フォード・エクスプローラー

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エクスプローラー(EXPLORER)はフォードが製造・販売している自動車である。

本国アメリカではSUV売り上げ14年間連続ナンバーワンセールス記録を誇る。

歴史[編集]

初代(1990-1994年)[編集]

エクスプローラー
5ドアモデル
1st-Explorer-2.jpg
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ベネズエラの旗 ベネズエラ
販売期間 1990-1994年
乗車定員 7名
ボディタイプ 3/5ドアSUV
エンジン 4.0L V6
駆動方式 FR/AWD
変速機 5MT
4AT
全長 4,420mm(3ドア)
4,675mm(5ドア)
全幅 1,780mm
全高 1,715mm(3ドア)
1,710mm(5ドア)
ホイールベース 2,595mm(3ドア)
2,840mm(5ドア)
先代 フォード・ブロンコII
-自動車のスペック表-

1990年フォード・ブロンコIIの後継車として登場。3,959ccV6OHVエンジンを搭載した強靭なラダーフレームを持つSUVであり、4WDシステムはパートタイム方式を採用。ブロンコIIを継承した2ドアモデルとホイールベースを延長した4ドアモデルが発売された。また、2ドアモデルに限り北米市場においてマツダへ「ナバホ」(Navajo)としてOEM供給されていた。

日本へは1991年より2ドアモデルの「sport」と4ドアモデルの「XL」「エディー・バウアー」の3グレードが導入された。翌年には「XL」の輸入が廃止され、1993年モデルでは4ドアの「XL-T」が導入された。


2代目(1995-2003年)[編集]

エクスプローラー
5ドアモデル
Explorer.jpg
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ベネズエラの旗 ベネズエラ
販売期間 1995-2003年(3ドア)
1995-2001年(5ドア)
乗車定員 7名
ボディタイプ 3/5ドアSUV
エンジン 4.0L V6
5.0L V8
駆動方式 FR/AWD
変速機 5MT
4/5AT
全長 4,535-4,560mm(3ドア)
4,825mm(5ドア)
全幅 1,780mm
全高 1,715mm(3ドア)
1,710mm(5ドア)
ホイールベース 2,565-2,570mm(3ドア)
2,830-2,835mm(5ドア)
-自動車のスペック表-

1994年それまでの角張ったフロントマスクから当時フォードが推し進めていたオーバルデザインコンセプトに基づき、空力的にもデザイン的にもあか抜けたものに変更された。ただし、ドアパネルや窓ガラスなど一部は初代と共通である。また同時にフロントアクスルが従来のツイントラクションビーム+コイルスプリングからダブルウィッシュボーン+トーションバーに変更された。4WDシステムはコントロールトラックAWD[1]が採用された。1996年では一部グレードに4,009 ccV6SOHCエンジンが搭載された。グレードはリミテッド/エディバウアー/XLT/XL。

日本へは継続して輸入されたが1996年から4ドアモデルは右ハンドル化された。これはプローブに続く北米フォード車としては2台目の右ハンドルモデルである。また2ドアショートモデルは1994年からエクスプローラー・エクスペディションという名称で日本へ輸入されていたが2ドアモデルゆえの使い勝手の悪さや、この頃流行したキャンパーキットを搭載して8ナンバー(特種用途車)に改造するのに室内寸法が足りない等の理由で売れ行きが芳しくなかったため、1997年モデルで輸入が終了した。エクスペディションという名称が付いているが上級車種のエクスペディションとは関係ない。3ドアショートは左ハンドル仕様のみであった。また1997年には姉妹車のマーキュリー・マウンテニアが登場した。2001年モデルで、4ドアモデルをベースに、荷室から屋根を取り払ったピックアップトラック型の派生モデル、エクスプローラースポーツトラックが登場した。リミテッドグレードは1997年まで販売された。

北米モデルはサイドミラーの折りたたみが手動であったが、日本仕様では電動格納ミラーを装備。日産シーマのミラーを流用している(外観が酷似)との噂もあった。日本同様左側通行の英国および豪州モデルのサイドミラーは北米モデルと同形状である。

1998年モデルでは、リヤゲート・リヤランプ・リヤバンパーの形状が変更された。1999年モデルより、フロントバンパー・オーバーフェンダーの形状が変更され、下位グレードのXL−スポーツがラインアップに加わった。1999年式エディバウアーは、ランニングボード(サイドステップ)左右両端にアプローチランプ(足元灯)が装備された(翌年モデルでは撤去)。2001年モデルでは、限定車のブラックエディバウアーが発売された。

リコール問題[編集]

2000年、標準装着されていたファイアストンタイヤリコール訴訟問題が発生。米国高速道路交通安全局がフォード及びファイアストンに対し、タイヤの破裂によるエクスプローラーの事故発生率が高いことを指摘した。調査の結果、フォードはタイヤのリコール・無料交換プログラムの実施、ファイアストンは問題となったタイヤの自主回収を実施し、大問題となった。その後、責任の所在について両社は泥仕合を展開することになる。

しかし2005年10月に、ファイアストンが実施したタイヤ自主回収、およびフォードが行ったタイヤ交換プログラムに関連する費用精算を含む事項などで、ファイアストンとフォードの間で和解が成立した。これによりファイアストンはフォードに対し2億4,000万ドルを支払うことになった。


3代目(2002-2005年)[編集]

エクスプローラー
2002-2005 Ford Explorer -- 06-16-2011.jpg
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ベネズエラの旗 ベネズエラ
販売期間 2002-2005年
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアSUV
エンジン 4.0L V6
4.8L V8
駆動方式 FR/AWD
変速機 5MT
5AT
全長 4,800mm
全幅 1,830mm
全高 1,800mm
ホイールベース 2,890mm
姉妹車 フォード・エクスプローラー スポーツトラック
-自動車のスペック表-

キープコンセプトで登場した3代目は4輪独立懸架サスペンションの採用、4.6LV8SOHCエンジン(リンカーン、マーキュリーにも搭載されるいわゆるモジュラーエンジン)搭載モデルの登場など、大きく商品力アップがなされた。4WDシステムは先代と同じくコントロールトラックAWDを採用。また4輪独立サスおよび1,000項目以上にもおよぶNVH対策が施されたシャシーはSUVとしてはトップクラスの静粛性や走行性能を誇る。

日本へは2001年より4.6L V8SOHCエンジン搭載のエディー・バウアーと4リッターV6エンジン搭載のXLTが輸入開始。当初より右ハンドルモデルであるが、2005年2月に特別仕様車として200台限定で左ハンドルモデルが販売されている。

2004年頃、ドラマ「冬のソナタ」で主人公のイ・ミニョン(ペ・ヨンジュン)の愛車として登場したことを発端として白のエクスプローラーに関する問い合わせが殺到した時期があった。[2]


4代目(2006-2010年)[編集]

エクスプローラー
2006-2010 Ford Explorer -- 01-07-2012.jpg
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ベネズエラの旗 ベネズエラ
販売期間 2006-2010年
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアSUV
エンジン 4.0L V6
4.6L V8
駆動方式 FR/AWD
変速機 5/6AT
全長 4,900mm
全幅 1,855mm
全高 1,800-1,850mm
ホイールベース 2,890mm
姉妹車 フォード・エクスプローラー スポーツトラック
-自動車のスペック表-

2005年秋に2006年モデルとしてビッグマイナーチェンジが行なわれ、大幅なフェイスリフトが実施された。メッキを多用した外観やエディー・バウアーには6速ATが採用されるなど、さらに商品力のアップに磨きをかけている。また、同時にオーストラリアへの輸出が中止され、右ハンドル仕様の生産も終了した。そのため日本仕様も左ハンドルのみとなった。

2010年5月11日、アメリカンなイメージをテーマとした特別仕様車「XLT ADVENTURE AMERICA(アドベンチャー・アメリカ)」を設定。最量販機種「XLT」をベースに、外板色にアメリカの国旗“Stars and Stripes”をイメージしたレッド、ブルー、ホワイトの3色をラインアップ。内装色は全車ともブラックを採用した。 またウインカー内蔵クロームドアミラーカバーやスポーツテールエンドパイプ、シルバープレート付きスプラッシュガード、さらにサイドガーニッシュを装備するなどシルバーのアクセサリーを装着しアメリカンなイメージを強調させている。 価格はベースモデルに対し据え置き。430万円で限定50台。


5代目(2011年-)[編集]

エクスプローラー
前期型 フロント(欧州仕様)
Ford Explorer 3.5 V6 AWD Limited (V) – Frontansicht, 10. September 2011, Düsseldorf.jpg
前期型 リア(欧州仕様)
Ford Explorer 3.5 V6 AWD Limited (V) – Heckansicht, 10. September 2011, Düsseldorf.jpg
後期型
Ford Explorer '16.jpg
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ベネズエラの旗 ベネズエラ
ロシアの旗 ロシア
販売期間 2006-2010年
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアSUV
エンジン 2.0/2.3L I4
3.5/3.7L V6
駆動方式 FF/AWD
変速機 6AT
全長 5,010mm
全幅 2,000mm
全高 1,790mm
ホイールベース 2,860mm
-自動車のスペック表-

前期型[編集]

2010年7月にフルモデルチェンジを行い、5代目に移行。このモデルではこれまでのモデルから大胆な転換が行われ、トーラスをベースとしたFFならびにFFベースの4WDに変更された。エンジンも大幅に見直され、V6・3.5Lに加え直噴可変バルブ機構ターボチャージャーを組み合わせた「エコブースト」エンジンの直列4気筒2.0L版を搭載する[3]ほか、トラックベースのシャーシに代わってユニボディ構造を採用するなどの変更によって現行モデル比で25%の大幅な燃費向上を図るとしている[3]。また、新しいテレイン・マネージメント・システムも導入される。これはランドローバーのテレイン・レスポンスとよく似たもので、ダイヤル式のスイッチで5種類の路面状況(ノーマル、雪道、砂地、泥、岩場)に応じて車両のセッティングを最適化する[4]

2011年に発売されるポリスインターセプター・ユーティリティーは、エクスプローラーがベースとなる。エンジンはV6の自然吸気に6速オートマチックを組み合わせ、駆動方式は前輪駆動と四輪駆動が選べる。

日本国内ではV6・3.5Lの2グレードの導入を2011年5月に発表、9月より輸入が開始される。翌2012年からはエコブーストも導入。

後期型[編集]

2014年11月、ロサンゼルスオートショーに2016年モデルとして後期型が発表された。フロントマスクはヘッドライト、バンパー、グリル、フェンダーの全てが新造形となり、表情を一新。併せて、LEDヘッドランプも新採用し、リヤコンビネーションレンズも新意匠としている。

インテリアについても素材を見直すことで質感を向上させ、テレイン・マネージメント・システムはタッチパネル方式からボタン式に変更して操作性を向上させた。

装備面においてもアップデートが図られており、スマートキーレスエントリーシステム、ウォッシャー機能付きリアビューカメラを全モデルに標準採用したほか、クーガ等で採用済のハンズフリーパワーリフトゲートを新たに搭載した。

エコブーストは排気量を2.0Lからマスタングと同じ2.3Lに変更することで、出力を向上。同時に、トーラスで採用済のV6・3.5Lエコブーストを2016年に追加する予定があることも発表した。

日本においては、2015年10月7日に発表(発売開始は同月31日)されている。フォードは日本から撤退したため、残りは在庫限りとなった。


車名[編集]

「EXPLORER」は英語で探検家という意味である。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ボルグワーナー製。2代目いすゞ・ビッグホーンに1995年5月から採用された「トルク・オン・デマンド」と同じもの。
  2. ^ 『冬のソナタ』効果、白のエクスプローラーに大ヒットの予感(Response、2004年7月23日)
  3. ^ a b FORD ADDS THREE MORE ECOBOOST ENGINES IN 2010”. フォード・モーター (2010年4月12日). 2010年4月13日閲覧。
  4. ^ Zach Bowman (2010年4月15日). “2011 Ford Explorer will debut new four-mode terrain management tech [w/video]”. Autoblog. 2010年4月16日閲覧。

外部リンク[編集]