鈴木裕

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すずき ゆう
鈴木 裕
2011年、GDCにて
生誕 1958年6月10日(55歳)
日本の旗岩手県釜石市
出身校 岡山理科大学
職業 ゲームクリエイター
YS NET代表取締役社長
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鈴木 裕(すずき ゆう、1958年6月10日 - )は、日本のゲームクリエイター。1980年代中盤から1990年代にかけてセガを代表するアーケードゲームのヒット作を多数制作したゲームディレクター・プロデューサーで、同社のR&Dクリエイティブオフィサーの一人だった。株式会社YS NET代表取締役社長。

プロフィール[編集]

岩手県釜石市生まれ、三陸町(現大船渡市)出身。岡山理科大学理学部電子理学科卒業。1983年セガに入社した。学生の頃から三次元CGを研究していたこともあり、3DCGがアーケードゲームで一般的になる以前からリアル志向の疑似3D表現を用いたゲームを多く制作していた。1990年代に入ると、他社に先駆けて本格3DCGハードウェアを駆使したリアル志向のゲームを制作した。

初めてディレクターを担当した作品は、1984年に発売されたSG-1000用ゲームの『チャンピオンボクシング』。この作品は後にアーケードでもリリースされた。その後、『ハングオン』『スペースハリアー』『アウトラン』『アフターバーナーII』『パワードリフト』『G-LOC』といった多くのアーケード大ヒット作品を生み出した。

1992年にセガ初の本格3DCGハードウェアを使用した『バーチャレーシング』を発売した。以降の作品『バーチャファイター』『F355チャレンジ』はいずれも反響をよんだ。特にバーチャファイターシリーズは社会現象とも言えるほどの大ヒットとなり、同社の看板タイトル、また鈴木裕自身の代表作として知られるようになった。鈴木裕自身は当初3Dには否定的であったという噂話が出回っているが、自著『鈴木裕 Game Works Vol.1』によると、実際には彼は大学生の頃から3Dを研究しており、『バーチャファイター』開発の際もプロトタイプを自身のパソコン上で開発していた。

1990年代後半からは家庭用ゲームソフトの開発に携わり始め、1999年ドリームキャストの超大作『シェンムー』などを開発。総制作費70億円(ギネス認定記録だが、鈴木裕自身は50億円とコメントしている)と比較して商業的には振るわなかったが、世界各国で賞を受賞し、スティーブン・スピルバーグ監督が絶賛するなど、特に海外で評価が高い。スピルバーグ監督と会談した際に、スピルバーグの方から鈴木裕にサインを求めてきた話は、宮本茂ポール・マッカートニーにサインを求められた話と共によく引き合いに出される。

2002年には自身の絵画展を行った。2003年にはそれまでのゲーム業界における功績が評価され、2003年ラスベガスで行われたAIAS主催サミットでHall of Fame (栄誉賞)を受賞した。

2003年10月にはセガの開発子会社再編で新規設立されたデジタルレックスの社長に就任したが、同社は2004年7月のセガ・サミーの経営統合に伴う開発子会社の全廃によりセガに再吸収され、「セガAMプラス研究開発部」の部長となった。

2004年に中国向けWindowsMMORPG『シェンムーオンライン』を制作発表したが、その後セガが中国でのオンラインゲーム事業より撤退したため発売未定のまま凍結状態になっている。また、2005年にはタッチパネルで操作するアーケード用タイトル『ΨΦ PSY-PHI』が発表されロケテストが行われたが、発売は中止となった。

2002年以降はディレクターやプロデューサーとしての作品は開発中止等が続きほとんど世に出ていないが、2008年にはセガ・オブ・アメリカCEOであるサイモン・ジェフリーがインタビュー内で「鈴木裕は既にセガにいないが、まだ我々と共に仕事をしている」とコメント[1]2009年4月の同社人事異動で「AM開発研究本部付」として名前が挙げられており、この時点ではまだセガに在籍していた[2]

2010年11月になって株式会社YS NET(2008年11月11日設立)の代表取締役社長としてシェンムーの外伝となる携帯アプリ『シェンムー街』を開発していることが発表され、以降はソーシャルゲームの開発を行っている。2011年3月、GDCパイオニア賞を受賞。同年5月にはプレミアムエージェンシーの技術顧問に就任した[3]

作品[編集]

1999年7月にリリースされた『F355チャレンジ』のDXタイプ以降、鈴木裕がディレクターとして携わった作品には、「YS」の文字が入ったロゴが表記されている。

著書[編集]

『鈴木裕ゲームワークス Vol.1』アスペクト、2001年12月1日
自伝。ドリームキャスト版の『ハングオン』、『スペースハリアー』、『アウトラン』、『アフターバーナーII』、『パワードリフト』が収録されたGD-ROMが付録。『シェンムーII』に収録されたものとは異なり、無限コンティニュー、難易度設定、タイトル音楽の有無などの詳細設定が追加されている。

出典[編集]

  1. ^ Yu Suzuki No Longer at Sega1up.com、2008年8月11日)
  2. ^ 当社ならびに当社子会社(株式会社セガ、サミー株式会社)の組織変更および人事異動に関するお知らせ - セガサミーホールディングス・2009年3月31日
  3. ^ 「バーチャファイター」、「シェンムー」の生みの親、鈴木裕氏 プレミアムエージェンシーのゲーム開発顧問に就任 - プレミアムエージェンシー・2011年6月2日

参考文献[編集]

  • 鈴木裕『鈴木裕ゲームワークス Vol.1』アスペクト、2001年、ISBN 4-7572-0889-8

関連項目[編集]

外部リンク[編集]