ひまわりっ 〜健一レジェンド〜

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ひまわりっ 〜健一レジェンド〜』(ひまわりっ けんいちレジェンド)は、東村アキコによる日本漫画。『モーニング』(講談社2006年第2号から2010年第6号まで連載された。

2020年、実写ドラマ化された[1][2]

概要[編集]

作者の大学卒業からの経緯を実話を交えながら描いた、フィクションギャグ漫画宮崎県が舞台。この作品では主に自らの父親について記憶をもとに語っている。ときおり作者が別誌で連載していた『きせかえユカちゃん』のキャラの名前が登場する。

作品中に宮崎県内(宮崎市内)に実在する店舗が出てきたり、南九州テレフォンの建物はNTT西日本宮崎支店がモデルになっている。

2020年、テレビ宮崎開局50周年ドラマとして、『ひまわりっ 〜宮崎レジェンド〜』のタイトルで放送[1]

物語[編集]

登場人物[編集]

林一家[編集]

林アキコ(はやし アキコ)
林家の長女で物語の主人公。美術大学卒(モデルは作者の母校である金沢美術工芸大学)。同学の卒業式は仮装して臨む伝統があり、当日はうさぎのぬいぐるみ姿に扮した(後日、記念写真を見た父・健一に「親に高い学費払わせといて、最後の姿が幼稚園生みたいなこれか!」と激怒される)。
教員試験を受けたが不合格で、結局は父が勤める「南九州テレホン」に就職し、しばらくは家庭、職場の両方で四六時中父の天然っぷりに振り回される日々を送る。
その後、亡き恩師の美術教室を継ぐ傍ら、雑誌へ漫画作品を投稿し続ける。果たして「徳永アキコ」のペンネームによる「フルーツこうもり」が採用され、漫画家デビューのため上京する。なお、ペンネームの由来はファンである「徳永英明」によるもので、父のからかいのネタとなっている。
いつしか健一2号(後述)に惹かれていったが、すれ違いが多く互いの想いはなかなか伝わらない。
林健一(はやし けんいち)
林家の家長。50歳。「南九州テレホン」お客様サービス課課長(後に那覇支店勤務)。女子社員に対しては「~女史」と呼ぶ。かなりユニークで存在感のあるキャラであり、KY、人の話を聞かない、何の前触れもなく話題を変える、突拍子もないKY発言をするなど周囲が存在しないかのように振舞う。しかし本人はいたって真面目で、いわゆる天然である。理不尽な事でキレる事もしばしばで、未だに逆鱗ポイントが家族にさえ読みづらい。日常ではクセが強いが、職場では仕事が出来て宴会でも盛り上げ役のため、社員からの評判はよい。
下戸だがかなりの甘党で、果物や菓子パンに目がない。
興醒めしやすく、自宅の庭でフェイジョアという果物を育てていたが、ドラゴンフルーツに出会ってからは興味を失いアキコに世話を任せている。
開運!なんでも鑑定団」のファンで録画も欠かさないほどである。
カラオケの十八番はHOUND_DOGの「ff_(フォルティシモ)」。
趣味はパチンコでお気に入りの台は「海物語」。
27歳の時に車検工場で左膝を噛まれて以来、犬が嫌いである。
宮崎県都城市出身であり、アキコの幼少期まではそこに住んでいた。
林タクマ(はやし タクマ)
林家の長男。アキコの弟。広島大学工学部3年生。通学のため宮崎の自宅から離れて下宿中。部活は探検部に所属。父からは留年は認められていないため、単位取得と就職活動に焦りを持っている。林家の家族の運命として、姉同様に父に振り回される過去を持ち「タクマ選手~」と呼ばれている。携帯電話を通じて姉・アキコの良き相談相手となっている。アイドル「山川みなも」のファンである。
作者の実弟である漫画家森繁拓真がモデル。
お母さん(おかあさん)
温厚で至ってまともな性格。ママさんバレーをやっている。宮崎県串間市出身。サザエ採集が得意。

南九州テレホンの社員と関係者[編集]

蛯原(えびはら)
南九州テレホンの支店長秘書課で働く。アキコの先輩で(自称)友達。愛称はエビちゃん。35歳独身のアラフォー
巻き髪。副主任(後述)がつけたあだ名は「妖怪コンセント探し」(ヘアアイロン用のコンセントを探しているから)。
正直な性格。昔ヤンキーだった。中学校時代の蟹江センパイが大好きで、手袋を編んだり、風邪のときお見舞いに行ったりしている。
合コンで、なのは(後述)から「蛯原さんって、ホントに35歳に見えないですね~」と年齢を暴露されて、怒りに燃えた。“19歳”とサバを読んだこともある。
よく副主任と一緒になりコントをする。
フルネームは「蛯原くるみ」らしい。
若いころは南九州テレホンのお客様サービス課のトップとして働いていたが、後に美貌?を買われて、秘書課にスカウトされたと本人は述べている。
副主任(ふくしゅにん)
南九州テレホンのお客様サービス課で働く。後、千葉の電話会社に出向し、上京したアキコの近所に居住。40代の独身。本名は猿渡(さるわたり)。
フルネームは「猿渡シゲ子」らしい。
本人曰く、鹿児島県志布志市出身。
「南九州テレホン一変人」らしい。猫アレルギー。
西岸良平のファン。20年前同人サークル「宮崎34年組」で活動していた。
よく蛯原と一緒になりコントをする。
実は資産家の娘である(両親はマカオで老後をエンジョイしている)。
高校時代からアルフィーのファンでコンサートに行った。
実は千葉への出向と共に主任に昇進しているが、アキコ達からは相変わらず「副主任」と呼ばれ続けている。
日高なのは(ひだか なのは)
携帯電話販売店のバイトをしていたが、助っ人で南九州テレホンに来た。
腹黒く、いわゆるぶりっ子で、女性の前のみ本性を表し、アキコに対しては傲慢な態度を取る。
興梠健一に目をつけ、なんとか自分に振り向かせようとする。本人曰く「知り合った男性はすべて自分のことが好きにならないと気が済まない」「好きにさせるためなら、骨折までならOK」。
通称は「節子」(髪型がアニメ映画『火垂るの墓』の節子に似ているため)。
宮崎の山奥の田舎(S村なので椎葉村?)の出で、母からの電話や、怒鳴るときなどになまる。
よく、蛯原とケンカをする(特になのはのアパートで)。
漫画ゴラク』の「外道坊」(平松伸二・著)の大ファン。
主任(しゅにん)
南九州テレホンのお客様サービス課で働く。本名は押川(おしかわ)。
派手なマニキュアをしている。
黒木君(くろきくん)
南九州テレホンのお客様サービス課で働く。温厚でのんびりした性格。30代独身。
JPOPをこよなく愛し、とりわけビーイング系など1990年代に傾倒している。
林健一とは仲が良いようで、一緒にパチンコに行ったりする。
面食いのようである。
よく、節子(なのは)にパシリ扱いにされる。
お節介な性格で、アキコから「黒木さん、余分なことを言わないで下さいよ」と注意される。
うるう年にだけ、とあるきっかけで(作品中では健一2号が黒木のお気に入りの女性のスマイルをGETしたことで)悪い心が千倍とかに膨れ上がり「黒・黒木」に変身する。
好きな女性へのアタック方法はマイベストCDを作りプレゼント(邦楽メイン)。
山崎君(やまさきくん)
南九州テレホンの総務課勤務。30代独身?
宴会で酔った勢いで、所長(支店長)にむかって、うっかり「マメモヤシ」と言ってしまったため、那覇支店久米島出張所に飛ばされた。
緊張したりすると、ストレスで髪が抜ける。
所長(しょちょう)
南九州テレホンの支店長。ソフトな顔つきで温厚な性格。頭髪が薄い。
ただし、宴会で泥酔した山崎君から「マメモヤシ」と言われてカチンと来たらしく、那覇支店久米島に左遷した。
林健一の那覇支店の転勤を喜んで認めた。
節子(なのは)を可愛がっている。彼女の言うことをすべて信じている(実際は節子の嘘)。
比嘉さん(ひがさん)
南九州テレホンの那覇支店の社員。林健一を慕い行動を共にする。三線の名手。

南国グリーンサービス[編集]

興梠健一(こおろぎ けんいち)
南国グリーンサービスの社員。南九州テレホンには観葉植物の交換でやってくる。
アキコに恋心を抱いているが、本人にはなかなか気づいてもらえない。アキコの上京の際には身を引くような発言をしてしまい、更に疎遠に。
かなりの天然ボケで思い込みが激しいところがある。
あだ名はアキコの父・健一と同名のことから「健一2号」。
目隠しをして果物を食べてもその銘柄がわかる。
高校生の妹がいる。元高校球児。
副主任に「最近お前も空気読めるようになってきたな」といわれた。
蟹江先輩(かにえせんぱい)
興梠健一が勤める南国グリーンサービスの社員。蛯原の初恋の人である。30代半ば。
前歯が無いが、シンナーのやりすぎで溶けたとのこと。
既婚者で、子沢山のため、南国グリーンサービスの山田隆夫と呼ばれている。

パイナップル銀行[編集]

南九州テレホンの通り向かいにある銀行。女子行員の顔面レベルはかなり高いらしい。

ハルオ
押川主任の甥っ子。34歳の独身の天然系イケメンで、よくモテる。
林健一と同じく人の話を聴かず、自分のペースで動く。
アキコに対して「オレたちはカップル」と勝手に決め付けている。
合コン大好き。アキコをからんで健一2号から嫉妬を買うこともある。
蛯原から「悪魔の笑顔を持った腹黒い天使by近藤真彦ってとこね」と批評された。
村木さん(むらきさん)
パイナップル銀行員。40歳独身。ハルオの職場の先輩。顎鬚を生やしている。
東京都の大学在学時代はアルフィーのファンで、合コンで出会った猿渡副主任とカラオケで意気投合。
実はカラオケ音痴(副主任とカップル成立の予感?とアキコはひそかに願っている)。

私立講談女子高等学校[編集]

興梠健一の妹や、アキコが教える美術教室の生徒が通っている女子高。

部長(ぶちょう)
漫画研究部の部長で、アキコが教える美術教室の生徒。
メガネ和工堂の社長令嬢。メガネを取った素顔は意外に可愛い。
アニメオタク(いわゆる「おたく女」)。「湯けむり天使Mixベリー」に登場するイチゴのコスプレをする時と寝るときだけメガネを外す。
卒業後、地元の国立大学に進学し、漫画研究部に入部した。
男性恐怖症だったが、男子部員のコスプレによって克服された。
副部長(ふくぶちょう)
漫画研究部の副部長で、アキコが教える美術教室の生徒。本名は近藤(こんどう)。
「ふへっ!」「~ナリ」「ぬを」や「~件について」など変わった喋り方が特徴的。オタク。
常に歯ブラシをくわえているが、アニメ「湯けむり天使Mixベリー」に登場するブル子のコスプレをする時は歯ブラシを外す。
節子(なのは)から「アニオタ、キモッ」と言われて以来、彼女のことが大嫌い。
実家が貧乏のため進学はできず、卒業後は画材店でバイトをしながら、アキコの漫画のアシスタントをしている。アキコのデビューに伴い上京し居候、自らもウイング関(後述)と組んで、ペンネーム「古川うなぎ」のユニットとして『週刊少年マガジン』に持ち込んで、ともに漫画家を目指す。
auのW51CAらしき携帯電話を使用してる。本名は近藤(名は不明)。
実家には父と祖母がいる(母は登場していない)。
興梠桐子(こおろぎ きりこ)
興梠健一の妹。兄とは正反対の性格である。
ゆっこ
桐子の友達で、漫画研究部の部員。

その他[編集]

比嘉エリカ(ひが エリカ)
比嘉さんの一人娘。ロックと椎名林檎のファン。女子高生。
琉球音楽の伝統を固持する父と喧嘩をする。林健一を通じて、副主任と蛯原から笑いのセンスがあると賞賛される。
宮本(みやもと)
アキコの小学校から中学校時代の同級生で近所に住む。アキコと一緒に漫画部に所属していた。
ビックリマンのシールとキン肉マンのゴム人形のコレクター。
健一とも昔なじみで、彼のことを“おじちゃん”と呼ぶ。
今村(いまむら)
タクマの高校時代の親友で、実家は「今村整骨院」を営んでいる。
タクマとは大学は別々で、宮崎に帰省したタクマと偶然会って、居酒屋で飲食した。
基本的に単純な性格で、彼および親も健一とアキコとも昔なじみである。
ウイング関(ウイング せき)
三国志BL同人界のカリスマ作家。三国志をこよなく愛し、なんでも三国志で例える癖がある。初恋の人は関羽
「キェエエエエエー!!」「ギョッホウゥー!」などの独特の叫び声を持つ。触覚のような前髪と象のポシェットがトレードマーク。蛯原と同い年(35歳)。
歯ブラシ(副部長)とコンビを組みペンネーム「古川うなぎ」として『週刊少年マガジン』に持ち込みを図る。

所収[編集]

モーニングKC刊 全13巻

テレビドラマ[編集]

2020年6月1日から6月12日に、1話15分の全10話構成[1]で、テレビ宮崎開局50周年ドラマとして、『ひまわりっ 〜宮崎レジェンド〜』のタイトルでUMKスーパーニュース内の18:45より放送[1][2][3]。翌週の6月8日から「TVer」「フジテレビオンデマンド(FOD)」でも毎日1話ずつ配信[4]

キャスト (テレビドラマ)[5][編集]

スタッフ (テレビドラマ)[5][編集]

ネット局と放送時間[編集]

『ひまわりっ 〜宮崎レジェンド〜』ネット局  ※太字の放送局は字幕放送
放送対象地域 放送局 系列 放送日時 備考
宮崎県 テレビ宮崎(UMK) フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
2020年6月1日~6月5日
2020年6月8日~6月12日
月曜~金曜18:45 - 19:00
制作局
福島県 福島テレビ(FTV) フジテレビ系列 放送予定
関東広域圏 フジテレビ(CX) 2020年7月12日
日曜(土曜深夜)3:15 - 4:30
2020年7月19日
日曜(土曜深夜)2:35 - 3:50
5話連続で週1回放送
中京広域圏 東海テレビ(THK) 2020年7月24日
金曜(木曜深夜)2:00 - 2:30
2020年7月31日~
金曜(木曜深夜)1:45 - 2:15
2話連続で週1回放送
近畿広域圏 関西テレビ(KTV) 2020年7月7日~
火曜(月曜深夜)3:12 - 3:27
週1回放送
鳥取県島根県 さんいん中央テレビ(TSK) 2020年8月24日~
月曜16:20 - 16:50
2話連続で週1回放送
高知県 高知さんさんテレビ(KSS) 2020年7月5日~
日曜14:45 - 15:00
週1回放送
福岡県 テレビ西日本(TNC) 2020年8月2日~
日曜5:30 - 6:00
2話連続で週1回放送
佐賀県 サガテレビ(STS) 2020年8月25日~8月28日
2020年8月31日~9月4日
月曜~金曜10:35 - 10:50
2020年8月29日
土曜13:45 - 14:00
熊本県 テレビくまもと(TKU) 2020年8月26日
水曜(火曜深夜)0:40 - 1:15
2020年9月2日~
水曜(火曜深夜)0:25 - 1:00
2話連続で週1回放送
大分県 テレビ大分(TOS) フジテレビ系列
日本テレビ系列
2020年7月4日~
土曜15:55 - 16:25
鹿児島県 鹿児島テレビ(KTS) フジテレビ系列 2020年8月1日~
土曜(金曜深夜)2:20 - 2:50
日本全国 TVer - 2020年6月8日~6月17日
毎日10:00 - 1話ずつ無料配信
日本全国 FOD 2020年6月29日~全話有料配信

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f “東村アキコ原作コミックが、開局50周年を迎えるテレビ宮崎でドラマ化「今こそ宮崎県民の笑いのセンスを全国に」”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2019年11月21日). https://thetv.jp/news/detail/213121/ 2020年2月10日閲覧。 
  2. ^ a b c d e “高橋克典「宮崎どっぷりの人間です」ドラマ「ひまわりっ~宮崎レジェンド~」に出演”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2020年2月10日). https://www.sanspo.com/geino/news/20200210/geo20021020180029-n1.html 2020年2月10日閲覧。 
  3. ^ a b c “ドラマ「ひまわりっ」メインビジュアル公開、主題歌とOPテーマは宮崎出身者に”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年5月9日). https://natalie.mu/comic/news/378398 2020年5月11日閲覧。 
  4. ^ “平祐奈主演のテレビ宮崎開局50周年ドラマ「ひまわりっ」が6月1日スタート 配信で全国でも視聴可能”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2020年5月15日). https://hochi.news/articles/20200515-OHT1T50167.html 2020年5月15日閲覧。  2020年7月12日、19日にフジテレビでも放送
  5. ^ a b “開局50周年ドラマ ひまわりっ キャスト&スタッフ”. UMKテレビ宮崎. https://www.umk.co.jp/50th/himawari/cast_staff.html 2020年6月6日閲覧。 
  6. ^ a b c d “浅香唯、宮崎弁でがい旋!テレビ宮崎制作連ドラ「ひまわりっ」で母親役 県出身“レジェンド”も集結 意外なあの人も…”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2020年3月10日). https://hochi.news/articles/20200310-OHT1T50157.html 2020年3月10日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]