フォード・エスケープ

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フォード・エスケープ (Ford Escape) はフォード・モーター製造販売するコンパクトSUVである。北米では2012年よりクロスオーバーSUVとして販売されている。

歴史[編集]

初代(2001年〜2005年、国内・アジア向けは2001年〜)[編集]

初代前期(日本仕様)
初代前期(台湾仕様)
初代中期
初代後期 フロント
初代後期 リア

2001年、発売を開始。フォード傘下のマツダと共同開発した小型SUVで、マツダからも姉妹車としてトリビュート2000年に発売されている。プラットフォームモノコックであるが、セダンからの流用ではなく、トリビュートとエスケープのために新規開発されたものであり、フォード本社のサイトではクロスオーバーではなくSUVにジャンル分けしている。両車の外観は非常に似通っているが、実のところ外板は全くの別物である。同年、欧州でもフォード・マーヴェリック (Ford Maverick) の名称で発売開始。ちなみに先代マーヴェリックは日産テラノII姉妹車である。

エンジンは当初フォード製直列4気筒 2.0L とフォード製V型6気筒 3.0L の2種類が用意されたが、直4は2003年にマツダ製2.3L に切り替えられた。

2004年にはマーキュリー版としてマーキュリー・マリナー (Mercury Mariner)というバッジエンジニアリング車を発売。

2006年6月21日、一部改良して発売。フェイスリフトされたアジア太平洋仕様車が日本にも導入された。同時に、シフトレバーの位置もコラムからフロアに変更された。

2008年2月14日、メカニズムはそのままにエクステリアを刷新。新しいフロントマスクや、前後大型バンパーの採用、リアハッチゲートのリデザインなど、全面的に見直された。これを機に、バリエーションが2.3リッターのXLTと、3.0リッターV6のLIMITEDの2モデル構成に変更された。

2009年11月4日、一部改良して発売。フロントグリル・バンパーのデザイン刷新。バリエーションが2.3リッターの「XLT」と「LIMITED」の2モデル構成になり、3.0リッターV6は廃止された。

2013年、2代目クーガの登場により、日本向けを廃止。


ハイブリッド車[編集]

エスケープ・ハイブリッド

2004年、SUVとしては世界初のハイブリッド車となる「フォード・エスケープ・ハイブリッド」が追加販売された。基本的にはトヨタ・プリウスなどと類似したハイブリッドシステムを採用するが、トヨタの技術協力は受けていないとされる。アトキンソンサイクル化した直列4気筒2300ccエンジンに、アイシンAWと共同開発したシステムが組み合わされる。バッテリーは、三洋電機製。アメリカ、ミズーリ州カンザスシティで生産され、姉妹車には「マーキュリー・マリナー・ハイブリッド」がある。

2代目(北米仕様車、2007年〜2012)[編集]

2代目エスケープ

2006年12月ロサンゼルスオートショーにて初公開。翌2007年から2008年モデルとして発売を開始した。エンジンやプラットフォームは先代からのキャリーオーバーとなる。

ニューヨーク市では同車のハイブリッドをイエローキャブ (タクシー)として採用している。

3代目(北米仕様車、2012〜)[編集]

3代目エスケープ

2011年ロサンゼルスオートショーにて初公開。 フォード・クーガの北米仕様車としての販売の為、これまでの古典的なSUVのデザインから、クロスオーバーSUVへと変貌を遂げた。 これまでのフォードCD2プラットフォームからフォードC1プラットフォームに切り替えている。 これにより北米フォードから小型SUVが無くなることになる。

実質的な後継車はサイズが大きくなるがフォード・エッジに当たる。

日本(前述の理由により、2013年販売中止)を含むアジア太平洋地域では引き続き初代モデルが販売されるが、唯一、韓国では米韓自由貿易協定発効に基づいて3代目が販売される[1]

尚、2013年にフルモデルチェンジされた2代目クーガは「ワン・フォード・プログラム」戦略に則り、当代と共通のボディを有する。

生産拠点[編集]

エスケープ / トリビュートの生産は当初、右ハンドル仕様がマツダの防府工場で、左ハンドル仕様がフォードの米国カンザスシティ工場で行われていた。しかしながら両者とも日本市場では不振であったことから戦略の変更を余儀なくされ、2006年からは北米仕様車を従来通りフォードの米国工場で、アジア太平洋仕様車を台湾・福特六和汽車 (Ford Lio Ho Motor) の工場で生産することとなった。これにより防府工場での生産は、トリビュートが2005年12月に(日本国内での販売は終了)、エスケープが翌2006年1月に終了。2006年6月より日本国内向けエスケープがマイナーチェンジされ、日本仕様車は台湾からの輸入に切り替えられた(従来通り右ハンドル)。

コンセプトカー[編集]

2005年の第39回東京モーターショーでは、エスケープをベースにFord Asia Pacificと福特六和汽車が開発した「フォード・イクエイター・コンセプト」 (Ford Equator Concept) が、2007年の第40回東京モーターショーでは「フォード・エスケープ・アドベンチャー・コンセプト」 (Ford Escape Adventure Concept) が、それぞれ出展されている。

脚注[編集]

  1. ^ FORD ESCAPE フォードコリア公式サイト内

関連項目[編集]

外部リンク[編集]