音の五人衆

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音の五人衆(おとのごにんしゅう)は、岸本斉史作の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『NARUTO -ナルト-』に登場する架空の人物である、次郎坊・鬼童丸・左近・多由也の4人に君麻呂を加えた5人のこと。君麻呂が病によって長時間の任務に就けない為、殆どの任務においては、君麻呂を除く4人で遂行していたので音の四人衆(おとのよにんしゅう)とも呼ばれる。

概要[編集]

大蛇丸から自由を奪われるかわりに呪印を授けられ強大な力を得る。次郎坊を除いて全員設定身長より高く描かれている。大蛇丸の近衛忍者であり護衛役、重要な任務をこなす忍者達であるが、うちはサスケを大蛇丸に送り届ける途中でサスケを追って来たうずまきナルト達と交戦・全滅する。

行動[編集]

木ノ葉崩しでは、大蛇丸が扮した風影の護衛の砂忍に変装し大蛇丸と共に木ノ葉隠れの里に潜入し、「四紫炎陣」を張り三代目火影・猿飛ヒルゼンを閉じ込める。その後、「屍鬼封尽」により弱った大蛇丸を連れ木ノ葉から脱出する。

その後、サスケを音の里に引き込むため再び潜入しサスケの手引きに成功するが、火の国から脱出する際に次郎坊は秋道チョウジ、多由也は奈良シカマル、鬼童丸は日向ネジ、左近は犬塚キバとそれぞれ交戦に入り、病に冒されていた君麻呂も参戦、ロック・リーと戦い始め戦闘において優勢だったが、砂の忍(我愛羅テマリカンクロウ)が木ノ葉に助太刀したことで逆転され、5人全員が敗れた。正確には死亡した君麻呂と左近・右近[1]以外のメンバーのその後の生死は不明だが、疾風伝では死亡扱いされている。

第2部では、カブトが「双魔の術」で四人衆の分身を出現させ得意としていた術を使用している。更に疾風伝ではオリジナルエピソードにて「穢土転生」によって復活している。カブトの手で呪印を強化され、因縁の相手と戦うが、それ以上の成長を遂げた4人に敗北する。だが、実際はそれすらも罠であり、「時空術式・黄泉転身」を使用し道連れを図る。復讐心や憎悪で呪印をさらにパワーアップさせ、シカマル達を窮地に追い込むが、それが仇となり相手の悪意を感じ取る感知能力を得たナルトに「黄泉転身」を破られ消滅した。

四人衆の使用術[編集]

  • 結界法陣
  • 四紫炎陣
  • 四黒霧陣
  • 時空術式・黄泉転身(アニメ)
  • 口寄せ・四獣包囲の陣(アニメ)
  • 忍法・奈落冥陣(ナルティメットストーム4)

メンバー[編集]

左近(サコン)、右近(ウコン)[編集]

音の四人衆の中ではリーダー的存在。通り名は「西門の左近」。14歳。身長155cm。体重45kg。

両者とも残忍な性格で、右近は更に凶暴かつ陰湿。相手をじわじわと追い詰める戦い方をする。普段は右目を前髪で隠した弟・左近が主体となり、その間左目を前髪で隠した兄・右近は中で眠りにつき、戦闘中に起きて手助けをする。

双魔の攻」という血継限界を持ち、互いの肉体を分離・結合させ、結合中に主体でない方の手足を出して戦闘を行う。状態2は角のようなものが生え、鬼のような顔になる。

キバとの交戦中、左近が赤丸のマーキングで目にダメージを受け、川で洗っている間の戦闘を右近に任せる。 その右近は「寄生鬼壊の術」でキバに融合し、細胞を削り取ろうとしたが、術の仕組みを見抜いたキバが自らの体を攻撃したことで重傷を負い、ひとまず逃亡。

赤丸を連れて逃げたキバを二人がかりで捜索していたが、左近はキバが嗅覚による感知タイプであったことから、彼が残していった上着を身に着けることで自らの匂いを遮断、至近距離まで追い詰める。 が、援軍に現れたカンクロウの傀儡に妨害され、負傷。追いついた右近に主体を任せて回復に努めようとしていたが、黒秘技・機々一発に引っかかり諸共全身を串刺にされて死亡した。

使用術一覧
  • 双魔の攻(血継限界)
    • 多連脚
      • 多連旋風(アニメ)
    • 多連拳
      • 多連拳・羅刹(ナルティメットストーム4)
    • 寄生鬼壊の術
  • 口寄せの術
    • 羅生門
      • 羅生門・奈落(ナルティメットヒーロー3、ナルティメットアクセル)
      • 三重羅生門(アニメで使用)
  • 封印術
    • 封黒法印

多由也(タユヤ)[編集]

音の四人衆(音の五人衆)の紅一点。通り名は「北門の多由也」。14歳。身長148cm。体重38kg。

一人称は「ウチ」。赤い長髪で3本の管が付いた黒い帽子のようなものを被っている。普段は無口でポーカーフェイス。女ながら毒舌で、四人衆のリーダーの左近に対しても頻繁に口答えをし、次郎坊によく注意をされる。五人衆の中で最も好戦的な性格だが、戦い方は戦略性に満ちている。

三匹の怒鬼を口寄せする。の音で物質化霊を操って攻撃したり、幻術で攻撃したりする。魔笛が唯一の武器である。状態2は両側のこめかみから角が生え、鬼のような姿になる。この状態になるとチャクラが増大し、実際シカマルの「影首縛り」を力づくで解きかける場面もあった。

シカマルとの戦いでは善戦し、幻術で極限まで苦しめる。しかし、笛の音での幻術が攻撃手段である彼女にとって、風遁使いの遠距離型で、攻防が一回で出来るテマリとの相性は最悪で、唯一の武器である笛の音を防がれ、安全な間合いで戦おうとするも、遠距離からの「口寄せ・斬り斬り舞」で成すすべも無く敗北。肉体的な戦闘能力は持たない為、そのまま木々の下敷きにされ死亡する。

使用術一覧
  • 口寄せの術
    • 終曲第九節・魔境の乱
    • 魔幻・幻武操曲(アニメでは「魔笛・幻武操曲」を改名)
  • 幻術
    • 魔笛・夢幻音鎖

鬼童丸(キドウマル)[編集]

音の四人衆の一人。通り名は「東門の鬼童丸」。14歳。身長159cm。体重56kg。

6本の手と額当てに隠したものを含む3つの目を持つ。戦闘をゲームとして考える所があり、弱い相手に対しては「ザコキャラ」や「イージーすぎる」等の言葉を使う。また一度その“ゲーム”に熱中すると周囲が見えなくなるところがある。口癖は「~ぜよ」。

口から蜘蛛のように糸を出す。この糸は自身の特殊な体液にチャクラを混ぜて作られており、ワイヤーよりも細くてほとんど見えず、粘着性があり、が二頭で引っ張りあっても切れないほどの強度を持つ。五人衆の中では唯一額当てをしている。口寄せする巨大蜘蛛やそれが生み出す無数の小蜘蛛、そして糸を硬質化して武器や鎧に変え、攻撃・防御を行う。状態2は額にある第三の目を開いてさながら蜘蛛のような姿になり、高い命中精度を誇る弓矢で敵を殲滅する。

ネジと戦闘に入るとすぐに、大蛇丸から聞いていた柔拳の使い手であることを見切って距離を取って戦う。白眼の死角を見切り、そこから矢を執拗に打ち込んでネジを瀕死の状態まで追い込むが、糸の中にチャクラを流し込まれ、止めの「絶招・八門崩撃」により相打ちに近い形で敗れる。

使用術一覧
  • 口寄せの術
    • 雨蜘蛛
  • 蜘蛛縛り
  • 蜘蛛巣域
  • 蜘蛛巣花
  • 蜘蛛巣開
  • 蜘蛛粘金
    • 粘金の鎧
    • 蜘蛛戦弓・凄裂
  • 蜘蛛粘吐
  • 蜘蛛繭

次郎坊(ジロウボウ)[編集]

音の四人衆の一人。通り名は「南門の次郎坊」。14歳。身長181cm。体重97kg。

モヒカンと頭の両側にだけ髪がある独特の髪型をした肥満体型の男。敵のチャクラを吸い取る事を食事の一環としているなど、すぐに腹が減る食いしん坊である。普段は冷静沈着かつメンバー内では一番常識的であり、多由也の口の悪さをよく注意するが、彼自身も敵に対しては口が悪い。

敵のチャクラを吸い取ることが出来る他、土遁系忍術や破壊力のある体術系の攻撃をする。状態2はゴツい体になり、腕や顔にはイボのようなものがある。

自分の足止めの為に留まったチョウジをサスケ奪還チームの五人の内の屑と呼び侮っており、チョウジの三種の秘伝の丸薬のうちホウレン丸とカレー丸による普段の実力以上の猛攻をそれぞれ呪印の状態1・2で余裕であしらっているが、最後のトンガラシ丸を使った捨て身の攻撃「蝶弾爆撃」に敗れる。陰では仲間から足手纏い扱いをされていた。

使用術一覧
  • 土遁
    • 土遁結界・土牢堂無
    • 土陵団子
    • 土陸返し
    • ゴーレム(アニメで使用、口寄せの術で呼び出す)
  • 体術
    • 羅漢拳
  • その他
    • チャクラ吸引術
  • 口寄せの術(アニメで使用)

君麻呂(キミマロ)[編集]

音の五人衆のリーダー。通り名は「地の君麻呂」。15歳。身長166cm。体重49kg。

五人衆の中では最強で、他のメンバーからも恐れられている。かつて霧隠れの里に戦いを挑んで滅んだ戦闘民族・かぐや一族の最後の一人であり、幼い頃に一族が滅び、路頭に迷っていた所を大蛇丸に拾われ、以後大蛇丸を崇拝し、彼の為なら命をも投げ出すことをも厭わない。律義な性格で、戦闘中にリーに薬を飲む時間を(リーは誤って酒を飲んでしまった)与えた。波の国の北アジトにいた頃は、重吾に気を許し、また、攻撃衝動を止めることができる唯一の人間だった。一人称は「僕」。『陣の書』では大筒木カグヤの末裔であることが示唆されている。

体内の骨を自在に操る血継限界「屍骨脈」を持ち、早蕨の舞以外に忍術を使わず主に骨を利用した剣術・体術で戦う。状態2では、背中から体中の骨が飛び出し、尻尾が生えた姿形になる。

新しい器の候補として大蛇丸から「地の呪印」を授けられていたが、死の病に侵されてその価値を失っていた。

サスケを音隠れに引き入れる際は治療を受けていたが、カブトの策略で追手の足止めとして起用され出撃、多由也から仮死状態のサスケが入った棺桶を受け取り、追ってきたナルトを圧倒する。その直後、介入してきたリーの酔拳に苦戦し、更に助太刀に来た我愛羅と死闘を繰り広げる。最期は、我愛羅の大技で地中深くに生き埋めにされながらも、「早蕨の舞」で後ろを取るが、止めを刺す寸前に寿命が尽きて息絶えた。我愛羅もリーもこの不意打ちには全く対応できていなかった。

我愛羅との戦いの際、「たとえ死んでも大蛇丸様の心の中に留まる」と語っていたものの、サスケという次の器しか眼中になかった大蛇丸には既に切り捨てられていた。

後に第四次忍界大戦にてカブトの「穢土転生」によって蘇生され、第5部隊の侍達や九尾チャクラモードを会得したナルトの分身体と交戦した。しかし、イタチの幻術によってカブトが「穢土転生の術」を解除したことにより、あの世へ戻った。

アニメでは一族の霧隠れ奇襲の際、白と再不斬に会っており[2]、四代目風影暗殺時に大蛇丸と共に交戦した事が語られている。また、病の発症は木ノ葉崩しの最中となっており、大蛇丸達が草隠れからの受験者を殺害した際には吐血が見られ、風影暗殺時に悪化し倒れていた。

使用術一覧
  • 屍骨脈(血継限界)
    • 唐松の舞
    • 早蕨の舞
    • 椿の舞
    • 柳の舞
    • 鉄線花の舞・蔓
    • 鉄線花の舞・花
    • 十指穿弾

脚注[編集]

  1. ^ 左近・右近も死亡したかどうかは語られていないが、全身を串刺しにされている。
  2. ^ 第126話「最強対決!我愛羅VS君麻呂!!」より。