ペルソナ (クレジットカード)

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株式会社ペルソナ
Persona Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
530-0013
大阪府大阪市北区茶屋町19番19号
アプローズタワー17階
設立 1985年(昭和60年)9月30日
法人番号 1120001069212 ウィキデータを編集
事業内容

クレジットカード発行業務(包括信用購入あっせん業務)

キャッシング・サービス等金融業務(貸金業務)
代表者 敷島孝司(代表取締役)
資本金 1億円
純利益 2,476万5,000円(2011年3月期)[1]
純資産 7億2,558万7,000円(2011年3月期)[1]
総資産 11億8,296万円(2011年3月期)[1]
決算期 毎年3月期
主要株主 エイチ・ツー・オーリテイリング株式会社
外部リンク https://www.persona.co.jp/
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株式会社ペルソナ(Persona Co., Ltd.)は、エイチ・ツー・オーリテイリング株式会社(以下「H2O」)の子会社で、クレジットカード (日本)の会員募集、会員サービスその他の事業を行う株式会社である。

1985年9月30日阪急東宝グループ(当時)の合同出資で設立。その後、株式会社阪急百貨店(現・H2O)の子会社となり、2003年8月1日に株式会社阪急東宝クレジットサービスから現在の商号に変更した。

歴史[編集]

300社に及ぶ阪急東宝グループ各社は独自にクレジットカードを発行していたが、利用範囲は自社に限られていた。そこで、阪急電鉄阪急百貨店東宝の各社長が協議した結果、グループカードの検討が始まった。1985年、阪急電鉄・阪急百貨店が30%、東宝が20%、新阪急ホテル阪急不動産・東宝不動産・阪急共栄物産阪急交通社が4%ずつ出資する形でスタート。当初は小林公平が社長で、阪急梅田駅2階と有楽町阪急1階に「ペルソナカウンター」と称する営業所、阪急ターミナルビル9階に本社を置いていた。阪急百貨店や阪急共栄物産、オーエス物販店で5%割引を行ったほか、法的に運賃を割引できない阪急電鉄に関しては定期券宅配サービス「ペルソナ定期便」を行った[2]

現行カード[編集]

現行のクレジットカードは、2003年から取り扱っているものであり[3]、それまでのものから置き換えられた。また、翌2004年には、株式会社阪急カード(現・株式会社阪急阪神カード)と提携し[4]、株式会社スルッとKANSAIPiTaPaを搭載した提携カード2007年に現在のものにリニューアル[5])の取扱も開始している。

阪急百貨店阪神百貨店での前年度の利用額に応じて次年度に5%から最大10%の優待が受けられる。また、阪急阪神東宝グループの店舗を中心に優待加盟店での様々な特典が受けられる。ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレスカードは阪急百貨店・阪神百貨店での優待はないが、同店では利用額に関係なく常に10%(一部5%もしくは対象外あり)のSポイント(旧STACIAポイント)が加算される。

種類[編集]

現行のクレジットカードは、次表の通りである。

  • ペルソナSTACIAカード(VISA)は、2014年9月から現在の赤カードに移行した。赤カードは、阪急百貨店・阪神百貨店各店での購入時、基準となる利用額累計に応じて5%・7%・10%のSポイントが貯まる。PiTaPa付きとiD付きが用意されている。また、他の阪急阪神グループやSポイント優待対象施設のほか、VISA加盟店での利用額に応じて所定のSポイントが貯まる。
  • ペルソナSTACIAアメリカン・エキスプレスカードは、阪急百貨店・阪神百貨店各店での購入時に、10%のSポイントが貯まる。また、他の阪急阪神グループやSポイント優待対象施設のほか、アメリカン・エキスプレス加盟店での利用額に応じて所定のSポイントが貯まる。
  • 博多阪急エメラルドカードは、阪急百貨店・阪神百貨店各店での購入時は3%(博多阪急での購入時は基準となる利用額累計が10万円以上の場合、累計額によって5%・7%・10%)のポイントが貯まる[6]。また、JR博多シティやVISA加盟店での利用額に応じて所定のポイントが貯まるものの、Sポイントの対象カードには含まれていない[7]
名称 カード発行会社 提携会社 PiTaPa iD
ペルソナSTACIA PiTaPaカード ペルソナ なし[注釈 1] あり なし
ペルソナSTACIAカード(iD) ペルソナ なし[注釈 1] なし あり
ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレスカード アメリカン・エキスプレス なし なし なし
博多阪急エメラルドVISAカード(MUFG) ペルソナ 三菱UFJニコス阪急阪神カード阪急阪神百貨店 なし なし

過去に発行していた種類[編集]

  • カードが青色のカードは、2014年8月31日を以て新規申し込みを終了した。
  • ソレーナSTACIAカードは3%固定の代わりにイズミヤでの特典が追加されており、2017年5月1日以降発行分はイズミヤ・阪急オアシス・阪急百貨店(うめだ本店・メンズ大阪・千里・川西・宝塚・西宮)・阪神梅田本店で使える電子マネー「Litta」にも対応していた[8]が、2021年3月31日に新規申し込みを終了[9]し、2024年3月31日をもってサービスを終了[10]する。
名称 カード発行会社 提携会社 PiTaPa
ペルソナJCBカード ジェーシービー(※1) (なし) なし
ペルソナVISAカード 三井住友カード(※2)
ペルソナSTACIA PiTaPa JCBカード ジェーシービー 阪急阪神カード あり
ペルソナSTACIA PiTaPa VISAカード 三井住友カード
ソレーナSTACIAカード ペルソナ なし[注釈 1] なし

※1 ジェーシービー及びジェーシービーの指定するカード発行会社がカード発行会社となる場合がある。

※2 近畿しんきんカード、関西クレジット・サービス(現在はりそなカードに吸収合併)、りそなカード、みなとカード又はブイアイ(現在は池田泉州VCに社名変更)がカード発行会社となる場合がある。

ペルソナカード[編集]

株式会社ペルソナは、かつて「ペルソナカード」と呼ばれるクレジットカードを自社で発行していた。一般タイプの白いカードと、赤い「タカラヅカレビューペルソナカード(宝塚友の会会員証)」とがあり、それぞれ、プロパーカード・VISA付き・JCB付きがあった。当初のCMには元・宝塚歌劇団麻実れいが出演していた。阪急東宝グループ(当時)各社の特典を前面に押し出していたが、白の一般カードについては2003年11月以降現行カードへの切り替えを推進し、宝塚友の会会員証については2004年12月から新規発行および既存会員への更新発行を打ち切り(代わりに三井住友カードが「タカラヅカレビューHANA PLUS」を発行するようになった)、2006年1月31日をもって、カードに刻印されている有効期限にかかわらず取り扱いを終了した。

2014年8月29日に、ペルソナを発行会社(プロセシングは三井住友カードに委託)とする新ペルソナカードの発行を発表。同カードの特典は優待では無くSTACIAポイントに変更になった[11]。カードの色はこれまでの青から赤に変更になる。ただし、自動的に青カードから赤カードへは変更されず、改めて赤いペルソナカードへの申し込みが必要になる[12]

関連項目[編集]

脚註[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c プロセシングは三井住友カードに委託。

出典[編集]

  1. ^ a b c 「株式会社ペルソナ 第26期(平成22年4月1日から平成23年3月31日まで)貸借対照表及び個別注記表」 {{{1}}} (PDF)
  2. ^ 50年史編集委員会『株式会社阪急百貨店50年史』阪急百貨店、1998年4月。 
  3. ^ ペルソナカードが新しく生まれ変わります。 (PDF)
  4. ^ スルッとKANSAIのICカード決済サービス「PiTaPa」搭載阪急電鉄グループICカード「HANA PLUSカード」8月1日デビュー (PDF)
  5. ^ 10月1日 新グループカード『STACIA』デビュー (PDF)
  6. ^ ポイントを貯める|博多阪急エメラルドカード (2021年3月1日閲覧)
  7. ^ 対象カード|Sポイント|阪急阪神グループの関西エリア共通ポイント(2021年3月1日閲覧)
  8. ^ 電子マネーlitta(リッタ) - ペルソナ (2017年11月23日閲覧)
  9. ^ カードを作る|ソレーナSTACIAカード(2021年3月1日閲覧)
  10. ^ ソレーナSTACIAカード サービス終了のお知らせ(2023年8月6日閲覧)
  11. ^ 新ペルソナカードの発行とカード事業の再構築について (PDF) - ペルソナ・阪急阪神カード 2014年8月29日
  12. ^ 青いペルソナカードをお持ちの方へ - ペルソナ 2014年10月19日閲覧

外部リンク[編集]