喜久井町

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喜久井町(きくいちょう)は、東京都新宿区町名[1]住居表示未実施。郵便番号は、162-0044。

地理[編集]

新宿区の北部に位置する。北部は早稲田町馬場下町に接する。北東部は早稲田南町に接する。東部は弁天町に接する。南東部は原町に接する。南部は若松町に接する。西部は戸山一丁目に接する(地名はいずれも新宿区)。北部では早稲田通りが至近にある。また町域内を夏目坂通りが通っている。夏目坂通り沿いには寺院も見られるが、町域内の多くは住宅地となっている。

歴史[編集]

地名の由来[編集]

地名は、当地の江戸時代から続いた町方名主・夏目家の家紋「井桁に菊」にちなみ、文豪夏目漱石の父の夏目直克が命名した(漱石も喜久井町の生まれ)。漱石は随筆硝子戸の中』(1915年)の第23章で次のように述べている。

今私の住んでゐる近所に喜久井町といふ町がある。これは私の生れた所だから、ほかの人よりもよく知つてゐる。(中略)この町は江戸と云つた昔には、多分存在してゐなかつたものらしい。江戸が東京に改まつた時か、それともずつと後になつてからか、年代はたしかに分らないが、何でも私の父が拵えたものに相違ないのである。私の家の定紋が井桁に菊なので、それにちなんだ菊に井戸を使つて、喜久井町としたといふ話は、父自身の口から聴いたのか、または他のものから教はつたのか、何しろ今でもまだ私の耳に残つてゐる。父は名主がなくなつてから、一時区長といふ役を勤めてゐたので、あるいはそんな自由も利いたかも知れないが、それを誇にした彼の虚栄心を、今になつて考へて見ると、厭な心持は疾くに消え去つて、ただ微笑したくなるだけである

交通[編集]

町域内に鉄道駅はないが、地域北部方面に東京メトロ東西線早稲田駅が至近にある。地域南部・東部方面では、都営地下鉄大江戸線牛込柳町駅も利用可能である。

施設[編集]

  • 早稲田大学喜久井町キャンパス
  • 感通寺
  • 来迎寺
  • 本松寺
  • 妙泉寺
  • 夏目漱石生誕之地碑

かつて存在した施設[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 『角川日本地名大辞典 13 東京都』、角川書店、1991年再版、P873

外部リンク[編集]