく貢献した。10月1日のサンフランシスコ・ジャイアンツとのワイルドカードゲームでは、0-8で迎えた9回表に登板して無失点に抑えたが、チームはそのまま敗退してしまった。オフには日米野球2014のMLB選抜に選出された[12][13]

2015年もクローザーの地位を確立し、両リーグ最多の51セーブを挙げ、セーブ失敗もわずか2回と、安定した活躍を見せた。3年連続での防御率1点台が終盤まで期待されたが、9月28日のカージナルスとの首位攻防戦での登板で、スコア0-0で迎えた9回裏に3失点を喫してしまい、防御率が2点台となってしまった。10月7日シカゴ・カブスとのワイルドカードゲームでは、0-4で迎えた9回表に登板して無失点に抑えたが、チームはそのまま敗退してしまった。

2016年は7月までに45試合に登板し、1勝1敗30S、防御率1.51と好調を維持していた。

ナショナルズ時代[編集]

2016年7月30日にフェリペ・リベロテイラー・ハーンとのトレードでワシントン・ナショナルズへ移籍[14]。移籍先でもクローザーとして起用され、30試合で17S、防御率は1.82であった。シーズン通算では4年連続70試合以上となる75試合登板でリーグ3位となる47Sを挙げ、防御率は2年ぶりの1点台となる1.64を記録した。オフにFAとなった。

ジャイアンツ時代[編集]

2016年12月5日、サンフランシスコ・ジャイアンツと4年総額6200万ドルで契約した[15]

投球スタイル[編集]

最速154.5km/h、平均球速146km/hのフォーシームカットボール、平均球速130km/hのナックルカーブの3球種を持ち球とする。基本球種にカットボールを用いる、いわゆる「カットボーラー」であり、2012年からカットボールを主体としている。また、ナックルカーブは2013年から投げ始めた。それ以前はフォーシームを主体に、カットボール、通常のカーブチェンジアップを投げており、チェンジアップは2015年現在でも1シーズンに数球は投げている。また、2016年現在は、前述の3球種に絞り込んでいるが持ち球自体はかなり多く、ナックルカーブを武器とする以前は、カーブチェンジアップ以外にもツーシームスプリッターシンカースライダーなど、多彩な球種を投げていた。年々球速が低下しており、メジャー昇格時には平均球速149km/hほどだったが、2016年時点では146km/hにまで落ち込んでいる。もともと制球難だったが大幅に改善され、リーグ屈指のコントロールを誇っており、メジャー通算与四球率は2点台序盤となっている[16]。パイレーツに移籍した2013年以降の被本塁打率が0.29と非常に低い。

人物[編集]

姓の「Melancon」は、発音記号では「muh-LAN-son」(メ-ラン-ソン(laにアクセント))であり、最初のmuhuは、の発音以外に、綴りのままの発音を表す。さらに、母音の後ろにある場合の「h」は、長音ではなく母音のローマ字読みを指すため、発音記号通りだと「」となる。実際、この選手をカタカナ表記にするのは難しい。ちなみに、本人が自分の苗字を言うときは、メランソン寄りに聞こえる。 また、日米野球2014のMLB選抜に入った際に、対戦相手の日本代表オフィシャルサイトはメランソンと表記している[17]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2009 NYY 13 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 74 16.1 13 0 10 0 4 10 3 0 8 7 3.86 1.41
2010 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 19 4.0 7 1 0 0 0 3 0 0 5 4 9.00 1.75
HOU 20 0 0 0 0 2 0 0 8 1.000 71 17.1 12 1 8 0 1 19 2 0 8 6 3.12 1.15
'10計 22 0 0 0 0 2 0 0 8 1.000 90 21.1 19 2 8 0 1 22 2 0 13 10 4.22 1.27
2011 71 0 0 0 0 8 4 20 3 .667 309 74.1 65 5 26 6 2 66 1 0 28 23 2.78 1.22
2012 BOS 41 0 0 0 0 0 2 1 2 .000 194 45.0 45 8 12 1 3 41 2 0 31 31 6.20 1.27
2013 PIT 72 0 0 0 0 3 2 16 26 .600 279 71.0 60 1 8 0 1 70 6 0 15 11 1.39 0.96
2014 72 0 0 0 0 3 5 33 14 .375 277 71.0 51 2 11 1 3 71 3 0 15 15 1.90 0.87
2015 78 0 0 0 0 3 2 51 1 .600 293 76.2 57 4 14 2 2 62 3 0 22 19 2.23 0.93
2016 45 0 0 0 0 1 1 30 0 .500 163 41.2 32 2 9 0 1 38 1 0 10 7 1.51 0.96
WSH 30 0 0 0 0 1 1 17 8 .500 107 29.2 21 1 3 0 0 27 3 0 6 6 1.82 0.81
'16計 75 0 0 0 0 2 2 47 8 .500 270 71.1 52 3 12 0 1 65 4 0 16 13 1.64 0.90
通算:8年 444 0 0 0 0 21 18 168 54 .538 1786 447.0 362 25 101 10 17 407 24 0 148 129 2.60 1.04
  • 2016年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・表彰・記録[編集]

背番号[編集]

  • 39 (2009年 - 2010年途中)
  • 54 (2010年途中 - 2011年)
  • 37 (2012年)
  • 35 (2013年 - 2016年途中)
  • 43 (2016年途中 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Mark Melancon Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年12月6日閲覧。
  2. ^ Mark Melancon - Beyond the Ultimate - YouTube
  3. ^ Mark Melancon: WQED's 60th Anniversary - YouTube
  4. ^ MLB公式プロフィール参照。2016年12月6日閲覧。
  5. ^ Baseball-Reference参照。2016年12月6日閲覧。
  6. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』 廣済堂出版、2014年、227頁。ISBN 978-4-331-51809-0
  7. ^ Red Sox Acquire Melancon For Lowrie, Weiland
  8. ^ Mark Melancon sent to Triple-A”. Espn.go.com (2012年4月18日). 2012年12月27日閲覧。
  9. ^ Zach Links (2012年12月26日). “Red Sox Acquire Joel Hanrahan From Pirates” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年12月5日閲覧。
  10. ^ “Pirates agree to terms with all six arbitration eligible players” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Pittsburgh Pirates), (2014年1月17日), http://m.pirates.mlb.com/news/article/66789326/pirates-agree-to-terms-with-all-six-arbitration-eligible-players/ 2016年12月5日閲覧。 
  11. ^ Tom Singer (2014年1月17日). “Cases closed: Bucs finalize all arbitration-eligible deals” (英語). MLB.com. 2016年12月5日閲覧。
  12. ^ MLBオールスターチーム、追加選手発表!来日全29選手が決定 侍ジャパン公式サイト (2014年11月7日) 2015年3月26日閲覧
  13. ^ “シューメーカーら14人追加=日米野球”. 日刊スポーツ. (2014年11月7日). http://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/f-bb-tp2-20141101-1390295.html 2014年11月8日閲覧。 
  14. ^ Nationals land closer Melancon from Pirates” (英語). MLB.com (2016年7月30日). 2016年8月2日閲覧。
  15. ^ Chris Haft (2016年12月5日). “Giants find their closer, give Melancon 4-year deal” (英語). MLB.com. 2016年12月6日閲覧。
  16. ^ Mark Melancon Pitch Data”. The Baseball Cube. 2016年8月2日閲覧。
  17. ^ 「2014 SUZUKI 日米野球」、「日本プロ野球80周年記念試合」出場予定選手

関連項目[編集]

外部リンク[編集]