東北サファリパーク

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東北サファリパーク
エントランス(2019年) 地図
施設情報
愛称 動物公園
専門分野 サファリパーク
所有者 株式会社東北サファリーパーク
園長 砂川昌幸
頭数 約900点
種数 約140種
主な飼育動物 肉食獣、草食獣、爬虫類
開園 1978年4月
所在地 964-0088
福島県二本松市沢松倉1番地
位置 北緯37度38分19秒 東経140度22分0秒 / 北緯37.63861度 東経140.36667度 / 37.63861; 140.36667座標: 北緯37度38分19秒 東経140度22分0秒 / 北緯37.63861度 東経140.36667度 / 37.63861; 140.36667
公式サイト tohoku-safaripark.co.jp ウィキデータを編集
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東北サファリパークの位置(福島県内)
東北サファリパーク
東北サファリパーク
東北サファリパーク位置図(福島県二本松市)
草食エリアでのエサあげの様子

野生の王国 東北サファリパーク(とうほくサファリーパーク)は、福島県二本松市の動物園である。面積1,500,000m2エビスサーキットを併設している。

概要

ライオントラキリンアフリカゾウ、鳥類、爬虫類など約900頭羽の動物が飼育されているサファリパーク。放し飼いエリアをマイカー、代車(レンタカー)、園内バス(大型連休時のみ運行)で見学することができ、草食動物エリアでは車内から動物に餌を与えることができる。

ホワイトライオン、ホワイトシマウマを始めとしたホワイト動物が飼育されている。また、サル劇場、アシカショー、フラミンゴショー、ドッグショーなどの動物ショーも行われている。

東北サファリパーク及び隣接するエビスサーキットは、当サファリパーク創業者である熊久保勅夫の子で、D1・レーシングドライバー熊久保信重が代表取締役を務める[1]

姉妹施設として那須サファリパーク、那須ワールドモンキーパーク、岩手サファリパークがある。他、グループ施設に二本松観光センター隊士館がある。

動物との距離感

草食動物エリアの動物は車の中から餌をもらえることを学習しているため、車がエリアに入ると直ぐに動物が群がり車に被害をもたらす可能性がある。車への被害は、爪や角によりボディーやウィンドウガラスへの傷、ウィンドウガラスやドアミラー、ドアバイザーを齧る・折る、車内に涎や唾を吐く等が挙げられる。アフリカゾウなどにドアミラーを折られるケースは比較的多い。また、ラマに唾を吐きかれられる事を避けるため、現地係員から「ラマにエサをあげる場合にはじらさずに与えて下さい」との注意を受ける事もある。そのため、東北サファリパークはホームページ、並びに現地係員が、マイカー利用者に対し以下の様な注意を呼びかけている。

※動物によるお客様のお車への被害は一切補償しておりません。お車への傷やサイドミラー・ドアバイザーの破損なども発生する場合もございますのでご注意ください。入園の際は代車のご利用をお勧めいたします。

施設概要

  • ライオンエリア
  • トラエリア
  • 草食動物I
  • 草食動物II
  • クマコーナー
  • のんびり広場①・②
  • ウォーキングエリア(ホワイトライオン等の展示)
  • ふれあい広場
  • アトラクション(アニマルショー)アシカショ―/サル劇場/フラミンゴショー/ドッグショー/ペンギンのお散歩
  • 爬虫類館

ホワイトライオン

ホワイトライオンは1975年、野生で発見された。東北サファリパークの白いライオンを飼育する始まりは、南アフリカ共和国にある「ヨハネスブルグ動物園」から輸入したのがきっかけ。1984年5月18日生まれのオスライオンと、1987年3月13日生まれのメスライオンを飼育し、1992年6月4日には日本で初めてとなるホワイトライオンの赤ちゃんが誕生。その後もたくさんの赤ちゃんがこのサファリパークで生まれ、そのうちの何頭かはアメリカドイツ中国へと輸出された。

その他

2012年にはラオスよりアジアゾウが移入された。後の2019年3月25日にアジアゾウの施設「ゾウの森」は閉館。アジアゾウと調教師たちはラオスへ帰国。

アクセス

営業時間

  • 毎週水曜定休。但し時期により営業日有。
  • 午前9時~午後5時※大型連休時は開園時間が早まる場合有。
  • 冬期間午前9時~午後4時
  • 最終入場受付閉園1時間前まで

料金

入園料金[2]
  • 大人2,900円、小人(3歳以上小学生以下)1,800円、シニア(65歳以上)2,100円、 3歳未満は無料
    • 団体20名以上は10%引き、他各種プランあり。
    • 「サル劇場」、「フラミンゴショー」、「アシカショー」、「アザラシ・ペンギン館」は入園料金に含まれる。
  • 「ハ虫類館」大人・シニア 500円 、小人 300円
  • 園内説明のGPS式音声ガイドシステム使用料 500円
  • 「ゾウさんライド」(ゾウの森)は平成31年3月25日に閉館。
年間パスポート[2]
  • 大人(中学生以上)8,000円、子供(3歳~小学生) 5,000円 、シニア(65歳以上) 6,000円(税込)
    • 特典として、草食動物のエサ(500円)引き換えチケット3枚、ハ虫類館入場料金無料等
代車[2]
  • 普通車(5人乗り)2,000円
  • ワゴン車(8人乗り)2,500円 (11名乗り)3,500円
園内バス[2] ※大型連休時のみ運行
  • 大人600円
  • 子供400円

事故

飼育員がトラに襲われ肘から先を失う重傷

1989年12月26日午後3時半ごろ、19歳の女性飼育員がトラに右腕を噛まれ、肘から先を食いちぎられる事故が発生した[3][4][5]。女性飼育員は屋外に設置された展示用のケージの中にいるトラに飲み水を与えていて、その際にホースの先を持った腕ごとケージの中に引っ張られ被害に遭った[3][4][5]。悲鳴を聞いて駆け付けた他の飼育員によって女性飼育員は二本松市内の病院に車で運び込まれたが[4]、捜査にあたった二本松警察署は同園から連絡を受けておらず、病院からの届け出で事故を知ったという[3][4]。同署によると病院で手当てを受けた女性飼育員は、世話をしていたトラに襲われたショックで強く怯え、事情聴取を試みるも応じられないほど錯乱状態に陥っていたという[4]。女性飼育員は都内の高校を卒業後、「動物が好きなので飼育がしたい」と同園の飼育員を志し、同年4月に採用されたばかりの新入社員であった[5]。咬傷事故を起こしたトラはオスのベンガルトラで同園生まれの7歳とされる[5]

脚注

  1. ^ 2020年2月現在
  2. ^ a b c d 2020年2月現在
  3. ^ a b c 「トラに右腕食いちぎられる 福島 サファリパーク従業員」『朝日新聞』、1989年12月27日、夕刊、15面。
  4. ^ a b c d e 「女性飼育係の腕ガブリ 東北サファリパーク トラに襲われる」『読売新聞』、1989年12月27日、夕刊、11面。
  5. ^ a b c d 「トラ、ひじかみ切る 女性飼育員 水飲ませていて 福島のサファリ」『毎日新聞』、1989年12月27日、夕刊、15面。

関連項目

外部リンク