アンダー・マイ・サム

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アンダー・マイ・サム
ローリング・ストーンズ楽曲
収録アルバムアフターマス
リリース1966年4月15日UK
1966年6月20日US
規格レコード
録音1966年3月6日 - 3月9日
ジャンルロック
ブルースロック
時間3分41秒
レーベルデッカ・レコードアブコ・レコードUK
アブコ・レコード(US
作詞者ジャガー/リチャーズ
作曲者ジャガー/リチャーズ
プロデュースアンドリュー・ルーグ・オールダム
その他収録アルバム
  • ギミー・シェルター (1971年)
  • ホット・ロックス (1972年)
  • マイルストーンズ (1972年)
  • ロールド・ゴールド (1975年)
  • スティル・ライフ (1982年)
アフターマス収録順
レディ・ジェーン
(3)
アンダー・マイ・サム
(4)
邪魔をするなよ
(5)

アンダー・マイ・サム』(Under My Thumb)は、1966年に発表されたローリング・ストーンズ楽曲。作詞作曲は、ミック・ジャガーキース・リチャーズ

概要

1966年発表のスタジオアルバムアフターマス』の収録曲として発表された。イギリスアメリカでは一度もシングル化していない(ただし、日本で独自にシングル・カットされている[1])。この曲の大きな特徴であるマリンバブライアン・ジョーンズによるものである。「どんな女も俺の言いなり」という内容の歌詞がフェミニストからの攻撃対象にされた事もあるが、ジャガーはこれについて「あれはちょっとしたジョーク・ナンバーで、実在する女性を指してるんじゃなく、カリカチュアなんだ」と弁解している[2]。コンサートでは度々取り上げられ、また複数のコンピレーション・アルバムにも収録されている。

参加ミュージシャン

[3]

コンサート・パフォーマンス

発表当時の1966年より、ストーンズのコンサートのレパートリーに入れられており、以降コンスタントに披露され続けている。公式ライブ盤では、『ガット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット!』(1966年)、『スティル・ライフ』(1982年)、 『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト(40周年記念エディション)』(2009年)に収録されている。1969年のアメリカツアーでも演奏されたが、ツアー最終日の「オルタモントの悲劇」で名高いオルタモント・フリーコンサートでは、この曲の演奏中に観客の一人がイベントの警備を務めていたヘルズ・エンジェルスのメンバーに殺害される事件が起きた。映画『ギミー・シェルター』に、その一部始終が克明に記録されている。なお、文献の中には「悪魔を憐れむ歌」の演奏中に殺害事件が起きたとするものもあるが、誤りである。

カバー

ミュージシャンによるカバーバージョンが幾つか発表されている。1967年にジャガー、リチャーズ、ジョーンズの3人が薬物所持で逮捕された際、ザ・フーがストーンズを救援するために、この楽曲をカバーし、シングルリリースした(A面も、同じくストーンズのカバーである「ラスト・タイム」)。ほか、イギリスではウェイン・ギプスンボブ・ゲルドフブームタウン・ラッツアメリカ合衆国ではデル・シャノン日本ではザ・タイガースルースターズなど多数のカバー音源が存在する。

収録アルバム

脚注

  1. ^ Rolling Stones, The - Under My Thumb (Vinyl) at Discogs:
  2. ^ SIGHT VOL.14 特集「ロックの正義!!ストーンズ全100ページ」株式会社ロッキング・オン(2003年)、50頁。
  3. ^ Under My Thumb: