熱田五郎

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熱田 五郎(あつた ごろう、1912年11月14日[1] - 1960年11月20日)は、日本の作家。本名:渋谷天珍児[1]

北海道寿都郡黒松内村出身。1935年、旭硝子に入社、熔解工として働きながら文学を志す。1936年、「馬鹿野郎」が『文学評論』に掲載される。

戦後、戦時中の弾圧経験を描いた「さむい窓」が1947年に雑誌『新日本文学』に掲載され、現役の工場労働者ということもあって、小沢清とともに〈労働者作家〉として脚光を浴びる。その後、『人民文学』などに作品を発表した。

1960年11月20日、胃がんのため死去。

著書[編集]

  • 『さむい窓』冬芽書房、1950年
  • 『うつくしき曇天の街』東邦出版社、1972年

脚注[編集]

  1. ^ a b 『昭和物故人名録 : 昭和元年~54年』(日外アソシエーツ、1983年)p.15

参考文献[編集]

  • 『うつくしき曇天の街』解説(小寺篤執筆)および同書所収の略年譜