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バイオハザード RE:4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バイオハザード RE:4
BIOHAZARD RE:4
RESIDENT EVIL 4
ジャンル サバイバルホラー
対応機種
開発元 カプコン
発売元 カプコン
プロデューサー 平林良章
ディレクター 安保康弘
門井一憲
デザイナー 合田秀弘
シナリオ マシュー・コステロ
音楽 鈴木幸太
シリーズ バイオハザードシリーズ
人数 シングルプレイヤー
発売日 2023年3月24日
2023年12月20日(Apple版)
対象年齢 CEROZ(18才以上のみ対象)
PEGI18
ESRBM(17歳以上)
USK18(18歳未満提供禁止)
コンテンツ
アイコン
CERO:暴力
エンジン REエンジン
売上本数 700万本(2024年時点)[1]
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バイオハザード RE:4』(バイオハザード アールイーフォー、英語表記:BIOHAZARD RE:4, 英語版タイトル:RESIDENT EVIL 4)は、2023年3月24日[3]カプコンから発売された『バイオハザード4』(以下『4』)のリメイク作品[4]である。

今作は2020年に発売された前作『バイオハザード RE:3』(以下『RE:3』)から続く「REシリーズ」3作目となる。

製品展開

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対応ハードはPlayStation 5PlayStation 4Xbox Series X/SSteam(現時点ではMicrosoft Windowsのクライアントソフトを使用することが基本となる)。Xbox Oneには対応しない。PS4版は当初リリースの予定は無かったが、日本では2022年9月15日に対応機種として追加発表された[5]2017年発売の『バイオハザード7 レジデント イービル』から直近の作品である『バイオハザード ヴィレッジ』まではグロテスク表現を緩和した通常版(D区分)とZ Version(Z区分)の2種類に分けて発売していたが、2つのレーティングの中でプレイヤーへの体験の差を作るべきではないという考えから、本作においてはZ区分のみの発売となった[6]

2023年4月7日、シリーズ恒例のミニゲーム『THE MERCENARIES』が無料DLCとして配信された。 同年9月21日にはエイダ・ウォンアルバート・ウェスカーがプレイアブルキャラクターとして無料追加。

2023年9月21日、オリジナル版『4』の『the another order』に相当する、本編をエイダの視点で描いた追加シナリオ『SEPARATE WAYS』が有料DLCとして配信された。『SEPARATE WAYS』とは『the another order』の海外版におけるタイトルである[7]

2023年12月8日、PlayStation VR2(PS VR2)向け無料DLCとして、ストーリーモード全体をVR化した「VRモード」が配信された。

2024年2月9日、各種DLCとのセット品である『バイオハザード RE:4 ゴールドエディション』が発売された。

ストーリー

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1998年、「アンブレラ事件」によってラクーンシティが壊滅した。その後、同事件の元凶である製薬会社アンブレラは生還者たちの告発によってアメリカ合衆国政府から業務停止命令を下され、社会的信用を失って倒産した。生還者の一人のレオン・S・ケネディは、そのポテンシャルを見込まれて政府高官からスカウトされ、アメリカ政府所属のエージェントとなった。

2004年、エージェントとして活動中のレオンは、警護を担当するはずであった大統領の娘のアシュリー・グラハムが何者かに拉致されたため、その捜索任務に就く。地元警察官に案内され、拉致された場所と思われるスペインの片田舎の村へ潜入したレオンは、同僚のイングリッド・ハニガンによる無線でのサポートのもと、村はずれの民家にて聞き込みを試みたところで狂気に満ちた村人に襲撃され、辛くもこれを撃退する。村の中央広場でも大勢の村人から襲撃され、ゾンビを彷彿とさせるその様子に、レオンはラクーンシティでの悪夢を思い出す。村の探索を開始したレオンは、村の奥地の廃屋にて拘束されていた謎の男性のルイス・セラを助けるが、そこに現れた巨漢の村長のビトレス・メンデスによる返り討ちに遭って意識を失い、謎の注射を打たれる。

数刻後、レオンは意識を取り戻してルイスと共に拘束状態から脱出する。単独で村の探索を再開したレオンは、苦難の末に教会に囚われていたアシュリーを救出し、ハニガンから指定されたヘリコプターの降下ポイントに向かうが、大勢の村人に追われてルイスと合流し、廃屋での籠城戦を強いられる。何とか廃屋から脱出したレオンとアシュリーは、村人の豹変がプラーガと呼ばれる寄生生物によるものであることや、その卵がレオンとアシュリーの体内にも注入されていることを、ルイスから聞かされる。レオンとアシュリーはルイスと別れ、村から脱出すべく探索を続けた末、村の最奥の小屋にて待ち構えていたメンデスを倒し、村に隣接する古城へ向かう。

古城に着いた直後、体内のプラーガの成長を遅らせる遅延薬を渡すので城の中庭に来いとのルイスからの無線を受け、レオンとアシュリーは中庭に向かうが、謁見の間にて城主ラモン・サラザールと遭遇する。レオンはアシュリーを渡すよう迫ってきたラモンを拒絶し、彼が刺客として差し向けた邪教徒たちを倒しながら中庭を目指すが、プラーガによる影響で突如アシュリーの意識が乗っ取られ、彼女と分断されてしまう。その後、探索を続けていたレオンは、ラクーンシティにて死亡したと思われていた女スパイのエイダ・ウォンと6年ぶりに再会する。エイダと別れた後、なんとかアシュリーと合流してルイスの指示で舞踏場を目指すが、その途中でまたしてもアシュリーと分断されたうえ、彼女はラモンの側近に連れ去られてしまう。レオンは舞踏場を経てラモンがいる領主の間にたどり着くが、奈落へ落とされてしまう。

奈落から這い上がってルイスと合流したレオンは、2本の遅延薬を受け取ってそのうち1本を自身に投与し、ルイスと共に地上に戻るべく、トロッコに乗りながら坑道を進む。しかし、地上へ出られる寸前にかつてレオンの教官だった軍人のジャック・クラウザーが現れ、ルイスを殺害する。熾烈なナイフ戦を経てなんとかクラウザーを退けたレオンは、単身で地上に戻ってエイダからの無線連絡を受け、ラモンがアシュリーを連れて向かったという時計塔に向かう。時計塔では邪教徒たちの幾度もの妨害を退け、レオンはなんとか塔の最上部へ到着するが、アシュリーはクラウザーに連れ去られ、怪物に変異したラモンがレオンに立ち塞がる。レオンは苦戦の末にラモンを倒し、エイダと共にモーターボートでクラウザーの船を追う。

クラウザーの船が向かった先は、近代的な工場のような建物が立ち並ぶ孤島にして武装した戦闘員たちが厳重に警備している要塞だった。上陸したレオンは、戦闘員たちに加えてリヘナラドールなど新手の生物兵器との苦戦を経て、施設内に囚われていたアシュリーを救出すると、彼女にも遅延薬を投与する。レオンは自分とアシュリーの体内のプラーガを除去するため、山頂にあるという教団本部を目指すが、その最中に教祖のオズムンド・サドラーと遭遇し、アシュリーを連れ去られてしまう。その後、遺跡でクラウザーとの決戦に挑み、苦戦の末に彼を倒す。

なおも山頂を目指すレオンのもとへ、ハニガンが派遣した戦闘ヘリが現れ、マイクと名乗るパイロットの援護で戦闘員たちの防衛網を突破していく。しかし、マイクのヘリはサドラーが操るノビスタドールの群れに襲われ、墜落してしまう。レオンはサドラーへの怒りを胸に教団本部へ到着し、彼の妨害を受けながらもエイダのアシストによってアシュリーと共に難を逃れる。プラーガの成長によってレオンもすでに限界寸前だったが、それでもアシュリーを助けるべく気力を振り絞ってルイスの研究室を目指し、研究室の設備でアシュリーの体内のプラーガを除去する。まもなく意識を失ってしまったレオンも、回復したアシュリーの設備操作によって体内のプラーガを除去され、共に全快する。

島からの脱出を目指す途中、レオンは拘束されていたエイダを救出し、共にサドラーとの最終決戦に挑む。苦戦の末にサドラーを倒したレオンは、ヘリで脱出するエイダと別れ、アシュリーと共に爆破寸前の孤島からジェットスキーで脱出し、アメリカへの帰路に就くのだった。

ゲームシステム

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本作は、オリジナル版のバイオハザード4のシステムを踏襲している部分が多く、そこからさらに改良がなされているが、オリジナル版にあったムービー中のQTEは廃止された。

アタッシェケース
オリジナル版と同じく、武器やアイテムをアタッシェケースで管理する。アタッシェケースに入れるのは武器・弾薬・回復アイテム・素材アイテムで、キーアイテムとトレジャーはアタッシェケースとは別枠で管理する。ストーリーを進めると武器商人の店で「ケースサイズアップ」が販売され、それを買うことでサイズを拡張できる。
本作ではアタッシェケースは1種類だけではなく、通貨やガンパウダーのドロップ率が上がるなどの特殊効果があるアタッシェケースもあり、予約特典や武器商人とのトレードで入手できる。
今作からアタッシケースではなくアタッシケースに読み方が統一されている。
タイプライター
本作でも、マップの各所に設置されたタイプライターでセーブを行う。今作では難易度を問わずインクリボンは不要になっており、タイプライターで何度でもセーブ可能になっている。
また、本作ではタイプライターに以下の機能が備えられている。
ケースカスタマイズ
使用中のアタッシェケースを他のアタッシェケースと切り替えたり、アタッシェケースにチャームを取り付けることができる。
装備入れ替え
過去作品の「アイテムBOX」に相当する機能で、使用しないアイテムを預けたり、預けていたアイテムを取り出したりできる。ただし、預けられるアイテムは銃器・銃器のパーツ・修理可能なナイフ・救急スプレーのみで、弾薬やハーブなどは預けられない。
戦闘
戦闘では銃器類の使用はもちろんのこと、シリーズ恒例ともいえるナイフの使用が可能。パリィを行ったり、敵に組みつかれた時の緊急回避ができる。今作のナイフにはいくつかの種類があるがすべて耐久度があり、使用する度に耐久度が減っていき、耐久度がゼロになると壊れて使用不能になる。一部のナイフは耐久度減少・破損後の修理が可能であり、武器商人の店で有償で修理してもらえる(使い捨ての直せないナイフもある)。
今作ではボディアーマーにも耐久度があり、敵から攻撃を受けたりすると減っていき、ナイフと同じく武器商人の店で有償で修理してもらえる。
銃撃などで敵をのけぞらせた時に体術(メレー)を繰り出したり、敵の背後から近づいてナイフでステルスキルを行うこともできる。
トレジャー
オリジナル版と同様、マップ上に様々なお宝が隠されている。オリジナル版を踏襲したお宝も多いほか、宝石を組み合わせることで価値(売値)が上がるものもある。宝石は丸い宝石と四角い宝石が3色ずつあり、トレジャーの窪みに合う形の宝石をはめ込む。窪みが複数ある場合、はめ込む宝石の色の組み合わせによって売値にボーナスがかかる。
武器商人
オリジナル版と同じく、武器商人に話しかけることで武器の売買や改造を行うことができる。その他、今作ではナイフとボディアーマーの修理をしてもらえるほか、スピネルを貴重なアイテムとトレードすることができる。
また、今作では「青の依頼書」という書面でレオンに様々な依頼を出してくる。依頼の内容は、青いメダリオンの破壊、クリーチャーの強個体の撃破、フィールド内の害獣(ネズミ)駆除、指定されたアイテムの納品(売却)など。依頼を達成すると、報酬として先述のトレードで使えるスピネルを入手できる。なお、「青の依頼書」の文面からはオリジナル版で語られなかった武器商人の人物像を窺い知ることができる。
武器商人がいる一部の部屋にはエレベーターがあり、そこではオリジナル版と同じく射的をプレイできる。射的では金と銀のトークンを入手でき、これを射的場にあるガチャガチャで使用すると、様々な効果があるチャームが手に入る。チャームはタイプライターでアタッシュケースに取り付けて使う。
オリジナル版では武器商人を攻撃するとナイフ一発でも死亡し、以降その場所に武器商人が現れなくなったが、本作では武器商人に銃を向けても自動でエイムが外されるため、攻撃できないようになっている。また、ナイフでの攻撃やロケットランチャーの爆風等も当たらないため、本作では武器商人が死亡することはない。
アシュリー
オリジナル版と同じく、アシュリーが同行している状態で彼女が敵に攫われるとゲームオーバーとなる。また、敵の攻撃を受けると行動不能状態になり、その状態で再度攻撃を受けるとアシュリーが死亡してゲームオーバーとなる。行動不能状態は、アシュリーに近づいて話しかけることで解除できる。また、アシュリーにナイフの攻撃は当たらず、銃を向けても自動でエイムを解除されるため、オリジナル版よりもアシュリーを誤射するリスクは減っている(ただし、手榴弾やロケットランチャーの爆風に巻き込まれた場合は行動不能状態になる)。一方、中盤のアシュリー操作パートでは敵の攻撃を受けると即死するため、慎重なプレイが求められる。
また、オリジナル版では高低差のある場所では毎回アシュリーを下で受け止める必要があったが、本作では基本的に自分でハシゴや段差を降りるため、下でアシュリーを受け止める場面はごく一部に限られる。
アシュリーが段差を登る際にレオンが近くにいると、レオンがアシュリーの手をとって補助する等の演出が追加されている。
無線通信
本作でもオリジナル版同様、序盤はハニガンから無線通信でサポートを受ける。古城に入ると、オリジナル版では敵に電波をジャックされ、以降はゲームクリアまでサラザールやサドラーとの通信になったが、本作ではノイズによってハニガンとの通信は途絶えるものの敵に電波ジャックはされず、ルイスやエイダと通信して情報を得ていく。
NEWGAME+
本編を一度クリアすると「NEWGAME+」を選べるようになり、本編クリア時の状態を引きついだ状態で最初からプレイできる。武器とその改造状況、所持アイテム、所持金、アタッシュケースのサイズ、セーブ回数、射的のスコア、貴族人形の破壊数などが引き継がれる。

難易度

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本作でもこれまでのREシリーズと同じく、「ASSISTED」「STANDARD」「HARDCORE」の3つの難易度が存在する。また、このいずれかの難易度で本編をクリアすると、さらに難易度の高い「PROFESSIONAL」が解放される。

「ASSISTED」
  • エイムのアシスト(自動照準)がある
  • HPが死亡寸前まで減ると一定値まで自動回復する
  • 敵の攻撃力と耐久力が低くなる
  • クラフトで作れる弾薬の数が多くなる
  • 武器商人の店で一部のアイテムの価格が安くなる
  • 隠し要素の開放がほとんどできない
「STANDARD」
  • エイムのアシストはなし(設定でアシストをONにすることが可能)
  • 敵の攻撃力と耐久力が標準的
  • ゲームオーバーになった時、任意で難易度を「ASSISTED」に下げることが可能(ただし、一度難易度を下げたら元の「STANDARD」に戻すことはできない)
「HARDCORE」
  • エイムのアシストが使用できない
  • 敵の攻撃力と耐久力が高くなり、プレイヤーの攻撃で怯みにくくなる
  • 敵や罠の配置が難しくなる
  • 武器商人の店で一部のアイテムの価格が高くなる
「PROFESSIONAL」
  • エイムのアシストが使用できない
  • 敵の攻撃力と耐久力、怯みにくさが「HARDCORE」よりさらに高くなる
  • オートセーブが無くなる
  • パリィの入力を受け付けるタイミングがシビアになり、ジャストパリィのみ有効になる
  • 武器の改造が最初から全て解放される

登場人物

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主要人物

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レオン・S・ケネディ (Leon Scott Kennedy)
英語音声 - Nick Apostolides / 日本語音声 - 森川智之[8]
本作の主人公で、アメリカ政府のエージェント。27歳。ラクーン事件の数少ない生き残りで、卓越したサバイバルと戦闘の技術を持つ。強い正義感と使命感を持つが故に、ラクーン事件の最中に出会った人々を救えなかった事に強い後悔と無力感を抱き、政府特務機関の勧誘を受け、自らを厳しく鍛え上げていった。
警護を担当するはずだったアシュリーの捜索任務に就き、現地の警察の協力を得て本作の舞台となる村を単身訪れる。今作では「コンドル1」というコードネームを持ち、ハニガンからはこの名前で呼ばれる。序盤でメンデス村長に昏倒させられた際にプラーガの卵を植え付けられ、以後は幻覚などの症状に苦しむようになる。アシュリー、ルイス、エイダらの助力を得て教団の刺客を退けつつ、自身とアシュリーを徐々に侵蝕していくプラーガを除去する方法を求め、村、古城、孤島を探索していき、終盤でルイスが遺した放射線照射装置でプラーガの除去に成功。教主サドラーとの最終決戦では、エイダとの共闘の末にこれを撃破、数百年に亘るロス・イルミナドス教団の歴史に終止符を打ち、アシュリーと共に島を脱出して帰還した。
アシュリー・グラハム (Ashley Graham)
英語音声 - Genevieve Buechner / 日本語音声 - 鬼頭明里[8]
2004年当時のアメリカ大統領の令嬢。20歳の大学生。大学からの帰宅途中に誘拐され、本作の舞台となるヨーロッパ某国の村へ連れてこられ、プラーガの卵を植え付けられてしまう。その後、教会に監禁されていた所をレオンに救出され、脱出を目指して行動を共にするようになる。
当初は護衛対象としてレオンにただ追従するだけだったが、共に危機を乗り越えていく内に精神的に成長していき、謎解きのヒントを伝える、敵の妨害を行う、クレーンを操縦して進路を確保するなどの行動力を発揮して彼を助けるようになっていく。一時はプラーガの支配が進んで自我を喪失、レオンを傷付けてしまった事に思い悩むも、レオンが敵の罠に陥って捕獲された際はアシュリー操作パートに入り、勇気を振り絞ってアルマデューラの攻撃を掻い潜り、レオンを助けるべく単身奔走する。クラウザーによって孤島へ移送された後、プラーガによる支配が完了する間際でレオンによってルイスの研究室に運び込まれ、彼が遺した放射線照射装置で治療される。激痛に絶叫するも何とか耐え抜き、気絶したレオンにも同じ処置を施してプラーガを除去した。
エイダ・ウォン (Ada Wong)
英語音声 - Lily Gao / 日本語音声 - 皆川純子[8]
6年前、レオンがラクーンシティで出会ったアジア系の美女。ラクーン事件で死亡したと思われたが生きており、ウェスカーの指示で村に潜入、特殊なプラーガが閉じ込められた琥珀「アンバー」を奪取するべくレオンの活躍の裏で暗躍する。
DLC「SEPARATE WAYS」では主人公を務める。物語冒頭で囚われのルイスを救い出した直後、ペサンタと交戦、分身を寄生させられてしまう。村人ガナードやペサンタの妨害に遭う中、途中で意識を失って窮地に陥るもウェスカーの助力で復帰、ルイスと合流を果たす。レオンとアシュリーを救いたいというルイスの依頼、そしてペサンタの分身が招く症状を考慮して、プラーガ遅延薬の原料を求めて城内を奔走、その過程でレオンとの再会を果たした。完成した薬によって幻覚を克服、ペサンタの撃破に成功するものの、直後にクラウザーがルイスを殺害、彼が所持していたアンバーを奪取してしまう。クラウザーを追ってレオンと共に孤島へ渡り、そこでウェスカーから追加の任務を下される。暴走したマルティニコの攻撃を掻い潜って通信施設にて起爆装置を作動、聖域でレオンとアシュリーの窮地を救いつつ、アンバーを所持するサドラーと交戦する。一時はサドラーを撃破してアンバーを手にするも、直後に奇襲を受けて捕虜となってしまう。駆け付けたレオンによって救出され、彼がサドラーと戦っている間、ガナード達の妨害を退けて切り札のロケットランチャーを入手、レオンに投げ渡した。サドラー撃破後にアンバーを入手、レオンにジェットスキーの鍵を渡して脱出を促し、ヘリで飛び去った。
工作員として冷徹に振る舞いながらも、寄生されたレオンやアシュリーを危険を顧みず救おうとするルイスに感化され、ルイス亡き後も二人を助けるために遠回しに工作を行う等、オリジナル版よりも非情に徹し切れない甘さを見せる。また、野望の為ならどれほどの犠牲も厭わないウェスカーの考えには嫌悪感を露わにしており、エンディングではウェスカーの意図を聞き出した直後に反旗を翻し、「アンバー」を彼に渡す事は無かった。
ルイス・セラ・ナバロ (Luis Serra Navarro)
英語音声 - André Peña / 日本語音声 - 津田健次郎[8]
レオンが村で出会うラテン系の男。28歳。教団に捕まり監禁されていた最中にレオンと出会い、以後協力していくようになる。レッド9拳銃を愛用しており、エルヒガンテの背中に飛び乗って爆薬を仕掛けるなど身体能力も高い。お気に入りはドン・キホーテの物語。
大学以前の記録が全く無いが、本作に登場する村の出身者。母親は出産直後に病死、幼少期は湖畔の家で祖父と二人で暮らすものの、祖父が狂い病で他界した後は村を出て行方不明となる。大学卒業後はアンブレラ社に好待遇で迎えられ、欧州研究所の研究員となり、表向きにはいくつかの新薬(ごく一般的な市販薬)の開発に関わったことになっている。退職後は行方を晦まし、ラクーン事件後に警察や政府関係者の必死の捜索にも関わらずその足取りは掴めなかった。その裏ではロス・イルミナドス教団に研究員として雇われ、プラーガの研究に従事、アナベルらと共に遅延薬や上位種プラーガ、プラーガ除去装置の開発に携わる。やがて教主サドラーの思想に危険性を感じ、エイダやウェスカーの組織と秘密裏にコンタクトを取り、教団から奪った支配種プラーガのサンプル「アンバー」の提供を条件に高飛びの計画を立てていた。
オリジナル版では村の籠城戦一度だけの共闘だっだが、今作ではDLC「SEPARATE WAYS」も含めて出番が増えている。籠城戦後はエイダと合流して城に戻り、彼女の協力の下、プラーガ遅延薬を作り上げる。その後は地下坑道でレオンと合流して遅延薬を渡し、力を合わせて道中の敵を退けながら地上を目指していくが、脱出直前でクラウザーの奇襲を受けてアンバーを奪われ、レオンに研究室の鍵を託して息絶えた。
オリジナル版との違いとしてルイスの生い立ちがさらに深掘りされ、また研究者としての過去に贖罪の意識を感じており、教団からの逃亡もサドラーへの対抗として「アンバー」の研究を行う為であること等、軽薄ながらもより正義感が強い性格が強調されている。

ロス・イルミナドス教団

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ビトレス・メンデス (Bitores Méndez)
英語音声 - Jon Bryant / 日本語音声 - 大羽武士[8]
本作の舞台となる村の村長で、ロス・イルミナドス教団の神父。レオンを片手で持ち上げ投げ飛ばし、太い鉄の閂を捻じ曲げるほどの怪力の持ち主。見上げるほどの巨体やスキンヘッド、トレンチコートを着て帽子を被った装い、銃弾やナイフを物ともしない耐久力など、その見た目や動作、身体能力は『バイオハザードRE:2』のタイラントを彷彿とさせる。
かつては村の発展に貢献し、村民を家族のように思う人徳者だった。しかし、狂い病の治療薬という名目で村民共々、教団からプラーガを投与され支配下に置かれてからは、教主サドラーに心酔し、村や村民の損害も顧みない、サドラーの命令に盲従する冷酷な性格へ変貌してしまった。ルイスと遭遇したレオンを襲い、彼を昏倒させてプラーガの卵を投与。自宅に現れたレオンを襲撃、その妨害を行ったエイダを追い回した後は、関所を突破して村を脱出しようとするレオンとアシュリーの前に現れ、彼女を強奪すべく大勢の村民と共に追跡してくる。この時のメンデスはどんなに攻撃を加えようと怯むだけで、撃破は不可能。
追跡を振り切って屠畜小屋に逃げ込んだ所で、本格的な戦闘が始まる。ガソリンの爆発によって防止とコートは失われ、鋭利な触手と伸び上がった脊椎を持つ、教団の紋章に酷似したシルエットへと変貌を遂げる。ダメージを与え続けると脊椎が千切れて上半身のみとなり、機敏な動きで天井の梁を伝い、木材やガソリン入りのドラム缶を投げ付けるといった遠距離攻撃を多用するようになる。最後はサドラーの名を叫んで絶命、小屋と共に燃え尽きた。なお、撃破後に入手できる陶製の義眼は、オリジナル版ではキーアイテムだったが、本作では売却専用のトレジャーアイテムとなっている。
ラモン・サラザール (Ramón Salazar)
英語音声 - Marcio Moreno / 日本語音声 - チョー[8]
村に隣接する古城の主で、サラザール家の8代目当主。オリジナル版通りなら年齢は20歳。子供のような小柄な体型と老人のような皺だらけの顔というアンバランスな容姿をしている。オリジナル版を踏襲し、日本語版でもレオンを「ミスター・ケネディ」と呼ぶ。幼少の頃から嗜虐的な性格で、自らを「プルガルチト」と揶揄した給仕の顔に硫酸を浴びせ、悶絶する様子を見て恍惚の表情を浮かべていた逸話を持つ。成長後はプラーガの影響も相まってその歪みに拍車が掛かり、逆らう者達には拷問の末の処刑、または奈落や地下水路への投獄を行っていた為、家臣からは「狂った僭主」「心無き悪童」「病で死ぬべきだった」と評され、領内の村では彼を模した人形が破壊の対象にされるなど、周囲からは蛇蝎の如く嫌われていた。
サラザール家は代々、孤島に追放したロス・イルミナドス教団の監視、及び城の地下に封印したプラーガの管理を役目としてきたが、ラモンの奇病を治す為、母カタリナが教団を城に招いた事から均衡が崩れた。サドラーはラモンの父ディエゴとカタリナを亡き者にし、孤独と喪失感に囚われたラモンはサドラーに篭絡されてプラーガを解き放ってしまい、サドラーを「偉大なる真の父」と崇め慕う狂信者へ堕ちてしまった。
城を訪れたレオンを数々の罠や̻配下の刺客で迎え撃ち、ヴェルデューゴにアシュリーの身柄を強奪させてクラウザーに引き渡した。レオンの銃撃を受けて転落した際にプラーガが醜悪に変異。触手を使った縦横無尽な動きで翻弄、強酸を撒き散らし、即死の噛み付き攻撃を行うなど、オリジナル版とは全く異なる戦闘を展開しつつ、数々の挑発と悪口雑言をレオンに浴びせるが力及ばず、サドラーへ救いを求めながら息絶えた。
イシドロ・ウリアルテ・タラヴェラ / ヴェルデューゴ (Isidro Uriarte Talavera / Verdugo)
ラモンを「左腕」として補佐する側近の一人。赤いローブを身に付けている昆虫人間。名はスペイン語で「処刑者」を意味する。ラモンの命令でアシュリーを連れ去り、助けに来たレオンを奈落へ突き落とした後、地下実験場で襲撃する。ローブの下の体は強靭な外殻に覆われており、その体力はラスボスであるサドラーをも上回る本作最高。鋭利な爪と尾を備え、弾丸を回避する程の俊敏かつ柔軟な動作を可能とし、床や天井からの奇襲にも長けている。冷気に弱く、液体窒素シャワーを浴びせる事で全身が凍結、一時的に行動を阻害する上に与えるダメージが増し、凍結状態で撃破すると全身が砕け散る。他のボスクリーチャーと異なり、撃破せずとも時間経過でエレベーターが到着して離脱が可能だが、撃破すると高額トレジャーをドロップし、後のラモン戦で彼の台詞が追加される。
素体となったのはサラザール家に仕えていた研究者イシドロ。ラモンに純粋な忠誠を誓っていた数少ない人物で、不完全な人の身を虫の高みへ至らせる研究を命じられ、非人道的な実験の末にノビスタドールやペサンタを生み出したマッドサイエンティスト。ペサンタ完成後、領主の右腕としてラモンを支える彼女に倣って、自身は左腕となる決心を固め、輸血の要領で黒い水を体内に取り込んでヴェルデューゴへと変異した。
執事 / ペサンタ (Housekeeper / Pesanta)
ラモンを「右腕」として補佐する側近の一人。黒いローブを身に付けている昆虫人間。名前の由来は、カタルーニャ地方の伝承に登場する魔獣。『U-Ⅲ』『魔犬』といった呼称も付けられている。
本編ではレオンとアシュリーが城の謁見の間を訪れた際、ラモンに従ってヴェルデューゴと共に姿を現したのを最後に登場せず、ファイル内で名前が判明するのみだったが、DLC「SEPARATE WAYS」では開始直後に最初の敵として交戦、分身をエイダに寄生させる。撃退後も執拗に彼女を追跡、随所で登場して累計3回の戦闘が繰り広げられる。分身の宿主の知覚を操って幻覚を見せる攪乱戦法を得意としており、右腕を槍のように変化させる他、幻影までもが近接攻撃を仕掛けて来る。最終対決時にローブが破れて真の姿を解放、尾にハサミムシに似た巨大虫を備えたその姿は、オリジナル版に登場した「U-3」に酷似している。前二度の戦闘とは戦法が変わり、尾を使った直接攻撃、分身爆弾の射出を用いるが、ルイスが作ったプラーガ遅延薬によって幻覚症状を抑制したエイダによって倒される。その直後に尾の巨大虫部分が肉体の主導権を得て二回戦に突入。地中や天井を自在に動き回って奇襲、突進攻撃に加え、ノビスタドールをも呼び寄せるようになる。撃破後にエイダが分身を吐き出すのは、本編でサドラー撃破後にガナード達が機能不全に陥ったのと同様、司令塔となるペサンタ本体が死亡した為。
素体となったのは、サラザール家に長年仕えていた女執事。ラモンの狂気を知ってなお、先代当主ディエゴの遺命に従って、彼の性格を正すべく尽力していたが結局叶わず、執事としての使命感とディエゴへの贖罪の念から、ラモンと運命を共にする覚悟を決めてプラーガを受け入れ、イシドロが行う、人と虫の融合実験に自ら被検体として志願、施術を受けた。しかし合一が安定せず、冷酷なイシドロでさえ総毛立つ絶叫を吐くほどの苦痛を長く味わった末、イシドロが取った「別の生物を足す」という暴力的な施術によってようやく合一が成された。
ジャック・クラウザー (Jack Krauser)
英語音声 - Mike Kovac / 日本語音声 - 辻井健吾[8]
元米軍特殊部隊少佐の経歴を持つ、サドラーの部下。ナイフと白兵戦の達人で、専門は夜襲とゲリラ戦。トレードマークは赤いベレー帽。オリジナル版ではレオンの戦友だったが、今作ではレオンに教練を施した教官という関係に変更されており、互いに「新兵(ルーキー)」「少佐」と呼び合い、オープニングムービーでも教練の様子が描かれている。また、ウェスカーの組織に所属して教団にはスパイとして潜入しているといった設定も改められ、サドラーには純粋に忠誠を誓っており、孤島の再開発や通信施設「象の檻」建造の監修、アシュリー拉致計画やアンバー奪還、捕らえたアシュリーの孤島への移送といった重要な命令を遂行し、ウェスカーの接近も察知して特殊弾頭のロケットランチャーを配備していた。
本作の2年前に当たる2002年、南米麻薬カルテル壊滅作戦『オペレーション・ハヴィエ』に部隊長として参加。作戦の詳細や真相は今作では明らかにされていないが、敵の圧倒的な力によって部隊は壊滅、加えてアメリカ軍部が孤立した部隊に救援を送らなかった事でクラウザー以外の隊員は全員死亡した。この一件で、祖国への恨みを募らせ、同時に「純粋で圧倒的な力」を渇望するようになり、教団に加わって上位種プラーガを投与された。そうした力への執着心をアナベルに見込まれてアンバーによる強化実験に応じ、見事アンバーに適合して自身の上位種プラーガの強化に成功した。
ヴェルデューゴ戦の直後に見る幻覚で初登場し、その後地上を目指すレオンとルイスを襲撃、ルイスに致命傷を負わせてアンバーを奪い、レオンとナイフファイトを繰り広げる。第二回戦は孤島内の遺跡で行われ、ナイフ以外にもサブマシンガンや手榴弾、ブラストボウ、設置した各種トラップを駆使し、後半はプラーガの力を解放、左腕を巨大な刃に、右腕を硬く巨大化させてレオンに一騎打ちを挑んだ。最後は潔く自らの敗北を認め、愛用のファイティングナイフで止めを刺すように促し、レオンの成長を認めて息を引き取った。「SEPARATE WAYS」のエンディングで、アンバーに適合した彼の遺体を、ウェスカーが秘密裏に回収していた事が明らかとなる。
アナベル・ガルシア・エスクデロ (Anabel García Escudero)
作中のファイルにて名前が登場する、教団の女性研究員。ルイスの元同僚。プラーガ遅延薬の開発、上位種プラーガの開発、アンバーの研究など、研究主任として重要な研究に携わっていた。
アンバーの研究中に死亡事故が発生したため、新設された通信施設「象の檻」に研究拠点を移した。同施設でマルティニコの劇的な強化に成功、次なる実験として、アンバーを用いた上位種プラーガの強化実験を企て、被検体としてクラウザーに着目した。クラウザーの強化には成功したものの、その後にサドラーから上位種プラーガのアンプルを打つように迫られ、自殺も選択肢に入れて悩んだ末にプラーガを投与してしまった結果、希薄だったサドラーへの忠誠心が一変、支配される喜びに目覚めてサドラーを崇めるようになった。
オズムンド・サドラー (Osmund Saddler)
英語音声 - Christopher Jane / 日本語音声 - 大塚芳忠[8]
ロス・イルミナドス教団の15代目教主。本作のラストボスにして黒幕。全プラーガの親玉、支配種プラーガの宿主。プラーガを「聖体」と賛美し、その拡散を至上命題に掲げている。序盤から幻覚という形でその姿と声が度々現れ、終盤で本人が登場、支配種の力でレオンの動きを封じ、アシュリーを悠々と連れ去った。
オリジナル版とは風貌が変わり、スキンヘッドの後頭部が異様な形状で、青白い瞳や肌も相まって不気味なものに仕上がっている。また内面も大きく変化しており、力の誇示と教団の運営資金の為にプラーガを利用して世界征服を目論む、という宗教ビジネス色の強かった動機が、本作では口調が仰々しいものに変わり、全人類にプラーガ支配という「恩寵」を分け与える事で、国や宗教、人種を超越して世界を統一、憎しみも争いも無い平和な楽園を創造するという、宗教指導者としての面を強調したものになっている。ただ、この理念が本当にサドラー自身の意思によるものかは疑わしく、支配種プラーガがサドラーを傀儡にして、種族の繁栄の為に最も効率的な手段として世界征服へ舵を切らせている可能性が大きい。
アシュリーを拉致して聖域でレオンを支配下に置こうとするも、エイダの妨害に遭って二人を取り逃がす。「SEPARATE WAYS」ではこの時にアンバーを巡って人間形態のサドラーと戦闘、エイダの攻撃で一時は倒れるも復活して不意を突き、捕らえた彼女を餌にしてレオンを誘き寄せる。プラーガを除去したレオンに激昂、全身を変異させて最終決戦を開始する。変異後の姿はオリジナル版と同じだが、全体的な戦闘力が向上しており、体力が減るとステージの足場を破壊したり、大量のノビスタドールを召喚するようになる。撃破後は更なる変異を遂げ、岸壁エリア全体を覆うように無数の巨大触手が生える。触手攻撃を回避しつつ、サドラー本体を包むコアに一定のダメージを与える、もしくは時間経過でエイダが特殊弾頭のロケットランチャーをレオンに投げ渡し、それをコアに撃ち込む事で戦闘は終了、最後は本体の眼球をレオンに突き刺されて崩壊した。司令塔である支配種プラーガが死亡した事で、支配下にあったプラーガは制御を失って全滅した。

アメリカ合衆国政府

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イングリッド・ハニガン (Ingrid Hannigan)
英語音声 - Raylene Harewood / 日本語音声 - 杉本ゆう[8]
アメリカ政府のエージェント。アメリカから無線通信でレオンのサポートを行う。レオンからは「HQ」と呼ばれている。レオンの依頼でルイスの素性調査を行う。古城に入ってからは通信障害が起き、彼女との交信が絶たれてしまう。
マイク (Mike)
英語音声 - Erik Gow / 日本語音声 - 川中子雅人
アメリカ政府のエージェント。ハニガンの要請を受けて武装ヘリコプターで孤島に駆け付ける。陽気な性格でレオンを「タフガイ」と呼ぶ。機銃とミサイルでガナード達を次々に蹴散らし、ゲートを粉砕してレオンの進路を切り開く活躍を見せる。レオンを山頂まで連れて行こうとした矢先、サドラーが差し向けた大量のノビスタドールに襲われ、ヘリを墜落させられて殉職した。

現地の警察官

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マリオ・フェルナンデス・カスタニョ (Mario Fernández Castaño)
英語音声 - Mathias Retamal / 日本語音声 - さかき孝輔
現地の警察官の一人で階級は巡査。髭面。旧作ではレオンをカウボーイと称し、やや悪態づきながら接してきたが、今作ではさほどではない。村外れで用を足そうとした際、木立に潜む村人の気配を感じて先行した結果、猟師小屋のガナードに襲われて殺害、遺体は頭部を切断されてデルラゴの餌にされてしまった。
メガネの警官 (Newbie Officer)
英語音声 - / 日本語音声 - 星野健一
現地の警察官の一人で、マリオの相棒。本名不明。レオンがマリオを探しに行っている間にガナードに襲われる。殺された後、村の中央広場で磔にされ火を放たれる[注釈 1]
旧作同様に喫煙者である為、パトカーの車内でレオン(非喫煙者)に煙草を勧める。

その他

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武器商人 (Merchant)
英語音声 - Michael Adamthwaite / 日本語音声 - 千葉繁[8]
レオンに武器の販売や改造を提供してくれる特殊なガナード。オリジナル版を踏襲し、日本語版でもレオンを「ストレンジャー」と呼び、レオンが話しかけた時は「ウェルカム!」と言って歓迎してくれる。作中における青の依頼書の依頼主は彼であり、その依頼内容から教団に対して極めて否定的であることがうかがえる。
DLC「SEPARATE WAYS」にも登場し、エイダにも武器の販売や改造を提供してくれる。
アルバート・ウェスカー (Albert Wesker)
英語音声 - Craig Burnatowski / 日本語音声 - 中田譲治
ラクーン市警の特殊部隊「S.T.A.R.S.」の元隊長で、本シリーズの黒幕的存在。本作ではオリジナル版同様、エイダを村に派遣し、指令室から無線で彼女に指示を出す。
DLC「SEPARATE WAYS」にて、今作の現場付近の洋上に戦艦で停泊しており、その船内の指令室からエイダに指示を出していたことが判明。村や孤島で直接エイダの元を訪れて指示を出す等、登場頻度が増えている。エピローグでエイダに離反されてアンバーの実物の入手は叶わなかったものの、アンバーに適合したクラウザーの遺体を得たことによって目的は達成、誤差の範囲内としてエイダが乗ったヘリを見逃した。

登場クリーチャー

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新クリーチャーが多数登場する一方、オリジナル版にいたガトリング男が未登場となっている。ただし大男:連弩がその役割を引き継いでいる。またU-3の設定が大幅に変更されており、オリジナル版とは違い、人と虫の完全な融合体として研究員のイシドロによって生み出された、ラモンの二人の従者の内の一人の最初期の名前としてU-IIIの名が与えられている。後にぺサンタと名を改めるが、そのローブを脱ぎ捨てた姿は、オリジナル版のU-3のビジュアルをモチーフとしたデザインとなっている。

寄生体

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プラーガ
サラザール家の領地に古くから原生する寄生生物。名前はスペイン語で「害虫」を意味する「Plaga(プラーガ)」及び、その複数形で「疫病」を意味する「Las Plagas(ラス・プラーガス)」から来ている。また、ゲーム内では「Las Plagas」という語句に対して「悪疫」という日本語も併記されている。
本作では、琥珀に閉じ込められているものが古城の地下から採掘されており、教団関係者からは「聖体」と呼ばれ崇められている。人間のみならず、犬やカラス、両生類などあらゆる脊椎動物に寄生、成長と共に中枢神経と同化、宿主の意識を乗っ取り支配する。宿主から分離した成体は単独では長くは生きられない上、太陽や閃光手榴弾のような強い光に晒されると瞬時に絶命してしまう。
「従属種」「上位種」「支配種」の3種類が存在する。従属種に寄生された者は自我と理性を失い、また知能も後退してしまう欠点がある。上位種には変異能力は無いものの、宿主の脳に全く損傷を与えないため知能低下が起こらないという特徴があり、研究やスパイ活動といった知能作業を行わせる目的で開発と量産が進められ、教団の科学者や幹部に投与された。しかし最上位である支配種に従属するプラーガの性質は変わらず、寄生させられた者は自我を残しつつも総じてサドラーに心酔するような人格に変貌してしまう。支配種はサドラーや教団の幹部達が身に宿しており、宿主を通して全てのプラーガに信号を送り意のままに操ることが出来る。また宿主の意思で真の力を解放することが可能でその際は劇的な肉体的変異を伴う。
体内に寄生したプラーガは、孵化前の段階なら投薬で卵を除去できる。しかし、宿主に腹痛、咳や喀血といった症状が表れると孵化の完了を意味し、投薬では成長の遅延しか見込めなくなる。孵化後の寄生体を除去するには、がん治療のリニアック装置のように体外から特殊な波長の放射線を照射して、プラーガを焼き殺す必要がある。ただしその際は中枢神経を通じてプラーガの苦痛が宿主に伝わるため、宿主は筆舌に尽くし難い激痛に襲われ、場合によってはショック死することもある。プラーガが成体へ成長を遂げてしまっても除去自体は可能だが、その場合は宿主も確実に死に至る。
プラーガの最たる特長は変異性ではなく、例え敵対者であっても絶対に裏切る事の無い味方に仕立て上げてしまえる「支配力」であるとされ、上位種プラーガの力で大統領令嬢アシュリーを絶対的なスパイに仕立て上げ、本国へ送り返した彼女を足掛かりに大統領や政府要人にも上位種を投与してアメリカ政府を乗っ取り、更に世界中へプラーガを拡散させていく事がサドラーの計画だった。
アンバー(The Amber)
特殊な支配種プラーガの生体サンプル。寄生虫本体は小さな琥珀の中に封印されている。長らく化石倉庫に収蔵されていた所、見慣れない形をしていた事からルイスに見出され基礎分析が進められたが、彼の動きを怪しんだサドラーによって取り上げられ、研究はアナベルが行う事となった。彼女の研究の末、仮死状態ながら他のプラーガに影響を及ぼして活性化、宿主との関係を最適化させて大幅に強化する能力を持つ事が判明。覚醒させる方法は不明だが、そのポテンシャルはサドラーの支配種をも凌駕すると推測され、サドラーへの対抗手段になり得ると考えたルイスが教団から持ち去った。その力に着目したウェスカーがエイダを派遣して入手を目論み、一方のサドラーもメンデスやクラウザーに命じて奪還に乗り出すなど、物語を動かす重要なキーアイテムとなっていた。

ガナード

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従属種プラーガに寄生された人間。スペイン語で「家畜」を意味する。今作で最も多く登場する敵クリーチャー。人間としての自我や理性を失い凶暴化、知能も低下しているが、過去作に登場したゾンビとは異なり、武器や道具、言語の使用、他のプラーガ系統のクリーチャーと連携して敵を追い詰めるだけの知能は保持している。

村人
サラザール家領内にある村落の住人。よそ者を排除せよというサドラーの命令に従い、村を訪れたレオン達に襲い掛かって来る。武器は農具や日用品が主だが、火炎ビンやダイナマイト、トラバサミ、クロスボウを使用する個体も居る。
チェーンソー
樹木伐採用のチェーンソーを武器に使うガナード。通常のガナードと比較にならないほど耐久力が高く、狂暴性も上。チェーンソー攻撃は非常に強力で、受ければ即死してしまう。
チェーンソー男
チェーンソーを武器に使う若干大柄な男。オリジナル版と同じく黄土色の頭陀袋をかぶっている。
チェーンソー姉妹
チェーンソーを武器に使う姉妹。どちらも顔に包帯を巻いている。行動パターンはチェーンソー男と同じだが、同時に登場する上に他の村人ガナード達も襲いかかってくる。片方がキーアイテムを所持しているため、戦闘は避けられない。
暴走チェーンソー男(Mad Chainsaw Villager)
無料DLC『THE MERCENARIES』の岸壁ステージにのみ登場する個体。白い頭陀袋をかぶり、2枚刃のチェーンソーを使用する。オリジナル版の「巨大チェーンソー男」に相当する個体。
大男
本作で新たに登場した個体。動物のマスクを被った巨漢のガナードで、チェーンソー男と同じく耐久力が高く怯みにくい。近距離ではパンチやキック、ラリアットを仕掛けてくる。
大男:ハンマー
牛のマスクを被った大男。味方の巻き添えも厭わずに、大きな鉄槌を豪快に振り回してくる。
大男:連弩
猪のマスクを被っている大男。左腕にエンジン駆動の連弩を装着、矢を連射してくる。発射前に連弩を攻撃すれば一時的に動作不良を起こす。オリジナル版の「ガトリング男」に相当する個体。
邪教徒
プラーガに寄生された、ロス・イルミナドス教団の教徒。黒いローブに身を包み、大鎌やフレイル、木製の盾で武装し、ヘッドショットが通じない金属製の仮面を着用する者も現れるなど、村人ガナードに比べて武装の質や耐久力が向上している。
邪教徒:錫杖
オリジナル版の「邪教徒(リーダー)」に相当する個体。赤いローブと山羊の頭骨を着用し、赤いカンテラを吊り下げた錫杖を持っている。「Gloria a las Plagas!(プラーガに栄光あれ)」の掛け声と共に特殊な音響を発する事で、周囲の邪教徒を一斉にプラガ・マンディーブラに変貌させたり、レオンやアシュリーの寄生体を刺激して行動阻害を行う。基本的に距離を取り積極的な攻撃はしないが、他のガナードが全て倒された場合は、自らをプラガ・マンディーブラに変異させて攻撃に転じる。
戦闘員
孤島を警備する戦闘員のガナード。戦闘訓練を受けており、スタンロッドや棍棒、ロケットランチャーや固定銃座など強力な兵器を扱う。防御面でも、金属製の盾やヘルメット、アーマーの着用が見られる。
ガナード・デスヌカド
首が真横に折れ曲がった状態のガナード。一度倒されたガナードが激しい痙攣の後で変貌、再び襲い掛かってくる。武器は使用しないが急速に間合いを詰めてくる上、耐久力も向上している。また、内部の寄生体が直接外界を視認しているため、閃光手榴弾が通用する。
ガナード(寄生体)
宿主の体内にいるプラーガが、宿主がダメージを受けた際に外部に露出した状態のガナード。プラーガの成長度合いによって、以下の3種類が存在する。
プラガ・グアダニャ
オリジナル版の寄生体Aに相当する。まだ幼体であり、村人・邪教徒・戦闘員全ての首から出現する。光が弱点のため夜間や屋内でのみ出現する。閃光手榴弾の光で即死する。
オリジナル版と同じく鋭利な刃がついた長い触手を持つ。宿主の脳を失ったため武器は使えず、動きは機械的。
プラガ・マンディーブラ
オリジナル版の寄生体Bに相当する。幼体よりも成長しているがまだ成長途中で、主に邪教徒の首から出現する。夜間、屋内でのみ出現する。閃光手榴弾の光で即死する。
グアタニャと同じく動きは機械的だが、巨大な顎でプレイヤーの頭部に噛みついて死に至らしめる即死攻撃を持つ。オリジナル版と違って距離が離れていると口から黒い液体を吐き出してくる他、口を吸盤のように用いて天井に張り付き空襲するなど攻撃のバリエーションが増えている。また、外皮が硬質化しており、弱点の閃光手榴弾の光と口内への攻撃以外はダメージを与えにくくなっている。
プラガ・アラニャ
オリジナル版の寄生体Cに相当する。成体のプラーガがガナードの背中に貼り付き、尾から伸ばした触手を配線のように頭や両腕に刺して身体を制御している状態。邪教徒と戦闘員がこの状態に変異する。
通常のガナードより動きが俊敏で凶暴。攻撃を受けてのけぞるとプラーガが離れて通常のガナードになり、反対に独立していたプラーガがガナードに貼り付く事でアラニャへと変貌する。
グアダニャやマンディーブラと違って宿主の脳は破壊されていない為、武器を扱う事も可能。

B.O.W.

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コルミロス
プラーガを寄生させた犬。名前はスペイン語で「牙」を意味する。動きが素早い上に姿勢が低く、複数体が同時に出現する事が多い為、対応が難しい。背中からプラーガが露出する場合もあり、その状態ならば閃光手榴弾で撃破可能。
コルミロス:強個体
コルミロスの中でも特異な変異を起こした個体。背中から大きな寄生体が露出している。武器商人から「青い依頼書」で退治依頼を受けると1体だけ出現する。
デルラゴ
オオサンショウウオにプラーガを寄生させて生み出されたクリーチャー。名前は「湖の主」を意味する。プラーガの影響で20mを越える巨体に成長して湖のヌシとして君臨、村人ガナードが死体処理や教会の鍵の番人として活用していた。ボートで湖を渡るレオンを襲撃する。通常の装備は使えず、ボートに積載されていた大量の銛を打ち込んでの戦いになり、デルラゴの攻撃や漂流物への激突で、ボートの耐久値が完全に失われると捕食されてゲームオーバーとなる。オリジナル版と同様、直前の桟橋にて一定回数の銃撃を行うと、銃声を聞き付けたデルラゴに襲われてゲームオーバーとなってしまう。
エルヒガンテ
プラーガに寄生された人間に遺伝子操作を施して生み出された、その名の通り「巨人」のクリーチャー。村人からは「大いなる赤子」とも呼ばれる。古くから教団によって少数ながら量産されてきた。採石場でレオンが遭遇した個体は、生後6ヵ月にして犬を丸呑みにし、9ヵ月の頃には集会所が手狭になるほどに巨大化、10ヵ月になると三日で牛一頭を平らげるほど食欲旺盛になり、1歳2ヵ月になると巨大なツルハシを軽々振るう一方、村民を捕食しかけるなど、急激な成長と狂暴化を遂げていた。1歳5ヵ月を迎えた頃には村の家畜と食料が枯渇寸前になった為、城から招いた導師(邪教徒・錫杖)によって眠らされ、しばらく採石場に封印されていたが、レオンを始末するに当たって目覚めさせられ、食欲のまま襲い掛かる。ある程度ダメージを与えると、弱点となる寄生体が背中から露出する。なお、村長の家にてイヌの救助イベントを発生させていた場合、そのイヌが登場してエルヒガンテを翻弄、レオンをサポートする恩返しイベントが発生する。DLC『SEPARATE WAYS』ではより大柄な個体が登場、山荘に立て籠もるレオン達を撃破しに向かう道中でエイダと遭遇、標的を彼女に切り替えて村人ガナードと共に襲い掛かる。エリア内の建物を次々に破壊していくが、エイダの立体起動戦法の前に敗北、村人を下敷きに倒れ込んだ後、弱点の寄生体を撃たれて絶命した。
エルヒガンテ:鎧
採石場で倒した個体が、全身に粗雑ながら強固な鎧を纏って復活した姿。古城の城壁エリアで遭遇、レオンへ岩を投げ付けてくる。大砲かロケットランチャーでのみ撃退可能だが、逃げる事もできる。地下の溶鉱炉で通常個体のエルヒガンテと共に再登場、レオンとルイス相手に2対2の戦いを繰り広げる。顔の下半分以外には攻撃が通らず、閃光手榴弾も通じないが、通常エルヒガンテを撃退した後でルイスが背中に飛び乗ってダイナマイトを設置するので、銃撃で起爆させる事で鎧が壊れて弱点の寄生体が露出する。溶鉱炉に落としても撃破可能だが、その場合はトレジャーをドロップしない。
ガラドール
プラーガを用いた肉体強化実験により誕生した狂戦士。「鉤爪を持つ者」を意味する名の通り、両手に鋭利な鉤爪を装備している。他のガナードとは比較にならない狂暴性から目を縫い付けられ視覚を奪われているが、その代わりに聴覚が発達し、物音に敏感に反応して襲い掛かってくる。これらの理由から敵味方の区別は全く付いておらず、周囲のクリーチャーをも無差別に殺傷してしまいがち。弱点は背中から露出した寄生体。地下牢でレオンが遭遇した個体は、元はサラザール家お抱えの拷問官で、他人に苦痛を与える事に快楽を見出す天性の才能をラモンに見込まれ、非道な人体実験が行われた。代々拷問を担当する一族だった為、他にも登場するガラドールは彼の親族と思われる。
ガラドール:鎧
全身に強固な鎧を纏ったガラドール。領主の間に向かう際に通る控えの間にて、通常のガラドールと共に登場する。DLC『SEPARATE WAYS』でもボスとして登場、最高難易度では通常個体のガラドールも同時に登場する。
アルマデューラ
宿主を探して迷っていたプラーガが、城内に飾られていた騎士甲冑に入り込んで誕生したクリーチャー。名前はスペイン語で「鎧」を意味する。鎧の中に張り巡らせた触手が筋肉の役割を果たし、剣を振るなど人間を模した動作を可能としている。多くの個体は飾られた状態のまま微動だにしないが、接近やギミックの作動をきっかけに活動を開始する。攻撃を受け続けると兜が外れ、プラガ・グアダニャのように寄生体が剥き出しとなる。青い光に当たると中のプラーガが硬直して動きが止まる為、アシュリー操作パートでは、道中に出没するアルマデューラに青い灯火を当てて進んでいく事になる。
アルマデューラ:強個体
アルマデューラの中でも特異な変異を起こした個体。通常のアルマデューラとは違い、金色の大型鎧に入り込んでいる。武器商人から「青い依頼書」で退治依頼を受けると、二体のアルマデューラと同時に出現する。
ノビスタドール
ラモンが命じた「不完全な人の身を虫の高みへ至らせる研究」により生み出されたクリーチャー。「黒い水」と呼ばれるもので妊婦の子宮内の胎児を蛆に変異させ摘出し、その後人間大のサイズにまで成長する。現在では舞踏場や地下に営巣、食餌のみで大量に繁殖している。開発者イシドロのミドルネームから取って「U-II」と名付けられ、後にラモンより「見えざる者」を意味するノビスタドールの名を与えられた。その名の通り、体色を変化させて周囲の風景に溶け込む擬態能力を持ち、獲物が通りがかると急襲する。オリジナル版では、飛行能力と不可視化能力、どちらかに特化した個体しか登場しなかったが、今作では全個体が同じ能力を持っている。また、オリジナル版ではラモンから酷評されていたのに対し、今作ではラモンに加えてサドラーからも出来栄えを賞賛されており、繁殖地である古城だけでなく孤島にも登場、サドラーに使役されてマイクやレオンを襲ったり、ペサンタやサドラーとの戦闘中にも乱入してくるなど出番が増えた。
ヴェルデューゴ
赤いローブを纏ったラモンの従者の一人で、不完全な人の身を虫の高みへ至らせる研究により誕生した、人と虫の完全な融合体。素体となったのはサラザール家に仕える研究員のイシドロ。先に施術を受けたラモンの執事に続く形で自身にも施術を行い、虫との完全な融合を果たした。この際、ラモンの従僕として反徒を捕らえる処刑者になぞらえ、自身をスペイン語で「処刑者/執行者」を意味するヴェルデューゴであると名乗った。
ペサンタ
黒いローブを纏ったラモンの従者の一人で、不完全な人の身を虫の高みへ至らせる研究により誕生した怪物。素体となったのはラモンの執事であり、自ら志願して施術を受けた。開発したイシドロのミドルネーム(家名)の「U」と、イシドロが最も美しく、完全な数字であると感じている「III」を組み合わせ、U-IIIと名付けられ、後にペサンタと名を改めた。ペサンタ(Pesanta)とはスペイン東部のカタルーニャ地方の民間伝承に登場する犬の怪物の名前が由来であり、ゲーム内では魔犬とも称されている。ゲーム本編ではラモン、ヴェルデューゴと共に初登場して以降、行方を眩ませていたが、DLC『SEPARATE WAYS』においてエイダを執拗に追跡する形で立ちはだかる。
自分の分化した細胞を獲物に撃ち込んで寄生させることができる。これに寄生された獲物は知覚を操られ、ペサンタの分身などの強烈な幻覚を見せられる。この分化細胞は単体では生存できないため、母体であるペサンタが死亡すると分化細胞も死に絶える。
戦闘では当初は黒いローブを纏った姿で交戦するが、後にローブを脱ぎ捨て、下記の第一形態、第二形態へと変異する。
ペサンタ第1形態
エイダとの決戦においてローブを脱ぎ捨て変異した姿。後方に張り出した虫を思わせる腹部や脊椎付近から伸びる尾のような触手の先端には鋏のような大顎がついているなど、その姿はオリジナル版に登場したクリーチャーのU-3の姿をモチーフとしている。本作ではヴェルデューゴとほぼ同じ手順で誕生したという経緯があるため、全体的なフォルムはヴェルデューゴに近くオリジナル版のU-3と違い本体は二足歩行を行う。
また、ヴェルデューゴとほぼ同じ手順で誕生していながらヴェルデューゴとは異なる性質を持つクリーチャーになった理由として、同DLC内のファイルにて、人と虫の完全な融合体を目指していたが2つの要素が安定せず、もう1つ別の生物の要素を足したことを示唆する内容が書かれている[注釈 2]
ペサンタ第2形態
人型の本体が倒されたことで、肉体の主導権が背部の触手に移り動き出した姿。
リヘナラドール
人間の体内に複数のプラーガを寄生させる実験で誕生した、不気味な外見のクリーチャー。開発者はルイスの元同僚。名前はスペイン語で「再生者」を意味する。驚異的な代謝能力を持っており、体内の寄生体を全て除去しない限り、体組織を無限に再生できる不死身。特殊スコープを使用する事で、体内の寄生体や取り込んだ異物を視認できる。腕を伸ばして遠くの獲物を引き寄せたり、手足を使わずに地面を這い回るといった奇怪な動きを見せる。ただしルイスから危険性を指摘されていた通り、制御面に難があるせいで生物兵器としての運用はされておらず、極低温下では活動を停止するものの、停電による極低温槽の稼働停止や低温耐性を獲得した個体が刺激を受けるなどして、暴走を開始した事例が度々確認されている。
アイアンメイデン
リヘナラドールの変異体。口が大きく縦に割れた醜悪な顔面をしており、全身から伸縮自在の針を無限に生やして獲物を刺し殺す生態から、中世ヨーロッパの拷問具「鉄の処女」の名が付けられた。リヘナラドールとは異なり、寄生体は頭部の一体のみ。針を矢の如く射出し、絶命時にも全身の針を撒き散らして破裂する。
オリジナル版ではリヘナラドールとは完全に別個体だったが、本作では撃破された一部のリヘナラドールが変異、アイアンメイデンとして復活するようになる。
リヘナラドール:強個体
リヘナラドールの中でも特異な変異を起こした個体。全身が黒く、最初からアイアンメイデンの形態になっており、体内に内包している寄生体の数が異常に多い。武器商人から「青い依頼書」で退治依頼を受けると1体だけ出現する。DLC『SEPARATE WAYS』にも登場する。
マルティニコ
DLC『SEPARATE WAYS』にて、孤島の通信施設「象の檻」に登場した新クリーチャー。元は脆弱な実験体で「生まれ間違い」と蔑まれていたが、研究主任アナベルが行ったアンバーによるプラーガ活性化実験で驚異的な回復力と屈強な肉体を獲得、不死身の怪物へと生まれ変わった。しかし知能の低さは改善されず制御不能のままで、エイダが施設内に侵入した時には既に暴走しており、施設内の研究員や兵士を無差別に殺戮、捕食していた。施設内の培養槽では、他に六体のマルティニコの姿が確認できる。
人間を上回る巨躯と獰猛な口を持ち、エイダを執拗に追跡する。如何なる武器でも一切ダメージを与えられず、接触するだけで捕食されゲームオーバーとなる。最後はフェイルセーフとして設置されていた高出力レーザーで全身をバラバラに切り刻まれるという、実写映画版第1作目のワン隊長ことジェームス・P・シェイド(演 - コリン・サーモン)を彷彿とさせる形で撃破された。

支配種プラーガを宿した者

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ビトレス・メンデス
村の終盤にて村人達と共に追跡してくる。いくら攻撃を受けても倒れない上、アシュリーが捕まると即座に連れ去られゲームオーバーとなるため、逃げるしかない。
ビトレス・メンデス:変異
ビトレス・メンデスが支配種プラーガの力を解放した姿。村のボス。形態はオリジナル版に準拠している。オリジナル版では一切言葉を発することはなかったが、本作では教団に対する信仰心の強さをうかがわせる発言を度々している。攻撃方法もオリジナル版を踏襲しているが、第二形態ではドラム缶や燃える柱などを触手で投げつける攻撃も用いてくる。
ラモン・サラザール:変異
ラモン・サラザールが支配種プラーガの力を解放した姿。古城のボス。オリジナル版と違いプラーガの母体と融合せず、単独で変異する。巨大な虫のような異形になり、壁にへばり付いて縦横無尽に動き回わりながら黒い液体を吐きかけてくる。
ジャック・クラウザー:変異
ジャック・クラウザーがアンバーの持つ力で上位種プラーガが成長し解放した姿。形態はオリジナル版に準拠しているが、本作では左腕だけでなく右腕も変異させている。左腕はブレード状に変異して攻撃専用になり、右腕は分厚い異形の形に変異して盾のように使ってガードする。左右同時に攻撃も行える。
オズムンド・サドラー:変異
オズムンド・サドラーが特別な支配種プラーガの力を解放した姿。孤島のボスにして、本作の最終ボス。
第一形態と第二形態があり、第一形態はオリジナル版に準拠したものになっている。メンデスと同じく変異後も言葉を発し、教祖としての狂信的な発言に加えてプラーガを除去したレオンを神への冒涜者と罵倒している。
オリジナル版とは桁違いに移動スピードが上昇しており、更に距離が離れていれば広範囲に渡る液体を吐き出して攻撃する。また、更には足場を破壊したりノビスタドールを呼び寄せるなどして、こちらの行動範囲を制限してくる。一定ダメージを受けるとプラーガの母体と融合した第二形態に変異し、プラーガを有する核と無数の巨大な触手を持つ姿になる。

勢力

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ロス・イルミナドス教団

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寄生虫プラーガを「聖体」として崇める、ヨーロッパの地方宗教団体。本拠地は作中に登場する孤島で、サラザール家の領地全体を支配している。支配種プラーガを宿すサドラー一族が代々の教主を務め、初代アダム、6代フランシス、7代ガレット、8代ヘスター、9代アイザック、10代ジョセフ、11代キーナン、15代オズムンドの名が判明している。 プラーガの寄生を「恩寵」と位置付け、その拡散を行っている。拉致した一般人を強制的にプラーガの宿主や儀式の生贄にしたり、エルヒガンテなどのクリーチャーを生み出すなど、その手法は極めて危険かつ非人道的。 その歴史は古く、1554年にアダム・サドラーが、作中に登場する古城の地底でプラーガを発見した事に端を発する。プラーガに魅了されたアダムは教団を立ち上げ、古城を拠点に活動を開始する。やがてその思想と活動を世間から危険視され、1741年にグレゴリオ・サラザールが城を攻撃、教団は掃滅されてプラーガは地底に追い遣られ、8代ヘスター・サドラーも孤島へ放逐されてしまった。以来、教団はプラーガ奪還を目指して城へ侵攻を試みるも、グレゴリオ二世が施した仕掛けや防衛設備に阻まれて成功しなかった。 転機が訪れたのは15代オズムンド・サドラーの代。サラザール家当主ディエゴの妻カタリナが、息子ラモンの奇病を治す為に教団を城に招いた事で均衡が崩れた。孤島を脱したオズムンドはディエゴとカタリナを謀殺、幼いラモンを傀儡の当主にしてサラザール家を支配下に置き、プラーガの封印を解かせる事に成功した。サラザール家領内の村にも狂い病の治療の名目でプラーガを投与する事で、ガナード化した村人を地底からプラーガを採掘する労働力として活用していった。 また、崩壊した製薬会社アンブレラから設備や人材といったノウハウを調達して孤島に近代的な研究施設を建造、ルイスやアナベルらにプラーガの研究やその応用実験を行わせた。他にも、ラモンを通じてサラザール家の学匠イシドロにプラーガ系統のクリーチャーを開発させ、元軍人の経歴を持つクラウザーには防衛設備や通信施設の監修に当たらせるなどして、教団はその力を高めていった。そして世界中にプラーガを拡散させる為、アメリカ大統領の娘アシュリーを拉致、上位種プラーガの力で完璧なスパイに仕立て上げる事で、大統領や政府要人を取り込んでアメリカ政府を支配下に置く一大計画を決行する。しかし、アシュリー救出にやってきたレオン、アンバーの奪取に来たエイダ、教団から離反したルイスらの活躍によって支配種プラーガを宿すオズムンド・サドラーが討たれ、配下のプラーガは全滅、ロス・イルミナドス教団は孤島の爆破と共に終焉を迎えた。

サラザール家

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古くから寄生虫プラーガ及びロス・イルミナドス教団に対抗してきた一族。歴代の当主は、初代グレゴリオ征討伯から順に、2代イポリト封魔伯、3代グレゴリオ建築伯、4代ホセ・アロンソ太平伯、5代アレハンドロ蕩尽伯、6代マリア・イザベル女伯、7代ディエゴ峻厳伯、8代ラモン。 退魔の血族としてのサラザール家の歴史は1741年、初代グレゴリオ一世が手勢を率いて、古城を拠点に寄生虫プラーガの拡散を行うロス・イルミナドス教団を征伐した事から始まる。この功を認められ、サラザール家は伯爵位と、城とその周辺を領地に賜って貴族となり、地中のプラーガの封印及び孤島に放逐した教団の監視の任に就く事になる。2代イポリトの代に地中からプラーガが湧く事態に見舞われ、辛うじて封印するも、この時の負傷が原因で彼は病死してしまう。イポリトの死に危機感を抱いた3代グレゴリオ二世は、狂気に魅入られたように莫大な財を費やして、邪教徒を迎撃する為の仕掛けや設備を城の随所に施し、地下にもプラーガ対策として自らの名を冠した水路を築いた。そうして傾いたサラザール家の財政の立て直しに尽力したのが4代ホセ・アロンソだったが、先代が遺した数々の防衛建築が功を奏し、以後は平穏な時代が続く事となった。5代アレハンドロは中庭や舞踏場を築くなど遊び心に富んだ人物だったが、若くして病死してしまった為、彼の妻マリア・イザベルが6代目当主の座に就き、90歳で逝去するまで長く統治した。7代ディエゴはマリアに似て非常に厳格ながら、家臣領民からの信望厚い名君だった。しかしディエゴの嫡男ラモンは奇病を患っており、また歪んだ性格の持ち主だった為、父子の仲は非常に悪かった。 そんなサラザール家の運命が暗転するきっかけを作ったのは、ディエゴの妻カタリナ。外から嫁いできた彼女は一族の歴史に疎く、長期的な平和による弊害で教団とプラーガへの危機感が薄れていた事で、ラモンを治療する為、孤島に封じられていたロス・イルミナドス教団を城に招いてしまった。千載一遇の好機を掴んだ15代目教主オズムンド・サドラーはディエゴとカタリナを謀殺、孤独になった幼いラモンを篭絡して8代目当主に据えてしまった。生来の歪み、父ディエゴとの確執、愛情への飢えも相まって、たちまちサドラーに心酔したラモンは、先祖達が封じてきたプラーガを解放、自らもプラーガを受け入れてしまった。以来、サラザール家は教団に従属してその活動を積極的に支援、城に乗り込んできたレオン達に配下の邪教徒やクリーチャーを差し向けるも全て返り討ちにされ、ラモン自身もレオンによって討伐、彼の死を以て名門サラザール家は完全に断絶した。

舞台

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本作は、ヨーロッパの某国にある山奥の村を舞台としている。この村は隣接する城の城主であるサラザール家の統治下にあったが、8代目当主のラモン・サラザールがロス・イルミナドス教団に心酔し、地下に封印されていたプラーガを解放したため、村の住民たちは皆プラーガに寄生されガナードと化している[9]

マップは大きく分けて「村」「古城」「孤島」の3つから成り、オリジナル版を踏襲したエリアも多く見られる。

レオンが最初に訪れる村。村人は皆プラーガに寄生され、ガナードと化している。マップの全体的な構造はオリジナル版とほぼ同じであるが、随所にアレンジやマップの追加が見られる。
教団の労働力として村人達が駆り出された結果、村での農作業に人手が足りず飢饉が起こってしまったり、実験体の餌として貴重な家畜を差し出す等、教団のヒエラルキーでも最下層に位置していると思われる。
古城
村に隣接するサラザール家の古城。ガナードと化した教団の邪教徒達が徘徊している他、城の一室にある巨大な巣でノビスタドールが無数に繁殖している。マップの構造は、オリジナル版では下から上へ縦方向に進む形だったが、本作では左から右へ横方向に進む形になっている。正門・中庭・水の間などオリジナル版を踏襲したエリアも多数あるが、全体的な構造はかなりアレンジされている。
本来は教団が拠点としていた城であったが、それを危険視した初代サラザール家当主により教団は孤島へと追放され、プラーガも地下深くへと封印された。以降は歴代当主の趣向により増改築が繰り返されたことで広大な城となった。
孤島
ロス・イルミナドス教団の本拠地がある島。防衛設備によって島全体が要塞となっており、強力な武器を扱う戦闘員のガナードが島を警備している。研究所や教団の総本山など、重要な施設は山頂に集約されている。
教団の初代教祖の名前や自身らを追放したサラザール家に対しての報復の決意表明が記された碑文があったり、聖域にある石碑に歴代の教祖達の名前が刻まれているなど、旧作に比べると教団の歴史にまつわる要素が増えている。

製作

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作品背景

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『4』のディレクター・脚本を務めた三上真司は2022年に行なわれたインタビューにて、「バイオハザード4の制作時において、3週間でのシナリオ執筆を余儀なくされたため、リメイクするならストーリーを改善してほしい」と述べている[10]

スタッフィング

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三上は本作の開発に参加していない一方、オリジナル版のカットシーンチームの一員だった平林良章がプロデューサーを務めたほか、オリジナル版のスタッフが何人か参加している[11]。 平林はメディアへのインタビューの中で、多くの人に愛され、シリーズのターニングポイントとなった作品であるため、気を引き締める思いはあったと話しており、いかにして「再構築」を提案すべきか、シリーズを統括する竹内潤とは方向性についてしっかり話し合ったと述べている[12]。一方、ディレクターを務めた安保康弘は1ユーザーとして『4』に触れた過去があり、リメイクにあたっては『バイオハザード』としての根幹は大切にしつつも、アクションゲームとしての爽快さとホラーのバランス性を生かすことを意識したと2023年のインサイドとのインタビューの中で話している[6]

また、銃への造詣が深い竹内が実際のプロの構え方を考慮したいという思いから、本作においても銃の専門家が開発に協力している[12]

開発

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本作の開発に当たってはテンポの良いストーリー展開といった原作の良いところを「核」として残し、そこからキャラクターの掘り下げといった要素を足していく方針がとられ[12][13]、ストーリーの進行または状況に応じたセリフがそれぞれ用意された[14]。たとえば、レオンが敵をヘッドショットで撃破する場面では、彼が「よし」と言った後に、そばで見ていたアシュリーが彼をほめたたえる描写が追加された[14]。 ルイスはレオンと行動を共にする場面が増えたり[14]、行動の理由を描いた場面も追加された[15]ほか、『4』ではデモシーンだけだった軽口も本作では戦闘中にも取り入れられた[16]

また、原作要素の取捨選択はバランスを取りながら行われ、レーザー部屋など本編からカットされた要素の一部は「the another order」のリメイクにあたる「セパレート ウェイズ」へ組み込まれた[17]。一方、古城でレオンが城主サラザールの巨像に追い回される場面は原作のファンにとって印象深いものだった分、開発チームでも思い出としてどう扱うべきか議論が行われ、紆余曲折の末に複数の要素として物語の中に分散された[17]

クラウザーは、『4』の後に発売された『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』における彼の物語も反映させる形で設定が再構築された[18][19][注釈 3]。その分、これらの情報を容姿にどう反映させるで思い悩んだと平林は2023年のファミ通とのインタビューの中で振り返っており、たとえば彼の着用している赤いベレー帽は、平林と安保とアートディレクターとの間で変更すべきか話し合ったと述べている[19]。また、クラウザーは『4』での登場の仕方が唐突だと指摘されていたため、登場する少し前から存在を匂わせるなどの補完が行われた[6]

サドラーは、教団の代表らしさをより強めたデザインが施されており、『4』よりも大物で勿体づけた感じが際立っていると安保は2023年のファミ通とのインタビューの中で話している[19]。サラザールは『4』では少年らしい容姿に老人のようなしわを付け足したデザインだったのに対し、本作では老人らしさが強調されたデザインに変更され、『4』で着用していた帽子もなくなった[20]

オリジナル版のうち、村の警官が火あぶりにされるといった直接的な恐怖をあおる場面について、平林はユーザーを驚かせるためにそれらの場面をあえて変更することもできたが、かつての記憶を呼び起こさせる象徴的な場面は残しておくべきだと考えたとファミ通とのインタビューの中で話している[21]。なお、国内版はすでに警官は死亡した状態で焼かれているのに対し、海外版(北米版)は生きたまま焼かれるため、断末魔の叫びと共に死亡するという、さらに残虐表現の激しい映像となっている。

光の質感などの空気感は、本作の開発において重視された要素の一つである[21]。また、背景やキャラクターの挙動を通じてゲーム内の生活様式から醸し出される不気味さを表現することにも注力され、プレイヤーの目の届くところでネズミが駆け回る、血の付いた吊り橋が見えるなど、想像力を掻き立てられるよう細かな演出が強化された[21]

なお、開発チームがスペインに行くことはなかったものの、スペイン出身のスタッフから聞き取りを行う形で舞台のセッティングが行われた[6]

システム

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システム面においては『バイオハザード4』らしさを残しつつも、「RE」シリーズや『バイオハザード7』『バイオハザード ヴィレッジ』といった作品を参考に、操作性の改善が図られた。レベルデザインの設計においては、プレイスタイルの幅を許容できるようにするという方針がとられた[12]。平林はファミ通とのインタビューの中で「オリジナル版と同じプレイ感覚を維持しつつも、現代風に楽しめるようにするため、ゲーム内のエリアはオリジナル版と同じように見えて実際は細かな調整を施している」と話しており、何度も試行錯誤を重ねたステージもあると述べている[21]。 また、本作においてはステルスアクションが追加されたことに伴い、これに見合った武器も用意された[19]

『4』におけるアシュリーはHPの回復効果や待機させるといったゲーム的な遊びの役割が大きかったのに対し、本作においては没入感を高めるために「助けるべき人間」として扱うという方針がとられ、AIを搭載することで自ら攻撃を避けたり敵に抵抗するといった描写が実現した[14]。彼女に銃を向けると当たらないようにしゃがむものの、無敵というわけではなく、被弾する場面も存在する[19]。 一方で、『4』においてはルイスを一定回数攻撃すると返り討ちにされてゲームオーバーになるシステムがあったが、本作においてはリアクション程度にとどめられた[14]。 主人公であるレオンの性能が変わったことに伴い、敵キャラクターの動きも多様化したほか、ボスキャラクターの中には戦い方が変更された例もある。 たとえば、クラウザー戦の場合、『4』ではクイックタイムイベント(QTE)で表現されていたが、本作においてはナイフによる直接戦闘に変更された[14][18]

本作においてはクラフト[21]や、 アタッシュケースにつける「チャーム」、サブクエスト[16]といった要素が追加された。 このうち「チャーム」は、ゲームディレクターの門井一憲の提案で追加したと安保は2023年のAUTOMATONとのリモートインタビューの中で明らかにしている[16]。もともと『4』はプレイ時間が長く、やり込むユーザーも多かったため、やり込みに対する付加価値として追加された[16]。リモートインタビューに同席していた平林はやり込み要素だけでなく、通常プレイの選択肢からプレイヤーなりのカスタマイズ要素としてまで幅広い遊び方を提示したいという気持ちがあったと話している[16]。サブクエストも遊びの幅を広げるために取り入れられた[16][15]

演技・キャスティング

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日本語吹き替えキャストの選定は安保と平林によって行われた[6]。このうち、アシュリーは様々な声優を二人で聞いたうえで、『4』の時の彼女に近い声質から鬼頭明里が選ばれた[6]。一方、英語版のアシュリーの声は比較的低い声質のキャストが選ばれた[6]。 また、ルイスはシリアスとコミカルを併せ持ったキャラクターであるがゆえに幅の広い演技が求められたため、平林の推薦で津田健次郎が起用された[16][19]

サドラーは悪の深みや重たさを意識した演技が求められることや、ゲーム内での登場頻度が少ない分存在感のある演者がふさわしいという安保の考えにより大塚芳忠が起用された[6]一方、平林は『4』における武器商人が個性的な存在として人気があったことから、印象に残る演技が望ましいと考え、安保と話し合う中で、演技の幅や引き出しの多さから千葉繁を推薦したと2023年のファミ通とのインタビューの中で明かしている。インタビューに同席していた安保も、武器商人はゲームの中で頻繁に会うキャラクターであるため、千葉があいさつ一つとっても様々な演技をしてくれることで、何度会っても様々な側面を見られるという、深みのある武器商人になったと述べている。[19] 当初、レオンがやってきたときのセリフを「ようこそ」にした際、しっくりこなかったため、『4』と同じく「ウェルカム」に変更したと安保は2023年のインサイドとのインタビューの中で振り返っている。同席していた平林も、日本国外のファンからも武器商人のセリフが印象に残っていたことを挙げたうえで、それだけあのセリフが皆の印象に残っていたのだろうと述べている[6]

サラザール役のチョーの演技について、ライターの重田雄一は、年相応にも老人にも聞こえる不思議な声だったと発売前にIGNに寄せた記事の中で述べており、個人的にはチョーが過去に演じた映画『ロード・オブ・ザ・リング』(吹き替え版)のゴラムを想起させると分析している[20]

オリジナル版では敵キャラクターがスペイン語を話すという特徴があったものの、彼らのセリフには字幕がついていなかったため、日本のプレイヤーは敵キャラクターの話す内容を聞き取れず、やがて空耳[22][11][23][24][25]として流行した[注釈 4]

本作においても敵キャラクターがスペイン語を話すという特徴は引き続き取り入れられており[19]、空耳のネタになったセリフに加え、新規のセリフも用意された[12][21]。ただし、これらの音声は本作向けに新録されたものであり、イントネーションの部分はネイティブに近づけるよう細心の注意を払ったと平林はAUTOMATONとのインタビューの中で話している[11]

セパレート ウェイズ

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「セパレート ウェイズ」は、『RE:4』本編に入りきらなかった原作要素のリメイクというコンセプトが据えられている[17]。もう一つの目的として、エイダが主体だからこそできる彼女の人間らしい面を描くことが挙げられており、熊澤は『RE:4』本編におけるクールなエージェントとしてのエイダと、「セパレート ウェイズ」におけるウェットな一面を合わせたのが本当のエイダだと表現している[17]

また、『RE:4』本編のエイダはナラティブ感を優先させるため原作とは異なる衣装で登場するのに対し、「セパレート ウェイズ」ではファンにとってなじみのあるチャイナドレス姿で登場している[17]

VRモードの導入

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VRモードの企画は『RE:4』本編の発表が行われた2022年6月ごろから存在しており、本編のマスターアップが終わった2023年初頭から1年足らずの間に開発がすすめられた。プロデューサーを務めた熊澤雅登は「PlayStation Blog」とのインタビューの中で、タイトなスケジュールだったものの、本作の面白さをVRとして落とし込むためにこだわったとも語っている。[27]

本作のVRモードは『バイオハザード7』および『バイオハザード ヴィレッジ』のVRモードと同じく「RE ENGINE」が使われており、ディレクターは『バイオハザード7』のVRモードにも参加した山川恵介が務めたほか、本作のVRモードの開発初期には『バイオハザード ヴィレッジ』のVRモードのディレクターも手伝いに入った[27]。また、『バイオハザード ヴィレッジ』のVRモードはPlayStation VR2に対応していたため、同モードの開発で得た知見も活かされており、このような土台があったことも1年弱という短期間での作り込みを実現できたと山川は「PlayStation Blog」とのインタビューの中で振り返っている[27]

一方、『バイオハザード ヴィレッジ』のVRモードでは一般人のイーサン・ウィンターズが事件に巻き込まれる体験を体感するというコンセプトだったのに対し、本作のVRモードでは戦闘のプロであるレオンになり切るという全く違うコンセプトが立てられており、かっこいい動作を盛り込むなど、こだわるところも『バイオハザード ヴィレッジ』とは異なる[27]。また、視点の変化に伴い、武器やキャラクターに関するシステムは一から作り直された[27]

山川は力を入れたところの一つとして自分の両手を同時に動かせることでできることは可能な限り実現することを挙げており、その一例として「両手にナイフを持ってクラウザーに立ち向かう」という本編では不可能な遊び方をできるようにしたことを挙げている[27]加えてVRならではの遊び方も取り入れられており、たとえばトロッコの操作の場合、本編ではアナログスティックで動かしていたのに対し、VRモードでは実際に身体を動かしてバランスをとる遊び方に変更されている。もともとこの場面はスティックでレオンの体を傾ける仕組みだったが、VRなら自分の体でコントロールしたいという話が開発チームの中から出てこの方式に変更された[17][27] 当初は『RE:4』本編そのままVR化することを前提に開発を進めており、その検証として実際のレオンの背丈に合わせた高さに主観視点のカメラをつけてVR化してみたところ、もともと前のめりなガナードが小さく見えてしまうことが判明した。これでは迫力に欠けるため、カメラの位置をレオンの視点よりも若干低い位置に変更した。[17][27]

VR化にあたっては、銃の使い方にこだわり、ガンマニアでしかわからないような細かいネタや、スライドの引き具合によって効果音が変化するなどの演出が盛り込まれた[17]。また、銃の効果音もVR向けに録り直された[27]。このほかにも、爆風やトロッコの揺れなど空間全体に影響を及ぼす演出の際は、ヘッドセットフィードバックの振動による表現が取り入れられた[27]

Chainsaw Demo

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バイオハザード RE:4 Chainsaw Demo』(バイオハザード アールイーフォー チェーンソー デモ、英語表記:BIOHAZARD RE:4 Chainsaw Demo、英語版タイトル:Resident Evil 4 Chainsaw Demo)は、『バイオハザード RE:4』の体験版である。2023年3月20日より各プラットフォームにて配信された。

体験版独自のモードとして超高難易度のMad Chainsaw Mode(マッド・チェーンソー・モード)が収録されている。ニューゲームの際、低確率のランダムのほか、隠しコマンドの入力によって出現する。

アニメPV

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短編アニメ『バイオ名作劇場 ふしぎの村のレオン』が、YouTube『biohazard』で配信された。制作はカプコン、制作協力は日本アニメーション。全3話。あるあるや空耳をまとめた内容となっている[23]

日本アニメーションとタッグを組んだのは、プロモーションチームから世界名作劇場シリーズで知られる同社と、『バイオハザード4』が“名作”と言われていたことにちなんで 組んでみてはどうかと提案されたことがきっかけだと熊澤は4Gamer.netとのインタビューの中で明かしている[17]。カプコン社内での盛り上がりを受け、日本アニメーションに提案したところ承諾され、バイオハザードシリーズと世界名作劇場シリーズ双方の既視感を織り交ぜた内容に仕上がった[17]。なお、「怖くない」プロモーションは『バイオハザード ヴィレッジ』でも行われていたが、あちらは多くの人に手に取ってもらうという目的だったのに対し、本作の場合は日本アニメーションの著名なIPがフックになることへの期待に由来している[17]

話数 サブタイトル 配信日
第1話 アシュリーを探して 2023年
3月20日
第2話 ふたりの約束 3月22日
第3話 助けて おじいさん 3月23日

評価

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批評

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Metacriticによれば、本作は批評家から「普遍的な称賛」を得た[28][29][30]

ファミ通1791号のクロスレビューで9/9/9/10で40点満点中37点を獲得し、プラチナ殿堂入りした[31]

売上

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発売から約1年後の2024年3月13日、全世界での販売本数が700万本に達した[32]

脚注

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注釈

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  1. ^ 表現規制がない北米版などでは、生きたまま磔にされ火を放たれる。
  2. ^ オリジナル版のU-3も人間と昆虫と爬虫類の遺伝子が用いられていた。
  3. ^ たとえば右腕の傷痕は『ダークサイド・クロニクルズ』を想起させるために新たに追加された[19]
  4. ^ たとえば、「Os voy a romper a pedazos」(意味:八つ裂きにしてやる!)というセリフの場合、「おっぱいのぺらぺらソース!」と呼ばれている[26]

出典

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  1. ^ 『バイオハザード RE:4』が648万本販売 カプコンの歴代販売本数トップ10に着実に迫る”. IGN Japan (2024年1月17日). 2024年5月11日閲覧。
  2. ^ 【Steam版】動作環境はどのようになっていますか? (バイオハザード RE:4)”. www.capcom.co.jp. 2024年5月7日閲覧。
  3. ^ 株式会社インプレス (2023年3月24日). “「バイオ4」のリメイク作、「バイオハザード RE:4」が本日発売! カメラ視点は3人称視点となる「ビハインドビュー」を採用”. GAME Watch. 2023年11月28日閲覧。
  4. ^ 18年前発売「バイオハザード4」に今年再注目のなぜ”. 東洋経済オンライン (2023年1月28日). 2023年11月28日閲覧。
  5. ^ 『バイオ4』リメイク『BIOHAZARD RE:4』は「PS4」にも対応へ”. 電ファミニコゲーマー(株式会社マレ) (2022年9月15日). 2022年9月16日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i 『4』のリメイクはできればやりたくなかった?『バイオハザード RE:4』平林Pと安保Dが名作リメイク開発のプレッシャー語る【インタビュー】”. インサイド. イード (2023年3月3日). 2023年3月3日閲覧。
  7. ^ Resident Evil 4: Separate Ways”. IGN (September 26, 2005). October 15, 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。September 29, 2023閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i j 『バイオハザード RE:4』新映像が公開! 日本語ボイス出演者も判明【State of Play】”. 電撃オンライン (2023年2月24日). 2023年3月3日閲覧。
  9. ^ 主人公レオンや舞台となる閑村のアートも!『バイオハザード RE:4』続報公開”. 電撃オンライン (2022年6月14日). 2023年11月28日閲覧。
  10. ^ “三上真司は『バイオハザード4』をリメイクするならストーリーを改善してくれたらうれしいと考えている”. IGN Japan (産経デジタル). (2022年2月6日). https://jp.ign.com/biohazard4/57582/news/4 2022年2月7日閲覧。 
  11. ^ a b c Aya Furukawa (2022年10月21日). “『バイオハザード RE:4』開発者ショートインタビュー。QTEの変化や“空耳要素”など細かい部分を訊いた”. AUTOMATON (アクティブゲーミングメディア). https://automaton-media.com/articles/interviewsjp/20221021-223597/ 2022年11月14日閲覧。 
  12. ^ a b c d e 『バイオハザードRE:4』プレイ映像&インタビュー:原作のよさを残してリファインされた要素に期待大!”. VジャンプWEB. 集英社 (2022年10月21日). 2022年11月14日閲覧。
  13. ^ “「バイオハザード RE:4」先行体験レポート&平林プロデューサーインタビュー ディープな「バイオ4」ファンでもきっと戦慄する恐怖! 重大な変化を超深掘り(2ページ目)”. GAME Watch (インプレス). (2022年10月21日). https://game.watch.impress.co.jp/docs/kikaku/1449357-2.html 2022年11月14日閲覧。 
  14. ^ a b c d e f 渡邉卓也 (2023年3月2日). “『バイオハザード RE:4』平林P&安保Dインタビュー「カッコいいアクションが自然に溶け込むゲーム」に進化”. IGN Japan. 2023年3月3日閲覧。
  15. ^ a b [インタビュー]「バイオハザード RE:4」では新たな体験,ゲームプレイのバリエーションを用意している。平林良章P&安保康弘Dに話を聞いた”. 4Gamer.net. Aetas (2023年3月3日). 2023年3月3日閲覧。
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外部リンク

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