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[[日本大学]][[日本大学#藝術学部|藝術学部]]演劇学科卒業後、文化座演劇研究所、[[文学座]]付属演劇研究所で役者修行を積む。商業演劇で活躍する傍ら、テレビの仕事もこなすようになり、{{和暦|1970}}に『野獣都市』([[東宝]])で[[映画]]初出演以降は映像の仕事がメインとなる。また、大学在学中に修行していた空手の腕前を見込まれて、[[1970年代]]は[[東映]]のカラテ映画やアクションドラマでも活躍した。共演した[[JJサニー千葉|千葉真一]](現・JJサニー・千葉)は[[極真会館]]での後輩にあたる。千葉は「石橋さんに蹴られると痺れるんですよ。(石橋さんは)強かったし、うまかったねぇ。でも、石橋さんとやると安心してアクションシーンができた<ref>『極真外伝-~極真空手もう一つの闘い~』 [[ぴいぷる社]]、{{和暦|1999}}、173-174頁。</ref>」と語っている。
[[日本大学]][[日本大学#藝術学部|藝術学部]]演劇学科卒業後、文化座演劇研究所、[[文学座]]付属演劇研究所で役者修行を積む。商業演劇で活躍する傍ら、テレビの仕事もこなすようになり、{{和暦|1970}}に『野獣都市』([[東宝]])で[[映画]]初出演以降は映像の仕事がメインとなる。また、大学在学中に修行していた空手の腕前を見込まれて、[[1970年代]]は[[東映]]のカラテ映画やアクションドラマでも活躍した。共演した[[JJサニー千葉|千葉真一]](現・JJサニー・千葉)は[[極真会館]]での後輩にあたる。千葉は「石橋さんに蹴られると痺れるんですよ。(石橋さんは)強かったし、うまかったねぇ。でも、石橋さんとやると安心してアクションシーンができた<ref>『極真外伝-~極真空手もう一つの闘い~』 [[ぴいぷる社]]、{{和暦|1999}}、173-174頁。</ref>」と語っている。


特撮[[スーパー戦隊シリーズ]]で『[[ジャッカー電撃隊]]』、『[[バトルフィーバーJ]]』、『[[科学戦隊ダイナマン]]』、『[[高速戦隊ターボレンジャー]]』、『[[電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ!ホウホウ!香港大決戦|電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー]]』と5度に渡り、悪役を演じた。テレビ時代劇『[[水戸黄門 (ナショナル劇場)|水戸黄門]]』にはゲスト出演者第4位の46回出演している。
[[特撮]][[スーパー戦隊シリーズ]]で『[[ジャッカー電撃隊]]』、『[[バトルフィーバーJ]]』、『[[科学戦隊ダイナマン]]』、『[[高速戦隊ターボレンジャー]]』、『[[電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ!ホウホウ!香港大決戦|電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー]]』と5度に渡り、[[悪役]]を演じた。テレビ時代劇『[[水戸黄門 (ナショナル劇場)|水戸黄門]]』にはゲスト出演者第4位の46回出演している。


== 空手との関わり ==
== 空手との関わり ==
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== エピソード ==
== エピソード ==
『[[バトルフィーバーJ]]』のヘッダー指揮官は、第7話までは[[潮健児|潮志]]が演じていたが、潮が覚醒剤所持の疑いで逮捕されたため急遽石橋が演じることになった。石橋はそれ以前の第4話に別の役(ネンリキ怪人の人間態)でゲスト出演し、潮が演じるヘッダーと顔を合わせている。この突然の交代について、石橋は後に「第4話の時点では自分がレギュラーになることなど考えもしなかったので、話を聞いた時は戸惑った」「潮と同じような演技はできないのに同じ役を演じなければならず、苦労した」と語っている。なお、再放送と[[DVD]]、[[レーザーディスク|LD]]では、潮の出演シーンは第4話と第6話を除いて石橋の映像に差し替えられている(詳細は『[[バトルフィーバーJ]]』の項を参照)。
『[[バトルフィーバーJ]]』のヘッダー指揮官は、第7話までは[[潮健児|潮志]]が演じていたが、潮が覚醒剤所持の疑いで逮捕されたため急遽石橋が演じることになった。石橋はそれ以前の第4話に別の役(ネンリキ怪人の人間態)でゲスト出演し、潮が演じるヘッダーと顔を合わせている。この突然の交代について、石橋は後に「第4話の時点では自分がレギュラーになることなど考えもしなかったので、話を聞いた時は戸惑った」「潮と同じような演技はできないのに同じ役を演じなければならず、苦労した」と語っている。なお、再放送と[[DVD]]、[[レーザーディスク|LD]]では、潮の出演シーンは第4話と第6話を除いて石橋の映像に差し替えられている(詳細は『[[バトルフィーバーJ]]』の項を参照)。


== 出演作品 ==
== 出演作品 ==
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* [[大忠臣蔵 (1971年 テレビドラマ)|大忠臣蔵]] 第7話「大いなる決断」(1971年、NET / [[三船プロダクション|三船プロ]]) - 三島三六
* [[大忠臣蔵 (1971年 テレビドラマ)|大忠臣蔵]] 第7話「大いなる決断」(1971年、NET / [[三船プロダクション|三船プロ]]) - 三島三六
* [[大江戸捜査網]](12ch / [[日活]] ~ 三船プロ)
* [[大江戸捜査網]](12ch / [[日活]] ~ 三船プロ)
** 第21話「怪談 すすり泣く妖刀」(1971年)
** 第21話「怪談 すすり泣く妖刀」(1971年) - 神崎
** 第337話「御用金強奪の罠」(1978年) - 鬼頭
** 第337話「御用金強奪の罠」(1978年) - 鬼頭
* [[仮面ライダーシリーズ]]([[毎日放送|MBS]] / 東映)
* [[仮面ライダーシリーズ]]([[毎日放送|MBS]] / 東映)

2009年3月31日 (火) 01:55時点における版

いしばし まさし
石橋 雅史
本名 石橋 雅美
生年月日 (1933-01-04) 1933年1月4日(91歳)
出生地 日本の旗日本福岡県
民族 日本人
ジャンル 俳優テレビドラマ映画
活動期間 1950年代 -
配偶者  あり
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石橋 雅史いしばし まさし1933年(昭和8年)1月4日 - )は、福岡県出身の俳優空手家。本名は石橋 雅美空手剛柔流八段、極真カラテ七段。

来歴・人物

日本大学藝術学部演劇学科卒業後、文化座演劇研究所、文学座付属演劇研究所で役者修行を積む。商業演劇で活躍する傍ら、テレビの仕事もこなすようになり、1970年(昭和45年)に『野獣都市』(東宝)で映画初出演以降は映像の仕事がメインとなる。また、大学在学中に修行していた空手の腕前を見込まれて、1970年代東映のカラテ映画やアクションドラマでも活躍した。共演した千葉真一(現・JJサニー・千葉)は極真会館での後輩にあたる。千葉は「石橋さんに蹴られると痺れるんですよ。(石橋さんは)強かったし、うまかったねぇ。でも、石橋さんとやると安心してアクションシーンができた[1]」と語っている。

特撮スーパー戦隊シリーズで『ジャッカー電撃隊』、『バトルフィーバーJ』、『科学戦隊ダイナマン』、『高速戦隊ターボレンジャー』、『電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー』と5度に渡り、悪役を演じた。テレビ時代劇『水戸黄門』にはゲスト出演者第4位の46回出演している。

空手との関わり

日本大学在学中に剛柔流空手道部の主将であった石橋は、かつての剛柔流の先輩でもある大山倍達から頼まれ、大山道場と初期の極真会館師範代を務めた。本来なら剛柔流を脱退し、独立した大山のところへ行くことは許されないのだが、家へ帰る途中に道場があったので“寄り道した”ということにして、指導することとなった。石橋に教わった門下生には、後年極真会館の牽引車たる役割を担った者も多い。彼らは石橋の空手技術や人柄をそれぞれ以下のように語っている。

「石橋先生は組手の中で弓受けの構えをした。今では考えられない構えだけど、これをやられたら入れない[2]」(山崎照朝

「相手が正拳で突いてきたら受けると同時にもう片方の手の裏拳で攻撃してきたり、前に攻撃していくと横に飛び、後ろに引くと同時に攻撃してくるという具合で動きが全然見えない。前蹴りもそのまま関節を返して上段回し蹴りに持ってくる。まるで石橋先生の操り人形になったようで何回となく、その手と足で顔をなでられた。それでも組手が終わると、必ずあそこが悪い、こうしたらよかったとアドバイスしてくれた[3]」(盧山初雄

「入門した頃、三人の師範代(石橋、安田英治黒崎健時)がいた。石橋さんは先輩の中で一番優しかった[4]」(大山茂

石橋は「武術は受けてすぐ攻撃しなければダメ。受けと攻撃で一つの動作なのです」と自身の武術観を述べ、その組手スタイルは変幻自在で、“円を描く流麗な組手”と称された[5]

エピソード

バトルフィーバーJ』のヘッダー指揮官は、第7話までは潮建志が演じていたが、潮が覚醒剤所持の疑いで逮捕されたため急遽石橋が演じることになった。石橋はそれ以前の第4話に別の役(ネンリキ怪人の人間態)でゲスト出演し、潮が演じるヘッダーと顔を合わせている。この突然の交代について、石橋は後に「第4話の時点では自分がレギュラーになることなど考えもしなかったので、話を聞いた時は戸惑った」「潮と同じような演技はできないのに同じ役を演じなければならず、苦労した」と語っている。なお、再放送とDVDLDでは、潮の出演シーンは第4話と第6話を除いて石橋の映像に差し替えられている(詳細は『バトルフィーバーJ』の項を参照)。

出演作品

テレビドラマ

 etc.

映画

 etc.

Vシネマ

 etc.

脚注

  1. ^ 『極真外伝-~極真空手もう一つの闘い~』 ぴいぷる社1999年(平成11年)、173-174頁。
  2. ^ 格闘Kマガジン』 ぴいぷる社、2月号、24頁、2000年(平成12年)。
  3. ^ 盧山初雄 『生涯の空手道』 スポーツライフ社1980年(昭和55年)、26-28頁。
  4. ^ ゴング格闘技』 日本スポーツ出版社、35号、22頁、1996年(平成8年)。
  5. ^ 『蘇る伝説「大山道場」読本』 日本スポーツ出版社、2000年(平成12年)、178頁

関連項目

外部リンク