ホイルジャック

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ホイルジャック(WheelJack)ハスブロタカラ(現タカラトミー)が展開するロボット玩具シリーズ「トランスフォーマー」に登場する架空のキャラクター。

G1[編集]

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』第1話「地球への道」から登場。声は英語版がクリス・ラッタ、日本語版では阪脩鈴木勝美(未放映回)が担当した。また『V』では里内信夫が担当した。

性格・特徴[編集]

サイバトロンの発明家であり技術者。セイバートロン星ではカーゴ型のエアカーに変形しており、地球ではランチアストラトス・レーシングタイプ・グループ5に変形するようになった。

喋るごとに発光する側頭部と蟹股が特徴。温和かつ気さくな性格をしており、サイバトロンの仲間や地球人を君付けで呼ぶ。同じく修理班であるラチェット/Ratchetや技師であるスパークプラグと共に修理を受け持つ。

発明家として優秀であるが、発明したメカがトラブルを起こす原因になったり、彼自身がこれによって負傷したりということも多いという、典型的なマッドサイエンティストの一面を持っている。しかし事態の解決に貢献するメカを製作することも少なくなく、サイバトロンには欠かせない存在。また、ダイノボット/Dinobotの生みの親でもある。

戦闘では右肩のマグネット砲を使用する。マグネット砲は通常時は発射口からビームを発射するが、砲身をミサイルのように発射することもできる。氷塊に閉じ込められたスカイファイアー/Jetfireを傷付けることなく氷だけを解かして救出したこともある。得意でないと語るものの短時間の飛行も可能。このほか、カーモードでは潜水機能や、タイヤを収納して展開するエッジによる水上走行機能を持つ。セイバートロン星でのカーモードでは車体の前面に防護壁を出して防御を行う。

日本語版では一人称として「我輩」も使うようになり、声を担当した阪脩が大阪出身のため関西弁も交えるようになった。

活躍[編集]

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』ではサイバトロンの発明家及び修理班として登場。第1話ではバンブル/Bumblebeeと共にセイバートロン星デストロン基地から凝縮エネルギーを盗み出した。

第2話「ルビークリスタルの秘密」では腕を引き込んで、消化剤(散布する際、何故か「フォースバリア」と呼称している)を散布して人命救助に活躍し、ルビークリスタル鉱山内のデストロンを封じ込めるための時限爆弾をバンブルとスパークプラグに与えた。

第6話「SOS!サイバトロン」では、セイバートロン星の実験室にコンボイ/Optimus Primeを修復させるためのパーツのコズミトロンを置いていることを仲間たちに伝え、自身はラチェットと共にコンボイの治療に当たり、第28話「ダイノボットの逃亡」でも同じような治療をしていたが、体内のセイバートニウムの劣化によって途中で行動不能となってしまう。

第7話「ダイノボット誕生!」、続く第8話「謎の巨大隕石」ではダイノボットを生みだしたが、第10話「セイバートロン星の掟」では、ショックキャノン砲なるものを開発したとはいえ、一発で使用不可能になってしまい、第11話「フランケンシュタイン・スパイク」では重傷を負ったスパイクの身体を治療するために、一時的な処置としてスパイクの精神をスパイクの父であるスパークプラグが創り出したサイバトロンXに移植するが、移植の副作用によってサイバトロンXが暴れ出してトラブルを招いたり、第17話「ナイトバードの影」では、ナイトバードの能力を過小評価して、軽い気持ちで警備した結果、デストロンに強奪されただけでなく、床に設置した警報装置も無力化されるなど、失敗することも多い。

実戦に加わることもあり、第12話「ソーラーエネルギーを盗め!」ではスカイワープ/Skywarpにパンチを決めて撤退させている。

ドライビングテクニックにも自信を持っており、自身のスタントを仲間に見せびらかすのも好むが、第47話「ヨーロッパ横断特急」ではスタントロン/Stanticon部隊に遭遇した際、モーターマスター/Motormasterによってボンネットを潰されてしまっている。

第16話「アトランティス浮上!!」でアトランティスの深海魚人と手を組んだデストロンから仲間を逃がすために自ら囮になって敵に捕縛されるが、後にバンブルとスパイクに救出され、サイバトロンの窮地をダイノボットによって逆襲するきっかけを与えた。

第42話「ベクターシグマの鍵PART1」ではコンボイたちと共にセイバートロン星へ向かい、続く第43話「ベクターシグマの鍵PART2」で、スタントロン部隊に対抗すべき新戦力エアーボット/Aerialbot部隊の制作にも取りかかった。第48話「恐怖のコズミックルスト」では、サビストップを複製するためにサビストップの制作者であるパーセプター/Percepterと共に物質復元機を完成させ、その発明と知識は全般的にサイバトロンを助け、勝利に導く大きな貢献を果たした。第63話「インカの秘宝」では地球のコアからのエネルギーを制御するクリスタルが戦いの余波で破壊されると、代わりとなるエネルギーキャップを作って暴走を防いでいる。第65話「トランスフォームをとめろ!」では、他のサイバトロン戦士がトランスフィクサトロン光線で変形不可能となったのを解除する爆弾を発明するといった大活躍もしている。

ザ・ムービー以降[編集]

ザ・ムービー』では傷ついて横たわったまま動かない姿で登場(一部の書籍では戦死と言われる)。これは最期のシーンが尺の都合でカットされた結果であり、そのシーンは「発明品が暴走し、周囲を巻き添えに爆死」というある意味彼らしい最期であった。ただ、後述のVで彼らしき人物が再登場していることからシーンのカットと共に戦死自体が無かったことになった可能性もある。

関連のあるパラレルワールドの物語バイナルテックでは、ラヴィッジ/Ravegeによって伝えられた自分たちの来るべき死に恐怖し、これに対処するべくボディショップ計画を発動、自らもアルファユニットに改造するのみならずグリムロック/Glimrockと同形のベータユニットを造り上げた。

日本制作のアニメ『V(ビクトリー)』では第26話「ジンライ死す!!」より登場。パーセプター、ミネルバと共にゴッドジンライを転生させるビクトリー計画に携わる。負傷したジンライに計画を伝えることを躊躇するパーセプターに進言しているが、何故かパーセプターのことを「先生」と呼んでいた(ホイルジャックはムービーで戦死している可能性もあるので、同型の別人と取ることもできる)。

漫画版での活躍[編集]

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー ザ☆コミックス[編集]

テレビマガジントランスフォーマーの第1話から登場。デストロンの東京襲撃に備え、コンボイらと共に街中に待機していた。東京に出現したデストロンと戦い、高速道路を利用した攻撃でジェットロンを撃破する。

第4話ではサイバトロン日本支部に待機していた。

トランスフォーマー スターゲート戦役[編集]

初登場は第1話「FIRST CONTACT」。冒頭のコンボイの式典用の演説のスピーチを書いていたらしい。恒星間移動用ゲート・「トリガー」の形状を気に入っていない。

また技術者としてアメリカ軍とサイバトロンの共同開発で完成したAI搭載型戦闘ロボットC-Xの性能に意見していた。

玩具[編集]

元の玩具は『ダイアクロン』・カーロボットNo.10 ランチアストラトスターボである。「トランスフォーマー」では、1985年6月に「03」のナンバーを与えられて発売、1986年12月に絶版となっている。

その他の玩具[編集]

サイバトロン戦士22セット
セブンより発売された塩ビ人形セットに付属。
スーパーコレクションフィギュア トランスフォーマー ジェネレーション1
彩色済みコレクションフィギュア。ACT-7「ビクトリー編」にラインナップ。
サントリーコーヒーボス トランスフォーマーオリジナルフィギュア
サイバトロン側のラインナップ。全10種類。

アクションマスター[編集]

トランスフォーマー アクションマスター』ではジェット機になるビーク ル・ターボレーサー / TurboRacerが付属。

翌年には仕様変更品としてデストロン兵士のスライサー/Slicerが発売されている。

スーパーリンク[編集]

続編の『スーパーリンク』では特殊技術家ホイルジャック/Downshiftが登場。ロボットモード、カーモードともにG1のホイルジャックを踏襲している。声優は保村真。第28話「守るべき星々」より登場。オーバードライブと共にセイバートロン星からチームコンボイ捜索隊として登場し、上司のスプラングと共に合流する。G1とは違い技術者ではなく、性格もキザで喋り方もラッパーのような口調になっている。本作に登場する他のサイバトロン戦士と同じくスーパーリンク機能を備えている。

玩具[編集]

2004年7月に「SC-19」のナンバーを与えられて発売。サイズはデラックスクラス。

その他[編集]

前作にあたる『マイクロン伝説』においてスポーツカーに変形するデストロンの戦闘員、ランページ/Wheeljack(声は日本語版が千葉進歩、英語版がマイケル・デンジャフィールド)が登場した。

トランスフォーマーアニメイテッド[編集]

トランスフォーマーアニメイテッド』では、オメガスプリーム/Omegaspremeを生み出したオートボットの科学者として登場。G1と同じく、パーセプターとコンビを組んでいた。

G1のような人間味はあまりなく、オメガスプリームを純粋なディセプティコンとの戦いにおける最終兵器としてしか見ていない節があり、その事でラチェットの反発を買った。

実写映画[編集]

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』でオートボットの技術者として登場。メルセデスベンツ・E550に変形する。声は日本語版は辻親八、英語版はジョージ・コーが演じる。ゲーム版ではジェイミ・アルクロフトが声を担当。

作中ではキュー(Que)という愛称で親しまれているが、これは007シリーズの技術開発主任の「Q」から来ている。 G1と同様に人間味が深く、地球人やバンブルビーに対して気遣いを行い、NESTの師団にも秘密兵器を提供したりする。 デザインはアインシュタインのような顔立ちに眼鏡を着用した姿で描かれており、発明家らしい姿をしている。 初期段階ではロールスロイスから007のQ役のデスモンド・リュウェリンにそっくりなロボットに変形するデザインであったが ロールスロイス側の使用許可が下りずにメルセデスベンツから変形することとなった(同様の事例でサンダーバードの実写版でもFAB-1もロールスロイスの使用許可が下りなかった)。

トランスフォーマー THE GAME』(PSP版)においては映画とは別設定のホイルジャックが登場している。エリック・パソジャが声を担当。

プライム[編集]

超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム』では第8話から登場。声優は泰勇気。二振りの刀を武器にするサムライのような戦士で、バルクヘッド/Bulkheadと共にレッカーズとして活躍してきた英雄。当初はビークルモードを持っていなかったが、32話で地球へ再来した際にスポーツカーをスキャンしている。 他の作品と違って真面目な性格で、G1やスーパーリンク版のようなおどけた面は見られない。顔は口が露出していて表情が豊かになっているが、戦闘の際には口元をマスクで覆う事でG1のホイルジャックに近い顔つきになる。

性格は頭のキレる誇り高い武人。原語版では若干気の荒い部分が目立つが、日本語版では侍口調で話す侍のようなキャラとなっている。 武器は上記の刀と、腰に携えたグレネード、またあまり使わないが片腕をブラスターに変形させて使用する事もある。戦闘能力・身体能力共に非常に高く、スタースクリーム率いるビーコンの大軍相手にも怯むことなく斬り込み窮地を切り抜けてみせたり、また宇宙船の操縦技術についても、サウンドウェーブ相手に愛機スターハンマーでのドッグファイトを演じたほどの腕前を持つ。 8話で一度地球を去ったあと仲間を探して宇宙を放浪していたが、そこでレッカーズ討伐の命を受けたドレッドウィングと遭遇。32話では仲間を殺したドレッドウィングを追って地球へ再び飛来し、しばらく地球に居残る事になった。 流離いの一匹狼な性格ゆえかオートボット基地に寄ることも殆どないが、アイアコーンの遺物争奪戦ではサウンドウェーブと交戦、ハードシェルによってバルクヘッドが重傷を負った際もハードシェルをおびき出して戦うなど、ここぞというところではオートボットへ力を貸している。

ちなみに、彼がグレネードを装備していることもあるが、彼が登場する回は派手な爆発で締め括られることが多い。

玩具のみのシリーズ[編集]

ユナイテッド』ではトラックス/Turbo Tracksの仕様変更品で「UN-19」として発売。G1と同じく技術者でありレンチも武器として使用する。