マツダ・MX-30

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マツダ・MX-30
DREJ3P/DRH3P型
フロント
東京モーターショー2019出展車
Mazda MX-30.jpg
リア
東京モーターショー2019出展車
Mazda MX-30 rear.jpg
コクピット
Mazda MX-30 e-SKYACTIV G Prototype (19).jpg
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2020年 -
設計統括 竹内都美子
デザイン 松田陽一
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドア クロスオーバーSUV
エンジン PE-VPH型
1,997cc 直列4気筒 直噴 DOHC
(マイルドハイブリッドのみ)
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動(2WD車)
四輪駆動:(4WD車)
(EVは2WD車のみ)
モーター マイルドハイブリッド
MJ型交流同期電動機
EV
MH型:交流同期電動機
最高出力 エンジン
PE-VPH型
115kW (156PS)/6,000rpm
モーター
MJ型
5.1kW (6.9PS)/1,800rpm
MH型
107kW (145PS)/4,500-11,000rpm
最大トルク エンジン
PE-VPH型
199N・m (20.3kgf・m)
/4,000rpm
モーター
MJ型
49N・m (5.0kgf・m)
/100rpm
MH型
270N・m (27.5kgf・m)
/0-3,243rpm
変速機 マイルドハイブリッド
6速AT (6EC-AT)
EV
非搭載(モーター直結)
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後:トーションビーム式
全長 4,395mm
全幅 1,795mm
全高 1,550mm
ホイールベース 2,655mm
車両重量 マイルドハイブリッド
1,460 - 1,520kg
EV
1,650kg
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
-自動車のスペック表-
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MX-30(エムエックス・サーティー)は、マツダが製造・販売するクロスオーバーSUVである。

概要[編集]

MAZDA3CX-30に次ぐ、マツダの新世代商品群の第3弾として位置づけられている車種で、同社初の量産電気自動車 (EV) として企画された[1]2019年10月23日に世界初公開され、欧州市場での先行予約を開始[2]。同年10月25日から開催された東京モーターショーにて一般公開された[1]

一方、日本向けモデルは2020年10月8日に発表され、24Vマイルドハイブリッド「M HYBRID」と2.0L直列4気筒DOHCエンジン「SKYACTIV-G」を組み合わせた「e-SKYACTIV G」を搭載したモデルを販売し、EVモデルは当初リースでの販売を予定していた。この販売方法の違いについて、開発主査の竹内都美子[3]は、MX-30をマツダにおける「電動化技術」のベースモデルと位置づけ、欧州ではニーズが高まるEVからの投入としながらも、日本国内では、多くの消費者が選択しやすいマイルドハイブリッドエンジンの投入としたという[4]

その後、2021年1月28日に日本国内でもEVモデルが公式発表された。電動化技術の「e-SKYACTIV」が採用され、車体構造は「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」をベースに、基本骨格がストレート化され、バッテリーパックを骨格として活かした環状構造により剛性をアップし、G-ベクタリング コントロール プラスもエレクトリック G-ベクタリング コントロール プラスとなった。発進から減速までをモーターペダルのみで操作するシステムを採用せず、モーターペダルはガソリン車でのアクセルペダルと同等のシステムとし、ブレーキペダルの操作量からドライバーが必要とする制動力を判断し、その範囲内で最大限のエネルギー回生を行いつつ、不足分を摩擦による制動力で補う回生協調ブレーキが採用される。モーター直結のためトランスミッションはないが、通常走行時の「D」レンジを基準に、プラスとマイナスそれぞれ2段ずつの合計5段を設定し、ステアリングに設置のパドルで変速を可能にする「ステアリングホイールパドル」が装備される。購入方法では選択肢を広げる為、当初予定されていたリース販売ではなく、マイルドハイブリッド車と同じく「マツダスカイプラン」と呼ばれる残価設定型クレジット[5]が利用できるように変更された。

プラットフォームなどの主要部分はCX-30と共通化され、全長と全幅は同一(全高はMX-30が10mm高い)[6]だが、クーペ風のデザインとして後方(Dピラー)を大きく寝かせたデザインとしている。さらに、“魂動”デザインを採用しながら近年のマツダ車で採用されていたシグネチャーウイングをやめ、サイドドアにはRX-8以来となる観音開きの「フリースタイル・ドア」を採用し、全体のデザインに塊感を持たせたものとなっている[7]

展開方法にも特色があり、パワートレーン・駆動方法 (2WD / 4WD) ごとにモノグレード(単一車種)としつつ、メーカーオプションの取捨選択を細かく設定することで価格の調整を容易にし、顧客からの「このグレードとこのグレードの間はないのか」といったニーズにも応えることができるという[4]

年表[編集]

2019年9月25日
マツダ初の量産電気自動車を第46回東京モーターショーにて世界初公開することを発表[8]
2019年10月23日
MX-30を世界初公開し[1]、同日からヨーロッパ向けの先行予約を開始[2]
2020年5月19日
宇品第1工場にて生産を開始[9]
2020年7月31日
MX-30のマイルドハイブリッドモデルを日本国内に導入することを発表[10]。店頭販売されるモデルはマイルドハイブリッド搭載モデルのみとなり、EVモデルは日本では2021年1月以降にリース販売のみとすることを予定。
2020年10月8日
日本でマイルドハイブリッドモデルの販売を開始[11]。月販目標台数は1,000台。
前述のとおり基本的にモノグレード展開となるが、メーカーオプションを一切排した「ベースモデル」の他、標準的なオプションの組み合わせとして「Basic Set」「Advanced Set」「Highest Set -Industrial Classic-」「Highest Set -Modern Confidence-」の4パターンを提案。
加えて、前身となる東洋コルク工業として創業してから100周年を記念した「100周年特別記念車」も設定。ベースモデルに対して、創立100周年記念スペシャルロゴを施したエンボス加工のフロントヘッドレスト、ホイールキャップ、オーナメント、アドバンストキー(化粧箱を含む)、レッドのフロアカーペット・フロアマットが装備されるほか、メーカーオプションを「ほぼ全て選択」したモデル(ベーシックパッケージ、セーフティパッケージ、ユーティリティパッケージ、360°セーフティパッケージ、ボーズサウンドシステム+12スピーカーなど)となっている。インテリアパッケージはブラックのクロスとレッドの合成皮革のコンビシート仕様、エクステリアパッケージは2トーンセラミックメタリック/マロンルージュメタリックの専用ボディカラーがそれぞれ設定される。
2020年12月7日
日本カー・オブ・ザ・イヤー」で2020年(2020-2021)から新設された部門賞の一つである「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した[12]
2021年1月28日
日本でEVモデルが追加発売された[13]
グレード体系はベース仕様の「EV」、標準仕様の「EV Basic Set」、上級仕様の「EV Highest Set」の3グレードが設定されており、「EV Highest Set」ではマイルドハイブリッドモデル同様に、ブラック/ブラウン内装の「Industrial Classic(インダストリアルクラシック)」とグレー/ホワイト内装の「Modern Confidence(モダンコンフィデンス)」の仕様が選択可能である。

脚注[編集]

  1. ^ a b c “マツダ、東京モーターショーにて初の量産EV「MAZDA MX-30」を世界初公開” (プレスリリース), マツダ株式会社, (2019年10月23日), https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2019/201910/191023a.html 2020年10月8日閲覧。 
  2. ^ a b マツダ初の量産電気自動車はSUV!「MX-30」がワールドプレミア”. くるまのニュース (2019年10月23日). 2020年10月9日閲覧。
  3. ^ マツダ史上初の女性開発主査である。
  4. ^ a b 中尾真二 (2020年10月8日). “【マツダ MX-30】気になるポイント…価格、EV、ロータリーレンジエクステンダー、ターゲット”. Response.. 2020年10月8日閲覧。
  5. ^ 車両本体価格の一部をあらかじめ残価額として据え置き、残りの金額を分割で支払う購入方法のこと。MX-30 EVモデルの「マツダスカイプラン」での残価率はガソリン車と同率に設定される(残価率は支払年数により異なる)。
  6. ^ 渡辺陽一郎 (2020年10月9日). “「MX-30」が従来のマツダ車と決定的に違う理由”. 東洋経済オンライン. 2020年10月9日閲覧。
  7. ^ 清水谷渉 (2020年10月8日). “【価格/サイズ/内装は?】マツダMX-30 ガソリン・マイルドハイブリッドを解説 魂動デザインの新解釈 10/8発売”. AUTOCAR JAPAN. 2020年10月9日閲覧。
  8. ^ “マツダ、東京モーターショーにて初の量産EVを世界初公開” (プレスリリース), マツダ株式会社, (2019年9月25日), https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2019/201909/190925a.html 2020年10月8日閲覧。 
  9. ^ “Mazda starts production of its first EV, the Mazda MX-30” (プレスリリース), Mazda Motor Europe, (2020年5月20日), https://www.mazda-press.com/eu/news/2020/mazda-starts-production-of-its-first-ev-the-mazda-mx-30/ 2020年10月8日閲覧。 
  10. ^ “マツダ、「MAZDA MX-30」を今秋国内に導入 EVモデルに加え、マイルドハイブリッドモデルもラインアップに追加” (プレスリリース), マツダ株式会社, (2020年7月31日), https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2020/202007/200731a.html 2020年10月8日閲覧。 
  11. ^ “マツダ、新型コンパクトSUV「MAZDA MX-30」を発売” (プレスリリース), マツダ株式会社, (2020年10月8日), https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2020/202010/201008a.html 2020年10月8日閲覧。 
  12. ^ “「MAZDA MX-30」が「2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞” (プレスリリース), マツダ株式会社, (2020年12月7日), https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2020/202012/201207a.html 2020年12月8日閲覧。 
  13. ^ “マツダ、初の量産電気自動車「MAZDA MX-30 EV MODEL」を発売” (プレスリリース), マツダ株式会社, (2021年1月28日), https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2021/202101/210128a.html 2021年1月28日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]