ファイティングバイパーズ
| ジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | アーケード[AC] セガサターン[SS] プレイステーション2[PS2] |
| 開発元 | セガAM2研 |
| 発売元 | セガ |
| 人数 | 1〜2人 |
| メディア | [SS][PS2]:CD-ROM |
| 発売日 | [AC]:1995年11月 [SS]:1996年8月30日 [PS2]:2005年4月28日 |
| 価格 | [SS]:6,800円(税別) [PS2]:2,625円(税込) |
| 対象年齢 | CERO:15才以上対象 |
| システム基板 | [AC]:MODEL2B |
『ファイティングバイパーズ』(Fighting Vipers)は1995年にセガが発売した3D対戦型格闘ゲーム。開発はセガAM2研による。
目次 |
[編集] 概要
「実在の格闘技を使う格闘家が闘う」という現実志向のバーチャファイターと異なり、この作品は非現実的で派手さやコミカルさを追求した3D格闘ゲームである。またキャラクターも番長・ギタリスト・コスプレイヤーなど色物揃いとなっている。但し操作系は8方向レバーにパンチ・キック・ガードの3つのボタンでバーチャファイターと同じである。
特徴的な点として、アーマーの存在がある。アーマーは上半身・下半身に分かれ、相手攻撃のダメージを緩和する。アーマーはキャラ・パーツ毎に耐久値が設定されており、被ダメージかガードで耐久値が減少、ゲージ点滅状態でアーマー破壊技を食らうと破損してしまい、その試合中に戻ることはない。破損してしまうと被ダメージが大幅に増加するため、このアーマー破壊狙いと破壊後の駆け引きが重要なファクターである。
舞台は架空の町「アームストンシティ」。ここで行われる格闘大会「ナッツクラック(アーマーが弾ける様がナッツの殻を割るのに似ている事から名付けられている)」が、ゲームの内容である。因みにラスボスのB.M.はこの町の市長という設定。
[編集] 作品の特徴
[編集] バーチャファイターとの相違点
バーチャファイターとの相違点は次のようなものが挙げられる。
- 前述のように、キャラクター全員が上半身と下半身にアーマーを装備している。攻撃をガードするとアーマー耐久値が減少していき、耐久値がなくなった(アーマーゲージが点滅している)状態でアーマー破壊技を受けるとアーマーが破壊される。
- すべての試合は高い壁に囲まれた四角いリングで行われ、基本的にリングアウトはない(KO後にリング外に飛ばされることはある)。
- キャラクター全員が「ガード&アタック」と呼ばれる「ガード状態から即座に反撃する技」を持っている。相手のパンチ連打などへの反撃として気軽に出すことが出来るが、予備動作と隙が大きく、投げにも弱い。
- キャラクター全員が「タグハンドウォールスロー」と呼ばれる、相手の腕を掴んで投げる(プロレスでロープに振るような)技を持っている。単体ではダメージはないが、相手を壁方向へと強制的に走らせることができる。壁際でこれを行うと「タグハンドウォールクラッシュ」という壁に押しつける投げ技に変化する。
- 攻撃を受けて浮かされたり地面に叩きつけられた際に、ボタン3つ同時押しで「受け身」が可能。「空中受け身」をすれば空中で態勢を立て直して追撃を回避する事ができる。ただし、滞空時間は増えてしまうので再び追撃を受けてしまう危険性もある。
- ダウンした相手にジャンプをしながらの追撃を行えるが、かなり離れていても自動追尾で攻撃できる(避けられた時の隙は大きい)。
[編集] その他の特徴
- 前述のガード&アタックは相手アーマー耐久値ゼロの状態へダメージを与える事によってそのアーマーを破壊する事ができる、アーマー破壊技の一種でもある。その他のアーマー破壊技はキャラごとに特有のものが設定されている。
- リングは完全に壁で覆われているため、壁際でコンボを食らうと壁に衝突する分のダメージも上乗せされ、大ダメージを被る事になる。壁の絡んだ即死級の連続攻撃も存在するので、壁際での駆け引きが重要である。
- 「土煙を上げて走り、タックルやスライディングで攻撃(一部のキャラは壁に上ったりもできる)」「攻撃が当たると火花や汗のようなものが散る」「アーマー破壊時に、通常の画面の他に更に2点の違ったアングルでのショートリプレイが挿入される」「相手を吹き飛ばしてKOすると、相手が壁をぶち破って遠くまで飛んでいく」――等、とにかく見た目にわかりやすく派手な演出が凝らされており、現実的な描写より爽快感を重視した構成になっている。
[編集] シリーズ作品
- 1995年11月 アーケード版ファイティングバイパーズが稼動開始。
- 1996年8月30日 セガサターン版ファイティングバイパーズが発売開始。
- 1996年12月21日 『ファイターズメガミックス』がセガサターン版として発売。バーチャファイター2のキャラと対戦。
- 1998年3月 アーケード版ファイティングバイパーズ2が稼動開始。
- 2005年4月28日 セガエイジス2500シリーズVol.19として、プレイステーション2版ファイティングバイパーズが発売。
[編集] 登場キャラ
[編集] プレイヤーキャラクター
- バン (BAHN)
- 17歳。名前は「番長」から。バーチャファイターシリーズの結城晶的なキャラであり、圧倒的な打撃破壊力を持つ。その為か、『ファイターズメガミックス』のアートワークで両者が闘い合わせており、バンが本シリーズの主人公とされる。
- トキオ (TOKIO)
- 16歳。実家は歌舞伎役者。手数が多く、コンボも多彩だが、一撃あたりの軽さが災いし「弱キャラ」の烙印を押される。バーチャファイターシリーズのラウ・チェン的キャラ。
- ラクセル (RAXEL)
- 18歳。ロック歌手。そのためエレキギターを武器とする。バーチャシリーズのジャッキー・ブライアント的キャラで打撃、投げともにソツがない。
- サンマン (SANMAN)
- 年齢不詳。「3」を愛すると言う設定で故に、「3マン」と言われる。通常キャラのうち、最大破壊力の投げ技を使う、いわゆる「投げキャラ」。
- ピッキー (PICKY)
- 14歳。スケート・ボード少年。スケボーを武器としても使う。相手の股下をくぐる等トリッキーで素早い動きが特徴。
- グレイス (GRACE)
- 19歳。身長178cm。モデル。ローラーブレイドを装備しており、長い脚を生かした回転系蹴り技を多用する。
- ジェーン (JANE)
- 18歳。身長168cm。軍人志望。動きは遅めだが打撃は比較的重く、投げ技も使いやすいバランスの良いキャラ。モデルはエイリアン2に登場する女海兵隊員のバスケス(FV2ではリニューアルされて面影はない)。
- ハニー (Honey)
- 16歳。コスプレファイター。相手の下段への攻撃を得意とする。セガサターン版では正規のコスチュームの他、隠し要素として制服、アロハなどの服装がある。
- マーラー (Mahler)
- 20歳。隠しキャラクター。毒蛇のコスチュームに身を包んでいる。一撃が重く、多彩かつ強力なコンボで相手を圧倒する。FV2では通常キャラクターとして登場。なお、コスチュームが変更されている。
- クマチャン (Kuma-Chan)
- セガサターン版のみの隠しキャラクター。熊のぬいぐるみで、宙に浮いたようなふわふわした動きをする。打撃は得意ではないが、サンマンよりも投げが得意で、特に投げ技「スーパーワシントン条約」は、全キャラ中最大威力である。対戦時の2Pカラーでは「パンダ」となる。
- ペプシマン (PEPSIMAN)
- 日本のセガサターン版のみに登場する隠しキャラクター。トキオとラクセルに似た技を使う。CPU戦で一方的に負けそうになると、テーマ曲に乗って乱入してくる。その後これに勝利すれば使用可能。ペプシマンで勝利した場合は通常のウイナーコールではなく、ペプシマンのテーマが流れる。セガ開催のファイティングバイパーズ全国大会の協賛社が当時日本国内のペプシコーラの販売元であったペプシコ・インク社の日本法人(現在はサントリーに権利を売却)であり、この頃同社のCMにペプシマンが出ていた関係でキャラとして加えられたのだが、その際はマスターアップ1週間前に急遽キャラ追加が決定した為色々と逸話をもつ。
[編集] ボスキャラクター
- B.M.(ビッグマーラー) (B.M.)
- 本シリーズの最終ボス。毒蛇のコスチュームに身を包んでいる。マーラーと似た姿であるが、マーラーよりも背が高く、性能もさらに上。一撃が重く、途切れない強力なコンボで相手を圧倒する。FVのセガサターン版とFV2のDC版では自キャラとしても使用可能(FVのセガサターン版では対戦のみ)。
[編集] その他
- アーマーは脱げないに越した事はないが、コマンド入力で自分から脱ぐ事も可能(アーマーテイクオフ、通称『脱衣』)。アーマーを自ら外した場合、その際僅かだが攻撃判定が生じる。だが相手にダメージを与えるためには密着状態でなければならない上、与えるダメージも非常に少ない。
- 対人対戦で連勝するとアーマーゲージのデザインが挑発的に変化する。
- ハニーはアーマーが外れてもスカートは外れないようになっているが、ファイティングバイパーズ1では、対人対戦で100連勝、ファイティングバイパーズ2では30連勝するとスカートも外れるようになる。
- 連勝したハニーのスカートは何故か柔らかくなり、ピッキーのスケボーで仰ぐと揺れる。
- 海外輸出版ではハニーの名前がCandyに変更される。
- アーケード版ファイティングバイパーズ1には、アーマーが絶対に壊れなくなる裏技があった。
[編集] ファイティングバイパーズ2
| ジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | アーケード[AC] ドリームキャスト[DC] |
| 開発元 | セガAM2研 |
| 発売元 | セガ |
| 人数 | 1〜2人 |
| メディア | [DC]:GD-ROM |
| 発売日 | [AC]:1998年11月 [DC]:2001年1月18日 |
| 価格 | [DC]:5,800円(税別) |
| システム基板 | [AC]:MODEL3 |
1998年3月に、続編である『ファイティングバイパーズ2』が発売された。MODEL3基板を使用している。開発は前作と同じくAM2研。今井トゥーンズがリニューアルキャラクターデザインを務め、ポスター等のイラストも描いている。
基本的な内容は前作を踏まえているが、次のようなシステムが追加されている。
- 前作の上段用に加え、下段用の「ガード&アタック」が全キャラに用意された。
- アーマーテイクオフ、または上下アーマーがない時に一度だけ出せる特定の技で相手をKOすると「スーパーKO」となり、特殊な演出が流れ、一度に2ラウンド分勝利したことになる。
- 地上にいるときにボタン3つ同時押しで「テックガード」を行える。この状態で相手の攻撃を受けるとアーマー耐久値を減らさずガードでき、同時に相手のコンボを強制的に止めてしまう。テックガード成功直後にPまたはKボタンでガード&アタックに類似した反撃、ボタン3つ押しで相手側面への回り込みが出来る。
- 投げ抜けに成功すると相手と組んだ状態になり、レバー4方向への投げ入力早押しでの投げ合戦になる。投げ返しも可能。
- 相手の同じ技を一定数ガードすると、その技に対する硬化時間が減少し、反撃が容易になる(但しコンボの途中止めと出し切りは別の技として勘定される)。
- 挑発または投げ(掴み)モーションの先端をノーガードの相手にヒットさせるとダメージを与えることができる。
[編集] キャラクター
前作のキャラクターはクマチャン、ペプシマンを除き全て登場し、さらに以下が追加された。
- エミ (Emi)
- 腕に電光掲示板をつけ、機械のクマの縫いぐるみを背負った女子小学生。他のキャラクターに似た多彩な技を使う。現在シリーズ最年少のキャラクターである。
- チャーリー (CHARLIE)
- 自転車(BMX)を背負った青年。自転車でガードしたり、自転車に乗って攻撃する等、上級者向けのトリッキーなキャラクター。
- カーン (Kahn)
- 隠しまたは乱入キャラクター。ガイコツのような顔をした全身銀色の外見(2Pカラーは金色)。バーチャファイターシリーズのボスキャラクターデュラルのパロディらしく、どこかで見たようなコンボを繰り出すが、その性能はデュラルよりも高いといえる。ちなみにプレイヤーとしてのカーンと乱入としてのカーンには性能差があり、CPU版のその性能はボスキャラのB.Mをも超える最強キャラクターである。
- デルソル (DEL-SOL)
- 隠しキャラクター。ルチャドールをイメージしたような姿である。技はマーラーに酷似しており、何故か技を出すたびに「上段」「中段」「投げ」等と技の属性を叫ぶ。
[編集] 発売日
[編集] その他
- ファイティングバイパーズ2のクラブイベントにおいて、セガの協力によって全キャラクターの見た目と技を入れ替えることができるスペシャルバージョンのゲームをプレイすることができた。このバージョンのハニーのコスチュームはナース服である。