山羊の頭のスープ
『山羊の頭のスープ』 | ||||
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ローリング・ストーンズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1972年11月25日 - 12月21日 1973年5月23日 - 6月20日 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
Rolling Stones Atlantic(オリジナル盤) EMI→CBS UK→Virgin→Polydor(リイシュー盤) Atlantic(オリジナル盤) Columbia→Virgin→Interscope(リイシュー盤) ワーナー・パイオニア(オリジナル盤) 東芝EMI→CBS/SONY→Sony Records→EMIJ/Virgin→Universal Int'l(リイシュー盤) | |||
プロデュース | ジミー・ミラー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ローリング・ストーンズ アルバム 年表 | ||||
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『山羊の頭のスープ』 (Goats Head Soup) は、1973年にリリースされたローリング・ストーンズのアルバムである。本作品はジャマイカでレコーディングされ、ファンクやニュー・ソウルへ接近した作品として仕上がることとなった。バンドのメンバーに加え、キーボードとしてビリー・プレストン、ニッキー・ホプキンス、イアン・スチュアートが参加している。また、ジミー・ミラーがプロデュースした最後の作品である。
アルバム・カバーは、ミック・ジャガーの旧友でもあるデヴィッド・ベイリーによってデザイン、撮影された。ジャケットには山羊の頭のスープの写真が封入された。
そのけだるいサウンドにもかかわらず、『山羊の頭のスープ』の収録曲は高いクオリティを保ち、オープニング曲の「ダンシング・ウィズ・ミスターD」、アメリカでトップ20を記録した「ドゥー・ドゥー・ドゥー」、バンドの悪評高いグルーピーを歌った「スター・スター」などが含まれた。「スター・スター」は元のタイトルが「スターファッカー」であったがアトランティック・レコードの会長アーメット・アーティガンによってタイトルが変えられ、歌詞の二カ所が問題となりアメリカでは電子的に聞こえなくされたが、アメリカ以外ではそのままリリースされた。1980年代にCBSが再発した際、アメリカでもそのままの形で発売されたが、その後ユニヴァーサル・ミュージックからの再発版ではアメリカ版の検閲バージョンに戻っている。 さらに、歌詞に登場するスティーブ・マックイーンから訴訟を起こされないよう陳述書を得なければならなかった。
アルバムからのシングル「悲しみのアンジー」はアメリカでチャート1位となり、世界的にヒットした。リリース後にささやかれた噂に反して、同曲はデヴィッド・ボウイの最初の妻アンジェラを歌った物ではない。リリースの何年も後に、キース・リチャーズの娘ダンデライオンはアンジェラと改名した。
本作のセッションでは多くのアウトテイクが録音された。その内の二曲、「トップス」「友を待つ」は1981年の『刺青の男』に収録された。
1994年に本作はヴァージン・レコードによってリマスターの上再発売され、2009年にはユニヴァーサル・ミュージック・グループによって更なるリマスターの上再々発売された。 全米売り上げ約300万枚。ビルボード1位獲得(4週)
曲目
- ダンシング・ウィズ・ミスターD - Dancing With Mr D 4:53
- 100年前 - 100 Years Ago 3:59
- 夢からさめて - Coming Down Again 5:54
- ドゥー・ドゥー・ドゥー - Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) 3:27
- 悲しみのアンジー - Angie 4:33
- シルバー・トレイン - Silver Train 4:27
- お前の愛を隠して - Hide Your Love 4:12
- ミック・ジャガーがピアノを担当。
- ウィンター - Winter 5:31
- 全てが音楽 - Can You Hear The Music? 5:31
- 1. 3. 5. 8. 9.はニッキー・ホプキンスがピアノで参加。
- スター・スター - Star Star 4:25
- 6. 10.はイアン・スチュアートがピアノで参加。
ヨーロピアン・ツアー
本作リリース後、「1973 EUROPIAN TOUR」が1973年9月1日のウィーン、シュタットハレ公演から始まる。同ツアーは1973年10月19日のベルリン、ドイッチェラントハレ公演で終了した。本作からは「スター・スター」「ダンシング・ウィズ・ミスターD」「悲しみのアンジー」などが演奏された。
このヨーロッパ・ツアーでは、ミック・テイラーは本編のステージだけでなく、オープニングアクトを務めたビリー・プレストンのステージにも参加している。その時の演奏は、プレストンのライヴ・アルバム『ライヴ・ヨーロピアン・ツアー』に収録された。