斬り捨て御免!

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斬り捨て御免!』(きりすてごめん)は、島田一男の「江戸三十六番所」をベースに映像化したテレビ東京の連続テレビ時代劇。1980年から1982年にかけて3シリーズが製作されている。

概要[編集]

三十六番所が舞台である点はシリーズ共通であるが、シリーズごとに基本主旨が異なっており、特に第3シリーズでは日本支配を企む翁の御前率いる悪の組織との闘いがメインとなった。

キャスト[編集]

三十六番所[編集]

江戸は三味線堀にある。

貧乏旗本の次男に生まれ、兄が亡くなったことで奥右筆を継ぐ。朝倉丹波の依頼で、殺害された神崎清五郎の後任として三十六番所頭取となる。普段は放蕩無頼だが正義感は熱い。毎回殺陣では黒幕にとどめをさす際に「御免!」のセリフを言う。
  • 関 大助: 長門勇(第1シリーズ第22話を除く)
番士の中では古株。通称「とっつあん」。武術と体術の達人で、短槍や脇差しの他にトンファーを使用する。
  • 松波蔵人: 伊吹剛(第1シリーズ第1話~第8話、第11話、第12話、第19話、第26話)
番士。大助や伝十郎と共に前任者の神崎清五郎が頭取の頃からいる。
  • 宇部伝十郎: 川崎公明(第2シリーズまで)
若手番士。第2シリーズ最終回で祝言を挙げることになったが、敵の凶刃に命を落とす。
若手番士。最終回で敵の罠に命を落とす。
  • 平野与四郎: 伊庭剛(第3シリーズ)
対翁の御前の戦力として楽翁が三十六番所に送り込んだ若手番士。大助とコンビを組むことが多い。

小料理屋・千扇[編集]

三十六番所の向かいに構える小料理屋。番士たちにとっては憩いの場である。

  • はつね: 岩井友見(第1シリーズ第1~5、7、8、10~12、14、16~20、22、第2シリーズ第1~23話)
女将。
  • おふね: 中條郷子(第1シリーズ第1話~第7話、第10話~第12話、第22話)
「千扇」の女中だが、朝倉丹波の配下。
  • おこま: 中條郷子(第2シリーズ第1話~第3話)
女中。

朝倉丹波周辺[編集]

  • 朝倉丹波: 橋幸夫(第1シリーズ第1話~第5話、第11話)
直参旗本三千石大目付。出雲の旧知の仲。
  • 小笛: 北川恵(第1シリーズ第1話~第12話、第14話、第16話、第23話~)
丹波の配下。忍者姿になって探索を行うことがある。
  • おでん: 高杉早苗(第1シリーズ第1話~第5話、第11話)
朝倉家に仕える老女。

白河楽翁周辺[編集]

元老中で築地の御隠居とも呼ばれている。出雲の協力者で仕事の依頼をすることがある。第3シリーズでは毎回様々な方法で出雲に指令を伝えてくる
  • 早苗: 岩崎良美(第2シリーズ第1話、第2話)
楽翁の孫姫で徳川吉宗の玄孫でもある。


番士たちの関係者[編集]

  • 勘兵ヱ: 小島三児(第1シリーズ第1~14、16~20、22~24、26話、第2シリーズ第1、2話~23話、第3シリーズ第1話、5話、7話、9話、11話、13話、14~15話)
第1シリーズでは三十六番所の隣の女郎屋「一文字屋」の主人、第2シリーズでは瓦版屋、第3シリーズではおきんと祝言を挙げ岡っ引きとなった。
柳橋の芸者。出雲とは愛人のような関係
  • おせん:北川恵(第2シリーズ第1話、第2話、第24話まで)
出雲の知り合いの夜鷹。第24話で悪人の手に掛かり落命した。
  • 妙秀尼: 日向明子(第2シリーズ第1話、第2話、第10話、第20話、第25話)
月照庵に住んでいる楽翁配下の尼僧。寺社関係の探索ではその立場は利用したり、色仕掛などでも力を発揮する。素手で立ち回ることもある。尼僧ながら俗ぽく出雲に言い寄ったりする。最終回で数馬と共に敵の罠に命を落とす。
勘兵衛の女房。火消しの娘。第3シリーズ第15話「命の綱渡り 決心の十手持ち女房」では、翁の御前一味に潜入。
大助の妻。

翁の御前一味[編集]

第3シリーズにおける三十六番所共通の敵。途方もない財力を武器に暗躍する暗黒組織。

翁の御前配下の初代幹部。
翁の御前配下の二代目幹部。その正体は自らの幻術で若返っていた老婆。
翁の御前配下の三代目幹部。
翁の御前配下の四代目幹部。正体は伊賀忍者服部道鬼の部下。
大坂城を砦に構えている翁の御前の腹心。森宗意軒の子孫。ハングライダーを使って城内に潜入した出雲との一騎打ちに敗れ右腕を切り落とされた後、御前に逃亡することを勧めたが見限られ、処刑された。
莫大な財力を持ち幕府中枢にもはびこる組織の首領。大坂城の奥に籠っている。翁面を被っているが、出雲の一太刀によって異人の正体を晒し「金と欲望ある限り翁は滅びぬ」の言葉を言い残し絶命した。

サブタイトル[編集]

第1シリーズ[編集]

各話 放送日 サブタイトル 脚本 監督
第1話 1980年4月9日 炎と燃える三十六番所の灯 前編 結束信二 西山正輝
第2話 炎と燃える三十六番所の灯 後編
第3話 1980年4月16日 無情の雨に泣く女 東條正年 山崎大助
第4話 1980年4月23日 三十六番所にお指図無用 結束信二 西山正輝
第5話 1980年4月30日 命を賭けた母子星 鈴木兵吾
第6話 1980年5月7日 捨て身の勝負 江戸の花 下飯坂菊馬 山崎大助
第7話 1980年5月14日 女の肌に秘めた謎 東條正年
第8話 1980年5月21日 魔性の女にひそむ業 和久田正明 南野梅雄
第9話 1980年5月28日 中仙道に草笛が哭く 結束信二
第10話 1980年6月4日 小太刀に濡らす涙雨 鈴木生朗 山崎大助
第11話 1980年6月11日 天童駒に秘めた謎 津田幸於
第12話 1980年6月18日 傷だらけの墓標 西山正輝
第13話 1980年6月25日 江戸を走る通り魔 鈴木兵吾
第14話 1980年7月2日 冥土へ送る地獄船 和久田正明 山崎大助
第15話 1980年7月9日 江戸の怪盗流れ星 南野梅雄
第16話 1980年7月16日 狼の仮面を斬れ 鈴木生朗
第17話 1980年7月23日 涙に曇る江戸の空 東條正年 山崎大助
第18話 1980年7月30日 女たちの仇討ち無情 和久田正明 鹿島章弘
第19話 1980年8月6日 黄金地獄の闇を斬る 田中利世 唐順棋
第20話 1980年8月13日 闇夜に笑う天狗の面 東條正年
第21話 1980年8月20日 奈落の底に潜む謎 鈴木生朗 南野梅雄
第22話 1980年8月27日 男に惚れたはぐれ花 和久田正明
第23話 1980年9月3日 目の前から消えた女 東條正年 鹿島章弘
第24話 1980年9月10日 女の敵は地獄へ送れ 津田幸於 南野梅雄
第25話 1980年9月17日 野獣討つべし 鈴木生朗 唐順棋
第26話 1980年9月24日 江戸城危機一髪 東條正年

第2シリーズ[編集]

各話 放送日 サブタイトル 脚本 監督
第1話 1981年4月8日 大奥秘録叛乱の地獄絵巻 前編 鈴木生朗 森一生
第2話 大奥秘録叛乱の地獄絵巻 後編
第3話 1981年4月15日 嵐に咲く赦免花 和久田正明 南野梅雄
第4話 1981年4月22日 悪鬼が散らした無惨花 鈴木生朗 家喜俊彦
第5話 1981年4月29日 女呪いの双つぼくろ 津田幸於 唐順棋
第6話 1981年5月6日 奈落に舞うはぐれ蝶 和久田正明 家喜俊彦
第7話 1981年5月13日 偽装心中なみだ川 鈴木生朗 南野梅雄
第8話 1981年5月20日 花吹雪獄門剣 和久田正明 唐順棋
第9話 1981年5月27日 女渡り鳥凶状旅 鈴木生朗 南野梅雄
第10話 1981年6月3日 女いのちの地獄肌 家喜俊彦
第11話 1981年6月10日 狼どもの血祭り仁義 松本功 南野梅雄
第12話 1981年6月17日 忍びよる恐怖の影 津田幸於 皆元洋之助
第13話 1981年6月24日 女はかない哀れ花 鈴木生朗 井上梅次
第14話 1981年7月1日 血染めの千両富 田中利世
牧戸次郎
皆元洋之助
第15話 1981年7月8日 幽鬼が狙った瓦版 田中利世 唐順棋
第16話 1981年7月15日 闇夜になく母子鶴 津田幸於
第17話 1981年7月22日 三々九度殺しの盃 和久田正明 家喜俊彦
第18話 1981年7月29日 女恨みの辻が花 南野梅雄
第19話 1981年8月5日 すすり泣く尼寺 津田幸於 皆元洋之助
第20話 1981年8月12日 なさけ深川怨み節 鈴木生朗 家喜俊彦
第21話 1981年8月19日 女を漁る凶悪の牙 新井雄一郎 唐順棋
第22話 1981年8月26日 江戸浪人街の血闘 東條正年
第23話 1981年9月2日 妖しく匂う無情花 綾部伴子 家喜俊彦
第24話 1981年9月9日 死を呼ぶ子守唄 津田幸於 唐順棋
第25話 1981年9月16日 鬼番所皆殺しの罠 鈴木生朗 家喜俊彦

第3シリーズ[編集]

各話 放送日 サブタイトル 脚本 監督
第1話 1982年6月9日 熱き口づけは死を誘う 鈴木生朗 家喜俊彦
第2話 1982年6月16日 大奥を濡らす魔性の血 皆元洋之助
第3話 1982年6月23日 生か死か断崖に揺れる二人 和久田正明
第4話 1982年6月30日 女豹の牙と百万石の大陰謀 鈴木生朗 家喜俊彦
第5話 1982年7月7日 やわ肌が乱れる地獄島潜入 皆元洋之助
第6話 1982年7月14日 暗闇目付が仕掛けた必殺罠 唐順棋
第7話 1982年7月21日 謀略血で染めた御用金強奪 津田幸於
第8話 1982年7月28日 三万両の身代金に賭けた命 鈴木生朗 皆元洋之助
第9話 1982年8月4日 女の唇に潜む非情の罠 家喜俊彦
第10話 1982年8月11日 怪盗を追え 死のおとり作戦 皆元洋之助
第11話 1982年8月18日 夏の怪 竜神が流す火の涙
第12話 1982年8月25日 黄金に群がる闇の相場師 中西隆三
第13話 1982年9月1日 女仇討に隠された凶悪の罠 津田幸於 家喜俊彦
第14話 1982年9月8日 生き地獄女悪鬼の棲む館 和久田正明 唐順棋
第15話 1982年9月15日 命の綱渡り 決心の十手持ち女房 鈴木生朗 家喜俊彦
第16話 1982年9月22日 狙われた姫 魔界の女呪術師 唐順棋
第17話 1982年10月13日 湯殿で襲われた女賭博師 家喜俊彦
第18話 1982年10月20日 赤い人魚は死神の使者 皆元洋之助
第19話 1982年10月27日 白昼に散った女影目付 家喜俊彦
第20話 1982年11月3日 女ねずみが天井裏で鳴く 唐順棋
第21話 1982年11月10日 伊賀の女に明日はない 家喜俊彦
第22話 1982年11月17日 今あかす翁の御前の正体 皆元洋之助

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

※いずれも第1シリーズのみ

  • 「君はやさしかったか」(作詞:櫟文平、作曲:渡辺岳夫、編曲:竹村治郎、歌:川崎公明)
  • 「いなせ節」(第15話 - 第19話)(作詞:櫟文平、作曲:渡辺岳夫、編曲:竹村治郎、歌:川崎公明)

備考[編集]

  • 第1シリーズのエンディングで使用された映像は、後に同局(現在のテレビ東京)系列他で放送された『江戸・中町奉行所(第2シリーズ)』のエンディングにそのまま流用され、使用された(本作同様、『江戸・中町奉行所』も京都映画撮影所で制作された作品である)。

関連項目[編集]

東京12チャンネル→テレビ東京 水曜21時台
前番組 番組名 次番組
斬り捨て御免!
(第1部)
悪党狩り
斬り捨て御免!
(第2部)
斬り捨て御免!
(第3部)