ブラック・ムーン一族

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ブラック・ムーン一族とは、漫画『美少女戦士セーラームーン』およびその関連作品に登場する組織である。主人公であるセーラームーンと原作二期やテレビアニメ「R」で敵対しており、30世紀の未来において、太陽系第10番惑星ネメシスを本拠地としている。

概要[編集]

30世紀において、太陽系第10番惑星ネメシスを本拠地とし、月の一族であるセーラームーンたちと敵対している組織。プリンス・デマンドを頂点とし、その下に作戦の立案と実行を行う翠のエスメロードと紅のルベウス、平行して技術統括の蒼のサフィールが位置している。しかしデマンドはアドバイザーであるワイズマンに煽られるままに行動しており、実権はワイズマンが握っている。

ネメシスの固有資源である「邪黒水晶」から放出されるマイナスパワー(テレビアニメ版ではダークパワー)には時空を歪める特性があるため、それを利用した技術開発が行われている。過去の地球への侵略を可能としたタイムワープもそのひとつ。また「邪黒水晶」の反応炉を開発、そこから取り出されるパワーは簡単に星ひとつを廃墟と化すことが可能。人造人間であるドロイドも邪黒水晶の力を利用して作られており、構成員の不足を補っている。

ブラック・ムーン一族自身も「邪黒水晶」の影響を強く受けており、テレポートなどの超能力に覚醒している。ブラック・ムーン一族の証として額には紋章があり、形状は上下が逆転した黒い色の三日月(月の一族の紋章と対になっている)。またサフィール以外の全員が「邪黒水晶」をピアスにして身につけている。超能力などはあくまで「邪黒水晶」の影響を受けた結果であるので、セーラームーンの浄化を受けいれれば普通の人間に戻ることも出来る。逆に強いダークパワーを注がれた上対象がそれを受けいれれば、たとえ月の一族であろうともブラック・ムーン一族へと変貌する。

歴史[編集]

原作[編集]

20世紀侵略へ至るまで[編集]

30世紀において、地球は月の一族であるセーラームーンに統治され、「幻の銀水晶」の力で全ての人間が1000年以上の長寿を満喫できる争いや破壊のない平和な世界となっていた。しかしながらそれを堕落として拒み、長寿を餌にした宇宙人による侵略と考える者たちが存在した。それがブラック・ムーン一族の初まりである。

彼らは月の一族に対しテロ攻撃を行うも、「幻の銀水晶」を元にしたセーラームーンたちの巨大な力にはまるで敵わなかった。が、そこにワイズマンが現れ、彼らをネメシスへと導く。そこに存在した「邪黒水晶」から強大な力を入手したブラック・ムーン一族は再度地球を攻撃。「邪黒水晶」の圧倒的な力は月の一族の本拠地であるクリスタル・トーキョーを廃墟へと変えた。

しかし同時に月の一族の力の源である「幻の銀水晶」が紛失してしまっていることが判明。サフィールの調査によりそれがRabbitにより20世紀へ持ち去られたことが判明すると、侵略対象をそちらへと移行した。

「Re・play」オペレーション[編集]

まだ月の一族による統治が行われていない20世紀への攻撃。それは普通の人間を殺し、そこへすり変える形でドロイドが潜入。秘密裏に社会そのものを乗っとり、月の一族ではなく、本来の地球人による統治を継続させ歴史を書き変えるという計画、「Re・play」オペレーションであった。

紅のルベウスを指揮官としてあやかしの四姉妹により、4つのオペレーション「Re・cruite」「Re・move」「Re・new」「Re・birth」がそれぞれ実行される。結果多くの人間をドロイドに入れ変え、マスメディアを通じブラック・ムーン一族の思想を発表、支持を得るところまでに至っていた。

しかしながら同時に計画は20世紀のセーラー戦士に気付かれ、彼女たちとの戦闘が発生。結果、セーラーマーズ、マーキュリー、ジュピターの3者を捕えることに成功する。しかし引き換えにあやかしの四姉妹は全滅、またRabbitとセーラームーンの接触を許し、20世紀のセーラー戦士と30世紀の繋がりが出来てしまった。

セーラームーンとの対決[編集]

捕えられた仲間の救出のため30世紀へとやってきたセーラームーンへ、まずはエスメロードが攻撃を行う。同行していたタキシード仮面とヴィーナスによりエスメロードは倒されてしまうが、セーラームーンは未来に来た影響から力を発揮できないことが判明。その隙をつき、デマンド自らがセーラームーンを攫うことに成功する。

ムーンをネメシスまで連れ帰ったデマンドだったが、将来永遠の女王となる彼女を自らの手の内にするという事象に感嘆を覚え、殺さずそのまま手元に置くこととした。セーラームーンにとって、マイナスパワーに満ち溢れるネメシスは活動を阻害される環境であったことも理由である。しかしセーラームーンはその強い精神力によりマイナスパワーを打ち破り、反撃。捕えていたマーズ・マーキュリー・ジュピターと合流され、そのまま全員の脱出を許してしまう。

その事象と平行して、ワイズマンが独自に行動しRabbitを捕獲。洗脳を行いブラックレディとして覚醒させる。自身の駒を入手したワイズマンは、いよいよその真の目的のため動き出す。

ブラック・ムーン一族の崩壊[編集]

まずワイズマンはブラック・ムーン一族から離脱しようとしていたルベウスを始末すると、「邪黒水晶」反応炉を暴走させ、ネメシス全体で融合反応を起こす。同時に残るブラック・ムーン一族であるデマンドとサフィールを自身の居城である“暗黒城”へと連れこみ、強力な洗脳で傀儡へと変化させてしまう。

その後、ブラックレディ・デマンド・サフィールの三者で30世紀の地球へと攻撃を行う。その目的は侵略でも奪還でもなく、地球の純粋な破壊であった。ネメシス全体から発生する強力なマイナスパワーでセーラームーンたちとも圧倒的な戦いを展開するが、最終的にはRabbitがセーラーちびムーンへと覚醒したことが引き金となり、ネメシス全てとともにセーラームーンにより浄化され、ブラック・ムーン一族、「邪黒水晶」ともに消滅した。

テレビアニメ版[編集]

20世紀侵略へ至るまで[編集]

テレビアニメにおけるブラック・ムーン一族は、セーラームーンによる浄化を拒み、地球を出てネメシスを本拠地とした犯罪者たちの子孫となっている。

彼らはそこに存在する「邪黒水晶」により超能力に覚醒し、異次元に居住空間を作り出したり、天候の操作までも可能な技術力をもっていたが、太陽からあまりにも遠い過酷な環境では自然の中で生きることは出来ず、人工物の中で細々した暮らしが精一杯であった。そのため自然豊かな地球への移住を要望・打診をするも、ワイズマンの策略により拒まれたと虚偽の報告が行われ、仕方無く地球侵略を決意する。

攻撃が行われる丁度そのとき、ほんの悪戯のつもりでRabbitが「幻の銀水晶」を持ち去っていた。それはブラック・ムーン一族側の意図したものではなかったが、第一次攻撃は結果的に奇襲の形となりクリスタル・トーキョーのほとんどを灰と化す大戦果を上げる。だが4戦士とクリスタル・ポイントの力を利用した強固な結界がクリスタル・トーキョーへ張られ、これ以上の攻撃が不可能、手詰りとなる。また同時に「幻の銀水晶」がRabbitにより持ち去られ、彼女が20世紀に逃れていることがブラック・ムーン一族側にも知れるところとなる。

この時点で既に十分な戦果は上がっており、優位な条件で講和を結ぶ道もあった。しかし「幻の銀水晶」を打ち倒さぬ限り勝利はないとワイズマンに煽られ、侵略対象は20世紀へと移行してゆく。

ルベウスによる攻撃[編集]

  • 幻の銀水晶の破壊
  • Rabbitを探し出し、抹殺する
  • クリスタル・トーキョーの結界を構成する「クリスタルポイント」をダークパワーで汚し、30世紀で利用不可とする

任務として上記の3つが課せられたルベウス率いるあやかしの四姉妹が20世紀へと派遣される。あやかしの四姉妹たちはそれぞれ計画を立案・実行するも、20世紀のセーラー戦士たちにより次々と失敗に追いこまれる。

ルベウスは四姉妹の内で手柄を競わせるように仕向けモチベーション向上を図るが、それが効果的に働くことはなく、むしろスムーズな連携を阻害し、組織の崩壊を招く。結果としてあやかしの四姉妹たちは組織を抜ける道を選び、セーラームーンによる浄化で人間に戻ってゆく。手駒を全て失ったルベウスは自身にて攻撃を行うが、結局破れ、最後はブラック・ムーン一族からも見捨てられひとり散った。

エスメロードによる攻撃[編集]

  • 幻の銀水晶の破壊
  • Rabbitを探し出し、抹殺する
  • ネガティブポイントへダルクヘンジを打ちこみ成長させ、暗黒ゲートを開き未来から強大なダークパワーを直接送りこむ

ルベウスの後を引き継ぐ形で送りこまれたエスメロード。彼女は直情的な性格から、20世紀を直接ダークパワーで汚染する方法を取った。計画の立案・実行も彼女自身が直接行い、部下のドロイドも直属。しかしながら、20世紀のセーラー戦士たちにより計画は次々と失敗に追いこまれる。

たび重なる攻撃はRabbitとそれを保護するセーラームーンとの信頼関係の構築に繋がり、結果としてセーラームーンは事件の全貌を知ることになる。

ブラック・ムーン一族の崩壊[編集]

未来の銀水晶を持ち去ったのが自身であることを誰にも言い出せなかったRabbit。ワイズマンはその罪の意識を見透し、それを利用して洗脳を試みる。同時に洗脳の時間稼ぎのためエスメロードを煽り、扱いきれないダークパワーを与え、暴走させる。エスメロードは自我を失いドラゴンと化し、セーラームーンに倒された。

その時間を使いRabbitを洗脳したワイズマンは、さらに強大なダークパワーを注ぎこみブラックレディとして覚醒させる。こうして自らの駒を手に入れたワイズマンは、その野望のために表だって行動しはじめる。彼はブラック・ムーン一族を利用し、宇宙全体の破壊を企んでいたのだ。

そのままブラックレディを使い20世紀への侵攻を本格化させるも、以前よりワイズマンと距離を取っていたサフィールはいち早く不穏な動きを感知。ワイズマンがブラック・ムーン一族を捨て駒にしか考えていないことを理解すると、「邪黒水晶」反応炉の制御パネルを抜き去るが、それをワイズマンに察知され攻撃を受ける。サフィールは一度は20世紀で人間に戻り生活していたあやかしの四姉妹の元で匿われるも、最終的に兄であるデマンドへとワイズマンの企みを直訴へ向かう。だがデマンドへ核心を語ろうとした瞬間、ワイズマンに攻撃され、殺されてしまう。

しかしその必死の訴えはデマンドの心へと響く。デマンドはワイズマンへの戦いを挑み、そのダークパワーで粉々に砕く。が、しかしワイズマンの破片は自然に集まり復元。最終的に復活したワイズマンの攻撃からセーラームーンを庇い、セーラームーンへブラック・ムーン一族の将来を頼みつつ、デマンドは絶命した。

その後、ブラックレディがセーラームーンの必死の訴えにより自身を取り戻し、Rabbit=ちびうさとセーラームーン、20世紀と30世紀ふたつの銀水晶による攻撃によりワイズマンも倒され、平和が戻ることとなった。しかしその後ブラック・ムーン一族がどうなったかは描かれていない。

上級幹部[編集]

プリンス・デマンド
声:塩沢兼人、ミュージカル / 演 - 小野妃香里麻尋えりか
ブラックムーン一族の王子で、上級幹部の一人。サフィールの兄でもあり、銀色の髪が特徴の男性。上級幹部のまとめ役であり、普段は殆ど前線基地から動かず幹部たちに指示を出している。
クリスタル・トーキョーの襲撃以来、襲撃時に自分たちを毅然と睨み付けたネオ・クイーン・セレニティに恋心に似た執着心を抱くようになり、彼女を手に入れるためにネオ・クイーン・セレニティの過去の姿であるうさぎを狙っていた。一時はうさぎをネメシス(テレビアニメでは自らの居城)まで攫うことに成功し、彼女にキスをする[1]が、うさぎはネオ・クイーン・セレニティの力で変身に成功し、脱出を許してしまう。ワイズマンによって邪眼の力を与えられている。邪眼は額にあり、発動すると額のブラックムーンの紋章が金色の目に変化し、邪眼を見た者の意思を奪って操ることが出来る。
原作では、ネオ・クイーン・セレニティへの執着が強すぎるあまりに精神的に不安定になっている。後にワイズマンに操られて(いるフリをして)セーラー戦士たちと戦ったが、実は邪眼の力を使って洗脳を防いでおり、途中でワイズマンに刃向った。その過程でワイズマンに操られた弟サフィールをやむなく手に掛け、ワイズマンにも攻撃を加えたが、直後ワイズマンの正体と本当の目的を知り、自分たちが最初からワイズマンに利用されていただけであることを知ってしまう。全てを知り自暴自棄になったデマンドはワイズマンやセーラー戦士たちを道連れにするため、ブラックレディや洗脳したタキシード仮面を利用して未来と過去の二つの時代の「幻の銀水晶」を奪い、接触させることで世界そのものを消滅させようとしたが、接触の直前でセーラープルートが自らの命を犠牲にして時間を止めたことにより失敗。最後はセーラームーンとタキシード仮面によって倒された。
テレビアニメ版ではクリスタル・トーキョーを襲撃した理由が漫画と異なっており、クリスタル・トーキョーが惑星ネメシスの住人であるブラックムーン一族を苦しめる元凶と見なして攻撃を仕掛けてきた。この攻撃の際にネオ・クイーン・セレニティに一目惚れし、ネオ・クイーン・セレニティや彼女の過去の姿であるセーラームーン(うさぎ)を手に入れようとするようになる。物語終盤でサフィールが自分たちを裏切って過去の地球へ逃げたのを知り、ブラックレディと共に過去の地球へ向かったが、その際サフィールを目の前でワイズマンに殺されたことがきっかけとなり、ワイズマンに不信感を抱くようになる。その後セーラー戦士たちが十番街に打ち込まれた「邪黒水晶」の内部に突入した際、罠を仕掛けてセーラームーンを仲間から引き離し、今度は邪眼の力で彼女を操り自分のものにしようとするが再び失敗。その際ムーンの説得でワイズマンの真意を知り、彼女と和解する。最後は弟の仇を討つべくその場に現れたワイズマンと戦い、ワイズマンの攻撃からセーラームーンを庇い、惑星ネメシスに残ったブラックムーン一族のことを託し絶命した。
ミュージカルではテレビアニメ版とほぼ同じだが、ムーンの説得で改心した後、セーラー戦士と協力してワイズマンを倒した。その後はブラックムーン一族を復興するため自らネメシスに残る道を選んだ。2002年に公演されたミュージカル「愛のサンクチュアリ」では彼の先祖に当たる人物が登場する。
SFCのRPGゲーム「Another Story」ではヘル・デスティニーによって運命を変えられて他のブラックムーン一族の面々と共に復活。アプスーの配下となるも彼女の命令に反してオポシティオ戦士が手に入れたバラ水晶を奪い、シルバーミレニアムが滅ぼされた時代にタイムスリップ。うさぎの前世であるプリンセス・セレニティを連れ去ろうとしたが、その場に現れたセーラームーンたちに阻まれ、セレニティの解放と引き換えにセーラームーンを連れ去った。その後、セーラームーンを連れ去った先のシルバーミレニアムの宮殿の地下で弟サフィールから説得され、セーラームーンを解放しようとしたが、その直後にデマンドが命令に背いたことを知ったオポシティオ戦士・シンが出現。最後はテレビアニメ版の展開同様弟を目の前でシンに殺され、自身もシンの手に掛かり絶命した。
命名の由来はダイヤモンド
蒼のサフィール
声:柏倉つとむ、ミュージカル / 演 - 黒田百合真波そら
上級幹部の一人で、デマンドの弟。ドロイド製作・「邪黒水晶」の反応炉制作など、ブラックムーンを技術面で支えている。また原作・テレビアニメ共に「邪黒水晶」のピアスをひとりだけ付けていない。
原作では理知的な性格ゆえに計画どおりに行かないことを酷く嫌い、命令に対してはロボットのように感情に惑わされず忠実に動くことを理想としている。ゆえに実行している計画やデマンドの暴走を危険視しているが命令には黙って従っている。また感情を交えず常に命令どおり動く部下としてドロイドを好み、感情面で動く他の面々に対しては計画を壊す大本として苛立ちを見せる。だが内面ではデマンドの感情を暴走させるように仕向けたワイズマンと熱情の原因となったセーラームーンを強く憎んでいた。後にセーラームーンがネメシスに攫われてきた際、彼女にブラックムーンの危険性を理知的に話していたが、「邪黒水晶」や「過去を変える計画」の影響からか突如感情が爆発。さきほどまでの説明とは正反対のことを言いながら狂人のように襲いかかるも、セーラームーンの攻撃によって退けられる。その後ワイズマンによって再度洗脳され、ドロイドのように完全に命令のまま動く傀儡となり、言われるままにデマンドに襲い掛かる。しかし傀儡化前には「邪黒水晶」のピアスを付けていなかったことから、命令に忠実ではあったがきっちりと自身の信念が存在していることを見抜いていたデマンドの手により殺されることで、洗脳から開放された。
テレビアニメ版ではあやかしの四姉妹の長女ペッツの思い人である。性格もより穏やかで兄思いになっており、それゆえに兄がセーラームーンに心を奪われていることを快く思っておらず、何度も兄に苦言を呈していたが聞き入れられなかった。また兄を支えることで精一杯という理由から、ペッツの告白を断っている。以前から兄に地球を攻撃するよう唆したワイズマンに不信感を抱いていたが、物語終盤でワイズマンの真の目的を知り、反応炉の制御パネルを奪う。しかしそこをワイズマンに発見され、攻撃されたところを過去の地球へ逃亡。傷つき倒れていたところをかつて告白されたペッツに助けられる。その後、十番街に現れたデマンドにワイズマンの真意を伝えようとするが、その矢先にデマンドの目の前でワイズマンの攻撃を受け、命を落とした。
SFCのRPGゲーム「Another Story」ではヘル・デスティニーに運命を変えられ、デマンドらと共に復活。デマンドに連れて行かれたうさぎを助けるためにシルバーミレニアムの地下洞窟に向かったちびうさたちの前に現れ、兄を止めて欲しいと頼んだ。その後はデマンドにうさぎを解放する様に説得するが、その直後にシンの攻撃を受けて絶命する。
命名の由来はサファイアの語源となったラテン語の「青(Sapphirus)」。
紅のルベウス
声優 - 高木渉、ミュージカル / 演 - 市川裕之立道梨緒奈
上級幹部の一人。逆立った赤髪の短髪が特徴の男性。破壊を好む性格ではあるが、物事の見方は冷淡。部下であるあやかしの四姉妹も捨て駒のようにしか見なしていない。
原作では上級幹部の中で唯一ワイズマンによって力を与えられていない。デマンドがワイズマンに操られているように見えることから不信感を持ってはいたが、自身にすぐに影響することでもなかったため、追求はしなかった。後にネメシスが活性化し脱出を図ったところをワイズマンに見つかり、そこで彼の目的を問いつめたがあっさりと殺された。
テレビアニメ版では漫画版よりもさらに冷淡な性格。後述のあやかしの四姉妹を度重なる失敗を理由に次々と見放す。その後、自身も度重なる失敗によって十番街攻略の役目を外されることをエスメロードから知らされ、ちびうさと「幻の銀水晶」を始末するためにムーン以外のセーラー戦士を人質にとってセーラームーンを空中要塞(巨大なUFO)におびき出す。しかし結局セーラームーンとの戦いには敗れ、ちびうさがUFOを制御していた「邪黒水晶」を破壊したことでUFOは崩壊を始めてしまう。それでもセーラー戦士たちを道連れにして名誉を護ろうとしていたが、セーラー戦士とちびうさはセーラーテレポートで脱出。最期はエスメロードに助けを求めるも見限られてしまい、UFOの爆発に巻き込まれて絶命した。ちなみに、フィルムコミック版ではエスメロードに助けを求めようとして見捨てられる場面はカットされている[2]
命名の由来はルビーの語源となったラテン語の「赤(Rybeus)」。
翠のエスメロード
声優 - 小山茉美、ミュージカル / 演 - 河崎美貴広村美つ美
上級幹部の紅一点。緑色の長い髪が特徴で、テレビアニメ版ではジュリアナ扇子を持っている。原作ではワイズマンから妖獣の手を与えられていて、ネメシスに入ってきたセーラームーンにこれで攻撃するが、あっけなく倒された。
テレビアニメ版では高飛車な性格で高笑いが特徴である。この高笑いは敵味方双方から声が大きいとつっこまれていた。自分のことを最強にして最高の美女と断言している。ルベウスが失脚した後、十番街攻略の役目を任され、ダルクヘンジと呼ばれる特殊な「邪黒水晶」を街の随所に打ち込み暗黒ゲートを開いてあらゆるものをダークパワーで汚染する計画を実行する。人造宝石ブラザーズなど、数多くのドロイドが部下にいる。デマンドに片想いしていたが、その想い故に彼が想いを寄せるセーラームーンに嫉妬しており、後にセーラームーンの命を狙うようになる。また、デマンドがセーラームーンを攫った際にはデマンドがセーラームーンの救出に来たタキシード仮面を攻撃しようとするのを妨害した[3]。やがてセーラームーンへの嫉妬からワイズマンを利用してさらに強大な力を得ようと企みワイズマンと手を組んだが、逆に彼から自分がデマンドの妃になるという嘘の未来を見せられ、唆されるままに自身で制御できないほどの力を手にしてしまい暴走。自分の精神に起因する力から巨大なドラゴンの姿へと変化し、暴走するままにクリスタルトーキョーを襲撃するも、セーラー戦士たちに倒された[4]
命名の由来はエメラルドの語源となったラテン語の「緑色の石(Esmeralda)」。
ワイズマン(デス・ファントム)
声優 - 丸山詠二、ミュージカル / 演 - 富永研司
ホログラムのような姿で現れ、ルベウスたちの前に現れては預言を残していく謎の預言者。原作ではルベウスを除くブラックムーンの上級幹部に力を与えている(邪眼と妖獣の手は元々彼が持っていた力)。また、ローブの下は白骨のような姿をしている。
正体は(30世紀から見て)数世紀前にシルバー・ミレニアムによる長寿社会に反発し、殺戮や犯罪を広めようとした異能犯罪者デス・ファントム。額にはブラックムーン一族の証である黒い逆三日月の紋章があり、原作の設定によると、ブラックムーン一族は彼の末裔とされている[5]。彼は本来処刑されるはずだったが、ネオ・クイーン・セレニティは、異能力を持っていたが人間であったファントムを殺すことが出来ず、代わりに苦慮の策として彼を惑星ネメシスへ流刑にした。しかしファントムはこの一件で地球の人間に憎悪を抱き、死後怨念により惑星ネメシスと一体化して復讐の機会を窺っていた。その後デマンドらブラックムーン一族を唆してクリスタル・トーキョーを襲撃、街に甚大な被害を与えた。テレビアニメ版ではブラックムーン一族を利用してクリスタル・トーキョーを襲撃しただけでなく、未来と過去の世界を同時に崩壊させて地球そのものを崩壊させようと企んでいた。
原作・テレビアニメ共にストーリー後半でちびうさの力に着目し、彼女を洗脳して配下に加える。その後セーラープルートの死(原作)またはセーラー戦士たちの呼びかけ(テレビアニメ)によってちびうさの洗脳を解かれたものの暗黒ゲートを開くことに成功し、圧倒的な「邪黒水晶」の力でセーラー戦士たちを追い詰めた。原作では最後にセーラームーンとタキシード仮面・ちびムーンの三人に倒され、テレビアニメ版ではうさぎの「過去の銀水晶」とちびうさの「未来の銀水晶」の力によって浄化され消滅した。
ブラックレディ
声優 - 荒木香恵、ミュージカル / 演 - 川崎真央中丸シオン伊藤優衣
ブラックムーン編の終盤で現れた新たな女幹部。その正体はワイズマンに洗脳され、ダークパワーによってブラック・ムーン一族の味方になってしまったちびうさ。詳細はちびうさの項を参照。
なお暗黒の女王を自称するが、これはプリンス・デマンドの后を意味するものではない。デマンドに対してはむしろ無関心であった。

あやかしの四姉妹[編集]

紅のルベウスの配下・第2部での反セーラーチーム。ペッツがジュピター、カラベラスがヴィーナス、ベルチェがマーキュリー、コーアンがマーズに対応し、それぞれ似かよった技を使う。また姉妹の続柄はセーラー戦士の誕生日順と逆になっている。

原作では詳しい描写が無いまま、一話限りでそれぞれ倒されてしまうが、命と引き換えにマーキュリーとマーズ、ジュピターを攫っていった。またテレビアニメ版とは違い、コーアン・ベルチェ・カラベラスの三人がそれぞれ個別の特殊能力[6]を持っていた。姉妹関係も描写がないが、カラベラスが「姉妹の仇討ち」と怒りに燃える場面がある。

テレビアニメ版では個々の設定や性格にも似かよった部分があり、セーラー戦士と四姉妹の関係が強調されている。セーラー戦士たちとは逆に互いの仲が悪く、UFOの中では互いに背を向けて鏡を見ていることが多かった。ルベウスはそれをさらに煽り、互いに競争するよう仕組んでいた。後に姉妹の仲を険悪にしようとするブラック・ムーンの考えに疑問を抱き、最終的に自ら願い出てセーラームーンの「幻の銀水晶」の力によって浄化を受けいれ、人間となる。その後は4人で化粧品の販売をしつつ、仲良く生活している。

SFCのRPGゲーム「Another Story」ではペッツが「運命を変えてサフィールを生き返らせてやる」と唆されたことで再び敵になってしまい、セーラー戦士に倒された。

嵐(トルネード)のペッツ
声優 - 緒方恵美、ミュージカル / 演 - 池上愛依田秀亮
四姉妹の長女。ジュピターと同様に電撃を操る力を持つ。黒い電撃を放つ「ダルクサンダー」が必殺技。
原作では三番目に登場。悪性のウイルスを巻き散らし、病気によって死んだ者とドロイドを入れかえる作戦を実行していたが、ジュピターに発見され戦闘となる。ジュピターを圧倒し捕獲したが、駆け付けたムーンによって倒されてしまう。しかし命と引き換えにジュピターを攫うことには成功した。
テレビアニメ版ではカラベラスとコンビを組んで行動することが多い。まことと同様に失恋経験があるが、まこととは違いそのショックから男嫌いとなり、女を男に依存させるものとして愛を否定する。部下として登場したドロイドは風雷鬼。後にルベウスからダークパワーを増幅させるスティックを与えられ、カラベラスと共に人間になって暮らしていたコーアンとベルチェを捕獲し、セーラー戦士がコーアンたちを助けに駆けつけるとスティックの力でセーラー戦士たちを圧倒したが、逆にスティックから発せられていた強い力に操られてセーラー戦士だけでなく妹たちまで攻撃してしまう。その後セーラー戦士たちによって助けられるが、直後にその場に現れたルベウスに見放され、スティックの力によって空いた次元の裂け目に吸い込まれかけたところを妹たちに助けられたことで彼女たちと和解し、カラベラスと共にセーラームーンに浄化してもらい人間となった。
物語の終盤でワイズマンの真意を知って逃げてきたサフィールと再会、その際に失恋相手はサフィールであったことが語られる。ワイズマンに攻撃され負傷していた彼を愛を持って介抱するが、その姿にブラック・ムーンが忘れていたものに気付いたサフィールは、兄・デマンドを説得しに行くと告げる。その強い決意を止めることは出来ず、ペッツは彼を送り出すが、二人がまた会うことはなかった。
命名の由来は鉱物ペッツ鉱
霊媒(ミディアム)のカラベラス
声優 - 平松晶子、ミュージカル / 演 - 遠藤あど
四姉妹の次女。原作とテレビアニメでは設定が大きく異なる。
原作では四番目に登場。ルベウスと恋愛関係にあるようで、霊能力が武器。予言者ミス・カラベラスとしてテレビに出演し、チャネリングを行いブラック・ムーンの予言と思想を伝える。その後、自身の講演会に集まった人々を洗脳してセーラームーンを倒そうとするが、駆けつけた美奈子によって観衆の洗脳を解かれる。最期はペッツたちの仇を討とうと彼女たちの魂を召喚してヴィーナスを捕らえようとしたが失敗、姉妹たちの魂と共にセーラームーンと戦った末に倒された。
テレビアニメ版ではヴィーナスと同じく鞭を武器として戦う、「ダルクビュート」が必殺技[7]。他の姉妹とは違い一般的な武器に見えるが、カラベラスの意思でどこまでも伸び、末端のみで相手の首を締めたりするなど自分の体の一部のように操ることが可能で、応用範囲が非常に広い。性格は美奈子と同じく明るく話術もあることから、多人数の注目を集め、お店の店員になることが得意。また自ら男にもてると発言する自信家であり、自分と釣り合わない物を見下し、愛は利用するものと考えている。結果的にペッツと共に行動することが多く、ペッツが男嫌いとなった経緯は彼女の口から語られた。部下として登場したドロイドはジャーマネン、アボガードラー、アクムーダと、四姉妹中最多の3人。コーアンとベルチェが相次いで人間になった後、ペッツと共にコーアンたちを捕獲した。しかしコーアンたちを助けに来たセーラー戦士とペッツが戦闘となった際、ルベウスから与えられたスティックに操られたペッツから攻撃を加えられ、ショックを受けたところをセーラームーンに気遣われたことで目が覚める。その後は妹たちと和解して次元の裂け目に吸い込まれかけたペッツを助け、彼女と共にセーラームーンに浄化してもらい人間となった。
命名の由来は鉱物カラベラス鉱
振り子(ペンジュラム)のベルチェ
声優 - 天野由梨、ミュージカル / 演 - 若山愛美
四姉妹の三女。水を操る力を持つ。周囲を凍結させる「ダルクウォーター」が必殺技。亜美と同じくチェスの名手。
原作では二番目に登場。プロのダウザーとしてTVに登場し、亜美にチェスでの挑戦状を叩きつける。その会場にて亜美がマーキュリーであることをダウジングで看破、戦闘に至りマーキュリーを捕獲したが、駆け付けたムーンに倒された。
テレビアニメ版では亜美と同じく知的で分析家だが、他者に対し冷淡な性格が強調されており、意に沿わぬドロイドは冷酷に処分することを示唆する場面もある。また自身は参謀として表に出ず、実際の作戦はドロイドが行うことが多い。部下のドロイドはアツゲッショとニパス。チェスタワーでの作戦時、自身の得意なチェスに関わる場所とあって単独で作戦を決行。マーキュリー以外のセーラー戦士を人質に取り、彼女たちの命を賭けてマーキュリーとチェスの勝負を行いぎりぎりまで追い詰めたが、タキシード仮面の介入により作戦は失敗。その直後、姉たちにも見捨てられたことで自暴自棄になり、自分ごと周囲を凍結させようとするがコーアンの説得によって立ち直り、セーラームーンに浄化してもらい人間となった。
命名の由来は鉱物ベルチェ鉱
同感(シンパシア)のコーアン
声優 - 山崎和佳奈、ミュージカル / 演 - たくませいこ染谷妃波
四姉妹の末っ子。炎を操る力を持つ。青白い炎を放つ「ダルクファイヤー」と「コーアン・ダルクパワーブレス」が必殺技。
原作では最初に登場。火の力を持つ乙女の血であり、未来を予知する力を持っていた。人体を自然発火させて殺し、ドロイドとすりかえていた。黒月紅安(くろづき こうあん)と名乗ってレイが通うT.A女学院に潜入。自称「過激な末っ子コーアン」の言葉どおり、死期など過激な預言を行い学園をパニックに陥れ、セーラーマーズと戦闘に至る。そのままマーズを捕獲したが、ムーンによって倒される。
テレビアニメ版でもセーラー戦士の前に最初に現れた。彼女が出てくる回は火川神社を舞台にした話が多く、レイの祖父や雄一郎とも会っている。部下のドロイドはダンブル。一途な性格でルベウスに片思いしていたが、度重なる失敗によりルベウスに見捨てられ、更にルベウスから自分が捨て駒だったことを聞かされていたことで自暴自棄になってしまう。だがセーラーマーズの説得によって救われ、セーラームーンに「幻の銀水晶」の力で浄化してもらい人間となった。
命名の由来は鉱物紅安鉱

人造宝石ブラザーズ(ブールブラザーズ)[編集]

翠のエスメロードの配下。テレビアニメ版ではエスメロード配下のドロイドとして登場。

キラル
声優 - 江原正士
水色の長髪に色白の肌の男の姿をしている。アキラルとの連携技「エレクトロ側鎖」が必殺技。土から産まれたような描写があり、地面を捲り上げて壁にし、防御に使う。
原作では30世紀のクリスタル・トーキョーへタイムスリップしてきたセーラームーンたちの前に現れ、彼女たちを襲撃するもヴィーナスとタキシード仮面の必殺技によって倒された。
テレビアニメ版では81話に二人セットで登場。エスメロード配下であり、登場した中では唯一の男性ドロイド。指揮官と同様に耳に「邪黒水晶」のピアスを付けており、実際に強大なパワーを持つためエスメロードからは最強と評される。ジャーマネンと同様に黒い次元の裂け目を利用して壁や床を通りぬけることができ、さらにはテレポートも可能。思わぬところから突然現れ、腕を伸ばして殴りかかったり、強大なダークパワーで結界を作り出し、そこに閉じこめ黒い稲妻を浴びせて攻撃する。区立十番小学校と十番公園へ同時に設置された強力なダルクヘンジを守護する番人として、エスメロードに呼び出された。特に小学校はダルクヘンジの影響をもろに受け、全校生徒が喧嘩をし、学校が荒れ果てることになる。キラルは小学校にやってきたちびうさと異常を察知し駆けつけたセーラームーンを、アキラルは十番公園のダルクヘンジの下にやってきたムーン以外のセーラー戦士たちを襲撃。その後、うさぎ以外のセーラー戦士が小学校に駆けつけてちびうさ・セーラームーンと合流すると二人同時に出現。圧倒的なパワーでセーラー戦士とちびうさを追い詰めるが、その戦闘の最中にちびうさの親友・桃子がちびうさをかばって攻撃を受けてしまう。その結果、桃子を傷付けられた怒りからちびうさが強力なエナジーを放出したため、とても敵わないと判断しその場から逃走。その後、ふたたび地面の中から現れ奇襲をかけたが、タキシード仮面のバラ攻撃に阻まれる。さらにムーンが必殺技のモーションに入ったため地面へ潜って逃げようとするも、そこをジュピターに阻まれ、そのままムーンの必殺技を浴び倒された。
名前の由来は光学異性体を持つ分子や鉱物結晶の構造を示す化学用語。
アキラル
声優 - 置鮎龍太郎
キラルと瓜二つの容貌だが、こちらは対照的に紫の長髪に褐色の肌の男の姿をしている。キラルとの連携技「エレクトロ側鎖」が必殺技。
名前の由来は光学異性体を持たない分子や鉱物結晶の構造を示す化学用語。

ドロイド[編集]

ブラックムーン配下の怪人。「邪黒水晶」のエネルギーを使いサフィールの錬金術によって作り出される汎用兵士である。

原作[編集]

同様の特徴で量産される兵士であり、後述するヴェネティ&アクアティキ以外は個々の区別がない。あらゆる人間に化ける能力を持っており、20世紀の人間と少しずつ入れ替わることで秘密裏に社会を乗っとる計画であった。

テレビアニメ版にはまったく登場しなかったが、SFC版『セーラームーンR』には「シェイド」という名前で登場。最初に出てくるザコ敵だが、その後3面まで特に特徴のない一般的な敵キャラクターとして登場する。またSFC作品『アナザーストーリー』には「せんとういんA」の名前で終盤に登場する。

ヴェネティ&アクアティキ
蒼のサフィールの配下の完成品ドロイド。エクトプラズムのような姿をしている。作成するのは技術的にも難しい上に莫大なエネルギーを使う。テレビアニメ版には登場しない。
サフィールと共にうさぎへと襲いかかったが、セーラームーンの再覚醒によるエネルギーを浴び消滅した。

テレビアニメ版[編集]

ダーク・キングダムにおける妖魔に当たる存在。作戦を実行する四姉妹やエスメロードの配下から一話につき一体登場する。

原作とは違い、一体一体に個性が存在する。知力・体力・性格・特殊能力など非常に幅広く、役割も多彩であり、作戦を単独で実行するもの、アシスタントとして指揮官を間近でサポートするもの、作戦に適した能力として選抜されるもの、さらには幹部の寵愛を受ける下級幹部クラスのものまで存在する。

モチーフや容姿にも統一性がなく、共通の特徴はどこかに「邪黒水晶」の宝石を身につけていることのみ。ただ原作にも登場するキラル・アキラルと特殊なドロイドであるジャーコック以外は全員女性体となっており、初期の妖魔に比べてデザインも可愛らしく、美形度もアップしている。また人の姿に化ける場合は固有の人間体を取ることが多いが、まれに任意の人間に化けることが出来るドロイドも存在する。テレビアニメ版で登場するドロイドの名前は特定の言葉やギリシャ語の単語から取られていることが多い。

浄化時には全身が結晶化した後に砂となって崩れ落ち、最後に「邪黒水晶」が効力を失い石へと変わる。全身が結晶化する過程は「全身にヒビが入った後、パリンとガラスの割れるような音と共に表皮が砕け散り、あとには結晶化した全身が残っている」するパターンと、「特に演出なく、徐々に全身が結晶化する」パターンの二通り。ジャーマネン、ウデリング、パルマコンが後者であり、ジャーコック以外の残る全員は前者である。断末魔も統一されておらず、各々固有のものである。

アツゲッショ
声優 - 小林優子
61話に登場するベルチェ配下のドロイド。ベルチェによって占拠されたクリスタルポイントである化粧品店『お多福屋』にて、店員「厚毛粧子」に化けて潜入。ダークパワー入りの化粧品を早口なセールストークで売りさばくが、無理矢理化粧を勧める節がある。名前の由来は「厚化粧」。
戦闘時には化粧品をモチーフとした正体を現す。化けていたときと同様に厚化粧を勧めながら口から強力な溶解液を吐き、近くの敵は巨大パフで叩き潰す。しかしタキシード仮面によって溶解液を弾き返され、それを浴びたことにより顔がのっぺら坊になってしまう。最後は混乱して顔を描きはじめたことが大きな隙となり、ムーンによって倒された。
ゲームではSFC版『セーラームーンR』とGB版『セーラームーンR』、SFC作品『アナザーストーリー』に登場する。特にGB版『セーラームーンR』では神経衰弱などのミニゲームで対決することになるが、戦闘前に「やりかたをきくか」とルール説明をしてくれる律儀な性格に描かれている。
ニパス
声優 - 原えりこ
62話に登場するベルチェ配下のドロイド。雪女のようなデザインにふさわしく、浴びた物を氷漬けにする冷気を口から吐く。その冷たさは北極以上。また自在に空を飛び回ることが出来る。人間に化けたときの姿は正体と顔がそっくりのショートカットの女性。名前の由来はギリシャ語の「吹雪」。
ベルチェの命でクリスタルポイントであるアイスクリーム店『BOB-FLOY』を占拠。そのまま店員に化け、舐めると熱さが我慢できなくなるダークパワー入りのアイスを売り捌いた。しかしさまざまな箇所でぼろが出ていたようで、計画がバレそうになるたび、その人間を氷漬けにして裏の倉庫に閉じこめていた。また閉じこめるのみで最終的な処理をしていないことをベルチェに咎められる場面もあり、その際には自身が処分されることを仄めかされ、怯えている。
戦闘時にはマーキュリーを除く4人に対し冷気を浴びせ続け氷漬けまであと一歩と追いつめるも、遅れて到着したマーキュリーのシャイン・アクア・イリュージョンを受けたところが大きな隙となり、ムーンに倒された。
ゲームではGB版『セーラームーンR』に登場。アクションシーンの一般的なザコキャラクターで、空中を波打つように浮遊したり地上で操作キャラクターに向かってまっすぐ体当たりをしてくる。
ダンブル
声優 - 江森浩子
63話に登場するコーアン配下のドロイド。チャンピオンベルトを腰に付けたプロレスラーのような風貌のドロイドで、見た目どおりにパワフルなプロレス技が得意。決め技は両腕から衝撃波を放つダンブル・ダブルラリアット。人に化けているときも含め、「ダンブル」と連呼するのみでしゃべることが出来ない。
クリスタルポイントである火川神社の別宅にて、レイの祖父により開かれたプロテクト・エステ講座へコーアンと共に人間に化けて潜入。コーアンが色仕掛けでレイの祖父を篭絡したことでコーチに指名され、乱暴なコーチングで受講者の憎しみを煽り、プロテクト・エステ講座会場を憎悪と混乱の渦に陥れた。しかしレイの祖父によって受講者が気絶させられ混乱が収まってしまったため、彼を邪魔者と見なしコーアンの命で正体を現して攻撃する。その後、祖父を傷つけられた怒りから変身して立ち向かってきたレイを圧倒し、とどめとしてコーアンとタッグを組みコーアン・ダルクパワープレスを放つも、そこにムーンが乱入。さらに乱入したタキシード仮面にダンブル・ダブルラリアットが破られ、直後ドロップキックを浴せられたところが致命的な隙となり、ムーンにより倒された。
ゲームではSFC版『セーラームーンR』とSFC作品『アナザーストーリー』に登場。SFC版『セーラームーンR』ではベアハッグが強力であり、3面に登場するものは全ザコ中最大の体力を持っている。
風雷鬼
声優 - 片石千春
64話に登場するペッツ配下のドロイド。空を飛びまわり、暴風を吹き出すドライヤーと雷を発生させる太鼓で雷雨を操る風神雷神をモチーフとしたドロイド。「どんどん」などの擬音と自分の名前しかしゃべらないことから、知能はあまり高くない様子。
ルベウスからちびうさが雷を嫌うと聞き、うってつけのドロイドとして呼び出される。その能力で強烈な雷雨を十番街に降らせ、ちびうさを炙り出そうと画策。策は的中し、混乱したちびうさがエナジーを放出。そのまま単独でエナジーの放出元へ向かいちびうさに襲いかかるが、セーラームーンに邪魔されて戦闘になり、雷と暴風攻撃で終始優位に立つが、乱入したタキシード仮面により太鼓を破壊され、無力化したところをセーラームーンに倒された。
ゲームではSFC版『セーラームーンR』とSFC作品『アナザーストーリー』に登場。SFC版『セーラームーンR』では電撃攻撃や全ザコ中最大のダメージを与える炎攻撃など、高い攻撃力を武器とする。
ジャーマネン
声優 - 大野由佳
65話に登場するカラベラス配下のドロイド。全身が赤い粘液で構成されており、状況に応じて形・粘度・体積を変化させることが出来る上、壁や床に黒い次元の裂け目を作り通り抜ける能力を持つ。変幻自在の体を持つが、基本的には頭に一対の羽を持つ全身が赤い女性の姿で、唯一の衣服は黄色い蝶ネクタイのみ。口数は少ないがカラベラスには敬語を使い、呼び出された際には「おじゃまいたします」と挨拶、敬礼する。名前の由来はマネージャーを示す芸能界用語「ジャーマネ」。
なりゆきでペッツとカラベラスの二人で行うことになった宝石店侵攻作戦に同行。ヴィーナス・ジュピターとの戦闘時にも天井から奇襲をしかけたり、足元の床の中から触手を伸ばしジュピターを束縛するなど攻撃を行う。さらにマーズ・マーキュリーが加勢しペッツとカラベラスが退却した後も、粘度を高くした自身の体を部屋中に噴射し、単独でムーンを除いたセーラー戦士全員を拘束する。しかし4人へ止めを刺そうとしたまさにそのとき、ムーンが現れ、抵抗の時間すら与えられることなく後ろからムーン・プリンセス・ハレーションを撃たれ倒された。
ゲームではSFC版『セーラームーンR』、SFC作品『アナザーストーリー』、GB版『セーラームーンR』、PCE作品『セーラームーンコレクション』に登場。特にSFC版『セーラームーンR』では地面に隠れながら移動するため攻撃しにくく、なおかつ吸い込み範囲が広い上発生も早い絡み付き攻撃を放つ、非常に強力な敵。ただし3面後半とボス戦にしか登場しない。またPCE作品『セーラームーンコレクション』では亜美のミニシアターに登場。他戦士のミニシアターは必殺技で敵が明確に倒されているが、ジャーマネンVSマーキュリーではマーキュリーが必殺技を2度撃ちこむものの、ジャーマネンは逃げるのみという描写になっている。
アボガードラー
声優 - 南場千絵子
66話に登場。ペッツとカラベラスの共同作戦であったためどちらの配下なのかはっきりしないが、直接指示を出していたのはカラベラスのみ。トロピカルフルーツを題材とした攻撃・風貌が特徴的。特にデザインに関しては胸にパパイヤ型のビキニアーマーとアボカドの葉の腰蓑を付けている以外は褐色の肌を晒し、セクシーな南国の女性を思わせる。また売り子としての明るい振る舞いは非常に開放的。「アボ」が口癖。名前の由来は「アボカド」。
クリスタルポイントである十番スーパーにおいて試食コーナーを作り、ペッツとカラベラスと共に店員に化け、食べた人間をダークパワーに汚染するダークフルーツを売り捌く。客中にダークパワーが行き渡ったところで服を破り捨てて正体を現し、さらにダークパワーを放出して店全体を汚染した。
その場に居合せたムーンとマーズとの戦闘となるも、最初はアボカド爆弾を無差別に撒き散らして優位に戦う。しかしタキシード仮面に乱入された後は彼のスティックでの打撃をバナナソードで逸らすのが精一杯。ついにタキシード仮面の打撃が当たり苦しんだところが致命的な隙となり、ムーンに倒された。
ゲームではSFC版『セーラームーンR』、GB版『セーラームーンR』、SFC作品『アナザーストーリー』に登場。GB版『セーラームーンR』ではアツゲッショと同じようにミニゲームで対戦することになるが、語尾にアボをつけながら律儀にルール説明をしてくる。
アクムーダ
声優 - 阿部道子
69話に登場するカラベラス配下のドロイド。「ゆめゆめ」と呟きながら頭の角から催眠波を出して敵を眠らせ、黒い霧状になって体内に侵入。覚めぬ悪夢を見せてエナジーを少しずつ奪い、最終的には衰弱死させる。人の体内に侵入したアクムーダには手を出せないため、なんらかの方法で悪夢から目覚めさせる以外に死を防ぐ手立てはない。このように決まってしまえば強力な精神攻撃を持つが、純粋な格闘能力自体はさほど高くない。名前の由来は「悪夢」。
作中では深夜に起きた戦闘にてカラベラスに呼び出される。早速セーラームーンを催眠波で眠らせたものの、駆けつけたマーズにお札を貼られ、ダメージを受けて黒い霧状に変化した。そのままセーラームーンの体内に入りこみ、永遠に衛を追いつづける悪夢を見せて彼女のエナジーを奪い、衰弱させる。他のセーラー戦士が必死で呼びかけ起こそうとするも徒労に終わり、このまま何も出来ずただムーンが衰弱するのを待つだけだったが、ルナの懇願により駆け付けたタキシード仮面(衛)が愛を込めた口づけをしたことでムーンが目覚めたため、体内から追い出された。最後は頭の角を額から引き抜き短剣のようにしてタキシード仮面に襲いかかるも、そこをあっさりとセーラームーンによって倒された。
ゲームではGB版『セーラームーンR』とSFC作品『アナザーストーリー』に登場。GB版『セーラームーンR』では高速で空を飛んできて操作キャラクターの背後で実体化し切りつけるという、変則的な攻撃をしてくる。
ジャーコック
声優 - 江川央生
75話に登場する「邪黒水晶」の化身。大鎌を持つ死神風の姿でちびうさの夢の中に現れ、彼女の心を蝕む。ワイズマンが送りこんだ自己の分身であり[8]、ちびうさの「邪黒水晶」に対する恐怖心の象徴でもある。
セーラープルートの力でセーラー戦士たちが苦しむちびうさの夢の中に入った際に出現、ちびうさの夢の中ではちびうさがセーラー戦士たちを信じず心を開かなかったためにセーラー戦士たちが本来の力を出すことが出来ず、そのこともあって当初はセーラー戦士を圧倒する。しかしちびうさの心を開くことに成功したセーラームーンが本来の力を取り戻したことで形勢が逆転、彼女の必殺技で浄化された。
ゲームではSFC作品『アナザーストーリー』に登場。ジュピターに楽しい夢を見せて眠らせていた。
マジパン
声優 - 萩森じゅん子
76話に登場するエスメロード配下のドロイド。ネガティブポイントであるケーキ店に打ちこまれたダルクヘンジを守護するために呼び出された後、ウェイトレスに化け、エスメロードがダークパワーを注いだケーキを運んでいた。怪しげな気配に気付いた衛に指摘されたことで正体を現す。
正体は砂糖菓子のようなデザイン。素早い動きで翻弄しつつ、両腕をクリーム絞り器に変え、そこから生クリームや菓子を放出する。マーキュリーを除くセーラー戦士を生クリームと菓子で拘束するも、風貌どおり砂糖で出来ていたため水に弱く、タキシード仮面の助言からそれに気付いたマーキュリーに水を浴びせられ、弱ったところをセーラームーンに倒された。
名前の由来は洋菓子の「マジパン」。
ウデリング
声優 - 原えりこ
77話に登場するエスメロード配下のドロイド。人に化け、ネガティブポイントであったプロミスリング教室に講師として潜入。ダークパワーを放出するプロミスリングの作り方を教えていた。出来るものは有害であったものの作り方の説明自体は正しく、不器用なうさぎがプロミスリングを完成間近まで編みこむ程度の指導能力がある。また正体を現したあとも口数が多い。口癖は「リング」。
正体は南米サッカーのサポーター[8]をモデルとしたデザイン。プロミスリングの種類を紹介しながら、それに因んだ光輪を投げてくるため攻撃が多彩。しかし最後の手段と題した五輪のリングをジュピターとヴィーナスの合体技で破られたことが致命的となり、セーラームーンによって倒される。
パルマコン
声優 - 大野由佳
78話に登場するエスメロード配下のドロイド。人間時の姿は『レインボー戦隊ロビン』のリリにそっくり。本来の姿は女性看護師と薬のカプセルをモチーフとしており、右手に付いている巨大なメスで切りつけながら、左手に付いている巨大な注射器の針付きの筒部分を何本もロケットのように飛ばして攻撃してくる。髪は固体状でガラスのように艷を放っており、体を覆うチューブ状の衣服は透明なため、ボディラインがはっきりと見えるセクシーな姿。「パル」が口癖。名前の由来はギリシャ語の「薬」。
ネガティブポイントである十番医科大学病院に看護婦に化けて潜み、ダークパワーを封じこめた薬と注射を使って新型のインフルエンザを十番街に蔓延させていた。そこに偶然未だ健康であった美奈子とちびうさが病院を訪ねてきたため、ダークパワー入りの注射をしようとしたところ、混乱したちびうさがエナジーを放出したため彼女がラビットであることに気付く。そのままラビット抹殺のために正体を現すが、美奈子が助けに入るため変身。そのヴィーナスをも身軽な動きで翻弄し注射器ロケットで壁に拘束するが、そこに他の戦士が到着し、マーズのバーニングマンダラーを受けたところをセーラームーンに止めを刺された。
ゲームではSFC作品『アナザーストーリー』に登場。1章にて病院の看護婦に化け、不意打ちしてくる。
ドッグバー
声優 - 中友子
79話に登場するエスメロード配下のドロイド。モチーフはサーカスの猛獣使い[8]で、人間以外のあらゆる動物を操る力を持っている。戦闘時には手持ちの鞭で攻撃したり、首輪を飛ばして締めつける。口癖は「ドックバー」。
ネガティブポイントであった動物大王国に打ちこまれたダルクヘンジを守護するために呼び出され、そこに居た女性獣医となりかわる。動物を操る力を使って二本足で歩く猫などの見世物を出して人を集めると、そこを動物に襲わせ、動物大王国を混乱に陥れる。正体に気付いたアルテミスが勇敢に戦いを挑むが敵にはならず、追いつめられたところにヴィーナスが登場。ラブミーチェーンで鞭を壊される。さらに操っていた動物たちをマーズとマーキュリーによって無力化させられると、鎖付きの首輪で5人を拘束。しかしそこにアルテミスが飛びかかり、その間に首輪から開放されたムーンによって、倒された。
ゲームではSFC作品『アナザーストーリー』の2章セーラーヴィーナス編に登場する。
ギワーク
声優 - 安藤ありさ
80話に登場するエスメロード配下のドロイド。チャームポイントは特徴的な触覚と疑惑の瞳[8]。触覚から疑心暗鬼に誘う幻覚光線を出し、同士打ちを誘う。また分身しての攻撃を得意とし、分身たちによる360度からの同時攻撃は格闘戦が得意なタキシード仮面すら手玉に取る。口癖は「ギワーク」。名前の由来は「疑惑」。
ネガティブポイントである英才塾に打ちこまれたダルクヘンジを守護するために呼び出される。そこに通っていた海野ぐりおの性格の変化から異常を察知したマーキュリーが単独で潜入してきたが、分身攻撃で時間を稼ぎ、ヴィーナスとジュピターとマーズが到着したところで疑心暗鬼に誘う幻覚をマーキュリーに見せ、彼女を惑わせて身動きを取れなくする。そうしている間にセーラームーンが遅れて到着。セーラームーンにも疑惑の幻覚を見せるが、もともとバカにされることに慣れているムーンにはまったく通用しなかった。しかし分身攻撃に切りかえた後はセーラームーン、さらに助けに来たタキシード仮面までも圧倒する。
その余裕からマーキュリーが味方を攻撃する様をムーンに見せようと、マーキュリーへさらに強力な幻覚を仕掛け、彼女に他のセーラー戦士たちを攻撃させようとする。しかし、セーラームーンの言葉で疑惑の心を打ち破ったマーキュリーに攻撃されて幻覚の元である触覚を失い、それが致命的な隙となってムーンに倒された。
なお、この間エスメロードは風呂に入ってのんびりしていたため作戦の進行を関知しておらず、サフィールが忠告に現れるまでギワークが倒されたことすらも気付いていなかった。
ゲームではSFC作品『アナザーストーリー』に登場。2章セーラーヴィーナス編で必ずアクムーダーとセットで出現する。
リュアクス
声優 - 浦和めぐみ
82話に登場する、エスメロード配下のドロイド。歪んだ時計をモチーフとしたデザインのとおり、時間を自由に操ることが出来る。時間を逆回転させる「リュアクスパワー」で自分に向けられた攻撃をそのまま相手に返すことが出来るが、実は一度操作すると暫くの間操作できなくなるという欠点があり、そこが大きな隙となる。また時間を操る能力から時空の迷路でも自由に動くことが可能。さらに泥のように体の形を変え、様々な人間に化ける能力ももっている。名前の由来はギリシャ語の「溶岩」。
時空の迷路に散らばったセーラー戦士たちを殺し、ラビット(ちびうさ)を確保するためにエスメロードに呼び出される。まずはネオ・クイーン・セレニティに化けちびうさを確保しようとするも、ちびうさのことを「ラビット」と呼んだことから偽者だと気付かれ、正体を現す。しかしちびうさからパチンコ攻撃などの抵抗を受けたため、爪を鋭く変え、髪の毛を伸ばして襲いかかるもそこにセーラー戦士5人が到着し、戦闘に突入する。リュアクスパワーでセーラー戦士たちの攻撃を次々と跳ね返し、終始優位に戦ったが、マーキュリーにリュアクスパワーを使ったあとの隙を察知され、囮となったちびうさにリュアクスパワーを使ってしまったところにセーラープラネットアタックを受け、倒された。
ゲームではSFC作品『アナザーストーリー』に登場。ブラックムーンのUFO内で必ずジャーマネンとセットで出現する。

ゲームオリジナルキャラクター[編集]

ヘビーシェイド
SFC版『セーラームーンR』、SFC作品『アナザーストーリー』に登場。原作におけるドロイドである「シェイド」が相撲取りのように太ったもの。SFC版『セーラームーンR』では巨体でありながら身軽で、セーラー戦士と一定の間合をとり、スライディングなどで画面の端から端までを移動する。スライディング中にセーラー戦士が触れるとこちら側のダメージとなるため、非常に攻撃しづらく、最初から最後まで悩まされる敵キャラクターである。

関連用語[編集]

セーラームーンの用語集(第二期)も参照。

ネメシス
太陽系第10番惑星[9]であり、ブラック・ムーン一族の本拠地。軌道が不規則で計算不能なため21世紀以降になるまで発見されなかった。
太陽の光も届かぬ過酷な環境だが大量の「邪黒水晶」が存在し、マイナスパワーで周囲の時空を歪め、あらゆるエネルギーを吸収する。ブラックホールに近いが、星自体は成長途上で不安定。
原作では流刑されたデス・ファントムの怨霊と一体化しており、星自体が意思を持っている。
「邪黒水晶」
ネメシスにて発見された特殊な水晶で、「幻の銀水晶」と対になる存在。あらゆるプラスエネルギーを吸収して、強大なマイナスエネルギー(テレビアニメではダークパワー)を放出し、時空を歪める性質がある。
ブラック・ムーン一族はこれの発見により強大な力を得ており、最重要資源である。ピアスにして身につけている他、エネルギー源、ドロイドやダルクヘンジの材料など、様々な用途に使われている。
さらにプラスエネルギーを吸収してしまう性質から、「邪黒水晶」が豊富にある場所ではセーラー戦士たちの変身や活動が阻害される。
ダークパワー
「幻の銀水晶」から放出されるプラスエネルギーと対になるもの。「邪黒水晶」から放出されるが、怒り・憎しみなどの感情にも由来するマイナス(負の)エネルギー。テレビアニメ版でのみダークパワーと確固たる名称があり、原作では「マイナスエネルギー」と呼ばれることが多い。
ダークパワーには歪みを産む作用があり、強大なパワーは時空をも歪めてしまう。ブラック・ムーンはこれを用いてタイムワープやテレポートを行っていた。
また、これを浴びた人間は様々な影響を受ける。小さなところでは怒り・憎しみなどの感情が増幅され、愛を否定したり、歪んだ解釈を行うようになる。さらに浴び続けて適応すると、ダークパワーを自在に操ることが出来るようになり、あやかしの四姉妹のように個別の超能力に目覚める。
UFO
ブラック・ムーン一族の乗り物。ネメシスから地球までの移動に利用される。
原作では葉巻型の光体として描写されている。地表から飛び立った痕跡として、ミステリーサークルが残る。
テレビアニメ版では「邪黒水晶」で作られており、結晶のような凝ったデザインで、一般的なUFOの型と一致しない。30世紀のクリスタルトーキョーを侵略する際には大挙して押し寄せてきた。
ルベウスが20世紀のTOKYOを侵略する際の基地としても利用されている。普段は周りの空間が歪められているため視認できないが、実際には十番街全体に影を落とすことが出来るほど巨大なもの。中央には指令室が存在し、四姉妹はそこでルベウスの指示を受けていた。またそこにある鏡は特別製で、外の光景を写し出すスクリーンとなったり、中に出入りすることもできる。鏡の向こうには広大な異次元が広がっており、四姉妹のプライベート空間として利用されていた。また要所に「邪黒水晶」が設置されており、UFO内部ではルベウスの力が増幅される仕組みになっている。
クリスタルポイント
テレビアニメ版でのみ登場。クリスタル・トーキョーの強力な結界を構成するポイント。ここをダークパワーで満たすことにより30世紀の結界を弱体化させるのがルベウスの計画であった。
作戦中に順次調査され、ひとつずつ発見されていた。作中では化粧品店『お多福屋』、アイスクリーム店『BOB-FLOY』、火川神社の離れ、宝石店『おまじないハウス』、十番スーパー、チェスタワーの6箇所が登場した。
ネガティブポイント
テレビアニメ版でのみ登場。20世紀に存在するダークパワーが溜りやすいポイント。
エスメロード自身がダウジングを行い発見していた。作中ではケーキ店『Maxi-5』、プロミスリング用品店、十番医科大学病院、動物大王国、英才塾『E英才塾』、十番公園、区立十番小学校の7箇所が登場した。
ダルクヘンジ
テレビアニメ版でのみ登場。エスメロードの立案に従いサフィールによって作られた、ネガティブポイントに打ち込む楔。ダークパワーを注ぎ込むことで成長する。十分に成長した後、その力を利用して30世紀への巨大なゲートを開き、ダークパワーや大勢の尖兵を送りこみ一気に侵略を完了される計画であった。
デザインしたのはエスメロードで、自身がお立ち台で躍る様を元にしている。サフィールは作成時そのデザインを忠実に守ったが、その上で「悪趣味」と評している。
一本ごとに守護者となるドロイドが存在し、そのドロイドが倒されてしまうとダルクヘンジも無力化する。守護者のドロイドはダルクヘンジから現れるが、その際はデザイン通りのポーズを取っていた。
妖獣の手
ワイズマンの手のこと。名称は原作のみ登場。さらに原作ではサフィールとエスメロードにも分け与えられている。
不気味な輝きを放ち、どこまでも伸びたり複数に分裂することが可能。さらに触れたものからエネルギーを吸いとってしまう。
テレビアニメ版ではダメージを受け粉々に砕けちった後、勝手に破片が集まり、元通りに再構成される様も描かれた。
邪視
ワイズマンの目のこと。デマンドにも第三の目として分け与えられている。
攻撃の他に、相手に強力な暗示を掛け、操り人形にしてしまうことが可能。デマンドはこの力を用いてセーラームーンを虜にしようと画策した。またワイズマンはこの力をうまく利用し、ブラック・ムーン一族を思いのままに操っていた。
暗黒の部屋
原作のみ登場。ネメシスの「邪黒水晶」の反応炉の真下にある地下牢であり、デス・ファントムの遺体があることから、彼を幽閉するために作られたものと思われる。ネメシスの中でも特に強いマイナスパワーに包まれており、ブラック・ムーン一族でさえも近づこうとはしない。作中では捕えたセーラーマーズ、セーラーマーキュリー、セーラージュピターを幽閉するためにも使われている。この時、捕えられていたマーズたちは強大なマイナスのパワーにより自分たちだけの力では変身が出来なくなっていた。
「時空の果て」と「暗黒城」
原作のみ登場。時空の果てとは「邪黒水晶」のマイナスパワーで作りあげられたねじれた空間であり、ワイズマンの支配する本拠地。そして暗黒城はそこに存在する彼の居城。彼はここからネメシスに現れ、ブラック・ムーン一族へ指示を与えていたが、その存在はネメシスの反応がピークに達するまでブラック・ムーン一族へは知らされていなかった。

脚注[編集]

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  1. ^ テレビアニメ版ではキスの直前でタキシード仮面が救出に来たため、失敗した。
  2. ^ セーラームーンたちの目の前でUFO崩壊により発生した床下からの爆発に巻き込まれて消滅した。
  3. ^ サフィールの台詞でそのことが示唆されている。
  4. ^ この時セーラームーンたちはドラゴンがエスメロードであることには気づいておらず、ドラゴンが倒され消滅する際に初めてエスメロードがドラゴンに変身していたことを知った。
  5. ^ キング・エンディミオンは、ブラックムーン一族が長寿社会を拒否していることから、まだ若い今の幹部たちは自分たちがファントムの末裔であるとは知らないのではないかと推測している。
  6. ^ コーアンは未来予知、ベルチェはダウジング、カラベラスは霊能力。
  7. ^ 『なかよしメディアブックス&アニメアルバム9 美少女戦士セーラームーンR』第125頁より。
  8. ^ a b c d アニメージュ』vol.195より。
  9. ^ 連載当時は冥王星も惑星であったため、冥王星発見の後に発見されたとして、10番目となる。