マツダ・タイタン

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Camera-photo Upload.svg 画像提供依頼:5代目モデルの外観の画像提供をお願いします。2014年1月

タイタンTITAN )はマツダが販売する小型および中型トラックである。

概要[編集]

積載量1.25-4.5t級の小型・中型トラックで、ディーゼル車・CNG圧縮天然ガスエンジン車が存在する。1970年代後半には、電気モーターと併用のディーゼルハイブリッド車もあった。[1]

かつてのラインナップは全てマツダ独自開発車両で、マツダの本社が存在する府中町工場で生産されていたが、現在は自社生産を中止し、いすゞ自動車からエルフOEM供給を受けている。

2代目タイタンのCMには、手塚治虫原作の鉄腕アトムが起用されており、後輪の泥よけにアトムが描かれていた。

日本国外ではマツダ・Tシリーズとして販売されていた。

初代から3代目までのタイタンはフォードへOEM供給され、主にオセアニア地域において「フォード・トレーダー」の名称で販売されていた他、2000年代後半に北米地域において4代目を基にしたキャビンを装着したトラック「フォード・LCF」が生産されていた。

マツダ独自開発時代の4WD車の特筆すべき点は、このクラスの通常の四輪駆動車だと差動装置の存在によりキャブステップ高及びキャブ全高が上がってしまう事が多いが、タイタンの場合はキャブ内に差動装置を食い込ませる事により上がる事を最小限に抑えている。ただし、食い込ませたことにより前席間が高く盛り上がり、シートを設けることができなかったため乗車定員が2名となっている。

歴史(自社生産モデル)[編集]

初代(1971-1980年)[編集]

初代タイタン 後期型
1971年8月
Eシリーズ[2]の後継として初代発表。エンジンはVA型直列4気筒1,985㏄(92ps)ガソリンとXA型直列4気筒2,522㏄(77ps)ディーゼルを搭載した。ボディカラーがガソリンがアポロイエロー、ディーゼル車がオリンピアブルーで色分けをしているのが特徴である。
1972年1月
1.5t積みのタイタンライト(タイタンL)を発売。
1972年4月
HA型2700ccディーゼルエンジンを搭載するタイタン2700を発売。
1973年8月
使い易さの向上と保安基準対策でマイナーチェンジ。変更点はクラッチ踏力軽減、2系統ブレーキ、助手席シートベルトとヘッドレストの採用、フロントとリアの方向指示器をアンバー色に、フロントの車幅灯をクリアに変更された。
1973年10月
タイタンシリーズに低床3方開車2機種を追加。従来の低床1方開車の低い荷台の持つ荷役性の良さと両側面からの荷役の利便を考えて低床3方開車としたものである。
1976年3月
タイタン2t積ディーゼルに荷台の広い幅広ダンプを発売した。
1976年4月
英国パーキンス社と共同開発のXC型直列4気筒3,663㏄(100ps)ディーゼルエンジンを搭載するタイタン3700を発売。低回転域で高性能を発揮した。また、排気ブレーキ及びティルトキャブを採用し、パワーステアリングが標準装備となった。
1976年6月
タイタンライトに低床後輪ダブルタイヤを採用したワイドローを追加。後輪タイヤに従来よりも3インチ小さい13インチのダブルタイヤを採用し、低床でフラットな荷台を実現している。
1977年5月
マイナーチェンジ。フェイスリフトと共に、エンブレムをマツダのロゴマーク(小文字のmをアレンジした丸型のマーク)から「MAZDA」の文字へ変更。ディーゼルを2700ccから3000ccへアップ。テールランプを、前期型では単独1灯だった後退灯を2灯に増設してテールランプと統合。CMキャラクターにボンゴシリーズと共に山城新伍を起用。

韓国起亜自動車でも全く同じ名称で1997年頃までライセンス生産されていた。

2代目(1980-1989年)[編集]

前期型(1980年-1984年)
中期型(1984年-1987年)
後期型(1987年-1989年)
1980年10月
2代目発表。エンジンはディーゼルのみで、2500cc、3000cc4気筒のHA型と4000cc6気筒を搭載。このモデルには2ウェイシフトと名づけられた副変速機が設定されていた。リアコンビネーションランプを2連に変更し、後退灯を独立。
1984年5月
マイナーチェンジ。フロントグリルを変更。昭和58年排出ガス規制適合。3500ccのSL型追加。
1987年
マイナーチェンジ。丸形4灯ライトから角形4灯ライト(いずれも規格型)に変更、DIN規格のオーディオスペースが設けられる。6気筒エンジンに変わり、4気筒のSL型をターボ化。

このタイタンにはキャンターアトラスといった競合車同様、ウォークスルーバンが存在した。ウォークスルーバンは丸目2灯のヘッドライトが特徴であった。

インドのSMLいすゞ(旧:スワラジマツダ)ではこの型とパークウェイをベースとしたバスや救急車が、マツダとの関係が解消された現在も生産されているが、2015年6月現在SMLブランドだけではなくいすゞブランドでも生産されるという日本とは逆の状況が発生している。

3代目(1989-2000年)[編集]

I型(1989年-1992年)
II型(1992年-1995年)
III型(1995年-1997年10月)
IV型(1997年10月-2000年5月)
1989年5月
3代目発表。車名ロゴを Titan から TITAN に変更。3代目にはマッドガード(泥除け)には「タイタン」と入る。全車にパワーステアリングが装備され、4速ATとクラス初のエアサスペンションが設定され、エアサスペンション装備車にはフロントの車名ロゴの下に「CAB SUSPENSION」のロゴが入る。また、リアコンビネーションランプの形式が初代後期と同じ3連に戻された。なおⅢ型のmazdaエンブレムは、一連のマツダ車としては最大のものが装着されていた。エンジンは新たに直4・4021ccのTF型を追加。
1992年
マイナーチェンジ。ヘッドランプを角型4灯から異型に変更。
1995年
マイナーチェンジ。ヘッドランプを異型から角型4灯に変更。平成6年排出ガス規制適合。高出力車にはいすゞ製エンジン(4HF1/4HG1型)を搭載。「MAZDA」ロゴの大きさを変更。シートの形状を一新し、より厚みのある物を採用した。ラジオ装着車は時計機能付きAM/FMラジオ+2スピーカーとなる。
1997年10月
マイナーチェンジ。ヘッドランプを角型4灯から異形へ、「TITAN」の文字を赤から白へ変更。この時からエアサスペンション装備車のフロントの車名ロゴの下にある「CAB SUSPENSION」のロゴが無くなった。フォグランプが全車標準装備となり、撥水ドアミラー&ドアガラスがカスタム仕様車に装備されるなど装備の充実が図られた。クラス初の耐候性鋼板をダンプ全車の荷台に採用して耐久性が向上した。
1999年5月28日
一部改良[3]。エンジンの排出ガスのクリーン化により、4.0Lエンジンを除いて平成10年排出ガス規制に適合。このほか、ブレーキの改良による制動性能向上、荷台のアオリの開閉補助装置の変更(ダンパー式からコイルスプリング式に変更)、撥水ドアミラー&ドアガラスのデラックス仕様への拡大適応、バリエーションの追加(フルワイドロー車の設定)を行った。
1999年11月29日
4.0L車を改良し、平成10年排出ガス規制に適合[4]


4代目(2000年-2004年、タイタンダッシュ: 2000年-2010年)[編集]

4代目
2000年5月25日
4代目発表[5]。4ナンバーハイルーフ車と箱バン専用シャシーを新設定した。
2000年10月25日
積載量1t級のタイタンダッシュを追加[6](これに伴いボンゴブローニィトラックが販売終了となる)。
2000年11月21日
CNG車追加[7]。4.0Lディーゼル車のエンジンをベースにCNG仕様に変更したもので、標準キャビン・標準ボディ・フルワイドロー車と標準キャビン・高床ローフレームシャシー車(塵芥車用)の2タイプが設定される。
2003年7月4日
小型トラックのタイタンダッシュ・ボンゴトラック及び輸出向けのボンゴブローニイトラックを2003年8月以降、プレス工業に委託生産する事を発表[8]
2004年6月24日
タイタンが5代目(いすゞ・エルフOEM供給)に移行。小型トラックのタイタンダッシュは継続。
2004年12月3日
タイタンダッシュを一部改良[9]。ディーゼル車はボンゴと同型の2.0LディーゼルターボエンジンとDPFを採用し、新短期規制に適合。また、これまで設定が無かったタイプにも運転席エアバッグが標準装備される。
2005年11月1日
タイタンダッシュを一部改良[10]。ヘッドライトの光軸調整機能を追加し灯火器規制に適合した。
2007年8月
タイタンダッシュを一部改良[11]。ディーゼル車はDPFの容量拡大とエンジン圧縮比の変更により、積載量1t以下の小型バン/トラッククラス初の新長期排出ガス規制に適合し、さらに燃費も向上。装備面も充実が図られ、全車に時間調整式ワイパーとバックパネルトレイを、「カスタム」仕様にCDデッキの設定を追加した。
2010年8月
既存のボンゴトラックに統合される形でタイタンダッシュが販売終了。

歴史(OEMモデル)[編集]

いすゞ・エルフ > マツダ・タイタン

5代目(2004年-2007年)[編集]

第五代Titan
2003年7月4日
2004年後半から、いすゞ・エルフのOEM供給に合意したと、マツダ・いすゞの共同プレスリリースで発表した[12]
2004年6月24日
5代目発表[13]。本代からいすゞ・エルフのOEM供給となった。最後の自社製である4代目の1.5-4t車は僅か4年の生産となった(トラックのモデルライフは通常10年ほどである)。ディーゼルエンジンを4.8L・4.8Lターボ、3.1Lの3種類に整理され、先代から販売を開始したCNG車に加え、LPG車も設定された。また、AT限定免許で運転できるクラッチペダルレスのMTスムーサーE」を採用(メーカーオプションでAT仕様の「スムーサーEオートシフト」の設定も可能)。4.8Lディーゼル車にはアイドリングストップ機能、ABS、ASR(アンチスリップレギュレーター)を標準装備。ラインナップもこれまで設定がなかった4WD車やダブルキャブ車が追加された。

6代目(2007年-)[編集]

6代目・前期型
2007年1月10日
フルモデルチェンジ[14]。先代同様、いすゞ・エルフのOEM供給車。新たに標準キャビンから+75mm車幅を拡大した標準キャビンとワイドキャビンの中間にあたるミドルキャビンを新設。また、2ペダル式のマニュアル変速機「スムーサーEx」を設定したほか、乗降頻度が高い小型トラックの利用法を考慮し、イモビライザーを標準装備した。
2009年5月15日
一部改良[15]。変速機の変更により3トン積載仕様の一部(標準キャビン車と一部の4WD仕様を除くミドルキャビン車)で「平成27年度重量車燃費基準」を達成。標準キャビン車でドアサイドターンランプを標準装備化し、DPDとスムーサーに音声による警報機能を追加した。
2011年6月16日
一部改良[16]。ディーゼルエンジンの燃焼効率と排出ガス性能を大幅に高めたことで、尿素SCRシステムなしでありながら、ポスト新長期排出ガス規制に適合。尿素SCRシステムがないことで尿素水の供給体制が整っていない市街地での利便性に配慮し、従来通りの車種展開・積載能力・架装性が保持されている。また、2WD車は「平成27年度燃費基準」を達成。今後強化されるフロントアンダーランプロテクション(FUP)規制や後部大型反射器規制に対応し、安全性能も高められた。
2012年5月24日
一部改良[17]。主力モデルにおいて「平成21年排出ガス基準10%低減レベル(低排出ガス車)」認定を取得。併せて、後方からの衝突時に乗用車の潜り込み防止をサポートするリア・アンダーラン・プロテクションを新基準に適合させ、安全規制強化にも対応した。
2014年11月28日
マイナーチェンジ[18]。エンジンを低圧縮比化し、インジェクターを新型に変更。また、平ボディ車とバンシャシ車は車両停車時にクラッチペダルの操作を行うだけでエンジンの自動停止/再始動ができるアイドリングストップ&スタートシステム「ecostop(エコストップ)」を標準装備。ディーゼルMT車は積載状態や道路勾配を判別して自動的に馬力制御や加速度制御を行う「ECONOモード」を追加し、可変容量パワーステアリングポンプの採用や6速トランスミッションのギア比を見直して燃費を向上したことで、全車平成27年度燃費基準(車両型式がTPGで始まる車両は「平成27年度燃費基準+5%」、平ボディの「ecostop」装備車は「平成27年度燃費基準+10%」)を達成した。併せて、ラジエーターグリルを刷新するなどフロントマスクを変更し、インテリアのシートデザインも変更した。

脚注[編集]

  1. ^ [1]
  2. ^ Eシリーズ E2000(マツダ公式サイト)
  3. ^ 「タイタン」を商品改良し、多様化する顧客ニーズに対応 - マツダ ニュースリリース
  4. ^ 「タイタン」4.0リットルエンジン搭載車、排出ガスをクリーン化 - マツダ ニュースリリース
  5. ^ お客様の声に応えたビジネスパートナー、新型「タイタン」を発売 - マツダ プレスリリース
  6. ^ トップレベルの快適な広々キャビン、小型トラック「タイタンダッシュ」を新発売 - マツダ プレスリリース
  7. ^ 新型タイタンのCNG(圧縮天然ガス)車を発売 - マツダ プレスリリース
  8. ^ 【MAZDA】バックナンバー|ニュースリリース
  9. ^ マツダ、「タイタンダッシュ」を商品改良 - マツダ プレスリリース
  10. ^ 「ボンゴバン/トラック」、「ボンゴブローニイバン」、「タイタンダッシュ」を一部改良して発売 - マツダ ニュースリリース
  11. ^ 「マツダボンゴ」シリーズおよび「マツダタイタンダッシュ」を一部改良 - マツダ ニュースリリース
  12. ^ 【MAZDA】バックナンバー|ニュースリリース
  13. ^ 「マツダタイタン」を一新して発売 - マツダ ニュースリリース
  14. ^ 「マツダタイタン」をフルモデルチェンジして発売 マツダ ニュースリリース
  15. ^ 「マツダ タイタン」を一部改良
  16. ^ 「マツダタイタン」を一部改良 マツダ ニュースリリース
  17. ^ 「マツダタイタン」新エコカー減税・エコカー補助金に適合 マツダ ニュースリリース
  18. ^ 「マツダ タイタン」を一部商品改良 マツダ ニュースリリース

関連項目[編集]

外部リンク[編集]