スーパーロボット大戦L

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スーパーロボット大戦L
ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 ニンテンドーDS
開発元 エーアイ
発売元 バンダイナムコゲームス
シリーズ スーパーロボット大戦シリーズ
人数 1人
メディア DSカード
発売日 2010年11月25日[1]
対象年齢 CEROB(12才以上対象)[1]
売上本数 181,459本[2]
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スーパーロボット大戦L』(スーパーロボットたいせんエル)は、バンダイナムコゲームスバンプレストレーベルから発売されたニンテンドーDSシミュレーションRPG

キャッチコピーは「絆は、宇宙を越える――」。

概要

SDで表現されたロボットたちが競演するクロスオーバー作品スーパーロボット大戦シリーズ」の一つ。ニンテンドーDSにおける同シリーズの3作目[† 1]にして、最終作にあたる。全41話(プロローグと分岐を含めて全55ステージ)。

タイトルの「L」の文字は『スーパーロボット大戦K』の次の作品だという意味。そしてストーリーのテーマである「リンク、絆」といった要素も含んでいる[3]

任天堂携帯機系列の本シリーズ作品においてサブプロデュースを担当していた宇田歩が、本作品より同系列シリーズのチーフプロデューサーに昇格。キャラクターデザインも『スーパーロボット大戦J』以降同系列シリーズを手掛けていた糸井美帆がORIGINAL GENERATIONシリーズへと移行したため、替わってChiyokoが担当となった。

あらすじ

参戦作品

一覧

★マークはシリーズ初参戦作品。

解説

全17作品。新規参戦は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』『戦え!!イクサー1』『冒険!イクサー3』『獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ』『マクロスF』『鉄のラインバレル』の6作品。最近の作品を取り込みつつも、『スーパーロボット大戦Z』『スーパーロボット大戦NEO』との差別化を考えて新規作品が決められた[3]

そのうち『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は本シリーズにおいて異例となる、現在シリーズ進行中の未完結作品(本作は2作目『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』までの設定を採用)。『鉄のラインバレル』はテレビアニメ版準拠の参戦だが、中島宗美の設定など原作漫画版の要素も含まれている。

ストーリーは新規作品の『マクロスF』や『鉄のラインバレル』が中心となって構成されている。特に『マクロスF』のエピソードから始まるプロローグは、同作の詳しい説明が必要だったのと、後のストーリー展開の都合で本シリーズにおいて1、2を争うほどに長くなってしまったため、プロデューサーの寺田は反省点であると述べた[3]

パッケージ登場機体

  • ゴーダンナー ツインドライブモード(神魂合体ゴーダンナー!!)
  • ダンクーガ ノヴァ(獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ)
  • イクサーロボ(戦え!!イクサー1)
  • 鋼鉄ジーグ(鋼鉄神ジーグ)
  • コン・バトラーV(超電磁ロボ コン・バトラーV)
  • ガイキング(ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU)
  • VF-25F メサイアバルキリー(マクロスF)
  • 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 試験初号機(ヱヴァンゲリヲン新劇場版)
  • デスティニーガンダム(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
  • ラインバレル(鉄のラインバレル)

システム

ここでは、本作特有のシステムや新規追加・変更されたシステムについて解説する。シリーズ共通のシステムについてはスーパーロボット大戦シリーズのシステムを参照。

パートナーバトルシステム
2体のユニットを一つのパートナーユニット(PU)として編成できる。前作の『スーパーロボット大戦K』(以下『K』)同様のシステムだが、今回からはマップ上で自軍の他のユニットと隣接することで、メインユニットやサブユニットを隣接相手と入れ替えることができるようになったほか、新たにメイン・サブユニットがそれぞれ個別に敵のメイン・サブユニットを攻撃する「個別攻撃」が追加された。
さらに『K』ではPU編成時しか援護防御が受けられなかったが、今作ではPUを編成してないシングルユニット(SU)時の場合は、隣接機体からの援護攻撃・防御を受けられるようになるなど様々な面が変更されている。
アタックコンボシステム
SUかつ、パイロットの特殊スキルに「アタックコンボ」があれば使用可能。「アタックコンボ」のレベルに合わせて一度に複数数の敵を攻撃できる。これも基本は『K』と同じだが、発動条件が『スーパーロボット大戦W』までのコンボシステムの仕様(敵ユニット同士が隣接していないと発動不可)に戻り、また敵PUの数によって攻撃力にマイナス補正がかかるなど性能面で大幅に下方修正が施された。
パートナー能力システム
第4次スーパーロボット大戦』以来定番システムとなっていた「強化パーツ」に代わり、本作が登場となる機体強化システム。各機体ごとに機体能力(武器攻撃力・照準値・移動力など)に補正が付く「機体ボーナス」が設定されており、PUを組んだ際にパートナー機に対しても補正が反映されるというもの。また機体ボーナスは特定条件(5段階、および10段階まで改造した際)を満たすことでボーナスの強化[† 2]および更なるボーナス[† 3]が付く場合がある。
既存システムの一部変更
  • スーパーロボット大戦J』以来任天堂携帯機シリーズに搭載された「お気に入りシステム」「主人公の精神コマンドを自由に設定できる周回要素」や「ダブルスロットシステム」が廃止されている。
  • 精神コマンドは各パイロットとも最大5つまで習得する。与えるダメージが増加する「熱血」「魂」を覚えるレベルが引き上げられた、最大精神ポイントの減少など、大幅に下方修正が施された。
  • 機体改造は当初5段階までしか行えず、23話後に10段階改造が可能になる。なお一度クリア後のデータなら最初から10段階まで改造できる。

オリジナルキャラクター

南雲一鷹(なぐも いちたか)
搭乗機体・ラッシュバード
主人公である15歳の少年。『鉄のラインバレル』のメインキャラクター達とは級友。
AL-3アリス
搭乗機体・ラッシュバード(サブパイロット)
一鷹と共にラッシュバードに乗り込む、グライフ博士の造った家政婦アンドロイド。口癖は「まったく問題ありません!」。
悠凪・グライフ(ゆうなぎ・グライフ)
搭乗機体・ストレイバード
グライフ博士の孫で、一鷹にとっての兄のような存在。ストレイバードを駆り、ライバルとして立ちはだかる。
HL-0ハルノ
搭乗機体・ストレイバード(サブパイロット)
悠凪のパートナーである、アリスとは同系列のアンドロイド。
クラール・グライフ
一鷹の後見人である科学者。
ルド・グロリア
本作の最終ボス。詳細はGreAT社#人物を参照。

スタッフ

プロデューサー
宇田歩、寺田貴信、じっぱひとからげ、渡部隆、後藤能孝
ディレクター
赤羽仁
オリジナルメカニックデザイン
山根理宏、露木篤史
オリジナルキャラクターデザイン
Chiyoko
シナリオプロット
楠田文斗
シナリオ
光なる、岸本みゆき、小林徹也、中川直人、加藤陽一、野村彩、上原りょうこ
作曲/編曲
鶴田勇気、花田雅樹、Dahna

プロモーション

キャラホビ2010

2010年8月28日 - 29日に幕張メッセで開催されたキャラホビ2010 C3×HOBBYに、本作が出展され第1弾PVが公開された[4]。プロデューサーの宇田歩および声優の池澤春菜、緑川光、相沢舞によるトークショーが行われている。

東京ゲームショウ2010

2010年9月18日に、東京ゲームショウ2010メインステージにて「新作ロボットゲームスペシャルステージ」が開催された[5]。バンダイナムコゲームスのロボットタイトルである『スーパーロボット大戦L』、『劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜 Hybrid Pack』、『ガンダム無双3』のプロデューサーが集い、ゲストの中村悠一と共にそれぞれのタイトルについてプレゼンテーションを行った。

テレビCM

『鉄のラインバレル』の主人公である早瀬浩一を演じる柿原徹也がナレーションを担当している。

購入特典

予約特典はオリジナルマルチケース[5]

関連商品

攻略本

脚注

注釈

  1. ^ 派生作である『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』、『無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ』、『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』、『スパロボ学園』を含めると7作目にあたる。
  2. ^ 補正値の上昇や地形適正の強化など。
  3. ^ 一例として『超電磁ロボ コン・バトラーV』のコン・バトラーVは5段改造以降、一定ダメージを軽減するバリアが搭載される。

出典

  1. ^ a b ラインナップ|スーパーロボット大戦 公式サイト[SRW]”. 2012年1月9日閲覧。
  2. ^ 『ファミ通ゲーム白書2012 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2012年。 
  3. ^ a b c 『スーパーロボット大戦L パーフェクトバイブル』エンターブレイン、2010年12月18日、362-367頁。ISBN 4047269883 
  4. ^ 「キャラホビ2010」幕張メッセ1〜3ホールで開催 -GAME Watch” (2010年8月30日). 2011年10月15日閲覧。
  5. ^ a b 「東京ゲームショウ2010」レポート。バンダイナムコ、新作ロボットゲームスペシャルステージ- GAME Watch” (2010年9月19日). 2011年10月15日閲覧。

外部リンク