生来の決意作戦

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生来の決意作戦
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空母から発艦するF/A-18F戦闘攻撃機
戦争:生来の決意作戦
年月日:2014年8月〜継続中
場所:イラク・シリア全土
結果:継続中
交戦勢力
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

フランスの旗 フランス

カナダの旗 カナダ

イギリスの旗 イギリス

オーストラリアの旗 オーストラリア

オランダの旗 オランダ

 ベルギー

ドイツの旗 ドイツ

 デンマーク

ヨルダンの旗 ヨルダン

サウジアラビアの旗 サウジアラビア

アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦

バーレーンの旗 バーレーン

ISIL(イスラーム国)の旗ISIL
指導者・指揮官
アメリカ合衆国の旗バラク・オバマ

アメリカ合衆国の旗ドナルド・トランプ

イギリスの旗デーヴィッド・キャメロン

イギリスの旗テリーザ・メイ

フランスの旗フランソワ・オランド

ヨルダンの旗アブドゥッラー2世

サウジアラビアの旗サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ

ISIL(イスラーム国)の旗アブー・バクル・アル=バグダーディー
損害
ヨルダン軍のF-16一機撃墜、1人ISILにより処刑。 ISIL戦闘員少なくとも553人死亡
Template:Campaignbox シリア騒乱

生来の決意作戦(せいらいのけついさくせん、英語: Operation Inherent Resolve)は、2014年8月に開始された、アメリカ合衆国及び有志国連合軍による過激派組織ISILに対する軍事作戦。8月当初はイラク国内に限定し、イラク軍クルド人部隊の地上勢力支援や救援物資の搬入を目的とした限定的な作戦行動であったが、翌月以降は作戦の範囲が拡大した。20カ国以上が軍事作戦に参加している。Inherent Resolveは固有の決意確固たる決意不動の決意とさまざまに訳される[1]

経緯[編集]

ISILの敵対国家
    生来の決意作戦統合任務部隊参加国
    その他の対立国
    2015年末のISIL最大勢力範囲

2014年[編集]

2015年[編集]

  • ジャスティン・トルドー2015年カナダ総選挙で勝利した後、電話でバラク・オバマに米国主導の対ISIL空爆からの漸次撤収を伝達。カナダ空軍のジェット戦闘機CF-18 ホーネットを中東から撤収させる意向を示した[12]。具体的撤収時期を設定することは避けた。北イラクにいる約70のカナダ特殊部隊のミッションについては継続させる。トルドーは約3500万人のカナダ人の代表として、我々は戻ってきたのだというメッセージになると述べた[12]
  • 2月3日 - ISILが、拘束していたヨルダン軍パイロットを焼死させる映像を公開。ヨルダン政府では、1月3日に殺害されたことを確認しているという[13]。この映像の公開を受け、ヨルダン軍はISILに対する空爆を再開した[14]。しかし、アラブ首長国連邦は空爆をまだ停止しており、再開の条件として、新型輸送機オスプレイの作戦への投入など、米軍が態勢を強化することを提示している。
  • 4月8日 - カナダ空軍のCF-18AがシリアのISIL拠点を初空爆。
  • 9月27日 - フランス大統領府が、フランス軍がシリアのISILの拠点に対して始めて空爆を行ったことを発表した[15]
  • 9月30日 - ロシア軍がシリア国内のISIL拠点への空爆開始。
  • 10月7日 - ロシア海軍がカスピ海からシリア国内のISIL拠点への巡航ミサイル攻撃を実施。
  • 11月15日 - フランス軍がシリア国内のISIL拠点への空爆再開。
  • 11月27日 - ドイツが作戦参加表明。
  • 12月2日 - イギリス議会はイラクで実施している空爆をシリアへ拡大するよう求める動議を賛成多数で可決し承認した[16]。翌日に空爆を始めた[16]
  • 12月3日 - イギリス軍がシリア国内のISIL拠点を初空爆。

2016年[編集]

  • 偵察任務に就いているドイツ空軍のトーネードがソフトウェア・アップデートを行ったが、これにより操縦室補助照明の照度がパイロットの視力に影響を与えるほど上がり、ドイツ空軍は夜間作戦を中止している[17]

2017年[編集]

  • 6月18日、シリア北部タブカ南郊の上空でアメリカ海軍空母ジョージ・H・W・ブッシュ所属のFA-18がアサド政権軍のSu-22戦闘爆撃機を撃墜した。有志連合が支援する「シリア民主軍」の戦闘員らが展開している地域を政権軍が空爆したため、交戦規定に基づき集団的自衛権を適用した[18]。この月、有志連合はこれ以外にも8日と20日にもアサド政権側の武装無人機を撃墜している[19]。ロシアは19日、有志連合によるシリア軍機撃墜に強く反発し、シリアを飛行する有志連合の軍用機や無人機を「防空システムの標的とし、ロシア軍機を同伴飛行させる」と発表した。オーストラリアはロシアのこの措置を受け、当面の間シリア空爆を見合わせることを発表している[18]

出典[編集]

  1. ^ 【編集日誌】対「イスラム国」、作戦名に込められた思い産経新聞、2017年7月2日閲覧。
  2. ^ “オバマ米大統領、シリアでの偵察飛行を承認 空爆の準備か”. CNN. (2014年8月26日). http://www.cnn.co.jp/usa/35052889.html 2014年8月27日閲覧。 
  3. ^ 白川義和; 水野哲也 (2014年9月20日). “国連安保理、「イスラム国」壊滅へ議長声明採択”. 読売新聞. http://www.yomiuri.co.jp/world/20140920-OYT1T50036.html 2014年9月20日閲覧。 
  4. ^ NOÉMIE BISSERBE (2014年9月20日). “フランス、イスラム国に初の空爆―イラク北東部で補給所を破壊”. ウォール・ストリート・ジャーナル. http://jp.wsj.com/news/articles/SB10656493786288173419804580164983143840418 2014年9月21日閲覧。 
  5. ^ 空爆死者、子供含む865人 対イスラム国、9月以降(産経ニュース 2014年11月12日)
  6. ^ “対イスラム国空爆、英国など欧州3か国が参加承認”. AFPBBNews (フランス通信社). (2014年9月27日). http://www.afpbb.com/articles/-/3027227 2014年11月9日閲覧。 
  7. ^ “米軍作戦名は「生来の決意」 「イスラム国」空爆”. 毎日新聞社. (2014年10月16日). http://www.asahi.com/articles/ASGBJ2H1BGBJUHBI007.html 2014年11月9日閲覧。 
  8. ^ “有志国連合がイラク北部で空爆、バグダディ師死亡の情報も”. AFPBBNews (フランス通信社). (2014年11月9日). http://www.afpbb.com/articles/-/3031234 2014年11月9日閲覧。 
  9. ^ “イスラム国、バグダディの音声を公開 死亡説に対する反駁”. 新華社. (2014年11月14日). http://news.livedoor.com/article/detail/9467585/ 2015年3月6日閲覧。 
  10. ^ 【イスラム国】ヨルダン政府「ヨルダン機撃墜」と発表、パイロット1人拘束 米は否定 産経ニュース 2014年12月25日付
  11. ^ UAE、対「イスラム国」空爆参加を停止 ヨルダン操縦士拘束受け AFP BB 2015年2月5日付
  12. ^ a b Canada to end airstrikes in Syria and Iraq, new prime minister Trudeau saysJ. Murphy, The Guardian, World, 21 Oct 2015
  13. ^ ヨルダン軍パイロットの殺害映像か 「イスラム国」が投稿 ハフィントンポスト 2015年2月4日付
  14. ^ 【イスラム国事件】ヨルダン軍「報復」空爆開始 UAEは中断、米主導に足並みの乱れ 産経ニュース 2015年2月5日付
  15. ^ “仏軍がシリアで「イスラム国」拠点を空爆”. 読売新聞. (2015年9月27日). http://www.yomiuri.co.jp/world/20150927-OYT1T50063.html 2015年9月27日閲覧。 
  16. ^ a b “英下院が承認、シリアを空爆…欧米の包囲網強化”. 読売新聞. (2015年10月3日). http://www.yomiuri.co.jp/world/20151203-OYT1T50116.html 2015年10月4日閲覧。 
  17. ^ http://jp.sputniknews.com/europe/20160119/1458270.html
  18. ^ a b 米軍機、シリア軍機を初めて撃墜 アサド政権軍との直接衝突が激化”. 産経新聞 (2017年6月19日). 2017年8月11日閲覧。
  19. ^ シリア無人機を撃墜…政権側軍機に続き”. 毎日新聞 (2017年6月20日). 2017年8月11日閲覧。

関連項目[編集]