トム・コリンズ

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トム・コリンズ
Tom Collins in Copenhagen.jpg
基本情報
種別 ロングドリンク
ベース ジン
副材料 レモン・ジュース、砂糖、炭酸水
度数 13度[1] - 16度[2]
無色、白色
詳細情報
作成技法 シェイク
装飾材料 レモン・スライス、マラスキーノ・チェリー
グラス コリンズ・グラス
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トム・コリンズ (Tom Collins) は、ジンベースのカクテルの一種で、冷たいタイプのロングカクテルである。サリンジャーの小説『大工よ、屋根の梁を高く上げよ』の主人公が来客にふるまった飲物も、トム・コリンズであった。

由来[編集]

19世紀終わり頃、イギリスジョン・コリンズという人物が最初に作ったと言われている。当然、最初は「ジョン・コリンズ」というカクテル名で呼ばれていたが、ベースにイギリス産のオールド・トム・ジンを使うようになってから、「トム・コリンズ」と呼ばれるようになった[要出典]。現在の「ジョン・コリンズ」は、ジンの代わりにウィスキーを使ったものを言う。第二次世界大戦以後はドライジンをベースとして作るのが標準的になった。

標準的なレシピ[編集]

作り方[編集]

  1. シェイカーにジン、レモンジュース、砂糖と氷を入れ、シェイクする。
  2. 上記を氷を入れたコリンズ・グラス(通常のロングドリンクに使われるのは8オンスタンブラーだが、10オンス〜14オンス入る、より背が高く細長いグラス)に注ぎ、炭酸水を加え、軽くステアする。
  3. カクテルピックに刺したレモン・スライスとマラスキーノ・チェリーを飾る。

備考[編集]

現在ではオールド・トム・ジンの代わりにドライ・ジンを使うことが多い。このため、「ジン・フィズ」と材料や作り方はほとんど同じとなった(使うグラス(コリンズグラス)や飾りのフルーツが違う)。

カクテル名の変遷とバリエーション[編集]

上記にもある通り、元々は、このカクテルの作者の名前を取って、ジョン・コリンズと呼ばれていた。しかし、ジンベースのものは、オランダ産のジュネヴァ・ジンではなく、イギリス産のオールドトム・ジンが使用されるようになったために、トム・コリンズと呼ばれるようになった。なお、その後、オールドトム・ジンではなく、ドライ・ジンが使われるようになっても、トム・コリンズと呼ばれ続けている。

ウイスキーベースのものを、「ジョン・コリンズ」と呼ぶようになった。ただし、バーボンベースのものは、「カーネル・コリンズ」と呼ばれる。

他に、ラムベースのものは、「ペドロ・コリンズ」(単に、ラム・コリンズとも呼ばれる)と呼ばれ、ブランデーベースのものは、「ピエール・コリンズ」と呼ぶ。

この節の参考文献[編集]

  • 稲 保幸 『カクテル こだわりの178種』 新星出版 1998年7月15日発行 ISBN 4-405-09640-6
  • 花崎 一夫 監修 『ザ・ベスト・カクテル』 永岡書店 1990年6月5日発行 ISBN 4-522-01092-3
  • 若松 誠志 監修 『ベストカクテル』 大泉書店 1997年9月5日発行 ISBN 4-278-03727-9
  • 上田 和男 監修 『カクテル・ハンドブック』 p.19 池田書店 1997年7月31日発行 ISBN 4-262-12007-4

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 稲 保幸 著 『色でひけるカクテル』p.164 大泉書店 2003年12月18日発行 ISBN 4-278-03752-X
  2. ^ YYT project 編 『おうちでカクテル』p.138 池田書店 2007年2月20日発行 ISBN 978-4-262-12918-1