愛野美奈子

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愛野美奈子
あいのみなこ
コードネームはセーラーV
美少女戦士セーラームーンのキャラクター
登場(最初) コードネームはセーラーV・第1話「セーラーV誕生!」
美少女戦士セーラームーン・第33話「最後のセーラー戦士、ヴィーナス登場」
作者 武内直子
声優 深見梨加(テレビアニメ版)
住友七絵(テレビアニメ第163話)
伊藤静(Webアニメ版)
俳優 小松彩夏(実写版)
プロフィール
愛称 Vちゃん、美奈、美奈P、美奈子ちゃん
別名 セーラーヴィーナス
セーラーV
性別
種類 地球人

愛野 美奈子(あいの みなこ)は、武内直子作の漫画作品『美少女戦士セーラームーン』、『コードネームはセーラーV』に登場する架空の人物。

声優は、テレビアニメ版が深見梨加[1]で、Webアニメ版が伊藤静実写版は小松彩夏が演じた。

海外名はMina Aino(ミーナ・アイノ)。

原作での初登場は『コードネームはセーラーV』第1話「セーラーV誕生!」、アニメでは『美少女戦士セーラームーン』第33話「最後のセーラー戦士、ヴィーナス登場」。

人物[編集]

セーラーヴィーナスに変身する、うさぎより明るい金色のロングヘアーに、赤い大きなリボン[2]が特徴の少女。セーラーVの正体でもある。美奈子及びセーラーヴィーナスとして登場するのは太陽系内部戦士の中では最後だが、セーラーVとしてすでに第1話から登場し、活躍の噂が流れていた。すなわち、実質的には最初に覚醒したセーラー戦士でもある。原作では基本東京で活躍していたが、テレビアニメ版ではイギリスロンドンでも活躍していた。

港区芝公園(麻布十番に近い実在の地名)の近辺に住み、当初は港区立芝公園中学校に通っていた。高校はうさぎたちと同じ十番高校へ進学した。家族構成は両親との3人暮らし(『セーラV』より)。テレビアニメでは『S』以降、夏場はノースリーブに似た白いTシャツの上に青いオーバーオールを着用することが多くなっている。

原作、およびアニメ版ではうさぎに負けず劣らずのドジっ子で、アイドルを目指す陽気で元気な爆走少女として描かれている。うさぎと容姿、性格が似ており、お馬鹿コンビとしての演出例も多い。登場初期は唯一前世の記憶を知っていたことや戦闘歴の長さなどから、頼れるお姉さん的な側面もそれなりに描かれたが、徐々にうさぎ同様の「明るいおバカ」キャラへと戻っていった。

成績はやはりうさぎ並みに良くないが[3]、運動神経は抜群で体育だけは好成績。中学1年の頃からバレーボール部に所属していた。テレビアニメ版では英語も得意なようであり、プリンセス修行をすると言い出したうさぎから英語を教えてほしいと頼まれたこともある(これは、セーラーV時代にイギリスにいたためと思われる)。かつて、お巡りさんにイタズラをしたことで怒られてお巡りさんが苦手になった。原作・テレビアニメ共に惚れっぽくもあり、テレビアニメではタイガーズアイとホークスアイが変装する男性に二股をかけていたこともある。しかし『セーラーV』やテレビアニメでは悲恋を経験していたりと大人な恋愛をしている人物とも言える。

うさぎとキャラが被っている、一人だけお付きの猫がいたのは、元々『セーラームーン』の原案となった作品『コードネームはセーラーV』の主人公だからである。作品世界統合により、アルテミスによってセーラーVとして目覚め、単独で行動していた経歴が第1話から伏線として張られている。また、類似を逆手に取って原作、実写、Webアニメ版ではプリンセスの「影武者」設定があった。うさぎとの顕著な差異は、「異様に前向きな姿勢」と「変身前から常人離れした身体能力」である。テレビアニメ版においても、キャラクターデザイナーは「どちらが月のプリンセスなのか」と気を持たせる演出に備え、美奈子の瞳をうさぎと同じ指定にしたが、テレビアニメ版ではヴィーナス=美奈子が初登場した次の回で本物のプリンセスが登場したため、この工夫は生かされなかった。しかし、第102話では、変身ブローチを奪われて敵に正体を知られそうになったうさぎを助けるため、変身ペンでセーラームーンに変身してうさぎの窮地を救うという活躍が描かれた[4]

原作、アニメ、実写版のいずれでも、太陽系内部戦士のリーダーであると明言されている。プリンセスの影武者を務めるだけあって体力もあるのか、テレビアニメ第78話では月野家の玄関先から二階ベランダへジャンプした。第100話ではバレー部時代の友人・浅井努に恋をするが、彼には既に恋人がいたことを知ってショックを受ける。しかし彼がダイモーン・ハイキューンにピュアな心の結晶が奪われた際、ハイキューンが投げた心の結晶を得意の回転レシーブで受け止め、正体に気付かれたことがある。第106話ではほかのメンバーとともに白樺高校の見学に行った際、そこで出会ったエルザ・グレイからまことともども、「二人とも陸上向き」と評された。第109話ではユージアルに背後から不意討ちという形でピュアな心の結晶を抜き取られた際、気絶せずにそのまま結晶を抱きかかえ、公園からビル内部の駐車場まで全力疾走してみせるという、荒業とも言うべき離れ技を披露した。また、第141話ではホークスアイとタイガーズアイに二人がかりで施された封印を自力で破って[5]セーラーヴィーナスに変身。アルテミスも絶句するほどの非常識な力をときとして発揮し、やはり戦士としての経験やいざというときのパワーは、他の戦士の追随を許さないほど高いようである。

なお、他のセーラー戦士たちと違って唯一苗字に自身の守護星の名前が入っていないが、名前を音読みすると「びなす」になり、ビーナス、ヴィーナスに近くなる。

うさぎのことは原作・実写では「うさぎ」、テレビアニメでは「うさぎちゃん」と呼んでいる。原作では「Vちゃん」、「美奈」、「美奈P」などと呼ばれている。また、実写では後半まで他の戦士を戦士名で呼び、うさぎからは初めはフルネーム、後に「美奈子ちゃん」と呼ばれている(他の戦士からは基本的に「ヴィーナス」と呼ばれる)。

テレビアニメ版[編集]

テレビアニメ版では原作以上に「明るいおバカ」キャラな面が強調されており、ことわざや各言葉を間違えたり[6]ギャグダジャレを言うのがお約束である[7]。 第178話では、夜天光と入浴していることを想像して鼻血を出しながら「あたしもネコになりた〜い」と発言するなど、エッチなところもある。第184話でも、月野家で星野光のバスタオル一枚の姿を目撃して「ラッキーしちゃったね」と発言していることからも、同様にそれが窺える。

プリンセスの影武者という設定は無く、いつ前世の記憶を取り戻し、セーラーヴィーナスとして目覚めていたのかは不明。セーラームーンのピンチにセーラーヴィーナスとして初登場し、月のプリンセスかという問いを否定している(原作では『コードネームはセーラーV』で前世の記憶を取り戻し、セーラーヴィーナスとして覚醒。その後『美少女戦士セーラームーン』でダーク・キングダムの情報を集める為に再びセーラーVとして活躍し、プリンセスセレニティの名を語って影武者としてうさぎたちの前に現れ、セーラームーンがプリンセスとして覚醒してからはセーラーヴィーナスとして内部戦士のリーダーの立場に戻る)。

家事に至ってはうさぎ以下の壊滅的レベルであるため、テレビアニメ第78話では、お粥に塩を入れすぎたり、それをレイにぶっかけたり、台所を壊滅的に汚したり、オーディオをいじっては爆発させたりしている。レイからは、「これで悪気があったらエスメロードより極悪人よ!」と評された。幼稚園児や小学生の少年にからかわれたことがあり、それに対して本人も本気で怒っていた(テレビアニメ第52話、第103話、第154話)。しかし、テレビアニメ第42話で、ロンドン滞在時に悲恋を経験したことを語っており、恋人であったアランに想いを寄せていたカタリナの幸せのためなら自分は身を引くという大人な一面をもっている(美奈子がこの事を話したのはうさぎのみであり、うさぎはその時、「自分達よりずっと大人だ」と語っている)。

第35話では、セーラージュピターと共にクンツァイトに必殺技を吸収され攻撃に利用されて死亡したが、銀水晶の力で復活した[8]。第45話では、DDガールズにクレッセント・ビームを発射して自分も巻き添えにして死亡したが、のちに銀水晶の力によって蘇った。最終シリーズ「セーラースターズ」終盤でもスターシードを奪われて他の太陽系セーラー戦士ともども消滅しているため、ヴィーナスとジュピターはテレビアニメ版において3回死亡していることになる(原作では最終シリーズでセーラークリスタルを奪われた時の1回のみ)。

実写版[編集]

原作やアニメ版とは人物像が大幅に異なる。

ティーンエイジャーに歌手としても人気のスーパーアイドルという設定になっており、うさぎも彼女の大ファンである。しかし、病気で余命いくばくもないこともあって、愚直なまでに前世からの使命を果たすことに忠実な少女となっている。性格も原作やアニメの明るい印象とは異なり、意地っ張りで常に冷静沈着な性格になっている。外見も異なり、黒髪のロングヘアで、原作・アニメの特徴であった赤いリボンは着用しておらず(セーラーヴィーナスは原作・アニメとほぼ同様の姿)、帽子を着用することが多かった。性格が似ていることもあって、あることが切っ掛けで彼女の正体を知った火野レイとは暫し対立関係となっていたが、最終的には信頼しあえる仲となった。

プリンセスの影武者としての使命を果たす為、他のセーラー戦士たちから距離を置いて敵の目を引くようにセーラームーンを守っており、自分がプリンセスと名乗ってからも仲間として合流するのも遅かった(自身の寿命が残りわずかな為、みんなを悲しませたくないこともある様子)。戦士として目覚めることで力を果たし抜いたのか、物語終盤の最終決戦前に病死してしまうが、最終話にて幻の銀水晶の力で復活する。スペシャル版「Act Special」ではその後もトップアイドルとして活躍している。

なお、OPやキャラクターソングのジャケットなどでは制服姿が見られるが、作中で学校に通っている描写は無かった。

Webアニメ[編集]

設定・行動は原作とほぼ同様だが、ダーク・キングダム四天王のクンツァイトとの因縁がより強調されている。仲間を危険にさせない為に単独でクンツァイトと戦おうとするといった、太陽系内部戦士のリーダーらしい行動に出たりもした。

プロフィール[編集]

プロフィールは殆ど原作のもの。

セーラーヴィーナス(セーラーV)[編集]

金星を守護星に持ち、かつてはセーラーVとして活躍していた愛と美貌の戦士。

月のプリンセスのガーディアン、内部太陽系セーラー戦士のリーダー。原作・実写ではプリンセスの影武者でもある(自身イメージは金色の月光。月のプリンセスイメージは銀色の月光)。光の力と愛の力が彼女の武器とされる。他のセーラー戦士より1年も前から目覚めており、セーラーVとして活躍していたため、戦闘経験も豊富であり、普段は他の戦士にとって頼もしい存在に描かれている[9]。情報を集めたり、優しいだけではなく、一番素早い攻撃で敵の攻撃を止めるセーラー戦士としての力も一流[10]

テレビアニメでは決め台詞は使われることは少なかったが、「愛の天罰、落とさせて頂きます!」、「金星に代わって、愛の奇跡を見せてあげる!」。ジュピターと比較すればまだ使用されていたほうであった。セーラーV時代の決め台詞は「コードネームはセーラーV! 正義の使者! セーラー服美人戦士!! セーラーヴィーナス参上!!」。原作第三期の登場台詞は「美の星! 金星を守護にもつ愛の戦士! セーラーヴィーナス参上!」。テレビアニメ第56話の名乗りは「仮面の伝説過去のもの、その素顔も美しい! 最後に登場美少女戦士はセーラーヴィーナス!」。セーラー戦闘服がオレンジ色メインで、胸前のリボンは藍色、後ろ腰のリボンは黄色(実写版のみオレンジ色)。セーラー襟部分に白いラインは一本が全シリーズ共通の設定となった。ピアスは金色の丸い宝玉型。ヒールがブロックタイプのヒールを履いており、くるぶしにリボンをつけている。イメージカラーは黄色ないしオレンジ色、主に黄金色。

セーラーV
美奈子が当初覚醒した姿。額に三日月形の金色の印があり、赤色のマスクを装着している。セーラー戦闘服は青色メインで、レオタードベースではなく唯一腹部の開いたコスチュームになっている。
スーパーセーラーヴィーナス
ペガサスのパワーを受けてパワーアップする姿(原作第四期ではセーラークリスタルの力がパワーアップした形態)。他のセーラー戦士と同じブローチ、リボンや肩の部分などが変わった。最強武器「愛のムチ」を獲得した。以前の必殺技や戦闘力なども大幅強化されている。ピアスは原作のセーラーVと同じ赤い宝玉。
エターナルセーラーヴィーナス
原作での最終形態。セーラークリスタルの形が星型へ変化し、コスチュームもプロテクターが球形に、スカートは二重に、靴はオレンジ色のヒールから白いロングブーツになる等変化している。
プリンセス・ヴィーナス
原作の第4期末(ならびに『コードネームはセーラーV』)で新しい聖杯が誕生した時に変化したプリンセスとしての姿。金星のセーラープリンセスの城として「マゼラン・キャッスル」という城を持っている。コスチュームの基本カラーは黄色で、胸元に幅広の布が巻かれ、スカートの外層が薄い色の紗になっている。また、肩部左右に2つのリボン飾りが付いている。
実写版では、セーラーヴィーナスが月のプリンセスとして目覚める前のセーラームーンを守るため、月のプリンセス「プリンセス・ヴィーナス[11]」と名乗り、敵の目を引付ける。この時は、額に月のプリンセスを象徴する三日月の印があり、偽物の銀水晶が付いたティアラを装着する。髪の赤いリボンが宝珠に結びついたチェーンようなの髪飾りも追加された。
備考
ヴィーナス=ローマ神話のウェヌス、ギリシャ神話のアフロディーテは美と愛欲の女神であり、美奈子の姓が「金野」ではなく「愛野」であること、技「ラブ・ミー・チェーン」「ラブ・アンド・ビューティ・ショック」がまずここから取材されている。「クレッセント」は本来三日月の意であるが、内惑星は満ち欠けするので、金星にも「クレッセント」が存在する。このことを発見したガリレイは、当時の教会の弾圧を警戒し、研究仲間への手紙に「愛の母がダイアナの真似をしている(=金星が月と同様満ち欠けの挙動をするという地動説の新たな証拠を発見した、の意)」と暗号化した追伸として書き送った。技「クレッセントビーム」と「セーラーヴィーナスは月のプリンセスの影武者」との原作の設定はこの天文現象と故事から取られている。紋章(惑星記号)はヴィーナスが持つ手鏡を図案化したもの。なお原作のセーラーVは手鏡(コンパクト)を使ってクレッセントビーム&ブーメランや愛のクレッセント・シャワーを放っていた。

アイテム[編集]

  • V用変身ペン(原作第一期・二期、番外編ちびうさ絵日記、セーラーV、Webアニメ)
    • 「コードネームはセーラーV」でアルテミスからもらった変身ペン。真実を記すペンで、時折宿題に利用している。後に「セーラームーン」本編で登場する他のセーラー戦士の変身ペンとは形状が違っている。また、セーラーVゲームと繋がっていて、ゲームのクリアー状況がわかるようになっている。『ちびうさ絵日記』では描かれてはいないが、セーラーVとして登場しているのでおそらくその後も使用していると思われる。
  • クレッセント・コンパクト(原作第一期、番外編ちびうさ絵日記、番外編受験戦争編、セーラーV)
    • 三日月形のコンパクト。中は両面鏡張りになっていて、この鏡には真実の姿を映す力がある。月光によるエネルギー充電が必要で、エネルギーが切れてしまうと鏡面が黒くなって何も映さなくなり、クレッセント・ビームを撃つ事もできなくなってしまう。ブーメランのように投げることによって対象を切り裂いたりダメージを与えることもできる。
  • ヴィーナス・マイク(セーラーV)
    • 新アイテムであるにもかかわらず、一度しか使用されなかった。「ヴィーナス・百億ボルト・ロックンルージュ」を放つためのアイテム。
  • 変身ペン(テレビアニメ)
    • 原作で使用していたものとは違い、他のセーラー戦士の変身ペンと同じ形になっている。色は黄色。
  • 黄色のマニキュア
    • セーラーヴィーナスの爪甲を付けた黄色のマニキュア
  • ラブのチェーンベルト(原作、アニメ、実写全てに登場。)
    • セーラーヴィーナスの武器であるチェーンベルト。ヴィーナス・ラブ・ミー・チェーンなどの技に使用し、攻撃するだけでなく敵の武器を奪うなど用途は様々。原作(新装版)・実写版・Webアニメでの特殊装備にラブ・ミー・チェーンがあり、普段は腰に装備している。
    • 原作第一期・実写版と同じデザインで、丸い形の赤い宝玉が多数付いた金色のチェーン。原作第二期と第三期でチェーンの中央にハート形が追加された(新装版第二期は追加しない)。テレビアニメの鎖の形のみ金色が光るハート形のリング状にしてチェーンが使われている。Webアニメでは真っ赤な珠を連ねたような鎖状の武器で、周りに金色の飾りが無い。
  • 伝説の聖剣(原作第1期、実写Act Special、Webアニメ)
    • プリンセスを守る聖剣。四守護戦士全員の物とされているが、実際に使用しているのはリーダーであるヴィーナスのみである。『幻の銀水晶』から作られた剣[12]で、月のシルバーミレニアムの廃墟に安置されていたが、セーラー戦士達が月へやってきた際に彼女達の手で引き抜かれた。剣の表面は石のような物質で覆われていたが、クイン・ベリルとの戦いの最中にそれが剥がれて真の姿を現し、クイン・メタリアの封印方法を示す。ヴィーナスはこの剣を使って過去、現在ともクイン・ベリルを倒したり、クイン・メタリアに取り込まれたセーラームーンを目覚めさせるきっかけをつくった。また、元に戻らない衛を嘆いてセーラームーンが心中に使ったり、過去においてはプリンセスの自害に使われたりもした。壊れたわけではないが、第二期以降まったく出てこない。
  • スター・パワー・スティック (原作第2期、テレビアニメR中期 - SuperS初期)
    • 第二期から使用する変身ペン。先端に星を模した飾りが付いている。原作では第2期から他の戦士と同じ形の変身ペンになっている。
  • クリスタル・チェンジ・ロッド(テレビアニメSuperS中期以降)
    • ペガサスの力を受けてパワーアップした時に、スター・パワー・スティックから変化した三番目の変身ペン。先端にはヴィーナスの紋章と薔薇の花の鎖が刻まれた黄金色の玉が付いている。このペンを得て以降は美奈子はスーパーセーラーヴィーナスに変身する。
  • ヴィーナス・クリスタル(原作)
    • 原作でアルテミスから授かったヴィーナスのハート型セーラークリスタル。スーパーセーラーヴィーナスへ変身したアイテム。エターナル化の際に、形が星型へ変化する。
  • 愛のムチ(原作第4期、実写)
    • 原作第四期では、スーパーセーラーヴィーナスの専用武器。バラの花若しくはハート型がモチーフの鎖で、ヴィーナス・ラブ・ミー・チェーン発動の際に使用する。原作第四期Act41や第13巻カパーイラストなど何故かハート形のチェーンへと変更する。
    • テレビアニメではヴィーナスの紋章が浮き上がった、4つのバラの花に付いているハート形の棘。
    • 実写版では戦士の力が目覚めた後の武器で、ムチ型のチェーンベルトが変形したものとなっている。
    • 対戦格闘ゲームでは愛のムチを用いて、相手を鞭打つ攻撃の場面がある。基本的にはラブ・ミー・チェーンと同一視することができる。
  • 変身携帯テレティアS(実写)
    • アルテミスから授かった携帯電話型の変身アイテム。セーラーVの衣装を登録している事が明らかになっている。
  • みかづきカッター(実写)
    • 実写版で登場するセーラーVの専用武器。ものを切り裂き小型の金色の三日月状のブーメラン。なおAct.17で弾き飛ばされた事がある。
    • 「コードネームはセーラーV」で登場したクレッセント・コンパクトと同じデザイン。
  • 銀のブレスレット(実写)
  • ジュエリー・スター・ブレスレット(実写)
    • 実写版での変身アイテム。他のメンバーのブレスレットと比べると少し形が違っている。中央の宝石の色は黄色。
  • セーラー・スター・タンバリン(実写)
    • 先端の宝石は金色。固有技はないが、五光星のようなエネルギーを複数放つ攻撃ができる。最終決戦の時にセーラーマーズが使用。
  • ヴィーナス・デッガーズ(実写)
    • セーラー・スター・タンバリンが変化した二本で一対の両刃の短剣。本編で使用することはなかった[13]が、Special Actで初めて使用する。戦うことが出来ないレイの力と自分の力をあわせて召喚した。
  • クリスタル・ティアラ(実写)
    • 実写版でヴィーナスが自分が月のプリンセスだと名乗って現れた際に身に着けていたティアラ。幻の銀水晶がはめ込まれているとされていたが実際にははめ込まれていた銀水晶は偽物であり、後にネフライトに奪われた際に爆発・消滅する。

変身呪文[編集]

  • 三日月・パワー! トランスフォーム!(セーラーV)
    • セーラーV時代に使っていたコンパクトで、様々な変装をする呪文。原作第3期でも無限学園の生徒に扮する為、久々に使用。
  • ムーン・パワー! トランスフォーム!(セーラーV)
    • セーラーVへの変身呪文。
  • ヴィーナス・パワー! メイクアップ!
    • テレビアニメでは変身ペンが金星のマークを回転させて、五光星を付けた眩しい金色のリボンが美奈子の全身に包まれた後にセーラーヴィーナスへ変身した。ポーズを決めると、愛と美の女神を誕生する海の泡沫の背景が現れる。
    • 実写では他の四戦士より変身が長めで、宙返りをした後モデル歩きをしながら戦士服に着替え、髪をなびかせて金色の光で黒髪を金髪に変える。
  • ヴィーナス・スターパワー! メイクアップ!
  • ヴィーナス・プラネットパワー! メイクアップ!(原作第3期)
  • ヴィーナス・クリスタルパワー! メイクアップ!

セーラーヴィーナスの必殺技[編集]

  • ヴィーナス・ラブ・ミー・チェーン(原作、アニメ、実写全てに登場。テレビアニメでは第二期以降)
    • 原作では腰に付けているチェーンベルトにエネルギーを纏わせて攻撃する。登場当初は都合上(=自分が月のプリンセスだと名乗っていたため)「ラブ・ミー・ムーン・チェーン」と言っていた。原作第三期だと攻撃だけでなく、洗脳された人々を元に戻すことも出来る。
    • テレビアニメではクレッセント・ビームのエネルギー波動をハート形のチェーンに変換して、光の鎖を自由自在で、どんな角度からでも敵を攻撃できる[10]。攻撃だけでなく重い物を動かしたり相手を牽制や拘束などしたりもできる。なおテレビアニメ第三期102話でセーラームーンに変装して現れた際にも「ラブ・ミー・ムーン・チェーン」と言っていた。
    • 実写では、腰に付けているチェーンを赤い宝玉の鎖の形の長いムチに変換して、敵を戒める鎖で鞭打つ攻撃する[14]。なお35話でクンツァイトの攻撃を跳ね返すほどの防御力を有している。
  • ローリング・ハート・バイブレーション(原作第一期、アーケードゲーム、実写)
    • 原作・アクションゲームと同じデザインで、両腕からハート形のエネルギー光弾を発生し、渦と震動で回転させ放つ攻撃。原作初登場時の掛け声は「わが愛の星・金星よ! 愛の力を!」。
    • アーケードゲームではオリジナルの新規アニメーションであり、自身を抱くように両腕を大きく交差させて集中した後、エナジーを込めて向かい合わせた両手の間にピンク色のハートを作り出して放つ攻撃。対戦格闘ゲームでは両腕から放つ金色のハート形のエネルギー体を身体の周囲に回転させて、相手の近距離攻撃を防いだ。
    • 実写版では第46話のみ一度使用。戦士の力が覚醒した際の技で、ヴィーナスが胸の前で両手にハート形の姿勢を回転させ、両腕の間に展開した、ハート形の光の輪を複数放出して攻撃する。最強妖魔に振動を受けて吹き飛ばし、その勢いでクイン・メタリアを分離させるほど高い威力を持っていた。
  • クレッセント・ビーム(原作、テレビアニメ、実写。実写ではヴィーナス・ビーム[15]。第一期以降。原作では「セーラーV」時代のみ使用)
    • 原作ではセーラーV時代のみの必殺技となっており、予め月光を浴びて充電された真実を映し出すコンパクトを相手にかざし、強力なビームを放つ攻撃。充電がされていないとコンパクトの鏡面が黒くなり使用することが出来ない。
    • テレビアニメでは三日月の形をした二つのエナジーを頭上に作り出して衝突させ、光の泡を吹き出しながら融合したエナジーを掲げた人差し指に凝縮する。そして指先を敵へ向けて、指先に凝縮したエナジーにさらに光を注ぎ込んで金色のビームを発射する。技のスピードと命中率は高いが効かないことが多く、指先にエナジーを集めても敵に邪魔をされて発射できない事が多かった。また、劇場版Rでは白い光の球が灯った指先から細いビームを放ち続けながら薙ぎ払っている。
    • テレビアニメ一期第42話のセーラーV時代の回想でもビームを放っていたが、現在と違いエナジーを収束しきれていないのか、途中で枝分かれしたり太さにムラがあるビームだった。
    • 劇場版Sでは二つの三日月が融合した際に出る泡に加えて、小さな金色の光の粒も弾ける。発射しながら少しの間薙ぎ払い、光線に触れたスノーダンサーの両腕を一瞬で切断した。
    • 実写ではポーズをとりながら集中した後、右手の人差し指から太めの金色の光線を吹き出すように発射し、敵に浴びせる。初登場時は強力だったものの、以後は弾かれることが多い。短い棒状の光線の連射も可能であったが、やはり弾かれた。
    • アクションゲームではほぼ全ての作品で、人差し指に三日月型の光を溜めて短いビームを放つ飛び道具として登場する。3DO版の格闘ゲームでは三日月型の光を溜めた後、指先に光の玉が上半身と同じくらいのサイズまで大きく膨れ上がり、長いビームを放つ派手な演出となっている。
  • クレッセント・ビーム・シャワー(テレビアニメ第二期)
    • 全身の光のエネルギーを指先に集中させ、上空にビームを発射する。放たれたビームは光の雨の様に拡散乱射して広範囲を攻撃する。クレッセント・ビームと違い、相手の動きを封じつつダメージを与える技になっている。
  • ヴィーナス・ウインク・チェーン・ソード(原作第三期、テレビアニメ第三期OP、ゲーム)
    • プラネット・パワーで強化された技。光のラブ・ミー・チェーンを剣化させて相手目掛けて投げつける。
    • テレビアニメでは第三期のOPにのみ登場し、本編未使用。光の剣を付けたラブ・ミー・チェーンが旋回する勢いで投げ飛ばす技。
    • 対戦格闘ゲームではラブ・ミー・チェーンを振って、光の剣のようなエネルギーを向上に飛ばして攻撃する。
  • ヴィーナス・ラブ・アンド・ビューティ・ショック(第四期より)
    • 原作では「無敵の金星の女神の愛のムチ!! うけてみよ!!」という詠唱がつき、バラ形のラブ・ミー・チェーンで攻撃する。
    • テレビアニメでは手のひらから光のエネルギーを口元に集めてウィンクした後、投げキッスのポーズでハート形の衝撃光弾を生成し、自身の周りで増幅して発射する。技のスピードが強化されるほか、多数の敵を短時間で命中させる描写がある。
  • ヴィーナス・ラブ・アンド・ギャラクティカ・ショック(原作第五期)
    • セーラーギャラクシアに操られていた時の技。ラブ・ミー・チェーンの鎖の形が異なっている。
  • チェーン・エクスプロシブ(対戦格闘ゲームのみ)
    • 相手に大ダメージを与える超必殺技。ラブ・ミー・チェーンで地面を速いが叩いたり、強烈な光の波動を起こす。
  • 怒りのクレッセント・ビーム乱れ撃ち(テレビアニメ第四期141話にのみ登場)
    • 怒ったヴィーナスが凄まじい量の光を指先に集中させ、一瞬で数十発の激しいビームを発射。

セーラーVの必殺技[編集]

  • クレッセント・ブーメラン(原作セーラーV、実写、Webアニメ。実写ではクレッセント・カッター)
    • 幻の戦士セーラーV時代から愛用する真実を映し出すコンパクトをブーメランの様に投げ、相手を切り裂く。原作第一期ではゾイサイトを倒す際に使用されており、第二期と第四期の番外編も登場した。Webアニメでは主流の技として使用している。
    • 実写では敵の行動や攻撃を阻害することが多いが、敵の道具を破壊することもある。
    • 3DO対戦格闘ゲームではV字型の光のブーメランを相手に投げる攻撃。
    • Webアニメではセーラーヴィーナスの初期技で、オレンジ色が光る三日月形のブーメランを投げ飛ばす攻撃になっている。
  • ヴィーナス・パワー!愛のクレッセント・シャワー(原作セーラーV)
    • 複数の人間を浄化するために使用。コンパクトを用い、三日月形の光を無数に降らせる。
  • ヴィーナス・アイアン・マッスル・パンチ(原作セーラーV)
    • 左ストレート。
  • ヴィーナス・サルファ・スモーク(原作セーラーV)
    • 強烈な匂いを発する技。V曰く「神聖な金星の大気の匂い」らしいが、あまり良い匂いではない様子。
  • ヴィーナス印蚊取り線香台風(タイフーン。原作セーラーV)
    • どこからともなく蚊取り線香(かゆみに効くジフェンヒドラミン配合)を召喚し、そのにおいをパワーに乗せて放つ。
  • ヴィーナス・百億ボルト・ロックン・ルージュ(原作セーラーV)
    • 新アイテム(この回しか使わなかった)ヴィーナス・マイクを用い、新曲を歌うアイドルのつもりでウェーブを放つ。
  • ローリング・スクリュー・セーラーV・パンチ(原作セーラーV)
    • ハワイに行き損ねた恨みを込めたアッパー。
  • ヴィーナス・愛のメガトン・シャワー(原作セーラーV)
    • 愛のクレッセント・シャワーより強力な浄化技と思われる。
  • クレッセント・スーパー・ビーム(原作セーラーV)
    • クレッセント・ビームのバリエーションの一つ。コンパクトを開いての必殺ビーム強力版。スーパーが付くのは、憧れの斉藤センパイにキスされて舞い上がり、本人曰く『ターボ全開バリバリ』との事。
  • クレッセント・スレンダー・ビーム(原作セーラーV)
    • コンパクトを開いての必殺ビームのダイエット話版。技名はただのノリである。
  • セーラーV・キック(原作セーラーV)
    • ただのキック。話によってはキックキックと連発される。
  • セーラーV・チョップ(原作セーラーV第16話)
    • 左チョップ。
  • 「Vちゃん・打ち刀」で切腹の刑(原作セーラーV)
    • 切腹といーつつ、敵を両断している。
  • Vちゃん式・もみだし・セーラーV・チョップ(原作セーラーV)
    • ダイエット話に登場したチョップ技。

補足[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 第163話のみ住友七絵が代役。
  2. ^ リボンで髪型を整えることになったきっかけは、『セーラーV』で想いを寄せていた先輩から薦められたからである。
  3. ^ 高校ではうさぎの赤点仲間。
  4. ^ 仲間のフォローによって何とかごまかし通せたものの、視聴者には明らかにニセモノとわかる外見であり、カオリナイトは訝しがり、うさぎ本人も絶句していた。
  5. ^ この封印は普通は自力で破るのは無理らしい。
  6. ^ 「案ずるより産むが易し」を「杏より梅が安い」、「春眠暁を覚えず」を「春眠赤土を耕す」、「待てば海路の日和あり」を「待てばカイロもあったまる」、「明日は明日の風が吹く」を「明日は明日の風邪を引く」、「犬も歩けば棒に当たる」を「猫も歩けば悪党に当たる」、「河童の川流れ」を「河童の腹下し」、「人の振り見て我が振り直せ」を「人のふりして我振り回される」など。劇場版『亜美ちゃんの初恋』でも「命短し恋せよ乙女」を「命短し鯉の滝登り」と言い間違え、アルテミスに指摘されている。
  7. ^ テレビアニメ第107話で、ギャグのレベルが下がっているとまことから指摘されている。
  8. ^ なお、セーラームーン達の仲間になってからわずか2話で一度死亡しており、登場から死亡するまでの期間が最も早い(ジュピターも共に死亡しているが、ジュピターは登場から10話経過している)。
  9. ^ 「美少女戦士セーラームーン 取扱い説明書」第18頁より。
  10. ^ a b 『テレビマガジンデラックス46 決定版 美少女戦士セーラームーンR 2 - 対決!ブラック・ムーン』第23頁より。
  11. ^ 『美少女戦士セーラームーン ひみつじてん』第28頁より「プリンセス・ヴィーナス」と名付けられた。
  12. ^ ただし、新装版以降は材質が『幻の銀水晶』であることを明言するモノローグが削除されており、洗脳されたタキシード仮面の「このちっぽけなカケラや剣の他に『幻の銀水晶』があるのか」という台詞から推測できるのみとなっている。
  13. ^ 本編では美奈子が急死したため、最終決戦の際、レイが美奈子の力と合わせて、マーズ・デッガーズとして召喚している。
  14. ^ 『UCHUSEN YEAR BOOK 2004』第147頁より。
  15. ^ 『美少女戦士セーラームーン ひみつじてん』第26頁より。