カオティクス

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カオティクス
ジャンル アクションゲーム
対応機種 スーパー32X
開発元 ソニックチーム
発売元 セガ
人数 1人~2人(協力プレイ可能)
メディア ロムカセット
発売日 1995年4月21日
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カオティクス』(CHAOTIX)は、1995年4月21日セガが発売したスーパー32X用のアクションゲーム。欧米では『Knuckles' Chaotix』として発売された。

ストーリー[編集]

ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』、『ソニック&ナックルズ』で起きた事件から数か月後、マスターエメラルド・ピラー[1]の力によってとある島が海面に浮上した。 そしてただの岩の塊だったその島は、ピラーの力によって急速に緑の楽園へと姿を変えていった。 その事に気づいたナックルズはピラーの力を増幅させる何かがあると感じ、単身調査へと向かう。 しかし島を目指しているのはナックルズだけではなかった。ドクター・エッグマンはいち早く島に乗り込み、古代文字が彫られたリングや太古に使われていたスペシャルリングを発見し、この島が古代文明の一部である事を確信する。 スペシャルリングによって行ける空間からはカオスエメラルドは消失していたが、ピラーのエネルギーが充満した結果「カオスリング」というエネルギー体が結晶化していた。 エッグマンはエネルギーを自ら結晶化させることに成功し「ダークリング」と命名、島を「ニュートロジックハイゾーン」というリゾート地兼巨大要塞に改造し、着々と計画を進めてゆく…

システム[編集]

『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』、『ソニック&ナックルズ』に登場したキャラクター、ナックルズが主人公であり、他に6人のキャラクター達から1人を選びパートナーと共に戦う。パートナー同士は、お互いが持つリングから出る光の帯でつながっており、その帯を引っ張った反動で障害をクリアする。

  • Cボタンでキャラクターが回転ジャンプをする。このジャンプの性質は他のソニックシリーズと変わらない。
  • Bボタンを押すことでパートナーキャラをその場に固定する「ホールド」ができる。これを使って光の帯を引き伸ばすことで急速な加速が可能である。また、ホールドボタンをパートナーキャラと重なった状態で押すと、パートナーキャラを持ち上げることができる。この状態で方向キーを押しながらBボタンを離すと、パートナーキャラをその方向に向かって放り投げる。
  • Aボタンを押すとリングを消費してパートナーキャラをプレイヤーキャラの元に呼び寄せることができる。
  • リングが0のときに敵からダメージを受けるとパートナーがいなくなり、一定時間たつまでパートナーは戻ってこない。パートナーがいないときにさらにダメージを受けると、ステージが強制終了となりエントランスに戻される。この作品にはゲームオーバーが無い。

キャラクター[編集]

ここでは、本作におけるキャラクターの特徴を記述する。各キャラクターの詳細な設定などは、個別記事かソニックシリーズに登場するキャラクターの一覧の項を参照。

ナックルズ・ザ・エキドゥナ(ナックル)
本作の主人公。16歳。突如現れた不思議な島とピラーの異変を探るべく単身その島へと向かう。『ソニック&ナックルズ』と同様、滑空と壁登りが出来る。
エスピオ・ザ・カメレオン
17歳。私立探偵を営むカメレオン。伝説の文明に興味を持ち、エンジェルアイランドとの関係を調べるために島を訪れる。壁や天井に張り付き、そのまま自由に地形を歩ける。
ベクター・ザ・クロコダイル
16歳。常にヘッドホンをしているワニ。奇跡の島のニュースを聞いて島にやってきた。ジャンプ後に8方向に突進でき、ナックルズとほぼ同じ仕様の壁伝いが出来る。
チャーミー・ビー
16歳。スプリンターを職業とするミツバチ。新しい花を求めて島に飛んでくる。自由に8方向へのダッシュとホバリングが可能で、ジャンプの概念を持たない。
マイティー・ザ・アルマジロ
16歳。各地を旅行することに生きがいを感じているアルマジロ。旅の途中で島を訪れ、騒動に巻き込まれる。壁に張りついて三角飛びが出来る。
ヘビー
エッグマンが作ったメカの一つ。ロボットではあるが、パートナーキャラ専用としてナックルズ達と協力してステージを攻略できる。ダメージをほとんど受け付けない頑丈なボディを持つが、単独でステージを進むのは困難なほどに移動能力が低い。
ボム
ヘビーと同様パートナーキャラ専用のロボット。ヘビーとは逆に機敏な動きが出来るが、ダメージを受けると一定時間赤くなり、その間にプレイヤーが触れると爆発してプレイヤーにも危害を加える。
ドクター・エッグマン
世界征服を企む悪の天才科学者。今作では謎の島をテーマパークに改造し、ナックルズ達を待ち受ける。
メタルソニック改
ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』でソニックによって破壊されたメタルソニックの残骸からCPUを回収し、予備の機体に搭載されて復活した。今作ではエントランスにある機械と合体して攻撃してくるほか、ダークリングの力により赤い大型タイプとしても登場する。
ソニック・ザ・ヘッジホッグ
エンディングでテイルスとともに登場する。
マイルス・テイルス・パウアー
エンディングでソニックとともに登場する。
エミー・ローズ
オプションのカラーテストで隠しコマンドを入力するとサウンドテストで登場する。

敵キャラクター[編集]

カメカ
蚊をモデルにしたエッグマンのメカ。
ジュップン
時計をモデルにしたエッグマンのメカ。
ハッパー
葉をモデルにしたエッグマンのメカ。
ドリボーラー
ボールをドリブルして行く手を阻む敵。
ピラニー
ピラニアをモデルにしたエッグマンのメカ。

ステージ[編集]

ニュートロジックハイゾーン
各ステージはエントランスから入るようになっている。エントランスにはプレイヤーキャラのコンビキャラクターを選ぶ場所とルーレットでステージを選ぶ場所がある。
各ステージはレベル1から5まであり1レベルクリアごとにエントランスへ戻される。また、一定回数エントランスへ戻るごとに時間帯が変化し、背景とエントランスの機能に一部変化が現れるようになっている。
レベル5にはボスが登場し、ボスを倒すとステージクリアとなり、それ以降はそのステージはルーレットで選択されなくなる。ただしAmazing Arenaに限り、すべてのレベルに中ボスが存在する。
Botanic Base
ジャングルの入り組んだ地形の中を進むステージ。
Speed Slider
遊園地の建物の中と外を進むステージ。スピードの出せる構成になっており、ループや坂道が多く配置されている。
Amazing Arena
迷路の内部を進むステージ。ステージ開始直後は画面が薄暗くなっており、ステージを通常の状態にするにはステージのどこかにあるスイッチを押さなければならない。(スイッチのある場所は矢印で示される。)スイッチを押さずにゴールへたどり着くと「NO CLEAR」と表示され、クリアしたことにならない。
Marina Madness
海上に浮遊する飛行艇の上を進むステージ。飛行艇の上にあるスイッチを押して飛行艇を動かすことでステージを進めることができる。
Techno Tower
縦に入り組んだ塔のステージ。基本的に上に向かって進むことが多いステージで、スピードが出せる構成にもなっている。

ボーナスステージ[編集]

リングを20枚集めると、ステージのどこかに大きなリングが現れる。触れる事でボーナスステージにチャレンジできる。 アイテムボックスが浮遊する空間を落ちながらアイテムを回収するのが目的であり、制限時間は持っているリングの数で決まる。 リングや得点アイテムの他にステージ・パートナーセレクトを簡単に出来たりするアイテムも存在するが、アクションステージに戻った際には終了時のリングがそのまま持ち越される。 その為にミスを避けたり、スペシャルステージに行くためにリングを温存したい場合は自分からスペシャルステージを終わらせるアイテムに触れる必要がある。

スペシャルステージ[編集]

ステージクリア時に50枚リングを持っていると、ゴール地点にスペシャルリングが現れる。スペシャルリングに触れる事でプレイヤーが操作しているキャラ一人だけがスペシャルステージにチャレンジできる。 3Dで描かれたコースを走りつつ、ブルースフィアを集めてカオスリングを手に入れることが目的。ステージ内は完全な六角形のチューブとなっており、重力が全ての床に存在するためプレイヤーはどの壁でも走ることができる。ただし後半はチューブの外側を走ったり、ブロックをジャンプで乗り継いだりとジャンプする場所が多くなってくる。 ステージ中は徐々に手持ちのリングが減っていき、リングが0になるまでに規定数のブルースフィアを集められなかった、もしくは穴に落ちた場合はスペシャルステージは終了となる。また、リングはスペシャルステージ中にも配置されておりこれを取る事により時間を長引かせることも可能。 6つ全てのカオスリングを集めることができれば真のエンディングを見ることができる。

その他[編集]

キャラクター
『カオティクス』は複数のキャラクターが初登場した作品だが、エスピオを除いて細かい設定がなされているキャラは他の場所からの転用である。ベクターは『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』に登場予定だった『ソニックバンド』というバンドの一人で、マイティーはもとはソニックとともに主人公候補だったキャラクターで、後にアーケードの『セガソニック・ザ・ヘッジホッグ』で登場、チャーミーはソニックの漫画のキャラクターからの名前の転用である。マイティー以外の3人は『ソニックヒーローズ』に再登場するが、設定が一新されている。
SONIC CRACKERS
セガの未発表ゲームで、ソニックとテイルスが主人公のゲームだった。このゲームではソニックとテイルスはリングでつながれており、そのシステムは『カオティクス』のそれと酷似している。また、『SONIC CRACKERS』には『カオティクス』のエントランスの4つの曲と『Techno Tower』の音楽とほぼ同一の音楽が使用されていたことから、このゲームが本作の前身であることがうかがえる。
  • 『SONIC CRACKERS』のゲーム内容は二つに分かれており、『カオティクス』とほぼ同システムの横スクロール面と、ソニック3Dブラストのような見下ろし型視点のステージの二つである。しかし、ゲームそのものが未完成であるため、横スクロール面、見下ろし面ともに二つしかステージが用意されていない上、見下ろし面はオブジェクトが一切配置されておらず、当たり判定も存在しない。
  • ステージセレクトでは「WORLD」として区切られた一つのエリアに「ATTRACTION」というステージが1から5まであり、通常のソニックでの「ゾーン」と「アクト」と同じ区切り方をしている。「WORLD」は全部で7つあるが、その全てに5つの「ATTRACTION」があるほか、見下ろし型ステージの「FIELD」も各「WORLD」に一つずつ存在する。また、「PREMIUM」というステージが2つと「SPECIAL」というステージが一つ存在する。
  • しかし、実際にこの中でプレイできるステージは「WORLD1」の「ATTRACTION」1から5まで(さらに、すべて同じステージ)と「FIELD」、ならびに「WORLD2」の「ATTRACTION」1から5まで(すべて同じステージではあるが、それぞれの時間帯をイメージした色に変わっている。)とそれぞれの「FIELD」のみであり、後のステージはプレイすることができない。
  • 横スクロール面のシステムの『カオティクス』との主な違いは、ジャンプボタンがホールドボタンも兼用しており、1ボタンでプレイできるようになっていて、なおかつホールド時の操作が軽いことである。

脚注[編集]

  1. ^ 「ピラー」は本作独自の名称であり、以降の作品では使われていない。