暁 (NARUTO)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
暁の装束の模様

(あかつき)は、漫画作品『NARUTO -ナルト-』およびテレビアニメの『NARUTO -ナルト-』、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』などに登場する架空の組織。

概要[編集]

黒地に赤雲の模様が描かれた外套のようなものと笠を装束としており、装束の赤雲は雨隠れの里に血の雨を降らせた戦争を象徴している。額当てはそれぞれ出身国のマークに、反逆を意味する傷をつけたものを着用している。また全員が漢字一文字が刻まれた指輪をはめている。基本的に二人一組(ツーマンセル)で行動する。後述の目的の成就のためには尾獣のチャクラが不可欠であるため、メンバー1人につき1体尾獣捕獲のノルマが課せられており、それぞれが各国で尾獣や人柱力を狩っていた。「裏切り者は容赦無く葬る」というルールがあり、以前には勝手に抜けた大蛇丸の粛清も計画されていた。第二部では「木ノ葉隠れの里を潰す」という目的の一致から、一時はうちはサスケが率いる「鷹」と協力関係にあった(鷹は後に離散し、第四次忍界大戦では連合側として参戦した)。

かつては弥彦をリーダーとして、弥彦や長門や小南らによって作られた「対話により争いをなくす」ための組織であり、活動を繰り返すにつれて規模も拡大していった。しかし、木ノ葉のダンゾウに唆されて里の実権を奪われることへの恐れを抱いた雨隠れの長である半蔵の策略に掛かり、三大国への平和交渉のために手を組むための会談と偽って弥彦と長門が誘い出されて半蔵の配下の忍達に包囲され、裏では小南を人質に取られており長門が弥彦の殺害を迫られ、結果的に弥彦が長門のクナイに身を差し出して自決したため暁は壊滅状態に陥った。アニメ版『疾風伝』では、キュウスケやダイブツを始めとする2人の後を追っていた他のメンバー達も、オビトとゼツの襲撃を受けて全員が殺害されたため、長門と小南だけが生き残ったという経緯が明かされた。

その後は後を継いだ長門がリーダーとなるも、前述の悲劇を通してかつての長門とは考えが変わってしまい、オビトとの接触を通じて暁の目的は「全ての尾獣を手中に収め、何億もの人々が一瞬で死に絶えるような禁術兵器を作り、それを戦争をしている国々に分け与え、使わせることで人々が戦争によって痛みを感じ、戦争への恐怖心によって戦争が起きないようにする」といったものに変わってしまい、以降暁はイタチや鬼鮫といったS級犯罪者の抜け忍を引き入れ、時には金で戦争も請け負うようになり、各国の警戒を集める傭兵集団の側面をも持つ犯罪組織と化した。しかし実際の最終目的は、本来の黒幕であるトビ(うちはオビト)とうちはマダラの二人による「月の眼計画」により、世界中の人々全てを幻術にかけ、争いのない世界を実現することだった。

第一部開始の10年前に大蛇丸が脱退し、更に一尾封印の直後にサソリが死亡。直後にその後釜としてトビ(うちはオビト)が補充されるも、木ノ葉隠れ襲撃の際に飛段と角都、うちはサスケとの交戦でデイダラとイタチがそれぞれ死亡(飛段は生き埋めにされて行動不能となっており生死は不明)、ペインによる木ノ葉襲撃の際に長門が死亡し、彼の側近であった小南も脱退後にトビによって粛清され、更に第四次忍界大戦を前にして鬼鮫も死亡し、これにより組織としての「暁」は自然消滅に至った。

旧メンバー[編集]

弥彦が死亡するまでに参加していたメンバー。

弥彦(やひこ)[編集]

暁の発足当初のリーダー。オレンジ髪が特徴の青年。かつては雨隠れの戦争孤児であったが長門と小南と共に一時期自来也に引き取られ、強くなるために忍としての修行を受けていた。3人の中ではリーダー格であり、2人を支え戦場と化した里で生き抜き、自来也が去った後の内戦の末、「武力に頼らない平和」を見つけるべく仲間を集めて「暁」を組織したが、この暁の結成はオビトによって仕組まれていたことでもあった。しかし、里の主導権を奪われることを危惧した半蔵の罠に掛かり、長門と小南を助けるため長門の持つクナイに自らの身体を投げ出し、長門に小南のことを託して死亡した。その亡骸はペインとなった長門によりペイン天道にされるが、長門の死後は小南に回収されて雨隠れの里に安置された。

長門(ながと)[編集]

弥彦亡き後の暁のリーダー。少し長めの赤髪で右目が隠れている。雨隠れの里の忍であり、半蔵亡き後は同里の支配者の地位にあった。何らかの発表は全て代役である小南によって行われ、公には姿を現すことがなく、里の者達からは「神」と呼ばれて崇められていた。三大瞳術の一つである輪廻眼を持つ。「ペイン」と呼ばれている六体の人物は全て死体を改造した操り人形であり、里のどこかにいる長門が輪廻眼の能力「外道の術」で操作していた。そのため六体のペインは体中の至る所に、高周波のチャクラを受ける受信機のようなものをピアスのように刺していた。六体のペインにはそれぞれ六道の能力が割り当てられており、1個体につき1系統の能力を持つ。長門自身は生と死の外れにある存在「外道」であり、高度な転生忍術により死者を蘇生させる力を持つ。

元は雨隠れの里の戦闘多発地帯に住む民間人だったが、食糧目当てに家に侵入した木ノ葉隠れの忍から逃げようとした際、暗がりで敵と見間違えた忍に両親を殺害され、その悲しみと怒りで輪廻眼を開眼し無意識下で相手を殺害し、孤児となり当てもなく里を彷徨っていたところ、同じく戦災孤児の弥彦、小南と出会い、自身が拾った子犬のチビを加えて、市場から盗んだ食糧で生活していた。その後は半蔵と三忍の戦に巻き込まれてチビを失い、後に三忍と出会った際に弟子入りを志願し、自来也に引き取られて忍として修業を受け、自来也が木ノ葉に帰った後は弥彦をリーダーとして弥彦や小南と共に暁を結成、争いを止めるために活動を続け、規模を拡大させていった。しかし、里の実権を奪われることを恐れた雨隠れの長である半蔵の罠に掛かり、長門と小南を助けるために弥彦が命を落としたことで、自身が歩んできた道に絶望し、小南の制止も聞かずに「口寄せ・外道魔像」を使用して半蔵の配下の忍達を全員殺害した。

以降は肉体が衰えていき、またこの時に半蔵の火遁の術により両足を負傷して歩く事ができなくなったため、機械を使わなければ移動もままならない状態だったことから、後述する「ペイン」を生み出し、それらを遠隔操作して表向きは「ペイン」として行動するようになった。以降は弥彦に代わって暁のリーダーとなるが、この悲劇を通してかつての長門とは考えが変わってしまい、後にオビトと接触して以降は「全ての尾獣を手中に収め、何億もの人々が一瞬で死に絶えるような禁術兵器を作り、それを戦争をしている国々に分け与え、使わせることで人々が戦争によって痛みを感じ、戦争への恐怖心によって戦争が起きないようにする」という目的のために動くようになり、以降は尾獣を集めるためにイタチや鬼鮫といったS級犯罪者の抜け忍を引き入れ、暁を各国が警戒するほどの犯罪組織へと変貌させた。そして同時に弥彦を改造して生み出したペイン天道を用いて半蔵を殺害、その一族及び依頼人までもを徹底的に抹殺した上で、自らが雨隠れの指導者の地位に就いた。

第二部ではサスケ率いる「鷹」が八尾の人柱力・キラービーの捕獲に失敗した直後、ペイン六道全員を用いて木ノ葉を襲撃、大規模な破壊活動と並行して里の者に九尾の人柱力・ナルトの居場所の尋問を行い、天道の「神羅天征」で上空から木ノ葉をクレーターに変えた後、時同じくして帰還したナルトと戦いを繰り広げるが、直後の「螺旋丸」で修羅道が、「風遁・螺旋手裏剣」で人間道が、ガマブン太と連携しての「螺旋連丸」で畜生道が、死角からの「仙法・螺旋連丸」で地獄道が、仙術チャクラを取り込まされて石化した餓鬼道が倒されるが、その後は天道の術を駆使してナルトを圧倒。その後天道のヒナタへの攻撃が引き金となって九尾化したナルトを「地爆天星」で捕獲する事に成功するも、理性を取り戻したナルトにチャクラ受信機から自分の居場所を逆探知され、「分身体当たり」からの「螺旋丸」により残る天道も倒され全滅した。そして自分の前に現れたナルトに自分の過去を明かし、戦争と平和について語るが、最終的にナルトが自分達を殺めず、自来也の教えを貫き通すことを宣言したことにより、かつて自分が捨てた志を思い出し、彼に全てを賭けることを決意し、襲撃により極限まで消耗した状態で、「外道」としての真の力「外道・輪廻天生の術」を使い、襲撃の際に殺害した者達を蘇生させたが、自身は体に多大な負荷が掛かり命を落とした。

彼の遺体は弥彦と共に小南が回収し、雨隠れのどこかに安置されていたが、第四次忍界大戦の開戦前に輪廻眼を求めるトビに左眼を奪われ、その際に両目の輪廻眼は元々は長門に目を着けていたマダラによって、彼の眼を幼少期の内に秘密裏に移植されていたこと、彼がうずまき一族の末裔であったことがトビによって語られた。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生されるが、肉体は死亡時同様に衰弱したままであり、そのため移動にはイタチの肩を借りていた。その後イタチと共に「トビに隠れて八尾と九尾を手に入れる」というカブトの謀略に利用され、その道中でキラービーと同行していたナルトと再会、戦いつつも会話を試みるが意識を消され、餓鬼道のチャクラ吸収能力でキラービーのチャクラを吸い取り完全体となり、六道全ての力で応戦。しかし、切り札として放った最大術の「地爆天星」をナルト、ビー、イタチの3人がかりで破られ、イタチの須佐能乎の十拳剣により敗北、意識を取り戻してナルトに激励の言葉を贈り、封印された。

本作の連載終了後、作者自身が劇場版『THE LAST』の上映を記念したインタビューにおいて、「戦いの中で怨念やわだかまりがあっても、いつかは上手くいくと未来を“信じて耐え忍ぶ”忍者を描きたかった。『ペイン編』もやられてやり返すという描き方もできたけど、それじゃ憎しみの連鎖は続く。誰かがそれを断ち切らないといけない」と思いの丈を明かしていた[1]

ペイン[編集]

  • 声 - 楠大典(第135話、疾風伝第10・12・13・16・17・18話)→堀内賢雄(疾風伝第80話以降)、久嶋志帆(畜生道<アジサイ>)
表向きに雨隠れの里長とされる人物。基本的に輪廻眼を持った6人を指し、それらは「ペイン六道」と総称される。6人には六道の能力を指し示す名が割り当てられ、1個体1系統の能力を持ち、視野を共有し合っている。その正体は特殊な調整を加えられて蘇った死体であり、長門の外道の術によって作り出された操り人形ともいえる存在。通常は1体のみが行動し、残りは雨隠れの里で一番高い立入禁止の看板がある建物の隠し部屋に置かれた酸素カプセルのような物体の中で眠っていた。なお、能力自体は長門が持っている輪廻眼の能力を分割したものであり、基本的に個体ごとの名称もその名称が使われていた。
地獄道
年配の男性の個体。『疾風伝』では生前は廃村にて十数人程度の村人を集め演説を行っていたことが描かれた。
餓鬼道
太った男性の個体。かつては草隠れの忍であり、『疾風伝』では自来也がいた酒場で酔いつぶれていたことが描かれた。
畜生道
初登場時には、かつて自来也との戦いで額に傷を負った風魔一族の男性の個体が登場。自来也が死の間際に仕留め、フカサクにより木ノ葉隠れに輸送された。その後、補充されていた女の死体が新たな畜生道となった。『疾風伝』では補充された女性の生前の姿が登場し、当時は下忍として木ノ葉隠れと砂隠れの合同中忍試験にあたり、長門が他里に雨隠れの長が半蔵であると思わせるために小南によって他の下忍と共に送り込まれたという経緯が記されている。
修羅道
変な顔の個体。人傀儡に改造されており、両腕からミサイルなどの遠距離武器を発射することが出来る。『疾風伝』では生前は傀儡師であることが窺え、カラクリ人形をどこかへ売り込もうと所持していた。
人間道
長髪の男性の個体。人間の頭を掴み、そこから魂を引き出し情報取集を行う事が出来る。なお、引き出した魂は輪廻転生の術を使わないと戻らないらしい。かつては滝隠れの忍であり、『疾風伝』では自来也や生前の餓鬼道と同じ酒場にいたことが描かれた。
天道
暁のメンバーの前に最もよく姿を現す個体。素体となったのはかつての長門の仲間だった弥彦。ペイン六道の中では唯一替えが効かない存在。長門の死後は小南の手で長門の亡骸と共に運ばれ、雨隠れの里のどこかに眠っている。

小南(こなん)[編集]

ペインと行動を共にする暁の紅一点。冷静沈着で抑揚のない喋り方をしており、青紫の髪に幼少時に紙で作った花のコサージュをつけている。雨隠れの里の人々は「神」と呼ばれる長門と共にいる彼女を「天使」と呼ぶ。幼少の頃から折り紙が得意で、戦闘でも紙を用いた術を使い、これらの紙は炎や水も押し返すことが可能。自らの体を無数の紙に分解することで、偵察・敵の拘束(無数の紙を敵にまとわせ身動きを取れなくする)・飛行・武器の生成・殺害などが可能。ちなみに本体は常に長門の護衛についており、表向きの行動は全て紙分身にやらせていた。

かつては戦争孤児だった幼少期に弥彦や長門と共に行動しており、後に自来也の元で忍としての修業を行っていた。自来也が去った後は弥彦や長門と共に暁を結成するが、里の実権を奪われることを恐れた雨隠れの長である半蔵の罠に掛かり、長門と小南を助けるために弥彦が命を落としたことで長門は考え方を変えてしまうが、それでもなお長門を支えて暁での活動を続けた。ペイン六道が木ノ葉を侵攻した際にも共に現れたのは紙分身であり、本体は長門を護衛していたが、最終的にはナルトと長門との対話に心を動かされ、暁を脱退する決意を固めて長門と弥彦の遺体と共にその場を去った。

その後長門の輪廻眼を回収に来たトビと交戦、時空間忍術による攻撃回避の弱点を突くため、約10分間に渡って爆発し続ける起爆札だらけの紙海「神の紙者の術」を準備して抗戦したが、イザナギで破られて背後から刀で刺され致命傷を負う。しかしその瞬間、止む事の無かった雨隠れの雨が止み虹がかかったのを目にし、長門への感謝と共にナルトが希望の橋だとトビに告げ、最後の術[2]を発動しようとしたが直前に妨害され、幻術によって弥彦と長門の遺体の所在を吐かされた上で命を落とした。彼女の死体は残っていたが、第四次忍界大戦の際に穢土転生で蘇生されることはなかった。

新メンバー[編集]

長門がリーダーに就任した以降に参加したメンバー。

大蛇丸(おろちまる)[編集]

  • 指輪:空 左手の第五指(小指)

木ノ葉隠れの抜け忍。当時はサソリとパートナーだったが、その関係は非常に険悪なものであった。イタチの肉体を次の器にしようと試みていたが失敗し、その際に指輪の付いた腕を切り落とされている。第一部開始の約6年前に既に暁から離脱、その後は対立関係にあったが、マダラを始めとする暁についての様々な情報を調べ上げており、その情報量の多さはマダラをも驚かせている。ゲーム版ではかつては暁を嗅ぎ回る目障りな存在と目されており、排除しようとするサソリと交戦して敗北したと見せかけペインの輪廻眼を奪い取ろうとするも失敗。そして「私は暁に興味がある、私は必ず暁の役に立って見せる」と自分から名乗りをあげ、サソリから「大蛇丸は暁の情報を盗む為だけに暁へ入るに決まってる」と反対されるも、ペインにより「野放しにするよりも手元に置いた方がいい」と真意を十分に理解した上で暁へ招き入れられていた経緯が明かされている。

枇杷十蔵(びわ じゅうぞう)[編集]

  • 声 - 後藤光祐
  • 指輪:南 左手の第四指(薬指)

霧隠れの抜け忍。右頬に十字傷があり、口には縦に並んだ赤い格子のような刺青がある。霧の忍刀七人衆の一人であり「断刀・首斬り包丁」の使い手。アニメ版オリジナルエピソード「イタチ真伝篇」では、暁のメンバーでありイタチが鬼鮫と組む前の相棒だったことが判明し、マイト・ダイとの交戦後里に嫌気が射して里を抜けて暁に入っていた。新入りのイタチに暁の仕事について依頼と割り切って淡々と取り組む姿勢を説明したり、冗談混じりながらも任務前にフォーメーションの確認を怠らずイタチを戦闘中に助けたりと面倒見の良い性格だった。後に水の国での任務におけるやぐらとの交戦時に致命傷を負い、イタチに看取られながら息を引き取った。

うちはイタチ[編集]

サスケの実兄であり木ノ葉隠れの抜け忍。黒髪に黒い眼を持ち[3]、目の辺りには深い皺が刻まれている[4]。万華鏡写輪眼を開眼しており、月読や天照などの高い殺傷力を誇る瞳術を使いこなす。手裏剣術も少年期から突出しており、第四次忍界大戦では死角から長門の輪廻眼の共通視界を全て封じてみせた。写輪眼でも追いきれないほどの速さで印を結ぶこともできる。カカシや大蛇丸、鬼鮫などから「自分よりも強い」と言わしめ、カブトにも「次元が違う」と評されていた。

常に冷静沈着で、普段は礼節をわきまえた振る舞いをしており、鬼鮫が老紫をぞんざいに扱っている時はたしなめていた。弟のサスケとはよく修行に付き合っていたが、木ノ葉やサスケのために表向きは冷酷な振る舞いを見せていたが、本来の性格は温和で争いを好まない性格であり、それが故にうちは一族のクーデターに当初から反対していた。そして自己犠牲を厭わない性格であったために、里の平和のために自らの手で一族を滅亡させる道を選んだ。しかし弟のサスケの事はうちは一族で唯一殺さなかった程に愛しており、里を抜けてからも常にサスケのことを案じて行動しており、後にトビは「イタチにとって、サスケの命は里よりも重かった」と語った。

かつては7歳でアカデミーを首席で卒業、8歳で写輪眼を開眼させ10歳で中忍に昇格し、その後まもなく暗部入りを果たすという異例の出世を遂げており、13歳の時には暗部の部隊長を務めていた。幼少期を知るヒルゼンからも「7歳にしてまるで火影のような考えを持つ少年」と幼少の頃から一目を置かれていた。アニメ「イタチ真伝編」では幼少期の様子が描かれており、第三次忍界大戦の戦乱の時代に幼い頃より里の暗部として活動する中で戦争の凄惨さを目の当たりにし、それがきっかけで戦争を拒み平和を追求する性格となったことが明かされている。後にうちは一族の忍達が、父のフガクをリーダーとして里に対し密かにクーデターを企てた際、イタチは一族から木ノ葉でのスパイを任されるようになったが、自分達のためだけに木ノ葉で争いを起こそうとする一族に失望したイタチは、ダンゾウら里の上層部と密かに連絡を取り、自ら二重スパイという役目を引き受けていた。そしてクーデターの決行直前に、ダンゾウから「一族に与して全滅するか、里に与してサスケだけは生かすか」という選択肢を突き付けられ、自らが一族粛清の任務を引き受けてこれを遂行、サスケを除く一族の者達全員を殺害してうちは一族を滅亡させた。直後にアカデミーから帰宅したサスケがその様子を目の当たりにした際には、一族の者達を殺害した理由を「己の器を計るため」と言い放ち、悲しみに暮れるサスケに月読で自身が一族を虐殺する映像を見せることで、自身への復讐心を煽った上で立ち去った。こうして一見したところ一族をまるで腕試しのように滅ぼした冷酷で残虐な人間にしか見えないよう振る舞った。ダンゾウには「サスケに手を出せば自分の知りうる里の情報すべてを非同盟国に漏洩する」と脅し、ヒルゼンにはサスケを里の上層部から守ってくれるように嘆願した上で里を抜けた。

木ノ葉からの離脱後は、木ノ葉を狙うトビの監視を兼ねて暁に入団した。木ノ葉崩しの直後にはナルトの捕獲の指令を受けて木ノ葉の里を鬼鮫と共に訪れ、上忍の紅やカカシらを圧倒したが、救援にガイが駆け付けたことで鬼鮫と共に一旦はその場を立ち去った。後にナルトが自来也と綱手の探索に旅立つと、自来也を引き離すように誘導した上で孤立したナルトに近付き、駆けつけたサスケを一方的に戦闘不能に追い込み、再び復讐の念を煽るような言葉を残した上で、続く自来也との対戦ではまともに戦わず天照を利用して逃亡した。第二部でデイダラが我愛羅を攫った後には、一尾を外道魔像に封印するための時間稼ぎのために象転の術で由良にチャクラを与えて操り、3割程度の力ながら追ってきたカカシ、ナルト、サクラ、チヨバアを足止めした。

後にサスケが彼の命を狙って追ってきた際には、サスケに万華鏡写輪眼の秘密を話し、永遠の万華鏡写輪眼を得るためにサスケの眼を奪うと宣言してサスケに襲いかかるが、既に病に冒され薬で無理矢理延命していた体は限界に達しており、激戦の末に笑顔を見せながら「許せサスケ、これで最後だ」と言い遺し、サスケの眼に天照を仕込んだ後、遂に力尽きて死亡した。しかしこの戦いもまた全ては木ノ葉とサスケのための戦いであり、表向きは犯罪者であり抜け忍である自分をサスケに討たせることで、サスケをうちは一族と木ノ葉の里の英雄に仕立て上げるとともに、里の闇を葬り去りうちは一族の名誉を守るためであった。またこの戦いでサスケに万華鏡写輪眼を開眼させ、大蛇丸による「呪印」から解放することなども狙っていた。そのため病に伏し本来の能力を発揮できない状態でもサスケとの戦闘に挑み、サスケに自分を殺させようと企んでいた。「月読」や「天照」などにも本来の力はなく、成長したサスケに防がれることは想定の上で繰り出していた。さらに戦闘前に万華鏡写輪眼のリスクを明かしておくことで、自分の死後に万華鏡を開眼したサスケが目を移植するようにも仕向けていた。イタチはサスケに真実を知られることを恐れ、マダラと遭遇した時に備えて口封じのためサスケの目に天照を仕込むなど、可能な限りの手を打っていたが、サスケには全て真実を知られてしまった。

彼の死後、彼の万華鏡写輪眼は失明しつつあったサスケの眼へと移植されたが、第四次忍界大戦ではカブトの「口寄せ・穢土転生の術」によって蘇生され、遭遇したナルトとキラービーの2人と交戦となるが、彼の写輪眼を見せられたナルトの中から、生前ナルトに託していた口寄せのカラスが出現し、その眼に仕込まれたシスイの「別天神」がナルトに写輪眼を向けた者に「木の葉を守れ」と言う命令の幻術をかけるようになっており、本来の想定としてはこれはサスケにかける予定だったものが自分にかけられる事になり、結果として穢土転生の命令を上書きしカブトの制御から逃れた。その後は長門を封印してナルトにサスケやトビのことを託し、自らは穢土転生を止めるべく術者であるカブトの元へ向かうが、その道中に弟であるサスケと再会し、穢土転生を解くために共闘、禁術である「イザナミ」を使い、カブトの精神を無限ループに幽閉することに成功した。その後カブトに幻術をかけて穢土転生を解かせ、解放される間際に幻術をサスケに使い、一族滅亡の全ての真実を伝えると共に、最後に「お前がこれからどうなろうと、俺はお前をずっと愛している」と本当の思いを告げて光と共に昇天した。

干柿鬼鮫(ほしがき きさめ)[編集]

  • 声優 - 檀臣幸
  • 指輪:南 左手の薬指

霧隠れの抜け忍。名前の通りサメのような顔立ちで、肌の色は青黒く髪は藍色、瞳は黄色で小さい。口調は慇懃・紳士的で丁寧語だが性格は冷酷。水の国の大名殺害、国家破壊工作などの凶悪な犯罪歴から「霧隠れの怪人」の別名で知られていた。「霧の忍刀七人衆」の一人であった西瓜山河豚鬼を殺して奪った大刀・鮫肌を所有し、同じ「霧の忍刀七人衆」のメンバーだった「霧隠れの鬼人」こと桃地再不斬のことは「小僧」と呼んでいた。チャクラを吸う鮫肌を振るい敵やそのチャクラを削り取る肉弾戦の他、自力で大量の水を発生させるほどの高位の水遁忍術を操る。また、鮫肌と融合して半魚人のような姿になることもでき、水遁を応用した水中戦も得意とする。「鮫肌」の能力と、相手のチャクラを自分のチャクラとして還元できる能力から、暁の中でも莫大なチャクラを持ち、白眼で経絡系を透視したネジの見立てでは、元の三割のチャクラでも普段のナルトに匹敵する程で、そのチャクラ量故に霧隠れでは「尾のない尾獣」とも呼ばれている。 

暁に入る以前には情報が他国に漏れないようにするため、ボディガード兼仲間殺しの任を受けていた経緯から、仲間を殺し続ける自分自身の存在意義について苦悩しており、他国に情報を流そうとしていた元上司の西瓜山河豚鬼を殺害して鮫肌を奪った際に当時の四代目水影・やぐらを操っていたトビと出会い、彼の語った「理想の世界」に魅力を感じて暁に参加した。第一部では木ノ葉崩しの直後に、イタチと共に九尾の人柱力であったナルトを狙って木ノ葉に潜入、カカシと紅の2人を圧倒するも、援護に現れたガイの「木ノ葉剛力旋風」を見舞われてイタチと共に撤退した。第二部ではチャクラを与えた生贄を使い、第三班のガイ、リー、ネジ、テンテンを足止めした。その後暁に協力したサスケ率いる「鷹」がキラービーの捕獲に失敗すると、代わりに自らがキラービーおよびその場にいたサブちゃんの元に向かい交戦、鮫肌と融合して自らが得意とする水中戦に持ち込み追い詰めるが、鮫肌がキラービーのチャクラを気に入った事で自身を裏切るという予想外の事態が発生し、さらには五影会談の帰途に付いていたエーらにも見つかってしまい、最終的にはエーとキラービーの連携技である「絶牛雷犂熱刀」を受けて敗北、首をはねられて死亡したように見えたが、実際は白ゼツを身代わりにして生き延びており、自身は鮫肌の内部に潜んでいた。

その後、ビーにより鮫肌ごと雲隠れまで持ち帰られ、島亀にて忍連合の情報を探るべくスパイ活動を行うが、九尾の力を手に入れたナルトの感知能力で鮫肌に同化していることを見抜かれ、集めた情報を持ち退散を試みるが、偶然遭遇したガイに蹴り飛ばされ、ビー達追手を振り払い逃亡を試みるも、ガイに追いつかれて3度目の戦闘となり、自身の高等忍術「水遁・大鮫弾の術」を放つが、更に本気を出したガイの禁術「昼虎」で破られ敗北した。捕縛されアオバに情報を読み取られるが、肝心のトビの素顔に関する記憶を読まれる前に舌を噛んで精神侵入を撥ね退け拘束から自力で脱出し、イタチと出会ったばかりの時の過去を振り返りながら、口寄せした鮫に己自身を喰わせ機密保持のため命を絶った。情報が詰まった巻物には「開くと『水牢の術』と『口寄せの術』が発動し、1匹の鮫が巻物本体をマダラに届け、他はその追跡者を妨害する」というブービートラップが仕掛けており、ナルト達の足止めと忍連合の情報流出という役割を果たした。最期の瞬間には、かつてイタチと交わした「人間がロクでもないかどうかは死に際にわかる」という会話を想起し、「どうやら自分はロクでもない人間…でもなかったようですよ」と思い返していた。また、キラービーに懐いても鮫肌からはその死を悲しまれており、最後に仲間を守る為に自ら命を絶った自己犠牲的な姿勢を見せたことから、3度に渡って打ち負かしたガイからは「その名を一生覚えておく」と告げられた。死体が残らなかったためか、戦死した暁メンバーでは小南と共に穢土転生で蘇生されていない。

デイダラ[編集]

岩隠れの里の抜け忍であり、かつては里の爆破部隊に所属していた粘土造形師。金髪碧眼の中性的な風貌の青年で、暁の最年少のメンバー。左眼は前髪で隠しており、スコープが取り付けられている。一人称は「オイラ」だが、稀に「オレ」になることもある。語尾に「うん」と付けるのが口癖。暁ではサソリとツーマンセルを組んでおり、彼とは双方の芸術についての見解の相違などで言い争うこともあったが、同じ物造りとしては尊敬しており「サソリの旦那」と呼んでいた。両手の平にある口で喰った粘土と自身のチャクラを混ぜて作った「起爆粘土」を用いて様々な造形品を作り、これを攻撃や移動に利用して戦う。粘土に混ぜるチャクラはC1からC4まで上げることができ、爆発の威力は混ぜたチャクラの種類や量で調整可能となっている。これらの能力は岩隠れの里に伝わっていた「物質にチャクラを練りこむ」という禁術を応用したものであり、彼が芸術家として至高の芸術を追求する余りにこの禁術に手を出してしまい、その結果里から追われる身となってしまうが、後に暁に勧誘されて入団した。

第二部ではサソリと共に風影であり一尾の人柱力であった我愛羅を攫うために砂隠れの里に潜入し、我愛羅と戦い左腕を潰されるも砂に起爆粘土を混ぜ込み起爆させて致命傷を負わせて勝利した。その後は暁のアジトに戻って一尾を封印した後にサソリと共に追ってきたナルト達を待機し、ナルトとカカシとの戦闘では鳥型粘土に乗って上空から様子を伺っていたが、カカシの神威によって右腕を切断され、さらにナルトの攻撃で地面へと落とされたところにトラップで足止めあれていた第三班のメンバーも到着したために追い詰められ、自爆分身を陽動にして逃走してトビやゼツと合流した。その後に自身が暗殺を企んでいた大蛇丸がサスケに殺されたことを知って怒りを露にし、矛先をサスケに変えて彼を倒すことを決意した。この時に右腕と左腕は既に角都により治療されていた。

その後、「蛇」のメンバーと離れてイタチを捜していたサスケと遭遇して交戦となり、スコープで幻術を看破した上で「C4」を食らわせて倒したかに見えたが、写輪眼で起爆粘土が土遁系統の術であるため、雷遁系の術を受けると起爆しなくなるという欠点を見破られ、「C4」を無効かされた挙句自身の芸術を一蹴されて逆上、身体に起爆粘土を取り込むことで自らを強力な爆弾「CO」に変え、サスケを道連れに自爆しようと目論むも、サスケはマンダを口寄せしての間接的な時空間忍術で逃げられてしまい、結局デイダラだけが自爆して死亡するという結果に終わった。

第四次忍界大戦直前にはサソリと共にカブトの「口寄せ・穢土転生」によって蘇生され、キラービーとナルトを捕獲するためにカブトと共に雲隠れの孤島・島亀に赴き、待ち伏せていた三代目土影・オオノキと交戦となるが、「C4」の使用を試みオオノキが塵遁を発動しようとしたためカブトに連れ戻されてしまった。開戦後はサソリや木ノ葉の「根」に所属していたシンらと共に偵察部隊に振り分けられ、カンクロウ率いる奇襲部隊と交戦するが、シンを爆弾としてしか扱ってないような発言をしたため奇襲部隊にいいたサイの怒りに触れ、サイの「忍法・超神偽画」で出された風神雷神によってサソリと共に吹き飛ばされてカンクロウの傀儡「クロアリ」に閉じ込められ、再度「CO」での自爆を試みるもオモイの雷遁を帯びた刀で刺されて爆破を無効化されて身動きが取れなくなり、その後イタチによって穢土転生が止められたことで昇天した。

サソリ[編集]

赤髪に茶色の瞳の風貌。砂隠れの抜け忍であり、かつて砂隠れでは傀儡部隊に所属しており、天才造形師と謳われ「赤砂のサソリ」と呼ばれていた。傀儡使いであり、普段は傀儡「ヒルコ」の中に潜み行動や戦闘を行う。人間を傀儡に作り変える「人傀儡」を作ることができる唯一の人物であり、殺してきた人間を人傀儡に作り変えてコレクションとしていた。その中には歴代風影最強を誇る三代目風影も含まれ、その数はチヨとサクラを殺せばちょうど300人になるほどだった。実年齢は35歳だが、自身の体も人傀儡へと作り変えているため、容姿は砂隠れの里を抜けた当時の15歳のままであり、時間にうるさく人を待つことも待たせることも嫌う性格。やや偉そうな口調で喋るが洞察力も高い。砂隠れや音隠れにスパイを放っており、スパイ達の記憶は消しておき時期がくれば自分の部下としての記憶を呼び覚ます術を使っていた。「永く後々まで残ってゆく永久の美」を芸術とし、朽ちることの無い傀儡が後世の操演者に魂として受け継がれることを望んでいた。

幼少時には両親が木ノ葉のはたけサクモに殺害されていたため、両親の温もりを欲していた。天才と呼ばれた彼が何故里を抜けて暁に所属することになったかは定かではないが、幼少期のトラウマによる心の闇と砂隠れの悪しき風習が彼の人格形成に影響した描写がなされている。また疾風伝では、自身の親友を人傀儡作成の実験に利用した過去が明かされている。幼少の頃より祖母のチヨから傀儡の術を叩き込まれたため傀儡師としての実力も高く、里抜け時には歴代風影の中でも最強と言われていた当時の三代目風影を暗殺している。さらに胸部から膨大なチャクラ糸を放出することで、一般の傀儡師が操れる傀儡人形の数(指一本につき1体として両手で10体)を遥かに上回る100体もの傀儡を操ることが出来る。毒物にも造詣が深く、彼の傀儡に仕込まれた武器の多くには、受ければ数日で死に至る毒が塗られている。

暁入団時には大蛇丸とコンビを組んでおり、イタチ真伝では互いをいがみ合う極めて険悪な様子が描かれていた。その後イタチに敗れて脱退した大蛇丸のことを不快に思っており、常々自らの手で始末したいと企んでいた。大蛇丸の後にコンビを組んだデイダラとは双方の芸術についての見解の相違などで言い争うこともあったが、デイダラからは「おそらく自分より強い」と言わしめている。

第二部では、一尾の人柱力である我愛羅を捕獲するためにデイダラと共に故郷の砂隠れに赴き、捕獲後は追跡してきたカンクロウを圧倒した上に毒によって致命傷を負わせた。その後我愛羅の奪還のためアジトへ追跡してきたチヨとサクラとの戦いでは、ヒルコを始め三代目風影や自分自身、さらには「赤秘技・百機の操演」による100体もの傀儡の併用などで二人を追い詰めるが、チヨや自らが作った両親を模した傀儡に対する肉親の感情が一瞬攻撃の手を鈍らせたことにより、最後は自分の両親の傀儡によって自分の左胸に唯一残していた生身のパーツを刀で貫かれ、そして自らを「傀儡になれなかった人間」と自嘲し、草隠れの里にある天地橋でカブトと会う情報を「無駄なこと」と前置きしつつ褒美として言い残した上で死亡した。

第四次忍界大戦ではデイダラと共にカブトの穢土転生によって蘇生され、偵察部隊に振り分けられてカンクロウ率いる奇襲部隊と交戦。しかし、蘇生された肉体は生身であったこと、自前の人形までは口寄せされなかったことからその真価を発揮できず、事前に捕えていたカブト捜索隊の3人やシンを傀儡として操っていたが、シンへの扱いに激怒したサイの「超神偽画」によって出現した風神雷神によってデイダラと共に吹き飛ばされ、カンクロウのクロアリで捕縛された。その後、カンクロウに諭されたことで自分の芸術への信念を思い出し、カンクロウに父と母の傀儡を譲ることを伝え、それを後世に受け継がせることを約束させて昇天した。

飛段(ひだん)[編集]

湯隠れの抜け忍。赤紫(ピンク)の眼に髪は銀髪でオールバック。言葉の節々に伸ばし言葉を使うのが特徴。「汝、隣人を殺戮せよ」を教義とし、殺戮をモットーとした新興宗教「ジャシン教」を信仰しており、その教義に沿って戦闘前や戦闘が決着した後も儀式のために時間を割く程の熱狂的な信奉者である。暁では角都とツーマンセルを組んでおり、角都とは価値観の相違などで言い争いが絶えないが、角都が攻撃を受けた際には心配するなどの描写もみられる。鬼鮫は後に二人のことを「不死身コンビ」と呼んでいる。作中では角都と共に二尾の人柱力であるユギトや、元守護忍十二士の忍僧である地陸、木ノ葉隠れの上忍であるアスマらを圧倒した。

トビが入る以前は、暁の中で一番新入りだった。元は湯隠れの里の忍だったが、元来好戦的な性格だった飛段は里の平和主義に不満を持ち、そこに目を付けた新興宗教「ジャシン教」によって勧誘され、信者の一人となる。以来ジャシン教に傾倒し、「無神論者どもにジャシン教の存在を知らしめる=殺戮を肯定する世界を作り上げる」という自分の目的達成のために暁に所属しており、完全に忠誠を誓っているわけではない。

ジャシン教の人体実験を繰り返した結果「不死身の肉体」を得ており、どれだけ出血しても心臓を刺されても首を落とされてもバラバラにされても死亡することは無いが、「皆の書」では栄養を取らないと死亡し腐りもするということが明かされた。三刃の大鎌を武器として扱い、これで相手の血液を奪うことで自らが受けた傷を特定の相手にも与える「呪術・死司憑血」を発動させ、自身が持つ不死身の肉体を利用して相手を一方的に殺害するという戦術を用いる。

第二部では角都と共に二尾の人柱力であるユギトを捕らえた後に、九尾の人柱力であるナルトの捜索にも乗り出し、火の寺を襲撃して元守護忍十二士の忍僧である地陸を倒し、火の寺を壊滅させた。その後、賞金首であった地陸の死体を換金所に持っていったところで、アスマら四人に発見され交戦となるが、死司憑血を発動してアスマに深手を負わせた。そして一旦は術の発動条件を見抜いたシカマルの影真似の術によって陣図の中から引きずり出され、アスマのチャクラ刀で首を落とされるが、不死身の肉体を持っていたため死亡せず、首を角都に縫い合わせてもらった後に再び陣図の中に戻り、アスマに致命傷を負わせて殺害した。その後駆け付けたイノやチョウジら四人を含めた他の七人をも攻撃しようとするが、ペインにより二尾の封印の指示を受けて一旦撤退した。

二尾の封印の終了後、再編成された第十班に見つかり交戦となるが、角都との連携を封じる目的でシカマルの影真似の術で角都から引き離され、シカマルの策により胴体を爆破されて仕込んだ穴の底に落されるが、バラバラ死体と同じ状態になりながらも生存し、生命力の強さを誇示すると同時にシカマルに対し最後まで敵意を剥き出しにしていたが、その後は生き埋めにされた。落された穴は奈良一族のみに立入が許される森の中にあり、二度と穴から出られることがないように厳重な監視の下に封印されている。

不死身であるため穢土転生での蘇生はできず、第四次忍界大戦において穢土転生で蘇生することはなかったが、疾風伝の「力-chikara-」においては、カブトが試作として開発したクローン体として復活する。同じくクローンとして蘇ったデイダラと共に自我を有した戦力として使われるが、最後は素体になっていたクローン蛇が寿命を迎えたことで肉体が崩壊した。

疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」では、中忍試験終了後に滝隠れへ帰還途中の七尾の人柱力フウと対峙している描写があることから、角都と共にフウを捕縛したと推測される。同じく疾風伝オリジナルストーリー「イタチ真伝篇」では、かつては湯の国の連続殺人鬼として知られており、能力を見極めた小南の判断で、イタチと角都を含めた3人に勧誘され、暁に仲間入りしていることが判明した。

角都(かくず)[編集]

滝隠れの抜け忍。白目の部分は赤く瞳の色は黄緑。普段は頭巾を被り口元はマスクで覆っているのが特徴。普段は冷静沈着だが、トラブルが起こると殺意が湧き、仲間であっても容赦なく殺害する癖があるなど、荒っぽい一面も持ち合わせている。そのため過去にコンビを組んだ者はいずれも死亡しており、またナルトたちと交戦した際には、人柱力のナルトは生け捕りにしなくてはならないのにも関らず心臓を奪おうとした。

「信じられるのは金だけだ」と豪語するほど金銭に対する執着心が極めて強く、その性分なのか本人曰く「暁のサイフ役」を担当しており、人柱力捜索の傍ら賞金首を仕留めては換金所に赴いて資金を調達している。一方でペインに対しては極めて従順で、たとえ賞金首を前にしてもペインの命令があればそちらを優先する。

年齢は登場時点で生存していてなおかつ年齢が判明している登場人物の中では最高齢の91歳であり、かつては滝隠れの精鋭として木ノ葉の初代火影を暗殺する任務を受けるも失敗し、里から汚名と重罰を受けた。これに憎悪を抱き、滝隠れの里に伝わる禁術・地怨虞で次々と上役の心臓を奪った。

暁では飛段とツーマンセルを組み、飛段とは価値観の相違などで言い争いが絶えないが、アニメ版ではアスマを倒した後に密かに飛段の額当てを拾っていたりと割と面倒見が良い一面もある。 「地怨虞」の能力により、体の一部を切り離し黒い繊維状の触手で操ることができ、この繊維では逆に切り離された体を繋げたり、敵を縛り上げたり、心臓を奪ったりすることも可能となる。より強い忍の心臓を生きたまま抜き取って経絡系やチャクラの性質ごとに移植し、それらを背中に宿している仮面の化け物4体として分身のように操り、自身と合わせて5種類の性質変化全てを操ることができるほか、己のを含め5つの心臓を補充することができ、一つでも残っていれば補充が効くため、心臓を補充し続ければ寿命をいくらでも伸ばせる。接近戦においては、自身の土遁の術で体を硬化させ防御することができ、これにより敵の物理攻撃は雷遁を帯びたもの以外は全く受け付けない。

飛段と組んでユギトを捕獲した後、火の国に出向いて寺を襲撃、地陸を仕留めて死体を換金所に運び、アスマ達四人が襲撃してきた時には不意打ちを食わせて飛段を援護した。その後は「手を出すな」と言われたために観戦に徹していたが、飛段が首を刎ねられてしまったことをきっかけに参戦、飛段の首を元通りに繋げ直し、自身はコテツとイズモを相手に優勢を保った。その後アスマ達を回収して撤退を試みるライドウ達を追撃するが、二尾封印のためペインの招集がかかり、飛段共々一時撤退した。

その後再びナルトの捜索に向かうが、再編成された第十班に捕捉されて交戦、シカマルの「影真似手裏剣の術」で拘束されるも、切り離した腕で手裏剣を引き抜いて脱出し、続くチョウジの攻撃は硬化で凌いだが、カカシの写輪眼でその術が土遁だと見切られて「雷切」を喰らい、一旦は倒れるも化け物(水遁)が身代りになり生き残ると残りの化け物を出現させて反撃に転じ、第十班を満身創痍まで追い詰めるも、綱手により派遣された第七班の増援部隊に妨害され、最後は援軍で現れたナルトの「風遁・螺旋手裏剣」を一度は受けなかったものの、影分身の中に本体を隠すという奇策に欺かれて二発目の直撃を受けて致命傷を負い、最後は死亡確認のために近寄ってきたカカシに世代の変化を告げられて雷切で止めを刺された。彼の遺体は木ノ葉に運ばれ、検死の結果、「風遁・螺旋手裏剣」により全身の細胞の経絡系が全て損傷していたことが語られている。

第四次忍界大戦ではカブトの穢土転生によって蘇生され、ヒザシ、ダン、アスマと共に戦闘に参加。その後岩に下半身を押し潰され戦闘不能となり、イタチによって穢土転生が止められたことで再びこの世から去ることになった。

疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」では、中忍試験終了後に滝隠れへ帰還途中の七尾の人柱力フウと対峙している描写があることから、飛段と共にフウを捕縛したと推測される。

ゼツ[編集]

  • 声優 - 青山穣(第135話)→飛田展男(疾風伝以降)、河西健吾(少年時代の黒ゼツ)
  • 指輪:亥 右手の小指

草隠れの抜け忍。黄色い眼と緑の髪の風貌で、身体を巨大なハエトリグサの様なもので包まれているという人間離れした外見をしている。暁の構成員として活動するゼツは2人のゼツが合わさった状態であり、左半身と右半身とでは肌の色が異なり、互いに異なる人格を持っている。左右半身はそれぞれ片半身と会話をすることができるが、性格が異なるため互いの意見がよく食い違うことがある。左右の体は分離することもできる。地面や木などに身を潜めることができ、敵の監視役や仲間が捕らえた人柱力の回収、死体の処理、戦いの様子の記録などの役目を務めており、メンバー内ではサポート活動を中心としていた。

黒ゼツ[編集]

暁のメンバーとして所属するゼツの右半身にあたる存在。カタコトな言葉で喋る。別名「毒舌」。マダラはオビトが自分の代行者として活動するにあたり、白ゼツに自分の意志を入れて作ったのが黒ゼツだと思い込んでいたが、真の正体はカグヤが封印される直前に産み落とした存在であり、カグヤのことは「母さん」と呼んでいた。白ゼツとは対照的に厳格な性格だが、子供っぽく感情的にもなりやすい白ゼツの宥め役にもなっていた。しかしこれらの喋り方や性格も演技であり、本来の口調は比較的柔らかい普通のものだが、白ゼツと同じように子供っぽく、後に裏切りナルト達を庇って命を落としたオビトを「どっちつかずのクズ」と嘲笑うなど残忍な性格。
母であるカグヤがその息子のハゴロモとハムラの二人に封印された後は、カグヤの復活を実現させる為に数々の暗躍を実行に移しており、最初にハゴロモの息子達の跡目争いを利用し、後継者に選ばれなかったインドラを唆す事で彼とその弟のアシュラによる骨肉の争いに仕向け、これによってインドラの子孫である「うちは一族」とアシュラの子孫である「千手一族」の根深い対立のシステムを構築させた。また、ハゴロモが残していた石碑の内容を書き換える事で、石碑を保管していたうちは一族が「無限月読」の実行を求めるように仕組んでいた。その後は長い年月の間に、両方の一族の人間達の中でもインドラとアシュラの転生者にあたる者達にアプローチする事で輪廻眼の発現を試み、マダラと柱間の代にて「永遠の万華鏡写輪眼」を手に入れたマダラなら輪廻眼を発現できると確信し、敗北して自らの死を偽装した彼が輪廻眼を発現させた後はオビトを唆したマダラが自らの力で他のゼツ達から「黒ゼツ」として生まれたように見せかけ、ひたすら「影」として徹する事になる(この結果、当のマダラですらも黒ゼツが自分の手で生み出した物だと信じて疑わなかった)。
その後暁の結成や尾獣達の回収、カグヤの復活の為に必要な手順を着々とオビトが進めていった後は、第四次忍界大戦の開戦直前にて密かにカブトが本物のマダラの死体を発見する様に仕向け、更にはオビトに接触して穢土転生で復活した死者達の戦力を暁に提供するよう導いた。開戦後はオビトの命令を受けて人柱力を出させるための忍連合側への人質にすべく、避難している各国大名の拉致を画策するが、五代目水影のメイ率いる護衛部隊に阻止され、そのまま彼女の足止め役を任された。その後ナルトの分身体が駆けつけてきた後は、ヒラメカレイの力を全開にさせた長十郎によって上半身と下半身を両断されてしまい、身動きが取れなくなった。しかし、時間を掛けて切断された下半身の部分を地中に潜り込ませて離脱し、マダラの指示で地中に潜んで待機しており、後にオビトが敗北した時を狙って彼に取りつき、彼に「輪廻天生の術」を使わせてマダラを完全に蘇生させ、オビトからの輪廻眼回収を阻むカカシやミナトと交戦。その後は「陽」の九喇嘛を抜かれて瀕死となったナルトの命を救うためにミナトによってナルトへ移されようとしていた「陰」の九喇嘛を奪い、オビトから離れてマダラの元へ移動しようとしたが、オビトによって引き戻され、その際に「陰」の九喇嘛は、神威の時空間でオビトによって一尾と八尾のチャクラの一部と共にナルトの中に入れられた。
その後、カカシの左目の万華鏡写輪眼を奪って神威の時空間に侵入してきたマダラが輪廻眼を取り戻した事で、オビトの体を完全に乗っ取った。しかしマダラが無限月読を発動させた後はマダラを背後から襲い、自分の意志はマダラの意志ではなくカグヤの意志だと告げ、六道の力を得たマダラを触媒にして遂にカグヤを復活させる事に成功し、最中にオビトの体から離れて復活したカグヤと同化すると共にナルト達に十尾の秘密や自らの暗躍の数々を打ち明けた。その後、同化したカグヤから切り離され、再びカグヤが六道・地爆天星によって封印された後は、その場を逃れて復活のための暗躍を行おうとしていたが、それを見逃さなかったナルトによって新たな月となって行ったカグヤの元に放り込まれ、共に封印される末路となった。

白ゼツ[編集]

暁のメンバーとして所属するゼツの左半身にあたる存在。別名「饒舌」。優しげでやや子供っぽくまともな喋り方をするが、ナルトに「トゲトゲのアロエヤロー」と評された際には素直に激怒している。マダラやオビトからは千手柱間の劣化したクローンと評されていたが、後に黒ゼツによって真の正体は無限月読の餌食となった者達の成れの果てであることが明かされ、黒ゼツがそれを外道魔像から抽出したように見せ掛けたに過ぎなかった。
数あるゼツの中でもオビトとの付き合いは長い故に、オビトがかつての第三次忍界大戦で瀕死の重傷を負い、密かにマダラに助けられていた際にはグルグルと共にオビトのリハビリに協力していた。第二部では黒ゼツと分離して五影会談の最中に突如として乱入してその場を騒然とさせ、サスケが近くに居ることをちらつかせたが、激昂した雷影に首を折られてしまった。その後は胞子の術を発動し、その場にいたほぼ全員に取り付いて五影らを混乱させ、サスケにはチャクラの補充を行った。第四次忍界大戦ではオビトの命令でサスケを監視を命令していたが、永遠の万華鏡写輪眼を得たサスケによって、実験体にされるも同然の形で須佐能乎により倒され死亡した。
トビ/グルグル
かつての第三次忍界大戦時に白ゼツと同様に、マダラ自らの手で生み出された存在。ねじれ模様に一つの穴の開いた顔が特徴。また「グルグル」という名前はオビトがつけたあだ名で、オビトがトビとして登場した初期時に被っていた仮面もグルグルの顔を模したデザインとなっている。見た目と裏腹に白ゼツ以上に無邪気でボキャブラリーにも富んでおり、性格や口調はオビトがトビを演じていた時のものに近く、重傷を負って運び込まれたオビトを白ゼツと共にからかっているが、オビトのリハビリに進んで協力するなど根は優しく、彼がリハビリによって自力で立てる様になった際には無邪気に喜びを表現していた。
まだ完全に回復していないオビトが、危機に陥ったカカシとリンの元へ向かおうとした際には、自らの身体を彼にまとわせる形で協力した。その後はオビトがマダラを名乗って活動し始めてからも彼の正体を隠すために彼に自身をまとわせていた。その後、第四次忍界大戦時ではマダラの完全復活後に柱間の木遁・真数千手と共に戦場に突如出現し、連合軍の忍達と交戦しており、この時はヤマトに纏わりついていたが、マダラが無限月読を発動させた後にヤマトの身体から離れた。ナルトとサスケによる無限月読の解術後は、自分達を抽出した外道魔像が封印された影響なのか、目を覚ましたヤマトの体を再び乗っ取ろうとするも彼の目の前で崩れ去った。
白ゼツ(量産型)
第四次忍界大戦に向けて、オビトにより7体の尾獣のチャクラを使って量産された10万体の白ゼツ。疾風伝では地面の毒素を吸収し、有毒ガスを吐くといった戦闘描写が追加された。第四次忍界大戦には大半が主戦力として忍連合軍と交戦し、この戦闘で「胞子の術」を使用して奪ったチャクラを用いて連合の忍達に化け、潜入や闇討ちを行うが、ネジに化けた一体がサクラの暗殺に失敗したため、逆に術の仕組みと目論みを連合に察知され、更には身体を調べられた結果その正体が初代火影である柱間の細胞を用いて生み出された彼のクローン体であり、「木遁の力で動く植物」であることが発覚した。さらには九尾チャクラを身に付けた上で参戦したナルトの影分身達に擬態を看破されて次々に駆逐されていき、その後オリジナルの白ゼツがサスケに殺されて異変を感知し、現れた量産型十数体も次々と倒されて戦争の状況を幻術で吐かされた挙句、首を吹き飛ばれて死亡している。
また、サスケの監視用にも胞子の状態で6体が付けられていたが、復活した大蛇丸に捕獲され、うち4体が歴代火影を穢土転生させるための生贄に、1体が「屍鬼封尽・解」の代償で肉体を捨てることになった大蛇丸の依代に、最後の1体は重吾に吸収されるという形で利用された。この他にもマダラの完全復活後にも1体が出現し、オビトが隠していた右目マダラの輪廻眼をマダラに手渡した。

トビ / うちはオビト[編集]

死亡したサソリの代わりに補充されたメンバー。頭髪は黒髪で、右目付近の穴を中心に捻れ模様の施された仮面を被っている。ツーマンセルのパートナーであるデイダラを「先輩」と呼んではいるものの、デイダラのやられっぷりを冗談交じりに皮肉ってはデイダラの癪に触れたりと、腰が低いように見えていてお調子者の性格。しかしその性格は偽りであり、実際は暁の真の黒幕とも言える存在であることが後に明かされた。入団当初は「トビ」、イタチの死後は「うちはマダラ」と名乗っていたが、その理由は本物のマダラの復活までの代行者として行動していたためであり、真の正体はかつて木ノ葉の里のミナト班でカカシとチームメイトだったうちはオビトだった。

万華鏡写輪眼の瞳術「神威」を使用でき、自らの手で触れた物を右眼の写輪眼で強制的に別の時空間へと出し入れしたり、相手の攻撃を別の時空間に転送することですり抜けて無効化したりといった能力を持つ。マダラからは六道の術や陰陽遁の術など数々の高等忍術を伝授されており、その力を随所で発揮している。千手柱間の細胞への適性も持っており、それを移植されたことで木遁を操る力を獲得し、万華鏡写輪眼も失明のリスクを負うことなく使用できるようになった。さらに後には長門の遺体から輪廻眼を入手して左眼に移植し、第四次忍界大戦では十尾の人柱力として一時は六道の力までをも手に入れていた。

かつては仲間想いで熱い心を持ち、負けず嫌いでやや好戦的な性格だった。当時は掟を重視していたカカシとよく対立していた他、同じ班であるリンには忍者学校時代から好意を寄せていたが、彼女の心がカカシに向いていることにも気づいており、自らの思いを打ち明けることはなかった。第三次忍界大戦の「神無毘橋の戦い」にてリンが敵に拉致され、カカシも負傷するという事態に遭遇し、仲間を守りたいという思いから写輪眼を開眼させた。しかし、リンの救出直後に敵の増援部隊の術からカカシを庇って岩に右半身を押し潰され、瀕死の重傷を負う。カカシに上忍昇格祝いとして左目の写輪眼を譲った後に岩石に押し潰され、殉職したと思われていた。

しかし実際は地下で生き永らえていたマダラに助けられ、岩に潰されて欠損していた右半身には千手柱間の細胞で造られた人造体を移植される形で辛うじて生き延びていた。その後マダラに計画への協力を要求されるもそれを断り、仲間の元へ生還すべく長い間リハビリに励んでいた。しかしある日白ゼツとグルグルによってカカシとリンが霧隠れの暗部によって危機に陥っている事実を聞かされ、グルグルの頭を付着したゼツの身体を全身に纏って洞窟から脱出してカカシ達の元へ向かう。しかしそこで目撃したのはカカシがリンの命を奪う瞬間であり、リンを失った悲しみや絶望に心を支配されたことで万華鏡写輪眼を開眼し、その瞳力と木遁の力を暴走させて霧隠れの暗部達を皆殺しにした後、リンが存在する世界を創るべくマダラの計画に乗る事を決意した。

その後はマダラから数々の忍術を教わり、彼の復活までの間に「うちはマダラ」を名乗って「月の眼計画」実現のために暗躍を開始した。その手始めに弥彦や長門、小南に接触して「暁」を設立させ、弥彦の死後は「暁」を戦闘集団へと作り替えていった。アニメ版『疾風伝』では旧暁のメンバーを皆殺しにしていた過去が描かれた。その後密かに木ノ葉の里へ帰還していた際にはミナトの子が生まれたことを知り、出産の行われた洞窟を襲撃して人柱力としての力が弱まっていたクシナから九尾を強制的に引きずり出し、九尾を従わせて復讐のために木ノ葉の里を破壊させようとした。最終的にはミナトを始めとする木ノ葉の忍達の総力によって目論みは失敗し撤退するも、結果的にミナトとクシナの抹殺に成功した。

数年後はうちは一族の秘密の碑石について調べていた最中に、うちは一族がクーデターを目論んでいるのを知り、その隙を突いて再び木ノ葉への復讐を実行に移そうとしていたが、自身の存在に気付いていたイタチから「うちは一族への復讐に協力する代わりに里とサスケには手を出すな」との取り引きを持ちかけられてこれを呑み、イタチと共にサスケを残してうちは一族を全滅させた。その後暁は長門や小南に任せ、霧隠れの里長である四代目水影のやぐらを幻術で操って里を支配するなど秘密裏に行動していたが、サソリの死亡に伴って補充要員として「トビ」を名乗って暁に入団した。コンビを組んでいたデイダラの死後はイタチとの戦いで満身創痍になっていたサスケに接触し、彼を介抱してマダラの過去やうちは一族の滅亡の真実などをサスケに語り、言葉巧みにサスケを誘導して彼が木ノ葉への復讐心を抱くよう仕向けた。その後は自身に協力する決意をしたサスケに八尾を捕獲するよう命令し、「もし失敗した時、また裏切った時にはサスケを殺す」としていたが、サスケが八尾の捕獲に失敗してもまだ利用価値があった為か、殺害まではせずに五影会談に合わせて「月の眼計画」をサスケに示した。

その後、五影会談に際してサスケらの乱入による混乱に乗じ、五影の前に「うちはマダラ」として姿を現し、自らの「月の眼計画」を公表して彼らに自身への協力を要求するも、全員から反対された事で「第四次忍界大戦」の開戦を宣言し、サスケと香燐を回収して逃亡した。その後は五影会談から逃亡したダンゾウの前に現れ、サスケの復讐の御膳立てをするが、復讐が済んだ後にかつてのサスケの同僚達が現れたため、ナルトとの決戦を決意したサスケを連れて撤退する。その後、拠点に戻ってすぐにイタチの万華鏡写輪眼をサスケに移植し、直後に本拠の近くにカブトが現れ、協定を持ちかけられて一度は拒絶するもカブトが穢土転生された本物のマダラを握っていることを知り、協定締結を余儀なくされる。その後は長門の輪廻眼を回収するために雨隠れの里に赴き、それを防ごうとする小南と対峙して「神の紙者の術」によって危機に陥るも左眼の写輪眼で禁術のイザナギを使って勝利し、新たに長門の遺体から回収した輪廻眼を左眼に移植した。

第四次忍界大戦開戦後は、ナルトとビーが戦場に現れた際は外道魔像を用いて金角と銀角が封じられた二つの宝具を奪取し、その後は夜明けと共に尾獣を抜き取って殺害した上で、カブトが穢土転生させた二尾から七尾の人柱力をそれぞれの体を器に再度尾獣を封じた上で自分と同じ眼を与えて作った新たなペイン六道を従え行動を開始。その後はナルトとビーに遭遇して交戦する最中、一足早く駆けつけたカカシやガイとも戦い、ナルト達と激戦を繰り広げる中でナルトが九尾と心を通わし、更には人柱力達を全て止めたことに一度は気圧されるが、不完全ながら十尾を復活させるべく、金角と銀角を封じた二つの宝具を口寄せして外道魔像に取り込ませて十尾を復活させた。

しかしその直後にカカシに「すり抜ける」術の正体と対処法を見破られてしまい、遂にナルトの「螺旋丸」で面を砕かれ、自らの正体を知られることになった。その後はマダラの参戦や十尾の覚醒により、連合軍を圧倒してネジの死に動揺するナルトに現実の非情さを説いて引き込もうとしたが、逆にネジの意思を背負ったナルト達によって十尾から引き離される。その後、戦闘の最中に十尾を神威で飛ばそうとしたカカシを妨害し、彼と共に時空間へ移動して戦争を起こした理由を明かし、彼を幻術の世界へ誘うもかつての自らの意思を守ることを決めたカカシから拒絶され、彼との戦闘の末に雷切によって致命傷を負う。虫の息で戦場に戻ったことでその様子を見たマダラから見限られ、予め植え付けられていたマダラの意思により体を操られて「輪廻天生の術」を行使させられかけるも支配を振り切り、十尾の人柱力となるべく「六道十尾柩印」によって十尾の人柱力となった。初めは十尾の力に飲み込まれて自我が崩壊しかけていたが、リンとの思い出までも消されまいと必死で抵抗して力を制御下に置くことに成功。無限月読を発動するために十尾を最終形態である神樹に変化させ、多くの忍達のチャクラを吸い取った上で連合軍に降伏を呼びかけるが、なおも折れずに立ち向かうナルトやサスケ、その姿に心を震わせた連合には届かず、想いの強さを力に変える「ぬのぼこの剣」を使用するもサスケの須佐能乎を纏わせた尾獣化したナルトに押し負け、尾獣のチャクラを抜かれて敗北した。その際にナルトと心が繋がって彼と対話し、何があっても諦めないナルトの姿に火影になっていた自分の姿を重ねるようになるが、ナルトからの言葉を受けてかつての志を思い出し、正気と共に本来の自分を取り戻した。

そして今までの償いとして「輪廻天生の術」を発動しようとするも、地中に潜んでいた黒ゼツに取りつかれてその術をマダラに対して行使させられ、マダラの復活を許してしまう。その後は黒ゼツに取りつかれたままカカシやミナトと戦わされるが、マダラとの対話で彼の考えを否定した上で自我を取り戻し、肉体の支配を撥ね退けてマダラから離反した後に、隙を突いて僅かばかりの六道の力や一尾、八尾のチャクラの一部を奪い、カカシとの連携でナルトの蘇生を試み成功させた。その後サクラに左目の輪廻眼を潰すよう頼むも間に合わずに時空間に現れたマダラに捕らわれ、そこでリンの死が実はマダラが仕組んだことだと聞かされた上で左目を奪われた。その後は代わりとして自らの左目を取り戻したが、意識を完全に黒ゼツに乗っ取られてしまった。

直後に黒ゼツがカグヤを復活させた際に意識を取り戻し、瀕死の状態であったがナルトの処置により回復し、カグヤによって別の空間に引き離されたサスケをナルトやサクラの協力で連れ戻すことに成功。その後はカグヤが放った「共殺の灰骨」からナルトやサスケを助けるべく、共に犠牲になろうとしたカカシを神威を使って助け、自身はそれを受けるが、最後はナルトに感謝の言葉と共に「お前は必ず火影になれ」と言い残し、直後に塵となって崩れ去り死亡した。死後は精神空間でリンと再会し、リンに「ずっと見てたんだから」と言われて涙を流した後リンに手を引かれるが、カカシを助ける為にリンに「待っててくれ」と言って「神威」で別の空間に飛び、その直後に精神世界でカカシに「お前は六代目火影になれ」と言ってカカシに自身の万華鏡写輪眼の力を期限付きで与えた。カグヤの封印後、自分が今までやってきた行いに対して深い後悔を感じながらもカカシに「最後は敵ではなく友として別れることが出来る、俺にとってはそれだけでいい」と諭され、彼に礼と別れを告げて消滅した。

脚注[編集]

  1. ^ 【インタビュー/後編】「NARUTO-ナルト-」原作者・岸本斉史の15年 結末への思いからライバルまで CinemaCafe.net 2014年12月5日
  2. ^ 『疾風伝』では術の詳細が明かされ、頭上に掲げた紙の輪で敵を挟み撃ちにした後に、紙の輪を無数の紙手裏剣に変化させて一斉に攻撃をかけるという術であった。
  3. ^ なお、眼は写輪眼を常時使用しているため、その影響で普段は赤く見える。
  4. ^ うちは一族フェアってことで。 ぴえろ公式ブログ 2014年6月19日