JRゲートタワー

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JRゲートタワー
JR GATE TOWER
名古屋駅桜通口から望むJRゲートタワー (手前:低層棟・奥:高層棟、2017年1月)
名古屋駅桜通口から望むJRゲートタワー
(手前:低層棟・奥:高層棟、2017年1月) 地図
施設情報
所在地 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番3号
座標 北緯35度10分19.5秒 東経136度52分58秒 / 北緯35.172083度 東経136.88278度 / 35.172083; 136.88278座標: 北緯35度10分19.5秒 東経136度52分58秒 / 北緯35.172083度 東経136.88278度 / 35.172083; 136.88278
状態 完成
竣工 2017年3月[3]
開業 2016年11月(オフィス)
2017年4月(商業施設)[1][2]
用途 オフィス商業施設ホテルバスターミナル駐車場駅施設
建設費 約1200億円(総事業費)
地上高
高さ 220.0m
最上階 46階
各種諸元
階数 地上46階地下6階(高層棟)
地上15階地下6階(低層棟)
敷地面積 約11700 m2
建築面積 10,514
延床面積 265,010
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造
エレベーター数 15基(高層棟)
3基(ホテル専用)
8基(低層棟)
駐車台数 約300台
関連企業
設計 デザイン・アーキテクト:コーン・ペダーセン・フォックス
企画・調査設計・基本計画:ジェイアール東海コンサルタンツ(マスターアーキテクト)
基本設計:名古屋駅北部開発ビル(仮称)基本設計共同企業体(ジェイアール東海コンサルタンツ日建設計
実施設計:名古屋駅新ビル(仮称)実施設計共同企業体大成建設日建設計ジェイアール東海コンサルタンツ
施工 名古屋駅新ビル(仮称)新設他工事共同企業体(大成建設・鹿島建設
デベロッパー 東海旅客鉄道
ジェイアールセントラルビル
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JRゲートタワー(ジェイアールゲートタワー)は、愛知県名古屋市中村区にある超高層ビルである。

概要

東海旅客鉄道(JR東海)が2008年に発表した名古屋ターミナルビル再開発計画「JRゲートタワー建設事業[注 1]」に基づいた建造物で、建設は北隣の名古屋中央郵便局(名古屋駅前分室)跡地の再開発事業「JPタワー名古屋建設事業[注 2]」によって完成した「JPタワー名古屋」と同時期に進行した[4][5][6]オフィス部分が2016年11月7日に先行開業し[1][7]商業施設(一部除く)・ホテル2017年4月17日にオープン[8]

地上46階、地下6階、高さ220.0mの超高層ビルであり[9]、地上15階までの低層階(商業施設部分)がJRセントラルタワーズジェイアール名古屋タカシマヤ)と接続される以外に、地上2階の歩行者用通路ではJPタワーからセントラルタワーズまでが一続きになり、名古屋駅ペデストリアンデッキ部)からJPタワーのオフィスエントランスへのアクセスを確保した形となる。

従来2層に渡っていたバスターミナルは1階に集約され、新たに「名古屋駅バスターミナル」となった。当ビルの工期中、各バスのりばは周辺の大通りに分散させており、これに伴って歩道を拡幅し道路上に臨時バス停を設けるなどの改修が行われた。また、高速バスなどの長距離路線は名古屋駅西側の太閤通口に全面移転させた上で、新たに同路線向けの仮設施設を建設して運用している。

地階は6階層(基礎底:G.L.(地盤面)約-34m)まで建設されているが、地下5・6階を2027年開業予定のリニア中央新幹線名古屋駅の一部として利用する[7][10]。その他は機械室や集荷施設以外に使用用途を明らかにしていない。なお、地下1階で接続する地下街は2015年7月に「テルミナ」から「ゲートウォーク」に名称を変更している。

2018年度には隣接するJPタワー名古屋とともに、日本建設業連合会が主催する第59回BCS賞を受賞した[11]

テナント

主なテナント構成

地下1階~8階部分には、セントラルタワーズへ入居しているジェイアール名古屋タカシマヤの増床店舗「タカシマヤ ゲートタワーモール」が出店している。タカシマヤ ゲートタワーモールは百貨店というより若者向けのアパレルやカフェなどを中心としたファッションビルのようなテナント構成の専門店街である。9・10階にはビックカメラ[注 3][12][13]、11階にユニクロジーユーが揃って出店。12・13階はJRセントラルタワーと連続する形で、37の飲食店で構成される「ゲートタワープラザ レストラン街」[14]、15階をJRセントラルタワーズと接続されるスカイストリート、オフィスエントランス、ホテルフロント及びホテルレストラン、18~24階をジェイアール東海ホテルズ系列のホテル「名古屋JRゲートタワーホテル」、26~44階はオフィスフロアとした。

写真集

主なオフィステナント

沿革

年表

  • 2010年(平成22年)2月10日 - JR東海は名古屋駅周辺のオフィス需要等を再検証した結果、名古屋ターミナルビル建替計画を一部見直しして、当初予定していた地上55階建・高さ260m・延床面積28万平米から規模を縮小し地上46階建・高さ220m・延床面積26万平米に変更すると発表[15]
  • 2012年(平成24年) - 夏まで名古屋ターミナルビルの解体工事を行った。直下の浅い位置に名鉄新名古屋地下トンネルが通っており、このトンネルを保護するため、名古屋ターミナルビル解体工事の終盤からJRゲートタワー基礎工事の間にかけて「名鉄線函体防護工事」と称する防護工事が並行して行われた。構造的にはJRゲートタワーの地下1・2階を名鉄名古屋本線が縦断している[16]
  • 2015年(平成27年)12月7日 - 上棟式が行われる[17]
  • 2016年(平成28年)11月7日 - オフィス部分が開業[1][7]
  • 2017年(平成29年)
    • 3月3日 - 15階に入居するスターバックスコーヒーが先行オープン。地上から70mの「日本で一番高いスタバ」とされた[18][19]
    • 3月30日 - 竣工式が行われる[3][20]
    • 4月7日 - 商業施設のうち、ビックカメラ・ユニクロ・ジーユー・ゲートタワープラザ レストラン街が先行オープン[21]
    • 4月17日 - タカシマヤ ゲートタワーモールとJRゲートタワーホテルがオープン。

写真集

参考資料

脚注

注釈

  1. ^ ビル名称の決定以前は「名駅一丁目1番計画南地区(仮称)建設事業」とされていた。
  2. ^ 当初は「名駅一丁目1番計画北地区(仮称)建設事業」の呼称を使用。
  3. ^ 当初はヨドバシカメラが入店する予定だったが、ビル自体の工期に遅れが発生したことから2015年(平成27年)5月24日に出店の取り止めを発表した。その後、ヨドバシカメラは松坂屋名古屋本店南館の一部フロアへ出店を発表、同年10月29日に開店した。

出典

  1. ^ a b c “JR東海 JRゲートタワーが開業”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年11月7日) 
  2. ^ JRゲートタワーの進捗等について、JRゲートタワー公式サイト、2016年2月14日
  3. ^ a b “JR東海ら2社/JRゲートタワー(名古屋市中村区)が完成/施工は大成建設ら”. 日刊建設工業新聞. (2017年3月31日). http://www.decn.co.jp/?p=90326 2017年4月10日閲覧。 
  4. ^ 名駅一丁目1番地区における「まちづくり基本構想」について”. 東海旅客鉄道. 2009年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月22日閲覧。
  5. ^ 名駅一丁目1番地区における「まちづくり基本構想」について(平成20年12月22日)、東海旅客鉄道
  6. ^ 【開発】名古屋駅前にタワービル2棟が出現、総延べ床は47万m2”. 日経不動産マーケット情報 (2009年1月15日). 2009年5月27日閲覧。
  7. ^ a b c 名駅前に「立体都市」 JRゲートタワー、一部開業へ”. 中日新聞 (CHUNICHI Web) (2016年10月30日). 2016年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月30日閲覧。
  8. ^ 名古屋駅の新たな名所に JRゲートタワーが全面開業”. 朝日新聞 (朝日新聞デジタル) (2017年4月18日). 2017年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月1日閲覧。
  9. ^ JRゲートタワーについて 06 | 概要 JRゲートタワー(JRセントラルタワーズ)、2015年11月10日閲覧。
  10. ^ 「JRゲートタワー建設事業に係る事後調査計画書(供用開始後)」、7頁
  11. ^ 第59回受賞作品 名駅一丁目1番計画(JRゲートタワー、JPタワー名古屋)”. 日本建設業連合会. 2018年9月2日閲覧。
  12. ^ JR東海の名駅前新ビルにビックカメラ メ~テレ、2015年5月14日。
  13. ^ ビックカメラ、名古屋駅前JR高層ビルに出店 ヨドバシが断念、日本経済新聞、2015年5月14日
  14. ^ JRゲートタワーの進捗等について(レストラン、スクールの入居について)” (2015年11月11日). 2016年5月4日閲覧。
  15. ^ “JR、「名古屋駅新ビル」計画縮小 40メートル低く”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2010年2月11日) 
  16. ^ 「JRゲートタワー建設事業に係る事後調査計画書(供用開始後)」、7-8頁
  17. ^ JRゲートタワーの上棟について 東海旅客鉄道、2015年12月7日(2015年12月9日閲覧)
  18. ^ 日本で一番高い場所にある「スタバ」、名駅・JRゲートタワーに、名駅経済新聞、2017年2月20日
  19. ^ 地上70メートル、日本一高いスタバ 名古屋駅前ビルに3日オープン日本経済新聞、2017年3月1日
  20. ^ “JR東海 「JRゲートタワー」が竣工”. 交通新聞 (交通新聞社). (2017年4月3日) 
  21. ^ “名古屋駅新駅ビル「JRゲートタワー」にビックカメラオープン。擬人化“なごやげーとたん”も”. AV Watch. (2017年4月3日). https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1052791.html 2017年4月10日閲覧。 

関連項目

外部リンク