国家主義

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国家主義(こっかしゅぎ)とは、国家権威政治社会経済の単位として最も優位に考える思想あるいは思想的態度。英語ではNationalismまたはStatismに相当する単語である。

19世紀以後盛んになった政治思想であり、全体主義的な傾向を持つことが多い。対立概念としては地域主義アナキズムなど。

急進的な国家主義と社会主義を折衷させた国家社会主義ナチス・ドイツで実現された。また、国民に対する国家の優位が行過ぎ全体主義化し、国家の主体たる国民個人の自由財産権などの諸権利を侵害するようになったものは、特に超国家主義 ultra-nationalismファシズムと同義)と呼ばれるようになった。戦前日本の軍部政権による全体主義もその一つの形態である。

ファシズムだけではなく、ソ連中国など、国家からの解放を主張する共産主義国も、実際は国民に国家への帰依を唱え、愛国教育を行い、思想を統制するなど強力な国家主義(全体主義)を実践した。(共産政府はあくまでも国家より党の指導性を重視し、国家廃絶を行う共産主義の前段階の中央集権化と主張している。)

19世紀以降に強まった国民国家形成のうねりは、それぞれの地域における歴史民族性を基盤にしている場合が多く、この点で国家主義はしばしば民族主義と混同される。しかし国家主義は権威主義国家体制・資本の集中による国際的寡占体制、民族主義エスニシティ・反グローバリズムへ傾倒するものである。むしろ、国家主義者民族主義者の立場・利害は対立することが多く(特に多民族国家における場合)、日本においても民族主義としばしば対立することがある。

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