F-ZEROの登場人物

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F-ZEROの登場人物(エフゼロのとうじょうじんぶつ)では、任天堂コンピュータゲームF-ZERO』シリーズおよびテレビアニメF-ZERO ファルコン伝説』に登場する架空のキャラクターを記述する。

『F-ZERO』本編の登場人物[編集]

マシンスペックは『F-ZERO GX』および『F-ZERO AX』のもので記載している。性能評価はボディ/ブースト/グリップ性能の順。Aが一番良く、Eが一番悪い。

年齢は、『GX』当時のもの(『F-ZERO X』はその1年前)。「声優」は注記していない限りアニメ版『ファルコン伝説』のもの(『GX』では全員英語音声)。

初代より登場[編集]

取扱説明書において各キャラクターの詳細が記載されているが、ゲーム画面上には一切登場しない。

キャプテン・ファルコン (Captain Falcon)
声 - 田中秀幸堀川りょう大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
37歳。ゲーム版の主人公で、アニメ版にも重要人物として登場。
ドクター スチュワート (Dr. Stewart)
声 - 飛田展男
42歳。本名はロバート スチュワート (Robert Stewart) 。もともとは優秀な外科医だったが、科学者だった父ケビン スチュワートの死を契機に、父の遺したゴールデンフォックスを駆りレーサーに転向する。すでに10年以上グランプリに参戦している常連で、いぶし銀のテクニック、通好みのパイロットとして人気が高い。4年前の大事故の際、悲惨を極めながら一切の死者が出なかったのは、緊急医としての彼の腕によるところが大きいと言われている。身につけている赤いマフラーは友情の証として友人たちと購入した物。優勝インタビューでは、度々ナルシストでキザな一面も垣間見せている。
搭乗マシンはゴールデンフォックス (GOLDEN FOX) 。製作:ケビン スチュワート、エンジン:GF-2614×4、重量:1,420キログラム、性能評価:D/A/D、No.3。初代『F-ZERO』のみ重量は1,020キログラム。加速性能や旋回性能に優れるドリフト型マシン。最高速度は低いがブースト性能は高いのでグランプリで困ることはない。若干の重量はあるが、接触には弱い。
アニメ版
2月14日生まれで、血液型はAB型。ゲームと同じく元医者のパイロットで医者としての技術を銀河警察に見込まれた。他にも遺伝子工学、ロボット工学にも精通している。性格は穏やかながら何事にも動じず常に冷静沈着。どちらかと言えば無口な方。的確な判断力を持ち、神経に隙がない。高機動小隊にまとめ役として所属し、リュウやジョディの突っ走りがちな性格を宥めたり、小隊内のよき相談役となっている。医者としての能力は高く、コールドスリープされたリュウを蘇生させたり、友人のロイをサイボーグ『マイティー ガゼル』として復活させたりしている。
アンディ サマーやロイ ヒューズと交流が深く、46話でファルコン伝説をリュウに語る際にキャプテン ファルコンの正体を知っていたことが明かされた。
ピコ (Pico)
声 - 望月健一
自称124歳(初代SFC版では34歳)。デスウインド出身。元ポリポト軍の軍人で、現在は軍基地の近くに小さな店を出している。しかし、ごく一部で彼の裏の顔は有能なヒットマンではないか、との噂が囁かれていた(『GX』では大っぴらにヒットマンと名乗るようになっている)。性格は攻撃的だが、それを抑える冷静さも持つ。レース上でも攻撃的な走りを見せ、『GX』の4年前に起きた大事故の一因ではないかとも言われている。ナイフコレクションが趣味で、好物は血のしたたるレアなステーキ。サインは何故か赤い文字で書かれている。
初代及び『X』での一人称は「私」で、話し方も知的な雰囲気を持っていたが、『GX』のインタビュー時では一人称が「オレ」になる等性格が一転した(ただし、ムービーでは冷静にトレーニングをしている)。
搭乗マシンはワイルドグース (WILD GOOSE) 。製作:サージェント リピト、エンジン:ES8302×3、重量:1,620キログラム、性能評価:A/B/C(『X』のみB/B/C)、No.6。非常に頑強なボディを持っており、攻撃的な走りをすることができるマシンだが、それ以外は概ね並みか並み以下の性能。『GX』では表示上の性能よりもブースター性能が著しく低下しており、旋回性能も低く挙動が不安定なため上級者向けマシンとなっているが、『ファルコン伝説』、『CLIMAX』では表示上の性能が忠実に再現されているため頑丈で速いドリフト型マシンに変貌する。
アニメ版
ゲームと同じくヒットマン。特に狙撃の能力は高く、レース中のF-ZEROマシンに小型爆弾を撃ち込む程(10話より)。ダークミリオンからの依頼を受けて登場する事が多い。15話でのジョン タナカ暗殺計画の際は宅配便の配達員やタクシー運転手に変装している。
サムライ ゴロー (Samurai Goroh)
声 - 岩田安宣大塚明夫(大乱闘スマッシュブラザーズX)
45歳。この時代にしては珍しい和風な人間(日系人)。常に日本刀を肌身離さず所持している。表向きは賞金稼ぎだが、本当の姿はレッドキャニオンをアジトとする悪名高い宇宙盗賊団のボス。大きく「激」と書かれたシャツを着ている。賞金稼ぎとしても手柄を立てようとしているが、いつもいいところでキャプテン ファルコンに獲物を横取りされるため、彼を(勝手に)ライバル視している。F-ZERO参戦の理由も、彼をレースで打ち負かすため。悪党だが、ヌケた一面もあり、憎めない人物。本人はファルコンを狙っているだけなのだが、なぜかゴロー自身は他の様々なパイロットの話題に挙がる、良くも悪くも目立つ人物である。また、アントニオガスターからは復讐の対象として恨まれている。『GX』で優勝した際には、大勢の観客や視聴者の前で自らが盗賊団ボスであることをカミングアウトした。また、優勝賞金はカジノで100倍に増やす事を公言している。サインは自身の手形をサインとしており、ミスター ゼロにサインを依頼された際は何枚でも持って行くよう薦めている。
GXのムービー中で明らかになったことだが、太った体型に似合わず、バック転を軽くこなすなど、運動神経は良いようである。
大乱闘スマッシュブラザーズX』ではアシストフィギュアとして登場。走ったり飛んだりしながら日本刀を闇雲に振り回し、他の相手を斬りまくる。海外版でも日本版と同じ声優を起用している。
搭乗マシンはファイアスティングレイ (FIRE STINGRAY) 。製作:トラエモン エチゴヤ、エンジン:RS-5060×2、重量:1,960キログラム、性能評価:A/D/B、No.5。炎のペインティングが特徴的。初代においては最高速が全マシン中最高、ブースト中も動作が安定、横滑りも一切なくコーナリングも強いとかなり高性能。唯一の欠点は加速が悪く、一度大きく減速するとブーストを持っていない限り復帰が困難なこと。マシンの動きに合わせてヒレが動くという地味なギミックが搭載されている。減速を余儀なくされるコースは苦手だが、速度とコーナリングを両立した、扱いやすく速い重量級マシンである。『GX』では表示上の性能よりもグリップ性能が減少し、コーナリング時に若干の横滑りがあるため操作性が悪くなっている。『ファルコン伝説』、『CLIMAX』では『初代』、『X』と概ね同様の特徴を持ち、最高速度はブラックブルに次ぐ程であるが、『ファルコン伝説』では旋回力が重量に依存するため旋回力が低くくなった。初代では4台あるマシンで唯一前照灯が搭載されていた。
アニメ版
宇宙盗賊団のボスである事はゲームと共通だが、性格はゲームに比べると非常に義理堅く渋い役どころとなっている。「盗みはするが殺しはしない」いわゆる不殺をモットーに悪い事ばかりしているが、リュウには信用されており、よく協力する(その際、リュウを何度か仲間に誘おうとしたが断られている)。宇宙船「ゴウジンマル」を所持しており、先端に取り付けられた巨大な刀はコクピットのゴローの動きに連動する。なお、ファイアスティングレイの色を塗ったのはリサらしい。腰に日本刀(750年前の業物で切れ味は鋭い)を携えていて、鉄の檻を一振りで粉々にしたり、壁の一部を円状に切り倒すなど、剣術にも長けている。その力で人を傷付ける事は一切していないが、終盤では一度だけゾーダと剣で打ち合う場面を披露した。
ゲーム版と違いキャプテン ファルコンとは全く絡まないが、「バートのF-ZERO教室」によるとファルコンを一方的にライバル視する設定自体は存在する模様。GBA版『ファルコン伝説』ではファルコンとの絡みがあるが、こちらでの性格はゲームに準じたものとなっている。
シャツに書かれている文字は「刀」で、上着の背中にも同じように書かれている。だが、後半のエピソードおよびDVDのジャケットでは「激」になっていたり、ゲーム『F-ZERO CLIMAX』では「刀」のままだったりと、統一されていない。

『F-ZERO X』より登場[編集]

マイティー ガゼル (Mighty Gazelle)
声 - 藤本隆行
37歳。『X』での名前はエムエム ガゼル (MM Gazelle) 。グランプリを一時中止に追い込んだ大事故において、最も深刻な被害を受けたパイロット。奇跡的に命を取り留めた彼は、失われた肉体を機械で補い、サイボーグとして復活した。彼女がいるらしいが、無論その彼女までもサイボーグではない。サイボーグになったことで、死をも恐れない彼の走りに、ますます磨きがかかっている。『GX』では前回の『X』グランプリでの反省点を踏まえ、反応神経系統のパーツを最新式に変更し、外装も少し換え、さらにバイクへの変形機能も追加した。一度事故にあっているせいで、グランプリに参戦しようとするたびに周囲から心配されている。笑いすぎると、腹筋が無いのに腹が痛くなる。『GX』では色を変えると、金ピカにもなる。
『F-ZERO X』ではマスタークラス優勝後に彼のサイボーグ化以前の姿を見ることができる。
搭乗マシンはレッドガゼル (RED GAZELLE) 。製作:サイバスティック社、エンジン:CY96-Z1×1、重量:1,330キログラム、性能評価:E/A/C、No.1。ボディ強度は貧弱だが、加速性能と最高速度は並み以上で、ブースト性能に優れている。グリップ性能は低くないもののドリフト走行向けのマシン。
アニメ版
正体は銀河連邦の優秀スパイにしてクランク ヒューズの父親、ロイ ヒューズ。キャプテンファルコンの正体を知っている数少ない人物でキャプテンファルコンの友人でもある。
とある事件で肉体を失い、脳細胞だけがダークミリオンに保存されていたが、28話で連中の罠により監禁されたスチュワートの手でサイボーグとなり復活した。その際にダークミリオンに利用され、スチュワートにメモリーを消去されている。ただし、一連の出来事はブラックシャドーがスチュワートの遺伝子工学技術を盗み、ブラッド ファルコンを製作するためのフェイクに過ぎなかった。
34話にて再登場した際に全ての記憶を抹消されて修繕される。ある出来事で本来の記憶を取り戻した後、ゾーダがレース場に落とした爆弾からクランクを守るために自分の身を挺して爆発に巻き込まれてしまい、再起不能となってしまう。ガゼルの残骸の元で泣きじゃくるクランクにスチュワートは「どんなに時間がかかっても君のお父さんは私が必ず蘇らせて見せる」と約束した。そして最終回の5年後の世界では約束を果たして元の人間の姿に戻っており、リュウの跡を継ぐ息子をクラッシュと共に見守る姿が描かれている。
ジョディ サマー (Jody Summer)
声 - 井上喜久子
25歳。銀河宇宙連邦の戦闘機パイロット。赤いボディアーマーを身に付けている。F-ZEROパイロットとしての経験はまだ浅いが、操縦センスは抜群。前回の『X』グランプリでの功績を称えられ、ミス銀河宇宙連邦を受賞した。最近はCMの出演依頼なども多い。エステが趣味。オクトマン曰くタコが嫌いらしい。『X』でCPUが彼女を操作している場合は、同僚のジョン タナカと併走し、オクトマンを執拗に狙っていることがある。ファルコンに好意を抱いている様子。
搭乗マシンはホワイトキャット (WHITE CAT) 。製作:銀河宇宙連邦 軍用機研究開発部隊、エンジン:FGS-E005S×4、重量:1,150キログラム、性能評価:C/C/A、No.2。銀河宇宙連邦の軍用機研究部が、様々な環境での実戦データを元に開発したマシン。旋回性能とグリップ性能に特に優れており、少し挙動が独特だがどんなコーナーも楽に曲がることができる。全体的にバランスのよい性能を持っているマシンなので、テクニカルなコースも安定して走れる。
アニメ版
銀河連邦高機動小隊の隊長。2月21日生まれで、血液型はB型。小隊所有の宇宙船「ギャラクシーランナー」の指揮も取り、遠隔操作可能なリモコンを所持している。リュウ スザクをこの時代に目覚めさせたのは彼女である。過去のゾーダが起こした事件で重傷を負い、体の半分がサイボーグと化している。過去のトラウマから、目的のためには犠牲を厭わない非情な面を持ち合わせているが、高機動小隊のメンバーを時に厳しく、時に優しく見守る頼もしい存在。反面、真面目すぎて融通の利かない所があり、料理は苦手らしい。ファルコンハウスに来た事は全く無かったが、38話でクランクに誘われて以降、たまに訪れるようになった。好物はチーズフォンデュワインで、趣味は仕事。
バート レミングは、ゾーダが起こした事件で殉職したと思われた兄、アンディ サマーである。38話でのバート レミングとの対面やキャプテン ファルコンからの忠告でアンディ サマーが生きているとの確証に至り、42話でクランクからキャプテン ファルコンの正体がバート レミングであることを知る。終盤ではキャプテン ファルコンの事を「兄さん」と呼んでいるが、実際にキャプテン ファルコンからジョディに自分の正体を打ち明ける場面は描かれていない。
ダークマターリアクターから救出したハルカをキャプテン ファルコンから託された後に交わされた会話が兄アンディとの最後の会話となった。
ダークマター消滅後に宇宙空間に浮遊したキャプテン ファルコンのヘルメットをリュウに託し、キャプテン ファルコンとして使命を全うした兄アンディを誇りに生きていくことを涙ながらに誓う。
ババ (Baba)
声 - 大和武志→岩田安宣
19歳。惑星ジャイアンの大自然の中で育った野生児。その野生の勘と柔軟な肉体のため、パイロット選考委員会にスカウトされた。ダンスが得意。『X』ではコースアウト時の悲鳴が女性の声になっているが、彼は男性である。また、オカマ口調であり、『GX』ではさらにオカマキャラとして強調されている。
優勝賞金で故郷に自身の銅像を作るのが夢らしい。
搭乗マシンはアイアンタイガー (IRON TIGER) 。製作:F-ZEROパイロット養成所 マシン制作室、エンジン:RF-2E-SD×2重量:1,780キログラム、性能評価:B/D/A、No.4。重量が重くブースト性能と加速性能に若干問題があるが、最高速度・ボディ強度・グリップ性能は優れているので扱いやすいマシン。
アニメ版
世間知らずな所をゾーダの口車に利用されて、ダークミリオンの偵察員、組織とブラディーチェーンとの架け橋として暗躍。なお、初登場の時は普通の男言葉だったが、後半で再登場した時にはオカマ口調になっていた。そのビッグマウスぶりは、マイケル チェーンに「信用が持てない」と思わせるほどである。ジャックとブラディーチェーンのいざこざの後、銀河連邦に逮捕されるが、その後も普通に登場している。最終的にはダークミリオンを離反し、最終話終盤の5年後の世界ではレースに乱入してきたゾーダに対して、ザ スカルと共に狼狽えていた。
オクトマン (Octoman)
声 - 大和武志
88歳。銀河宇宙連邦と対立している惑星タコラ出身。タコラ星は現在、銀河宇宙連邦との抗争が長期化している事で四面楚歌の状況になり、経済的危機に陥っている。そのため、彼はレースで賞金を稼いで、家計を圧迫している子供たちの養育費を集めるだけでなく、タコラ星の未来を変えようと参戦している。全宇宙で食べられているタコを救うのが彼の夢らしい。自分を動物にたとえるとしたらゾウ。語尾に「ダ〜コ」を付けるのが口癖。サインは自身の墨をインク代わりにして書いている。休日はスルメの様に日光浴し、後に海水を浴びるとの事らしい。『GX』の専用ムービーではボディービルダーコンテストに出場するも、低評価だった挙句観客から大ブーイングを受け、逆上して観客に襲い掛かった。
スターフォックス コマンド』には、同名のキャラクターが悪役として登場している。容姿は本家と酷似しているが、手足の数などが異なる。
搭乗マシンはディープクロー (DEEP CLAW) 。製作:クロスミノフ宇宙造船、エンジン:OCT-108×2+ASHI-24×2、重量:990キログラム、性能評価:B/B/C、No.8。マシンナンバーが8なのは、タコの足が8本だからと言われている。故郷の惑星タコラでは高度な科学技術が無いため、中古のF-ZEROマシンを買い取りオクトマンが運転しやすいようにコックピットを改造している。軽量で癖がない扱いやすいマシン。GBA版『ファルコン伝説』に限り、驚異的なジャンプ性能を持つ。
アニメ版
惑星タコラのために参戦していることはアニメでも同じだが、勝利には程遠く借金が重なるばかり。結局ゾーダの誘惑に負けて、仕方なくダークミリオンになる。子供が100人おり、故郷には自分が優勝ばかりしていると嘘の報告をするのがやっと。バイオ レックスとは仲が良く、タッグを組む。稀にスカルとトリオを組む事もある。
24話で惑星タコラから友人のタコハポン(声 - 飛田展男)率いる代表団が応援に来たレースでは、今度こそ優勝するべく終盤からゾーダの命令を無視してトップに立つが、あと2周でエナジー切れを起こしてしまう。しかし、珍しく参戦し張り切っていたジョン タナカがゴール目前でバイオレックスとの交戦の末スピン、リュウ達がそのまま巻き込まれ、まぐれながらも念願の初優勝を果たす。その後渡された優勝賞金はダークミリオンには渡さず、歓迎会の会場で使ったファルコンハウスへ全額電子マネーで振り込み、残った賞金は全て惑星タコラの応援団にお土産代として持たせた。なお、タコハポンがたこ焼きを食べているシーンがあるが、24話の脚本を担当した小山高生曰く「『タコのような宇宙人』だから共食いではない」らしい。
最終決戦では故郷への気がかりと高機動小隊の侵入阻止の捨て駒扱いにされていることに嫌気がさしており、バイオ レックス、スカル、ババと共にダークミリオンを離反した。
ミスター イー・エイ・ディ (Mr. EAD)
声 - 岩田安宣
年齢不詳。謎の組織EADが開発したアンドロイド。ネオキョートシティで作られた。グランプリの参戦は完璧なアンドロイドを作るための過程でしかない。優勝賞金を使っての量産化がすでに始まっているとのことで、実際に『GX』の専用ムービーでは10体のEADがホールケーキを作って食べている。
任天堂のソフトウェア開発部署のひとつ、「情報開発本部」の英語での呼称がEntertainment Analysis and Development、略してEADであるほか、グレートスターの製作者「シーゲル キューポン」を漢字で書くと「茂 宮本」となる。また、顔もマリオに似ており、ベルトにはスターが付いており、ブーツにはキノコが付いている。サインを注文された際には手書きコピー機能のテストも兼ねて写真の様に鮮明な自身の自画像も添えている。
搭乗マシンはグレートスター (GREAT STAR) 。製作:シーゲル キューポン、エンジン:EAD152×2重量:1,870キログラム、性能評価:E/A/D、No.9。『GX』では「私の兄弟」で、Mr. EADの別個体から作られたと語っている。名前の通り性能はE・A・D。加速性能とブースター性能はかなり良いマシンだが、パイロットがアンドロイドなので操作性が軽視されており極端に扱いにくい。重量があるマシンな割にボティ強度も弱いので、超上級者向け。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』でも概ね同様の性能を持つ。
アニメ版
性能テストのため高機動小隊に配属されており、リュウたちと共に、ダークミリオンの野望を止めるため日々奮闘している。カタコトの口調で話し、一人称は「オイラ」。両足のジェットで空を飛べるなど、体には様々な機能が搭載されている。人を信じやすく、隠し事ができない性格。ケイトの歌が好きで、その身を犠牲にしてゾーダに脅迫されていた彼女を護衛した。その後、新たに作り直されてバージョンアップしており、40話では初優勝を果たした。
女性限定のレディースレースでは、女装でピーチのコスプレをしており、ジョディとルーシーの護衛に乗り気だったが、あまりに見た目がキツかったため待機に回された。
ジェームズ マクラウド (James McCloud)
声 - 三木眞一郎
32歳。やとわれ遊撃隊「ギャラクシードッグ」のリーダー。平和な時代のため、仕事がめっきり減ってしまい、F-ZEROグランプリの賞金目当てに戦闘機をF-ZEROマシンに改造して参戦。妻と幼い息子がいる模様で、特に息子を溺愛しているらしく、優勝賞金で息子に最新のF-ZEROマシンを買おうとしたり、将来の夢についての質問に「息子を自分以上の男に鍛えること」と答えている。好きな言葉は「友は一生の財産」。チームメイトとは篤い友情を結んでいるらしい。また、背中にあるチームのシンボルマークは彼自身がデザインしている。ミスター ゼロに最大のライバルは誰かと訊かれた際は「それは自分自身だ」と返している。
彼は『スターフォックス』シリーズの主人公、フォックス・マクラウドの父親と同姓同名のキャラクターである。キツネではなく人間の姿をしている点を除けば、服装やサングラスを掛けているところもほぼ同じ。『X』では角刈りに近い髪形をしていたが、『GX』及びアニメ版では、キツネの耳をモチーフにした髪型をしている。また、『F-ZERO X』ではマスタークラス優勝後に「キツネにつままれた気分だよ」とコメントしている。
搭乗マシンはリトルワイバーン (LITTLE WYVERN) 。製作:スペースダイナミクス社、エンジン:FGS-C024M×2、重量:1,390キログラム、性能評価:E/B/B、No.10。上記の通り、ギャラクシードッグの戦闘機をF-ZEROマシンに改造したもの。ボディ強度の弱さ以外は安定した性能で扱いやすい。このマシンを製作(ジェームズが改造を依頼)した「スペースダイナミクス社」も、『スターフォックス』シリーズに登場する企業と同名である。スペースダイナミクス社がF-ZEROマシンを制作するのはこのマシンが初めての試みであり、「戦闘機が持つ潜在的能力を如何にマシンに反映させるか」がポイントになった模様。
アニメ版
33話で登場。かつては軍隊に所属していた優秀なパイロット。だが、ある任務で上司からの裏切りに遭い、親友だったオドネルを失った日から人間不信になり、自分の利益のためだけに人を騙すことをしてきた。
高機動小隊やダークミリオンに軍隊仕込みの横暴な訓練を強要し、レースで互いに潰し合いをさせて優勝を勝ち取ったが、レース終了後に彼の計画を知ったダークミリオンに取り囲まれ、ピンチに陥った所をリュウ(ただ一人真面目に訓練を受けていた)に救われた。彼の過去を聞いたリュウからは彼のやり方がかつて自身を裏切った上官と同じだと決めつけ「あんたは間違っている」と咎めながらも「訓練は本物だった」という言葉を受け、本人は口には出さなかったが、その考えは徐々に変わっていった。
コーヒーのブレンドの好みはリュウと同じだが、ブラックで飲んでいた。だが、ラストではリュウと同じようにミルクを入れて飲んでいた。
33話での「バートのF-ZERO教室」では、7月13日生まれのA型で、『スターフォックス』シリーズに登場する惑星と同名のライラット系第3惑星コーネリア出身であることが紹介されたほか、ギャラクシードッグのメンバーであるペッピー・ヘアとピグマ・デンガー(共に『スターフォックス』シリーズに登場するキャラクターと同姓同名の人間キャラクター)もイラスト付きで紹介された。
ビリー (Billy)
声 - 相沢正輝
7歳。生物学上れっきとしたサル科。ロケットパイロットとしての訓練を受けて初めて宇宙に飛び出したサルが祖先である。生まれたときから様々な訓練を受け、グランプリに出場するまでになった。『GX』での優勝インタビューではやたらと金にうるさく、がめつい一面が強調されているが、それは豪邸と美人の嫁さんが欲しいという夢のために資金が必要なためである。『GX』および『AX』では、ベルトのバックルに『スーパーモンキーボール』のアイアイが描かれている。
搭乗マシンはマッドウルフ (MAD WOLF) 。製作:マッドヒヒ科学研究所、エンジン:CY95-F5×1、重量:1,490キログラム、性能評価:B/B/C、No.11。コンセプトは「サルにでも扱えるマシン」。マシンの性能は癖がなく扱いやすい。匂いによってパイロットに指示を出す等、独特のシステムを搭載している。
アニメ版
ダークミリオンのアタック要員。ゲームと違い気弱な性格で、一人称は「僕」。厳しい訓練とレースの邪魔をするだけの任務に嫌気が差し、組織を抜ける。高機動小隊に訓練所に残っている友達を助けて欲しいと嘘をつき罠に嵌めようとした。組織を抜けた理由は本当であり、リュウ達が罠を切り抜けた後は真実を話して真っ当なパイロットとして生きていくことを決意する。その後もレースに参戦しており、オクトマンとバイオレックスを蹴散らしつつゴールをするシーンもある。
GBA版によると、彼に負けたパイロットは翌日のメディアで「サル以下」と叩かれるらしく、アニメの活躍と大きく異なっている。
ケイト アレン (Kate Alen)
声 - 前田愛
30歳。アフロヘアーの黒人女性。オレンジのボディアーマーを身に付けている。過去数回、F-ZEROグランプリの開会式でオープニングソングを歌ったこともある歌姫。激しいダンスと迫力ある歌声で多くの客を魅了している。F-ZEROのスピード感に魅せられて歌うことよりも走ることを選んだ。だが、今でも歌手としての活動は続けている。6つ子の姉妹(もしくは影武者)がいる。『GX』のインタビューによると『X』の頃にはレッドキャニオンで野外コンサートも行っていたと語っている。
搭乗マシンはスーパーピラニア (SUPER PIRANHA) 。製作:チーム パワーボイス、エンジンOZ-P1×2、重量:1,010キログラム、性能評価:B/C/B、No.12。歌手から転向してきたケイトにも扱いやすく設計されている。マシンは最高速度は若干低いが軽量で、加速性能と旋回性能が高い。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では加速後に速度が減りにくいため、グリップ力の高さも合わさって狭いコースでの高速走行を可能とする。また、外の音を遮断し、コックピットで音楽を楽しめるよう設計されている。
アニメ版
年齢は25歳。我侭な性格という設定が追加された。ジョン タナカは彼女の大ファン。ゾーダに脅迫されていたが、彼女はそれに屈しなかった。利用される事に嫌悪感を抱き、その度に人間不信となっていったが、EADが必死で護衛したこともあって今は心を開いている(気の強さは健在)。15話では銀河連邦の一日署長を勤めたことが明らかになっており、自身のディナーショーにリュウとEADを招待していたが、彼女の大ファンであるジョン タナカのことは覚えていなかった。
声優の前田愛は、AiMの名で今作のエンディングテーマを担当している。
ゾーダ (Zoda)
声 - 辻親八
年齢不詳。地球征服を企む悪の怪人(人間離れした外見だが、一応地球人らしい)。アロー夫妻と抗争を繰り広げている。ファルコンにも賞金首として目をつけられており、危うく捕まりそうになったことがある。アドレナリンやドーパミンなどの内分泌物質を自由に増幅できる装置を身につけて、異常な力を発揮する。食人植物を育てるのが趣味。彼がなぜ地球征服を狙うのかというと、彼曰く「悪人の究極の夢だから」とのこと。『GX』でのマスタークラス優勝後のインタビューでは最近の出来事として、お笑い番組の出演依頼が多数来ているらしい。優勝した後はアロー夫妻を洗脳して地球征服の手伝いをさせるとのこと。また、優勝賞金は新兵器開発の資金として使うらしい。ファンは僅か5名しか居ないとの事。サインの際は自身の自画像も本人曰く「サービス」として添えている。
搭乗マシンはデスアンカー (DEATH ANCHOR) 。製作:秘密結社ナゾデス、エンジン:ZZ-2236×1、重量:1,620キログラム、性能評価:E/A/C、No.13。秘密結社ナゾデスが銀河宇宙連邦から盗み出した惑星間弾道ミサイルを改造して作り上げられたマシン。マシンのベースは最終兵器として利用する予定だったミサイルなので、ミサイルの起爆装置がそのまま残されている(レースには関係ない)が、ゾーダはその事実を知らない。最高速度とブースト性能が優れているが、操作性とボディ強度に難がある。『GX』で最高速重視セッティングにした際の最高速度はブラックブルに匹敵するが、コーナリング時に横滑りしやすく、挙動が不安定である。アニメ版や『CLIMAX』でのブースト使用時のオーラは赤色。
アニメ版
年齢は42歳で、本名はゾーダック ストロベリー。5月19日生まれで、血液型はRh-のO型。150年前の凶悪犯罪者。多数の部下を連れて破壊と悪行の限りを尽くしていたが、当時警察官だったリュウに逮捕され死刑囚として投獄されていた。しかし脱獄して追跡していたリュウを罠に嵌め、コールドスリープへと追いやった。その後銀行を襲撃するが警察の作戦に引っかかり瞬間冷凍装置によって冷凍刑にされた。そして150年後、冷凍刑務所を襲撃したブラック シャドーの手によって人造人間として復活、ブラック シャドーの片腕としてリュウと再び激突する。だがブラック シャドー個人に対しては面従腹背であり、陰で「水牛」と揶揄したり、度々下克上を企てようとしている。劇中ではゲーム版のようにアロー夫妻をライバル視せず、リュウたちを狙っていた。頭部に付いているチューブを外されると激痛が走るらしく、ブラック シャドーに無理矢理外された時は断末魔を挙げていた。
26話では奪ったリアクターマイトをブラック シャドーに献上した際、本性を表しアジトごと吹き飛ばすが知らずに逃げ出しており、逆にリアクターマイトを体内に埋め込まれてミュートシティで破壊の限りを尽くしていたがブラック シャドーのスピンブースターで暗黒空間に幽閉された。32話ではリュウやファルコンと一緒に幽閉された増殖体のブラッド ファルコンを吸収した事でハイパーゾーダへと進化。その力で剣を作り出したり、冷凍刑にされる直前にリュウの恋人に遭遇する記憶を思い出したりしていた。
ケーキを丸ごと一口で食べる程の甘党。大抵チョコパフェを部下であるオクトマンたちに注文している。45話の「バートのF-ZERO教室」によると、彼が甘党になった理由は犯罪者となる前はケーキ工場でパティシエとして働いていた際、ケーキをしばしばつまみ食いした影響によるもので、それが原因でクビになり、すっかりグレて悪党になったという。ハイパーゾーダに変身してからは甘党ぶりにさらなる磨きがかかっている。
150年前はリュウや民間人を容赦なく殺害するなど凶悪犯っぷりを見せていたが、23世紀の方では凶悪ながらも前述の甘党ぶりをはじめコミカルな一面を見せる。
初めはリュウのことを軽視しており、しばらくは150年前に彼と会ったことも忘れていた。だが、次第にリュウをライバルとして意識し始め、ブラック シャドー関連の件においては彼を助けたりもした。
41話のファイヤーフィールドのレースで一度ブラック シャドーを倒すが、そこに後釜を守ろうとするミス キラーが立ち塞がる。43話でリュウを捕えて無実を証明しようとする彼女にリアクターマイトの力を使って過去の記憶を呼び戻した。だがリュウが本部から脱出した後、ブラック シャドーが何事もなく戻ってきたため、結局ダークミリオンの首領の座を乗っ取る計画は失敗に終わる。
長らく自分は150年前の人間だと思っていたが、実際は惑星ライトニングの秘密基地でブラック シャドー自らが道具として作った人造人間であった。ブラック シャドーは自分にとって最大の障害「宇宙を救うもの」であるリュウを抹殺するためにゾーダをリュウのいる過去の世界へと送り込んでいた。45話でそれを本人に告げられたことによってますますブラック シャドーへの反発心を強め、基地から脱出した後は過去を断ち切り、宇宙を支配する男として戦うことを決意する。
最終決戦の地、暗黒星雲にてブラック シャドーの計画を横取りしようとダークマターリアクター内部で戦いを挑むが、デスファイア発動後にリアクタードライブの影響下に置かれたことでマシンが制御不能に陥り、逆にブラック シャドーのブラックファイアをまともに受けてそのまま飛ばされてしまい、飲み込まれてしまった。だが最終回では取り込まれながらもオーバーロードを再度試みようとするリュウに煽りをかけ、それが勝利へと繋がることとなった。
ダークマターリアクターの爆発に巻き込まれたかに見えたが運良く生き残り、5年後のF-ZEROレースではハイパーゾーダ化以前の姿に戻っておりスタート直前にレースに乱入してきた。
ハイパーゾーダになった後の搭乗マシンはハイパーデスアンカー (HYPER DEATH ANCHOR) で、重量:1,670キログラム、性能評価:C/A/D。マシンナンバーは13で不変で、デスアンカーよりも一回り大きく、グリップ力を犠牲にしてボディ性能が大幅に強化されている。ゲームでは『CLIMAX』にのみ登場。
ジャック レビン (Jack Levin)
声 - 矢尾一樹
19歳。人気アイドルグループのメンバーだったが、極度のF-ZERO好きで、すぐに引退してグランプリに参戦。老舗チームの「チーム・サンダーボルト」に身を置く。多くの女性ファンに支持されているF-ZERO界のアイドルである。また、その腕も確かなものであり、優勝候補に挙げられることもしばしば。これまでにサインを17億4523万3247枚書いた。そんな彼も、自分の母親には魅力が全然通用しない。一人称は「僕」。
搭乗マシンはアストロロビン (ASTRO ROBIN) 。製作:チーム ライトニングボルト、エンジン:SS-C503-LV×2、重量:1,050キログラム、性能評価:B/D/A、No.14。癖のない性能である。車内には車載カメラが多く取り付けられており、走行中でも多角的にレビンを撮影できる。最高速度とブースター性能は若干低いが、軽量で加速性能とコーナリング性能に優れるマシン。『GX』では表示上のブースター性能よりも、ブースト一発あたりの出力がかなり強い。マシンの「No.14」の由来はアイドル時代に出したファーストシングルのランキングが「14位」だったことがアニメ版において判明した。
アニメ版
年齢は24歳。5月5日生まれで、血液型はO型。お調子者でアウトローな性格。女好きで、暇な時にクラブへ通っては女子をナンパしている。二枚目を気取っているが、実際は言うほどモテていないようで、女性ファンたちをリュウやシルバーにかっさらわれてしまうこともあった。
ストリート育ちで、幼少時から札付きの不良として暴れ回り、大変荒れていた。やがて「雷鳴の死神」の異名で恐れられる暴走族となったが、事故に遭い引退(その際に一般警察時代のジョディに助けられている)。その後はアイドル「チャッピー」としてデビューし、「幸せの青いマシン」や「恋する乙女…うふっ」なる歌を発表しているが、そのセンスは悪かった(リュウは気に入っているらしい)。後にドライビングテクニックを買われ高機動小隊へ入隊する。一人称は「俺」、もしくは「俺様」。
当初はリュウを150年前の人間としてしか見ていなかった事もあり、上から目線で彼を馬鹿にする発言が多く、そのためリュウとは事ある毎に喧嘩していたが、次第にその腕を認めるようになり、今は良き相棒にしてライバルといった関係を築いている。実際にリュウがピンチの時は助けようとしたり、最終話では「リュウがやられるわけないだろう」と弱気なジョン タナカにクランクと共に叱咤するなど、彼を大切な仲間だと思っている場面も多い。軟派な性格だが実はひそかに自分を助けてくれたジョディに惚れている。実力はあるが、先述通りすぐ調子に乗るため、レースの優勝回数は多くない。しかし、後期からは優勝回数が増えてきているらしく、稀にリュウより優勝する月もある。
バイオ レックス (Bio Rex)
声 - 藤本隆行
9歳。バイオテクノロジーにより蘇生された恐竜。更に蘇生させた研究者が恐竜が滅びずに進化し続けた場合を想定してDNA操作を行った事で人間並みの知能を得ており、ピコに匹敵すると言われるほど凶暴な性格。『X』では一人称が「私」で理知的な口調だったが、『GX』では「オレ」に変わり荒々しい口調になっている。『X』では自らを生み出した人間に挑戦するため、そして『GX』では賞金でうまい肉をたくさん食べるために参戦(曰く、賞金は全額食費に消えるとの事)。好きな食べ物はハンバーグステーキホットドッグ、そして人間。『GX』では飲酒もしている。他のパイロットを、みんな旨そうだ(ただし、サムライ ゴローを除く)と思っている。また、マンモスを蘇らせて、その骨付き肉を食べるという夢もある。その一方で『GX』の専用ムービーでは自宅らしき巣穴で2本の骨付き肉を焼いて食べようとする夢を見ている最中にマンモスに噛みついてしまい、結果怒ったマンモスに追われる羽目になった。
搭乗マシンはビッグファング (BIG FANG) 。製作:ダイナソー レーシング チーム、エンジン:TYRANNO-28×3重量:1,520キログラム、性能評価:B/D/A、No.15。マシンは凶暴なパイロットにあわせ頑丈に出来ている。最高速度に優れる扱いやすいマシンだが、加速性能とブースター性能は低い。『GX』では表示上の性能よりもグリップ力が減少しており、ドリフト走行向けであるが旋回力そのものは優れる。『GX』のインタビューではデザインはバイオ レックスが担当したと明言している。
アニメ版
復活させたのはダークミリオンとなっており、そのまま一員になる。オクトマンとコンビを組む事が多く仲も良い。ゲームとは正反対に、気弱な一面を見せる事が多く、ゾーダやミス キラーに逆らえないなど頼りない部分が目立ち、主に敵の妨害と破壊工作をすることが多かった。オクトマンたちと同様にダークミリオンに心から染まってはおらず、最終的に化石に戻ってしまうことを恐れてダークミリオンを離反した。
ザ スカル (The Skull)
声 - 藤本隆行
241歳。本名及び『X』での呼び名はアービン ゴードン (Arbin Gordon) 。F-ZEROグランプリの前身、F-MAXグランプリにおいて数多くの功績を残したパイロットであり、科学と黒魔術の力でこの世に復活した。そのドライビングテクニックはF-ZEROの世界でも十分通用しうるものであり、今回は新たなる伝説を作るであろうとも目されている。復活してまず一番にしたことは「自分の墓参り」。あの世は今ちょっとした健康ブームであると語っている。サインは「あの世へのパスポート」と語っており、絶対に無くすなと視聴者に忠告している。優勝賞金はスリルと背筋が凍る様なレースを求めている自身には必要ないとコメントしている。『GX』では語尾に「〜だな」が付く。なお、復活させたのは「黒魔術と科学でエンターテイメントを考える企業」アヌビス社。
搭乗マシンはソニックファントム (SONIC PHANTOM) 。製作:アヌビス社、エンジン:CY97-X4×1、重量:1,010キログラム、性能評価:C/A/D、No.16。特殊なエンジンが使われており、ブーストに優れているが、そのエネルギー源は観客の魂であるという噂がある(レース中には影響しない)。排気口か排気ガスの位置がおかしい。軽量なマシンで最高速度と旋回性能に優れている。『GX』でのブースト出力は表示の割に強くないが、ブーストの持続時間が長いので速度を維持しやすい。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では表示の性能が忠実に再現されているため、グリップ力の低いドリフト型マシンになっている。なお、ゲーム版『ファルコン伝説』ではカードe+限定マシン。
アニメ版
宇宙一の黒魔術師。バイオ レックス同様ダークミリオンの手でこの世に復活、雇われてそのまま一員となる。なぜか爆発で首だけになっても生きていたりと謎が多い。当初はミス キラーと共に行動し、ゾーダに忠誠を誓っていなかったが初登場以降はコミカルな面が目立ち、ババとともにゾーダにこき使われる場面が多い。やたらと「骨」という言葉をよく使う。
彼の黒魔術には「特定の言葉を口にすると呪われる」「生涯に一度物体を意のままに操れる」などがあるが、役に立たない物も存在する。
ゲーム版『CLIMAX』でのプロフィールによると、生前はF-1グランプリのトップレーサーだったらしく、リュウの大先輩という事になる。しかし、アニメでは黒魔術師や悪党としての面しか描写されなかった。
ミス キラーがハルカに戻った後はゾーダの命令で彼女の監視を行っている。ミス キラーの裏切りが発覚してからはゾーダにくら替えした。最終的にはダークミリオンを離反し、最終話終盤の5年後の世界ではレースに乱入してきたゾーダに対してババと共に狼狽えていた。
アントニオ ガスター (Antonio Guster)
声 - 大西健晴
36歳。サムライ ゴローの部下であったが、彼の裏切りにより投獄。出所後は一匹狼の盗賊として生きる傍ら、彼への復讐に燃えている。F-ZERO参戦の理由もレース上でゴローに赤恥をかかせるためである。趣味で野球をやっている。ヘルメットの下はモヒカン。『GX』のムービーでは利用しているコインランドリーで自身の優勝記事を見てそのままキャンディを食べてベンチでうたた寝している間に洗濯していた服を誰かに盗まれるという悲惨なトラブルに巻き込まれる。
『X』での一人称は「俺」で普通の喋り方だったが、『GX』では「ワテ」に変更されており、訛った口調で喋るようになった(日本語では関西弁で表記)。
搭乗マシンはグリーンパンサー (GREEN PANTHER) 。製作:トラエモン エチゴヤ、エンジン:RS-5026SP×2、重量:2,060キログラム、性能評価:A/B/D、No.17。元はゴローのスペアマシンとして開発されたが、最高速度・グリップ性能を犠牲にしてブースト出力・加速性能を強化している。『ファルコン伝説』では重量の重さ故に旋回力に欠けた上級者向けマシンであったが、『CLIMAX』では一変して頑丈で速いドリフト型マシンに変貌する。『CLIMAX』でのマシン紹介によれば、このマシンを乗りこなせる者は宇宙にそうはいないらしい。
アニメ版
スーツに大量の爆薬を装備していることから「銀河系の弾薬庫」の異名を持ち、破壊を好む性格。ゴロー曰く苦楽を共にしてきた右腕だったが、彼の甘いやり方に不満を持っていた。ダークミリオンの輸送船を襲った後に船を爆破させたことで、それを許さなかったゴローから、和を乱した罰で宇宙船を降ろされてしまう。その後、それを利用しようとするゾーダに仲間になれと誘われたが「アホか」と言い返して断る。その後マルチプレックスのレースに参加し、ゴローに自分を援護するよう言われるも、ゾーダの口車に乗せられる形でついに裏切り、攻撃を仕掛けるがリュウによって阻止され、ゴローと一戦交えた後はそのまま立ち去っていった。その後は一切登場しておらず、消息は不明。また、リサには全く信用されていなかった。『GX』同様に関西弁口調だが、一人称は『X』と同じで「俺」。
ビーストマン (Beastman)
声 - 松本保典
30歳。昔、宇宙ワニに食べられそうになった過去を持ち、猛獣から人々を守るために通販で買った筋力アップ商品や、空手の通信教育で体を鍛えハンターとなった。『X』では自らの星の猛獣を退治し尽くしてしまい、自らの宣伝のために参戦。『GX』では宿敵バイオ レックスから人々を守るために参戦している。恐竜のヘルメットを被っているのは彼が恥ずかしがり屋のためだが、かえって目立ってしまっている面もある。『GX』のインタビューでは優勝賞金は「狩人の勘を鈍らせるだけ」と無頓着で有り、風呂の薪代わりに使っているとの事。一人称は『X』では「私」だったが、『GX』では「オレ」になっている。
搭乗マシンはハイパースピーダー (HYPER SPEEDER) 。製作:ドクター クラッシュ、エンジン:FGS-G105S×3、重量:1,460キログラム、性能評価:C/C/A、No.18。パイロットと同様に派手なカラーリングで、機首にはシャークマウスペイントが施されている他、コックピット横には彼が倒した猛獣の撃墜マークがある。このマシンは惑星間戦争で撃墜された戦闘機の残骸を、ビーストマンがドクター クラッシュに頼んでF-ZEROマシンに改造してもらったもので、シルエットが戦闘機に似ているのはそのため。加速性能は低いが最高速度に優れる。『GX』ではグリップ性能が異様に高く、コーナリング時はまず滑ることはない。しかし旋回性能は低いので、コーナリング時はドリフトを使用したいが、ドリフトを入力してもなかなかドリフト状態に移行しない。こうした独特な挙動から上級者向け。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では表示の性能が忠実に再現されているため、『X』や『GX』とは操作性が大きく異なり、最高速度とコーナリングを両立した走破性重視の初心者向けマシンになっている。
アニメ版
銀河連邦から派遣されてやって来た猛獣ハンター。猛獣に家族を全員殺されたという過去から、全宇宙の猛獣を根絶やしにしようと考えている。そのためには一切の手段を選ばないため、銀河連邦では「鬼の狩人」と評されており、バイオ レックスだけでなく何の罪もないレオンも狙う。武器としてを使う。一人称は『GX』同様「オレ」。
レオン (Leon)
声 - 野島健児
16歳。狼に似た容姿を持つ獣人。彼の故郷の惑星ズーでは、12年前に大きな戦争が起こり、今なおその傷跡が残っている。その戦争で両親を亡くした彼は故郷を復興させるため、そして貧困に苦しむ子供たちを助けるために参戦しているのである。普段は孤児院の院長を務めており、子供たちに賞金でサッカーコートを作る約束をした。プロレス界にも参戦して金を稼ごうとしている。手袋は子供達からのプレゼントとして贈られたものである。『GX』のおまけムービーでは一対一のレースを放棄し、レース中に発見した捨て猫を拾うといった彼の優しい一面が描かれている。
搭乗マシンはスペースアングラー (SPACE ANGLER) 。製作:ファーブル アニマール、エンジン:ANIM-01-7×2、重量:910キログラム、性能評価:C/C/A、No.19。貧困の続く惑星ズーの人々を元気づけるために希望の一台として作られたマシン。一般車両を改造しただけあってグリップ性能に優れ、軽量級のマシンとしては最高速度も高いが、ブースター出力や加速性能は低い。『GX』では表示上の性能よりもグリップ性能と旋回性能が減少し、コーナリング時に横滑りしやすく、加速性能の低さも相まって上級者向けのマシンである。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では操作性が大きく異なって表示の性能が忠実に再現されているため、速度と操作性に優れた初心者向けマシンとなっている。
アニメ版
ビーストマンに追われている狼の獣人。普段は人間の姿をしてファルコンハウスで働いているが、一度満月を見ると、狼男のごとく押さえきれないほどの感情の高ぶりと野性に駆り立てられ、真の姿を晒してしまう(本人はそれに苦悩している)。ルーシーに惚れているようである。しかしビーストマンに追い詰められたため、ミュートシティを去っていた。自分が狼男であるという事はルーシーには伝えていなかったが、すでにルーシーは気づいていた。
スーパー アロー (Super Arrow)
声 - 長島雄一
35歳。地球の平和を守る正義のスーパーヒーロー。元々はペーパードライバーだったが、宿敵ゾーダのグランプリ参戦を聞き付け、急遽パイロットライセンスを所得して参戦した。前回の『X』グランプリでは、その人間離れしたスーパーパワーを使って好成績を残した。『GX』グランプリでもゾーダが続投している為、その野望を打ち砕くべく参戦し続けている。悪人に対しては無敵だが、恐妻家で妻のミセスアローには滅法弱い。いつもフクロウを連れている。マシンは40年のローンで購入し、給料がとても安く、『GX』の優勝インタビューでは優勝賞金はマシンのローンの一括返済と小遣いの値上げの為に使用するなど、いろいろ苦労している。彼のおまけムービーでは華麗なギター演奏と飛行シーンが見られる。
搭乗マシンはキングメテオ (KING METEOR) 。製作:プロフェッサー ホロウ、エンジン:HW304-J9×3、重量:860キログラム、性能評価:E/B/B、No.20。アロー夫妻の強化スーツや秘密兵器を研究開発している、プロフェッサー ホロウが製作したF-ZEROマシン。加速性能・ブースト性能に優れ、コーナリング関係の性能も安定している、扱いやすくて速いマシン。反面、マシン重量の軽さ故に安定性やボディ強度は弱い。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』でも概ね同様の性能を持つ。
アニメ版
ゲームとは違い、高級レストランの常連であるぐらいには金持ち。ゲーム以上に存在感をアピールしてはいるものの、ヒーローは「自称」らしい。その活躍はヘタレ系に通じるものがあるが、ピエロのように別の観点から人を救うキャラクターとなっている(ただし、かなりの天然)。ゲームと違いゾーダとの因縁は無い。実力がないわけではないが、ドジですぐに調子に乗る性格のおかげでF-ZEROパイロットとしての成績もイマイチ。メインストーリーに絡まないサブキャラクターの中では出番が多く、終盤は活躍しなかったが最終話には登場していた。
ゲームで相棒だったフクロウはフクロウ型ロボット「ズック」(声 - 千葉一伸)になっている。通信機になる他、しばしば彼のことを「オッサン」と呼んではキツいツッコミを入れたり、アロー夫妻の仲の良さに呆れたりしている。原作と同じく、恐妻家らしいが、そのような場面は一切描写されなかった。
ミセス アロー (Mrs. Arrow)
声 - 小松由佳
27歳。スーパーアローの妻で、彼の唯一頭が上がらない相手。時々喧嘩もするが強い愛情で結ばれている。白色のボディアーマーを身に付けている。結婚前にF-ZEROのレースクイーンをしており、後にパイロットへと転身した経験がある。結婚後はレーサーを引退していたが、ペーパードライバーだった夫を見かねて現役復帰した。女性陣の中では珍しく筋肉質な身体付きをしており、強さと美しさを併せ持っている。『GX』の優勝インタビューによれば、プロポーズは彼女の方から彼に結婚するよう命令したとのこと。彼との間には既に子供が生まれており、『GX』のファルコンのムービーでその姿を見ることができる。
搭乗マシンはクイーンメテオ (QUEEN METEOR) 。製作:プロフェッサー ホロウ、エンジン:HW305-U2×2、重量:1,140キログラム、性能評価:E/B/B、No.21。かつてF-ZEROパイロットをしていたころのマシンを参考に製作して貰ったとのこと。見た目は姉妹機である夫のキングメテオと似ているが、操作性は随分異なっている。クイーンメテオはマシン重量がある分加速性能が劣り、最高速度が向上している。『GX』では表示上のグリップ性能が減少して滑りやすいので、ドリフト走行向けのマシンになっている。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では操作性が異なり、強度の弱さを除けば全体的なバランスに優れた初心者向けマシンとなっている。
アニメ版
お調子者でおっちょこちょいなスーパーアローのよき理解者である点は同じだが、ゲームよりも淑やかな女性として描かれている。喧嘩をする事はほとんどなく、お互い「ダーリン」「ハニー」と呼び愛し合っている。『X』の時と同じくゴーグルを着用しているが、体格は普通に描かれている(筋肉を強調していない)。ホワイトランドのレースで優勝したり、レディースレースの優勝候補と言われている。
ゴマー&シオー (Gomar & Shioh)
声 - 長嶝高士(ゴマー)、高木渉(シオー)
年齢不詳。生まれたときから二人一組で行動する習性を持つ、惑星ハックマインのフリカケル人。その習性ゆえ、本来二人乗りマシンは禁止となっているF-ZEROグランプリにおいても、特例として参加が認められている。ゴマーはシオーより賢く、シオーはゴマーより背が高い。そのため、互いが互いを尊敬し羨ましく思っている。『GX』の翌年には、お互い結婚して相棒が変わる予定。ゴマーの相手はスリー、シオーの相手はサトー。身につけている赤いマフラーは友情の証として友人と購入した物。
彼らに関する名称の設定は日本の和食に関するものが多い(ハックマインは「白米」など)。結婚相手の名称はそれぞれ「ゴマスリ器」、「砂糖」から。
搭乗マシンはツインノリッタ (TWIN NORITTA) 。製作:オニギリー ドライブ ヤード社、エンジン:KOM-E246×2、重量:780キログラム、性能評価:E/A/C、No.22。このマシンにはワカメールという非常に軽い金属が使用されており、二人乗りであるにもかかわらずマシン重量は最も軽い。そのため加速性に優れるのはもちろんのこと、ブースト性能もトップクラスに強力なマシンである。『X』ではそのブースト性能の高さから、最高速度型セッティング向けのマシンでは最も速かったので、タイムアタックで頻繁に使用された。ただし『GX』では、ボディ強度は最低レベルで、最高速度やグリップ性能も若干低いため挙動が安定性に欠ける。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では概ね『X』と同様の性能を持つ。
アニメ版
あちこちでインチキな悪徳商売をしている、ハックマイン星から引退したマシンを持ち出して逃亡してきた指名手配中の詐欺師。また、フリカケル人は離れていると二人共死んでしまうという設定になっている。常に2人同時で喋り、「な、相棒」が口癖。銀河一の悪党になってブラック シャドーの部下になるため、ルーシーにインチキダイエット商品などを売りつけて彼女を激怒させていたが、彼らの熱意に同情したルーシーによって、一人用のマシンをツインノリッタとして改造することに成功した。
「ブーストは2回まで」というルーシーの忠告を受けて出場したレースでは、序盤こそ身軽な動きで大きくリードしていたが、ゴール直前でリュウに追い抜かれた事に焦って3回目のブーストを使用してしまい、その瞬間にマシンは大破、リタイアとなってしまう。結局は犯罪がばれて御用となるも、最後はルーシーの優しさに涙を流しながら、連行されていった。指名手配犯ではあったが、根っからの悪党と言うわけではなく、ルーシーに対しては「姉さん」と呼び慕い、心から尊敬していた。
シルバー ニールセン (Silver Neelsen)
声 - 島田敏(老人)、望月健一(若い頃)
98歳。人間のF-ZEROパイロットとしては最高齢。「鉄人シルバー」の異名を持ち、F-ZEROグランプリ最多出場記録を有する(何回出たのかは本人も覚えていない)常連でありながら、未だに優勝経験はない。本人曰く「参戦することに意義がある」とのこと。100歳を超えても走り続けようか少し悩んでいる。旧式のマシンを愛用し、他人の最新マシンにケチを付けるのが趣味。優勝したら記念館を作り、彼の半生が映画化されるとのこと。
搭乗マシンはナイトサンダー (NIGHT THUNDER) 。製作:ゴルド フィンガ、エンジン:NT4098×2、重量:1,530キログラム、性能評価:B/A/E、No.23。彼の旧友ゴルドが制作した。ゴルドは既に亡くなっている。現在ではかなり旧式のマシンとなったが、引退まで乗り続けるつもりの様子。重量のあるマシンだが加速性にとても優れており、ブーストの出力も高い。最高速度やグリップ性能は低く滑りやすい。『X』ではヘルホークに次いで、かなり速いドリフト型のマシンだった。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』でも概ね同様の性能を持つ。ゲーム版『ファルコン伝説』ではカードe+限定マシン。
アニメ版
ゲーム版と違ってレースの出場回数を覚えており(登場時は7776回目だったらしい)、優勝経験も豊富。異名は「鉄人ニールセン」と微妙に変更されている。若い頃はイケメンで結構モテたらしい。現在でも高齢ながらなかなかの肉体を保っている。
70年前にアンソニー ロプキンというライバルがいて、彼にだけはどうしても勝てなかったという過去がある。アンソニーは決着の付かないまま事故のためにコールドスリープされていた(当初は事故死したと思われていた)が、時を経て当時と変わらない姿で復活。約束を果たすため再びレースで勝負することになる。リュウに勝てない事に悩むジャックを鍛えた事もあった。
第1回F-ZEROグランプリの際に、キャプテン ファルコンやブラック シャドー、アンソニー、ミスターゼロらと共に撮られた写真がある。
マイケル チェーン (Michael Chain)
声 - 志村知幸
39歳の黒人男性。銀河最大規模の宇宙暴走族「ブラディーチェーン」のリーダー。数年前は何万人という配下がいたが、ここ数年相次ぐメンバーの脱退に悩まされており、彼はそれを引き留め、さらなるメンバーの勧誘のために優勝を狙っている。しかしグランプリの結果は芳しくなく、『GX』時点でメンバーは1万人にも満たずにいる。趣味はボクシング。ボディービルダーのコンテストに参加している(オクトマンやミセス アローも同じコンテストに参加している)。『GX』のストーリーモードでは走行中にマシンからシートごと飛び出して、ファルコンを挑発するという危険な行動を見せたこともある。『GX』の優勝インタビューでは優勝賞金はマシンを黄金にして「ゴールデンボア」にする資金にするとの事。
搭乗マシンはワイルドボア (WILD BOAR) 。製作:アステロイド モータース、エンジン:AM9021-R×2、重量:2,110キログラム、性能評価:A/C/C、No.24。かなり重く頑丈で、最高速度を除けば特に優れたところはないマシンだが、『GX』ではドリフト走行時もスピードが落ちにくい特徴がある。頭部に設けられている背びれのような突起物は、膨大な爆音を出すためのものだと言われている。
『GX』のストーリーモードでは彼の配下も登場、全員いかつい顔つきをしている。搭乗マシンは色違いのワイルドボアだが、耐久力はマイケルのマシンより大幅に劣る。
アニメ版
暴走族のヘッドという点はアニメでも変わらず。シャツには「M」の文字、左肩には鎖が付いたプロテクターを装着している。7話で初登場。
ドリームの恋人である青年トゥルカムを利用して優秀なパイロットを監禁し、レースで優勝賞金を独占しようとしたが、トゥルカムが改心して寝返った上、リュウと交戦中にスーパーアローの相方ズッグの不意打ちで隙を突かれ失敗に終わった。
37話では暴走族時代から因縁のあるジャックを仲間に引き込もうと、ババと協力してジャックとチキンレースや殴り合いを繰り広げる。最後はババ達メンバーと共に銀河連邦に逮捕されたが43話でババと共に姿だけ登場している。
ブラッド ファルコン (Blood Falcon)
声 - 銀河万丈
37歳(実質4歳)。キャプテン ファルコンの遺伝子(『GX』の4年前に起きた大事故の際に、ブラック シャドーが盗み出した物)から作り出された、ファルコンのクローン人間。そのため、実年齢は4歳。洗脳により悪の化身となり、ブラック シャドーの右腕として働いている。だが、ブラック シャドーを押しのけて優勝した際には「相手が誰であろうと情け容赦はしないのだ」と言っている。ファルコンを倒せれば優勝賞金は要らないと断言する程の豪胆さも持つ。悪に染まった頭脳を除く、あらゆる部分でファルコンと同等の能力を持っている。また、『GX』の優勝インタビューではファルコンの複製は彼一人だけではない、と発言している。
優勝してファルコンを処刑した後は、ファルコンよりも強い敵を探しに行くと語っている。サインは自身のパンチの手形で、当人は「キャプテン ファルコンのサインとは一味違うぞ」と自負している。
F-ZEROが無い時は裏世界のレースに出場している他、コインランドリーを利用しているという庶民的な一面も持ち、『GX』のムービーではそのコインランドリーで洗濯していたスーツが縮んでしまう。
大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは、ファルコンの色を変えると彼と同様のカラーリングになる。
搭乗マシンはブラッドホーク (BLOOD HAWK) 。日本版『X』での名称はヘルホーク (HELL HAWK) 。製作:BS団 秘密研究所、エンジン:DS019G×2+BF2001×2、重量:1,170キログラム、性能評価:B/A/E、No.25。当初はキャプテン ファルコンのマシンと同性能を目指したが、それでは宿敵を追い抜く事は難しいと悟り、ブースト性能を強化した結果、加速性能やブースト性能が高くなった反面、グリップ性能や最高速度は最低レベルという極端な性能のマシンに仕上がった。『X』ではドリフト型のマシンとしては最も速く、タイムアタックで頻繁に使用された。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』でも『X』と概ね同様の性能を持ち、『ファルコン伝説』でのブースト性能は全マシンでもトップ。エンジンはブラック シャドーが開発させた物と、上記の大事故の際に大破したブルーファルコンから盗んだ物を使用している。アニメ版や『CLIMAX』でのブースト使用時のオーラは赤色。
アニメ版
28話のマイティー ガゼル復活の際にブラック シャドーが盗んだスチュワートの遺伝子工学と、リアクターマイトの力によって作られたクローンで、何度死んでも新しいブラッド ファルコンが意思を継ぎ、現れる。19人に増殖し(クローン実験によって生まれた試作品)、本体は液体人間になる。『GX』のストーリーモードでは、ファルコンの流血したところからいきなり現れるような演出もなされている。一人称はゲーム同様「俺」だが、30話のみ「私」とも言っている。登場回によって性格が異なり、30話や38話では凶悪さの中に冷静さも併せ持っていたが、31話では凶暴性が強調されていた。
29話終盤で暗黒空間に幽閉されたゾーダに代わる新手の幹部として初登場。30話では惑星ライトニングのレースでファルコン、リュウ、ミス キラーのマシンを除いた全ての参加マシンを破壊し、ファルコンやリュウとスピンブースターを使用する程の激闘を繰り広げたが、マシンが持たなくなり敗北。ゴール後のコース上で落雷に撃たれて爆死するという壮絶な最期を遂げた。
32話で登場した増殖体は全てリアクターマイトを埋め込まれていたゾーダによって吸い込まれ、ハイパーゾーダにパワーアップさせる為の栄養分にされた。
38話では惑星タンカルで発見した新たなリアクターマイトをブラックシャドーから与えられ、リアクターマイトを奪うためにリュウとファルコンを呼び出して激闘を繰り広げたが、3者互いのリアクターマイトの共鳴で暗黒空間の扉が開いてしまい、リュウを庇ったファルコンと共に吸い込まれた。所持していたリアクターマイトはキャプテン ファルコンに奪われた(描写は無かったが、暗黒空間内でキャプテン ファルコンと勝負して敗北した模様)。
液体人間の方は39話で長官を監禁、彼らに成りすまして自作自演で高機動小隊を壊滅しようとしたが失敗。ジョディによって破壊された後、ドラゴンバードに忍び寄り火災現場の中でリュウに襲いかかるが、そのままブーストファイアのパワーに飲まれて消滅した。
ジョン タナカ (John Tanaka)
声 - 千葉一伸
31歳。銀河宇宙連邦のメカニックマン。ジョディに密かな恋心を抱いており、彼女を守ろうとF-ZEROグランプリに参加する。万が一優勝した際には彼女にプロポーズしようと考えている。山篭りで修行しようとしたこともあったが、1日で降参して下山してしまった。非常に礼儀正しい人物。サインは日本語でジョン田中と書く(日本版のみ)。『X』、『GX』では小型ロボットを連れている。一人称は「私」。
搭乗マシンはワンダーワスプ (WONDER WASP) 。製作:ジョン タナカ、エンジン:FGS-E049M×2、重量:900キログラム、性能評価:D/A/D、No.26。ネジ一本からこだわって趣味で作っていた、自家用ドライブマシンをF-ZEROマシンに大改修した。ボディ強度は低いが、軽量で加速性能やブースト性能は高い。『GX』では表示されている性能に反して、旋回性能とグリップ性能に圧倒的に優れている。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では表示の性能がそのまま再現されているため、グリップ力の低いドリフト型マシンである。
アニメ版
銀河警察の本部長で高機動小隊の責任者。しかし気の弱さ故にあまり期待はされておらず、上からの命令とジョディ達の勝手な行動に振り回されて右往左往する情けない中間管理職。24話での『バートのF-ZERO教室』では視聴者から「彼はなぜ本部長になれたんですか」という珍妙な質問が届き、バートからは「世の中にはよく分からない大人の事情があって……(出世できているんでしょうね)」と言われている始末である。その時のバートから「良い大学に出ていたのでしょうか」という発言もあり、50話でも大学を首席で卒業したと言っているがジャックから「嘘をつけ!!」と突っ込まれているために真偽は不明。しかし実際には『CLIMAX』でのパイロット紹介では、一流のF-ZEROパイロットと記載されており、ジョディからは本部長は大物と評され、リュウ達からも信頼されている。24話で参加したレースではゾーダに比肩する実力を示し、リュウやジョディを驚愕させた。若干オカマ口調で喋り、一人称は「僕」、稀に「私」。ゲームと違いジョディに対する好意は特にないが、代わりにケイトの大ファンで、自分の仕事よりもケイトのコンサートを優先するほど(ただし、ケイト本人は彼のことを覚えていなかった)。
ドラク (Draq)
声 - 中博史
137歳。ドラゴンのような姿をした巨漢の宇宙人。ロジャーと共に宇宙運送業を営んでおり、輸送船の操縦を担当している。いかつい外見に似合わず庶民的な人柄。一人称は『X』では「俺」だったが『GX』では「オイラ」に変わっている。俺元からF-ZEROの熱狂的ファンで、『X』の時に積み荷の中に受取人不明のマシンが2台あったことから、その受取人探しと称して参戦。『GX』の時点でもまだ受取人が現れていないため、引き続き参戦している。F-ZEROのテレビゲームイメージトレーニングをしている。その巨体ゆえマシンの乗り降りには苦労しており、最近はダイエットもしているとのこと。『GX』では、セッティング時にダンディ坂野ゲッツ!のポーズを取る。運送業からレーサーへの転職についてはロジャーと相談してから決めるとのこと。
搭乗マシンはマイティータイフーン (MIGHTY TYPHOON) 。製作:チーム シューティングスター、エンジン:SS-C504×2、重量:950キログラム、性能評価:C/A/D、No.27。パイロットに似合わず軽量だが、玄人向けの操作性である。『GX』では、表示されている性能の割にグリップ性能は低くないが、GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では表示されている性能がそのまま再現されているため、グリップ性能の低いドリフト型マシンになっている。
アニメ版
ゲームと同じく運送屋。ロジャーを兄弟と呼び、仲も良い。人が良い性格故にダークミリオンに利用されたり、ゾーダに捕まったりもした。
ロジャー バスター (Roger Buster)
声 - 藤本隆行
41歳。ドラクの相棒。「頼まれればどんな危険なものも運ぶ」この道20年の宇宙運送業者。ドラクに付き添って、受取人不明のマシンで参戦している。ドラクと違い、ロジャー自身はあまりF-ZEROに興味がなく、マシンの受取人を見つけて送り届けることを第一に思っている。昔ドジを踏んで宇宙を1人で漂流したことがある、と語っている。サインの依頼の際にはCDでも出すかと考えている。地上では路地屋協会参上と書かれた大型トラックを使用しているが、『GX』のおまけムービーでは届け先の家に激突するという事故を起こしてしまった。
搭乗マシンはマイティーハリケーン (MIGHTY HURRICANE) 。製作:チーム シューティングスター、エンジン:SS-D701×1、重量:1,780キログラム、性能評価:E/B/B、No.28。レースの中止期間中に解散に追いこまれたレーシングチーム、シューティングスターが製作したマシンといわれている。マシンの重量はあるが最高速度やブースター性能は高く、バランスよく性能は高い。ボディ強度の弱さに気をつければ初心者にも扱いやすい。
アニメ版
F-ZEROにはまっている描写はアニメの方が強い。運送屋である点は変わらず。一人称は「俺っち」。病弱なアリアスのために特産品のフルーツを届けた時に手術を控えている彼を勇気付けるためにリュウと共にレースで自分達が優勝したら手術を受けるよう約束する。そしてレース当日、ドラクを利用しようとしたダークミリオンに妨害されながらもリュウに続き2位でゴールし、アリアスとの約束を果たした。
ドラクと共に再登場した45話で、惑星ライトニングにあるダークミリオンの秘密基地を探ろうとしたゾーダに捕まった。だが同じく基地の秘密を探るハルカの機転で脱出。基地の自動防衛システムに狙われそうになったリュウを間一髪のところで助け、基地まで案内した。その最中、ゾーダの妨害に遭いながらもブラックシャドーに立ち向かおうとしたが吹き飛ばされてしまった。しかし、ラストでは基地から脱出したリュウをジョディたちと共に駆け寄った。
ドクター クラッシュ (Dr. Clash)
声 - 千葉一伸
55歳。マッドサイエンティスト。エンジニアからパイロットに転向した。背中のロボットアームは自ら開発した補助具であり、運動不足の体をフォローしている。優勝賞金を使って裏で巨大F-ZEROマシン「ビッグベア」を作っており、『GX』の優勝インタビューで披露している。マシンの中にはテレビ電子レンジが搭載されている(ただし電子レンジは不調、テレビは故障中らしい)。『GX』では語尾に「〜だす」が付く。
搭乗マシンはクレイジーベア (CRAZY BEAR) 。製作:ドクター クラッシュ、エンジン:CL05-S16×3、重量:2,220キログラム、性能評価:A/B/E、No.29。『X』の時には、マシンのフロントに目の模様がついていた。マシン重量はかなりあるが、加速性能とブースト性能に優れている。しかし非常に滑りやすく不安定なため、上級者向けのマシンである。GBA版では性能が大きく異なり、『ファルコン伝説』では加速と最高速度が『X』や『GX』と逆転しており、『CLIMAX』では加速力・最高速度が共に高めに設定されている。
アニメ版
高機動小隊のエンジニアで、メンバーのマシンのセッティングを担当している。自らがマシンに乗ってレースに出る回数は少なめ。高機動小隊のメンバーの中で最年長であるため、穏やかな性格でルーシーや仲間らを暖かく見守る。油の臭いが好きで、嗅いでいないと落ち着かない一面もある。ルーシーに対しては娘のように可愛がっているが軟派なジャックに対してはよく憎まれ口を叩いている(EADも多少その影響を受けているが少なくとも彼はジャックを信頼している)。メカに夢中になりすぎて周りが見えなくなる癖がある。なお、ドラゴンバードを組んだのは彼だが、そこに組み込まれていたリアクター マイトの秘密は知らされていなかった。
ブラック シャドー (Black Shadow)
声 - 若本規夫
年齢不詳。冷徹さと残忍さを兼ね備える、全宇宙で恐れられている悪の帝王。自らの部下達をキャプテン ファルコンに捕らえられ、幾度となく悪事を邪魔されているため、彼の抹殺を目論んでいる。ブラッド ファルコンをはじめ多くの部下を抱えているが、そんな彼もデスボーンの配下に過ぎなかった(ただ、これはストーリーモードの展開であるため厳密には不明確。通常のグランプリ戦では、CPUのブラック シャドーは相手がデスボーンであろうと容赦なく攻撃し、操縦テクニックそのものもCPUシャドーが上)。悪の帝王だが、要望があればサインはする。ミスター ゼロに対しては、悪の帝王である自身に怯えながらも最後までインタビューしたり、サインや素顔を見せて欲しいとリクエストするその勇気と度胸から手下にならないかと勧めている(真意は不明)。
一人称は『X』では「私」、『GX』では「我輩」となっている。ストーリーモードではデスボーンに時空の狭間に送られてしまう。
搭乗マシンはブラックブル (BLACK BULL) 。製作:BS団 秘密研究所、エンジン:DS020H×4、重量:2,340キログラム、性能評価:A/E/A、No.30。『CLIMAX』でのマシン紹介によれば、敵マシンの破壊を前提としたセッティングがなされている(らしい)。『X』ではボディ強度とグリップ性能に優れる初心者にも扱いやすいマシンだった。『GX』では表示されている性能とは異なり、実際のグリップ性能は著しく低下しており、ドリフト型のマシンになっている。またブースト出力は表示されている性能よりもかなり強力である。セッティングを加速性能重視・標準・最高速度重視と変えても、それぞれの設定でトップクラスの性能を発揮する特異なマシン。セッティングを最高速度重視にした際は、全マシン中トップの最高速度となる上、コーナリングでドリフトしても加速する。タイムアタックに使われることが多い。『ファルコン伝説』及び『CLIMAX』では表示の性能が忠実に再現され、加速性能やブースト、旋回性能は非常に低いが、最高速度やボディ強度、グリップ性能は指折りの性能を誇る。重量が重いためにこちらも初心者には扱いにくくなっている。また、GBA版ではサイドアタックでほとんどの相手マシンを一撃で破壊できる。アニメ版や『CLIMAX』でのブースト使用時のオーラは赤色。
アニメ版
銀河連邦に対抗する悪の組織「ダークミリオン」の首領で、今作最大の悪役。銀河連邦からは指名手配されているが、治外法権が適用されているF-ZEROレースには姿を見せる。一人称は「私」。
レースで敵を破壊したり、リアクター マイトのパワーを増幅させるためにゾーダやリュウ達を道具として利用することに喜びを感じるなど悪役らしい性格がにじみ出ている。冷凍刑務所を襲撃してゾーダを復活、ハルカをミス キラーとしてこの時代に蘇らせ、影であるドン ジーニーやデスボーンになりすましてF-ZERO委員会に暗躍していた。
41話ではレースに飛び入り参加するが溶岩の熱さによってリアクター マイトのパワーが増幅したゾーダによってマグマの海に落とされ死んだと思われていた。しかし、43話の終盤で何もなかったかのように無事な姿を見せた。
最終回では最大の夢である宇宙を破壊して暗黒に染めるべく、ダークマターリアクター内部でハルカを人質にとり余裕と高笑いに満ちた表情でリュウと交戦するが合流したキャプテン ファルコンの妨害と自らが道具として作り上げリアクタードライブに送り込んだゾーダがリュウに活を入れたことでターミナルコアが暴走、自業自得という結果に終わった。
その後、爆風に巻き込まれながらもマシンから飛び出し反撃しようとしたがキャプテン ファルコンが放ったファルコンパンチの直撃によってエネルギー炉の中心に落とされキャプテン ファルコンと共に消滅した。第1回グランプリの写真で姿を確認でき、そのことからキャプテン ファルコン同様個人名ではなく「悪の帝王」が代々襲名していく肩書きの様子である。
8月15日生まれで、好きな食べ物は激辛料理。趣味は温泉巡り。

『F-ZERO AX』に登場[編集]

『GX』では『AX』と連動しマシンを選択するか、各話ストーリーモードのベリーハードランクをクリアすることによっても追加できる。

ドン ジーニー (Don Genie)
声 - 茶風林
65歳。兵器の大量密売、エネルギー資源の横流しなど多くの悪事を重ね、過去幾度となく投獄されてきた宇宙商人の首領。勾留される度に多額の保釈金を支払い保釈されている。F-ZEROパイロット随一の巨漢。ブラック シャドーとの関連性も噂されている。「10億では葉巻も買えない」「10億以上の利子が1秒で手に入る」金持ちだが、非常にケチな性質で、寄付はおろか「全く、時間の無駄だな」と言ってサインもしてくれない。グランプリ参戦の理由は不明ではあるが、F-ZEROグランプリの買収を示唆する発言はしている。キャプテン ファルコン以外のパイロットは「つまらん連中」と評している。
搭乗マシンはファットシャーク (FAT SHARK) 。「太った鮫」ではなく「豊かな詐欺師」という意味(ただしマシンには鮫の意匠がされてある)。製作:ジーニー財閥宇宙娯楽施設推進事業団、エンジン:NG-S05-GOLD×5、重量:2,490キログラム、性能評価:A/B/E、No.31。貿易を通じて貯め込んだ巨万の富を誇示するために、莫大な開発費用を使って完成させたマシン。日ごろの悪行が原因で命を狙われることが多い為、自身の身を守るべくマシンのボディ強度を最高レベルまで引き上げており、最も重量のあるマシンでありながら加速性能も悪くなく、ブースト出力はすべてのマシンで最も高い。さらにボディ強度もトップレベルに硬い。その反面コーナリング性能は絶望的であり、少しスティックを触っただけでみるみる減速する。また、セッティングを最高速度重視にしても最高速度は伸びない。タイムアタックに使われることが多い。
アニメ版
『AX』のキャラクターの中で唯一アニメ版に登場。武器商人としてレースを開催したりしていた。しかし彼の正体はブラック シャドーの影(分身)にすぎなかった。一度だけマシンに乗る場面があったが、ファットシャークではなく、バーサーカー(ファルコン)のレッドブルと同型だった。なおゲーム版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』には登場しない。『AX』と異なり丁寧な口調で喋る。
デジ ボーイ (Digi-Boy)
8歳。本名はテリー ゲッター (Terry Getter) 。アインシュタイン・アカデミー在学の天才発明少年。地球人の中で最も高い知能指数の持ち主という説もある。自らが勝つよう計算し尽くされた理論でマシンを設計。難しい操作はすべて自動化して、片手で操作できるようにした。今興味があるのは、サムライ ゴローの生態研究。シャロンという子が気になるようだが、彼女のことは予測不可能であることのこと。
『GX』のおまけムービーでは移動している最中、背後から別の運転手が危険運転をして来た為、画面を操作して自動運転モードに切り替えて運転手をやり過ごしている。その後、フェニックスに違反切符を切られた運転手に手を振りながら去って行った。
搭乗マシンはコズミックドルフィン (COSMIC DOLPHIN) 。製作:デジボーイ、エンジン:TG3014×2、重量:900キログラム、性能評価:E/A/C、No.32。ボディ強度と最高速度に難があること以外は確かにバランスはよい。
ダイ・サン・ゲン (Dai San Gen)
3人ともに64歳。チャイナル星人の3つ子。ダイとゲンは男、サンは女。名前の由来は麻雀大三元から(サインもこう書く)。ダイがハンドリング、サンがナビゲーションとブースト、ゲンがアクセルとブレーキを担当している。テレパシーを使い絶妙なコンビネーションを見せる。ダチョウ倶楽部の物まねが得意。
搭乗マシンはピンクスパイダー (PINK SPIDER) 。製作:ツモ リーチ、エンジン:MJ-1192×3、重量:1,100キログラム、性能評価:C/C/A、No.33。コーナリング性能に優れるが、それ以外は平均的な性能。
スペード (Spade)
年齢不詳。サーカス団の奇術師。経営困難にあるサーカス団を立て直すために参戦。しかし、気まぐれな性格ゆえに試合を途中放棄する事も有るため、成績は安定しない。上半身と下半身が分離しており、間に目玉の様な球体状の部位が浮いているという摩訶不思議な外見が特徴的で、上半身を360°回転させることも出来る。マスクの下はサーカス団の仲間も知らないようだが、本人曰く、腹部に浮いている球体(眼球)が本体である。3歳になる息子がいて、その容姿は彼にそっくりであるとのこと。一番得意な手品は胴体切断マジックと語っている。また優勝賞金は手品で3倍に増やすと豪語している。マシンセッティング画面や表彰台やインタビューなど、レース中以外であれば実際にマジックを披露しており、自身を宙に浮かしたり、手持ちのトランプを何処からともなく取り出したり、サインを指一本触れずに色紙に書いたりしている。『GX』の専用ムービーでは宙に浮かぶ本体の球体(眼球)からキッチン瞬間移動で現れ、謎の壺に焼いた蜥蜴やカエルを混ぜ込み爆炎に包ませ、焼き鮭定食へと変化させた。
搭乗マシンはマジックシーガル (MAGIC SEAGULL) 。製作:ミルク・ド・サマシユ、エンジン:NG-B35-HOT×3、重量:1,330キログラム、性能評価:B/A/E、No.34。スペードとサーカス団の仲間たちが、休日を利用して製作したマシン。41台中唯一中が見えないうえ、ドアもなく、どのように乗り込むのかも不明(スペードが爆煙を上げるといつの間にか機内に乗り込んでいるらしい)。アルファベットのWやステルス機に似たフォルムをしている。性能的にはコースを選ぶマシンであるが、表示上の性能よりもグリップ性能はさほど低くない。なお、『GX』での出現条件が他の『AX』のキャラクターと異なる。
ダイゴロー (Daigoroh)
10歳。サムライ ゴローの一人息子。だが、盗賊団のボスである父親が梃子摺るほどの悪ガキ。サッカー、野球、武術が得意(算数は苦手)。剣の腕に至っては父親以上であり、『GX』の専用ムービーでは父親が紙を人型に斬ったが、自身は美女のシルエット型に斬っている。『GX』の優勝インタビューでは、父親のイビキが五月蠅かった事で、父親の口の中にカエルを詰め込んだ事も有ったとの事だが、そんな彼も父親のことは「デブでイビキがうるさいけど男の中の男だぜ!」と尊敬している。パイロットセンスは父親並、あるいは、それ以上とされており、将来を期待されている。優勝賞金は宇宙戦艦を購入して銀河を旅する為に使うとのこと。宝物は父親サムライ ゴローのフィギュア。
搭乗マシンはシルバーラット (SILVER RAT) 。製作:トラエモン エチゴヤ、エンジン:RM-0634×1、重量:880キログラム、性能評価:D/A/D、No.35。ガスターのグリーンパンサーの系譜に繋がるマシンだが、その性能は大きく異なる。最も小型なマシンで、加速性能、ブースト性能に優れるが、最高速度は最低クラス。さらにボディ強度も低く、マシンの重量も軽いため、超上級者向けマシンである。
プリンシア ラモード (Princia Ramode)
16歳。わがままで好奇心旺盛な、マジカール星デザート王国のお姫様。王宮では、習い事とパーティーばかりの生活に退屈している。諸国(諸星)漫遊の旅で立ち寄った地球でF-ZEROグランプリを見た際に、そのスピード感に魅せられ、家来たちにマシンを作らせ参戦。へそ出しルック、ハート型のサングラスと、とても王女とは思えない格好をしている。年の割に、スタイル抜群で、F-ZEROの女性陣の中で文句無し一位の巨乳(そのスタイルを保つ秘訣は、本人いわくトップシークレット)。サムライ ゴローに興味があるようである。
搭乗マシンはスパークムーン (SPARK MOON) 。製作:デザート王国科学技術庁開発局、エンジン:KD-E072-PS×2、重量:1,620キログラム、性能評価:B/C/B、No.36。高度な科学技術を誇るマジカール星が総力を結集して(プリンシアの父親であるデザート王国国王には内緒で)開発したマシン。人工最高水準の安全装置と、有名パイロットのテクニックがインプットされた人工知能が搭載されており、お姫様であるプリンシアにも扱いやすくなっている。特にボディ強度に優れる。
リリー フライヤー (Lily Flyer)
14歳。銀河宇宙連邦軍の予備部隊所属の優秀な少女。F-ZEROには瞬時の判断能力を磨き上げる訓練の一環として参戦している。上官には絶対服従し、任務の遂行のみを目標に行動しているが、そんな彼女も、本当はフルーツパフェが好物、カエルの小物を集めるのが趣味、ハート模様が好き、自由に生きて恋することを夢見ている、といった天真爛漫な少女である。いわゆるツンデレに近い性格。優勝賞金は規則上、軍の上層部が決定するため、彼女自身では使用できないとの事。『GX』のムービーでは、アントニオ ガスターやブラッド ファルコンも利用しているなにかとトラブルが起こるコインランドリーを利用している。
搭乗マシンはバニーフラッシュ (BUNNY FLASH) 。製作:マンティコア エンジニアリング社、エンジン:FGS-A007M×2、重量:1,414キログラム、性能評価:D/B/A、No.37。可愛らしい見た目とは裏腹に、リトルワイバーンと同じく戦闘機をF-ZEROマシンに改造したもので、性能は高い。グリップ性能に優れる分ドリフトが効きにくいが、加速性能やブースト性能は強力。重量は末尾1の位が「0」となっていない稀有なマシン。
ピージェイ (PJ)
35歳。惑星間タクシー「ギャラクシーキャブ」の運転手。一番の稼ぎ手だったが、社長とケンカ(原因は給与アップの要求)して謹慎処分を喰らってしまい、その後F-ZEROの広告を見て、タクシーを改造して参戦(料金メーターはつけたままにしている)。酔っ払いと熱愛カップルの客は苦手。スピード違反を頻繁に起こし、銀河宇宙連邦にお世話になっている。語尾に「ッス」を付ける。
搭乗マシンはグルービータクシー (GROOVY TAXI) 。製作:ピージェイ、エンジン:CY94-H2×2+NG-C32×2、重量:1,280キログラム、性能評価:B/D/B、No.38。タクシーがベースとなっているため、41台のマシン中唯一4人が乗れるスペースが設けられている。タクシー業界では暴走行為は厳禁であるため、ブースト性能はあえて抑えてあるが、それ以外の性能はバランスが取れている。
キュースリー (QQQ)
年齢不詳。フェニックスの相棒で、宇宙ゴミ処理場に積まれたスクラップの中に埋もれていた元地雷発見・解体作業用ロボット。控えめな性格。彼が29世紀から連れてきたタイムトラベルのナビゲーターメカだが、人工頭脳が捨てられたときの衝撃で一部故障しており、記憶喪失になっている。人工頭脳が治ってタイムトラベルに必要な記憶が戻らなければフェニックス共々29世紀に帰れない状態となってしまっている。キャプテン ファルコンの走行データを参照したようだ。休日は南の島のリゾートで、トロピカル・オイルを飲んでのんびりと過ごしている(『GX』のムービーを参照。実際はキュースリーが鮫に襲われるが、ロボットパワーで感電させて沈没させた)。ロボットとしての構造はかなりの旧式だが、防水加工はされており、且つ頑丈に出来ており、搭載されている人工頭脳は数世代先の未来のテクノロジーを使った高性能なものらしい。
搭乗マシンはローリングタートル (ROLLING TURTLE) 。製作:フェニックス、エンジン:SS-A310-CT×4、重量:999キログラム、性能評価:A/D/B、No.39。フェニックスがQQQに任務のサポートをさせる為に、同じく宇宙ゴミ処理場に捨てられていた軍事衛星を改造して造ったマシン。重量が999キログラムなのは、彼の名前(キュースリー→9three)からきている。軽量なマシンではあるが、ボディ強度とグリップ性能が高いため扱いやすい。重量は末尾1の位が「0」となっていない稀有なマシン。
No.39であるのも、39を入れ替えると、93(キュースリー)になるからである。
フェニックス (Phoenix)
26歳。時空警察の刑事。宇宙の歴史が変わるのを阻止するため、29世紀より派遣されてきた。とある時間犯罪者を追い続けている。時空警察の規則で、任務に関係ない未来の情報(29世紀の流行やF-ZEROの詳細など)を教えたり、レースの賞金を受け取ったりすることは禁止されている。『AX』の主役級キャラクターで、キャプテン ファルコンとよく似た容姿を持つ。
搭乗マシンはレインボーフェニックス (RAINBOW PHOENIX) 。製作:不明、エンジン:RP2001×2、重量:1,080キログラム、性能評価:B/B/C、No.40。ブースト使用時やダッシュプレート使用時に、一時的に両翼が広がるギミックが搭載されている。通常は覆面パトカーとして活躍している。また、このマシン自体タイムマシンとなっているが、時空警察が製作したものではなく、フェニックスがどこからか用意して来たマシンである。未来で製造されたマシンなので、何世代も先の高度な技術が使われているはずなのだが、あえてリミッターをかけて性能を抑えている。とはいえマシンの性能はバランス良く高い。フェニックスは「未来のテクノロジーの結晶」と語っている。

『F-ZERO GX』初出[編集]

デスボーン (Deathborn)
声 - 若本規夫(※加工有)
年齢不詳。『GX』における悪の黒幕。時空を自由に操る力を持ち、フェニックスの所属する時空警察から指名手配されている。死ぬたびに部分的にサイボーグとなり、3度目にして不死身となった。悪役としての彼は強大で、帝王ブラック シャドーも彼の配下に過ぎず、大いに恐れ慄いていた。チャンピオンベルトを狙っており、その秘められた力で宇宙を意のままにしようと画策している。気に入らない者は次元の狭間に送り込み永遠に彷徨える放浪者にしてしまう。ドン ジーニーと同様、勝利インタビューではサインを断る。優勝賞金は使い道を質問して来たミスター ゼロに全額くれてやると豪語している。自らの強さを誇示する映画を作っては態々ポップコーンも持参して悦に入ったりと、些か変な趣味を持っている。裏のF-ZEROグランプリ覇者でもある。
ストーリーモードでは表の世界のF-ZEROグランプリのチャンピオンベルトを手に入れるようブラック シャドーに命じていたのだが、失敗した事で遂に彼を見限り次元の狭間に追放。ストーリーモード第八話ではキャプテン・ファルコンと表と裏の2つのチャンピオンベルトを賭けてBS団のアジトで一対一のレースを行う。
レースではいくらクラッシュしたり突き落としたりしても復活するという特性があり、純粋にレースで勝つ必要がある。 最終的にファルコンにレースで敗れ、自身は動揺するままにコースアウトして溶岩に落下。表と裏のF-ZEROグランプリのチャンピオンベルトは一つに合体し「究極のチャンピオンベルト」となり、そのままファルコンの物となる。
搭乗マシンはダークシュナイダー (DARK SCHNEIDER) 。製作:不明、エンジン:DS021P×3、重量:2,080キログラム、性能評価:A/B/D、マシンナンバー無し(00と表記されることも多いが、実際はマシンにナンバーが描かれていない)。重いマシンなので旋回性能と加速性能は低いが、表示上の性能に反してグリップ性能に優れるので、重量級マシンの中では特に扱いやすい。ボディ強度も硬く安定しているため初心者向けである。表示上の性能に反してブースト出力や最高速度は平均的である。盗難対策としてデスボーン以外の者がこのマシンに乗った場合、ハンドルから毒針が発射される罠が搭載されている。アニメ版や『CLIMAX』には登場しない。
アニメ版
表向きはF-ZERO委員会の代表である。普段は無口で何も喋らない(呼吸音のみ)。F-ZERO委員会本部に拉致されたリュウをリアクターマイトの装置に押し込んで記憶を消去させようとしたが、バーサーカーに変装していたキャプテン ファルコンの乱入と「セイブス」として覚醒したリュウの力によって失敗に終わる。彼もドン ジーニー同様、ブラック シャドーの影(分身)にすぎず、ゲーム版と立場が逆転している。(アニメのブラック シャドーの性格や口調などゲーム版のデスボーンと酷似している)ブラック シャドーは彼の姿でF-ZERO委員会を支配していたのである。
創造主 (Creator)
年齢不詳。金、銀、銅の鎧を身に纏った水色の幽霊のような3人の魂の集合体で、この世の万物を作り出した文字通りの創造主。究極のチャンピオンベルトに封印されていた。『GX』のストーリーモード最終話にのみ登場。F-ZERO(GX時点)における全ての(悪の)根源で、事実上本作のラスボス。デスボーンは彼らの最高傑作であり、それに打ち勝ったことで銀河を一瞬にして破壊することも可能な神秘の宇宙パワーを身体に宿したキャプテン ファルコンを元に、新たな宇宙を創ろうと亜空間「ファントムロード」での最後の戦いを挑んでくる。
搭乗マシンは3人が合体した事で生み出されたブルーファルコン (BLUE FALCON) と同じ形をした幻影で、その戦いはスタッフゴーストとのタイムアタックバトル。
戦いの舞台となるコースは壁が一切なく、慣れないうちは完走するだけでも難しいが、スタッフゴースト自体は難易度が低いうちは速度も遅く、コースにさえ慣れてしまえば勝つのは容易である。しかし難易度が上がるにつれゴーストの速度は増していき、最高難易度ではまさに最終決戦と呼ぶに相応しいほどの難易度になる。
また、ゴーストであるためお互い干渉は出来ず、コースアウトさせて自分はゆっくりゴールするということも不可能。
レースに敗北した後は悲鳴を上げながら幻影のブルーファルコンと共に消滅した。
アニメ版には登場しない。
ファミコン (Famicom)
37歳。ストーリーモード第三話で、賭けレースに負け続けているニールセンのために、飛び入りで変装して出場したキャプテン ファルコンの登録名。ニールセンに道化師のような服を着せられ、その場に居合わせたクラッシュも大笑いしていた。ファミコンという名前はファルコン(Falcon)のもじりでもある。
搭乗マシンはブルーファルコン (BLUE FALCON) 。賭けレース時のオッズは2560.5という超大穴(他の参加者はビーストマンが8.1、ザ・スカルが32.6、スーパーアローが6.3、ババが12.4だった)であり、ニールセンとファルコンは鞄に入りきらないほどの札束を手に入れ大儲けすることができた。その一部をファルコンは礼として渡されたが、直後にテレビに映ったブラックシャドーの姿を見て、鞄をその場に置いていった。

『F-ZERO ファルコン伝説』及び『F-ZERO CLIMAX』に登場[編集]

以下では『ファルコン伝説』のオリジナルキャラクターを記述する。それ以外の登場キャラクターに関しては上述。

『F-ZERO ファルコン伝説』のパイロット[編集]

リュウ スザク (Ryu Suzaku)
声 - 森川智之
23歳。7月28日生まれで、血液型はA型。『ファルコン伝説』の主人公。2051年当時、ニューヨークでは名の知れた警察官にしてF-1レーサーだった彼は「マシン刑事(デカ)」の異名で悪人に恐れられていた。しかし、凶悪犯ゾーダを追っている際に事故に遭い、当時の医療技術では治せないほどの重傷を負う。その後、彼はその能力を惜しまれて、コールドスリープされたのであった。そして2201年。150年の時を経て彼はジョディ サマーの手で目覚め、高機動小隊の一員となる。一本気で正義感の強い性格だが、それゆえに無茶をしやすく、よくジョディに叱られている。150年もの時代の変化に馴染めず、しばしば仲間と衝突しながらも、ダークミリオンの優勝を阻止するため、時を同じくして2201年に蘇ったゾーダとの決着をつけるため、彼は多くの戦いに身を費やす事になる。
ミサキ ハルカを恋人に持つ。ルーシーに恋心を寄せられているが、本人は気づいていない。
当初はコーヒーをブラックで飲んでいたが、いつの間にか砂糖とミルクを入れるようになっていた。
終盤ではクランクの友人アリアスの家から見つかったハルカの日記帳から、自分がコールドスリープされた後にハルカが自分の敵を打つためにゾーダを追ったまま行方不明になった事と、ゾーダからハルカが150年前に自分と一緒に冷凍刑にされた事を伝えられてミス キラーがハルカではないかという疑念を抱くようになり(後のこの予想は的中していた事が判明する)、以後ミス キラーが相手だと本気を出せなくなってしまう。
42話にてクランクからキャプテン ファルコンの正体がバート レミングである事を告げられる。
46話にて自分が2201年に蘇った理由をジョディとスチュワートから告げられ、自分が宇宙を救う者(セイブス)である事を知りその使命を果たす決意を固める。50話でキャプテン ファルコンからブラッド ファルコンが所有していたリアクターマイトを託され、クラッシュの手でドラゴンバードに搭載された。最終決戦ではキャプテン ファルコンと共にファルコンフライヤーに乗って暗黒星雲に向かったが、ブラック シャドーに導かれてしまい、一人だけダークマターリアクター内部に入りブラック シャドーと最後の戦いを繰り広げる。しかし2つのリアクターマイトを発動させる事がなかなか出来ず、さらにハルカを人質に捕られていたため次第に追い詰められていくが、後から駆けつけたキャプテン ファルコンの救援と、ダークマターリアクターに飲み込まれたゾーダに「とっとと女(ハルカ)の事でも思い出して力を出せ!」と煽られた事により(その時本当にハルカの事を思い出していた。)ブーストファイアー・フル・パワーを発動。ダークマターリアクターを暴走させてエネルギー炉の爆発を起こした。だがキャプテン ファルコンもブラック シャドーと共に爆破に巻き込まれてしまい、キャプテン ファルコンの最後をその目で見届ける事となる。その後ジョディからファルコンのヘルメットを託され、キャプテン ファルコンの意思を継ぐ決意をする。5年後の新たなF-ZEROレースではキャプテン ファルコンとしてレースに出場し、レーサーとしてデビューしたクランクを抜き去った所で物語は完結する。
搭乗マシンはドラゴンバード (DRAGON BIRD) 。重量:1,850キログラム、性能評価:B/B/B、No.00。全ての性能が高水準で纏まっているが、重量のおかげでテクニカルコースで小回りが利かないため、むしろ直線向きのマシンと言える。機体ナンバーの由来は「可能性は無限大(∞)」という意味から00である。
キャプテン ファルコンの名を継いだ後のマシンはブルーファルコン2 (BLUE FALCON 2) 。重量:1,380キログラム、性能評価:B/B/C、No.7。こちらのブルーファルコンはブーストがやや高くなった分、グリップが若干減少している。
ルーシー リバティ (Lucy Liberty)
声 - 水樹奈々
20歳。以前からF-ZEROの大ファンだったが、レース会場行きのバスを宇宙暴走族に襲撃されたところをリュウに救われ、その後技術知識で銀河警察に入隊志望し、高機動小隊に入った少女。経験は浅いが的確な走りをする腕を持つ。クラッシュと共にマシンの整備や研究を行う事も多く、また独自にゴマー&シオーのマシンを改造してツインノリッタにしたり、マシンにミサイルポッドを取り付けたり(反則行為)と実力は高い。ドジを踏む事もあるが、基本的には真面目でしっかり者であり、女好きのジャックもこのルーシーには手を出さない。ジョディとは対照的に、料理が得意。クランクのお姉さん的存在。先述のバス襲撃事件以来、リュウには恋心を抱いており、一緒にいる事は多いものの、リュウには全く気づいてもらえない。
終盤ではミス キラーから記憶チップを手渡された際に今までのミス キラーとは明らかに様子が違う事に疑念を抱き、リュウに問い詰めてミス キラーの正体がハルカである事に気付いた。リュウとハルカの幸せを願うため結局自ら身を引く事になり、片想いに終わる(人生としては良い経験になった模様で、実際ジャックに「お前、いい女になりそうだな」と言われた。)。
搭乗マシンはエレガンスリバティ (ELEGANCE LIBERTY) 。重量:1,000キログラム、性能評価:B/C/A、No.31。ゲーム版『ファルコン伝説』ではカードe+限定マシン。軽量でグリップが高く、彼女に合わせた、初心者向けで走りやすいマシンといえる。コーナリング性能が非常に優れる反面、スピードは若干低めなので、直線コースよりはテクニカルコース向き。
ミス キラー / ミサキ ハルカ (Miss Killer / Misaki Haruka)
声 - 吉田小百合
21歳。ダークミリオンの幹部で一流の殺し屋。リュウの恋人と瓜二つの外見を持つ。ブラック シャドーのお気に入りの部下でエリート意識が強く、見下すような言動が多いため、ゾーダと対立している。冷徹な性格で、その姿でリュウを惑わし何度も命を奪おうとした。
その正体はリュウの恋人である。ブラック シャドーに洗脳されているため、その自覚がない。
150年前、レースクイーンだったハルカは、同じく一流のレーサーだったリュウと知り合い、しばらくの間交際を続けていた。しかし、リュウが彼女にプロポーズしようとしたその日、リュウはゾーダを追う途中事故に遭い、コールドスリープされてしまう。その後レースクイーンを引退し、ゾーダが死刑にならず冷凍刑にされる事を知ったハルカは仇を討とうとゾーダの元へ向かったが、ゾーダの仲間と誤解され、共に冷凍刑にされてしまった。そして150年後、彼女はゾーダと共にブラック シャドーの手によって目覚め、洗脳されてミス キラーとして生まれ変わった。以来、リュウ達を色々な手で苦しめてきたが、終盤でゾーダのリアクターマイトの力によりハルカの記憶を取り戻す。だがその事を知られると自分の命がないと思い、冷徹なミス キラーを演じ続ける。その後リュウの部屋へ訪ねた時にルーシー達と楽しげに話すリュウの姿を見て、もうリュウとは昔のような関係には戻れないと悟り婚約指輪を持ったまま立ち去ってしまった。後にリュウと再会した際に「私の指に合わなかった」と言って指輪を投げ返し、リュウとの決別を決意。以後、ブラック シャドーの計画を探るためにミス キラーを演じながら影でリュウ達に協力するようになる(ゾーダに捕まったロジャーとドラグが閉じ込められた部屋の鍵を解除して脱出の手助けをしたりした。)。
ブラック シャドーの計画を引き出したチップをレース中にリュウに渡そうとするがキャプテン ファルコンやルーシーの妨害を受けてコースアウトしてしまい、仕方なくルーシーに渡してそのままダークミリオン本部へ戻ったが、ブラック シャドーから全てを見抜いていた上であえて泳がせていた事を告げられて、ついに裏切りが発覚してしまう。その後カプセルに閉じ込められたまま宇宙に放り出され、サムライ ゴローの船に拾われる。駆けつけたリュウを目の前にした彼女は、感極まって自らの胸に銃を当てて拒絶するがリュウの説得によってついに心を開いた。しかし突然現れたブラック シャドーによって再び攫われてしまった(実際はリュウのリアクターマイトのエネルギーを増幅するために彼女を利用したものだった。)。
最終決戦ではカーボンフリーズを施されて人質にされていたが、救援に駆けつけたキャプテン ファルコンによって救われた。
ダークマターリアクター消滅後、150年前に待っていた思い出の場所でリュウとの本当の再会を果たし、150年間引き裂かれたリュウとの関係はついに結ばれる事となった。その時の彼女にはミス キラーの面影はなく、リュウの恋人ミサキ ハルカの素顔に戻っていた。5年後の世界ではリュウと結婚し、バートに代わってファルコンハウスを経営している。
なお、ミス キラーがハルカであることが正式に判明したのは物語終盤だが、放送開始当初発売された自由帳で、その事がいち早く暴露されてしまった(キラーの絵のところにちゃっかりMISAKI HARUKAと書かれていた。)。ゲーム版『ファルコン伝説』ではカードe+限定キャラクターで、ここでもミサキ ハルカの名前で登場している。
搭乗マシンはムーンシャドー (MOON SHADOW) 。重量:1,110キログラム、性能評価:B/C/B、No.32。ブラックシャドーによって膨大な費用を賭けて製作されたマシン。ボディ強度とグリップに優れ、その他の性能も加速が僅かに鈍い以外はバランスがよい。アニメ版や『CLIMAX』でのブースト使用時のオーラは赤色。
クランク ヒューズ (Crank Hughes)
声 - 小松里賀、千葉一伸(5年後)
11歳。7月28日生まれ。惑星ヘルでリュウが出会った少年。コンピューターの腕は超一流であり、高機動小隊の面々を影からサポートする。右目に様々なデータが表示されるゴーグルを装着している(シャットも可能)。かつてはゾーダに頼まれて強力なコンピュータウイルスを作ったりもしたクラッカーであったが、リュウ達と出会ってからは足を洗い、バートの好意でファルコンハウスで手伝いをしながら住むようになった。バートに父の、ジョディに母の面影を感じている。
34話にてマイティ ガゼルは自分の父親、ロイ ヒューズであり、35話ではロイの古い友人であるキャプテンファルコンがバートである事を知る。キャプテンファルコンの正体については長い間秘密にしていたが、バートが行方不明となった際に我慢できず42話でリュウとジョディに教えてしまう。5年後の世界ではリュウのドラゴンバードを引き継ぎ、レーサーとしてデビューする。
『CLIMAX』での搭乗マシンはアニメ版最終決戦仕様のドラゴンバードEX (DRAGON BIRD EX)。重量:1,880キログラム、性能評価:B/A/Cと、リュウが乗る場合と異なる(マシンナンバーはリュウの場合と同じく00)。こちらのドラゴンバードはグリップ力を犠牲にしてブーストが飛躍的に高くなったが、それ故に上級者向けのマシンになっている。
なお、アニメ版最終話のクランクは父が乗っていたレッドガゼルに乗っており、5年後で乗っていたのは通常仕様のドラゴンバードである。最終決戦仕様のドラゴンバードにはリュウしか乗っていない。
リサ ブリリアント (Lisa Brilliant)
声 - 浅野まゆみ
年齢不詳。宇宙海賊であり、サムライ ゴローの妻。ゴローが唯一頭が上がらない相手である(彼女がレディースレース中に海賊船を出して妨害行動に出た時もゴローは「(彼女も)ああなったら止められねえ」と発言している)。彼女に憧れてゴローの部下になった者も多い。夫婦仲は良好だが、互いに風来坊なため、同居はしていない。ピンク色のカニ型宇宙船「エクセレントオブクイーン」を所有。25話の「バートのF-ZERO教室」によるとピンクはラッキーカラーらしく、ゴローのファイアスティングレイも同様に塗った(が、仕返しにパンツァーエメラルドを緑色に塗られ、宇宙船を用いての夫婦喧嘩に発展したこともある)。最初の方ではジャックを欺き、アストロロビンを強奪し高機動小隊の本部からF-ZEROレースの賞金を奪い取った挙句アストロロビンを色替えし逃走も計っていたが、今はゴローの手助けをしたりしている。
搭乗マシンはパンツァーエメラルド (PANZER EMERALD) 。重量:1,900キログラム、性能評価:A/D/B、No.33。形状は大きく異なるが、ゴローのファイアスティングレイに近い性能を持つ。『ファルコン伝説』取扱説明書や『CLIMAX』でのマシン紹介では「操作にはテクニックが必要」と記載されているが、実際はファイアスティングレイとさほど変わらない操作性である。
バート レミング / アンディ サマー (Burt Lemming / Andy Summer)
声 - 田中秀幸
年齢不詳。4月10日生まれで、血液型はA型。リュウの行きつけカフェ「ファルコンハウス」のマスターで、重度のF-ZEROファン。レースの日は店を休みにする事が多い。クランクの父親的存在。紳士的で、リュウに対して「リュウさん」と呼び、ジャックを「ジャック君」、ルーシーとクランクに対してはそのままで呼び捨てている(ただしクランクに対して初登場時には「君」付けで呼んでいる。またルーシーに対しては35話以降「さん」付けで呼んでいる)。毎回次回予告の後、「バートのF-ZERO教室」というコーナーがあり、ディフォルメ化されたバートが視聴者からの質問に答えている。左目の傷の事を度々聞かれたが、真相は最後まで不明だった(「バートのF-ZERO教室」最終回での彼の態度を見ると、どうやらとても恥ずかしい理由でできた傷だったらしい)。お世辞にも絵が上手いとは言えない。得意料理は納豆のカレー(クランクの好物だが、リュウの口には合わない模様)。
35話にて本名はアンディ サマー と言う事が明かされた。名前のとおり、ジョディの兄である(ジョディは亡くなったと思っていた)。同時に自らがキャプテン ファルコンの正体である事も明かされた。キャプテン ファルコンについては上述。
38話にて惑星タンカルでブラッド ファルコンと共に切り裂いた空間に巻き込まれて消滅したかに見えたが程なくして脱出し、ブラック シャドーを欺くため行方不明になったように見せかけて謎の覆面パイロット「バーサーカー」に成りすましてF-ZERO委員会の内部調査に乗り出していた。なお、バート不在となった時のファルコンハウスはクランクが代わりに経営していた。
47話にてF-ZERO委員会本部で拉致されたリュウを救うためにブラック シャドーの目の前でバーサーカーの正体を明かし、リュウと共にブーストファイアを発動してF-ZERO委員会本部からの脱出に成功。その後ファルコンハウスに客として訪れたリュウをマスターとして出迎えた。
搭乗マシンはブルーファルコン (BLUE FALCON) 。
バーサーカー (Berserker)
ドン ジーニーに雇われた、ダークミリオンに従う謎の覆面パイロット。
その正体は行方不明と思われたキャプテン ファルコンである。F-ZERO委員会の動きを調査するために、素顔を隠していた。
搭乗マシンはレッドブル (RED BULL) 。重量:2,200キログラム、性能評価:A/C/B、No.77。ブルーファルコンに擬装を施したものだが、性能はブルーファルコンとは大きく異なる。ゲームでは『CLIMAX』にのみ登場。外見と性能がブラックブルに似ており、最高速度とボディ強度はブラックブルと同等であり、ブラックブルと同様にサイドアタックで相手マシンを一撃で破壊する事も可能である。ブースターやグリップ力はブルーファルコンと同等で、総合的なポテンシャルは高いが重量が重い分小回りが利かないため、上級者向けマシンになっている。
ダークソルジャー (Dark Soldier)
ダークミリオンの一般戦闘員であるロボット。それなりの喜怒哀楽は持っている。『CLIMAX』ではプレイヤーキャラクターとして登場。なお、色違いがリサの部下として働いている。
搭乗マシンは量産型デスアンカーであるソルジャーアンカー (SOLDIER ANCHOR) 。重量:1,720キログラム、性能評価:D/B/B(『CLIMAX』取扱説明書のマシン紹介では重量:1,620キログラム、性能評価:E/A/C)、No.34。デスアンカーと違い、ブースターを抑えられた反面、強度とグリップを強化してバランスが取れているため、マシンの強度にさえ気をつければ初心者でも扱える。最高速度は高め。なお、ゲーム版ではオレンジ色だが、アニメ版では様々な色のバリエーションが登場する。アニメ版や『CLIMAX』でのブースト使用時のオーラは赤色。
アンソニー ロプキン (Anthony Ropkin)
声 - 千葉一伸
年齢不詳(コールドスリープを考慮すれば90歳以上)。
シルバー ニールセンの若い頃のライバルである宇宙人。ローカルレースでは連戦連勝を記録する謎の凄腕パイロット。ニールセンとの決着を付ける直前に事故にあって重傷を負い、リュウと同じようにコールドスリープされて現代に蘇った。
搭乗マシンは名称、ナンバー、性能共に不明だが、外見は赤いゴールデンフォックス。ゲームには登場しない。

その他の登場人物[編集]

ミスター ゼロ
声 - 飛田展男
F-ZEROにおける実況担当。常にハイテンションであり、靴や装飾品にはF-ZEROマシンをモチーフとしたデザインが施されている。なお、70年前の第一回F-ZEROグランプリの記念写真に若い頃のニールセン等と共に写っている。
ゲームにもよく登場しており、初代では取扱説明書の漫画に、『X』ではスタート時のカウントやエンディングに、『GX』ではレース優勝後のF-ZERO TVのインタビュアーとして登場し、優勝者であるプレイヤーにインタビューするが、その時の優勝プレイヤーが危険人物(ピコ・ブラックシャドー・ブラッドファルコンなどの悪役)だった場合は怯えながらインタビューをする。
銀河連邦警察長官
声 - 志村知幸
銀河警察の責任者。リュウ達の力を高く買っているが、ジョン タナカはあてにしていない。ブラッド ファルコンに捕まった事もあった。
サスケ、白雲(はくうん)、幻斎(げんさい)、月影(つきかげ)
声 - 川上とも子(サスケ)、野中秀哲(白雲)、滝知史(幻斎)、高橋裕吾(月影)
サムライ ゴローの部下である宇宙盗賊。ゴローのことを御頭と呼び慕っている。第4話では、サスケがレイナと言う名で女装姿で登場していた。
アリアス
声 - 戸田真衣子
病に苦しむ少年。5話で初登場した際はゴローに奪われた薬で無事に助かる。10話ではリュウとロジャーがレースで勝ったら手術を受ける約束をする。クランクといつの間にか友達になった事が36話で明らかにされており、最終回では逞しく成長し、元気な姿を見せている。
ローズ
声 - 浅野まゆみ
150年前、リュウとハルカの友人であった女性警察官。実はアリアスの先祖であり、彼女の残した日記から150年前の事件の真相が明らかになる。
レイナ
声 - 川上とも子
病気の少女。届くはずだった薬がサムライ ゴローの名前で悪事を重ねていたビビリビッチに奪われ、母親(声 - 戸田真衣子)と一緒に途方にくれていた。実は彼女の正体はサスケである。
トゥルカム
声 - 福山潤
ドリームの恋人。ドリームとの贅沢な生活を高望みするあまり、マイケル チェーンの言いなりになっていたが、彼女の説得で目を覚ます。
ドリーム キャサリン
声 - 笹本優子
トゥルカムの恋人。実は家出した大富豪の娘であった。マイケル チェーンとの闘いが終わった後に彼と結婚する。
ビビリビッチ
声 - 千葉進歩
宇宙盗賊。服に書かれた「汁」の文字がトレードマーク。サムライ ゴローの名を利用して悪事を重ねていたが、本物のゴローに発覚しお仕置きされる。その後、リサがリアクターマイトを手に入れた際、ゾーダと共にそれを奪おうとして再登場。リサを人質にして、ゴローの手に渡ったリアクターマイトを渡すように要求するが、リサに逃げられ、逆に人質に取られてしまい、挙句の果てにゾーダに見捨てられるという悲惨な結果に終わった。彼の部下は、その後リサの配下についている。
ゴードン
声 - 藤田圭宣
ケイト アレンのマネージャー。アービン ゴードン(ザ スカル)と同じ苗字だが、容姿は全く異なる別人。ジョン タナカ(本人曰く「友達」)の事を「タナカちゃん」と呼ぶ。
オドネル
声 - 森川智之
33話で登場。軍に所属していたジェームズ マクラウドの親友だった色黒の男性。上官の裏切りによって銃撃され戦死し、彼の死がマクラウドを人間不信に陥らせるきっかけとなった。『スターフォックス』シリーズに登場するウルフ・オドネルと同姓の人間キャラクター。

『F-ZERO FOR GAMEBOY ADVANCE』の登場人物[編集]

一般的なマシン取得条件の順に並べている。なお、本作は4半世紀(25年)後の未来が舞台となっているため、上記の『F-ZERO』本編の人物及び『ファルコン伝説』の人物は登場しない。

ミーガン (Megan)
謎の女性パイロット。空手の達人。
搭乗マシンはホットバイオレット (HOT VIOLET) 。最高速度の低さを除けば、平均的なスペックで、コーナリング性能に優れている。
ミッキー マーカス (Micky Marcus)
速さと美しさを追求するフェミニスト。
搭乗マシンはファイアーボール (FIRE BALL) 。ボディ強度と最高速に優れる反面、加速と旋回力が若干鈍く、ブースト性能は低い。
ジェーン B クリスティー (Jane B Christie)
搭乗マシンのジェービークリスタル (J.B.CRYSTAL) はデザインこそ古いが、最高クラスの安定性とかなり長いブースト持続力を持つ。しかしブーストの加速は鈍く、ブースト中でもダートで減速してしまうという欠点があり、そのスピード性能やジャンプ力、ボディ強度も低め。
ナイチ "ザ・スウィープマン" (Nichi "THE SWEEP MAN")
ネイティブ系。
搭乗マシンはクレイジーホース (CRAZY HORCE) 。加速力・旋回力・ジャンプ力に秀で、ブースト時の最高速度もそれなりに高いため、高速のコーナリングと、ザ スティングレイに次ぐ長距離ジャンプを可能とするが、全マシンで最もボディがもろく、コーナリングバランスも悪い。最高速度やブースト持続時間はやや低め。
サイバー卿 (Lord Cyber)
辺境の城に住む、王侯貴族の血を引く富豪。
搭乗マシンはダーティージョーカー (DIRTY JOKER) 。最高速度、ボディ強度、加速力、旋回力は標準クラスで、ブーストやダッシュ板、地雷の接触などで加速した後に非常に減速しにくいという長所がある。ブーストの速度は速いが、持続時間は3秒と短く、ジャンプ力は低い。加速後の減速のしにくさとコーナリングバランスの高さから、ダッシュ板が多く狭いコースに強い。
アレックス (Alex)
陽気な元アメフト選手。
搭乗マシンはザ スティングレイ (THE STINGRAY) 。ジャンプ時の飛距離とブーストの持続時間は最高クラスで、ボディ強度が高く、最高速度もかなり速い反面、加速は鈍く、旋回力・安定性共に低い上に挙動が若干独特なためコーナーリングは苦手。ブースト時の最高速度は全マシン中最も低い。その性能から長距離の直線コースに強く、速度を維持しやすい。
ブリッツ ワーグナー (Blitz Wagner)
この時代における最高齢パイロット(43歳)。
搭乗マシンはシルバーサンダー (SILVER THUNDER) 。ボディは堅いが、加速・ジャンプ力・ブースト持続時間・コーナリング性能はかなり低い。通常時の最高速が最も速いマシンで、ブースト最高速度も速い。その性能から走破性は高く、ザ スティングレイ程ではないものの、長距離コースに強い。
ケント アケチ (Kent Akechi)
自称キャプテン ファルコンの血縁者。
搭乗マシンもファルコンマークII (FALCON Mk-II) と、彼を意識した名前とフォルムである。高いレベルでバランスのとれた機体で加速力に優れ、ボディ強度とブースト速度に若干の難があるものの、どのコースでも平均以上の走行が出来る。
クミコ "ザ・ブレット" (Kumiko "THE BULLET")
大和撫子風の外見に似合わず、その直線での爆発的なスピードは「弾丸クミコ」の異名を持つ。
搭乗マシンはファイティングコメット (FIGHTING COMET) 。加速と安定性はほどほどで通常時の最高速は最も遅く、ボディも脆いうえ、旋回力に欠けるためにコーナリングも苦手。しかしながらブースト性能は他のマシンを圧倒し、持続時間が長く非常に速いブーストが使え、さらにはダーティージョーカーと同じく、加速後は非常に減速しにくい。ジャンプ力はクレイジーホースと同等。ザ スティングレイが長距離コースに強いのとは対照的に、こちらは短距離の直線コースに強い。
ヤズー ジュニア (Yazoo Jr.)
優秀な設計者を父に持ち、理論的な走りをする。
搭乗マシンはジェットバーミリオン (JET VERMILION) 。ボディ強度は全マシン中最高で、最高速において高い水準(ブースト時、時速600キロメートルを超えるただ1台のマシン)を誇るが、加速・コーナリング性能は最悪(ただし氷上では抜群の安定感を誇る)で、ジャンプ力はかなり低い。その性能から、一度最高速に達すれば速度はほとんど減らないが下手に操作を誤って大きく減速すると、ブーストを使用しない限りシルバーサンダー以上に復帰が困難である。