シリアルキラー

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シリアルキラー(英:Serial killer serial=連続の、順列の)とは殺害行為を主目的に行う犯罪者、あるいは単独の連続殺人犯(連続殺人事件の犯人)に対して使われる言葉である。和名としては殺人鬼(さつじんき)とも称される。

概要[ソースを編集]

「シリアルキラー」という単語は、アメリカの連続殺人犯テッド・バンディを表現するために考え出されたものである。元FBI捜査官のロバート・K・レスラー1984年9月に提唱した。

特徴や傾向としては、

  • ほとんどが男性である。
  • 両親の関係が悪化している。また、身内に犯罪者やアルコール麻薬などの中毒者がいる。
  • 幼児期に児童虐待育児放棄など、悲惨な体験をしていることが多い。特に傷害で脳に傷害を負ったり、性的暴力を受けた者が顕著である。
  • 差別などの社会的排除を長期間かつ過酷なまでに受け続けている(いた)人。このような場合は、当人が大規模かつ無差別な(自爆)テロを起こしてしまうケースも珍しくない。
  • 成人までの成長過程で周囲から孤立し、友人が少ない。また、夜尿症をなかなか克服できない。動物虐待を好み、窃盗放火などの犯罪に手を付け、ナイフ銃器に興味を抱くだけでなく、実際に所持するようになる。
  • 交際に至っても、正常な性交に至れなかったり、通常の性交では満足できない。次第に性的倒錯が重度になり、被害者への(主に性的な)支配欲が強くなる。特に快楽殺人犯は早期に発覚・逮捕されなかった場合、その性向から連続殺人になりやすい。
  • 知能指数は通常より劣り、簡便な仕事を選ぶ者が多い。一方で少数派ではあるが知能指数が高く、社会的には成功している者もいる(ただし、知能指数の高さと学校教育の成績は必ずしも相関しない)。彼らは容姿や身なりが良かったり、名士として周囲からは慕われるため、被害者も油断しやすい。テッド・バンディジョン・ゲイシーが典型である。
  • 犯罪に対する罪悪感が欠如している(反社会性パーソナリティ障害)。そのため、殺人以外にも罪を犯していることが多い。暴行傷害窃盗強姦死体遺棄・損壊は顕著である。重度の精神汚染に陥っている連続殺人者はサイコキラーと呼ばれ区別されることもある。
  • 殺人の手口や被害者の特徴が共通している。そのため、別々に起きた殺人がほぼ同様の手口で行われている場合や、同傾向の人物が狙われている場合には、捜査上で連続殺人事件と判断する重要な根拠になりえる。

などがある。ただしこれらはシリアルキラーと目されたものの生い立ちや傾向から判断されたものであり、当然ながら上記の項目に当てはまるからと言ってシリアルキラーとなるわけではない。

金銭目的で犯行に及んだ連続殺人犯はシリアルキラーから除外されることもあるが、被害金額が少なかったり拷問殺人が発覚した場合などでは明らかに殺害に主眼が置かれているため、シリアルキラーに含まれる。

シリアルキラーに該当する人物・関連事件[ソースを編集]

ペルー史上最大の殺人犯であるペドロ・パブロ・ナカダ・ルデニャはシリアルキラーとして知られている[1]

シリアルキラーに該当しないもの[ソースを編集]

シリアルキラー事件の場合には犯人の主眼があくまでも殺害行為に置かれており、テロリズム犯罪組織に所属しているなどの理由で継続して殺人を犯す場合とは明確に分けて考えられる。

また、連続殺人は複数の殺人事件の間隔に潜伏期間があるが、一度に多数の人間を殺害する場合(FBIの定義では一日以内に4人以上)は大量殺人に分類され、その犯人を大量殺人犯、大量殺人者(Mass murderer)という。さらに、津山事件のようなケースや街頭および学校内などでの無差別銃乱射・殺傷・通り魔事件(附属池田小事件など)のように短時間内に不特定多数を殺害する犯人はスプリー・キラーと呼ばれている。ただし、犠牲者が多いケースなどでは分類が重複する場合もあり、必ずしも明確に区分できるものではない。

出典[ソースを編集]

  1. ^ “Peruvian serial killer's brother arrested for murder in Japan” (英語). テレグラフ (テレグラフ). (2015年9月18日). http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/japan/11874931/Peruvian-serial-killers-brother-arrested-for-murder-in-Japan.html 2015年9月19日閲覧。 

関連項目[ソースを編集]