サタノファニ

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サタノファニ
ジャンル サスペンスエロスヴァイオレンス
漫画
作者 山田恵庸
出版社 講談社
掲載誌 週刊ヤングマガジン
レーベル ヤンマガKCスペシャル
発表号 2017年15号 - 連載中
発表期間 2017年3月13日 - 連載中
巻数 既刊10巻(2019年7月現在)
テンプレート - ノート

サタノファニ』 (SATANOPHANY) は、山田恵庸による日本漫画作品。『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて、2017年15号から連載中[1]

概要[編集]

作者が『イブニング』(講談社)で連載していた『DEATHTOPIA』の連載終了から4か月後に『週刊ヤングマガジン』へ移籍し、連載が開始された[注 1]。無自覚のうちに凶悪殺人を犯して孤島女子刑務所へ収容された普通の女子高生をヒロインとして、少女ばかりの受刑者たちとの物語が描かれる。

第1話の男女5人惨殺やそのきっかけとなる強姦未遂など、青年誌ならではのグロテスク描写やセクシー描写は、『DEATHTOPIA』に続いて本作にも盛り込まれている。特にセクシー描写については、公式サイトに「サスペンス×エロス×ヴァイオレンス」を掲げていることもあり、強姦未遂以外にも昏睡中の凌辱や手コキ、そしてそれらを経て射精された大量の精液など、『DEATHTOPIA』では避けられていた直接的な描写が盛り込まれているほか、単行本化の際にページ単位で加筆している箇所もあるなど、さらに注力されている[注 2]。また、数こそ少なく男女同士のようにほぼ直接的ではないものの、男性同士のセックス描写も話によっては盛り込まれている。そのほか、卑猥な放送禁止用語についても、ほぼ伏字無しで用いられている。

公式Twitterによれば、作者は本作を1年以上前から企画していたそうである[6]

タイトル名の "satanophany" は古代ギリシア語に由来する英語の語句で、「悪魔憑き」を意味する。

作者の過去作品からのスター・システム要素は本作にも盛り込まれており、『EX 少年漂流』からは柊美香がヒロインの親友、『チャンバラ 一撃小僧隼十』からは烏丸、赤尾、石黒守が暴力団関係者、『エデンの檻』からは真理谷四郎、操栖モトコ、赤神りおんがモブキャラクター[注 3]、トロワが獣医、常磐あやが受刑者、石動ミイナが受刑者や暴力団関係者、『CHARON』からは鬼ヶ原小夜子やカチュア・ラストルグエヴァが受刑者、『DEATHTOPIA』からは切嶋カレンや火垣璃子が受刑者[注 4]として、それぞれ登場している[注 5]

プロモーション[編集]

第1話は、『週刊ヤングマガジン』春の5大新連載攻勢第1弾として2017年15号の表紙[注 6]+巻頭カラー62ページという待遇での開始を経て、『ヤングマガジン』公式サイトで無料公開された。その後、本作と岡本倫の『パラレルパラダイス』(2017年16号 - )の新連載を記念し、小田急線西武線東武本線南部、京急線東武半蔵門線の各車両のドアやドア横には、2017年3月15日から同年4月10日まで両作品のダブルイラストステッカーが貼られた[7]

2018年3月6日には、本作と『パラレルパラダイス』と蘇募ロウの『なんでここに先生が!?』の女性キャラクターを用いた3作品合同企画「ヤングマガジン出張グラビア カゲキ袋とじ企画」によるオールカラーグラビアが、単行本第4巻の初版限定としてフィルムパック内に投げ込みチラシ形式で挟み込まれた[8]

ストーリー[編集]

第1話 - 第6話[編集]

男女5人による強姦未遂を経て「メデューサ症候群」を発症し、彼らを惨殺した女子高生の甘城千歌は、収容先の羽黒刑務所で鬼ヶ原小夜子、カチュア・ラストルグエヴァ、切嶋カレン、槇村霧子、石動美依那、巴あや、真垣詩音、黒木洋子ら「メデューサ」と称される受刑者の少女8人と出会う。

千歌に小夜子は受刑者同士の殺し合いを語り、美依那はかつて収容されていた受刑者が精神に異常を来した後、何者かによって殺害されていたことを語る。その夜、電子錠で施錠中のはずが開錠されていたドアから外へ出た千歌は、昏倒している小夜子を発見する。そこに現れた美依那に絞殺されかけたうえ、カレンも現れたところで、千歌の意識は途絶える。

翌日、病室では千歌が昨夜の記憶の欠落に気づき、別の病室では昏睡中の小夜子のもとを所長の間久部が訪れる。

第7話 - 第15話[編集]

間久部が小夜子を凌辱する一方、女医に首の絞痕は自傷行為によるものと説明されたうえ、精神安定剤と称した薬を飲まされた千歌は、欠落した記憶に含まれる紙切れを自室で発見し、調査の果てにミラーニューロンが鍵であることを知る。

1週間後の午前0時、千歌たち8人はメデューサ症候群を発症させられ、「第10次殺人実験」に出向く。唯一、千歌は完全な発症に至らないままカレンに負傷させられたうえ、そこに現れたカチュアにも負傷させられるが、完全な発症を迎えて逆襲に転じる。カチュアが一時撤退し、カレンが千歌との一騎打ちに挑む頃、別の場所では美依那とあやが渡り合い、洋子に静観される詩音が霧子を追い詰める。まもなく、「第10次殺人実験」は終了させられ、千歌たちは催眠ガスによって眠らされる。

翌日、女医が千歌たちの負傷を昨夜に自殺した詩音によるものと偽る一方、千歌の兄の道隆が留学先から帰国する。

第16話 - 第24話[編集]

詩音の真相を知らない千歌のもとには退院した小夜子が現れるが、彼女の記憶の一部は女医によって消去されていた。道隆が千歌の真相を求めて動き出す一方、堂島瀬里と堂島真希の入所を知った女医は、千歌たちに植えつけた実在の殺人鬼の人格が本人の人格に影響を与え始めたことを確信する。

女医が次の「殺人実験」の準備に入って3日後、船で千歌との面会に訪れた道隆は、夜中に潜水で再上陸する。所内では「第11次殺人実験」が開始され、千歌はカチュアの罠に弄ばれるも逆襲に転じ、小夜子はカレン・美依那・あやと対峙する。

再び交戦しかけた千歌とカチュアは瀬里と真希に介入され、千歌はカチュアを囮に用いて反撃に出る。小夜子は青酸ガスを用いて美依那の身体の自由を奪うが、息を止めていたあやと耐性を持つカレンに反撃される。

第25話 - 第33話[編集]

道隆はドローンを用いて所内を調査するが、「殺人実験」とは無関係の刑務官の西に発見される。千歌は霧子・洋子・瀬里と交戦し、小夜子に拘束されたカレンは逆襲に転じる。道隆は西と共に調査を続行するが、発症中の千歌の姿に驚愕する。

「第11次殺人実験」が急遽終了されてなお皆と共に発症中の千歌に殺害されそうになったうえ、「鬼ゴッコ」の標的として解放された道隆は、瀬里・美依那・小夜子・霧子による負傷に苦しみながら港へ向かう。先回りしていた千歌は道隆を殺害する直前で我に返り、発症を装って彼を脱出させる。一方、文経出版社では千歌の事件の真相を探ろうという動きが起こる。

行方をくらませた道隆は、千歌の事件を洗い直す過程で彼女の弁護士と羽黒刑務所の後ろ盾である五菱日本重工がつながっていたことを知る。1週間後、羽黒刑務所には間久部の手引きで男性の受刑者たち10人が収容される。

第34話 - 第42話[編集]

弁護士を調査中の道隆は五菱日本重工の刺客に襲われるが、文経出版社の女性記者の胡桃沢秋穂に救われる。一方、男性の受刑者たち10人が千歌たち10人の強姦に出向く中、女医たちは強姦のストレスによるメデューサ症候群の発症と、発症による本来の人格への侵食を観察する。

自分から抱かれたカレン以外の9人が強姦を回避した後、島内の廃村を舞台として「第12次殺人実験」が開始される。千歌たち10人は男性の受刑者たち10人との交戦を命じられ、2人ずつに分かれて応戦する。道隆と共に「第11次殺人実験」を目撃した記憶を消されたはずが覚えていた西が広島市街で、秋穂と共に潜伏した道隆が東京都内でそれぞれ真実を公表するための策を練る中、相手にとどめを刺そうとしていた千歌は制止に現れた本来の人格とせめぎ合う。

第43話 - 第51話[編集]

霧子は発症の時間切れの危機に瀕するも覚醒し、千歌と平行して相手の殺害に成功する。そして、人格の融合が進んだ小夜子の銃撃を最後に男性側は全滅し、「第12次殺人実験」は終了する。

自分の中に殺人鬼の人格が存在することを自覚させられた千歌たち10人のうち、千歌に至っては摂食障害にすら陥るほど苦悩する中、東京拘置所を訪れて羽黒刑務所への収容が近い少女の二葉真央に面会した道隆は、次のメデューサ候補である女子高生の西園寺玲音のもとへ向かう。真央と同じ主治医の須藤による投薬や洗脳で発症を迎えつつあった玲音は、断続的な発症を経てついには親友を殺害しそうになるが、駆けつけた道隆に間一髪で制止されて我に返る。翌日、玲音の通う高校では先日の彼女の様子が知られており、親友にも避けられた玲音は愕然となる。

第52話 - 第60話[編集]

道隆は五菱日本重工の関係者を装い、須藤に接触する。玲音の洗脳作業中、彼女の傍で自信満々と本性を明かす須藤に対し、道隆の指示で服薬を止めていた玲音は須藤に怒りの飛び膝蹴りを見舞う。須藤を脅迫し、彼の師匠の内田篤に会う算段をつけた道隆は、殺人鬼と化さずに済んだ玲音の回復を信じる一方、西を介して千歌へ手紙を送る。

五菱日本重工は、用済みとなった暴力団の天童組の排除と千歌たち10人の実戦テストを兼ね、組長の水野智己をはじめ主だった組員たち35人が乗船中のクルーズ船に、ワンナイトクルーズへの招待を偽って千歌たち10人を乗船させる。その夜、千歌たち10人は千歌が小夜子に変装するなどの策を講じ、天童組の排除に取りかかる。カチュアは幹部の1人である難波一輝を殺害するが、それに際して自分たちの情報が天童組に漏洩していたことを知り、裏切り者の存在を疑う。

第61話 - 第69話[編集]

幹部たちにわざと捕らえられて水野のもとに赴いた千歌は、ふとしたことから正体が露呈したために襲撃へ転じ、小夜子や美依那と共に彼らを追い詰めるが、幹部の1人である烏丸勇一郎による反撃に一旦撤退を余儀なくされる。逃げ切れなかった小夜子が水野たちによる拷問に苦悶していく中、霧子・あや・洋子・瀬里・真希は想定外の反撃に苦戦させられていく。

カチュアはカレンを裏切り者と判断するも情報漏洩は女医の不手際によるものだったことが判明し、カレンの疑いは晴れる。洋子は幹部の1人である谷祐二から求婚されていたところにカレンとカチュアが救援に現れたことをきっかけに襲撃へ転じるが、彼女たち3人の攻撃はすべて谷に弾かれていく。一方、霧子が幹部の1人にして男の娘である流動仁奈を自分側へ寝返らせたことを知った千歌は、改めて水野の抹殺と彼らによるさらなる拷問に苦悶中の小夜子の救出を決意する。

第70話 - 第78話[編集]

洋子はカレンとカチュアの奇襲による隙を突いて谷の殺害に成功するが、彼が遺した言葉でかつての人間らしさを取り戻し、号泣する。あやが幹部の1人である不動勇気への反撃に転じて彼を殺害した後、瀬里と真希も幹部の1人である滝川浩を殺害するが、脱獄を目論む彼女たちは女医の居所を探る。一方、水野による浣腸で脱糞させられた小夜子のもとへは仁奈が現れ、水野と烏丸を美依那と霧子のもとへ連れ出して彼女たちに襲撃させ、千歌に小夜子を救出させる。

千歌は小夜子を抱えて女医のもとへ急ごうとするも船内を直行できず、救命ボートへ一旦潜伏すると小夜子の思いに応えてわずかな安らぎを得るが、そこに現れた幹部の1人である神崎京子に苦戦を強いられ、血の泡を吐かされるまで追い詰められた結果、女医の求める完全な殺人鬼の人格に覚醒する。

第79話 - 第88話[編集]

千歌は小夜子との奇策も用いて神崎を感電による気絶に追い込み、海へ転落させる。美依那と霧子のもとへあや・瀬里・真希・カレン・カチュアも加わっての猛攻は、きわめて頑強な肉体を誇る水野と人間離れした身体能力を持つ烏丸にすべてしのがれて圧倒されたうえ、そこに現れた生き残りの幹部たちとも戦闘となる。しかし、もはや一般客たちによる目撃も気にしない激戦の果てに千歌と小夜子も駆けつけたことから、幹部たちは谷に恋慕する楊紅花を除いて全滅する。

船内の各所では、幹部たちの無残な死体を発見した一般客たちがパニックを起こし始める。そんな中、水野との最終決戦に臨んだ千歌は、それまで美依那たちが彼に積み重ねていたダメージがようやく目に見える形で響いたことも重なり、小夜子たちに見守られながら辛勝を収める。

第89話 -[編集]

水野の死と平行し、発症切れを迎えていた瀬里と真希は女医を急襲するが、瀬里と真希を失敗作と断じた女医はクルーズ船の証拠隠滅を兼ねた爆破を前倒しし、仁奈・神崎・楊は一般客たちに混じって脱出する。女医の命令で瀬里と真希を追い詰めた千歌たちは女医の非道な言動に憤慨して彼女を拘束し、脱出中に瀬里と真希の脱獄を成功させようと反旗を翻す。そのことを知った五菱日本重工は発症切れを迎えた千歌たちに特別機動警備隊を差し向け、大阪港に到着した彼女たちは発症切れを迎えながらも瀬里と真希を脱獄させる。やがて名古屋に到着するも再会した父に死を望まれ、遺族たちに命を狙われた瀬里は、同じく窮地に陥った真希だけでも守ろうと、殺人鬼の人格に望んで身を委ねる。

登場人物[編集]

羽黒刑務所[編集]

女性受刑者[編集]

甘城千歌あまぎ ちか
本作の主人公ヒロインスリーサイズは90(Fカップ)・59・88、血液型はO[単 1]。パーソナルナンバーはLB0009。
物語開始の半年前までは常磐学園ときわがくえん[注 7]の「ミス常磐学園」に輝くほどの女子高生だったが、アルバイトに通っていたケーキ屋の先輩のともら女性2人を含む男女5人による強姦未遂に遭った際にメデューサ症候群を発症し、カッターナイフなど[注 8]で彼ら5人を惨殺したため、無期懲役判決を下されて羽黒刑務所受刑者となる[注 9]
学校では午前の授業終了30分前から学食ラーメン5杯を食べてなお、昼休みにも教室でランチジャーの昼食を食べるほどの大食いである[注 10]が、まったく太らない体質にして巨乳である[注 11]ため、級友たちには羨望の的にされていた。また、5年前に見せた共感性の高さは、現在でも道隆の記憶に色濃く残っている[注 12]
幼少時からバレエを習っていたこともあり、身体の柔軟性はきわめて高い。一方、ゴキブリを大の苦手としており、小夜子の自室でヒゲ爺の放ったゴキブリ型スパイ用ロボットと遭遇した際には、恐怖のあまり悲鳴を上げて涙ぐみながら彼女に抱きついている。
「スイッチ」は、常磐学園の制服。口調が不敵な男言葉に変化し、近場のものを武器として用いたり相手の首筋に噛みつくことも辞さない[注 13]など、臨機応変な戦法を取る。「ベース」はヘンリー・リー・ルーカス[注 14]。対天童組戦で神崎に追い詰められた際には完全な覚醒を迎え、彼女はおろか小夜子をも戦慄させるルーカスの人格による策で神崎を気絶させ、海へ転落させている。また、水野との最終決戦では「第10次殺人実験」の際にもカチュアやカレンに見せたバレエゆえの動きで、彼を翻弄している[注 15]
なお、両親や道隆と共に暮らしていた一軒家の実家は東京に存在するが、犯行が報じられた後は大衆による非難の落書きにまみれており、帰郷した彼を驚愕させている[注 16]
石動美依那いするぎ ミイナ
受刑者の1人。スリーサイズは84(Eカップ)・55・82、血液型はA[単 5]。パーソナルナンバーはLB0004。少なくとも児童3人を絞殺し、川に遺棄した。マスコミには「河畔の絞殺魔」リバーサイドストラングラーと称されている。
入所したのは千歌の前であり、8番目に当たる。物語開始前にはLB0004の前所有者にまつわる話を刑務官から色じかけで聞き出したほか、千歌が入所3日目に従事した海上ファームでの刑務作業中には彼女から小夜子のことを嘘泣きで聞き出す。その夜の「第9次殺人実験」では、廊下に倒れていた小夜子のもとへたどり着いた千歌の前に現れ、十字架付きのネックレス[注 17]の鎖を用いて彼女を絞殺しかけたところ、そこに現れたカレンと遭遇する[注 18]
「スイッチ」は、十字架付きのネックレスやナイフを備えたマッドピエロ姿。対天童組戦では手錠チェーンも用いているが、その際には「フーディーニでも抜けられない」と豪語している。「ベース」は、ジョン・ウェイン・ゲイシー
元は『エデンの檻』の登場人物の石動ミイナいするぎ ミイナであり、本作にはスター・システムによって本物と偽者の要素を引き継いだ設定で登場している。その結果、性別は本物に準じるが、容姿は偽者に準じたうえで胸と尻が強調され、やや大人びた美少女として描かれている[注 19]
なお、山田のTwitterによれば、連載開始前の設定では『エデンの檻』と同様に貧乳かつ小柄だったが、諸般の事情で巨乳になって身長も少し伸びた[9]ほか、一般誌ではロリはまずいだろうとの判断や、当時の担当編集者の好みだった[10]という。また、女性受刑者では最年少であるという[11]
巴あやともえ あや
受刑者の1人。スリーサイズは78(Aカップ)・56・82、血液型はA[単 6]。パーソナルナンバーはLB0005。斧やナイフで20人以上を殺傷した「日向村ひゅうがむら[注 20]皆殺し事件」の犯人であり、犯行以前には村人たちによる迫害や暴力に晒されていたことが、台詞の端々から示唆されている。
平時は無口であり、刑務作業時以外は他の受刑者たちと距離を置いている[注 21]。しかし、「殺人実験」の際にはミラーニューロンの活動域が最高値を記録する「天才」ぶりを発揮するほか、相手に視界から消えたと錯覚させるほど高速で移動できるうえ、常人では攻撃できない崩れた体勢からでも攻撃できる身体能力[注 22]や、通常では切断できないものも切断できるほど向上した剣術を発揮する。また、他の受刑者たちより貧乳であることを気にしており、相手にそのことを挙げられては逆襲する姿が散見される。
「スイッチ」は、額に鉢巻を締めた特攻服日本刀を用いる[注 23]。「ベース」は、都井睦雄
元は『エデンの檻』の登場人物の常磐あやときわ あやであり、本作にはスター・システムによって登場している。
鬼ヶ原小夜子おにがはら さよこ
受刑者の1人。受刑者たちの雑役夫でもある[注 24]。スリーサイズは78(Bカップ)・54・82、血液型はA[単 7]。パーソナルナンバーはLB0003。ロングヘア(対天童組戦以降はショートヘア)にヘアバンドが特徴。高学歴の女性ばかりを殺害して脳を奪った連続殺人犯であり、マスコミに「東京女子大学生連続殺人事件」と称された犯行当時、女子高生ゆえに名前は「少女A」と伏せられていたが、まもなくインターネット上へ流出して騒動となったため、千歌にも入所前から存在を知られている。
レズビアンであり、千歌のことは当初から気に入っている[注 25]。その思いは道隆へのブラコンを抱える千歌の本来の人格には戸惑われているが、ルーカスの人格の影響を受けた彼女の別人格には馴染まれていき、対天童組戦の最中には救命ボート内でのセックスを経て受け入れられることとなった。
幼少時に両親を亡くして遺産を相続したうえ、その1つである土地が高く売れたため、金銭にはまったく困っていない。
千歌の入所前から羽黒刑務所の真相を探っていたため、「第9次殺人実験」では洋子の不意討ちで昏倒させられた後、収容先の集中治療室で昏睡中のまま、間久部に凌辱される[注 26]。しかし、最初に千歌の自室を訪れた際に彼女の枕へ忍ばせていた「何があっても部屋から出るな」というメモは、千歌がミラーニューロンの存在を知るきっかけとなる。「第10次殺人実験」の終了後には退院して千歌と再会したが、真相やメモについての記憶を女医に消去されたため、千歌の質問には困惑している。
「スイッチ」はナチス・ドイツの軍服姿、「ベース」はヨーゼフ・メンゲレ[注 27]
元は『CHARON』の登場人物であり、本作にはスター・システムによって登場している。
カチュア・ラストルグエヴァ
受刑者の1人。スリーサイズは93(Gカップ)・60・91、血液型はB[単 9]。パーソナルナンバーはLB0006。ロシア人とのハーフ出会い系で会った男性を次々に殺害した。マスコミには「ワンナイトキラー」と称されている。
第4話で紹介されているコマにはラブホテルのベッドとうかがえる場所で、口内からペニスまで仰向けの全裸に多数のナイフを突き立てられた男性が描かれている。また、第8話の扉絵では全裸に直接着たセーラー服を肌蹴させながら微笑む姿、第23話の扉絵ではコンドームを3つ咥えてセーラー服を肌蹴させながら下着を見せる姿といった、それぞれ犯行前とうかがえる光景が描かれている。それらに加え、第21話で千歌を逆さ吊りにした際には、「ワンナイトキラー」当時の素性に絡めて両性愛者であることを明かしている。また、第35話では着替え中にカレンと性への奔放さ(自分の場合はヤリマン)で共通点を見い出して意気投合し、抱き合っている。性への奔放さは男性との戦闘にも役立っており、幸太郎や難波を仕留める際には相手の油断を誘うと同時に、自身の欲求不満を解消している。
「スイッチ」は、パパーハをかぶったケープ付きコート。太腿には多数の小型ナイフ[注 28]を忍ばせており、それを用いての待ち伏せや騙し討ちを得意とするため、近接戦闘では後手に回って負傷させられる姿が散見される[注 29]。「ベース」はアンドレイ・チカチーロ
元は『CHARON』の登場人物であり、本作にはスター・システムによって登場している。基本設定のうち、名前・容姿・性格については同作のものを引き継いでいるが、本作では京都生まれの京都育ちという設定が追加されており、京言葉でしゃべる[注 30]
なお、山田のTwitterによれば、「最も好きなキャラは?」との質問に「凄く使いやすい」とのこと[12]
切嶋カレンきりしま カレン
受刑者の1人。スリーサイズは94(Gカップ)・62・96、血液型はA[単 10]。パーソナルナンバーはLB0001。元風俗嬢。気に入った男性の眼球を収集していた。マスコミには「眼球収集者」と称されている。
「スイッチ」は全裸に直のボンデージ姿[注 31]。ハサミや鎖のほか、棘付きの鞭を用いる。「第9次殺人実験」で美依那に絞殺されかけていた千歌のもとへ現れた際には、彼女は2人による殺害を予感しながら失神している[注 18]。また、「第11次殺人実験」では小夜子の用いた青酸ガスを吸ってもすぐに反撃できた理由が、かつてのキメセクによる耐性であることを告白している。「ベース」はアルバート・フィッシュ[注 32]
元は『DEATHTOPIA』の登場人物であり、本作にはスター・システムによって登場している。基本設定のうち、風俗嬢当時の設定や常人を超える腕力[注 33]については同作のものを引き継いでいるが、容姿は千歌たちに合わせてやや若くなっている[注 34]。また、同作では第1話の本編でパンティーを穿きながら客を見送る奉仕後の姿が描かれるだけだったのに対し、本作では第7話の扉絵で店舗の泡風呂に下半身を浸からせながら微笑む姿や、第8話の本編で風俗嬢当時の取材DVDの映像が流れるなど、ファッションヘルスに従事していたことがより明確となっている。その後も、第18話でフェラチオが上手だったことを告白する、第33話で顔射を思い出す、第34話で風俗嬢当時の仕草を見せる、第36話で自分から今田兄弟のもとを訪れて彼らとの3Pを楽しむ[注 35]、第55話でサンクチュアリ号内のカジノにて高橋とのセックスに歓喜しながら涙する[注 36]、第65話で同船内の客室にて山本や彼の舎弟たち3人との5Pに歓喜して精液まみれとなる姿すら描かれている。
槇村霧子まきむら きりこ
受刑者の1人。通称はキリコ。スリーサイズは88(Eカップ)・57・89、血液型はB[単 11]。パーソナルナンバーはLB0007。人気バンド「クロニクル」の元ヴォーカル「KIRIKO」[注 37]として知られていたが、ファンを6人絞殺した[注 38]
生前の詩音ほど露骨ではないものの普段から欲求不満を訴えており、第10話では入浴中に男性とのセックスを望んだうえで西への悪戯にも参加しているほか、第30話では「鬼ゴッコ」の際に道隆を後述のワイヤーソーによって動けなくしたうえで押し倒し、本人曰く「見ただけで射精しちまうファンもいる」と自慢する乳房[注 39]を露出させて彼の顔に押し当て、乳首を吸うことを強要している。しかし、実際には処女であり、第66話では仁奈に正常位で犯された際に破瓜の出血で彼を驚かせている。また、単行本第8巻巻末のおまけ漫画では、千歌や小夜子による追及を受けた霧子が前述の態度は見栄を張っていたものであることを白状するという、オチがつけられている[単 13]
バンド活動が軌道に乗るまではさまざまなアルバイトに励んでおり、ブリシャブパーティーの際には魚屋での経験を生かして巨大なブリを手早く捌いて皿に盛りつけてみせ、他の受刑者たちから拍手喝采を受けている[注 40]。しかし、その後に堂島姉妹をからかった際には瀬里に逆襲され、クマ柄のプリントパンティーを露出させられて赤面する羽目となった。
「スイッチ」はステージ衣装。ギターを殴打に用いるが、本当の武器は弦に仕込んだ鋼鉄のピアノ線(対天童組戦以降は超高分子量ポリエチレン[注 41])によるワイヤーソーであり、ギターを振ることで投げられたこれを捕縛や切断に用いる。「ベース」はアルバート・デサルボ英語版[注 42]であるが、同じく彼の人格を植えつけられた詩音と違ってボクシングの経験が無いにもかかわらず、「第12次殺人実験」では適合率で彼女を大きく上回って覚醒後にフロイドをボクシングで圧倒したことから、女医には高評されている。対天童組戦以降、詩音の称号「撲殺魔」を引き継いだ。
元は『DEATHTOPIA』の登場人物の火垣璃子ひがき りこであり、本作にはスター・システムによって登場している。なお、山田のTwitterによれば、女性受刑者では最年長であるという[11]。また、企画段階から「ベース」はデザルボだったが、当時の姓は卜部うらべだったという[13]
黒木洋子くろき ようこ
受刑者の1人。スリーサイズは90(Fカップ)・60・90、血液型はAB[単 15]。パーソナルナンバーはLB0008。セミロングヘアにチョーカー[注 43]が特徴。千歌の入所時点での9人中唯一、ヒゲ爺も罪状を知らないうえ、事件の報道も無かった。なお、バレーボール対決で千歌に明かしたところによれば、学生時代はバレーボール部だった模様。また、甘いもの好きであることも明かしている。
口数はあまり多くないが人当たりやノリは良く、図書室で詩音の性的な欲求不満を解消する、大浴場で西を引きずり込んでセックスに誘う悪戯に加わる、大食堂でブリシャブパーティーに丸田と吾妻を招く、体育館でバレーボール対決に勤しむなど、性技も含めて上手に立ち回っている。
「スイッチ」は、髑髏マーク入りベレー帽をかぶった迷彩服トレンチナイフを用いての急襲を得意としており、「第11次殺人実験」では千歌のウェディングドレスを切り裂いているほか、「第12次殺人実験」では俊之を一撃で滅多刺しにしており、その速さは小夜子に一目置かれている。「ベース」は、アーサー・ショウクロス英語版
実は羽黒刑務所の設立以前からC国で活動していた職業凶手であり、当時の女医がメデューサ症候群の研究を進めるために五菱日本重工に集めさせた、殺人を躊躇しない名無しの子供たちの1人だった。現在の名前も、自分を育て上げた「機関」によって着けられた識別用のチョーカーの色にちなむ通称「黒」ヘイから転じた偽名に過ぎず、本名は不明である。まもなく、ミラーニューロンの活性化とマーダーモデルへの反応を示した唯一の成功例としてショウクロスの人格を植えつけられ、通わされた高校で友人だけを殺害するも遺体を完璧に処理したために犯行は明らかにならず、女医が無期懲役の記録を偽造して収容させたという。
堂島瀬里どうじま せり
詩音の死後、妹の真希と共に入所した受刑者。スリーサイズは83(Cカップ)・56・84、血液型はA[単 16]。パーソナルナンバーはLB0002。関東一円の若い女性たちを次々と襲い、彼女たちの顔を至近距離からスラッグ弾で破壊した、「フェイスレス事件」の犯人の1人。ロングヘアが特徴。
資産家の娘であり、父の猟銃を持ち出して犯行におよんだが、動機は不明のまま入所することとなった。
強気な性格をしており、入所直後に舎房服を霧子に破かれた際には、即座に反撃している。しかし、メデューサ症候群を発症中には人格が真希と入れ替わり、弱気な性格の「妹」となる[注 44]。また、「第11次殺人実験」で真希のショットガン[注 45]の暴発による昏倒から回復した際には、瀬里の強気な性格へ復帰したうえに身体能力がカチュアを圧倒するまでに向上している。
「第12次殺人実験」の終了後、このままではいずれ殺害されると考え、真希を連れての脱獄を決意する。サンクチュアリ号では対天童組戦を経て、水野の死をもって千歌たちへの義理は果たしたと判断し、彼女のもとへ駆けつける面々とは別行動を取って真希と共に脱獄に動くが、発症切れの状態で女医の言葉に逆上して高木を射殺し、たどり着いた名古屋では父に改めて決別されたうえ、遺族たちによる報復に遭って満身創痍となり、せめて真希だけでも守ろうと殺人鬼の人格に臨んで身を委ねてしまう。
「スイッチ」はメイド服。真希と共にショットガンを用いる。「ベース」はゲイリー・ルウィンドン[書 1]
なお、山田のTwitterによれば、企画段階では主人公だった[14]うえ、「ベース」は岡田以蔵だったという[15]
堂島真希どうじま まき
詩音の死後、姉の瀬里と共に入所した受刑者。スリーサイズは90(Hカップ)・57・88、血液型はA[単 17]。パーソナルナンバーはLB0010。「フェイスレス事件」の犯人の1人。ショートヘアと眼鏡、瀬里より大きいバストサイズが特徴。腐女子でもあり、自室にはBL系グッズを揃えている。
瀬里とは逆に弱気な性格をしており、常に怯えている。しかし、メデューサ症候群を発症中には人格が瀬里と入れ替わり、強気な性格の「姉」となる[注 46]
水野の死後には瀬里と共に脱獄に動くが、彼女の抱える千歌たち(特に霧子)への友情を察して心配する、遺族たちによる報復を自分たちだけが幸せになろうとしたことへの「罰」と考えるなど、瀬里以上に儚げな面も覗かせている。
「スイッチ」はメイド服。瀬里と共にショットガンを用いるうえ、彼女と同様にCARシステムセンターアクシスリロックシステム、Center Axis Relock System[16]にも長けており、「第11次殺人実験」でカチュアの仕掛けた無双網に絡め取られた際には、CARシステムを用いて反撃に転じている。「ベース」はサディアス・ルウィンドン[書 1]
砂川沙羅すながわ さら
美依那の入所前にパーソナルナンバーのLB0004を与えられていた受刑者。千歌に説明する美依那の台詞によれば、精神に異常を来して「天井から私が私を見てる」などと錯乱した後、夜中に廊下で何者かによって全身を切り刻まれて殺害されたうえ、脳を奪われた[注 47]という。それゆえに小夜子が疑われたが、彼女の身に覚えがないうえに犯行時間や現場が受刑者は出歩けなくなる夜中の廊下だったことから、真相は不明となっている。
小夜子の台詞によれば、生前は彼女と同じくレズビアンとして深い仲だったことから、メデューサ症候群を発症した小夜子の殺害対象となってしまった模様。
真垣詩音まがき しおん
物語開始時点でパーソナルナンバーのLB0002を与えられていた受刑者。スリーサイズは95(Dカップ)・64・95、血液型はO[単 18]。ボブカットに右目尻の泣きぼくろが特徴。空手とボクシングの経験者。警察官3人を撲殺した。マスコミには「北海の撲殺魔」と称されている。
体重が56キログラムの千歌を片腕で持ち上げる腕力や、視認できるほど隆起した腹筋を持っているうえ、勇ましく男言葉で喋るが、洋子に欲求不満を解消してもらう際には一転して女性らしい言動になる。
「スイッチ」は防刃仕様の革ジャンと右足を露出したデニム。手には指抜きグローブを着けている。「ベース」は霧子と同じくデサルボであるが、彼女と違って適合率は低かったことが、死後に行なわれた「第12次殺人実験」の最中に女医の台詞で説明されている。
腕力による一撃は最大で放てば相手の顔面を破壊できるほど強力である[注 48]が、ミラーニューロンの活動域は最も低い。「第10次殺人実験」では開始から45分で最も早く影響が出ており、女医から「デキが悪い」と酷評される。実験終了後には、何者かによって頸動脈を切断されて殺処分されたうえ、遺体は女医による開頭手術を経て脳に電極を刺され、多光子顕微鏡でミラーニューロンの動きを調べる実験に用いられている[注 49]
なお、美依那に説明する小夜子の台詞によれば、心底から嫌悪されていたわけではないが、彼女に自分のバストサイズを自慢することは嫌がられていた模様。

男性受刑者[編集]

坂上和成さかがみ かずなり
髭面の受刑者。パーソナルナンバーはLB2001。元愚連隊レイプ人身売買など、金銭のためなら何でもやる無軌道な半グレ集団の主犯格であり、舎弟の勉と共に14人以上の少女を手にかけていた。勉が被害者の少女を死亡させたことから、彼と同じく無期懲役となって岐阜刑務所に収容されていた。受刑者同士のネットワークにより、岡山刑務所に勤務していた西の経歴も把握するなど情報収集に長けており、羽黒刑務所への収容時には彼を脅迫している。
小夜子によるマッサージ中の千歌のもとへ現れ、勉と共に彼女を強姦しようと襲いかかった際には、豹変した小夜子に自分はシャープペンシルで右眼をえぐり出される。激怒して小夜子を先に強姦することを告げるが、駆けつけた吾妻に拳銃で威嚇されて勉と共に引き上げる。
「第12次殺人実験」では、右目に黒い眼帯を装着した姿でチェーンソーを手にして千歌と瀬里に襲いかかるが、勉を瀬里に殺害されたうえ、チェーンソーを千歌に封じられて驚愕したところ、悟の介入に乗じて逃走する。逃げ込んだ先で俊之の最期を見届けて小夜子と洋子をやり過ごすが、合流したフロイドに千歌たち10人の時間切れの件を説明したことが災いし、欲情した彼によって肛門を犯される。霧子によってフロイドが殺害された後、その場を離れて島の外れで日の出を眺めながら改心していたところ、現れた小夜子に命乞いするも射殺される。
芝原邦夫しばはら くにお
眼鏡をかけた受刑者。パーソナルナンバーはLB2002。元小学校教師。ロリコンの連続幼女レイプで旭川刑務所に収容されていた。
強姦の際にはトイレで美依那に襲いかかるが、吾妻に威嚇されて引き上げる。
「第12次殺人実験」では、再び美依那に襲いかかって廃屋に連れ込み、押し倒して彼女の乳房をまさぐろうとするが、「お兄ちゃん」「パパ」「先生」などと欲情する呼称を試されて興奮した隙に手錠で束縛され、ナイフで刺されながらネックレスで絞め上げられる。実験終了後に間久部が見ていた報告によれば、そのまま美依那にネックレスで絞殺された模様。
矢野竜介やの りゅうすけ
モヒカン頭で刺青肌の受刑者。斜視ヘロイン中毒。薬物販売で収容されていた。
強姦の際にはカチュアに襲いかかるも失敗する。
「第12次殺人実験」では、秀男を殺害した直後のあやに金属バットを武器として襲いかかる。鉈で左腕を切断されるも薬物中毒のために大したダメージにはならず、戦闘を続行する。実験終了後に間久部が見ていた報告によれば、あやに鉈でバラバラに切断されて死亡した模様。
村田勉むらた つとむ
鷲鼻の受刑者。パーソナルナンバーはLB2004。坂上の舎弟。坂上と同様の犯罪に加えて過度の犯行による殺人も犯したことから、同じく無期懲役となって岐阜刑務所に収容されていた。きわめて長大な巨根の持ち主。
「第12次殺人実験」では、コルトM1991A1を手にして和成と共に千歌と瀬里に襲いかかる。股間を露出して千歌を強姦しようと迫ったところ、逃走したと見せかけて距離を取った瀬里にショットガンで左耳を狙撃されて逆上し、近距離戦で反撃するも敵わず至近距離からの射撃で股間と顔を破壊され、死亡する。
美濃秀男みの ひでお
丸刈りで糸目の受刑者。左目の目尻にはほくろがある。人妻を寝取り、そのことに気づいた彼女の夫を殺害したうえ、何股もかけていたことを知った人妻も殺害し、府中刑務所に収容されていた。
強姦の際には悟と共に堂島姉妹に襲いかかるも失敗する。
「第12次殺人実験」では、あやに襲いかかるも鉈で頭部を口元から横一線に両断され、死亡する。
フロイド・キング
黒人の受刑者。異常性欲者であり、レイプの常習犯として収容されていた。元ボクサーで、自身曰く「ステイツでは州のチャンピオンだった」という。
強姦の際には霧子に襲いかかるもあやによる棒での返り討ちに遭い[注 50]、頬と右腕を負傷する。
「第12次殺人実験」では、相手を探して1人で歩いていたところを和成に呼び止められて合流するが、千歌たち10人の時間切れの件を聞かされて欲情を抑えきれなくなり、彼を襲ってアナルセックスを行なう。数回の射精を経た直後、賢者タイムによる隙を突いた霧子と真希の襲撃を屈強な肉体と彼女たちへの欲情で耐え切り[注 51]、霧子を追い詰めて全裸での強姦に取りかかるが、覚醒した彼女にボクシングで圧倒されたうえにワイヤーで越しに吊り上げられ、絞殺される[注 52]
水谷俊之みずたに としゆき
細目の受刑者。パーソナルナンバーはLB2007。レイプ目的で母子3人を殺害したが少年ゆえに大幅に減刑され、収容されていた。
強姦の際には洋子にナイフを突きつけるも返り討ちに遭い、鼻を負傷する。
「第12次殺人実験」では、戦況を分析している小夜子と洋子のもとへ現れて二丁拳銃を構えながら彼女たちを威嚇するが、前述の返り討ちを挙げられて逆上したところに洋子の投擲した無数のトレンチナイフで滅多刺しにされ、死亡する。持っていた拳銃の1つであるルガー[注 53]は小夜子に持ち去られ、後に和成を射殺する際に用いられた。
今田勇太郎いまだ ゆうたろう / 今田幸太郎いまだ こうたろう
兄・勇太郎と弟・幸太郎の双子の受刑者。2人とも垂れ目。銃の密売で収容されていた。パーソナルナンバーは勇太郎がLB2008[注 54]、幸太郎がLB2009。
2人とも軽薄な性格の持ち主であり、カレンとの3Pの際には、勇太郎は彼女のの絡みつきようを「ミミズ千匹」、幸太郎は肛門の締めつけようを「とんでもねえ名アナル」とそれぞれ高評したうえ、事後には3Pの堪能ぶりを他の男性の受刑者たちに自慢して疎まれる。
「第12次殺人実験」では、マシンガンを手にして千歌たち10人の射殺を目論むも初弾は小夜子に気づかれたことから失敗した後、彼女たちを追い立てる弾丸の雨をすべて回避する囮役のあやの体術や自分の「スイッチ」を糸で操る美依那のトリックに翻弄され、なおも撃ち続けて弾切れを迎える。まもなく、移動先の林にて待ち受けていたカチュアとカレンの誘惑に応じ、立ち並んでの青姦を経て絶頂を迎える直前、勇太郎は駅弁中のカレンによって両手での首折り[注 55]で、幸太郎は立位中のカチュアによって両腕のナイフ[注 56]で、それぞれ殺害される[注 57]
大谷悟おおたに さとる
オールバックの受刑者。パーソナルナンバーはLB2010。顔には斜め十字の大きな傷跡がある。暴走族仲間と共に拉致したカップルを、土中から顔だけ出した生き埋めにしてリンチで殺害し、収容されていた。正体は第1話で千歌への強姦を目論むも彼女に惨殺された男性3人のうち1人であるヒロの兄であり、共に施設で育った弟への歪んだ溺愛[注 58]から千歌のことを逆恨みしている。
「第12次殺人実験」では、勉を殺害されて驚愕する和成のもとへ現れ、木刀で瀬里を突き倒して千歌に正体を明かす。負けたことが無いという喧嘩の腕前[注 59]で千歌を圧倒して気絶寸前にまで追い込むが、ヒロのことを嘲笑する彼女に激怒した隙を突かれて和成のチェーンソーから抜き取られていたソーチェンを頭部に巻きつけられて両目を切り裂かれた後、そのまま喉に巻きつけられる形で絞殺される。絶命直前の怨嗟の言葉は、当時の記憶を消されなかった千歌を一時的に摂食障害に陥らせる(食べても、殺害時の記憶が呼び起こされて嘔吐してしまう)ほど苦しめることとなった。

関係者[編集]

間久部まくべ
羽黒刑務所の所長。名は不明。重犯罪者の更生に力を入れる方針から自分を受刑者たちにとっての「父」、職員たちを「家族」とそれぞれ位置づけ、自分のことを受刑者たちに「お父さん」と呼ばせているが、笑顔から覗くその目つきは初対面の千歌をして、「嘘をついてる人の目」と言わしめている。
裏の顔は千歌の想像に違わない下種な性格をしており、五菱日本重工による「殺人実験」に加担するのみならず、その凄惨な光景をストレス解消のために見物しているうえ、実験終了後には昏倒中の千歌たちのいずれかを自分の変態性欲の捌け口としても扱っている[注 61]
普通にはまだたどり着けないはずの羽黒刑務所へたどり着いた道隆を危険視し、彼に監視をつけさせようと五菱日本重工に連絡するが、それより早く裏をかかれる形で羽黒刑務所へ潜入されたことを知り、道隆の殺害を命じている。また、「殺人実験」の仕上げにかかった五菱日本重工の要請に応じて男性の受刑者たち10人を収容した際には、「第12次殺人実験」を経て殺害された彼らの遺体を秘密裏に処分させている。
西にし
男性刑務官。名は不明。冷徹な目つきや口調が特徴。吾妻を伴い、船で千歌を迎えに現れる。港で千歌の身柄を引き取る際、女子刑務所の刑務官にしては若いことを清水に珍しがられるが、受刑者の管理には何の問題もない旨を答え、乗船した千歌には羽黒刑務所の異様さをつぶやいて彼女を哀れむ。
生真面目な性格[注 62]や法の執行者としての自覚から、「殺人実験」を知らないままそれによる所内の異変や、受刑者たちの安否を気にかけている。また、受刑者たちの一部には軽視されており、第10話では入浴の監督中に脱衣場へ引きずり込まれ、全裸の彼女たちからセックスの相手に誰を選ぶかを尋ねられるという悪戯に遭っている[注 63]。なお、第34話の和成の台詞によれば、岡山刑務所で所長の汚職を密告したために羽黒刑務所へ左遷された模様。
「第11次殺人実験」では非番中の夜釣りに興じようとした際に道隆を発見し、昆虫型ドローンで映された所内の映像から「殺人実験」の存在を知る。逃走しようとした道隆にスタンガンを当てられても千歌から彼を守ろうとするが、本性を現した吾妻と五菱日本重工の警備員たちに取り押さえられる。吾妻の台詞によれば、実は過去にも「殺人実験」を二度目撃しており、そのたびに女医を糾弾してはシナプス・リポジショナーで記憶を消去されていたという。しかし、今回は何らかの原因によって消去が失敗したために忘れておらず、現場へ復帰した後も女医に悟られないよう、以前と同様に振る舞っている。
「第12次殺人実験」では丸田たちと同様に非番を割り当てられる形で広島市街へ遠ざけられており、自らの非力さに焦りながら食事していたところ、道隆への協力で25万円を得て祝杯を挙げていた清掃業者の船長と出会う。その後、船長を介して道隆とメールで連絡を取り、彼からの手紙を千歌に届けている。
丸田まるた
男性刑務官。名は不明。不精な目つきや口調が特徴。ヒゲ爺に仕入れてもらったカレンの風俗嬢当時の取材DVDを吾妻と共に警備室で見る、所内の異変を気にする西の言葉を取り合わない、不在中における受刑者たちの生命の危機を察しても調べないなど、欲望に忠実な事なかれ主義者である。日頃の業務についても、監視機器の性能に甘えて直視せず、横を向いて食事するなど手を抜いている姿が散見される。
性風俗店の常連であることやカレンのファンであることは隠しておらず、ブリシャブパーティーの際には彼女の隣に座って告白したうえ、ツーショットの記念写真を吾妻に撮らせている。また、バレーボール対決の際には審判を務めており、弱々しいサーブでユニフォーム越しに大きく揺れるカレンの乳房を眺め、鼻の下を伸ばしている。
千歌たち10人がサンクチュアリ号へ乗船する直前には同僚たちと共に休暇の名目で羽黒刑務所から出されており、自身は広島でオッパブ「LOVE COLLECTION」に入っていたところを石黒に命じられた天童組の組員たちに拉致され、千歌たち9人の顔と名前を白状させられるが、拷問に遭う中でも前述の理由からカレンの顔と名前だけは隠し通している。
吾妻あづま
女性警備員。名は不明。雀斑顔にツインテールが特徴。受刑者の千歌にも親しげに接するほど人当たりは良いが、業務についてはきわめて鈍感であること、五菱日本重工から出向してきたばかりの若い新人であること、入所する際の脱衣が不要な身体検査で脱ぎ始めた彼女を止めずに眺めて鼻血を出すといった態度から、西には疎まれている。
裏の顔は女医の部下であり、口調も彼女と同様の高慢さに満ちているうえ、髪は結わえていない。また、警備員たちに取り押さえさせた西に中指を立てるほどのレズビアンにして、沙羅や詩音の遺体の写真を自慢げに見せるほどの死体愛好癖ネクロフィリアの気も持っている。
「第12次殺人実験」の開始前にはレズビアンゆえの思い入れから独断行動に走り、男性の受刑者たちに強姦されそうになった千歌たちを救助する側に回る。そのため、終了後には間久部へのフェラチオや飲精を「お仕置き」として女医に強要され、所長室にて「第12次殺人実験」の報告を楽しげに見る間久部を満足させるまで、女医による監視のもとで意見も許されずにひざまずかされたまま、何度も彼の放つ大量の精液にむせび泣くこととなった。その後、サンクチュアリ号では千歌たち10人の「お目付け役」として羽を伸ばす一方、彼女たちとの入浴時に女医の命令で盗聴器を仕掛ける、対天童組戦用の武器類を自室で管理する、壁面降下中に神崎の攻撃で海へ落下した千歌と美依那を救命浮き輪ロープで救出するなど暗躍するが、先述の経緯から女医には恨みを持ち続けていたため、堂島姉妹に共感した千歌たち8人が女医に反旗を翻した際には、後先を考えず彼女を殴って気絶させている。
ヒゲ爺
羽黒刑務所に出入りしている商会の老人。本名は不明[注 64]。ほぼ禿げ上がった頭に白髪の髭、アロハシャツ姿が特徴。代金さえ支払ってもらえれば下着からロボットまで何でも仕入れるが、そのがめつさは受刑者たちや刑務官たちの一部に苦々しく思われている。
小夜子の自室で全裸の彼女に千歌が押し倒された際にはその光景をゴキブリ型スパイ用ロボットで覗く、千歌の自室に「入所祝い」と称してラデュレマカロンを差し入れた[注 65]際には新たな同ロボットを持ち込む、千歌たち10人が「第11次殺人実験」による負傷から復帰した際には彼女たちのもとへダロワイヨモンブランを5つだけ差し入れてバレーボール対決を行なわせる[注 66]など、老いてなお性欲に忠実な一面も見せている。
羽黒特別機動警備隊はぐろとくべつきどうけいびたい
対天童組戦に乗じて千歌たち10人が脱獄した際に備え、羽黒刑務所が名古屋港にて待機させていた特別機動警備隊。現実世界でのそれからさらにはみ出した者たちを五菱日本重工が出資して編成した面々で占められており、全員がプロテクターを装着して柔剣道全国レベルの猛者である。
水野が死亡した後は任務終了に伴ってマイクロバス新名神高速道路を帰投していたが、その途中で千歌たち10人が反旗を翻したことをクルーザーの操縦士からの秘密連絡で知り、彼女たちの行き先である大阪港へ先回りして待ち受ける。制止に入ってきた吾妻を平手打ちで殴り飛ばして千歌たち9人の拘束に取りかかるが、本来の人格から職業凶手である洋子がマイクロバスに残っていた1人を負傷させ、車体を奪ってドリフト走行で突っ込んできたことにより、拘束に取りかかっていた全員が跳ね飛ばされる[注 67]。しかし、全員とも動けなくなるほどの負傷には至っておらず、堂島姉妹には脱獄されるも千歌たち8人と吾妻の拘束には成功し、彼女たちを羽黒刑務所への護送に回した後は堂島姉妹の追跡に取りかかっている。

五菱日本重工[編集]

女医
「第9次殺人実験」で美依那に絞殺されかけた千歌を診察した女医。本名は不明[注 68]。平時の受刑者たちの前では細身な自分の美貌に胸を張るお調子者を気取っているが、正体は五菱日本重工の「殺人実験」の主任にして間久部の娘であり[注 69]、彼と同様に冷酷な裏の顔を持っている。
先述の診察の際には千歌の首の絞痕を罪の意識によるストレスが原因の自傷行為によるものであると説明し、メデューサ症候群を発症させるジェルカプセル精神安定剤と称して飲ませ、その後の「第10次殺人実験」の際には部下たちを率いて嬉々としながらモニターを眺めるなど、受刑者たちのことは使い捨てのモルモットとしか見ていない。それは殺処分後の詩音に対しても同様であり、彼女の遺体に平然と開頭手術や脳への通電実験を行なう姿は、高木を驚愕させている。「第11次殺人実験」を経て道隆の殺害を命じた際には、彼の喉元にナイフを突きつけた千歌が我に返り、自分の腕を刺すことで殺害を装って道隆を脱出させたことを、後に看破している。
サンクチュアリ号では千歌たち10人を吾妻に補助させ、自分は高木と共に千歌たち10人のデータを取るためにとある客室から監視しており[注 70]、水野の自室についても船員を通じて捕捉している。やがて、水野の死亡を確認した後は高木や吾妻と共に撤収と証拠隠滅に動こうとするが、堂島姉妹の襲来や瀬里による高木の射殺を経て堂島姉妹を失敗作と断じ、千歌たち8人に堂島姉妹の抹殺を命じる。しかし、それまでの非道な言動に千歌たち10人の人格統合が進んでいたことも重なり、堂島姉妹に共感した千歌たち8人はおろか吾妻にまで反旗を翻され、殴り倒されて拘束される[注 71]
先述の裏の顔に加え、高木などの若い新人男性を誘惑しては肉体関係を結ぶことを味見と称して趣味とする、淫蕩さも持ち合わせている。また、肉体関係については間久部とも結んでいることが、所長室で共に男性の受刑者たち10人のデータを見る際に示唆されている。
高木たかぎ
女医の部下の若い男性。名は不明。初参加の「第10次殺人実験」の時点ではまだ血に不慣れな新人であり、冷酷になりきれない弱気な一面を見せていたが、自分にメデューサ症候群の驚異や詩音の脳内映像を披露したうえ、誘惑して肉体関係を結ぶ女医の異常さや淫蕩さに、感化される。
背面立位で女医を突き、共に白衣のままで彼女を抱きしめながら絶頂を迎える姿は可愛いと評され、事後には満足した彼女からコーヒーを出されるが、シナプス・リポジショナーに着目してその理論の一部を大学へ持ち帰りたいと欲張ったことから彼女の怒りを買い、筋弛緩剤を投与されたうえで事後の記憶を消去され、現場に復帰している。
サンクチュアリ号では女医と共に千歌たち10人を監視していた客室へ堂島姉妹に踏み込まれた後、女医の言葉に絶望した瀬里に負けを認めさせてフランキスパス12を取り上げようとしたところ、逆上した彼女の発砲によって左頭部を破壊され、死亡する。
五菱日本重工の社長
五菱日本重工のビル内の一室で、三上からメデューサ症候群を発症した少女たちや羽黒刑務所での「殺人実験」についての報告を聞く初老の男性。本名は不明。人間の脳に着目してDNAで実験するもヘイフリック限界に阻まれて失敗したため、ミラーニューロンに着目して少女たちにメデューサ症候群を発症させている。その目的は傍らの車椅子に佇む少女の瑠璃子るりこにまつわる記憶の継続にあり、それは不死であることと同じという。
三上みかみ
五菱日本重工の社長の部下を務める美女。名は不明。社長にメデューサ症候群を発症した少女たちや「殺人実験」についての情報を報告し、普通の少女を実在した殺人鬼へ変えてしまうミラーニューロンの恐ろしさを語る。
須藤すどう
愛慶病院にて真央と玲音を担当する医者。名は不明。容姿は玲音に慕われる優男であるが、性格は冷酷な自信家であり、投薬とHMDによる洗脳で真央に続いて玲音にもメデューサ症候群を発症させようと目論む。秋穂の調査によれば、千歌が逮捕された時期である半年前に東京の病院から愛慶病院へ移ってきたという。
五菱日本重工の三村を詐称した道隆や服薬を止めて施術中を装っていた玲音の目の前にて、千歌にはヘンリー・リー・ルーカスの人格、真央にはジャック・ザ・リッパーの人格、玲音にはリチャード・チェイスの人格をそれぞれ植えつけ、彼女を3人目の「作品」に仕上げる途中であることや、希望に満ちた美少女が自分の手で殺人鬼に変貌していく様子を楽しんでいることを、盗聴器を介して秋穂に録音されているとも知らず自信満々に明かした結果、道隆たちに騙されたことに逆上して彼の絞殺を目論むが、玲音の怒りの飛び膝蹴りで顔面を潰される。その後、五菱日本重工にとっては末端の存在に過ぎないことから、口封じを恐れて道隆に脅迫されるまま協力せざるを得なくなり、彼に師匠の内田篤を紹介する。

天童組[編集]

水野智己みずの ともみ
先日、天童組の組長に就任したばかりの男性。感情が高ぶると血管が何本も浮き出るスキンヘッド、左側の口元を縦に走る傷跡、筋骨隆々の体格が特徴。幹部たちからは「オヤジ」と敬われており、柔道の猛者[注 72]でもある。
五菱日本重工に通じていた組員のケンジを部下たちに拷問させて同社からの刺客が乗船していることを吐かせたうえ、淡々とした口調で「魚のエサになれやぁ」とサンクチュアリ号のタービンに巻き込ませて殺害させるなど、性格はきわめて冷酷である。また、その後は自室での筋トレ中に筋肉との会話を邪魔されたという理由で組員のヒロシ[注 74]の肛門を犯す[注 75]、全裸での拉致下にある小夜子を石黒に拷問させたうえで目の前のタライへ脱糞させようとグリセリン浣腸を重ねるなど、両刀遣いやスカトロの気も持ち合わせている。
就任以前から長年に渡って五菱日本重工の社長のビジネスパートナーだったが、人工的に殺人鬼を造ることで裏から経済を操る「計画」の手綱を握ろうと目論み、就任祝いを理由として彼にメデューサを要求したことから「主人に噛みつく飼い犬はいらん」と切り捨てられ、組ごと千歌たち10人のターゲットにされる。船内で小夜子と偶然出会ったことを経て、ヒロシの肛門を犯す際にはケンジに吐かせた情報を思い出し、小夜子たちのことを刺客と看破する。
瀬里・真希・カレン・カチュアによる猛攻に遭った際には、至近距離から浴びたそれぞれの武器をすべて筋肉でしのいで[注 76]柔道の大技で圧倒するうえ、カレンによる4階分の高さからの投棄に受身で耐えて起き上がるという強さを見せる。しかし、千歌との最終決戦では彼女のバレエゆえの動きに翻弄され、左眼を斬られたところに彼女以外の一同による助勢も加わってさらなる負傷に遭い[注 77]、追い詰められる。最後は千歌を4階下へ投棄するが、彼女に首へ絡められた霧子のワイヤーを解けず自分も落下し[注 78]、千歌の制服によるエアブレーキで体勢を入れ替えられた結果、落下点に立てられていたパーティションポールが肛門に突き刺さる。咄嗟に力を込めて耐えるも千歌の制動を兼ねた開脚によって股を広げられ、ポールが腹腔まで到達して抜こうとあがくも叶わず千歌にワイヤーで締め上げられた結果、ポールが口まで貫通して死亡する。絶命直前に叫んだ五菱日本重工や桐生正臣への恨みの言葉は、この時点ではそれらの存在を知らない千歌に疑問を投げかけることとなった。
烏丸勇一郎からすま ゆういちろう[注 79]
水野のボディーガードの1人[注 73]。名は不明。元警察官にして日本刀を手にした剣道家。水野と同じくスカトロの気も持ち合わせており、後述の重傷を経て拉致された小夜子が彼による浣腸や自らによる傷口への拷問に耐えきれず目の前で脱糞した際には、顔を背けず嬉しそうに嗅ぐ姿も描かれている。また、警察官当時は所属先の公安部から天童組に潜入しており、ささいなミスから発覚して拷問に遭うが、自由自在に全身の関節を外せるうえに靭帯を伸ばせるという特技を持っていたことから、拷問の場にいた組員たちを逆襲して殺害する。しかし、拷問によって失明していたことから警察には見捨てられたうえ、強さに惚れた水野からは天童組への正式加入を誘われたことから、それまで警察へ向いていた忠誠心は彼へ向くようになった。
水野の自室にて小夜子と美依那の投光器[注 80]に晒された際には、盲目ゆえに唯一怯まず反撃に出ており、水野を射殺しようとする千歌の拳銃を切断して小夜子の腹を投光器越しに貫き、重傷を負わせる。美依那には身代わりマジックで回避されて銃撃されるが、背広の下には防弾チョッキを着込んでいたため、耐えている。
霧子側へ寝返った仁奈によって水野と共にホールへ連れ出された際には、道化師に扮した霧子と美依那の策によってスピーカーの大音響で一時的に聴覚を封じられたうえ、無数の風船で周囲を塞がれて正確な気配すら察知できなくなるが、ヘビのように舌を突き出して嗅覚で水野の危機を察知すると、周囲の子供連れの一般客を斬ることもためらわず水野の命を優先し[注 81]、反撃に出る。美依那には手錠とチェーンで動きを封じられるも抜け出し、水野の全身を縛っていた霧子のワイヤーを切断したうえ、そこへ駆けつけたあやとの交戦では刀同士が届かない間合いから右腕を倍近くの長さまで伸ばし、彼女の腹へ突きを放っている。表皮を斬っただけで終わったこともあって斬り合いは互角となるが、あやに動きを見切られての一撃を防刃ジャケットで防いで反撃を放とうとした直後、女医による応急処置を終えて駆けつけた小夜子によって後頭部から顔面をサーベルで貫通され、死亡する[注 82]
元は『チャンバラ 一撃小僧隼十』の登場人物であり、本作にはスター・システムによって登場している。
馬場ハリーばば ハリー
水野のボディーガードの1人[注 73]。スキンヘッドに帽子を被った元ヘヴィ級キックボクサー。
水野の自室では小夜子と美依那の投光器に怯むが、回復した後は室外へ一旦退却する千歌・美依那・小夜子を追って壁を蹴り壊す強さを見せる。
千歌たち10人による船内の異変を実感し、石黒や楊と共にエントランスロビーへ駆けつけた際にはカレンによって階下へ投棄される水野の姿に焦るが、その直後にカチュアやカレンと対峙した際には水野との戦闘で投げナイフを使い果たしていたカチュアを焦らせる。しかし、戦闘開始の直前にはワイクルー・ラムムアイに没頭したうえ、その隙を突く形で背後から忍び寄ってきた堂島姉妹に気づかないまま踊り終えてファイティングポーズを取った直後、彼女たちによる至近距離からの斉射で頭部を破壊され、殺害される。遺体は力を込めていた右拳を勢い良く繰り出し、その場に崩れ落ちた。
作中では明言されていないが、オランダ人と日本人のハーフであることや、試合中の負傷で引退して当時のタニマチだった水野のボディーガードに転身したことが、単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」で明かされている[単 21]
神崎京子かんざき きょうこ[注 79]
水野のボディーガードの1人[注 73]。筋骨隆々の元女子プロレスラー。筋肉は後述の戦闘の際に攻撃だけでなく防御にも役立っており、千歌のスリーブガン英語版によって発射されたコルト.25オート.25ACP弾の直撃をしのいでいる。
展望浴室では入浴中に騒いだ千歌たち10人を睨みつけて立ち去った後、水野の自室ではジョオと赤尾を殺害してなお楊へ襲いかかった千歌をラリアットで殴り倒して踏みつけ、小夜子と美依那の投光器に怯むも回復した後はロープを用いての壁面降下中の千歌と美依那に飛びかかり、美依那を気絶させて小夜子を強奪している。
気性こそ荒いものの水野や烏丸と違ってスカトロの気は持ち合わせておらず、小夜子への浣腸が佳境に入った際にはすでに酒を嗜んでいたこともあり、室外へ逃れている。また、小夜子の脱糞後には烏丸に指示されたタライの後始末に仕方なく応じ、すぐさま船外へ投棄したうえで彼らのことを内心で「変態共が」と蔑む姿が描かれている。その後、身体の糞臭を消そうとして展望浴室にてあやと再会するも互いにやる気をなくしていたことからやり過ごすが、先に入浴を終えた彼女には衣服を自分のものと取り替えられており、不動の脂汗や精液の悪臭が染みついているうえに小さすぎるその衣服を仕方なく着る羽目になる。しかし、石黒から水野たちの異変を知らされると闘志を燃やし、救命ボートに一旦潜伏中の千歌と小夜子のもとへ消火斧を手にして乱入する。前述の.25ACP弾はおろか、小夜子が救命ボートを傾けさせて千歌が蹴り落とした200kgの水タンクの直撃すら消火斧でしのぐうえ、急ごしらえのスリング[注 83]で眉間を割られて昏倒するも短時間で復帰し、ナイフを脇腹に突き立てられてなお追い詰めるが、完全な覚醒を迎えた彼女によって左耳を引きちぎられたうえ、消火用の放水ポンプと破壊された外壁からの高圧電流によって気絶し、海へ転落する。海中では気づいた直後に襲ってきたサメを返り討ちにして[注 84]千歌への復讐を決心するが、そういった強さは消耗に喘ぐ彼女から、「今まで会った中で一番タフだった」と評されている。その後、サンクチュアリ号が停船したこともあり、仁奈の乗り込んだ救命ボートへ泳ぎ着くと、天童組を自分のもとで立て直すことを決意した彼に、千歌との再戦と給料の3倍増しを対価として付き従う。
作中では明言されていないが、好きなタイプは神木隆之介であることが、単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」で明かされている[単 21]
石黒守いしぐろ まもる
天童組の若頭。糸目が特徴。幹部たちからは「カシラ」と敬われている。
水野の組長就任の祝賀会でボストン絞殺魔事件を例に挙げ、五菱日本重工の「計画」を説明する。広島に残してきた組員たちに丸田を拉致させて千歌たち9人の顔と名前を白状させ、それをもとに彼女たちへの反撃に出るが、カレンの顔と名前だけは隠し通されたため、これが彼女とカチュアによるさらなる反撃へつながることとなる。
かつて鍼灸師だった経験から人体の経路経穴急所を熟知しており、水野の自室へ拉致された小夜子の身体には、水野の「ジョオと赤尾の弔いにうんと苦しめてから殺せ」との命令で何本ものを突き刺す拷問を行なっている。
千歌たち10人による船内の異変を実感し、馬場や楊と共にエントランスロビーへ駆けつけた際にはカレンによって階下へ投棄される水野の姿に焦るが、その直後に交戦した美依那を堂島姉妹による追跡を振り切って茶室に拉致し、麻痺させる経穴を突き刺して床畳に磔としたうえ、美依那と同世代である自分の娘を強姦したいという歪んだ願望を明かし、美依那の強姦を目論む。しかし、シックスナイン中に誘惑されて美依那の麻痺を解除したことから、挟射からの口内射精を経て後背位で犯す直前には彼女の膣内へ自分から奪われた鍼が仕込まれていたことに気づけず[注 85]、亀頭に3本もの鍼が突き刺さるという惨状を目の当たりにして悶絶した後、麻痺させる経穴を突き刺されて身動きを封じられたうえで絞殺される。
作中では明言されていないが、水野の専属マッサージも担当していることや恐妻家であることが、単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」で明かされている[単 21]
元は『チャンバラ 一撃小僧隼十』の登場人物であり、本作には髪型を変えてスター・システムによって登場している。
難波一輝なんば かずき[注 86]
天童組の幹部の1人。口髭と胸毛が特徴。
水野を敬う一方で小夜子を警戒する彼に疑問を持ちながら舎弟たち3人と麻雀を打っていたところ、訪れたカチュアの賭け麻雀を経ての「体払い」に応じ、トイレで彼女とのセックスに耽る。麻雀中に石黒から届いたメールによってカチュアの正体を知っており、彼女の意識を飛ばしかけるほど隆々とした巨根を用いる背面座位での結合中に絞殺しようと目論むが、事前にカチュアが配管の接続先をウォッカの瓶に変更しておいたウォシュレットからウォッカを肛門に浴びせられ、直腸から吸収させられて急性アルコール中毒に陥る。結合したまま対面座位へ移行したカチュアに小型ナイフで喉を刺されて声を封じられながら絶頂を迎えた後、膣内射精を終えた巨根を切断されて出血多量で死亡する[注 87]
作中では明言されていないが、趣味の麻雀が高じてネット麻雀で「雀聖」の称号を持つことが、単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」で明かされている[単 21]
穴村譲二あなむら じょうじ[注 88]
天童組の幹部の1人。明るく染めた頭髪が特徴の優男。水野たちにはジョオの通称で呼ばれている。
無類のパンツ好きであり、水野の命令で小夜子を探していた最中には、遭遇した千歌と美依那のスカート内を覗いて彼女たちにビンタされたことから、水野の自室では千歌をボディーチェックした際に他の面々が気づけなかった変装に気づく[注 89]が、逆襲へ転じた彼女に両足での首折りで殺害される。遺体は小夜子が水野の自室へ拉致された後、号泣する彼のもとで馬場と神崎によって赤尾共々船外へ投棄され、水葬された。
なお、水葬直前の水野の台詞によれば、生前はJK売りシノギに張り切っていたという。
流動仁奈るどう にいな
天童組の幹部の1人。小柄な体格に黒髪のツインテールとゴスロリ姿が特徴。実は男の娘にして水野の息子であり、本名は水野仁みずの じん。「流動」は母方の姓である[単 21]
当初は水野の命令を受け、霧子に大ファンを自称して接触する。カラオケルームでは霧子に押し倒されてのディープキスを受け入れ、絞殺されかかったところを隠し持っていたスタンガンで逆襲し、組み敷く。露出させた霧子の美巨乳を賞賛して興奮するあまり自分のパンティーからはみ出て勃起したペニスに触れることもなく射精し、大量の精液を彼女の胸元へ浴びせて驚愕させると、陵辱や殺害を他の組員ではなく自分で行なって心中するため、霧子の首筋と自分のペニスに天童組の「商品」を注射してのキメセクにおよぶ。まもなく、霧子の処女を奪ったことを自覚すると大量に射精し、共に生きたいとの思いから組を抜けることを決心するが、彼女の束縛を解いたところに「商品」のもたらす快感も手伝って形勢を逆転され、犯されながら協力を誓う。やがて、脱糞後の小夜子を犯そうとしていた水野や烏丸のもとへ髪を下ろした仁としての礼服姿で現れ、水野たちを霧子や美依那のもとへ連れ出す形で千歌に小夜子を救出させる。ホールにて水野たちを霧子や美依那に襲撃させると、今夜限りで仁の名前を捨てて霧子の従僕の仁奈として生きることや、天童組は自分が継ぐことを水野に宣言するが、彼の全身を縛っていた霧子のワイヤーを烏丸に切断され、彼女をかばって水野の蹴りを浴びてしまう。水野の死後は直面した彼の遺体に息子としての涙を流し、霧子の歌ってくれた鎮魂歌に感動する。
千歌・美依那・霧子に明かしたところによれば、水野のことは殺したいほど憎んでいるという。先述の宣言の際には、その理由がかつて水野に肛門を犯されたためであること、それゆえに彼のことを変態と蔑んでいること、父と思ったことは一度もないことをそれぞれ明かしている。
サンクチュアリ号から脱出する際には、天童組の残党をまとめ上げる立場であることからも霧子に付き添えなかったが、落胆しかけていたところを彼女からディープキスを経て再会を約束され、感涙する。その後、一般客たちに混じって救命ボートで脱出したところに泳ぎ着いてきた神崎と合流し、天童組を立て直す決意を述べて彼女を自分の「牙」とする。
元は『エデンの檻』の登場人物の石動ミイナであり、本作にはスター・システムによって本物と偽者の要素を引き継いだ設定で登場している。その結果、性別は偽者に準じるが、容姿は本物に準じている。
赤尾学あかお まなぶ[注 79]
天童組の幹部の1人。名は不明。鷲鼻と太いもみ上げが特徴。
水野の自室にてジョオを殺害した千歌に短刀で襲いかかるが、カウンター気味に机上の万年筆で胸を一突きされて殺害される。短刀は千歌に奪われて彼女が楊へ襲いかかる際に用いられ、遺体は小夜子が水野の自室へ拉致された後、号泣する彼のもとで馬場と神崎によってジョオ共々船外へ投棄され、水葬された。
なお、水葬直前の水野の台詞によれば、生前は生まれたばかりの子供のためにオレオレ詐欺に精を出していたという。
作中では明言されていないが、烏丸とは剣道仲間であることや美人の妻を持っていることが、単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」で明かされている[単 21]
元は『チャンバラ 一撃小僧隼十』の登場人物であり、本作にはスター・システムによって登場している。
不動勇気ふどう ゆうき[注 79]
天童組の幹部の1人。名は不明。おかっぱ頭と190cm近い身長[単 21]の肥満体が特徴。肥満体のぶよぶよとした大量の脂肪は、それを感じさせない迅速な移動を駆使しながらの格闘戦の際に時間差で衝撃を相手に伝えて破壊力を倍化させるうえ、脂汗は相手の刀剣類の切れ味を著しく低下させる効力を持つ。
映画館で舎弟たち4人を斬殺したあやを強力な掌底打ちで突き飛ばし、脂汗で彼女の刀の切れ味を封じたうえ、失神したあやを肥満体と脂汗による「脂地獄」で包み込み、ニホンミツバチの蜂球に例えながら締め上げたところ、その内部で目覚めた彼女にペニスを偶然弄られたことから射精してしまい、大量の精液を浴びた身体が滑り良くなったことによって脱出される。計算ずくの脱出との勘違いから激昂してあやをスクリーンまで突き飛ばすが、怒りが頂点に達した彼女によって破られたそれを巻きつけられて身動きを封じられ、刀で右眼を貫かれたうえに全身を細切れにされて死亡する。
谷祐二たに ゆうじ
天童組の幹部の1人。白髪だらけの頭髪と彫りの深い顔が特徴。烏丸たち3人に譲るまでは水野のボディーガードを単独で担当していたほど、中国拳法硬気功に長けた使い手でもある。
ダンスホールでのチークダンス中に自分を毒針つきの指輪で殺害しようとした洋子を制止し、舎弟たち5人に包囲させたうえで酒に誘う。洋子に政界や警察にも顔が利くことを明かしての求婚を断られたところ、チークダンスを装って彼女の救出に現れたカチュアとカレンによる同時攻撃をフォークを用いた洋子による喉への攻撃共々弾いたうえ、彼女には格闘戦の末に左脇腹の肋骨や左足の脛骨をへし折る重傷を負わせる。硬気功の弱点を推定したカチュアとカレンの連続奇襲を受けるもそれらを弾いた際の隙を洋子に突かれて接近され、自分の拳銃から抜き取られていた9mmルガー弾を密着状態から指輪越しに殴る形で発射されたことにより、心臓を貫かれて死亡する。洋子への思いは本物であり、死の間際に吐露した言葉は彼女に紅との記憶を呼び起こさせ、人間らしさを取り戻した洋子を号泣させている。その後、遺体は舎弟たち5人共々洋子の指示を受けたカチュアとカレンによって船外へ投棄されたことが、女医と電話中のカチュアの台詞で明かされている[注 90]
楊紅花ヤン ホンファ[注 91]
天童組の幹部の1人。ボブヘアと吊り目、チャイナドレスが特徴。
船内の廊下で千歌や小夜子とすれ違った際には、小夜子のことを気にする水野を「ロリコン?」と茶化したために「デカ女」などと、彼や石黒と同等の背高な体格を罵られている。中国拳法の遣い手でもあり、水野の自室にて赤尾を殺害した直後の千歌に短刀で襲いかかられた際には、切っ先を打ち払ってしのぐも彼女のスカートで視界を遮られたために死を覚悟したところを、神崎のラリアットで救われている。
千歌たち10人による船内の異変を実感し、石黒や馬場と共にエントランスロビーへ駆けつけた際にはカレンによって階下へ投棄される水野の姿に焦るが、その直後に霧子と交戦した際には蹴り技の連撃を繰り出し、それを回避し切れなかった彼女に鼻血を出させる。しかし、さらなる連撃から割れたワイン瓶を用いての打撃を霧子に左手で防がれたうえ、右腕を掴まれて回避を封じられたところに右拳の一撃を顔面に浴び、倒される。その場は死亡したと思われていたが、鼻骨や前歯を砕かれたものの気絶だけで済んでおり、女医の起爆によって船内がパニックとなった際には目覚め、天童組の壊滅を悟る。堂島姉妹がクルーザーのもとへ逃走した際には彼女たちを圧倒し、谷を殺害したのが誰なのかを問い詰めたところ、そこに千歌たち8人も現れたことから形勢不利と判断し、谷の敵討ちを誓って姿を消すと一般客たちに混じって救命ボートで脱出する。
作中では明言されていないが、元々は中国の黒社会の関係者であり、暴力団との取引仲介人を経て天童組へ移籍したことや谷に惚れていたこと[注 92]が、単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」で明かされている[単 21]
山本信三やまもと しんぞう[注 79]
天童組の幹部の1人。パンチパーマの髪型と背中にコイの刺青を彫った肥満体が特徴。
舎弟たち3人と共にカレンを自室へ連れ込んで5Pに耽った[注 93]後、彼女を裏切り者と思い込んだカチュアがルームサービスを偽って突入してきた際には、カレンに舎弟たち3人を惨殺されて自分も満身創痍となっており、天童組の組名や水野の非道さを挙げて凄んでみせるが、それらを嬉々として受け流しながらオナニーに耽る彼女には逆効果でしかなく、右眼を抉り出されて丸田の件を白状したうえで左眼も抉り出されて惨殺され、「彼氏」の1人となった。
作中では明言されていないが、バリバリの武闘派であるほか、水野とはゴルフを共に回るほどウマが合うことが、単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」で明かされている[単 21]
なお、『DEATHTOPIA』にもカレンに両眼を抉り出されて惨殺され、「彼氏」の1人となる同姓の男性が登場していたが、本作の山本とは容姿や素性がまったく異なる。
滝川浩たきがわ ひろし[注 79]
天童組の幹部の1人。短い前髪とサングラスが特徴。
拳銃を手にした舎弟たち6人と共に自分はフランキスパス12を手にし、機関室にて堂島姉妹と交戦する。銃撃戦で当初は優勢に立つもまもなく舎弟たち全員を殺害され、弾切れに追い込んだつもりが狭い一角へ誘導されて挑発に遭い、激怒するあまり同銃の短所を忘れて発砲したところ、室内の各所を経た兆弾を上半身に浴びて動けなくなり[注 94]、瀬里に同銃を奪われて射殺される。
作中では明言されていないが、天童組の武器調達を担当しているほか、最近離婚して若い後妻を抱えていることが、単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」で明かされている[単 21]

道隆と彼の協力者たち[編集]

甘城道隆あまぎ みちたか
千歌の8歳年上の兄。シンシナティ大学に留学しており、第15話で2年ぶりに帰国する。大学院での専攻分野である犯罪心理学を活用する洞察力や対話能力に長けているが、身体能力はあまり高くなく、近接して対峙した際や奇襲された際には遅れを取って窮地に陥る姿が散見される。千歌が友人たちにブラコンと冷やかされるのに対して自らは極度のシスコンであり、千歌のことになると熱烈な愛情を露わにする。
両親には千歌への連絡を「受験勉強で忙しい」という理由で半年前から止められており、彼女の犯行や現状を知らないまま再会を楽しみに帰郷するが、非難の落書きの数々にまみれた実家と屋内に残されたゴシップ誌の記事を目の当たりにする。まもなく、友人の江口に依頼して羽黒刑務所を突き止めると、千歌との面会を経て羽黒刑務所への不審を抱き、清掃業者の船で帰ると見せかけてその夜に潜水で再上陸を果たす。敷地外に潜伏しながら昆虫型ドローンを用いて所内の調査を始めたところで非番中の西に発見されるが、その際にも彼を誘導してフリージャーナリストの倉木くらきと詐称し、偽名で調査を続行する冷静さを見せている[注 95]。千歌に脱出させられた後、「殺人実験」の目撃者として五菱日本重工に命を狙われることとなる。
秋穂と共にホテルを仮拠点とした後には、メデューサ症候群や五菱日本重工について情報の収集や交換に勤しむ。
江口えぐち
道隆の友人で法曹。名は不明。帰郷して千歌の事件を知った道隆から久々の電話を受け、司法試験に受かったことを明かす。優れた手腕を見込まれて千歌の事件の調査を依頼され、彼女の収容先が羽黒刑務所であることを突き止めて道隆に知らせた結果、彼に受刑者の機密情報を流した旨について五菱日本重工から自分の法律事務所クレームを入れられるが、道隆の身を案じてそんな者は知らないと突き返している。
千歌の事件については依頼に際して読んだ裁判記録からも不審を抱いており、彼女の弁護士が五菱日本重工とつながっていたことを道隆が推察するに至っている。
胡桃沢秋穂くるみざわ あきほ
文経出版社の女性記者。メデューサ症候群による一連の事件、特に千歌の事件に不審を持つも取材の続行を上司に却下されて自棄酒に走り、秋葉原コスプレ居酒屋で酔って暴れていたところを江口と密会中の道隆に目撃される。その時点では悪印象しか持たれていなかったが、後に五菱日本重工の刺客たちに拉致されかけていた道隆を偶然見かけて救ったことから、彼に「使えるかも」と評されて行動を共にする。
私生活こそだらしない[注 96]ものの、須藤の本性を知ってモノローグで「外道」と唾棄するなど、メデューサ症候群やその元凶である五菱日本重工には深い怒りを抱いている。
道隆に協力して情報の収集や交換に勤しむ一方、ホテルでは常にソファーで就寝する彼に気を許し、飲酒で酔った勢いからも胸元を肌蹴させてベッドでの同衾に誘うなど、砕けた様子も見せるようになっている。また、千歌を救出するまでは彼女以外の女性に興味を持たず、目の前の自分による誘惑にも動じないという様子については「真性シスコン」ドシスコンと酷評する一方、無関心を装いながらも実は玲音と古田のために奔走し、彼女たちの友情や玲音の回復を信じる様子については素直に感心している。
西園寺玲音さいおんじ れいん
真央が入院中に仲良くなった女子高生。スリーサイズは85(Cカップ)・58・86、血液型はO[単 24]走り高跳びの記録保持者であり、古田から羨まれるうえ、須藤曰くファンクラブが存在するほどの美貌の持ち主でもある。日頃は亡父に代わり、病弱な母を新聞配達で支えながら暮らしている。1年前に靭帯を負傷したことから愛慶病院で手術を受けて回復したが、膝に水が溜まりやすいことから現在も通院しており、須藤による投薬とHMDを装着させられての脳波分析ブレーンマップを受けている。手術後の入院中には、殺人を犯すリアルな夢を見たことをLINEで真央に告白していた。
当初は悪戯で負傷した級友たちの出血を見ての失神中に古田の首から吸血するという悪夢を見たうえ、就寝中には悪夢の内容と同様に発症して隣家のインコを斬首して吸血するなど、本格的な発症に向けて高まりつつある吸血衝動に驚愕する[注 97]。その後、モン吉に噛みつかれた際には発症を迎え、吸血してしまう。その姿が目撃者の主婦によって流布された結果、部活の顧問の熊谷くまがいに浸け込まれて強姦されかかる[注 98]が、道隆から発症の詳細を聞かされた古田によって救出される。古田に勧められ、道隆の指示で服薬を止めて愛慶病院にてHMDによる施術中を装った結果、須藤の冷酷な本性を知って涙し、彼に怒りの飛び膝蹴りを叩き込む。事件解決後には部活に復帰したほか、モン吉から以前と変わらず懐かれ、古田と共に感涙する。
元は『CHARON』の登場人物であり、本作にはスター・システムによって登場している。
古田ふるた
玲音の同級生の少女。名は不明。陸上部部長。玲音とは日頃の授業や部活だけでなく、放課後のカラオケや自宅でのゲームを共にするほどの親友である。
愛犬のモン吉は玲音にも懐いているが、彼女がメデューサ症候群を発症させられかけた際には、放たれる殺人鬼の気配に怯えて玲音の手に噛みついたことから、発症した彼女に吸血される[注 99]。しかし、古田は発症した玲音から自分をかばって負傷した道隆による介入もあって彼女を信じ抜いたうえ、窮地を察して熊谷による強姦から救出した[注 100]ほか、須藤の件を道隆に告白することを玲音に勧め、事件解決後にはモン吉のもとへ案内して共に感涙するなど、揺るがない友情で彼女を支え続けている。

その他の人物[編集]

清水しみず
中年の男性刑務官。名は不明。羽黒刑務所への収容が決まった千歌を、拘置所から港まで連行した。
気さくで優しい性格をしており、連行中には千歌の空腹を知ると大衆食堂へ立ち寄ってコロッケ定食をおごる、港で迎えの船を待つ間にはタバコを薦める[注 101]、彼女が乗船する際には出所時にコロッケをたくさん食べさせることを約束するなど、型にはまらない対応をしてみせる。
刑務官としての20年間の経験から千歌の犯行時の状況を鑑み、無期懲役は重過ぎると思っているうえ、彼女と同世代の娘を持つ身であることからも犯行を信じられずにいる。
千歌の両親
千歌にバレエや勉強を強いては彼女に反発されていた、共働きの両親。
作中に実際の登場はないが、迎えの船へ乗船する際やヒゲ爺と初対面した際の千歌の台詞によれば、彼女の犯行を知った際には見放しており、拘置所での面会時にも着替えすら差し入れなかった模様。そのため、羽黒刑務所での自室に足りない物資の代金は実家から回収する旨を述べるヒゲ爺に、千歌は両親が同意しないであろうことを明かしている[注 102]。また、道隆が面会に訪れた際の千歌の台詞によれば、父は道隆の人生まで壊させまいと考え、千歌に道隆への連絡を止めさせていた模様。そのため、道隆にはモノローグで「クソオヤジめ」と酷評されている。
二葉真央ふたば まお
横浜のラブホテルにて派遣型風俗嬢4人を次々と殺害し、腹部から局部までを異常な形状の刃物で切り裂くという手口からも、「現代のジャック・ザ・リッパー」と称される少女。19歳。ウェーブのかかった逆七三分けのロングヘアが特徴。
第24話で逮捕されたことやメデューサ症候群の13人目の発症者[注 103]であることが三上から上役へ説明された後、第47話で本編に登場して東京拘置所にて道隆の面会を受け、本来は先端恐怖症でナイフすら触れないこと、発症前に盲腸で愛慶病院に入院して須藤に診てもらっていたこと、入院中に玲音と仲良くなっていたことをそれぞれ告白する。
ホン
幼少時、まだ「黒」でしかない洋子が「機関」で共に暮らした、相思相愛のルームメイトにしてバディ。「紅」は「黒」と同様、チョーカーの色にちなむ通称に過ぎず、本名は不明。短めのポニーテールが特徴。
「機関」から「卒業試験」と称したバディ同士での殺し合いを命じられた結果、洋子に殺害される。「機関」に「機械」として育てられた1人であり、他人を「モノ」として見る訓練を受け、「機械に心はない」と教えられていた洋子は、紅を殺害する際に自分の心の軋む音を初めて聞いたことから、何度もその音を聞きたい一心で職業凶手としての完成に至る。
容姿は『DEATHTOPIA』の登場人物の陽子ようこに酷似しているが、山田のTwitterによれば無関係であるという[18]
高橋たかはし
サンクチュアリ号の船長。名は不明。口髭と薄い頭頂部が特徴。
当初は乗船してまもないカレンの色香に誘われてカジノにて彼女とセックスに耽り、後背位での性技や膣内射精を目の前で大量のメダルを排出するメダルゲームジャックポットに例えられ、高評される。その後、ルーカスの人格に覚醒した千歌の策に乗せられた際には、真相を知らないまま甲板にて上級乗組員たち2人と共に神崎の逮捕に出向くが、彼女の逆襲に遭って3人とも海へ投棄される。
千歌たち10人と天童組の交戦や、それによる高橋たちの不在という異常事態は、操縦室から通信士山下寛やました ひろしによって「殺人鬼の殺し合い」と称され、第5管区海上保安本部へ伝えられた後、女医の起爆による船内のパニックに際して彼が暫定的に脱出の指揮を執ることとなる。
堂島姉妹の父
堂島姉妹を一旦は見放した父。名は不明。口髭が特徴。
かつては妻が事故死したことから仕事に逃げており、堂島姉妹の事件を経てもサンクチュアリ号からの電話でネイビス連邦の国籍を用意する旨や見放す旨を口にしていたが、その際に用意一式を名古屋港にて使いの者を介して渡す手筈を整えており、それに従って彼女たちは脱獄に動く。やがて、名古屋港湾水族館にて堂島姉妹のもとへ現れて予定外の1日デートで喜ばせるが、それは彼女たちとの最後の思い出を作るためであり、ポートビルにて共に夕日を眺めながら改めて愛を告げるも遺族への賠償金のために死を望んでいることを告げると、遺族たちによる凄惨な最期を見届けることには耐えられず、立ち去る。
堂島姉妹による犠牲者の遺族たち
堂島姉妹への報復を果たすため、ポートビルへ集まってきた人々。武本をはじめ、喪服姿の男女の誰もが遺影の写真や武本の用意したサプレッサー付きの拳銃を手にしており、「因果応報」と唱えながら堂島姉妹を追い詰めて拘束したうえ、名古屋海浜資料館にて銃弾を1人につき1発ずつ瀬里の身体へ撃ち込む。
武本たけもと
大学に合格したばかりの孫娘の恵梨香えりかを殺害された老人。名は不明。薄い頭髪に冷めた目つきが特徴。
賠償金の不足分を堂島姉妹の命と引き換えに肩代わりするという契約のもと、ポートビルにて父と共に夕日を眺めていた彼女たちのもとへ現れ、恵梨香の遺影や怨嗟の言葉と共に報復の指揮を執る。

用語[編集]

ミラーニューロン
西暦1996年に、イタリアパルマ大学英語版の学者であるジャコモ・リッツォラッティ英語版たちによって発見された、脳神経細胞。現実世界での詳細は、ミラーニューロンの記事を参照。作中世界では、メデューサ症候群の引き金ともなっている。
なお、小夜子は独自の調査を経てタブレットでミラーニューロンについての電子書籍を購読するまでに至った。しかし、それらについての記憶は「第10次殺人実験」の終了後に女医によって消去されている。
メデューサ症候群メデューサシンドローム
作中世界の日本では、2015年までに女子が起こした殺人犯罪は年間6 - 7件程度だったが、その後は一気に倍増した。普通の女子が一晩で殺人鬼に変貌するその凄惨さはマスコミによってギリシア神話に例えられ、羽黒刑務所に収容される彼女たちは同神話に登場する怪物「メデューサ」、惨殺中の記憶がまったく残らない変貌ぶりは「メデューサ症候群」と、それぞれ称されるようになった。
「殺人実験」ではミラーニューロンを活性化させる薬によって夜中に発症(間久部や女医たちには、「発火」と称されている)させられることもあり、千歌たちは「シンデレラ」や「実験人形」ダミー・オスカーとも称されている。また、発症中には人格が平時の記憶を維持したまま独立しているうえ、再度発症した際には前回の発症中の記憶も復活することが、美依那やカレンの台詞から示唆されている。それらに加え、発症者の目は発症中の千歌と対峙した際の道隆に、「大学の研修過程で見た死刑囚の目」や「底なし沼のようながらんどうの目」と評されている。さらに対天童組戦での千歌の目は、彼女が神崎に血の泡を吐かされたうえに小夜子の命すら狙われるほど追い詰められた結果、ルーカスの人格とのシンクロ率100%を果たして完全な覚醒を迎え、瞳孔がネコ科の野獣のような形状と化している。
五菱日本重工の隠蔽工作によって世間には自然に発症すると思われているが、実際には発症者が事前の入院中に各病院にて五菱日本重工の息のかかった主治医から前述の薬を投与されたために発症に至ったことが、道隆の調査で示唆されている。また、発症の初期段階に至った玲音が、平時にそれまで懐かれていたモン吉に怯えられて噛みつかれたことから、被投与者は平時でも殺人鬼の気配を放つようになることが示唆されている[注 104]。その後、須藤が道隆に明かしたところによれば、日本全国で五菱日本重工に指示された医師たち数十人が、入院中の老若男女に発症させるための施術を無判別にキットで行なっているが、まだ2 - 3千人のうち10数例しか成功例がないうえ、反応するのは10代の少女が多いという。
「殺人実験」で発症させられる際に発現する殺人鬼の人格は、その開始当初は約1時間しか維持されなかったが、人格の融合や女医の研究が進むにつれて長くなり、対天童組戦の時点では約5時間まで維持されるようになっている。しかし、「第10次殺人実験」での詩音や「第11次殺人実験」での真希のように発症の維持時間には個人差があり、他の面々より早く発症切れを迎える者がいる。それゆえ、対天童組戦でも千歌と水野の最終決戦の時点で瀬里と真希が本来の人格に復帰しているが、脱獄の意志を固めていた彼女たちはそのまま千歌に加勢し、水野の最期を見届けたうえで千歌たちのもとからさり気なく離れ、女医のもとへ向かっている。
なお、山田のTwitterによれば、企画当時の担当者と共に考えたものであり、「殺人鬼の女体化はまだやってないんじゃないか?」ということが発想の発端となっている[19]うえ、『魔界転生』『仮面ライダー龍騎』『Fate』辺りの影響を受けているという[20]
サタノファニ
前述のように、「悪魔憑き」を意味する英語の語句。作中世界では、沙羅が精神に異常を来して錯乱する様子が「サタノファニのようだった」と評されているほか、千歌たちに殺人鬼の人格が覚醒した様子を表現する際にも用いられている。
五菱日本重工いつびしにほんじゅうこう
羽黒刑務所の運営に深く関与している民間会社。設立に協力しただけでなく警備員などの人員も派遣しているが、その裏では間久部など一部の関係者と結託して内部構造を改変し、千歌たちに投薬して夜間だけメデューサ症候群を発症させ、殺人鬼の人格を植えつけられた彼女たちの交戦データを取るという「殺人実験」を行なわせている。
ゴミの量からそれを排出する人数を割り出した道隆の台詞によれば、表向きに派遣した者たちとは別に「殺人実験」の関係者たちを30人近く派遣し、所内のどこかに潜伏させている模様。
西や丸田などの刑務官は最初から矯正局によって普通に配属されたわけではなく、何かしらの問題を起こして羽黒刑務所へ左遷された身であり、上に強く出られない弱い立場として実験環境の法的な体裁を整えるために利用されているが、1年間の勤務を終えれば五菱日本重工によってそれなりの待遇が約束されている。
道隆に「殺人実験」を目撃された後は彼の追跡と平行して情報の出所をたどり、江口の法律事務所にクレームを入れている。また、道隆が偽名で千歌の弁護士に接触を図った際には、居留守でやり過ごした彼からの連絡を受け、道隆を拉致しようと刺客たちを差し向けるが、自動車で偶然通りかかった秋穂に妨害され、失敗に終わっている。
殺人実験さつじんじっけん
メデューサ症候群を発症させられた千歌たちが目覚め、個室ごと交戦用の階層へ移動させられた後、開錠されているドアから廊下に出て交戦する様子を女医たちが分析するという、人体実験。千歌たちの本来の人格に殺人鬼の能力や精神を付加し、飼い慣らすことを目的としている。
千歌たち全員が一堂に会するとただの混戦になることから、あらかじめ彼女たちを離して収容しておいたり、実験場を区分けして移動に制限をかけている。そのため、第10次のように千歌・カレン・カチュアが早々と合流することは珍しいという。屋内での実験を終了させる際には天井から催眠ガスが放出され、千歌たちは強制的に眠らされて回収される。
千歌がメデューサ症候群の完全な発症に至らない状態で出向いたのが第10次、発症しないまま初めて出向いたのが第9次であるため、小夜子がこの実験の存在を知ったのは第8次以前である模様。
第11次では、千歌たちが10人となったことを踏まえて彼女たちを5人ずつに分け、それぞれのチームにウェディングドレス姿の「花嫁」[注 105]を1人ずつ配置し、残りの4人ずつに自チームの「花嫁」を殺害させるという趣向が取られている。また、チーム内の4人のうち1人にはミクロンレベルの毒カプセルが血管に注入されており、助かるには時間切れとなる45分以内に「花嫁」を殺害する必要がある。一方、「花嫁」が助かるには時間切れまで逃げ延びるか自チームの4人を殺害する必要があるため、いずれにしても各チームに必ず1人は死者が出るほか、女医の性格の悪さを分析したカチュアによれば、別チームの者を殺害するとペナルティを受けるという[注 106]
第12次では、開始以前の日に男性の受刑者たち10人に千歌たち10人への強姦を教唆し、前者の欲望と後者の不安を高めた[注 107]後、当日には双方を廃村へ配置して交戦させるという趣向が取られている。千歌たち10人はすでに「スイッチ」へ着替えさせられていたが、2人ずつに分かれた男性の受刑者たち10人には彼女たちを死刑囚として殺害させるという理由[注 108]で間久部から実弾仕様の銃器類などが与えられており、それまでの戦い方では発症の時間切れを迎えて嬲られることが確実であるため、千歌たち10人も2人ずつに分かれて個別に応戦している。小夜子は他の面々以上に人格の融合が進んでいたことから、他の面々が時間切れを迎えて久しい夜明けの時点でもまだ覚醒状態にあり、和成による命乞いを却下して射殺するに至った。また、その結果を踏まえて千歌たち10人の記憶の消去が見送られたため、彼女たちは自分の別人格の存在とそれによる凄惨な犯行を自覚させられることとなった。
なお、遺体については五菱日本重工の息のかかった医師に偽の死亡診断書を書かせる、行政に怪しまれないように遺体安置所での保管を経て少しずつ火葬場に回す、羽黒刑務所の職員たちにそれとなく言い含めて口止めするといった偽装工作が、間久部の指示で行なわれている。
ブリシャブパーティー
千歌たちが海上ファームで育てたブリを出荷する前、日曜日に行なった試食会。霧子が千歌とカチュアを助手として1匹目を捌いてみせたが、しゃぶしゃぶ用として皿に盛りつけた分の1/5を千歌が一気につまみ食いしたことから、洋子が招いた丸田や吾妻も交えて食べるには足りなくなり、小夜子と美依那が2匹目を揚げに行かざるを得なくなった。
ベース
「殺人実験」の際に千歌たちを支配する別人格「マーダーモデル」の基礎となった、実在の殺人鬼の総称。ミラーニューロンを利用し、千歌たちに植えつけられている。本来、別人格は表に出てこないものであるが、メデューサ症候群を発症させるための投薬やプログラム、そして「殺人実験」を重ねるうち、本人の人格に影響を与えながら融合していく。また、霧子と詩音の両方へ移植されたデサルボの人格のように、適合さえすれば何人にでも移植できる。
天童組てんどうぐみ
広域暴力団「明石会」系列のヤクザ組織。組長の水野のもとで武闘派を謳い、さまざまな戦闘に長けた男女が顔を揃えている。サンクチュアリ号には組長に就任した水野の内祝いのため、主だった組員たち35人[注 109]が乗り込んだが、五菱日本重工の社長に切り捨てられた水野ごと、千歌たち10人のターゲットにされる。船内での激戦を経て反逆した仁奈を除くほぼ全員が殺害された結果、広島に残してきた一般組員たちだけとなる事実上の壊滅を迎えた。

舞台[編集]

羽黒刑務所はぐろけいむしょ
五菱日本重工による協力を得て造られた、日本初のLB級女子刑務所。とある孤島に存在しており[注 110]、本土との交通手段は住み込み勤務の刑務官や出入り業者の操船による船だけである。物語開始時点では、東京の常磐学園から収容されてきた千歌をはじめ、メデューサ症候群を経て凶悪殺人を犯した女性たち9人が、日本各地から収容されている。
女子刑務所の過剰収容の緩和を目的とした官民協働刑務所[注 111]の1つであり、受刑者100人を収容可能な棟が3つ建っているが、物語開始時点ではまだ試用期間にあり、受刑者は千歌を含めて9人のみと少ない[注 112]。日本初ということからも慎重に少しずつ受刑者を増やし、1年後の本格始動を目指している。しかし、一般の官民協働刑務所のような広報活動を行なっていなかったことから、千歌の収容先を探していた江口に不審を抱かれたうえ、千歌との面会に訪れた道隆には、3日ごとに回収されるにしては多すぎるゴミの量から、ガーボロジーで真相を推察されることとなった。また、江口のもたらした情報によれば、フェンスは高さ5 - 7mで敷地を3重に囲むうえに振動センサー付き、監視カメラは15m間隔で取り付けられているほか、フェンス前には遮光式の赤外線センサー、敷地内には拡散式のレーザーセンサー[注 113]がそれぞれ張り巡らされていることから、道隆に「難攻不落の要塞」と言わしめている。
CTをはじめ金属探知機や薬物検知機などのハイテク機器が備えられており、入所時の身体検査すら脱衣せずに行なえる。受刑者たちには後述のブレスレットを左手首に、耳錠を左耳にそれぞれ取りつけることが義務づけられているが、その代わりに所内をある程度は自由に出歩けるようになっている。また、それぞれに個室が与えられている(ただし、夜中はドアが電子錠で施錠され、廊下へ出られなくなる[注 114])うえ、食事は大半の食材を海上ファームでの刑務作業による半自給自足で豪華に食べ放題[注 115]と、前述の目的に合致しない一面があり、小夜子に不審を抱かれている。
一般刑務所と同様に作業報奨金が発生する刑務作業[注 116]こそあるものの常駐の購買課はまだ開設されていないことから、受刑者が必要な物資はヒゲ爺を介して商会から仕入れる。刑務所ゆえに検閲を通す必要があるうえ、インターネットは利用できないが、本はおろかテレビタブレットゲーム機などの所持は許可されている。また、受刑者と外部の者の面会も可能であるが、入所の経緯もあって面会を申し込む者はおらず、道隆が最初となった。
所外ではかつての島民に飼われていた数羽のクジャクが野生化しており、カラスのようにゴミを漁っては業者に追い払われている。その食性から生じるペリットに混入していたマイクロピペットのチップは、道隆に羽黒刑務所への不審を抱かせる一因となった。
刑務官や警備員など20人が住み込みで勤務しており(住み込みではない給食やハウスクリーニングなどの業者も含めれば、30人以上が出入りしている)、そのうち矯正局の刑務官6人、五菱日本重工の警備員6人の計12人が受刑者たちの処遇を担当しているが、後述の「殺人実験」の際には真相を隠蔽するためにも必ず、刑務官より早く警備員が現場に駆けつけている。
第4話の扉絵で描かれた1日の工程は以下の通り。
  • 6:30 - 起床
    • 着替え・洗面・掃除。
  • 6:40 - 点呼
  • 7:00 - 朝食
  • 7:30 - 検身
    • 一般刑務所でいうところのカンカン踊りではなく、探知機を通る。
  • 8:00 - 作業開始
    • 海上ファームでの刑務作業が主。
  • 12:00 - 昼食
  • 12:40 - 作業開始
  • 16:00 - 作業終了
    • 夕食までに毎日入浴。個室から入浴セットを持ち込んで探知機を通り、大浴場の室外で待機する刑務官による監督のもと、30分間の入浴を済ませる。
  • 17:00 - 夕食
  • 17:30 - 矯正の時間
    • メデューサ症候群の矯正プログラム(第8話の場合、1/f揺らぎ映像を表示するVRHMDを用いたストレス軽減)を受け、終わった者から余暇に入る。余暇はジムで身体を鍛えたり、図書室[注 117]で読書するなど、自由に過ごせる。
  • 21:00 - 消灯
    • 受刑者の各自室の電子錠が閉められ、廊下へ出られなくなる。あとは就寝するだけである。
      • 実際には、昼間に投与されていた薬によってメデューサ症候群を発症させられた千歌たちを交戦させる「殺人実験」が、不定期に行なわれている。個室ごと交戦用の階層[注 118]へ移動させられての交戦を経て失神した千歌たちは五菱日本重工の警備員によって医療センターへ運ばれ、傍目には自傷行為による負傷と見えるようにするためにも治療が施されるが、吾妻に「ユニット組めますよ」と高評されるほどの美少女や美女ばかりであることから、覚醒するまでの間には間久部の変態性欲の捌け口にされることがある。
男性の受刑者たち10人を収容するに際し、千歌たち10人とは別の棟が割り当てられた。内部は千歌たち10人の棟と同様であるが、自室にてカレンとの3P中の今田兄弟が本来なら看守の不在中に警備員を買収してカレンを犯しに行く予定だったことを明かしているうえ、彼女の方も自分からこの棟へ易々と入れたことにセキュリティの甘さを実感している。
羽黒刑務所が建つ孤島は北西と南東に伸びたラッカセイのような形状であり、羽黒刑務所は孤島の南東側、海上ファームや港は羽黒刑務所の南側や西側に存在する。また、孤島の北西側には砲台跡や旧集落が存在する。
なお、山田のTwitterによれば、孤島は大久野島宇治島など、瀬戸内海のいくつかの島をモデルとしているという[21]
海上ファーム
羽黒刑務所が建つ孤島の沿岸に浮かぶ、巨大な状の施設。刑務作業の一環としての半自給自足を実現させるための太陽電池・汚水肥料変換装置・海水淡水化装置を備え、世界の食糧難を救うための実験的な一面も兼ねて導入されている。海上なので害虫や病気による被害が少なく、船で曳航して移動できるという。
刑務作業中に身体が汚れてもすぐ洗えるよう、シャワー室も備えている。第4話では美依那が千歌を魚の生け簀へ蹴り落として自分も飛び込むことで監視の目を逃れ、シャワーを浴びながら彼女との2人きりの対話を実現させている。
医療センター
羽黒刑務所内に存在する医療施設。医療重点施設並みの医療システムを備えており、有事の際には迅速な処置が行なえるようになっている。
「第9次殺人実験」の際に失神した千歌はここの病室で目覚めたが、看護師[注 119]には小夜子と同様に自室で倒れていたと説明されており、その前夜にベッドへ入った以降の記憶は欠落している。集中治療室では治療を終えて収容された小夜子が、昏睡状態のまま間久部に凌辱される。
矯正プログラム室
受刑者たちが矯正プログラムを受ける教室。前方へ下り傾斜が付いた階段状となっており、道徳のビデオ視聴のほか、特殊な映像や音を用いたヒーリング、カウンセリングなどを行なう。
「第9次殺人実験」を経て目覚めた千歌は女医に診察されてから訪れるが、美依那に首の絞痕を自傷行為によるものと説明したことで、その場の全員とも自分と同じく自傷行為中の記憶が欠落していることを知る。
中央センター
羽黒刑務所内に存在する管理施設。管理室では夜勤中の刑務官による監視カメラを介しての監視が行なわれているが、「殺人実験」が行なわれる際には間久部によってダミー映像に切り替えられるため、真相に気づく者はいない。
研究室
羽黒刑務所内のどこかに存在し、女医たちが「殺人実験」を監視する部屋。実験開始と共に切り替えられた監視カメラの映像や音声を流すモニターや機器が多数設置されており、千歌たちのミラーニューロンの状態についても計測されている。
懲罰房
受刑者たちが規則違反を犯した際に収容される小部屋。細長い室内にが盾に並べられており、その先には洋式便器が設置されている[単 27]
孤島の港
羽黒刑務所が建つ孤島の港。道隆は沖に停泊させておいた船による脱出に備え、灯台に照らされる消波ブロックの隙間にドライスーツを隠していたが、千歌に先回りされて使えなくさせられたうえ、喉元にナイフを突きつけられる。しかし、そこでかろうじて我に返った千歌が集まってきた美依那たちから道隆を守ろうと、発症を装って自分の腕を刺したうえで彼を海へ突き落としたことに加え、先述の船の船長が帰りの遅い道隆を捜索して救出したことから、彼は九死に一生を得る。
体育館
羽黒刑務所内に存在する運動施設。「第11次殺人実験」による負傷から復帰した千歌たち10人のもとへヒゲ爺がダロワイヨモンブランを5つだけ差し入れたため、それを景品として千歌が率いるAチーム5人と洋子が率いるBチーム5人のバレーボール対決が行なわれる。接戦の末にブロックを決めて勝利したと喜ぶ千歌に、丸田は彼女の巨乳がブロックの際にタッチネットとなっていたことを指摘し、反則負けを告げる。千歌は腹を鳴らしながら落胆するが、Bチームに入っていた小夜子からモンブランを譲られる。そんな千歌たち10人の姿は、収容されたばかりの男性の受刑者たち10人に覗かれており、まもなくトイレでオナニーに耽る彼らにとっては格好の題材となった。
旧集落
「第12次殺人実験」の舞台。孤島の北西側に存在する廃村であり、草木にまみれて荒廃した小屋が立ち並んでいる。千歌たち10人は自室での就寝中に「スイッチ」に着替えさせられ、各小屋へ運ばれたうえで目覚めさせられている。
ホテル
五菱日本重工に命を狙われることとなった道隆の仮拠点。足取りを探られないよう複数のホテルを転々としており、江口との接触も携帯電話での連絡を介して行なっているほか、秋穂と行動を共にすることとなった後は同室で飲酒しながら情報を交換している。
愛慶病院あいけいびょういん
真央と玲音の入院先。横浜市に存在する。かつて東京で千歌にメデューサ症候群を発症させた須藤はここへ異動した後に真央を発症させ、玲音にも発症させようと目論むが、真央から玲音の情報を得た道隆と秋穂によって阻止される。
サンクチュアリ号
道隆と秋穂が須藤の目論見を阻止してから数日後、千歌たち10人がワンナイトクルーズへの招待を偽られて乗船した[注 120]クルーズ船。全長198メートル、幅25メートル、12階建ての船体に、ゲームセンター、フィットネスジム、プール、映画館などが入居している。第55話ではそれら以外にも、プールにて泳ぎ終えた千歌と小夜子が立ち寄るラウンジ、カチュアが一般客たちとの賭け麻雀を楽しむ雀卓、洋子のピアノ伴奏で霧子が歌うバー、あやがダンクシュートを決めて一般客たちに驚かれるバスケットゴール、カレンが高橋とのセックスを楽しむカジノ[注 121]、瀬里が真希を連れて父への電話をかける公衆電話、千歌と小夜子が宿泊する2人用客室、第56話では千歌たち10人と吾妻が入浴する展望浴室、第59話・第60話ではカチュアと難波たち4人が利用するトイレ[注 122]、第60話では霧子と仁奈が利用するカラオケルーム、第64話では洋子と谷がチークダンスを踊るダンスホール、第75話では千歌が水野の自室から救出した小夜子と共に一旦潜伏してセックスに耽る救命ボートなども描かれている。
乗船中の天童組の面々を排除するという実戦テストを兼ねた「任務」を課せられた千歌たち10人は、まず船内の把握を兼ねてそれぞれが各所を楽しんだ後、「任務」に当たることとなる[注 123]。千歌は小夜子や美依那と組み、小夜子の顔がすでに知られていることを利用する形で彼女に変装し[注 124]、わざと水野や天童組の幹部たちのもとへ連行されて彼らと交戦するが、その手強さに苦戦を強いられる。やがて、各所での戦闘やその後の惨状が一般客や船員たちにも多数目撃されたことから、女医に証拠隠滅の切り札として合計30キログラムのプラスチック爆弾を仕掛けられる。
第90話での女医の説明によれば、広島港から出航後、豊後水道太平洋紀伊半島沖を迂回して名古屋港へ向かう航路を進んでいたが、前述の経緯から紀伊半島の100キロメートル沖にて海保のヘリコプターの到着を待つための停泊中には3分の距離に羽黒刑務所のクルーザーが待機していたが、堂島姉妹の逆襲や脱獄に遭った女医が証拠隠滅を早めようと起爆を前倒ししたことから、一般客や船員たちはパニックを経て救命ボートでの脱出に辛くも成功し、爆沈していくサンクチュアリ号を目の当たりにすることとなった。
船体は、全長の数値こそ延長されているものの日本クルーズ客船ぱしふぃっくびいなすに酷似しており(同船は全長183.4メートル[22])、内部施設の種類や配置[23]も一致している。
クルーザー
サンクチュアリ号からの脱出に備えて羽黒刑務所が待機させていたクルーザー。横付けしての脱出後、距離を取ってサンクチュアリ号を爆沈させてから名古屋港へ向かうという手筈になっており、千歌たち10人に投与されていた毒薬の解毒剤も積まれている。
夜明けが迫る船内にて、堂島姉妹は小夜子に大阪港へ着いた後はタクシー新大阪駅へ、さらに新幹線名古屋駅へ着いた後は名古屋港へ向かうよう指示されたうえ、カチュアには彼女がサンクチュアリ号内の賭け麻雀で稼いだ1万円札の束を餞別として贈られて霧子に喜ばれ、彼女たちに感謝する。
堂島姉妹に共感して女医に反旗を翻した千歌たち8人に脅迫された操縦士の男性は、堂島姉妹の脱獄を成功させるという目的や燃料が残り少ないという理由からも大阪港へ向かわされていたが、彼女たちの発症切れによる人格の復帰で生じた隙にポケット内のスマホで五菱日本重工に連絡しており、羽黒特別機動警備隊が先回りすることとなる。
大阪港
千歌たち10人と吾妻がクルーザーで到着した目的地。夜が明けていく中、堂島姉妹が小夜子に弁天町駅にてタクシーを拾うよう指示され、霧子ら他の面々にも別れを惜しまれながら見送られた直後、待ち構えていた羽黒特別機動警備隊に拘束されそうになるが、クルーザーにて待っていた洋子が操縦士から拳銃を奪い、彼らのマイクロバスを乗っ取って突っ込ませるという機転により、辛くも難を逃れる。堂島姉妹がタクシーで新大阪駅へ急ぐ一方、千歌たち8人と吾妻は羽黒特別機動警備隊に拘束され、女医と共にマイクロバスへ乗り込まされる。
新幹線
24時間営業の店舗で私服を購入して「スイッチ」のメイド服から着替えた堂島姉妹が、名古屋駅への移動に利用した列車。新大阪駅6時発東京駅行きののぞみ200号ではなく、博多駅行きのこだまに乗車して新神戸駅へ向かうことにより、待ち構えていた羽黒特別機動警備隊から一旦逃れたうえで改めて名古屋駅へ向かう。そうとは知らずのぞみ200号に乗車した羽黒特別機動警備隊はトイレに堂島姉妹が隠れていると思い込んで扉を破壊し、SMプレイ中だった無関係のカップルを目の当たりにして裏をかかれる結果となった[注 125]
名古屋港湾水族館 / ポートビル / 名古屋海浜資料館[注 126]
名古屋港へ到着した堂島姉妹がサンクチュアリ号内からの電話で受けた指示に従って訪れた、待ち合わせ場所。名古屋港湾水族館にて堂島姉妹は使いの者に代わって現れた父との再会やデートにとまどいながらも喜ぶと、彼の用意していた衣装に着替えて父の愛を実感するが、夕日に包まれていく貸し切りのポートビルにて、実はネイビス連邦の国籍の購入資金(1人につき25万ドル)は遺族たちへの賠償金ですでに失われていることを明かされたうえ、父の立ち去った後には武本をはじめ遺族たちに追い詰められて拘束され、名古屋海浜資料館にて凄惨な報復に遭う。

アイテム[編集]

ブレスレット
受刑者たちの左手首に取りつけられている。識別装置やGPSが内蔵されており、パーソナルナンバーが表記されているが、パーソナルナンバーについては必ずしも入所順と一致しているというわけではない。
耳錠
受刑者たちの左耳に取りつけられている。位置情報を24時間発信し続ける耳かけ型補聴器似のものを特殊な生体用接着剤で貼りつけるようになっており、専用のリムーバーでしか剥がせない[注 127]
矯正プログラム用のVRHMDとも連動しており、使用時には点滅する。
実は「殺人実験」の実行に必要なアイテムであり、千歌たちには投薬で活性化されたミラーニューロンへ電気信号に変換したマーダーモデルのデータを繰り返し送信して脳に直接「見せる」ことにより、殺人鬼の人格を固定している。
ゴキブリ型スパイ用ロボット
ヒゲ爺がロシア軍から卸した小型ロボット。盗撮用カメラを内蔵したその外見は移動時の動作も含めて本物のゴキブリにそっくりであるが、移動時や撮影時に発する動作音が大きいことから、小夜子の自室で全裸の彼女が千歌を押し倒した光景を覗いた機体は、まもなく千歌に気づかれて逃げ出そうとしたところを小夜子に蹴り上げられ、破壊された。その後、ヒゲ爺がラデュレマカロンを千歌に差し入れた際には、新たな機体が彼女の自室へ持ち込まれている。
スイッチ
「殺人実験」の開始直前、交戦用の階層で千歌たちの個室のロッカー内に用意されている、さまざまな衣装。傍目にはコスプレのように見えるが、メデューサ症候群を発症させられた千歌たちの精神を開放させ、殺人鬼の力をより強く引き出させる役割を持つ。
なお、スイッチを着なければまったく力を発揮できないというわけではなく、サンクチュアリ号への乗船当初には千歌たち10人にそれぞれ別のドレスが用意されている。
シナプス・リポジショナー
女医が千歌たちなど被験者の記憶を消去するために用いる装置。拘束帯付きの椅子に被験者を固定し、脳の記憶部位にレーザーをピンポイント照射することによってシナプスの結合を弱め、特定の記憶を思い出せなくする。これにより、被験者は「殺人実験」当日の午前0時以降の出来事など、特定の記憶を思い出せなくなっている。
なお、羽黒刑務所に導入されたこの装置は、五菱日本重工で実験を重ねて実用段階まで到達し、臨床実験も兼ねた試作機である。
昆虫型ドローン
羽黒刑務所への不審を抱いた道隆が、所内の調査に用いたハチ型のドローン。道隆が留学中に友人から購入したアメリカ軍の払い下げ品であり、2km先までのコントロールや20分の連続稼働時間を誇るが、本来は千歌をこっそり覗く用途だったという。
調査が発覚した後は女医によって破壊されるが、撮影データはすでに道隆のクラウドに保存されている。

書誌情報[編集]

概要
初版発行・発売日 収録話 ISBN 表紙
1 2017年6月6日 第1話 - 第6話 ISBN 978-4-06-382979-2 甘城千歌
2 2017年8月4日 第7話 - 第15話 ISBN 978-4-06-510073-8 甘城千歌、切嶋カレン
3 2017年11月6日 第16話 - 第24話 ISBN 978-4-06-510345-6 甘城千歌、鬼ヶ原小夜子
4 2018年3月6日 第25話 - 第33話 ISBN 978-4-06-511101-7 甘城千歌
5 2018年5月7日 第34話 - 第42話 ISBN 978-4-06-511449-0 カチュア・ラストルグエヴァ、切嶋カレン
6 2018年8月6日 第43話 - 第51話 ISBN 978-4-06-512412-3 槇村霧子、堂島真希、坂上和成、フロイド・キング
7[注 128] 2018年10月5日 第52話 - 第60話 ISBN 978-4-06-513116-9 石動美依那
8 2019年1月4日 第61話 - 第69話 ISBN 978-4-06-514215-8 黒木洋子
9 2019年4月5日 第70話 - 第78話 ISBN 978-4-06-515193-8 巴あや
10 2019年7月5日 第79話 - 第88話 ISBN 978-4-06-516368-9 甘城千歌、鬼ヶ原小夜子

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ それに先駆け、『DEATHTOPIA』の公式Twitterでタイトルや掲載誌を伏せて本作の第一報が発表された[2]後、その翌週に本作の公式Twitterが開設され[3]、ニュースサイトでタイトルや掲載誌が発表された[4]
  2. ^ 第3話冒頭で小夜子に押し倒される千歌のシーンの場合、「カットというよりは、もっと過激に」と第3話掲載後に増やすことになったそうである[5]
  3. ^ そのほか、第30話の扉絵ではりおんや大黒レイが美依那と共に下着姿で登場している。
  4. ^ そのほか、第34話の扉絵では如月結衣、八神早希、星宮舞夜がレオタード姿で登場している。
  5. ^ ただし、本作では一部の人名が変更されている。
  6. ^ 紙版では西野七瀬乃木坂46)が表紙を飾っているが、電子書籍版ではグラビアページが一部削減されていることもあり、本作が表紙を飾っている。
  7. ^ 連載時は「じょうばんがくえん」だったが、単行本第1巻では修正されている[単 2]
  8. ^ カッターナイフは男性の1人が千歌の衣服を切り裂くために用いていたものであるが、彼を惨殺した際にそれが折れて使えなくなると手放し、酒瓶や電源コードなど現場にあった物品を用いて他の4人をも2分間で次々と手にかけたため、後述の判決を下される一因となった。
  9. ^ 強姦を実行していた男性3人だけでなく、千歌の美貌に着目して彼らに金銭で紹介したうえで強姦の現場をビデオカメラで撮影していた朋ら女性2人をも手にかけたが、惨殺中の記憶はまったく残っていない。その結果、ビデオカメラに残っていた犯行の映像も相まって、千歌の証言は裁判で認められず、朋ら男女5人の遺族から罵声を浴びせられることとなった。
  10. ^ 羽黒刑務所でメデューサ症候群を発症させる薬を初めて投与された際には、霧子・美依那・詩音から差し入れられた大量の料理を喜んで平らげたほどの大食いによって薬が中和され、発症をまぬがれたと分析されている。
  11. ^ 第1話の強姦未遂の際には露わにされた股間がパイパンであることが判明しているほか、第7話の間久部が昏睡中の小夜子を凌辱する際には千歌の黒髪や巨乳は彼の好みであることが判明している。また、第22話のカチュアによる分析では、恐怖すると性的興奮を覚えるMっ気があることが判明している。
  12. ^ 連載時は第42話でホテルに潜伏しながら秋穂と会話する道隆の台詞でわずかに触れられただけだったが、単行本第5巻へ収録される際には同話の冒頭に加筆する形で詳しく描かれている[単 3]
  13. ^ 「第10次殺人実験」では自分に刺されたカチュアの小型ナイフを用いて彼女とカレンの足の甲を刺したうえ、カチュアと組み合って両腕を離せない状態で彼女の首筋に噛みつき、頸動脈を噛み切ろうとしたため、カチュアは不利と見て一時撤退することとなった。
  14. ^ 臨機応変な戦法もルーカスの人格の影響によるものであり、「第11次殺人事件」で霧子・洋子・瀬里の各種攻撃に難無く対応する姿は、「我々が求めていた実験体」と女医を歓喜させている。
  15. ^ 水野を翻弄する千歌の強さは、かつて大山倍達が『月刊パワー空手』1985年12月号(極真カラテコレクション)19ページにて発表した言葉を山田が引用する形で、説明されている。
  16. ^ 単行本第4巻では、周囲の住宅街を一望できる実家とうかがえるガラス張りの浴室にて、泡だらけの浴槽に四つん這いで浸かりながら読者側を見やる全裸の千歌が、連載時にスケジュールの都合から見送られた第32話の扉絵として描き下ろされている[単 4]
  17. ^ 美依那はロザリオと称しているが、厳密には間違いである。詳細は該当記事を参照。なお、このネックレスは女医が千歌を診察する際、「自室のドアノブにかけて首を吊った状態で見つかった」と説明している。
  18. ^ a b その後、美依那とカレンは交戦の果てに引き分けたことが、翌日の矯正プログラム室で千歌に見せた互いの傷痕や治療痕(美依那はカレンの鎖で腹部を、カレンは美依那のナイフで左腕をそれぞれ負傷)ことから示唆されている。
  19. ^ 「第10次殺人実験」であやと交戦した際には、彼女に自分のバストサイズを自慢したため、攻撃をかわして馬乗りになってきたあやに「お前らがでかすぎるだけだ」と詰め寄られている。また、ブリシャブパーティーで2匹目のブリを揚げに海上ファームへ小夜子と共に向かった際には、バストサイズをからかわれて彼女を生け簀へ蹴り落としている。
  20. ^ 千葉県に1955年まで実在していた同名の村とは無関係。
  21. ^ 第10話での大浴場や第19話での大食堂でも、あやだけは悪戯に参加していない。
  22. ^ 身体能力は平時でも相当に高く、第34話のバレーボール対決では真希がコート外へレシーブしてしまったボールに対し、自身は体育館の壁を天井近くの高さまで駆け上がってスパイクしている。また、第96話では羽黒特別機動警備隊の肉弾攻撃を回避しているうえ、マイクロバスのドリフト走行を回避して車上まで跳躍しているが、第97話では車上からの跳び蹴りで攻撃するも背後からのタックルは回避できなかったうえ、その際に対烏丸戦で負っていた腹の傷が開いたこともあり、拘束されている。
  23. ^ 「第12次殺人実験」では、左手で鉈も用いる二刀流となっている。
  24. ^ 第19話で検査入院した際には、千歌が代行を西に命じられている。
  25. ^ 自室で千歌に自分と組むことを薦める際に平然と全裸になって迫る(単行本第1巻では、その後に千歌を押し倒して愛撫を楽しむ姿が加筆されている[単 8])、そこでゴキブリ型スパイ用ロボットに恐怖した千歌に抱きつかれた際の台詞にハートマークがある、集中治療室で昏睡中に千歌とのセックスを夢想して股間を湿らせるなど、レズビアンであることを示唆する描写が散見される。その後、第33話で船酔いして船室で休んでいた際には、薬を持ってきた千歌を押し倒してディープキスに耽ったうえ、彼女に逃げられてもなおオナニーに耽るほど、欲情を抑えられなくなっている。
  26. ^ 間久部は小夜子を直に強姦する予定だったが、縫合を終えたばかりである彼女の腹部の裂傷を踏まえて断念し、半裸にして舐め回すなどしたうえで手コキさせ、千歌の姿を思い浮かべながら小夜子の上半身へ精液を浴びせるだけにとどめている。
  27. ^ 第18話で国体への出場経験もある水泳部員だったことを告白した小夜子は、美依那によって生け簀へ蹴り落とされた際にメンゲレの最期(詳細はメンゲレの記事を参照)の影響を受け、溺れてしまったところを美依那によって救助されている。また、第24話では「第11次殺人実験」でパルテノン神殿などを例に挙げて美依那に千歌の美貌を解説する、あやの貧乳を比率で表す価値もないと酷評するといった、黄金比への執着も見せている。
  28. ^ 形状はくないに似ているが、刃は片刃となっている。
  29. ^ 「第11次殺人実験」では千歌に左腕、瀬里に右手をそれぞれ骨折させられたうえで重傷を負わされる。翌朝の女医の説明では、骨折についてはどちらも千歌がやったものと偽証されたため、完治するまでの日常生活で千歌はカチュアにこき使われることとなった。なお、第32話・第33話では左腕を三角巾で固定しているが、第34話では右腕を固定しているという作画ミスがあり、単行本第5巻でもそのまま収録されている。
  30. ^ 第32話での船釣りの際には、瀬里の釣り上げたサバの首を千歌に折らせ、「鯖の生き腐れ」を挙げて幼少期の体験を語るなど、漁師町出身であることが示唆されている。
  31. ^ 全裸は平時の就寝時から行なっていることでもあり、ボンデージ姿はメデューサ症候群を発症中のカチュアに「露出狂の変態」と評されている。
  32. ^ 棘付きの鞭を用いる戦法もフィッシュの人格の影響によるものであり、「第10次殺人事件」では発症前の千歌を負傷させて鞭から滴る彼女の血液を飲む、千歌の柔らかそうな肉への食欲といったサディズムカニバリズムを見せた一方、発症後の千歌によるフィストファックへの期待といったマゾヒズムを見せている。また、「第11次殺人事件」でも女医に仕込まれた毒による死亡時を想像して悦びに震える、小夜子によるスプリット・タンの激痛すら快感に変換し、身体の拘束具を破壊して逆襲に転じるといったマゾヒズムを見せているが、その後は頚動脈を刺されて大量出血による瀕死に陥っている。
  33. ^ 腕力については、『DEATHTOPIA』では「チーター」としての能力の1つだったが、本作ではフィッシュの人格の影響で人体の限界を超えると設定されている。ただし、肉体の強度は平時と変わらないため、第14話では千歌の肘打ち、第68話では谷の肘打ちでそれぞれ肝臓を強打され、快感に変換しきれず苦悶している。一方、第83話ではオナニーによる潮吹きで手に汲んだ愛液を水野の顔に浴びせて視界を奪うと背後を取り、体重130kgの彼を頭上に軽々と担ぎ上げて歩き出したうえ、抵抗の殴打にも耐えて階下へ投棄することすら行なっている。
  34. ^ 年齢も、本作では「メデューサ」=「少女」という分類から『DEATHTOPIA』での25歳は引き継がれておらず、相当に若く設定されていることがうかがえる。ただし、カラーページにおける髪色については単行本第4巻の「ヤングマガジン出張グラビア カゲキ袋とじ企画」まで『DEATHTOPIA』と同じ金色だったのに対し、単行本第5巻の表紙以降は銀色へ変更されている。
  35. ^ カレン曰く「男の匂いに誘われてつい来ちゃった」とのことで、3P中のモノローグでは今田兄弟に膣と肛門を同時に攻め立てられながら彼らの息の合ったピストンを高評する一方、結合したまま何度も射精する自分たちの方が実は犯されていることに気づいていない今田兄弟の馬鹿さを嘲笑する、易々と入れたこの棟のセキュリティの甘さにキナ臭さを感じる、彼ら以外の8人に襲われているであろう千歌たち9人を心配するといった余裕を見せている。
  36. ^ その後、展望浴室にて千歌たち9人と共に入浴した際には、浴槽の湯に浸かりながら溢れてきた高橋の精液を恍惚の表情で眺めたため、カチュアに共用浴場でのマナー違反を咎められたうえ、乗船からまもない時点でセックスを堪能したことを呆れられている。
  37. ^ 第57話の連載時は「KIRICO」と表記されていたが、単行本第7巻では修正されている[単 12]
  38. ^ 第60話では自分の大ファンを自称する仁奈の目の前で平然と喫煙しており、ヴォーカル当時から喫煙者だったことを匂わせている。
  39. ^ 第62話では、仁奈に見ただけで射精されている。
  40. ^ 第33話では、フグを釣り上げるも食べられないことに落胆した瀬里にフグ調理師免許を持っていると明かしたことがきっかけで、それまで反発していた彼女と和解している。その後、単行本第4巻ではフグにちなんだ4コマ漫画が描き下ろされている[単 14]
  41. ^ 「第12次殺人実験」でフロイドにピアノ線を引きちぎられたことを踏まえ、ヒゲ爺に特注したものである。また、武器の性質から手を守るためにも、ステージ衣装の手袋は武器と同じ素材で編み上げられた防刃仕様となっている。
  42. ^ デサルボについては、ボストン絞殺魔事件も参照。
  43. ^ 美依那の髪飾りなどと異なり、入浴の際にも外した姿は描かれていない。
  44. ^ 名前も入れ替わり、「真希」と呼ばれる。
  45. ^ 「第11次殺人実験」では弾丸にゴム弾が用意されており、命中率や殺傷力は低いが体内で裂けて相手を苦しめることから、部位損壊を望む瀬里と真希には好まれている。
  46. ^ 名前も入れ替わり、「瀬里」と呼ばれる。
  47. ^ その際に描かれた遺体は、右乳房も一部切除されている。
  48. ^ 「第10次殺人実験」で変調を来した後、霧子に追い詰められながら放った一撃は彼女の左頬を負傷させるだけにとどまっている。
  49. ^ 真相を知らない千歌たちには、昨夜に錯乱して彼女たちを負傷させたうえ、自分の首を切り裂いて自殺したと説明されている。
  50. ^ 連載時は霧子が描かれておらず、あやに襲いかかるも返り討ちに遭った(誰が霧子に襲いかかったのかわからない)ように描かれていたが、単行本第5巻では棒をフロイドの頬にかすめさせるあやの傍らに、舎房服を破かれた霧子の姿が描き足されている[単 19]
  51. ^ 霧子に巻きつけられたワイヤーを筋力で引きちぎったうえ、真希に撃たれたショットガンのゴム弾も脇腹の表皮で防いだ。
  52. ^ 身体は死亡する際に絶頂を迎え、真下で倒れていた和成の顔に大量の精液を浴びせている。
  53. ^ 描かれている形状から、ルガーP08であることが確認できる。
  54. ^ カレンとの駅弁中の姿から彼女に殺害された方がLB2008であることが確認できるうえ、「第12次殺人実験」の終了後の報告ではその姿が勇太郎であることが語られている。
  55. ^ 首折りの際、カレンは駅弁中に浮かせていた両足を勇太郎の背に絡めて固定することで、首折りに必要な力を発動するための足場を確保していたことも描かれている。
  56. ^ 骨折で両腕を自在に動かせない状態のカチュアでも扱えるよう、ギプス内から出てくる形で仕込まれていた。
  57. ^ なお、まだ機能していた幸太郎の身体は騎乗位へ移行したカチュアに顔面を切り刻まれながら絶頂を迎えて大量の精液を放ち、それを胎内で受け止めた彼女にも絶頂を迎えさせている。その後、カチュアはカレンと共に満足した艶やかな表情で、小夜子と洋子のもとへ合流している。
  58. ^ 前述のカップルのことも、「ヒロをいじめた」という理由で殺害した。
  59. ^ 千歌が手にした瀬里のショットガンについても、木刀の一撃で歪曲させて使用不能にしている。
  60. ^ 千歌がメデューサ症候群の完全発症前にカレンとカチュアへの恐怖から失禁し、発症後にカレンとの一騎打ちに際して脱ぎ捨てたものであり、このことから実験終了後には五菱日本重工の警備員によって回収されたことがうかがえる。
  61. ^ 精力は絶倫であり、昏睡中の小夜子を凌辱した際には、彼女の口元から腹までの広範囲へ一度に大量の精液を浴びせている。変態性欲は女医たちにも知られており、「第10次殺人実験」の終了後には千歌の湿ったパンティー[注 60]を贈られ、「第11次殺人実験」の際には頭から被っている。
  62. ^ メモについて調べたい千歌から小夜子の自室への入室許可を求められて同行した際には、下着を忘れたという偽の理由から小夜子との肉体関係を連想して赤面しながら後ろを向くなど、生真面目ゆえのウブな一面も見せている。
  63. ^ 見かねて制止に入ろうとした千歌は美依那に足を引っかけられて転ばされた結果、仰向けの西の身体に覆い被さってしまい、赤面した彼共々周囲から冷やかされる羽目となった。
  64. ^ 丸田に頼まれていたカレンのDVDを彼のロッカーに置いた際にも、封筒には「HG」としかサインしていない。
  65. ^ 大喜びした千歌はヒゲ爺の目の前で食べて彼に喜ばれるが、単行本第2巻巻末のおまけ漫画では、隠し持っていたその残りを刑務作業中につまみ食いしたところを西に咎められ、ラデュレのマカロンの良さを熱弁するも懲罰房へ収容されてしまう[単 20]
  66. ^ 千歌たち10人のブルマ姿を見たいため、ユニフォームも用意している。
  67. ^ 突っ込む際に洋子はマイクロバスの最低地上高の高さを踏まえており、千歌たち9人に伏せるよう叫んだため、車上まで跳躍したあや以外の8人は車体の下をくぐることとなり、接触をまぬがれている。
  68. ^ 単行本第4巻の裏表紙では、「KASUMI MAKUBE」と表記されている。
  69. ^ 「第11次殺人実験」でも前回の実験から続いて調子に乗る間久部の様子をモニターで見ながら冷笑していた高木は、そこで女医から初めて間柄を明かされたため、驚愕している。
  70. ^ 千歌たち10人と同じく自分たちも偽名を用いて乗船していたことが、第86話での千歌との会話で明かされている。
  71. ^ その後、クルーザー内で一旦気絶から目覚めた際には、千歌らメデューサたちの初めての犯行が彼女たちではなく自分のせいだったにもかかわらず、すべての責任を千歌らメデューサたちに転嫁する発言すら行なったため、さらに立腹した千歌からは腹へ回し蹴りを入れられて悶絶し、再び気絶させられている。
  72. ^ 仁奈曰く5段で、ツキノワグマくらいは絞め殺したことを見たことがあるうえ、そのことを聞いた霧子には驚愕されている。
  73. ^ a b c d 女医には「手強い」と評されており、第63話のサブタイトルでも「天童組三傑」と称されている。
  74. ^ 単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」では、本名が大場洋おおば ひろしであることが明かされている[注 73]
  75. ^ 千歌にジョオと赤尾を殺害されて激怒した際の台詞から、主要な男性組員たちは全員とも水野に肛門を犯された経験を持つことが示唆されている。
  76. ^ 瀬里のフランキスパス12の直撃すらしのいでいるが、彼女の台詞によればこれは散弾ゆえの結果であり、スラッグ弾やバックショット弾なら頭を吹き飛ばせたとの予想が述べられている。
  77. ^ 左眼を斬った小型ナイフを叩き落としたものの、そこに千歌が真希からグロック17とうかがえる自動式拳銃、あやから日本刀と鉈、瀬里からフランキスパス12をそれぞれ立て続けに渡され、用いたことによる。
  78. ^ 左眼を斬られたことから千歌のワイヤーの仕込みが見えなかったうえ、瀬里たちの猛攻によるダメージが響いて肛門(括約筋)に力が入らなかったことによる。
  79. ^ a b c d e f g 名前は単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」より[単 21]
  80. ^ 小夜子が軍用にも転用される強力な非常用懐中電灯を船内からかき集めて8本束ねた投光器を2つ用意した後、千歌が水野の自室にて彼らを小夜子と美依那が潜む窓際へ引き寄せ、彼女たちの一斉照射によって水野たちの目をくらませている。
  81. ^ 実際には霧子と美依那が襲撃へ移行した時点ですでに一般客はすべてホールから逃げ出していたが、聴覚を封じられた烏丸はそのことを察知できなくなっているため、風船を一般客の気配と思い込んでいる。
  82. ^ 単行本第10巻では貫通直前の戦闘から死亡直後の光景までが加筆されており、崩したはずの体勢から捻って繰り出されたあやの斬撃で右腕を切断されて動揺したため、背後の小夜子に気づけず貫通されたという展開に変更されているうえ、彼女の行動を見て横取りと考えたあやの台詞も、拷問の報復として殺害したことを示す小夜子の台詞に変更されている[単 22]
  83. ^ 紐と小石受けには水タンクを固定していたベルト、弾にはコルト.25オートそのものをそれぞれ用いている。
  84. ^ サメの背中から跨る姿勢で左腕を左鰓蓋へ突っ込み、鰓を引きちぎっている。
  85. ^ 美依那曰く「くノ一忍法 小壺針」(単行本第10巻では「くノ一忍法 子宮針」に変更[単 23]。読みはいずれも「くのいちにんぽう こつぼばり」。)の策は二段構えとなっており、オナニーを装って鍼を仕込む直前には石黒の腰に挟まれていた拳銃を弾が抜かれていることを見越して奪ったうえ、口内射精後には得意げに突きつけての弾切れに焦ることにより、彼の注意を鍼から逸らしている。
  86. ^ 単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」では、難波輝と表記されている[単 21]
  87. ^ その後、舎弟たち3人も麻雀の場へ戻ってきた事後のカチュアの色香に惑わされ、トイレにて同様の手段で殺害されている。
  88. ^ 連載時は幹部たちの台詞から村野ジョオむらの ジョオであることがうかがえていたが、単行本第9巻巻末付録の「天童組名鑑」では修正されており[単 21]、「ジョオ」は通称となっている。
  89. ^ ジョオはパンティーを触るだけでその詳細を読み取れる自分の能力を「摸牌ならぬ"摸パン"」と称しているが、山田のTwitterによれば、これは「摸」の部分に「盲」を当てるつもりが大人の事情で使えなかったためであるという[17]。また、単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」によれば、摸パンの遣い手は日本にジョオを含めて5人が存在するという。
  90. ^ そのため、第75話では幹部たちの異変を察して水野の自室から外出していた石黒・馬場・楊が、谷については状況を把握できないまま水野のもとへ報告に戻る途中、苛立つ姿が描かれている。
  91. ^ 連載時の第73話では、女医から真希への説明で姓の日本語読みの「よう」と呼ばれていたが、その後の本編では「ヤン」と呼ばれており、単行本第9巻巻末の「天童組名鑑」ではフルネームが表記されている[注 79]
  92. ^ 谷に絶対的な信頼を寄せていたことは、作中の台詞で散見される。
  93. ^ 5Pに先駆け、カジノバーにて舎弟たち3人のうち2人と談笑するカレンの姿や、その後に山本の自室へ突入してきたカチュアに説明するカレンの台詞から、実際にはカレンが談笑の際に舎弟2人のことを確認したうえで自分を山本の自室へ案内させ、全裸となって5Pに耽っていたことが示唆されている。また、その際には山本が正常位でカレンとの結合、舎弟たち3人は彼女への愛撫やぶっかけにそれぞれ耽っているが、それに先駆けて彼らが全裸となる際に脱ぎ捨てた衣服は、天童組に顔を知られたことを懸念するカチュアがカレンとのペアを偽装するための男装に用いられている。
  94. ^ 誘導は、発射直前に伏せれば堂島姉妹は兆弾を回避して滝川のみが被弾するとの計算によるものだったが、実際には計算外の数発が真希の左上腕にも命中しており、彼女の身体に入っていた瀬里は真希に謝罪している。
  95. ^ 島から脱出した道隆を救出した清掃業者の船長の台詞から、道隆は船長にも詐称していたことが示唆されている。また、この偽名はその後に千歌の弁護士と接触を図った際にも用いられているが、眼鏡をかけただけの素顔からも五菱日本重工の刺客に狙われることにつながったため、後に真央との面会に臨む際にはミスディレクションを誘うためにも眼鏡を外して派手なジャケットで変装し、フリーライターの浜崎浩一はまざき こういちと詐称している。玲音や古田にもこの偽名で接触したほか、愛慶病院を訪れた際には眼鏡を外して髪型を逆七三分けに整え、五菱日本重工から来た三村宏みむら ひろしと詐称している。
  96. ^ 第50話の扉絵では、食後のカップ麺の山や満杯のゴミ袋が詰まれた自室の一角にて歯を磨く、下着姿の秋穂が描かれている。
  97. ^ 玲音の吸血について考察する道隆には、ジョン・ジョージ・ヘイグやリチャード・チェイスのほか、マイアミゾンビ事件も挙げられている。
  98. ^ クンニによって望まぬ絶頂を迎えさせられたうえ、「和姦」と称しての後背位で挿入される寸前だった。
  99. ^ 駆けつけた道隆の強い呼びかけによって玲音は我に返れたものの、彼女の豹変を知った級友たちとの間には深い溝が生じてしまう。なお、モン吉は道隆によって車で動物病院へ緊急搬送されるなど、その後の処置が早かったことから、命を取り止めている。
  100. ^ 熊谷は古田に鞄で殴り倒され、股間丸出しの姿をスマホで撮られた写真を学校へ送られたことにより、本性を知られてまもなく退職している。
  101. ^ 後者は、自分と違って非喫煙者である千歌を、「早くシャバに戻って来られる」とのジンクスで元気づけようという思いからでもある。その後、乗船していく千歌には、味覚を大事にして美味しいものを食べるためにもタバコを控えるよう、心配された。
  102. ^ 物資の代金は、金銭に困っていない小夜子が払おうとして千歌に断られている。
  103. ^ 連載時では「14人目の発症者」だったが、単行本第3巻ではこう修正されている[単 25]
  104. ^ モン吉は、まもなく発症を迎えた玲音にスコップで襲撃され、吸血されている。
  105. ^ チーム別に白か黒のウェディングドレスが用意されており、白は千歌、黒は小夜子がそれぞれ着るが、初めて見たそれらの着方はあらかじめ彼女たちの脳に刷り込まれていた。
  106. ^ カチュアは女医の指示で黒チームを示す黒のコサージュを臀部に着けており、罠から脱出して自分を組み伏せた千歌にそれを理由として殺害の中止を願うも半ば聞き入れられず、左腕を骨折させられる。また、コサージュは千歌によって白に差し替えられたため、そのことに気づかないまま彼女の策に乗って囮となったカチュアは瀬里と真希に追撃される際に驚いたうえ、瀬里に重傷を負わされる。その後、第11次は道隆の介入によって切り上げられており、毒を投与されていた者たちには解毒薬が投与され、まだ動ける者たちと共に彼の殺害を命じられたことが、女医の台詞で明かされている。
  107. ^ 女医の命令を無視して千歌たち9人の救助に動いた吾妻の介入もあって強姦は未遂に終わったが、カレンだけは男性の受刑者たち10人が強姦に動くより先に自分から彼らの棟を訪れ、居合わせた今田兄弟との3Pに耽っている。
  108. ^ 実際の理由は、発症中の千歌たち10人に男性の受刑者たち10人を殺害させるためである。
  109. ^ 連載時の第58話における女医の台詞では「30名」と表記されていたが、その後における千歌たち10人の交戦中の描写から実際には30人以上であることが確認できるため、単行本第7巻では「35名」と修正されており[単 26]、同巻発売後の本誌でも「35名」と表記されている。
  110. ^ 千歌が広島のとある港の防波堤へ連行されていることから、瀬戸内海に存在している模様。また、道隆が瀬里たちによる「鬼ゴッコ」から第二次世界大戦時の砲台跡へ逃げ込む際には、ここが瀬戸内海の島に存在する旨を口にしている。それらに加え、男性の受刑者10人を収容した後には、非番中の西たちが広島市街で買い物に勤しんでいる。
  111. ^ 現実世界では、島根県の島根あさひ社会復帰促進センターや山口県の美祢社会復帰促進センターなどが相当する。
  112. ^ 稼働開始当初は小夜子・カレン・詩音・沙羅の4人のみだったという。
  113. ^ 対人を想定して小動物などには反応しないように設定してあるため、道隆の用いた昆虫型ドローンは通過に成功している。
  114. ^ 連載時の第2話や第3話では、小夜子の自室や千歌の自室にトイレへの扉がどこにも描かれておらず、室内の奥には洗面台と鏡しか描かれていなかったが、単行本第1巻ではこの設定を踏まえてどちらにも洗面台の隣に描き足されている。
  115. ^ 千歌は初めての食事の際、拘置所の食事との違いに感激して打ち震えていたところ、璃子たちによる新人いびりで大量の料理を差し入れられたが、さらに感激したうえでそれらを平然と食べ尽くしたため、彼女たちを驚かせることとなった。なお、単行本第2巻巻末のおまけ漫画では、料理の持ち出しは禁止されており、後に朝食を食べ足りなかった千歌はアジフライを舎房服の腰のポケットに隠したところを西に咎められ、ウシ反芻ミノに例えて熱弁するも懲罰房へ収容されてしまう[単 27]
  116. ^ 土日は作業が免除されるという工程も同様であり、第18話のブリシャブパーティーはそれを活用して日曜日に割り当てられた。
  117. ^ 豊富な蔵書が並ぶ何列もの本棚の片隅は監視カメラの死角となっており、第9話では洋子がクンニで詩音の性的な欲求不満を解消している。
  118. ^ 「殺人実験」の内容に対応できるように高さも広さもさまざまなものが用意されており、場合によっては受刑者が利用できる罠や薬品すら存在する。
  119. ^ 名前は不明であるが、眼鏡をかけて逆七三分けのショートヘアという容貌から、元は『エデンの檻』の登場人物の操栖モトコくるす モトコであり、本作にはスター・システムによって登場していることがうかがえる。
  120. ^ 千歌たち10人の乗船に際し、羽黒刑務所の刑務官たちは間久部から非番を与えられたため、彼女たちの不在には気づいていない。
  121. ^ カチュアの賭け麻雀と同じく現実世界の日本では船内カジノも法律に抵触する(詳細はクルーズ客船#船内設備を参照)ため、厳密にはカジノ風のゲームスポットであることがうかがえる。
  122. ^ カチュアは難波たち4人の殺害に備え、トイレットペーパー内には小型ナイフ5本を隠し、ウォシュレットにはウォッカの瓶を接続していた。
  123. ^ 監視カメラは高木によってダミー映像に切り替えられており、一般客には気づかれないようにされているが、千歌たち10人には「第11次殺人実験」の際と同様に毒薬が投与されており、「任務」の放棄や船外への脱出は不可能となっている。また、戦闘に必要な武器類はあらかじめ持ち込まれており、吾妻が管理している。
  124. ^ 千歌の変装と合わせ、小夜子は自分とわからないよう頭髪を大胆に切ってショートヘアに変更し、サングラスをかけている。
  125. ^ こだまの方にも強面の男性が乗車しており、険しい表情で向かってくる姿を羽黒特別機動警備隊と思った堂島姉妹はトイレに隠れてやり過ごすが、彼は本当に急な便意をもよおして扉を叩き続けただけの無関係な者だった。
  126. ^ それぞれ、外装や内装は名古屋港水族館名古屋港ポートビル名古屋海洋博物館に酷似している。
  127. ^ 現実世界で生体用接着剤といえばフィブリン接着剤が挙げられるが、同記事でも説明されている通り、安全性は高いが接着力は乏しいため、リムーバーは不要である。
  128. ^ 初版には発売後に読者から指摘された修正漏れ(第54話では小夜子の腕、第59話では三麻中の麻雀牌)があり、第2版以降には修正された内容が収録されている[24]

出典[編集]

ウェブサイト[編集]

  1. ^ “普通の少女が突然“メデューサ”に…山田恵庸のサスペンス、ヤンマガで開幕”. コミックナタリー. (2017年3月13日). http://natalie.mu/comic/news/224342 2017年6月6日閲覧。 
  2. ^ deathtopia_moeの2017年2月28日のツイート2017年6月6日閲覧。
  3. ^ deathtopia_moeの2017年3月6日のツイート2017年6月6日閲覧。
  4. ^ “岡本倫のファンタジーほかヤンマガ新連載の陣容発表!次号に山田恵庸の新作”. コミックナタリー. (2017年3月6日). http://natalie.mu/comic/news/224342 2017年6月6日閲覧。 
  5. ^ satanophany_kの2017年3月28日のツイート2017年6月6日閲覧。
  6. ^ satanophany_kの2017年3月6日のツイート2017年6月6日閲覧。
  7. ^ magazine_youngの2017年3月13日のツイート2017年6月6日閲覧。
  8. ^ “史上初!?ヤングマガジン出張グラビア カゲキ袋とじ 投込み企画~男の夢が詰まっている!人気コミックス3作品合同企画~”. PR TIMES. (2018年3月6日). https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001619.000001719.html 2018年3月7日閲覧。 
  9. ^ yamadayoshinobの2019年5月9日のツイート2019年7月14日閲覧。
  10. ^ yamadayoshinobの2019年6月12日のツイート2019年7月14日閲覧。
  11. ^ a b yamadayoshinobの2019年6月28日のツイート2019年7月14日閲覧。
  12. ^ yamadayoshinobの2018年6月11日のツイート2019年7月14日閲覧。
  13. ^ yamadayoshinobの2019年7月10日のツイート2019年7月14日閲覧。
  14. ^ yamadayoshinobの2018年3月30日のツイート2018年5月8日閲覧。
  15. ^ yamadayoshinobの2019年6月1日のツイート2019年7月14日閲覧。
  16. ^ 【唸れCARシステム】『ジョン・ウィック:チャプター2』で殺陣アクションに革命 ─ 最新アップデートを目撃せよ”. リバーチ. 2017年10月20日閲覧。
  17. ^ @yamadayoshinobの2018年8月5日のツイート2018年8月6日閲覧。
  18. ^ yamadayoshinobの2018年11月5日のツイート2018年12月11日閲覧。
  19. ^ yamadayoshinobの2019年7月7日のツイート2019年7月14日閲覧。
  20. ^ サタノファニいつも楽しく読ませてもらっています! サタノファニのメデューサ症候群の発想は完全に先生が考えたので”. Peing (2019年7月8日). 2019年7月14日閲覧。
  21. ^ yamadayoshinobの2018年6月12日のツイート2019年7月14日閲覧。
  22. ^ 船体紹介・コンセプト ぱしふぃっく びいなすのご案内”. 2019年4月8日閲覧。
  23. ^ フロアガイド ぱしふぃっく びいなすのご案内”. 2019年4月8日閲覧。
  24. ^ @yamadayoshinobの2018年10月29日のツイート2018年11月6日閲覧。

単行本[編集]

  1. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第1巻』講談社、2017年、213頁。ISBN 978-4-06-382979-2
  2. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第1巻』講談社、2017年、20頁。ISBN 978-4-06-382979-2
  3. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第5巻』講談社、2018年、164-167頁。ISBN 978-4-06-511449-0
  4. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第4巻』講談社、2018年、147頁。ISBN 978-4-06-511101-7
  5. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第1巻』講談社、2017年、212頁。ISBN 978-4-06-382979-2
  6. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第5巻』講談社、2018年、191頁。ISBN 978-4-06-511449-0
  7. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第1巻』講談社、2017年、211頁。ISBN 978-4-06-382979-2
  8. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第1巻』講談社、2017年、114-116頁。ISBN 978-4-06-382979-2
  9. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第5巻』講談社、2018年、190頁。ISBN 978-4-06-511449-0
  10. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第1巻』講談社、2017年、210頁。ISBN 978-4-06-382979-2
  11. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第3巻』講談社、2017年、189頁。ISBN 978-4-06-510345-6
  12. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第7巻』講談社、2018年、119頁。ISBN 978-4-06-513116-9
  13. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第8巻』講談社、2019年、189頁。ISBN 978-4-06-514215-8
  14. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第4巻』講談社、2018年、190-191頁。ISBN 978-4-06-511101-7
  15. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第7巻』講談社、2018年、189頁。ISBN 978-4-06-513116-9
  16. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第6巻』講談社、2018年、188頁。ISBN 978-4-06-512412-3
  17. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第6巻』講談社、2018年、189頁。ISBN 978-4-06-512412-3
  18. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第3巻』講談社、2017年、188頁。ISBN 978-4-06-510345-6
  19. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第5巻』講談社、2018年、56頁。ISBN 978-4-06-511449-0
  20. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第2巻』講談社、2017年、189頁。ISBN 978-4-06-510073-8
  21. ^ a b c d e f g h i j k l m 山田恵庸『サタノファニ 第9巻』講談社、2019年、190-191頁。ISBN 978-4-06-515193-8
  22. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第10巻』講談社、2019年、154-157頁。ISBN 978-4-06-516368-9
  23. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第10巻』講談社、2019年、136頁。ISBN 978-4-06-516368-9
  24. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第7巻』講談社、2018年、188頁。ISBN 978-4-06-513116-9
  25. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第3巻』講談社、2017年、183頁。ISBN 978-4-06-510345-6
  26. ^ 山田恵庸『サタノファニ 第7巻』講談社、2018年、131頁。ISBN 978-4-06-513116-9
  27. ^ a b 山田恵庸『サタノファニ 第2巻』講談社、2017年、188頁。ISBN 978-4-06-510073-8

その他の書籍[編集]

  1. ^ a b ブライアン・レーン、ウィルフレッド・グレッグ『連続殺人紳士録』中央アート出版社、1994年、200-201頁。ISBN 978-4-88-639713-3

外部リンク[編集]