紀の川市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Dokomonta (会話 | 投稿記録) による 2012年4月4日 (水) 18:47個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (社名変更の反映)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

きのかわし ウィキデータを編集
紀の川市
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 和歌山県
市町村コード 30208-2
法人番号 4000020302082 ウィキデータを編集
面積 228.21km2
総人口 56,929[編集]
推計人口、2024年5月1日)
人口密度 249人/km2
隣接自治体 和歌山県
和歌山市海南市岩出市
伊都郡かつらぎ町海草郡紀美野町
大阪府
泉南市泉佐野市貝塚市岸和田市
市の木 キンモクセイ
市の花 モモ
市の鳥 ウグイス
紀の川市役所
市長 岸本健
所在地 649-6492
和歌山県紀の川市西大井338番地
紀の川市役所 本庁舎
紀の川市役所 本庁舎
外部リンク 紀の川市

紀の川市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

紀の川市(きのかわし、英語表記:Kinokawa-city)は、和歌山県北部に位置する

2005年11月7日那賀郡打田町粉河町那賀町桃山町貴志川町の5町が合併し誕生した。

「紀の川市」という市名は、公募によって決められた。

地理

紀の川市は和歌山県の北部(紀北)に位置し、西側は岩出市和歌山市、東側は伊都郡かつらぎ町、南側は海南市および海草郡紀美野町に接している。北側はすぐ大阪府で、岸和田市貝塚市泉佐野市泉南市に接している。ただ、貝塚市については、2006年現在のところ、同市と紀の川市を直接結ぶ自動車道は整備されていない。

紀の川市は北に和泉山脈、南に紀伊山地を控え、この間を東西に市名の由来でもある一級河川紀の川が貫流している。南部からは貴志川が紀の川に合流しており、平野部はこれらの河川に沿って発達している。

なお、紀の川市の総面積は228.54km²で、これは、和歌山県全域のうちわずか約5%を占めるのみであるが、関西2府4県の市町村としては、比較的広い面積となっている。

歴史

沿革

行政

市長

初代市長は中村愼司(旧貴志川町長)である。また、副市長には、田村武堂本正秀が選ばれた。

市章

紀の川市の「紀」の文字をデフォルメし、自然の豊かさに包まれた快適な都市をデザインしたもの。市を象徴する「紀の川」の流れや、澄んだ空をイメージしたブルーを基調に、中心から交流の輪が広がる様子を描いている。全国から募集し、神戸市在住の女性の作品が採用された。

経済

産業

主な産業

第一次産業が盛んであるが、工業製品も数多く生産されている。紀の川市の発足前から業務を営む地元の中小企業が多い。老朽化・手狭になった都心・郊外から移転してきた大手企業の事業所・工場もある。

農業は、特にいちごの栽培が盛んである。

就業人口の構成について

紀の川市における就業人口の構成を見ると、第一次産業従事者は21.0%で、和歌山県全体の平均の10.6%の2倍近い割合で、農業が盛んである。特に旧粉河町と旧桃山町では第一次産業従事者割合が高くなっている。一方、旧貴志川町はこれらと対照的に第一次産業従事者が県の平均を下回り、第二次産業の割合が高くなっている。ちなみに最近では、市内でサービス業IT関連事業を営む事業者も増えている。

紀の川市で事業を営む主な企業

パナソニック株式会社 エナジー社 和歌山工場
※和歌山県は、松下電器産業株式会社の創業者である、松下幸之助の生誕の地として知られ、同工場は松下電器産業直系事業場としては、和歌山県で唯一の工場である。
  • 和歌山バス那賀(紀の川市藤217)
    和歌山バス 那賀営業所として開設されていたが平成3年8月1日付をもって地域分割子会社化された。市内を走る路線バスだけでなく自治体からのコミュニティバスの運行を委託されている。
  • ハグルマ (紀の川市西三谷717)
    ケチャップやウスターソースなど調味料のメーカー。旧社名は関西食品株式会社。業務用商品も手がけている。

金融機関

  • 紀陽銀行 粉河支店(粉河)、桃山出張所(桃山町元)、貴志川支店(貴志川町神戸)、名手支店(名手市場)、打田支店(上野)
  • 南都銀行 粉河支店(粉河)
  • きのくに信用金庫 桃山支店(桃山町元)、打田支店(西大井)、貴志川支店(貴志川町前田)

日本郵政グループ

  • 池田郵便局(東大井) ★
  • 打田郵便局(打田)
  • 打田南中郵便局(南中)
  • 貴志川郵便局(貴志川町神戸) ★
  • 丸栖(まるす)郵便局(貴志川町丸栖)
  • 貴志川長山郵便局(貴志川町長山)
  • 粉河郵便局(粉河) ★
  • 粉河北石町(きたいしまち)郵便局(粉河)
  • 川原郵便局(野上)
  • 粉河鞆渕(ともぶち)郵便局(中鞆渕)
  • 粉河荒見郵便局(荒見)
  • 紀伊長田駅前郵便局(嶋)
  • 桃山郵便局(桃山町元) ★
  • 桃山黒川郵便局(桃山町黒川)
  • 名手郵便局(名手市場) ★
  • 麻生津(おうづ)郵便局(北涌)
  • 打田下井阪簡易郵便局(下井阪)
  • 貴志川井ノ口簡易郵便局(貴志川町井ノ口)
  • 調月(つかつき)簡易郵便局(桃山町調月)
  • 細野簡易郵便局(桃山町中畑)


簡易郵便局を除く各郵便局にゆうちょ銀行のATMが設置され、★印の郵便局ではホリデーサービスを実施(2011年9月現在)。

※紀の川市の郵便番号は以下のとおり。

  • 640-04xx」=旧貴志川町域。貴志川集配センターの管轄。
  • 640-13xx」=旧桃山町域(桃山町峯、桃山町中畑、桃山町垣内(かいと))。海南支店国吉集配センター(海草郡紀美野町田(た))の管轄。
  • 649-61xx」=旧桃山町域(前述以外の地域)、旧打田町域(高野、竹房(451番地以上))。桃山集配センターの管轄。
  • 649-64xx」=旧打田町域(前述以外の地域)。池田集配センターの管轄。
  • 649-65xx」=旧粉河町域。粉河集配センターの管轄。
  • 649-66xx」=旧那賀町域。名手集配センターの管轄。


地域

人口

平成22年国勢調査(速報値)より前回調査からの人口増減をみると、2.97%減の65,845人であり、増減率は県内30市町村中5位。


紀の川市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政サービス

市役所・分庁舎

各分庁舎には市役所の各部署が分散し、基本的な窓口業務を行う支所が設置されている。

  • 本庁舎 - 紀の川市西大井338
  • 粉河分庁舎 - 紀の川市粉河412
  • 那賀分庁舎 - 紀の川市名手市場146-4
  • 桃山分庁舎 - 紀の川市桃山町元381
  • 貴志川分庁舎 - 紀の川市貴志川町神戸327-1

図書館

  • 打田図書館
  • 粉河図書館
  • 那賀図書館
  • 桃山図書館
  • 貴志川図書館

教育

地震をはじめ風水害といった災害は、いつ起こるか分からない。近い将来、起きる可能性が高い東南海地震南海地震に備え、各学校では防災教育に力を入れている。

小学校

中学校

高等学校

大学

交通

JR打田駅(市役所の最寄り駅)
国道480号線(紀の川市と大阪府有田市方面を結ぶ一般国道)
国道24号線(紀の川市と和歌山市方面、奈良県方面を結ぶ一般国道)
紀泉高原林道線和泉葛城山頂を経由して、大阪府岸和田市へ行くことができる)

市外への通勤・通学先としては、和歌山市が最も多い。

鉄道路線

中心となる駅:打田駅(但し、利用客数は粉河駅の方が多い)
※貴志駅には「猫の駅長・たま」が『勤務』していて、たまを見に多数の観光客が押し寄せ観光地の一つになっている。
南海本線紀ノ川駅は和歌山市に在り、本市とは無関係である。

路線バス

コミュニティバス

道路

一般国道

県道

紀の川市道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

紀の川市では、年間を通じて、様々な行事が行なわれる。また、文化施設なども数多く在り、毎年、和歌山県外からも、多くの観光客が紀の川市に訪れ、賑やかになる。

祭事

神社・仏閣

粉河寺

自然景勝地・公園・レジャー施設等

歴史遺産・文化財・博物館等

アウトドア・スポーツ関係

和泉葛城山 展望台
 紀の川市切畑
 大阪府岸和田市塔原町
 大阪府貝塚市蕎原

特産品の施設

出身有名人

出身有名動物

関連項目

外部リンク