AGC

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AGC株式会社
AGC Inc.
本社が入居する新丸の内ビルディング
種類 株式会社
市場情報
略称 AGC
本社所在地 日本の旗 日本
100-8405
東京都千代田区丸の内一丁目5番1号
新丸の内ビルディング
設立 1950年6月1日
業種 ガラス・土石製品
法人番号 2010001008650 ウィキデータを編集
事業内容 ガラスディスプレイ化学エレクトロニクスエネルギー
代表者
資本金 908億7,300万円
(2019年12月期)
発行済株式総数 2億2744万1381株
(2019年12月期)
売上高
  • 連結:1兆5,229億400万円
  • 単体:5,420億400万円
(2019年12月期)
営業利益
  • 連結:1,205億5,500万円
  • 単体:125億3,500万円
(2019年12月期)
純利益
  • 連結:1,019億9,100万円
  • 単体:519億7,000万円
(2019年12月期)
純資産
  • 連結:1兆1,687億4,300万円
  • 単体:6,141億8,500万円
(2019年12月期)
総資産
  • 連結:2兆2,357億7,600万円
  • 単体:1兆3,389億6,600万円
(2019年12月期)
従業員数
  • 連結:54,101人
  • 単体:6,659人
(2019年12月期)
決算期 12月31日
会計監査人 有限責任あずさ監査法人
主要株主 (2016年12月31日現在)
関係する人物 岩崎俊彌(創業者)
山田三次郎(初代会長)
古本次郎(元社長)
外部リンク https://www.agc.com/
特記事項:創業1907年9月8日
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AGC株式会社(エイジーシー、: AGC Inc.)は、世界最大手のガラスメーカーである。1907年創立[1]三菱グループの一員であり、三菱金曜会[2] 及び三菱広報委員会[3] の会員企業である[2][4]2016年現在の主力製品は、建築用ガラス、フッ素化学製品

2018年7月に商号を旭硝子株式会社(あさひがらす、英: Asahi Glass Co., Ltd.)から変更した。

ブランドステートメントは「Your Dreams, Our Challenge[5]

概要

日本板硝子とならぶ世界最大のガラスメーカーである。建築材料自動車向けなどのガラスを中心に、電子部材やその他の化学関連素材を製造・販売している。特に、ガラスについては、世界における最大手である。建築用ガラス、フッ素化学製品などを主に取り扱う。

2007年9月8日に創立100周年を迎えた。これを機に、単体の略称であった「AGC」を全世界的な統一ブランドとして定着させる旨を発表、世界的な広告展開を実施中である。社名ロゴは年初に発表した新しいものへと正式に変更され、大多数の連結子会社・系列会社がこの新ロゴを用いるようになった(2018年の社名変更時にフォントやデザインが若干異なるものに変更されている)。

2016年8月にはドイツのバイオ医薬品会社バイオミーバを買収、2017年にデンマークのバイオ医薬品会社CMCバイオロジックスを買収[6]

なお、商号の似ていた旭化成および旭化成グループとはまったくの別会社組織であり、資本関係等はない(旭硝子が三菱グループであるのに対し、旭化成は第一勧銀グループ)。

沿革

  • 1907年 - 岩崎俊彌三菱財閥の2代目総帥・岩崎彌之助の次男)によって創業(現兵庫県尼崎市
  • 1909年 - 尼崎工場(2016年現在の関西工場)で板ガラスの製造を開始。
  • 1914年 - 牧山工場(2016年現在の北九州工場。現北九州市戸畑区)竣工
  • 1917年 - ソーダ灰の製造を開始(牧山工場)。
  • 1918年 - 現在の東京都千代田区に本社を移転。
  • 1939年 - 昭和化学工業(昭和人絹(後のクレハ)と鈴木商店(後の味の素)が設立した会社)を吸収合併。
  • 1944年 - 日本化成工業株式会社と合併し、三菱化成工業株式会社に商号変更。
  • 1950年 - 企業再建分割法により三菱化成工業が3分割され、旭硝子株式会社設立。東京証券取引所大阪証券取引所上場。(名古屋・福岡・札幌証券取引所にも上場していたが、2003年9月に上場廃止となった)
  • 1987年 - 創業80周年を機に「AGC」のシンボルマークを導入。
  • 1997年 - ロシアのガラス市場に参入。
  • 2002年 - グループビジョン"Look Beyond"を策定。カンパニー制を導入。
  • 2007年 - 創立100年を機にグループブランドを「AGC」に統一、シンボルマークをリニューアル。
  • 2013年 - “南米で最も環境にやさしい”ブラジル工場が竣工。ブラジルの板ガラス市場に参入、東南アジア地域での事業拡大を見込みシンガポールに地域統括拠点を設置。
  • 2015年 - 経営方針AGC plusがスタート。
  • 2018年 - AGC株式会社に商号変更、シンボルマークをリニューアル。
    • ブランドステートメント「Your Dreams, Our Challenge」策定[5][7]

関連会社

日本

主な取引先

宣伝活動

提供スポンサーであった番組

メディア放送・掲載

諸問題

  • 公害の発生
    • 尼崎市グラウンド跡地から、土壌環境基準値の200倍のヒ素が検出され土壌汚染が発生していることが発覚。2005年12月2日、旭硝子はグラウンド跡地周辺の公園やマンションの地下水からも最高で基準の69倍のヒ素を検出し、敷地外の周辺へも地下水汚染を拡散させていることを発表した。
    • 2004年3月末に閉鎖された船橋工場では、自主調査によって、フッ素、六価クロム、、ヒ素等が検出された。中でも宙水中のヒ素は環境基準値の7300倍、鉛は環境基準値の630倍という高濃度であった。2005年より土壌汚染除去工事が開始されたが、除去工事の途中に過去に埋めた廃棄物からアスベストも発見された。除去工事は2007年9月に完了した。

脚注・出典

  1. ^ “もとをたどれば:旭硝子 日本近代化へガラス国産挑戦”. 毎日新聞. (2018年4月8日). https://mainichi.jp/articles/20180408/ddm/008/020/083000c 2020年3月8日閲覧。 
  2. ^ a b c d 三菱金曜会”. 三菱グループホームページ. 2020年12月6日閲覧。
  3. ^ 三菱広報委員会の活動”. 三菱グループホームページ. 2020年12月6日閲覧。
  4. ^ a b c 三菱広報委員会の加盟会社”. 三菱グループホームページ. 2020年12月6日閲覧。
  5. ^ a b ブランドステートメント - AGC
  6. ^ “デンマークの医薬品会社を買収=約600億円-旭硝子”. (2016年12月20日). http://www.jiji.com/jc/article?k=2016122000176&g=eco 2016年12月23日閲覧。 
  7. ^ ヒストリー - AGC
  8. ^ W杯“初出場”旭硝子製「ガラスベンチ」
  9. ^ Story ~長寿企業の知恵~ #012 FRESH!(フレッシュ)”. サイバーエージェント. 2017年5月21日閲覧。

関連項目

外部リンク