黒崎 (北九州市)

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黒崎駅周辺(花尾山頂より)

黒崎(くろさき)は、福岡県北九州市八幡西区の中心街で繁華街かつ歓楽街北九州市西部のJR黒崎駅周辺の地域を指し、北九州市の副都心を成す。

地理[編集]

九州大動脈である国道3号および鹿児島本線が中心部を東西に並行して貫いている。その南側は商業地で、北側は安川電機三菱ケミカル黒崎播磨などの工場が洞海湾沿岸に立地し北九州工業地帯の一郭を形成しており、対照的な景観を見せている。

経済・商業[編集]

井筒屋黒崎店と駅前広場
コムシティと駅前広場

黒崎は、JR黒崎駅西鉄黒崎バスセンター筑豊電鉄黒崎駅前駅が集まる交通の結節点であり、百貨店など大型商業施設が集積している。黒崎は北九州市の副都心と位置づけられている[1]。北九州市調査(2007年)によると、黒崎地区の小売業年間販売額は435億円[2]

1990年代~2000年代前半[編集]

1990年代から2000年代にかけ小倉・博多との都市間競争に加え、周辺に出店した大型ショッピングセンターとの競争にさらされてきた。

1999年、メイトビル内に入居していた黒崎フォーラスイオングループ)が閉店。2000年12月には同ビルの核テナントであった黒崎そごうが閉店したが、地元の要請を受けて2001年10月、井筒屋黒崎店が黒崎そごう跡に移転開業し、2018年現在も営業を続けている。

2001年1月、トポス黒崎店(ダイエーグループ)が閉店(同建物には後継店舗として食品スーパーアパンダが入居したが2007年に閉店)。2002年2月には長崎屋黒崎店が(親会社の経営破綻により)閉店した(跡地は福岡銀行黒崎支店とビジネスホテルアルクイン黒崎)。

2001年11月に開業した複合商業施設コムシティは、商業施設部分を管理・運営する第三セクター黒崎ターミナルビルが2003年6月に自己破産し、商業施設が閉鎖された。

黒崎周辺では、2002年10月にイオン若松ショッピングセンター、2005年4月にイオンモール直方、2006年11月にイオン八幡東ショッピングセンター、2014年3月にコストコ北九州倉庫店がオープンするなど、郊外店との競争にさらされてきた。

黒崎地区に複数あるアーケード商店街ではシャッター通りと化した場所もある。黒崎地区に複数あった封切映画館は2005年を最後に全て閉館した。

かつて、JR九州内で黒崎駅の乗降客数は博多駅小倉駅に次ぎ3位であったが、2004年以降は6位に低下した[3]。 一方、近年の乗降客数(1日当たり)は32,000人前後で大幅な減少は止まっている[4]

2000年代後半~現在[編集]

近年、黒崎地区でも新たな動きが見られ、先述のアルクイン黒崎を始めとするビジネスホテルの進出が相次いでいる。国道200号沿いには大型店の進出が続き、2014年9月には同国道沿いにイオンタウン黒崎が開店した。

2008年7月、中心市街地活性化法に基づき「北九州市中心市街地活性化基本計画(黒崎地区)」の認定を受けた。商店街の空き店舗を利用したチャレンジショップの運営、多世代交流や体験型イベントの推進等の様々な取り組みが行われている[5]

2012年7月、九州厚生年金病院移転跡地に黒崎ひびしんホール、北九州市立八幡西図書館がオープンした。文化・生涯学習・コミュニティ活動を通して人が交流する場や、快適に憩える都市空間を整備することで、都市機能の充実と地域の回遊性の向上を図っている[6]

2013年、コムシティが官民複合施設としてリニューアルオープンした。4月には商業スペースがオープンし[7]、5月には八幡西区役所が移転・入居した[8]

2012年2月、安川電機、北九州市、JR九州が「黒崎副都心地区活性化連携協定」を締結。2015年6月にJR黒崎駅北側の安川電機の事業所内に「ロボット村」がオープンし、「YASKAWAの森」や「安川電機みらい館」が一般公開されている[9]

2016年3月には改築中のJR黒崎駅の新駅舎が一部供用をスタートした。2018年3月には駅の南北を結ぶ新たな連絡通路の供用が始まり、駅北側では2019年3月の完成を目指し駅前広場の整備が進んでいる[10]

中心市街地活性化基本計画[編集]

概要[11]

長崎街道の宿場町・黒崎宿の歴史・文化を活かした祭りやイベントなどの開催や、文化・交流拠点地区の整備、駅前商業施設の再生等を行うことにより、同地区へのまちなか居住を促進し、賑わいのあるコンパクトなまちづくりを目指す。

基本的な考え方[11]

『クロスロード黒崎 人が集い、暮らし、交流する、賑わいあふれる副都心』

  • 方針1.多様な人・モノ・情報が集まり、交流する都市空間づくり
  • 方針2.人が立ち寄り、回遊する、歩いて楽しいまちづくり
  • 方針3.誰もが快適で便利に暮らせるやすらぎのある居住環境づくり
  • 方針4.人のふれあいと賑わいを感じさせる商業空間づくり
  • 方針5.地域一体となったパートナーシップのまちづくり

交通[編集]

鉄道[編集]

バス[編集]

道路[編集]

歴史・史跡[編集]

江戸時代以降の歴史[編集]

長崎街道・曲里の松並木
それ以降、宿場町として整備され、大阪への渡海船発着の湊として黒崎湊も成立し、長崎街道の筑前六宿最大の宿駅として繁栄。
その後、安川電機、日本タール工業(現三菱ケミカル)、黒崎窯業(現黒崎播磨)などの大型工場が立地。
戦後、八幡製鐵所や三菱化学等の社宅建設が進む。
  • 1963年(昭和38年) - 八幡市が小倉市門司市戸畑市若松市とともに合併し、北九州市の一部となる。北九州市が政令指定都市になり、八幡区となる。
  • 1974年(昭和49年) - 八幡区が分区され、八幡西区となる。
  • 1979年(昭和54年) - 黒崎駅前東地区再開発竣工、黒崎そごうジャスコ黒崎店・メイト専門店街開業。
  • 1989年(平成元年) - 三菱化学社宅跡地に北九州プリンスホテル(現ホテルクラウンパレス北九州)開業。黒崎駅前ペデストリアンデッキ完成。
  • 1998年(平成10年) - 黒崎駅西地区第一種市街地再開発事業認可。
  • 2001年(平成13年) - そごうが経営破たん。黒崎井筒屋移転開業。
黒崎駅西地区第一種市街地再開発竣工、コムシティ開業。
  • 2002年(平成14年) - 地元と行政が一体になって「黒崎再生10ヵ年計画」を策定。
  • 2003年(平成15年) - コムシティ商業部分を運営する黒崎ターミナルビルが経営破たん。
  • 2007年(平成19年)1月 - 北九州市黒崎地区中心市街地活性化協議会設立。
  • 2008年(平成20年)7月 - 中心市街地活性化基本計画に認定。
  • 2011年(平成23年)7月 - コムシティ商業部分を北九州市が取得。
  • 2013年(平成25年)5月 - 八幡西区役所が筒井町からコムシティ内に移転。
  • 2015年(平成27年)6月 - 安川電機の事業所内に「ロボット村」がオープン。
  • 2016年(平成28年)3月 - JR黒崎駅駅舎を改築。2018年に工事終了予定。

長崎街道の史跡[編集]

江戸時代、黒崎は長崎街道筑前六宿の一つとして栄えた。 藩主の別館としての御茶屋(本陣)や町茶屋(脇本陣)が設けられ、宿駅の機関である人馬継所、行政上の施設である制札場、関番所、郡家、代官所が整備され、一般の旅籠屋(旅館)や商店も軒を並べていた[12][13]。 町の各所に当時の位置を示す史跡や石碑がたてられている(以下、主なものを記載)。

主な施設[編集]

役所・公的機関[編集]

公共施設[編集]

医療・福祉施設[編集]

商業施設[編集]

商店街[編集]

  • カムズ通り(名店街、1番街)
  • 新天街
  • ひまわり通り
  • 公園通り
  • 三番街
  • 栄町通り
  • くまで通り
  • 千日名天街
  • 藤田銀天街
  • 寿通り

ホテル[編集]

金融機関[編集]

祭り・イベント[編集]

7月に開催される黒崎祇園山笠
  • 全力!黒崎(3月下旬)[14]
  • 城山さくら祭り(4月初旬)[15]
  • 黒崎よさこい祭り(5月中旬)
  • 黒崎祇園山笠(7月20日 - 24日)
  • 黒崎96(クロ)の日(9月6日)
  • 長崎街道黒崎宿あかりと大名行列まつり(9月下旬)
  • 筑前黒崎宿場祭り(10月上旬)
  • 黒崎ハロウィン(10月下旬)
  • くろさき 光のマジカルランド(12月)

※過去開催されたものを参考に記載したが、新しい祭りができたり、開催時期が変わったりする場合もある。祭りの詳細については下記サイトや新聞・雑誌等で十分確認されたい。

脚注[編集]

  1. ^ 黒崎再生10カ年計画北九州市
  2. ^ 北九州市中心市街地活性化基本計画の概要(黒崎地区)”. 北九州市. 2018年3月2日閲覧。
  3. ^ 黒崎駅の1日当たり乗降客数は、1997年 43,054人→2002年 36,883人→2006年 32,320人と推移
  4. ^ 駅別乗車人員上位30位(平成27年度)JR九州
  5. ^ 北九州市中心市街地活性化基本計画(黒崎地区)(PDF)
  6. ^ 文化・交流拠点地区の整備北九州市
  7. ^ コムシティにショップ&レストランがオープン 西日本鉄道、2013年3月26日(PDF)
  8. ^ 八幡西区役所は5月7日コムシティに移転北九州市
  9. ^ 安川電機がロボット村をオープン北九州イノベーションギャラリー
  10. ^ 黒崎駅南北自由通路供用開始北九州市
  11. ^ a b 北九州市中心市街地活性化基本計画”. 北九州市. 2018年3月6日閲覧。
  12. ^ 八幡西区の紹介”. 北九州市. 2018年3月6日閲覧。
  13. ^ 黒崎宿とは”. 北九州市. 2018年3月6日閲覧。
  14. ^ ランタン祭りに代わる新イベント”. 毎日新聞 (2018年2月24日). 2018年3月22日閲覧。
  15. ^ 平成30年度イベントカレンダー”. 北九州市. 2018年3月25日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]