マツダ・フレアクロスオーバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
スズキ・ハスラー > マツダ・フレアクロスオーバー
マツダ・フレアクロスオーバー
MS31S/MS41S型
XS
(2014年1月 - 2015年12月)
Mazda FLAIR CROSSOVER XS (MS31S) front.JPG
Mazda FLAIR CROSSOVER XS (MS31S) rear.JPG
販売期間 2014年1月-
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア軽トールワゴンクロスオーバーSUV
エンジン R06A型 658cc 直3 DOHC 吸排気VVT
R06A型 658cc 直3 DOHC VVT インタークーラーターボ
駆動方式 FF/4WD
モーター WA04A型 直流同期電動機
(「XG」・「XS」の2015年5月改良モデルのみ)
変速機 CVT
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後:I.T.L式
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,665mm
ホイールベース 2,425mm
車両重量 790-870kg
製造事業者 スズキ
姉妹車/OEM スズキ・ハスラー
先代 マツダ・ラピュタ
マツダ・AZオフロード
-自動車のスペック表-

フレア クロスオーバーFLAIR CROSSOVER)は、マツダが販売するクロスオーバーSUVタイプの軽自動車である。

概要[編集]

スズキとの提携に基づく軽自動車車種で、フレアワゴンパレットスペーシアのOEM)、フレア(5代目ワゴンROEM)に次ぐ、マツダの軽トールワゴンブランドである「フレア」シリーズの第3弾に位置づけられる。ベース車は2013年12月24日にスズキから公式発表されたハスラーで、「個性的なデザインと軽ワゴンの優れた性能を併せ持った、全く新しいタイプの軽SUV」と位置づけられている[1]

マツダの軽クロスオーバーSUVとしては2005年に販売終了となったラピュタKeiのOEM)以来で、軽SUVモデルとしてもAZ-オフロードジムニーのOEM)以来の新車種となる。ラピュタ、AZ-オフロードとフレアクロスオーバーの棲み分けは、Kei、ジムニーとハスラーの関係と同様となっているが、AZ-オフロードは2014年3月をもって販売を終了している(OEM元のジムニーは製造・販売を継続、2018年7月、4代目にモデルチェンジ)。

初代 MS31S/MS41S型 (2013年 - )[編集]

機構・メカニズム[編集]

エンジンはハスラーと同じで、自然吸気(NA)の「XG」と「XS」には吸排気VVTを搭載したR06A型を、「XT」には同じR06A型のインタークーラーターボエンジンをそれぞれ搭載する。

また、減速時にオルタネーターで発電した電力をアイドリングストップ車専用鉛バッテリーリチウムイオンバッテリーに充電し、蓄えた電力を走行時に電装品に供給することで発電のために使用するガソリン消費量を最低限に抑える「エネチャージ」、アイドリングストップシステム、アイドリングストップシステム作動中にエアコンが送風運転に切り替わった際、冷房運転時に凍る蓄冷材を通すことで涼しい風を送ることができる「エコクール」を搭載したことで、優れた低燃費を実現し、全車「平成27年度燃費基準+20%」を達成した。2015年4月から新たに設けられた「平成32年度燃費基準」にも対応し、「XG」・「XS」は「平成32年度燃費基準+10%」、「XT」は「平成32年度燃費基準」をそれぞれ達成している。

2015年5月の一部改良でNA車が、同年12月の一部改良でターボ車が「エネチャージ」を「S-エネチャージ」に順次変更(S-エネチャージの搭載に伴い、排ガス記号がハイブリッドカーを示すDAAに、車両型式がMS41S型にそれぞれ変更し、主要燃費向上対策の項目にハイブリッドシステムが追加明記される)。新たに搭載されたISG(モーター機能付発電機)により、燃料消費が多くなる加速時にモーターアシストを行うことでエンジン負荷を軽減して燃費向上に貢献するとともに、アイドリングストップからの再始動時の静粛性[2]や快適性を向上した。

さらに、安全装備として、デュアルカメラブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、DSC&TCS(ハスラーのESPに相当)を標準装備するほか、4WD車にはヒルディセントコントロールとグリップコントロールも標準装備する。

歴史[編集]

  • 2013年平成25年)12月26日 - 公式発表、2014年(平成26年)1月31日販売開始[1]
    • グレード体系は「XG(ハスラー「G」相当)」、「XS(同「X」相当)」、「XT(同「Xターボ」相当)」の3グレードを設定するが、ハスラーの「A」・「Gターボ」に相当するグレードは設定されないうえ、「XG」はCVT車のみの設定である(ハスラー「G」は5速MT車の設定もある)。ボディカラーは「アーバンブラウンパールメタリック[3]」がフレアクロスオーバーでは設定されないほか、「XS」・「XT」で設定できる2トーンカラーは、ホワイトルーフの「キャンディピンクメタリック[4]」、ブラックルーフの「パールホワイト」と「スチールシルバーメタリック[5]」もフレアクロスオーバーで設定されない違いがある。
    • また、外観はエンブレム類の変更程度だが、「XG」はハスラー「G」ではセットオプション設定となっているディスチャージヘッドランプ(ハイ/ロービーム:オートレベリング機構付)、チルトステアリング、運転席シートリフター、アームレストボックス(フロント)が標準装備される。
  • 2015年(平成27年)5月14日 - 一部改良[6]
    • NA車の「XG」と「XS」において、フレア/フレアカスタムスタイル(後期型)の一部グレードに採用されている「S-エネチャージ」を新たに搭載するとともに、エンジンを従来の11.0から11.5へ高圧縮化し、吸気、排気系の見直しにより低中速域での動力性能と燃費性能を向上したことで燃費向上(2WD車:32.0 km/L、4WD車:30.4 km/L)し、「平成32年度燃費基準+20%」を達成した。
    • また、ボディカラーの「パールホワイト(オプションカラー)」を「クリスタルホワイトパール(オプションカラー)」に変更した。
  • 2015年(平成27年)12月18日 - 一部改良[7]
    • NA車に続き、ターボ車の「XT」にも「S-エネチャージ」を搭載したことで燃費を向上し、「平成32年度燃費基準+10%」を達成した。
    • 安全面も強化し、「XS」と「XT」はレーダーブレーキサポートから歩行者も認識可能なステレオカメラ方式のデュアルカメラブレーキサポートとなり、新たに車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能も追加した。
    • ボディカラーは「スチールシルバーメタリック(オプションカラー)」を廃止[8]する替わりに、ブラックルーフ仕様の「アクティブイエロー 2トーンカラー(オプションカラー)」を追加し[9]、ファブリックシート表皮のデザインも変更した。
    • その他、助手席シートヒーターを全車に、ステアリングオーディオスイッチを「XS」と「XT」にそれぞれ標準装備した。
  • 2017年(平成29年)5月 - 仕様変更。「クリスタルホワイトパール」を「ピュアホワイトパール」に差し替えた(なお、フレアワゴンキャロル(「パールホワイト」から差し替え)でも同様に差し替えられた)。
  • 2018年(平成30年)11月16日 - 一部改良並びに特別仕様車「XGスペシャル」を発売[10]
    • 「XS」と「XT」はバンパーガーニッシュ(フロント・リア)の形状や15インチアルミホイールのデザインが変更され、IRカット機能付フロントガラス+スーパーUV&IRカットフロントドアガラスが新たに標準装備。フレアに設定済みの「全方位カメラパッケージ」が新たに設定された(「XS」はメーカーオプション設定、「XT」は標準装備[11])。なお、ハスラーのグレード体系が一部変更されたことに伴い、「XS」はハスラー「J」相当、「XT」は同「Jターボ」相当にそれぞれ変更されたが、フロントグリルの変更が無い(「XG」と同一デザイン)のため、ハスラーの「J」・「Jターボ」とフロントグリルのデザインが差別化されるようになった。
    • ボディカラーは2トーンカラーのバリエーションが一部変更となり、発売当初より設定されていた「パッションオレンジ[8]」と「サマーブルーメタリック」に替わり、黒ルーフ仕様の「ピュアホワイトパール[12](「XS」・「XT」専用色)」と白ルーフ仕様の「クールカーキパールメタリック」が新たに設定され、モノトーンカラーの「ピュアホワイトパール」を「XG」専用色へ移行。インパネカラーパネルは「クールカーキパールメタリック(2トーンカラーを含む)」専用の「カーキ」が新たに設定され、他のボディカラー設定時のカラーは「ホワイト」から「アイボリー」へ変更。機能面ではデュアルカメラブレーキサポートを「XG」にも標準装備された。
    • 「XGスペシャル」はフレアクロスオーバーでは初となる特別仕様車で、2018年7月に発売されたハスラーの「タフワイルド」に準じているものの、一部のエンブレム類が未装着のため、フロントグリルやバックドアのデザインで違いがある。「XG」をベースに、外観はAピラーやルーフに加えてリアクォーターパネル・ドアミラー・アウタードアハンドルにもブラック塗装が施され、15インチスチールホイールをブラックメタリック塗装に変更。内装はカラーパネルを専用設定の「オフブルー」に変え、一部の装備にガンメタリック塗装が施され、シートは茶系色のレザー調素材と濃紺色のファブリックを組み合わせた専用シートを採用。「ナノイー」搭載フルオートエアコンとベース車では未設定の全方位モニター用カメラも標準装備[13]された。ボディカラーは全て特別設定の2トーンカラーで、「オフブルーメタリック[14]」、「ブリスクブルーメタリック[15]」、「スチールシルバーメタリック(オプションカラー)[16]」の3色が用意される(なお、ハスラー「タフワイルド」では設定されている「フェニックスレッドパール」と「アクティブイエロー」は未設定)。

リコール[編集]

2017年(平成29年)6月、フロント車輪速センサーに水が侵入してショートすることで誤信号を発し、ABS横滑り防止装置衝突被害軽減ブレーキが働かないなどの恐れがあるとして、保証期間を延長して無償交換で対応することを発表した[17]

出典[編集]

  1. ^ a b “新型軽乗用車「マツダ フレアクロスオーバー」を発売” (プレスリリース), マツダ, (2013年12月16日), http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2013/201312/131226c.html 2014年4月13日閲覧。 
  2. ^ 従来型スターターモーターのようなギヤ鳴りがない。
  3. ^ ハスラーでは2015年12月の一部改良時に一旦廃止され、2017年12月に特別仕様車である「J STYLE III」限定ながらスチールシルバー2トーンルーフとなって復活している。
  4. ^ ハスラーでは2017年12月の仕様変更で廃止
  5. ^ ハスラーでは2014年12月の仕様変更時に廃止
  6. ^ “「マツダ フレアクロスオーバー」を一部商品改良して発売” (プレスリリース), マツダ株式会社, (2015年5月14日), http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2015/201505/150514a.html 
  7. ^ “「マツダ フレアクロスオーバー」を一部商品改良” (プレスリリース), マツダ株式会社, (2015年12月18日), http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2015/201512/151218b.html 
  8. ^ a b ハスラーは継続設定
  9. ^ ただし、2015年12月にハスラーの一部改良時に追加された「ポジティブグリーンメタリック ブラック2トーンルーフ」と「シフォンアイボリーメタリック」、2016年12月に「ポジティブグリーンメタリック ブラック2トーンルーフ」と入れ替えで追加された「ムーンライトバイオレットパールメタリック ホワイト2トーンルーフ」はフレアクロスオーバーでは未設定となる
  10. ^ “「マツダ フレアクロスオーバー」を一部改良” (プレスリリース), マツダ株式会社, (2018年11月16日), http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2018/201811/181116a.html 
  11. ^ ハスラーでは全ての設定グレードでメーカーオプション設定となる
  12. ^ ハスラーでは発売当初はパールホワイト→クリスタルホワイトパールで設定されたが、フレアクロスオーバーでは設定されていなかったため初設定となる。
  13. ^ 全方位モニター用カメラはハスラー「タフワイルド」ではメーカーオプション設定
  14. ^ 3代目フレアワゴン設定色
  15. ^ 2代目フレア設定色、ハスラーでは標準車はサマーブルーメタリックに代わる青系として設定されている
  16. ^ 発売当初はモノトーンで設定されていたが、前述した通り2015年12月の一部改良時に廃止されている
  17. ^ キャロル、フレア、フレアクロスオーバー、フレアワゴン フロント車輪速センサーの保証期間延長 マツダ(平成29年6月発表)2018年9月20日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]