ツール・ド・フランス2008

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ツール・ド・フランス2008コース概要

ツール・ド・フランス2008は、ツール・ド・フランスとしては95回目の大会。2008年7月5日から7月27日まで、全21ステージ、全行程3559.5kmで行われた。

レース概要[編集]

フランス本土最西端のブレストをスタートし、フランスを反時計回りに一週して最終日のパリシャンゼリゼ通りのゴールを目指す。前半にピレネー越え、後半にアルプス越えが設定され、それぞれの途中で休息日が設けられている。前年と異なり基本的にほぼ全コースがフランス国内のみを巡るように設定され、アルプス越えの際に一部イタリアをかすめるのみとなっている。

また、この年はプロローグステージが行われないが、これは1967年以来初めて。また、到着順位ごとに与えられていたボーナスタイムも廃止され、純粋に区間ごとのタイムを積算する形で総合成績が競われることとなった。

この年は主催者であるアモリ・スポル・オルガニザシオン (ASO) と国際統括機関である国際自転車競技連盟 (UCI) との対立が先鋭化した年であり、UCIプロツアーを巡る両者の駆け引きに巻き込まれる形で様々な影響が生じている。

日程[編集]

区間 行程 km 区間優勝 総合首位 備考
1 7/5 ブレストプリュムレック 197.5 スペインの旗 アレハンドロ・バルベルデ スペインの旗 アレハンドロ・バルベルデ 平坦
2 7/6 オーレーサン・ブリュー 164.5 ノルウェーの旗 トル・フースホフト スペインの旗 アレハンドロ・バルベルデ 平坦
3 7/7 サン・マロナント 208 フランスの旗 サミュエル・デュムラン フランスの旗 ロメン・フェイユ 平坦
4 7/8 ショレ - ショレ(個人TT) 29.5 ドイツの旗 シュテファン・シューマッハー ドイツの旗 シュテファン・シューマッハー 平坦
5 7/9 ショレシャトールー 232 マン島の旗 マーク・カヴェンディッシュ ドイツの旗 シュテファン・シューマッハー 平坦
6 7/10 エグランドシューペル・ベス・サンシー 195.5 イタリアの旗 リカルド・リッコ ルクセンブルクの旗 キム・キルシェン 中級山岳
7 7/11 ブリウデオーリヤック 159 スペインの旗 ルイス・レオン・サンチェス ルクセンブルクの旗 キム・キルシェン 中級山岳
8 7/12 フィジャックトゥールーズ  172.5 マン島の旗 マーク・カヴェンディッシュ ルクセンブルクの旗 キム・キルシェン 平坦
9 7/13 トゥールーズ - バニェール=ド=ビゴール 224 イタリアの旗 リカルド・リッコ ルクセンブルクの旗 キム・キルシェン 山岳
10 7/14 ポーオタカム 156 イタリアの旗 レオナルド・ピエポリ オーストラリアの旗 カデル・エヴァンス 山岳
7/15 休息日 (ポー)
11 7/16 ランヌメザンフォワ 167.5 ノルウェーの旗 クルトアスル・アルヴェセン オーストラリアの旗 カデル・エヴァンス 中級山岳
12 7/17 ラブラネナルボンヌ  168.5 マン島の旗 マーク・カヴェンディッシュ オーストラリアの旗 カデル・エヴァンス 平坦
13 7/18 ナルボンヌニーム  182 マン島の旗 マーク・カヴェンディッシュ オーストラリアの旗 カデル・エヴァンス 平坦
14 7/19 ニーム - ディーニュ・レ・バン 194.5 スペインの旗 オスカル・フレイレ オーストラリアの旗 カデル・エヴァンス 平坦
15[1] 7/20 アンブルンプラト・ネヴォーゾ 183 オーストラリアの旗 サイモン・ジェラン ルクセンブルクの旗 フランク・シュレク 山岳
7/21 休息日 (クーネオ
16 7/22 クーネオ(伊) - ジョーズィエール 157 フランスの旗 シリル・デセル ルクセンブルクの旗 フランク・シュレク 山岳
17 7/23 アンブルンラルプ・デュエズ 210.5 スペインの旗 カルロス・サストレ スペインの旗 カルロス・サストレ 山岳
18 7/24 ブールドワザンサンテティエンヌ 196.5 ドイツの旗 マルクス・ブルクハルト スペインの旗 カルロス・サストレ 中級山岳
19 7/25 ロアンヌモンリュソン 165.5 フランスの旗 シルヴァン・シャヴァネル スペインの旗 カルロス・サストレ 平坦
20 7/26 セリイーサンタマン・モンロン(個人TT) 53 ドイツの旗 シュテファン・シューマッハー スペインの旗 カルロス・サストレ 平坦
21 7/27 エタンプパリ・シャンゼリゼ 143 ベルギーの旗 ヘルト・ステーフマンス スペインの旗 カルロス・サストレ 平坦
総距離 3559.5 km

参加チーム[編集]

UCIプロツアーチーム18チーム中17チーム、プロフェッショナルコンチネンタルチームから3チームの計20チームでスタートした。

主催者であるASOは、2008年2月13日にUCIプロツアーの有力チームの一つであるアスタナ・チームルクセンブルク)を前年のツール・ド・フランスでのドーピング疑惑を理由に参加招待リストから除外することを発表した[2]。これにより、前年の覇者であるアルベルト・コンタドールの連覇および前年3位であるリーヴァイ・ライプハイマーの雪辱がレース開始前に思わぬ形で阻まれる形となった。

また、2007年のポイント賞獲得選手であるトム・ボーネンも、レース外ドーピング検査でのコカイン反応を理由に大会への出場禁止措置を行っている。

スタートリスト[3][編集]

ベルギーの旗 サイレンス・ロット
No. 選手名
1 オーストラリアの旗 カデル・エヴァンス
2 ベルギーの旗 マリオ・アールツ
3 ベルギーの旗 クリストフ・ブラント(19:DNF)
4 イタリアの旗 ダリオ・チオーニ
5 ベルギーの旗 ライフ・ホスト
6 オーストラリアの旗 ロビー・マキュアン
7 ウクライナの旗 ヤロスラフ・ポポヴィッチ
8 ベルギーの旗 ヨハン・ファンスュメレン
9 ベルギーの旗 ウィム・ファンセフェナント
デンマークの旗 チームCSC-サクソバンク[4]
No. 選手名
11 スペインの旗 カルロス・サストレ
12 ノルウェーの旗 クルトアスル・アルヴェセン
13 スイスの旗 ファビアン・カンチェラーラ
14 ウクライナの旗 ヴォロディミール・グセフ
15 オーストラリアの旗 スチュアート・オグレディ
16 ルクセンブルクの旗 アンディ・シュレク
17 ルクセンブルクの旗 フランク・シュレク
18 デンマークの旗 ニッキー・セレンセン
19 ドイツの旗 イェンス・フォイクト
スペインの旗 エウスカルテル・エウスカディ
No. 選手名
21 スペインの旗 アイマル・スベルディア
22 スペインの旗 ミケル・アスタルロサ
23 スペインの旗 イニャキ・イサシ
24 スペインの旗 エゴイ・マルティネス
25 スペインの旗 フアン・ホセ・オロス
26 スペインの旗 ルーベン・ペレス
27 スペインの旗 サムエル・サンチェス
28 スペインの旗 アメツ・チュルカ
29 スペインの旗 ゴルカ・ベルドゥゴ
スペインの旗 ケス・デパーニュ
No. 選手名
31 スペインの旗 アレハンドロ・バルベルデ
32 スペインの旗 ダビド・アロヨ
33 フランスの旗 アルノー・コワイオ
34 スペインの旗 ホセ・ビセンテ・ガルシア
35 スペインの旗 ホセ・イバン・グティエレス
36 スペインの旗 ダビド・ロペス・ガルシア
37 スペインの旗 オスカル・ペレイロ(15:DNF)
38 フランスの旗 ニコラ・ポルタル
39 スペインの旗 ルイス・レオン・サンチェス
アメリカ合衆国の旗 コロンビア[5]
No. 選手名
41 ルクセンブルクの旗 キム・キルシェン
42 ドイツの旗 マルクス・ブルクハルト
43 マン島の旗 マーク・カヴェンディッシュ(15:DNS)
44 ドイツの旗 ゲラルト・シオレック
45 オーストリアの旗 ベルンハルト・アイゼル
46 オーストラリアの旗 アダム・ハンセン
47 アメリカ合衆国の旗 ジョージ・ヒンカピー
48 スウェーデンの旗 トーマス・ルヴクヴィスト
49 ベラルーシの旗 カンスタンツィン・シウツォウ
イギリスの旗 バルロワールド
No. 選手名
51 コロンビアの旗 マウリシオ・ソレール(5:DNF)
52 南アフリカ共和国の旗 ジョンリー・オーガスティン
53 コロンビアの旗 フェリックス・カルデナス(11:DNF)
54 イタリアの旗 ジャンパオロ・ケウーラ
55 オーストラリアの旗 バーデン・クック(12:DNF)
56 スペインの旗 モイセス・ドゥエニャス(11:DNS)[6]
57 ケニアの旗 クリス・フルーム
58 南アフリカ共和国の旗 ロバート・ハンター
59 イタリアの旗 パオロ・ロンゴ・ボルギーニ(11:DNF)
イタリアの旗 リクイガス
No. 選手名
61 イタリアの旗 フィリッポ・ポッツァート
62 スペインの旗 マヌエル・ベルトラン(8:DNS)[7]
63 イタリアの旗 フランチェスコ・キッキ(16:HD)
64 ブラジルの旗 ムリロ・フィスシャー
65 チェコの旗 ロマン・クロイツィガー
66 ベラルーシの旗 アレクサンドル・クチンスキー
67 イタリアの旗 ヴィンチェンツォ・ニバリ
68 イタリアの旗 マヌエル・クインツィアート
69 ベルギーの旗 フレデリック・ウィレムス
イタリアの旗 ランプレ
No. 選手名
71 イタリアの旗 ダミアーノ・クネゴ(19:DNS)
72 イタリアの旗 アレッサンドロ・バッラン
73 イタリアの旗 マッテオ・ボーノ
74 イタリアの旗 マルツィオ・ブルセギン
75 イタリアの旗 マルコ・マンツァーノ
76 イタリアの旗 マッシミリアーノ・モーリ
77 イタリアの旗 ダニエーレ・リーギ
78 ポーランドの旗 スィルヴェステル・シュムィド
79 イタリアの旗 パオロ・ティラロンゴ
フランスの旗 クレディ・アグリコール
No. 選手名
81 ノルウェーの旗 トル・フースホフト
82 フランスの旗 ヴィイアン・ボネ
83 ロシアの旗 アレクサンドル・ボチャロフ
84 フランスの旗 ジミー・アングルヴァン
85 カザフスタンの旗 ドミトリ・フォフォノフ
86 オーストラリアの旗 サイモン・ジェラン
87 フランスの旗 クリストフ・ル・メヴェル
88 フランスの旗 レミ・ポリオル
89 オーストラリアの旗 マーク・レンショー(15:DNF)
ベルギーの旗 クイックステップ
No. 選手名
91 ベルギーの旗 ステイン・デヴォルデル(15:DNF)
92 スペインの旗 カルロス・バレード
93 イタリアの旗 マッテオ・カッラーラ
94 オランダの旗 スティーヴン・デヨンフ
95 イタリアの旗 マウロ・ファッチ(7:DNF)
96 ベルギーの旗 セバスティアン・ロスレール
97 ベルギーの旗 ヘルト・ステーフマンス
98 イタリアの旗 マッテオ・トサット
99 ベルギーの旗 ユルヘン・ファンデワール
フランスの旗 アージェードゥーゼル・ラモンディアーレ
No. 選手名
101 フランスの旗 シリル・デセル
102 スペインの旗 ホセ・ルイス・アリエタ
103 フランスの旗 ユベール・デュポン
104 ロシアの旗 ウラディミール・エフィムキン
105 スイスの旗 マルティン・エルミガー
106 フランスの旗 ジョン・ガドレ(7:DNF)
107 フランスの旗 ステファヌ・グベール
108 フランスの旗 クリストフ・リブロン
109 スロベニアの旗 タデイ・ヴァリャヴェツ
ドイツの旗 ゲロルシュタイナー
No. 選手名
111 ドイツの旗 シュテファン・シューマッハー
112 ドイツの旗 ロベルト・フェルスター
113 ドイツの旗 マルクス・フォーテン
114 ドイツの旗 ハインリッヒ・ハウスラー
115 オーストリアの旗 ベルンハルト・コール
116 ドイツの旗 スヴェン・クラウス
117 ドイツの旗 セバスティアン・ラング
118 ドイツの旗 ロニー・ショルツ
119 ドイツの旗 ファビアン・ヴェークマン(19:HD)
フランスの旗 アグリテュベル
No. 選手名
121 フランスの旗 クリストフ・モロー(7:DNF)
122 フランスの旗 フレディ・ビショー
123 フランスの旗 ジミー・カスペール(17:HD)
124 フランスの旗 ロメン・フェイユ(19:HD)
125 スペインの旗 エドゥアルド・ゴンサロ
126 フランスの旗 ニコラ・ジャラベール(14:DNF)
127 フランスの旗 ダヴィ・ル・レ
128 フランスの旗 ジェオフロイ・ルカトル
129 フランスの旗 ニコラ・ヴォゴンディ
オランダの旗 ラボバンク
No. 選手名
131 ロシアの旗 デニス・メンショフ
132 スペインの旗 フアン・アントニオ・フレチャ(19:HD)
133 スペインの旗 オスカル・フレイレ
134 オランダの旗 セバスティアン・ランヘヴェルト
135 オランダの旗 コース・ムレンハウト
136 オランダの旗 ヨースト・ポストヒュマ
137 オランダの旗 ブラム・タンキンク
138 オランダの旗 ラウレンス・テンダム
139 オランダの旗 ピーター・ウェーニング
フランスの旗 ブイグ・テレコム
No. 選手名
141 フランスの旗 ピエリック・フェドリゴ
142 オランダの旗 ステフ・クレメント
143 スペインの旗 シャビエル・フロレンシオ
144 フランスの旗 ローラン・ルフェーヴル
145 フランスの旗 ジェローム・ピノー
146 フランスの旗 マテュー・スピリック
147 ロシアの旗 ユーリ・トロフィモフ(10:DNF)
148 スイスの旗 ヨハン・チョップ
149 フランスの旗 トマ・ヴォクレール
ドイツの旗 チーム・ミルラム
No. 選手名
151 ドイツの旗 エリック・ツァベル
152 ドイツの旗 ラルフ・グラプシュ
153 ドイツの旗 クリスティアン・クネース
154 オーストラリアの旗 ブレット・ランカスター
155 ドイツの旗 マルティン・ミュラー
156 ドイツの旗 ビェルン・シュレーダー
157 オランダの旗 ニキ・テルプストラ
158 スロバキアの旗 ペーター・ヴェリトス
159 イタリアの旗 マルコ・ヴェロ
フランスの旗 フランセーズ・デジュー
No. 選手名
161 フランスの旗 サンディ・カザール
162 フランスの旗 セバスティアン・シャヴァネル(16:DNF)
163 フランスの旗 レミ・ディ・グレゴリオ
164 フランスの旗 アルノー・ジェラール
165 ベルギーの旗 フィリップ・ジルベール
166 フランスの旗 リリアン・ジェグー(7:DNF)
167 フランスの旗 ヨアン・ル・ブランジェ
168 フランスの旗 ジェレミ・ロワ
169 フランスの旗 ブノワ・ヴォグルナール
スペインの旗 サウニエル・ドゥバル=スコット
No. 選手名
171 イタリアの旗 リカルド・リッコ(12:DNS)[8]
172 スイスの旗 ルーベンス・ベルトリアティ(12:DNS)
173 スペインの旗 フアン・ホセ・コーボ(12:DNS)
174 スペインの旗 ダビド・デ・ラ・フエンテ(12:DNS)
175 スペインの旗 ヘスス・デル・ネロ(12:DNS)
176 スペインの旗 アンヘル・ゴメス(3:DNF)
177 スペインの旗 ホセプ・フフレ(12:DNS)
178 フランスの旗 オレリアン・パセロン(6:DNS)
179 イタリアの旗 レオナルド・ピエポリ(12:DNS)
フランスの旗 コフィディス
No. 選手名
181 フランスの旗 シルヴァン・シャヴァネル
182 フランスの旗 ステファヌ・オジェ
183 フランスの旗 フローラン・ブラール
184 フランスの旗 エルヴェ・デュクロラサール(1:DNF)
185 フランスの旗 サミュエル・デュムラン
186 コロンビアの旗 レオナルド・ドゥケ
187 フランスの旗 アマエル・モワナール
188 フランスの旗 ダヴィ・モンクティエ
189 ベルギーの旗 マキシム・モンフォール
アメリカ合衆国の旗 ガーミン・チポートレ[9]
No. 選手名
191 アメリカ合衆国の旗 クリスチャン・ヴァンデヴェルデ
192 スウェーデンの旗 マニュス・バクステット(7:HD)
193 ニュージーランドの旗 ジュリアン・ディーン
194 アメリカ合衆国の旗 ウィリアム・フリッシュコーン
195 カナダの旗 ライダー・ヘシェダル
196 オーストラリアの旗 トレント・ロウ
197 オランダの旗 マルタイン・マースカント
198 イギリスの旗 デヴィッド・ミラー
199 アメリカ合衆国の旗 ダニー・ペイト

※太字はUCIプロチーム。中字はコンチネンタルプロチーム。 ※DNS:該当ステージ出走せず(ドーピング陽性による除外を含む)。DNF:該当ステージ途中棄権。HD:該当ステージタイムオーバー。

ドーピング問題[編集]

CERA使用発覚選手の続出[編集]

当大会期間中に発覚したケース[編集]

第8ステージを前にして、リクイガスのマヌエル・ベルトラン、さらに第11ステージ前を前にして、バルロワールドのモイセス・ドゥエニャスの尿内から、CERA(持続性エリスロポエチン受容体活性化剤=Continuous Erythropoietin Receptor Activator)と呼ばれるEPO(第三世代EPOとも言われる)陽性反応が発覚。

第12ステージスタート直前となる7月17日、リカルド・リッコについても、第4ステージ終了後に尿検査で採取されたサンプルからCERA陽性反応が出たという、フランス・アンチドーピング機関の話を受け、リッコはフランス警察当局に勾留され今大会から除外。またリッコが所属するサウニエル・ドゥバル=スコットチームも事の重大性を考慮に入れ、今大会から撤退することを表明したことから、他選手も第12ステージを前に棄権を余儀なくされた他、リッコのドーピング問題が解決に至るまで、レース活動そのものを一時休止することを決めた[10][11]

CERA陽性ではないが、最終日である7月27日のゴール後に総合19位のドミトリ・フォフォノフから第18ステージ後の検査において、興奮剤であるヘプタミノールの陽性反応が出ていたことが発覚した。

当大会後に発覚したケース[編集]

2008年10月6日のBBCニュースは、レオナルド・ピエポリシュテファン・シューマッハーの2人の血液サンプルからもCERA陽性反応が出たと報じた[12]

同年10月13日付のレキップ紙は、ベルンハルト・コールにもCERA陽性反応が出たと報じている[13]。同月15日、記者会見の席上でコールは大筋で事実を認めた[14]。なお、ツール・ド・フランス公式記録集によると、コールの総合順位等は剥奪され、空位となっている。同様に山岳賞も剥奪され、空位となった[15]

処分等について[編集]

7月18日、サウニエル・ドゥバル=スコットは、リッコ並びに、第10ステージを勝利したレオナルド・ピエポリ[16]の2人に対し、チームの倫理規定に違反した行為を行ったとして解雇通告した[17] 。加えてサウニエル・ドゥバルが当大会終了後まもなくスポンサーから撤退。残ったスコットがアメリカンビーフとともにチームを再結成することになり、当年8月28日よりレース活動を再開した。

7月20日、ドゥエニャス、ピエポリの2人が第三世代EPOの使用を認めた[18]。またドゥエニャスが所属しているバルロワールドは7月19日、当年のツール・ド・フランス終了後にスポンサーから降りることを表明した[19]

マヌエル・ベルトランは所属チームのリクイガスより、年内一杯のレース出場禁止処分を通告された。また、ドミトリ・フォフォノフは即座に所属チームだったクレディ・アグリコールから解雇されたが、その後ドクターの処方ミスが証明されたため3ヶ月の停止処分のあと復帰、現在はカザフスタンナショナルチームで走っている。

最終成績[編集]

総合成績[編集]

順位 選手名 チーム 時間
1 スペインの旗 カルロス・サストレ チームCSC-サクソバンク 87時間52分52秒
2 オーストラリアの旗 カデル・エヴァンス サイレンス・ロット +58秒
空位 オーストリアの旗 ベルンハルト・コール ゲロルシュタイナー +1分13秒
4 ロシアの旗 デニス・メンショフ ラボバンク +2分10秒
5 アメリカ合衆国の旗 クリスティアン・ヴァンデヴェルデ ガーミン・チポートレ +3分05秒
6 ルクセンブルクの旗 フランク・シュレク チームCSC-サクソバンク +4分28秒
7 スペインの旗 サムエル・サンチェス エウスカルテル・エウスカディ +6分25秒
8 ルクセンブルクの旗 キム・キルシェン チーム・コロンビア +6分55秒
9 スペインの旗 アレハンドロ・バルベルデ ケス・デパーニュ +7分12秒
10 スロベニアの旗 タデイ・ヴァリャヴェツ アージェードゥーゼル・ラモンディアーレ +9分05秒
11 ロシアの旗 ウラディミール・エフィムキン アージェードゥーゼル・ラモンディアーレ +9分55秒
12 ルクセンブルクの旗 アンディ・シュレク チームCSC-サクソバンク +11分32秒
13 チェコの旗 ロマン・クロイツィガー リクイガス +12分59秒
14 フランスの旗 サンディ・カザール フランセーズ・デ・ジュー +19分23秒
15 フランスの旗 アマエル・モワナール コフィディス +23分31秒
16 スペインの旗 ミケル・アスタルロサ エウスカルテル・エウスカディ +23分40秒
17 ベラルーシの旗 カンスタンツィン・シウツォウ チーム・コロンビア +24分55秒
18 ロシアの旗 アレクサンドル・ボチャロフ クレディ・アグリコール +27分11秒
19 カザフスタンの旗 ドミトリ・フォフォノフ クレディ・アグリコール +28分31秒
20 イタリアの旗 ヴィンチェンツォ・ニバリ リクイガス +28分33秒

ポイント賞[編集]

順位 選手名 チーム ポイント
1 スペインの旗 オスカル・フレイレ ラボバンク 270
2 ノルウェーの旗 トル・フースホフト クレディ・アグリコール 220
3 ドイツの旗 エリック・ツァベル チーム・ミルラム 217
4 コロンビアの旗 レオナルド・ドゥケ コフィディス 181
5 ルクセンブルクの旗 キム・キルシェン チーム・コロンビア 155
6 スペインの旗 アレハンドロ・バルベルデ ケス・デパーニュ 136
7 南アフリカ共和国の旗 ロバート・ハンター バルロワールド 131
8 オーストラリアの旗 ロビー・マキュアン サイレンス・ロット 129
9 ニュージーランドの旗 ジュリアン・ディーン ガーミン・チポートレ 119
10 ドイツの旗 ゲラルト・シオレック チーム・コロンビア 116

山岳賞[編集]

順位 選手名 チーム ポイント
空位 オーストリアの旗 ベルンハルト・コール ゲロルシュタイナー 128
2 スペインの旗 カルロス・サストレ チームCSC-サクソバンク 80
3 ルクセンブルクの旗 フランク・シュレク チームCSC-サクソバンク 80
4 フランスの旗 トマ・ヴォクレール ブイグ・テレコム 65
5 ドイツの旗 セバスティアン・ラング ゲロルシュタイナー 62
6 ドイツの旗 シュテファン・シューマッハー ゲロルシュタイナー 61
7 南アフリカ共和国の旗 ジョンリー・オーガスティン バルロワールド 61
8 スペインの旗 アレハンドロ・バルベルデ ケス・デパーニュ 58
9 フランスの旗 レミ・ディ・グレゴリオ フランセーズ・デ・ジュー 52
10 スペインの旗 エゴイ・マルティネス エウスカルテル・エウスカディ 51

新人賞[編集]

順位 選手名 チーム 時間
1 ルクセンブルクの旗 アンディ・シュレク チームCSC-サクソバンク 88時間04分24秒
2 チェコの旗 ロマン・クロイツィガー リクイガス +1分27秒
3 イタリアの旗 ヴィンチェンツォ・ニバリ リクイガス +17分01秒
4 ベルギーの旗 マキシム・モンフォール コフィディス +24分16秒
5 スペインの旗 エドゥアルド・ゴンサロ アグリテュベル +1時間08分34秒

チーム総合時間[編集]

順位 チーム 時間
1 デンマークの旗 チームCSC-サクソバンク 263時間29分57秒
2 フランスの旗 アージェードゥーゼル・ラモンディアーレ +15分35秒
3 オランダの旗 ラボバンク +1時間05分26秒
4 スペインの旗 エウスカルテル・エウスカディ +1時間16分26秒
5 ベルギーの旗 サイレンス・ロット +1時間17分15秒

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 第15ステージは当初ディーニュ・レ・バンをスタートする予定だったが、コース中の峠が落石の恐れがあり通行止めとなったため、アンブルンをスタートする全く新しいコースへ変更された。
  2. ^ ただし、アスタナ・チームは実際には前年からチーム体制・スタッフ・メンバーが一変しており、実際にはUCIプロツアー参加チームの全チーム参加を目論んだUCIに対するASOの当てつけではないかとの見方がある。詳細はアスタナ・チームの項目を参照のこと。
  3. ^ スタートリスト(サイクリングニュース)
  4. ^ 前チーム名はチームCSC。来期からの新スポンサーであるサクソバンクが共同スポンサー名に加わった。
  5. ^ 前チーム名はチーム・ハイロード。
  6. ^ EPO陽性が判明したため。
  7. ^ EPO陽性が判明したため。
  8. ^ EPO陽性が判明したため。なお、リッコ(ゼッケンNo.171)のレース除外を受け、サウニエル・ドゥバル=スコットチームそのものが今大会から撤退することになったため、172、173、174、175、177、179(各選手のゼッケンNo)の各選手も棄権を余儀なくされた。
  9. ^ 前チーム名はスリップストリーム。
  10. ^ サイクリングニュース2008年7月17日付記事 (英語)
  11. ^ サイクルスポーツ2008年7月18日付記事
  12. ^ Tour rocked by new positive tests(BBCニュース2008年10月6日付) (英語)
  13. ^ Cyclisme - Dopage - Kohl a triché lui aussi(レキップ2008年10月13日付記事 (フランス語)
  14. ^ ロイター共同による報道より。
  15. ^ ツール・ド・フランス公式記録集より
  16. ^ レオナルド・ピエポリについては解雇通告当時、直接今大会のドーピング問題に関与している事実は見当たらなかったが、2007年ジロ・デ・イタリアにおいて、喘息薬であるサルブタモールの過剰使用を告発されたこともあり(このことによる直接的な処分は受けていない)、クリーンなイメージを植えつけたいサウニエル・ドゥバル側の思惑があるものと考えられた。
  17. ^ サイクリングニュース2008年7月18日付記事 (英語)
  18. ^ サイクリングニュース2008年7月19日付記事 (英語)
  19. ^ サイクリングニュース2008年7月19日付記事 (英語)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]