アイアンハイド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

アイアンハイド(Ironhide)ハスブロタカラ(現タカラトミー)のトランスフォーマーシリーズのキャラクター。

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー[編集]

戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー』の第1話から登場。声を担当したのは英語版がピーター・カレン、日本語版が速水奨平田広明(未放送分)。

性格・特徴[編集]

サイバトロン総司令官コンボイのボディーガード的な存在であり、チェリーバネットに変形する勇猛果敢な警備員。

日本語版では若さを強調しているが、海外版の設定ではコンボイの次に年長である。常にコンボイの横にいる事実上の副官であり、第22話「二人のコンボイ」ではコンボイに代わって指揮を取ったこともある。

サイバトロンの戦闘員として申し分の無い実力を有しており、主力武器はビームガンとビームライフルで、左手の五指から火炎を放射し、左手の人差し指から捕縛ビームを消滅させる光線を発射する。拳を引き込んで腕から冷凍ガスや強風、瞬間接着光線を発射することが可能。手からドリルやワイヤーアンカー、ソニックレーダーも出せる。背中にはジェットパックが搭載されており、一応は飛行が可能。ビークルモードでのフロントガラスにあたる胸部の部分には、他者の接近などをシグナルで察知する機能を持つ。牽引用のマグネットビームも出せる。

デストロンを倒すという戦士としての気構えが非常に強く、第6話「SOS!サイバトロン」での「引きずり降ろして細切れにしてやる!!」という台詞は、彼の激しい気性を物語っており、第3話「地球脱出!」において、ルビークリスタル鉱山から脱出したデストロン軍団をコンボイの制止を振り切って追跡した。

しかし、そういった気性の激しさ故にデストロン軍団の攻撃の罠に陥りやすい部分もあり、第3話では飛行能力(序盤の数話においてサイバトロンも飛行するシーンがある)に勝るデストロンの前に敵わず、敢えなく返り討ちに遭って負傷したり、第10話「セイバートロン星の掟」でも、デストロン側の罠を見抜けないという失態を冒している。

ただ、そういう過激な言動が目立つ一方で、実直で真面目な性格であり、第15話「イモビライザー」では、自身の勘違いでホイルジャック/Whilejackに迷惑をかけたり、地球人の少女であるカーリーに気を取られて、デストロン軍団の接近を許してしまい、その事で自信を無くして「戦士としての職務を解任して欲しい」とコンボイに頼む程思い詰めることもあった。そしてデストロンによって溺死しかかったカーリーを身体を張って助けに行くのも、そんな実直さが出ているといえるだろう。

第21話「インセクトロン・シンドローム」でも地球人の少年であるスパイクを落石から身を挺して庇ったり、第59話「ブルーティカスの復活」では、ハイスクールの少年たちに「危険だから近づかないように」と言うなど、スパイクやカーリーをはじめ、地球人の若者相手には穏和な態度で接することも多い。

第41話「アルファートリンを探せ!」ではセイバートロン星に恋人であるウーマンサイバトロン、クロミアが居ることが明らかになった。

名前の由来は『鬼警部アイアンサイド[1]

活躍[編集]

アニメではサイバトロン側の準レギュラーとして地球が舞台の話ではほぼ毎回登場する。

トランスフォーマー ザ・ムービー』では相変わらずデストロンを叩き潰す意欲を見せていたが、コンボイの命令で仲間達と共に地球に向かうところで、メガトロン率いるデストロン軍団に乗っている宇宙船を乗っ取られる。その攻撃で仲間たちは倒れ、自身も致命傷を負いながらも最後までメガトロンに食らいついたが、融合カノン砲の直撃を受けて戦死。

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』の第8話では、小惑星帯にアイアンハイドをはじめ、ユニクロン戦争の戦死者達を弔った墓地があったが、クインテッサ星人の策略によって墓地は破壊されてしまった。

コミック版[編集]

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー ザ☆コミックス[編集]

テレビマガジントランスフォーマーでは第2話のみ登場。日本のパトロールの任務についていたが、バンブルがサウンドウェーブ率いるカセットロンに襲われていることを知り、クリフと共にカセットロンを追い詰める。

トランスフォーマー スターゲート戦役[編集]

初登場は第1話「FIRST CONTACT」。冒頭コンボイの演説に同行している。

第4話ではコンボイ不在の中、サイバトロンを率いてトリガーに集結したデストロンと戦う。

玩具[編集]

元の玩具は 『ダイアクロン』・カーロボットのチェリーバネットである。元はダイアクロン隊員をフロントガラス越しに載せるパワードスーツのような位置づけであったため、顔が無く車体後部が移動砲台になるなど、アニメと大きく異なる。当時開発に携わったタカラトミーのスタッフ・大野光仁も「消化不良」と評し、「ダイアクロンでは隊員を乗せられるが、ヒーローロボットとしては異質だったのでいつか作り直したい」とコメントしたこともある[2]

当時、日本では発売されず、2001年に『コレクターズエディション』にてイベント限定で復刻。

2007年の『トランスフォーマー アンコール』では「05」として初の一般発売が行われた。また、パッケージのベロの部分にアニメ版の顔のペーパークラフトがついており、座席部分に挿すことでアニメ版の顔を再現可能となっている。

2008年にはダイアクロン時代の黒いボディを再現した「アイアンハイド プロテクトブラック」がe-hobby通販限定で発売された。

その他の玩具[編集]

サイバトロン戦士22セット
セブンより発売された塩ビ人形セットに付属。アニメに準拠したデザイン出始めて立体化された玩具である。
サントリーコーヒーボス トランスフォーマーオリジナルフィギュア
サイバトロン側のラインナップ。全10種類。

G2[編集]

1993年から始まった『トランスフォーマー G-2)』では、ゴーボッツの一員として軍事戦略家アイアンハイドが登場。色違いの同形キャラに、モーターマウス/Mortormouthがいる。

日本未発売キャラだったが、『カーロボット』では塗装変更品がスパイチェンジャーのオックスとして発売された。

EU展開[編集]

G2と同じ時期にヨーロッパで、パワーマスター軍事戦略家アイアンハイドが発売。

玩具は装甲車に変形するが、必要最低限な変形機構を持つだけの簡素なものとなった。

ユニクロン三部作[編集]

超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』に始まるテレビアニメ作品、ユニクロン三部作に登場したキャラクター。海外名はDemolishor。シリーズでは一貫してデストロン兵士の地位にある。声は日本語版を遊佐浩二、英語版をアルヴィン・サンダーズが担当した。

超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説[編集]

マイクロン伝説』では、対空戦車パートナーに変形し、ボディカラーは砂色。パートナーのマイクロンはサーチ / Blackout。メガトロンへの忠誠心が厚い兵士として描かれ、後半でマイクロンの力によってスーパーモードに進化し、ボディカラーも赤と銀色を基調にしたものになった。

玩具[編集]

日本では2002年12月27日に「MD-03」のナンバーを与えられて発売。玩具はパートナーマイクロンはサーチ / Cometorが付属。ランドミリタリーマイクロンとのセット箱「MS-03 アイアンハイド&ランドミリタリーマイクロン」も発売されている。9月27日に「MD-10」のナンバーを与えられて、「アイアンハイドS(スーパーモード)」が発売、パートナーマイクロンもスパークサーチに変更されている。サイズは海外版の基準ではスーパーコン(SUPERCON)。

トランスフォーマー スーパーリンク[編集]

続編の『トランスフォーマー スーパーリンク』にも登場しているが、ボディカラーはライトグリーンになった。和解したサイバトロンや地球人たちとも友好的な関係を築いていたが、ガルバトロンが復活すると、友情と忠誠心との板挟みになって苦しんだ。ガルバトロンへの忠誠心は篤く、最後は彼を守って戦死。後にスパークが利用されアイアントレッドとして復活したが、ゴリラのように胸を叩く仕草をしきりに行い、以前のような知的な面は薄らぎ、またアイアンハイド時代の記憶もない。その様子を見たガルバトロンやスノーストームは複雑な表情を浮かべていた。

玩具[編集]

日本では2003年12月27日に「SD-02」のナンバーを与えられて発売。玩具はパートナーマイクロンはサーチ / Cometorが付属。

アイアントレッドは4月28日に「SD-11」のナンバーを与えられて発売。サイズは海外版の基準では共にコンバットクラス。

実写映画版[編集]

オートボットの武器担当技術兵。

ボディカラーは黒であるが、性格はG1と同じように頭に血が昇りやすい性格で、戦闘に関しては優れた能力を発揮する戦いのプロフェッショナルである。変形はGMC・トップキック C4500 この車は、G1のトレイルブレイカー/ Trailbreakerのカーモードを彷彿とさせる。

声を担当したのは英語版がジェス・ハーネル、ゲーム版では1作目のみマーク・ライアンが担当し、2作目以降は映画と同じくジェス・ハーネルが担当。日本語版が北川勝博

続編である『トランスフォーマー/リベンジ』と『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』にも登場。

変形!ヘンケイ!トランスフォーマー[編集]

海外の玩具展開『Transformers Universe』にて発売されたものの塗装変更品。頭部も作られており、G1と異なりSUVタイプの車体に変形する。国内展開の『変形!ヘンケイ!トランスフォーマー』では「C-11」のナンバーを与えられて2008年11月に発売された。サイズは海外版の基準でデラックス(DELUXE)。後に仕様変更品としてラチェットが発売された。

付属コミックスでは血の気の多い性格として描かれている。サイバトロンがガルバトロンに苦戦する中、一矢報いて勝利する。

アニメイテッド[編集]

本作では英語版と日本語版でアイアンハイドと呼称されるキャラクターが異なるため、やや状況が煩雑である。(名称以外の設定は海外版と同様)

アイアンハイド(バルクヘッド)[編集]

日本語版の「アイアンハイド」は本来の海外名が「バルクヘッド」だったが、実写映画にあやかる意味で日本語版ではアイアンハイドに改名となった。

オートボット随一の巨体の持ち主で、外観や性格でのG1のアイアンハイドとの共通点はあまり無いが穏和な性格で、若年者に優しい部分は共通している。巨体故にその気がなくても、周囲の物を破壊してしまうことがあった。外観に似合わず手先が器用で、スペースブリッジの技術者を志しており、後半のスペースブリッジ絡みの話では、それを活かした知識で活躍することもあった。

声を担当したのは英語版がビル・ファッガーバッケ、日本語版が三宅健太

アーマーハイド (アイアンハイド)[編集]

元来(英語版の「アイアンハイド」)はG1のアイアンハイドをモチーフにしたキャラクターであり、日本語版では重複を避けるため「アーマーハイド」に変更されている。

アイアンハイドやバンブルビー/Bumblebeeらと同期だったが、エリート意識から他人を蹴落としたり、陰湿な虐めをするようなオートボットとしてはかなり問題のある性格で、ロングアーム/Longarm Prime(ショックウェーブの策略によって、ワスプ/Waspがスパイとして逮捕されるきっかけを作ってしまう。後にチームロディマスの一員として登場。

声を担当したのは英語版がコーリー・バートン、日本語版が伊丸岡篤

その他特記事項[編集]

『ビーストウォーズII』のサントン、『カーロボット』のオックス、『スーパーリンク』のロードバスターは海外名が「アイアンハイド」である。

出典[編集]

  1. ^ http://web.archive.org/web/20071118042233/http://www.bwtf.com/interviews/bb204.shtml
  2. ^ 坂本章編「ROBOT IN DISGUISEを生み出した人々(1)」『戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー ファーストシリーズ・コンプリート』ジャイブ出版、2004年12月23日、ISBN 4-86176-036-4、120頁。