トランスフォーマー (マーベルコミック版)

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トランスフォーマー (マーベルコミック版)は、アメリカイギリスなどで発売されていたトランスフォーマーシリーズのコミック作品である。発行はマーベル・コミック。製作はハズブロ

概要[編集]

アニメーションシリーズと出発点を同じくしながら、独自の路線を開拓した。アニメシリーズ終了後も継続され、1984年から1991年まで出版され続けた長期シリーズである。

アメリカでは月刊誌として80号まで出版された。イギリスでは週刊誌として出版され、332号まで続いた。当初、イギリス版はアメリカ版を分冊する形で発行していたのだが、ストックが足りなくなるのを防ぐため、新規にミニエピソードが作成されるようになった。こうした事情から、それぞれの国ごとに分けて紹介する。

後の1993年には『Generation2』シリーズが12号出版された。

なお海外では国内版とキャラクターなどの名称が異なるが、特に断りの無い限り、日本語版の名称で記述する(OptimusPrime→コンボイなど)。

G-1期[編集]

上記のように、アニメ版とは全く違うストーリーが独自に展開されていった。

アメリカ版では作中年代で、2000年まで到達することがなかったためアニメ版『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』期のキャラクターについては未来から来た時間旅行者としてわずかに登場しているのみであり、アニメ「The Big Broadcast of 2006(邦題:2010年の大放送)」の漫画化作品以外では、ウルトラマグナス、スプラング、アーシー、メトロフレックス、クインテッサ星人といったキャラクターの登場はなかった。一方イギリス版ではそちらの世界観も描かれた。

アメリカ版[編集]

サイバトロンの友人として、アニメ版のスパイクの代わりに、バスター・ウィットウィッキー(Buster Witwicky)という人間の少年が登場する。後にヘッドマスターとしてフォートレスマキシマスとコンビを組み頭部パーツとして合体するバスターの兄という設定でスパイクも登場を果たす。

終盤はユニクロンが登場、両軍が力を合わせ立ち向かっていく。

本編シリーズの他にクロスオーバー作品や、新キャラクター紹介のためのミニシリーズ、映画『トランスフォーマー ザ・ムービー』の漫画版作品などが出版されている。

物語[編集]

パイロット版

1~4号。84年12月~85年3月発売。アニメ版の『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』と同じ導入部であるが、マーベル・コミックの様々なヒーローがカメオ出演してマーベル・コミック世界内の話であることを明示しており、中でもスパイダーマンはサイバトロンに手を貸すゲストキャラクターとしてストーリーに関与している。

超ロボット生命体トランスフォーマーの星セイバートロンでは平和を愛するサイバトロンと、攻撃的なデストロンの戦争が続いていた。サイバトロン総司令官コンボイは戦艦アーク(Ark)に乗り込み、枯渇したエネルギーを探索する。が、デストロン破壊大帝メガトロンらが追撃、アークは地球に不時着し、彼らは機能を停止する。

400万年後、火山活動により彼らは蘇る。デストロンは地球のエネルギーを強奪していく。サイバトロンは地球人の青年、バスター・ウィットウィッキーと友人となり、エネルギーを提供してもらう。だがその父親で技術者のスパークプラグがデストロンに攫われてしまう。

劣勢のサイバトロンだが、スパークプラグはスパイダーマンが助け出し、デストロン軍団は次々不調に陥る。スパークプラグがデストロンのエネルギーを汚染していたのだ。立ち向かった5人のサイバトロンは勝利を収める。

だがその頃、残りのサイバトロンはデストロンのレーザーウェーブによりバラバラに破壊されていた。

シリーズ化

ミニシリーズの好評により、シリーズが本格開始する。次々に登場するキャラクターを描写するため、30号までにコンボイ、メガトロンは死んで退場。

35号より宇宙船が修理でき、彼らの戦いはセイバートロン星を含めた宇宙へ広がる。

コンボイはハイQ(Hi-Q)が開発した新たなる体でパワーマスターとして復活。

「Matrix Quest」

62~66号。イギリス版では262~264、282~297号に再録。65号までは既存の映画や小説のオマージュであり謝辞が付いている。

プライマスが目覚め、ユニクロンにセイバートロン星の場所を知られたことから始まる。コンボイはマトリクスがユニクロンを倒す唯一の武器と推理した。だが彼が以前死んだ際に、破壊されたボディごと行方不明となっており、サイバトロン達はその探索に出る。

  • 62号「Bird of Prey」
犯罪者に支配された惑星Pz-zazzに、ヘッドマスターのナイトビートサイレンホースヘッドが降り立つ。瀕死の異星人から古代の鳥のイコンを受け取る。それは惑星を支配するキーだった。ナイトビートはそれを元の場所に戻し、惑星は平和になる。だが、彼らはデストロン指揮官サンダーウイングらに捕まってしまう。
  • 63号「Kings of the Wild Frontier」
荒野の惑星Cheyenneにトリガーボットのオーバーライドドッグファイトバックストリートが到着。子供を殺そうとする馬乗り達を追い払い、子供達の家である農場に招待される。彼らは農場で安らかに働く内に使命を忘れてしまうが、サンダーウイングと遭遇した際、ドッグファイトが違和感に気づく。実は農場は精神吸血鬼(Vrobians)の住処で、馬乗り達は警官だったのだ。
  • 64号「Deadly Obession」
海の惑星Pequodにプリテンダーのロングトゥースダブルヘッダーピンチャーが到着。ロングトゥースは旅の途中、クジラに似た生物クラッド(Klud)に足を噛み切られ心を病む。復讐のためクラッドを追いかけるロングトゥース。だが現れたデストロンもクラッドを狙う。デストロンを倒し、ロングトゥースはクラッドを助ける。だが、サンダーウイングは一人クラッドに接触、マトリクスの場所を知った。
  • 65号「Dark Creations」
研究衛星Vs'Qsにコンボイのボディは流れ着いていた。クラシックプリテンダーは研究者が全て殺されているのに気づく。サンダーウイングの仕業だった。デストロンを追うが、マトリクスは原生生物が持っていってしまう。サンダーウイングは原生生物を殺し、マトリクスを手に入れると、シャトルを奪い、サイバトロン地球基地アークへ向かった。サンダーウイングはコンボイを攻撃する。
  • 66号「All Fall Down」
サンダーウイングとの戦い。コンボイはマトリクス破壊を恐れ躊躇する。囚われていたナイトビートがシャトルからサンダーウイングを撃ち、外に彼らを放り出す。サイバトロンはマトリクス無しでユニクロンに立ち向かうことになる。

75号では戦争終結のためにコンボイがスコルポノックに降伏。彼らは同盟を結び、宿敵ユニクロンと戦う。スコルポノックは戦死。最後にはコンボイの死によりユニクロンは破壊された。グリムロックはコンボイの遺言による再びに司令官を就任する。サイバトロンとデストロンの和解は破局。デストロンの新リーダー、ブラジオンはデストロンを率いでセイバートロンに出走、惑星クロ (Klo)を侵略する。

デストロンは、サイバトロンを率いるグリムロックとラスト・オートボット(The Last Autobot)により再生されたコンボイに破れ、ついにデストロンは放逐された。

ミニシリーズ[編集]

『G.I.Joe and The Transformers』

1986年、本編24~26号の時期とリンクする作品。全4号。

デストロンに裏切られた悪の組織コブラチーム、G.I.ジョー、サイバトロンが、地球の核からエネルギーを吸い上げるドリルの阻止に尽力する物語。だがキャラクター設定に齟齬があり、厳密にはパラレル扱いとなるのだが、人気キャラクターのバンブルが、誤解の末G.I.ジョーに破壊され、ゴールドバグとして再生される描写があるので一概には言えない。なおイギリス版ではこの話の収録がかなり後になったため、別個にゴールドバグへの再生エピソードが出版されている。

『The Transformers:The Movie』

1986年、全3号。『トランスフォーマー ザ・ムービー』の漫画化作品。

映画脚本の初稿を元にして製作されたため、ウルトラマグナスの死に方や、ユニクロンの眷属であるクインテッサ星人など、幾つかの描写や設定が異なっている。

『The Transformers:Headmasters』

1987年。全4号の新キャラクター紹介シリーズ。ネビュロン星での、ヘッドマスター、ターゲットマスター、ファイアーボット、ホラートロン、テックボット、テラートロンらの誕生、戦いを描く。ムービーキャラも幾人かが登場。彼らは本編38話で合流した。

イギリス版[編集]

マーベル・コミックの子会社、マーベルUK(Marvel UK)発行。アメリカ版を分冊化して発行していたが、スケジュールの違いにより、オリジナルのストーリーを製作する必要に迫られ160以上の新しい物語が描かれた。

当初はあくまで、アメリカ版にミニエピソードを挿入する程度のものであったが、『トランスフォーマー ザ・ムービー』の公開後、ここに登場したキャラクターがアメリカ版には登場しないことを受けて、彼らを取り入れた独自の世界観を推し進めていった。

首長ザロン(Emirate Xaaron)、創造主プライマスなどの新たなキャラも設定された。有名なエピソードは「Target:2006」シリーズ。

「Target:2006」
イギリス版78~88号。Titan BooksIDW社で復刻された。
ガルバトロン、スカージ、サイクロナスが2006年から1986年に時空間移動してきた。その影響でコンボイ、プロール、ラチェットがどこかに飛ばされてしまう。メガトロンはガルバトロンと戦うが、サウンドウェーブと共に地中に封じられた。ガルバトロンはビルドロン軍団に大量破壊兵器の製作を命じる。
一方セイバートロン星では圧制者ストラクサスに対抗するため、ザロン、インパクター率いるレッカーズが反抗計画を立てていた。だがコンボイとマトリクスの消滅を知り、ウルトラマグナスが地球に向かう。マグナスはサイクロナスの攻撃からハウンドを救うが、ガルバトロンにマイスターを攫われる。ジェットファイヤーの反撃は失敗し、アイアンハイドは最後の策としてメガトロンとサウンドウェーブを掘り起こし復活させる。
スタースクリームはアイアンハイドの行為を知り、ガルバトロン側に付いた。メガトロンとサイバトロンはスカージを捕獲し、マイスターとの人質交換を申し出る。ガルバトロンはデストロン戦艦ネメシスで新たな武器をテストし、マイスターを洗脳して帰す。その武器を調査しようとするメガトロン達をスタースクリームが襲撃する。
2006年にて接近してくるユニクロンの影響で、ホットロディマス、チャー、ブラーが新たに現代に現れた。代わりにレーザーウェーブ、サンダークラッカー、フレンジーが消える。ホットロディマス達は未来世界でのガルバトロンの破壊兵器を壊すべく、過去に来たという。ウルトラマグナスはなんとか兵器を破壊する。
ガルバトロンは怒り、ミスをしたスカイワープを破壊しようとするが、間違ってスタースクリームを殺してしまう。スタースクリームがいなければガルバトロンは生まれないので、パラドックスが起こってしまう。結局この時代が自分の時代に直結しないことを知ったガルバトロンは未来へ帰る。
ユニクロンの深層意識はサイバトロンたちに地球にシティを製作させるヒントを与える。ロディマスらは帰り、コンボイたちも帰還した。
セイバートロンではメガトロンの退却指令によって、ザロン達の計画が混乱、インパクターが殺害された。

メインライターのサイモン・ファーマンがより壮大なストーリーを展開させた。この一種の神話化が後のシリーズに大きな影響を及ぼすこととなる。彼はこの業績を認められ、後に本家アメリカ版のメインライターとして抜擢された。

脚本家[編集]

アメリカ版はほぼ二人の脚本家により製作された。

ボブ・バディアンスキー(Bob Budiansky)

最初の4号を手がけた編集者。キャラクター設定、背景などを製作。シリーズ化後は脚本家として参加。55号までの殆どを担当した。彼の担当でないものは16号「Plight of the Bumblebee」、43号「The big broadcast of 2006(アニメ版の漫画化)」、2話連続の「Man of Iron(イギリス版の輸入)」のみである。

47~50号までのシリーズ「Underbase saga」では、戦艦アンダーベース(Underbase)の力を吸収したスタースクリームが多くのトランスフォーマーを破壊する。彼曰く、ハスブロから新キャラ紹介を急ぐよう命じられたためのエピソードで、これにより嫌気がさし、残り5号をなんとかこなして降板したとのことである。

  • 「Warrior's Scholl」:ダイノボットの登場、技術者ラチェットと破壊大帝メガトロンの戦いを描いたもの。
  • 「PrimeTime!」:コンボイがレーザーウェーブの監禁から脱出する
  • 「SmeltingPool」「TheBridgeToNowhere」:セイバートロンでの内戦時代、ストラクス(Straxus)に率いられたデストロンとの戦い。ボブのお気に入りキャラクター、ブロードキャストの登場。彼はアニメともイギリス版とも異なる性格となった。
  • 「Afterdeath」「Gone but not forgotten」:コンボイ、メガトロンの死。
  • 「King of the Hill」:グリムロックがコンボイ亡き後のサイバトロンを指揮する。ブロードキャストとゴールドバグが専制的なグリムロックに逆らいサイバトロンを離脱。
  • 「Totaled」:グリムロック、ブロードキャストの決闘で離脱問題にけりがつく。
  • 「People Power」:コンボイ、パワーマスターとして復活。
サイモン・ファーマン(Simon Furman)

イギリス版のメインライターであり、アメリカ版56号からも担当した脚本家。イギリス版で既に独自の世界観を構築していた。キャラクターなども含めそれらはアメリカ版に取り入れられていく。

  • 「BackFromTheDead」:サイバトロン、デストロンに復讐を誓うメガトロンが復活、ラチェットを攫い協力させる。
  • 「Primal Scream!」:US版の読者にトランスフォーマーの起源の再設定、そしてプライマスを紹介。
  • 「Matrix Quest」:コンボイが死んだとき、ボディと共に失われたマトリクスを探すため多数のサイバトロンチームが出発。
  • 67~75号:再びユニクロンが登場。最後の対決。

75号で打ち切られたためサイモンは残りのストーリを書けなかった。インタビューで、予定ではネオ・ナイツ(the Neo-Knights)やデーモン(demons)といった、セイバートロンの地下に住む者たちを取り上げるつもりだったという。

G-2期[編集]

アメリカ版全12号。1993年にマーベル・コミックより発売された。プロローグ編として『G.I.Joe』138~142号にて、メガトロンが新たなボディを手に入れる経緯が描かれた後、この本編へと繋がる。

脚本家サイモン・ファーマンにより、全宇宙を飲み込む脅威との戦いが描かれたが、早々に打ち切られる結果となっている。

イギリスでは翌年にフリートウェイコミックより出版。最初の2号は新作として、ヨーロッパのみで販売されていた玩具や、上記のメガトロン新ボディなどが登場する。しかし本編についてはアメリカ版4、5号のみの再録に終わり、全5号で打ち切りとなった。こちらの新作もサイモン・ファーマンの脚本による。

物語[編集]

地球にて、G.I.ジョーの宿敵、コブラコマンダーによって、メガトロンは新たな戦車型ボディを手に入れ復活する。サイバトロン艦アークを手に入れ宇宙を目指すメガトロンだったが、G.I.ジョーの追撃、フォートレスマキシマスの犠牲によって阻止される。

サイバトロンとデストロンの戦いの終結から数ヵ月後のセイバートロン星には、新たな脅威が迫っていた。セイバートロニアン帝国を名乗る彼らは、はるか昔、外宇宙に脱出したデストロンの末裔であった。コンボイは、マトリクスの導きで過去の世界を幻視した。そしてトランスフォーマーがかつて自己増殖の能力を持っていたことを知る。 G-2トランスフォーマーは、その能力を取り戻し、勢力を伸ばしていたのである。新たに進化したG-2トランスフォーマー生命体であることを主張する彼らのリーダー、ジアクサス(Jhiaxus)はトランスフォーマーたちに停戦を申し出る。だが、その目的が全宇宙の征服にあることを知り、コンボイは拒絶。

地球にいるデストロンの指揮官ブラジオンを倒し、指揮権を取り戻したメガトロンにコンボイは同盟を促す。メガトロンは拒否、コンボイを打ち倒し、生命を生み出すマトリクスを奪い、自己の軍勢を増やしていく。だがメガトロンもジアクサスに破れ、コンボイのもとに来た。スタースクリームはマトリクスを狙ってジアクサス側に付く。

その頃、G-2たちの惑星を食い尽くした、黒い霧のような生命体スウォーム(Swarm)が到来。喰ったものの記憶を吸収するスウォームは、G-2デストロンの地球進行命令を記憶し、地球圏へ向かう。マトリクスを手に入れたスタースクリームはブラジオンの戦艦ウォーワールドと一体化してパワーアップを果たすもそのエネルギーに浄化され始め、恐れをなしてコンボイに返却、元の姿に戻る。

狂気に駆られたジアクサスはコンボイを倒すが、スウォームに食い尽くされた。コンボイはスウォームに対抗出来るのはマトリクスだけだと知り、あえて自分をスウォームに吸収させる。マトリクスの中にいたプライマスの生命力に触れたスウォームは創造力を持った生命体になった、コンボイを新たなボディで再生し、他の宇宙へと消えていった。

戦争は終わったが、セイバートロニアン帝国の皇帝リージ・マキシモ(LiegeMaximo)が様子を窺っていた…。

コミックオリジナルキャラクター[編集]

ストラクサス(Straxus)

アメリカ版17号で初登場した、セイバートロン星のデストロン指揮官。ポリヘックス(Polyhex)という地区を支配する。要塞ダークマウント(DarkMount)で、捕らえたサイバトロンや、エンプティーズ(Empties:スラム街で暮らすロボット達)を熔解し、新たなデストロンのボディを作っていた。

エネルギーアックスが武器で、巨大な飛行大砲にトランスフォームする。ブロードキャストに、時空転送装置スペースブリッジで不安定な次元に飛ばされ消滅した。

その後イギリス版に登場。頭のみで生き残っていたことが判明、セイバートロンのデストロンを指揮し続ける。メガトロンの帰還時には、彼の精神に潜り込み、乗っ取ろうとするが失敗した。

しかし計画失敗に備えて製作していたメガトロンのクローンボディが新たな混乱を引き起こす。地球に送られたクローンボディは、レーザーウェーブにより、未来からの侵略者ガルバトロンへの対抗装置として扱われた。だがクローンはガルバトロンと共謀、レーザーウェーブの企みは失敗する。

後にガルバトロンと手を切ったクローンメガトロンは、ジャガーと共にセイバートロンへ。過去でのスペースブリッジ暴走により、突如現れたオリジナルメガトロンは、クローンと争う。ストラクサスの精神はクローンボディに入り込むが、支配を嫌うクローンは自殺し、一連のストラクサスの陰謀は終わりとなった。

「Generation 2」コミックでもカメオ出演している。 2010年には玩具『Transformers Generations』で商品化。商標上の都合で、商品名は『ダークマウント(DarkMount)』となっている。戦車および砲台にトランスフォーム。

首長ザロン(Emirate Xaaron)

1985年の特集号に過去のセイバートロンの住人として初登場。その後イギリス版78号で登場。78号はこの後11号続く「Target:2006」シリーズのプロローグである。

ザロンは最も古いトランスフォーマーの一人であり、平時の偉大なリーダーであるとされる。アニメ版におけるアルファートリンの役割と言える。サイバトロン軍が官僚化しすぎたために、デストロン軍に敗北を続けていたと悟り、コンボイへの指揮権委譲を後押しした。

コンボイたちがセイバートロン星を旅立った後、ザロンはサイバトロン地下抵抗運動の指揮を取っていた。

  • 「TimeTarget:2006」シリーズ
デストロン指揮官トラニスを自ら囮となっておびき出す計画を立てる。だが、後方支援を請け負うはずのウルトラマグナスは、地球でのコンボイ消滅事件の調査のため星を離れた。コンボイはガルバトロンが未来からやって来た際に、別次元に飛ばされてしまったのである。
下記のインパクターは作戦中止を進言し、部下を引き上げさせようとするが、ザロンは上手く言いくるめる。ウルトラマグナスが首尾よく帰還したときに準備が出来ていないとインパクターは失脚するだろうと吹き込んだのである。結局メガトロンの命令でデストロンは引き上げたため、計画は失敗し、インパクターも死ぬこととなった。

その後のイギリス版では、セイバートロン星に帰還したコンボイをスパイだと疑い、レッカーズとウルトラマグナスを差し向けている。傷ついたアウトバックを救うため降伏するコンボイを見て、疑念を晴らす。

アメリカ版にもサイモン移籍後は登場。セイバートロンの抵抗組織の指揮者として、プリテンダー化したグリムロックバンブルマイスターらを率いる。この時期のデストロン指揮官サンダーウイングの攻撃でプライマスは目を覚ましてしまい、ユニクロンにその存在を気づかせてしまった。

ザロンはユニクロン到来に備え、プリテンダーにマトリクス探索を命じるが、彼らはサンダーウイングと交戦。ユニクロンは別次元のガルバトロンを呼び寄せる。ガルバトロンはサイバトロン本部を破壊し、ザロンに迫り、星の最深部、プライマス・チェンバーに案内させる。ユニクロンの支配が我慢ならないガルバトロンはユニクロンを倒す方策を探していた。プライマスの意識はザロンの体に憑依し、全てのトランスフォーマーをセイバートロンに呼びよせる。侵攻したユニクロンによってザロンは破壊された。

インパクター(Impactor)

イギリス版78号より登場した、サイバトロンの攻撃チームであるレッカーズ(Wreckers)の指揮官。サイバトロンには珍しく紫と金のカラーリングで、右手に銛を構え、肩に大砲を備える。劇中変形はしなかったが戦車か砲台ではと推測されている。

実績ある荒々しい戦士。上官のザロンが老獪であるためそりが合わない。

そのザロンが自身を囮とした、デストロン指揮官トラニス暗殺計画を立ち上げた時は、後方支援を担当するはずのウルトラマグナスが、地球でのコンボイ消滅事件調査のため不在となり、部下の身を案じ離反しようとした。

結局、トリプルチャンジェーたちをデストロンに化けさせ、インパクターを襲わせることで、デストロンの油断を誘う作戦に変更となった。だが、メガトロンが地球侵攻のため、全デストロン兵士を引き上げる命令を出したため、作戦は失敗。ところが、一人の若いデストロンが、功名心からザロンを撃ち、インパクターは彼をかばって銃弾を受けた。ザロンの腕の中、インパクターはレッカーズ指揮官の後任にスプラングを指名し、死亡した。

後にイギリス版166号で復活。狂ったサイバトロン科学者フレイム(Flame)によりゾンビとして起こされたのである。ザロンやレッカーズも捕まり、脱出しようとしたスプラングがインパクターのゾンビを発見する。169号にて、フレイムがセイバートロンを兵器化しようとしたのを阻止するため再度死亡した。

ジアクサス(Jhiaxus)

G-2コミックに登場。元デストロンのセイバートロン帝国指揮官。宇宙戦闘機に変形。

冷徹な性格で、人類などの有機生命を生命として認めていない。最も強いトランスフォーマーの一人とも言われ、実際この時期のメガトロンを破っている。

セイバートロニアンと自分達を呼ぶ、自己増殖能力を取り戻したトランスフォーマー、最初期の一人。帝国の勢力拡大のため、数多くの惑星をサイバーフォーミング(無機機械化)により滅ぼしてきた。

種族間での争いを軽蔑し、統合されたセイバートロニアンによる宇宙平定を目指していたが、後述のスウォームにより、過去の自身の暴力衝動を思い出してしまった。自分の理想と、暴力衝動の狭間で狂気に陥り、仲間の支持をも失う結果となる。

執拗に旧来のサイバトロン、デストロン達を滅ぼしにかかり、サンフランシスコを壊滅させ、コンボイを打ち倒すが、結局スウォームに飲み込まれ消滅した。

後に『R.I.D(『トランスフォーマー カーロボット』海外版)」の時期に、『BeastMachines(邦題:超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ)』の玩具ジェットストームのリカラーが、ジアクサスの名で玩具発売された。これは公式イベントでの「Transformers collectors club magazines」にてG-2コミックで消滅したジアクサスと同一人物と明かされた。公式イベントで発売された『トランスフォーマー ユニバース』コミックでも2号に登場。ユニクロンの眷属として召喚されながら、ビーストコンボイの尽力でユニクロンサイドから抜けたというストーリーが描かれる予定であったとされる。

スウォーム(Swarm)

G-2コミックに登場する、真っ黒な霧のような、大量の微粒子。惑星を渡り歩き、機械生命体の命を喰らい、情報を吸収していく。

正体は、トランスフォーマーの遺伝物質の微細な粒子が集合進化したもの。

太古、生まれたばかりのトランスフォーマーは自己増殖能力を持っていたが、ある程度の人口に達するとそれは失われた。これは創造主プライマスの意向であったともされる。

だがコンボイらのセイバートロン離脱時期に、同様に星を離れたデストロンの一群は、外宇宙で暮らすうち、その力を取り戻した。彼らは自己増殖を繰り返し、帝国を名乗るまでに勢力を伸ばすが、この増殖分裂の過程で飛び散った微細な遺伝物質が、集まったものがスウォームである。

思考はせず、本能のままに、多くの星と生命を喰らったスウォームだったが、コンボイが自分もろともマトリクスを喰らわせたことで、知性を得て浄化された。彼らはコンボイを再生し、宇宙の彼方へ去っていった。

スウォームは後に、『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』、『ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー』に登場するエイリアンの裏設定として用いられた。物語上で語られることは無かったが、ここに登場したエイリアン、ヴォック(Vok)は、スウォームが、マトリクスによってトランスフォーマー、地球人類、爬虫類異星人"ジェダイ"らの意識を取り込み、知性を得たものとされている。

リージ・マキシモ(Liege Maximo)

ジアクサスたち、G-2デストロン(セイバートロニアン)の黒幕。プライマスに生み出された最初の13人の一人。

初期のトランスフォーマーは自己分裂で増殖しており、メガトロンは彼から生まれた。コンボイらが地球で休眠中に活動を再開し、デストロンに自己増殖の能力を呼び起こさせ、外宇宙へと導いた。生命を根絶やしにすることで、その帝国を拡大しており、グリムロックは後に、少なくとも17の世界が彼らに滅ぼされたことを確認している。

ボットコンで発表されたサイモン・ファーマンによる小説では、初めてマトリクスを持ったトランスフォーマー、プリモン(Primon)を殺害し、その痕跡も記憶も消してしまった。

  • G-2コミック
正式登場は最終号だが、4号でジアクサスによって言及されている。
ここでジアクサスが自分をリージ・センチュロ(Liege Centuro)と呼んだことから、「リージ」とは「Prime」(日本語版のコンボイ)と同じ称号のようなものかと推測されている。
  • 「Alignment」
ボットコンで発表されたサイモン・ファーマンによる小説。Gー2後のマキシモの活躍や彼の目的が書かれた。
G-2で成立した、サイバトロンとデストロンの同盟は続かなかった。アメリカ版コミックに登場したガルバトロン2が復活。メガトロンを半殺しにし、コンボイの犠牲で倒されたためである。デストロン軍団は征服した惑星をニューセイバートロンとしてそちらに退却した。
マキシモが動き出した。創造主であるプライマスや、ユニクロンのように神になろうとしていた。ハブ(Hub)と呼ばれる惑星を繋げたネットワークの力で、別次元に転移しようとしていた。マキシモはトランスフォーマーを一掃するべく二つの星に軍勢を送る。
計画はグリムロックらにより妨害された。マキシモの注意を自分達を駆ることに向けたためである。ウルトラマグナス率いるサイバトロンは小惑星に隠されたレーザー砲で軍勢を撃退する(プロールは「デストロンみたいな戦術だな」とぼやいた)。デストロン側は、ユニクロンに影響された技術で復活したメガトロンが、星の原子炉を暴走させ、星ごと艦隊を消滅させる。
彼らは再び同盟を結び、ハブに向かうが苦戦する。マキシモは自身の軍勢のスパークを飲み込み神になろうとする。グリムロックの犠牲で注意をひきつけ、マキシモに撃たれる前にメガトロンがマキシモを傷つけた。うろたえたマキシモは次元転移を急いで、次元の狭間に切り裂かれ消滅した。
これにより平和な時代(PaxCybertronia)が訪れ、新たな種族ビースト戦士達(Maximals、Predacons)への進化が起きた。
このストーリーが公式に正史として取り上げられているかは不明である。

関連項目[編集]