盛安寺
盛安寺 | |
---|---|
所在地 | 滋賀県大津市坂本1-17-1 |
宗派 | 天台真盛宗 |
創建年 | 不詳 |
中興年 | 文明年間 |
中興 | 杉若盛安 |
札所等 | 湖国十一面観音菩薩霊場第2番札所、びわ湖百八霊場第7番札所 |
文化財 | 客殿、木造十一面観音立像(以上、重要文化財)、その他 |
法人番号 | 2160005000820 |
盛安寺(せいあんじ)は、滋賀県大津市坂本にある天台真盛宗の寺院[1]。重要文化財の十一面観音菩薩立像を所蔵しており[1]、同像は井上靖の小説『星と祭』で知られている。湖国十一面観音菩薩霊場第2番札所。びわ湖百八霊場第7番札所。
歴史[編集]
創建については不明な点が多いものの、杉若盛安(越前朝倉氏の家臣)が文明年間に再興したとされ、寺名もこれにちなむとされている[2]。
文化財[編集]
重要文化財[編集]
- 客殿(附 指図2枚) - 伏見城の廃材が利用されているという[1]。内部の襖絵や腰高障子は長谷川派の花鳥図が描かれ、客殿の南には枯山水庭園がある[2]。
- 木造十一面観音立像[1]。境外にある観音堂(収蔵庫)に安置されているもので、崇福寺伝来との伝承がある平安時代のもの[3]。
その他の文化財[編集]
- 本堂 - 大津市指定文化財[1]。平安時代後期に作られた木造の阿弥陀如来坐像が安置されている[4]。
- 庭園 - 滋賀県指定名勝[1]
- 木造地蔵菩薩立像 - 境外にある観音堂(収蔵庫)に安置されているもので、胎内納入文書が発見され、鎌倉時代に作られたものである[4]。
観音堂からは木造十一面観音立像や木造地蔵菩薩立像のほか、木造聖観音立像などの諸仏、室町時代の涅槃図など多くの寺宝が伝来している[4]。
交通アクセス[編集]
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 大津市歴史博物館『大津 歴史と文化 身近な歴史再発見!』大津市、2004年10月1日。
関連項目[編集]
座標: 北緯35度3分29.3秒 東経135度52分6.1秒 / 北緯35.058139度 東経135.868361度