ソニック・ザ・ヘッジホッグCD
| ジャンル | アクションゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | メガCD[MCD] Windows[Win] iPod touch iPhone iPad(iOS) Android端末 Xbox 360 (XBLA) PS3 (PSN) |
| 開発元 | ソニックCDチーム H.I.C |
| 発売元 | セガ |
| プロデューサー | 中山隼雄 |
| ディレクター | 大島直人 |
| 音楽 | 尾形雅史 幡谷尚史 |
| 人数 | 1人 |
| メディア | CD-ROM |
| 発売日 | [MCD]:1993年9月23日 [MCD](北米版):1993年11月19日 [Win]:1996年8月9日 iOS・Android:2011年12月15日 |
| 価格 | [MCD]:8,800円(税別) [MCD](北米版):不詳 [Win]:7,800円(税別) |
| デバイス | コントロールパッド |
| 売上本数 | |
| その他 | [MCD]バックアップRAMカートリッジ対応 |
『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』は、1993年9月23日にセガが発売したメガCD用アクションゲーム。メガドライブでのソニックシリーズの3作目。略称はソニックCD。この作品でエミー・ローズとメタルソニックが初めて登場した(キャラクターの詳しい説明は、ソニックシリーズに登場するキャラクターの一覧を参照)。なおOP及びEDアニメーションは東映動画(現:東映アニメーション)が担当した。販売本数は150万本(全世界)。
1996年8月9日にはWindows版が発売された。家庭用ゲーム機では2005年発売のGC・PS2版「ソニック ジェムズ コレクション」で初めて移植された。
2011年12月15日にはiPod touch、iPhone、iPad、Android端末向けにダウンロード販売による配信が開始されている。なお、海外ではXbox 360、PS3向けの配信も開始されたが、日本国内では現時点で配信が行われていない。
目次 |
システム [編集]
基本的なゲームシステムは、『ソニック2』より後で発売されたゲームでありながら『ソニック1』に近いプレイ感覚やビジュアルを持っている。これはソニックCDが『ソニック2』の製作には関わらなかった大島直人と『ソニック1』の一部のスタッフが「ソニックCDチーム」の名義で製作したゲームであることが関係していると思われる。
スピンダッシュが『ソニック2』に続いて使用可能だが、操作性が大きく異なり、一定以上溜めるまで動くことができない。 一方で、方向キー上とジャンプボタンを同時押しすることで、その場でダッシュすることができる機能が追加された。このシステムを採用している作品はシリーズの中では数少ない。
今作の大きな要素としてタイムワープがある。このシステムは、過去(Past)と未来(Future)を行き来できるシステムである(当初、MD版『ソニック2』でも時間移動の概念が組み込まれる予定だった)。ステージにある過去、未来選択マーカーを通過すると、画面の左下にマーカーのアイコンが表示されタイムワープ待機状態になる。この状態でソニックがダッシュし続けると、ソニックが光りだす。この状態をキープしているとマーカーが薄くなり、さらに走り続けるとソニックが過去(または未来)へワープする。スピードを落とせばタイムワープが止まり待機状態に戻るが、マーカーが薄くなった状態でスピードを落とすと待機状態が消えてしまう。一度使用したマーカーは裏返って使えなくなるため、タイムワープの回数には制限がある。ワープした後は、同じ場所から再スタートとなる。ステージには向かい合ったスプリングなど、意図的にタイムワープをするために作られた仕掛けなども多数存在する。これは、ゲームの難易度と、展開を左右する上で大きな要素になる。
また、セーブ機能も初搭載された。この機能を使用することで、再プレイ時に前回のステージの続きからプレイできる。さらに、一度クリアしたステージは、現代の時代のみだが、自由に選択してタイムアタックを行う事ができる。
余談だが、ゲーム中3分間程度なにもしない(ボタンを押さない)とソニックが「I'm outta here!」と言って、ステージから飛び降り一気に残機がなくなりゲームオーバーになる。これは仕様なのかバグなのかは定かではない。
なお、北米で発売された時にはエミー・ローズ(ロージー・ザ・ラスカル)の名前やリトルプラネットの名前がアメコミ版、北米で放映されたテレビシリーズ『ソニック・ザ・ヘッジホッグ (アニメ)』の物に差し替えられている。
2011年配信版ではテイルスも登場している。
スペシャルステージ [編集]
リングを50枚以上取得している状態でゴールにたどり着くと、巨大リングが出現する。これに触れると、スペシャルステージに進む。目的は迷路の上空を動いているUFOを制限時間内にすべて破壊する事。マップは3Dで描かれており、段差は無いが柵やスプリング、ファンやトラップが存在する。常に制限時間は減り続けるが、ソニックが迷路から外れて水に落ちると制限時間がかなりのスピードで減ってしまう。UFOを破壊するごとにリングかハイスピードのアイテムが手に入るが、時間を回復するには残り時間が少なくなると出てくる補給用のUFOを破壊するしか手段が無い。UFOをすべて破壊できればタイムストーンが獲得でき、タイムストーンをすべて取得してクリアすると真のエンディングが見られる。
ステージ [編集]
この作品は初期シリーズの中では異例で、ステージが『ZONE』でなく『ROUND』で表記される。またそれとともに他の作品での『ACT』は『ZONE』に変わっている。各ラウンドごとに三つのゾーンがあり、三つ目のゾーンにはボスが登場する。
- ROUND1 PALMTREE PANIC(ヤシの木の混乱)
- 亜熱帯のステージ。ソニック1のグリーンヒルゾーンに雰囲気が似ている。
- ROUND2 COLLISION CHAOS(混沌の衝突)
- ピンボール、フリッパーなどがいくつか設置されている。また、このステージの序盤で、エミー・ローズがメタルソニックにさらわれてしまう。ソニック1のスプリングヤードゾーンを思わせる要素がある。
- ROUND3 TIDAL TEMPEST(潮の嵐)
- 水中を進んでいくステージ。息継ぎが必要になる。タイルなどのグラフィックが、初代ラビリンスゾーンに酷似している。
- ROUND4 QUARTZ QUADRANT(水晶の象限)
- クリスタル採掘所跡。ベルトコンベアが設置されている。
- ROUND5 WACKY WORKBENCH(おかしな作業台)
- 光る床に触れると高くジャンプしてしまう。電撃に注意する必要がある。
- ROUND6 STARDUST SPEEDWAY(星くずのサーキット)
- 星空をバックに進んでいく。ソニック1のスターライトゾーンを思わせる要素がある。ゾーン3ではメタルソニックとの戦いになり、先にゴールすれば勝利となる。
- ROUND7 METALLIC MADNESS(金属の狂気)
- エッグマンの要塞。仕掛けの中には、ソニック1のスクラップブレインゾーンとほぼ同じ物がある。
時間移動 [編集]
今作では各ステージが四つの時代を持っている。通常ステージは『現代』から始まるが、「Future」や「Past」と書かれたタイムワープマーカーに触れて一定以上の速度で走り続けると、『未来』あるいは『過去』にワープできる。現代は、エッグマンによる侵略が行われている時代。未来のステージはエッグマンに占拠されて機械的になり、荒々しい雰囲気が流れている時代。過去は、まだ侵略が始まっていない時代で、自然が多く近代的な仕掛けや足場があまり無いのが特徴である。なおエッグマンと対決するゾーン3は、未来のステージしか存在しない。
過去の時代は、各ラウンドのゾーン1と2両方のどこかに、敵を転送してくるための機械が設置されている。これを破壊するとそのゾーンの過去の時代の敵は全滅し、ゴール時のテロップが、「SONIC GOT THROUGH Zone 1」から「SONIC MADE A GOOD FUTURE IN Zone 1」と、未来を変えたことを表す文章になる。さらに、ゾーン1、2両方の機械を破壊すると未来の時代が変化し、自然と機械が融合したような平和な世界になる。ゾーン3には未来のステージしか存在しないが、ゾーン1、2両方で未来を変化させると平和な未来、そうでない場合は侵略が行われた未来となる。また、過去の時代にはメタルソニックのホログラムを映し出している機械があるが、これを破壊すると隠れていた動物達が現れ、画面上で飛び回るようになる。 ソニックがタイムストーンを全て手に入れている場合、ステージに入った瞬間過去の時代にある転送装置が自動的に破壊される。
全てのラウンドの未来を変えた状態、あるいは、タイムストーンを全て集めてクリアすると真のエンディングが見られる。
アイテム [編集]
- 1UP
- 残り人数が1人増える。
- リング10
- リングが10枚増える。
- バリア
- 敵の攻撃を1回だけ守ってくれる。
- 無敵
- しばらくの間無敵になる。
- ハイスピード
- しばらくの間移動速度が上がる。
キャラクター [編集]
- ソニック・ザ・ヘッジホッグ
- おなじみの主人公。
- ロージ・ザ・ラスカル
- 本名はエミーローズ。ステージの途中にメタルソニックに捕まってしまう。
- メタルソニック
- ソニックと互角の力を持つエッグマンのロボット。
- ドクター・エッグマン
- ソニックを敵視する科学者にして、本作の最大の敵。本作ではタイムストーンを盗む。
- マイルス "テイルス" パウアー
- ソニックの親友の子ギツネ。2011年配信版のみの登場。ソニックで1度ゲームをクリアすると使えるようになる。グラフィックは『ソニック2』だが、アクションは『ソニック3』に準じている。テイルスでプレイした場合、OP・EDアニメーションやエミー関係の演出が省略されている。
敵キャラクター [編集]
- モスキー
- パタバタ
- アントン
- タガタガ
- カマカマ
- クモクモ
- サーソリー
- ノロノロ
- ポービー
- バタピョン
- メカブ
- ポービー
音楽 [編集]
『ソニック1』及び『ソニック2』のBGMは地域による違いがなく日本国外版も含めてDREAMS COME TRUEの中村正人が作曲していたが、今作におけるBGMやテーマ曲は発売された地域によって大きく異なっており、その違いから「日本・欧州版」と「北米版」の2種類がある。ただし、メガCDの内蔵音源による「過去(Past)」のステージのBGM[1]など一部は共通である。また、日本でも発売されたWindows版は地域によらず「北米版」のBGMとなっている。
日本・欧州版 [編集]
音楽全般を担当したのは尾形雅史と幡谷尚史。また、OP「Sonic‐You Can Do Anything」とED「Cosmic Eternity‐Believe in Yourself」(両曲とも英語歌詞)のボーカルは宇徳敬子が担当している(作詞・ラップ:ケーシー・ランキン)。
この2曲はソニックチームのベストアルバム『SONIC TEAM "Power Play" 〜BEST SONGS FROM SONIC TEAM〜』、ソニックCDの楽曲を収めたサウンドトラック『SONIC THE HEDGEHOG CD ORIGINAL SOUNDTRACK 20th Anniversary Edition』にも収録されている。また、ソニックシリーズのテーマソングを収めたベストアルバム『TRUE BLUE:THE BEST OF SONIC THE HEDGEHOG』には、OPテーマ曲のみ収録されている。
なお、OPテーマ曲は本作より1年近く前の1992年11月21日に発売されたゲームギア版『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』の「GREEN HILLS ZONE」のBGMが原曲であるが、こちらを手掛けたのも尾形雅史である。また、同じくゲームギア版『ソニック&テイルス』(1993年11月19日発売)の作品内でも「Sonic‐You Can Do Anything」をアレンジしたBGMが使用されている。
北米版 [編集]
音楽全般を担当したのはSpencer Nilsen。テーマ曲はPasticheによる「Sonic Boom」である(OPとED共にテーマ曲は同じだが、歌詞やリズムなどがアレンジされている)。ソニックが初参加となるWii用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』のステージBGMでは、このテーマ曲も使用されている。
前述のソニックCD(日本・欧州版)サウンドトラック『SONIC THE HEDGEHOG CD ORIGINAL SOUNDTRACK 20th Anniversary Edition』では、ボーナストラックとして「Sonic Boom」など北米版の数曲が収録されている。また、同じく前述のソニックシリーズテーマソング集『TRUE BLUE:THE BEST OF SONIC THE HEDGEHOG』には、「Sonic Boom」も収録されている。
機種間の違い [編集]
メガCD版とwindows版、ソニックジェムズコレクション版、2011年配信版ではそれぞれ微妙に違いがある。
メガCD版のアニメーションシーンは、小さい枠の中に少ないフレーム数で描かれているが、ジェムズコレクション版以降では画面全体がアニメーションに使われ、アニメそのもののシーンも増えている(これはソニック ジャムに収録されていたものと同じであり、メガCD版のアニメーションを作る際に制作された原版のアニメーションである。)。 またロード時間が延びた関係か、ロード中に舞台となるリトルプラネットの地図が表示されるようになっている。
他にも、スペシャルステージの処理がメガCD版では多少処理落ちしたようになっていた物が他の版では高速で動く、サウンドテスト画面の音源トラックが統合されているなど、細かい相違点がいくつか存在する。
メインスタッフ [編集]
- エクゼクティブ・プロデューサー:中山隼雄
- プロデューサー:金成実、押谷誠
- ディレクター:大島直人
- プログラム・ディレクト:山本啓一
- アートディレクター:河口宏之
- キャラクターデザイナー:星野一幸
- 音楽:尾形雅史、幡谷尚史
- 音響効果:牧野幸文
- プログラマー:松岡雄一、竹井宏、佐藤達也、八木田典孝
OP・EDアニメスタッフ [編集]
注釈 [編集]
- ^ 現在や未来(Future)のBGMはCD音源による。