「岩石」の版間の差分
Doraemonplus (会話 | 投稿記録) →岩石と鉱物の関係: 出典とともに一文加筆。 |
Doraemonplus (会話 | 投稿記録) →top: →岩石と鉱物の関係: →岩石の種類: →岩石の組成: を出典に基づいて大幅加筆。岩石に関連する記事を孤立させないために、 →関連項目: も拡充。さらに、スウェーデン語版 sv:Bergart 2018年6月7日 (UTC) 版を参考にして、3大類型について代表的な岩石の例を提示。 |
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{{正確性|date=2018年6月}} |
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{{Redirect|岩}} |
{{Redirect|岩}} |
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'''岩石'''(がんせき、{{Lang-en-short|rock|links=no}}{{Sfn|文部省|1984|p=24}})とは、世間一般には、岩や[[石]]のこと<ref>{{Citation|和書|author=[[新村出]]編|title=[[広辞苑]]|edition=第七|year=2018|publisher=岩波書店|isbn=978-4-00-080132-4|pages=150,665}}</ref>。石の巨大なもの、特に無加工で表面がごつごつしたものを'''岩'''(いわ)と呼び、'''巌'''{{Refnest|group=注|旧字体は'''巖'''。大きな岩の意で、「いわお」とも読む<ref>{{Citation|和書|author=日本国語大辞典第二版編集委員会、小学館国語辞典編集部編|title=[[日本国語大辞典]]|edition=第二|volume=第2|year=2001|publisher=[[小学館]]|page=17}}</ref>。}}、'''磐'''とも書く<ref>{{Citation|和書|author=[[新村出]]編|title=[[広辞苑]]|edition=第七|year=2018|publisher=岩波書店|isbn=978-4-00-080132-4|page=221}}</ref>。{{要出典|範囲=一般的には、その大きさに範囲はないと思われがちだが|date=2018年6月}}、{{要検証|=学術的にはあまりにも小さいものを[[砂]]や[[泥]]、大きいものを[[剛盤]]や[[プレート]]と言い、区別することが普通である。|date=2018年6月}} |
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'''岩石'''(がんせき、{{Lang-en|rock|links=no}}<ref>{{Cite book|和書 |
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|author = [[文部省]]編 |
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学術的には、自然的原因による起源をもつ{{Sfn|鈴木|2005|pp=47-48}}、数種あるいは一種類の[[鉱物]]や[[準鉱物]]([[火山ガラス]]など)の集合体を指す{{Sfn|都城・久城|1975|p=5}}{{Sfn|榎並|2013|p=1}}{{Sfn|小出|2013|p=10}}。たとえば、[[花崗岩]]は、[[石英]]、[[長石]]、[[雲母]]、[[角閃石]]など、さまざまな鉱物の集まりから成る{{Sfn|木下・小川|1995|p=24}}。[[露頭]]での見かけ(産状)上は、層状である岩石(成層岩・層状岩)を[[地層]]と呼ぶのに対し、[[貫入]]している(貫入岩)か塊状のもの(塊状岩)を岩石として区別する{{Sfn|日本地質学会|2017|p=22}}。岩石は[[地球]]表層の[[地殻]]と[[上部マントル]]の一部をはじめ、他の[[地球型惑星]]や[[小惑星]]、[[衛星]]を構成する主要な物質である{{Sfn|榎並|2013|p=1}}{{Sfn|日本地質学会|2017|p=64}}。{{要出典|範囲=どこからどこまでを「岩石」と呼び、「[[金属]]」と呼ぶのかは難しい問題である。[[ガラス]]、金属等と漸移的ともいえる。|date=2018年6月}} |
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|title = [[学術用語集]] 地学編 |
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|url = http://dbr.nii.ac.jp/infolib/meta_pub/G0000120Sciterm |
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成因的には、[[マグマ]](岩漿)が冷え固まること({{仮リンク|火成作用|en|Magmatism}})でできる[[火成岩]]{{Sfn|日本地質学会|2017|pp=31-32}}{{Sfn|西村ほか|2010|p=53}}、岩石の[[砕屑物]]、生物の遺骸、化学的沈殿物などが[[堆積]]または[[沈積]](堆積作用)し、固結([[続成作用]])してできる[[堆積岩]]{{Sfn|西村ほか|2010|p=53}}{{Sfn|日本地質学会|2017|pp=26-28}}、既存の岩石が高い[[温度]]と[[圧力]]を受けて[[固体]]のまま組成や構造が変化([[変成作用]])してできる[[変成岩]]{{Sfn|西村ほか|2010|p=53}}{{Sfn|日本地質学会|2017|pp=35-38}}の3つに大きく分類することができる{{Sfn|都城・久城|1975|p=5}}{{Sfn|周藤・小山内|2002|p=3}}。さらに、共に地球の内部でできた岩石である火成岩と変成岩をまとめて[[内成岩]]、地表(地球の外部)でできた岩石である堆積岩を[[外成岩]]として大別する方法もある{{Sfn|周藤・小山内|2002|p=3}}。 |
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|year = 1984 |
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|publisher = [[日本学術振興会]] |
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|isbn = 4-8181-8401-2 |
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|page = 24 |
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}}</ref>)は、[[鉱物]]が集合している物体のことである{{Sfn|榎並|2013|p=1}}。日常語では[[石|石ころ]]や岩盤のことをさす{{sfn|鈴木|2005|p=48}}。{{要出典|範囲=一般的には、その大きさに範囲はないと思われがちだが|date=2018年6月}}、{{要検証|=学術的にはあまりにも小さいものを[[砂]]や[[泥]]、大きいものを[[剛盤]]や[[プレート]]と言い、区別することが普通である|date=2018年6月}}。岩石は大きく[[火成岩]]、[[堆積岩]]、[[変成岩]]に分けることができる{{Sfn|西村ほか|2010|p=53}}。その成因は、岩石が溶けた[[液体]]である[[マグマ]](岩漿)が冷えたり、砂や泥が[[続成作用]]と呼ばれ、[[地下]]で固結作用をうけて岩石に戻ったり、あるいは誕生した岩石が[[変成作用]]とよばれる[[熱]]、[[圧力]]、[[溶液]]、[[気体]]との[[化学反応]]や[[物理現象]]を受け溶けてマグマにならないまでも、性質が変化し、二次的に岩石が誕生することもある。多くの[[地球型惑星]]は岩石でできている。{{要出典|範囲=どこからどこまでを「岩石」と呼び、「[[金属]]」と呼ぶのかは難しい問題である。[[ガラス]]、金属等と漸移的ともいえる。|date=2018年6月}} |
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== 岩石と鉱物の関係 == |
== 岩石と鉱物の関係 == |
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{{ |
岩石と[[鉱物]]を総称して<ref>{{Citation|和書|author=日本国語大辞典第二版編集委員会、小学館国語辞典編集部編|title=[[日本国語大辞典]]|edition=第二|volume=第1|year=2000|publisher=[[小学館]]|page=931}}</ref>、あるいは岩石と[[鉱石]]の俗称として<ref>{{Citation|和書|author=[[新村出]]編|title=[[広辞苑]]|edition=第七|year=2018|publisher=岩波書店|isbn=978-4-00-080132-4|page=150}}</ref>、「石」と呼ぶことがあるが、それらは学術的には区別されるべきものである。化学的には、鉱物は化学組成の均質な[[純物質]]であり、岩石はその[[混合物]]である{{Sfn|小出|2013|p=10}}{{Sfn|木下・小川|1995|p=24}}。岩石と鉱物は共に地球の固体部分を構成する要素であるが、鉱物がその最小単位として知られている。岩石をつくる主な鉱物を[[造岩鉱物]]という{{Sfn|榎並|2013|p=2}}。岩石と鉱物の関係を喩えて、趣味で岩石学を嗜んだ[[賀川豊彦]]は、「[[岩石学]]は[[鉱物学]]の[[社会学]]のようなものだ」と述べたことがある{{Sfn|諏訪|1990|p=265}}。一般に、鉱物は三次元的に規則正しい原子配列([[結晶構造]])を持ち、組成的に均質であるため一定の[[化学式]]で表すことができる{{Sfn|森本|1989|p=239}}。これに対して岩石は、種々の鉱物や岩石の破片、天然ガラス、有機物などの集合体である。鉱物や岩石のうち、有用な成分を含むもので、[[鉱業]]的に利益を生み出せるものを鉱石という{{Sfn|木下・小川|1995|p=24}}。 |
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学術的には、岩石は「○○岩」と命名され、鉱物は「○○石」や「○○鉱」という名称を付けられるのが一般的であるが、[[黒曜石]]、[[大理石]]、[[御影石]]など、「○○石」が岩石の通称となっている例も少なくない{{Sfn|杵島ほか|2006|pp=50-51}}。 |
学術的には、岩石は「○○岩」と命名され、鉱物は「○○石」や「○○鉱」という名称を付けられるのが一般的であるが、[[黒曜石]]、[[大理石]]、[[御影石]]など、「○○石」が岩石の通称となっている例も少なくない{{Sfn|杵島ほか|2006|pp=50-51}}。 |
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== 岩石の種類 == |
== 岩石の種類 == |
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岩石は、その成因により以下の3種類に大別されることが多い{{Sfn|周藤・小山内|2002|p=2}}。これは、[[1862年]]に {{仮リンク|ベルンハルト・フォン・コッタ|en|Bernhard von Cotta|label=Bernhard von Cotta}} が[[火成岩]]、[[水成岩]]、[[変成岩]]に大別した類型<ref>{{Cite book|author={{仮リンク|ベルンハルト・フォン・コッタ|en|Bernhard von Cotta|label=Bernhard von Cotta}}|title=Die Gesteinslehre|origyear=1855|edition=2nd|year=1862|publisher=J.G. Engelhardt|location=Freiberg|language=German|oclc=4656265}}</ref>が元になっている{{Sfn|都城・久城|1975|p=5}}。また、T. Crook は、火成岩と変成岩を一括して[[内成岩]]<!-- 【加筆協力者の方へ 補足情報】日本大百科全書(橋本光男執筆項)によれば、地質学的には[[表成岩]]と呼ぶとのこと([https://kotobank.jp/word/表成岩-1582721])。内成岩については、鈴木淑夫『岩石学辞典』に詳しい用語解説あり([https://kotobank.jp/word/内成岩-783350])。 -->と呼び、堆積岩を[[外成岩]]とした<ref>{{Cite journal|author=T. Crook|year=1914|title=|journal=Miner. Mag.|volume=17|issue=|pages=|publisher=|issn=|doi=}}</ref>。 |
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{{See|岩石の一覧}} |
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岩石は、その成因により以下の3種類に大別されることが多い{{Sfn|周藤・小山内|2002|p=2}}。これは、[[1862年]]に {{仮リンク|Bernhard von Cotta|en|Bernhard von Cotta}} が[[火成岩]]、[[水成岩]]、[[変成岩]]に大別した類型<ref>{{Cite book |
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|author = {{仮リンク|Bernhard von Cotta|en|Bernhard von Cotta}} |
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|title = Die Gesteinslehre |
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|origyear = 1855 |
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|edition = 第二版 |
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|year = 1862 |
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|publisher = J.G. Engelhardt |
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|location = Freiberg |
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|language = German |
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|oclc = 4656265 |
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|pages = {{要ページ番号|date=2016年4月}} |
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}}</ref>が元となっている<ref>『[[#gansekigaku2|岩石学 2]]』 5頁。</ref>。また、T. Crook は、火成岩および変成岩を一括して[[内成岩]]とよび、堆積岩を[[外成岩]]とした<ref>{{Cite journal |
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|author = T. Crook |
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|year = 1914 |
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|title = |
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|journal = Miner. Mag. |
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}}</ref>。 |
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; [[火成岩]] |
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: マグマが冷え固まったり{{Sfn|榎並|2013|p=55}}、{{要出典|範囲=[[火山活動]]で他の岩石などと混ざって固まったもの|date=2018年6月}}。でき方により、地表や水中に噴出した[[溶岩]]からできたものを[[火山岩]]{{Sfn|榎並|2013|p=55}}、地底の奥深くなどでマグマがゆっくり冷やされできたものを[[深成岩]]と呼ぶ。火山岩は急速に冷やされるため[[結晶]]が十分に発達せず、[[石基]]と呼ばれる微細な結晶の集合部分と、斑晶と呼ばれるやや大きな結晶からなる。一方、深成岩は長い時間をかけて冷やされるため、結晶が充分に成長し、似通った大きさの結晶が集まってできている。 |
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; [[堆積岩]] |
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: {{要検証|=火成岩|date=2018年6月}}が[[風化]]して水底や陸上に[[堆積]]したものが[[続成作用]]によって固結したもの{{Sfn|西村ほか|2010|p=67}}。[[砕屑物]]の堆積により形成された砕屑性堆積岩([[砕屑岩]])、[[生物]]の[[遺体]]の堆積により形成された生物的堆積岩、水中に[[溶解]]していた[[化学物質]]の沈殿や析出により形成された化学的堆積岩の3種がある{{Sfn|西村ほか|2010|pp=67-69}}。砕屑岩は固結したものの種類によって、[[礫]]が固結した[[礫岩]]、[[砂]]が固結した[[砂岩]]、[[泥]]の固結した[[泥岩]]などに分けられる{{Sfn|西村ほか|2010|p=68}}。{{疑問点範囲|[[火山砕屑物]]([[火山灰]]など)が固結したものは[[凝灰岩]]と呼ぶ{{Sfn|鈴木|2005|p=425}}|date=2018年6月}}<!-- 凝灰岩を火成岩と見なす文献もあるため-->。{{要出典|範囲=石灰岩は、[[サンゴ]]や[[フズリナ]]などの生物の死骸から形成された生物岩的なものと、水中に溶解していた[[炭酸カルシウム]]が沈殿した化学岩的なものの両方の生成方法がある|date=2018年6月}}。 |
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; [[変成岩]] |
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: いったんできた岩石が熱や圧力といった[[変成作用]]をうけて構成鉱物や内部構造(組織)が変化したもの{{Sfn|榎並|2013|p=117}}。火山の[[火道]]などで{{要検証|=直接|date=2018年6月}}<!-- 周囲の岩石も変成作用を受けるので「直接マグマに接触」とは言えない-->マグマに接触し変化した[[接触変成岩]]、マグマからやや離れたところで変化したり、[[プレートテクトニクス]]によって[[プレート]]が潜り込む地点付近で圧力によって変化した[[広域変成岩]]、[[断層]]など{{要出典|範囲=地表近くの急激・大規模な地殻変動によって熱なしの圧力のみで|date=2018年6月}}変化した[[動力変成岩]]などが存在する。 |
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=== 火成岩 === |
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{{要検証|=この他に、岩石が[[熱水]]などにより[[変質作用]]を受けて出来た[[変質岩]]や、圧力の影響で変形作用を被った[[変形岩]]がある。|date=2018年6月}} |
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! colspan="2" | 代表的な火成岩 |
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* [[安山岩]] |
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* [[花崗岩]] |
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* [[花崗閃緑岩]] |
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* [[軽石]] |
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* [[かんらん岩]] |
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* [[玄武岩]] |
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* [[閃緑岩]] |
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* [[デイサイト]] |
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* [[ドレライト]] |
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* [[斑岩]] |
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* [[斑れい岩]] |
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* [[ペグマタイト]] |
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* [[溶岩|熔岩]]<!-- 「溶」は「熔」の代用字。 --> |
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* [[流紋岩]] |
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| colspan="2" style="text-align:center; font-size:smaller" | [[:Category:火成岩]] |
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|} |
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{{Main|火成岩}} |
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地下で岩石が溶融した状態とされる[[マグマ]](岩漿)が、地表へと上昇する間に冷却され、固結して形成される{{Sfn|日本地質学会|2017|pp=31-32}}{{Sfn|周藤・小山内|2002|p=3}}{{Sfn|榎並|2013|p=55}}。{{要出典|範囲=また、[[火山活動]]で他の岩石などと混ざって固まったもの。|date=2018年6月}}マグマが地表や地表近くで急激に冷やされて固化して形成される火成岩は[[火山岩]]と呼ばれ、マグマが地表や水中に噴出し流出した[[溶岩|熔岩]]<!-- 「溶」は「熔」の代用字。 -->が固化したものもその一つといえる{{Sfn|日本地質学会|2017|pp=32-33}}。火山岩に対して、地下深くでマグマがゆっくりと冷え固まって形成される火成岩は[[深成岩]]と呼ばれる{{Sfn|日本地質学会|2017|p=34}}。火山岩は急速に冷やされるため、[[結晶]]が十分に発達せず、[[石基]]と呼ばれる細粒の結晶やガラスから成る部分と、[[斑晶]]と呼ばれるやや大きな結晶から成ること(斑状組織)が多い{{Sfn|周藤・小山内|2002|p=8}}。一方、深成岩は長い時間をかけて冷やされていくため、結晶が充分に成長し、大きさの似通った粗粒の結晶が集まり組織してできている(等粒状組織)。必ずしも火山起源の岩石すべてが火山岩に属するわけではないし、深成岩に属する岩石すべてが地下深部で形成されるわけでもないため、記載岩石学の実際的には、両者は火成岩の組織の違いによって分類されるのが普通である{{Sfn|都城・久城|1975|p=55}}。火山岩と深成岩の中間的な条件で冷やされて形成される火成岩を[[半深成岩]]として分ける場合もあるが、現在ではあまり使われない。 |
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以上の岩石はさらに詳しい成因、あるいは化学組成や構造などにより、より詳細に分類される。しかし、[[生物]]や鉱物と違って、岩石の特徴は連続的に変化しているため、分類の境界は人為的なものである{{Sfn|西村|2010|pp=53-54}}。{{要検証|=しかも、分類の定義はいくつもあり、どの定義を採用するかによって、同じ岩石に別の名前がつけられることは珍しいことではない。[[国際地質科学連合]](IUGS)による命名案がまとめられているが、完全には定着していない。|date=2018年6月}} |
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=== 堆積岩 === |
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{| class="wikitable" align="right" |
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! colspan="2" | 代表的な堆積岩 |
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* [[岩塩]] |
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* [[凝灰岩]]<!-- 火成岩に分類される場合もあるが、ここでは堆積岩の一例として挙げる。 --> |
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* [[苦灰岩]] |
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* [[珪藻土]] |
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* [[頁岩]] |
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* [[砂岩]] |
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* [[蒸発岩]] |
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* [[石炭]] |
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* [[石灰岩]] |
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* [[石膏]] |
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* [[チャート (岩石)|チャート]] |
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* [[泥岩]] |
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* [[粘板岩]] |
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* [[礫岩]] |
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| colspan="2" style="text-align:center; font-size:smaller" | [[:Category:堆積岩]] |
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|} |
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{{Main|堆積岩}} |
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{{要検証|=火成岩が|date=2018年6月}}<!-- 主語は「既成の岩石」が無難か。 -->[[風化]]・[[侵食]]を受けてできた砕屑物が[[水]]や[[風]]や[[氷河]]により[[運搬作用|運搬]]され、水底や陸上に[[堆積]]したものが[[続成作用]]により固結して形成される{{Sfn|周藤・小山内|2002|p=227}}{{Sfn|西村ほか|2010|p=67}}。[[砕屑物]]の堆積により形成された砕屑性堆積岩([[砕屑岩]])、[[生物]]の[[死体|遺骸]]の堆積により形成された生物的堆積岩(生物岩)、水中に[[溶解]]していた[[化学物質]]の[[沈殿]]や[[析出]]により形成された化学的堆積岩(化学岩)の3種がある{{Sfn|西村ほか|2010|pp=67-69}}。砕屑岩は固結したものの種類によって、[[礫]]が固結した[[礫岩]]、[[砂]]が固結した[[砂岩]]、[[泥]]が固結した[[泥岩]]などに分けられる{{Sfn|西村ほか|2010|p=68}}。{{疑問点範囲|[[火山砕屑物]]([[火山灰]]など)が固結したものは[[凝灰岩]]と呼ばれる{{Sfn|鈴木|2005|p=425}}|date=2018年6月}}<!-- 凝灰岩を火成岩とみなす文献もあるため、中立的な記述が求められる。 -->。{{要出典|範囲=[[石灰岩]]は、[[サンゴ]]や[[フズリナ]]などの生物の死骸から形成された生物岩的なものと、水中に溶解していた[[炭酸カルシウム]]が沈殿した化学岩的なものの両方の生成方法がある|date=2018年6月}}。 |
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=== 変成岩 === |
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{| class="wikitable" align="right" |
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! colspan="2" | 代表的な変成岩 |
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* [[エクロジャイト]] |
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* [[角閃岩]] |
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* [[大理石|結晶質石灰岩]] |
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* [[結晶片岩]] |
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* [[蛇紋岩]]<!-- 火成岩に分類される場合もあるが、ここでは変成岩の一例として挙げる。 --> |
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* [[千枚岩]] |
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* [[片麻岩]] |
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* [[ホルンフェルス]] |
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* [[マイロナイト]] |
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* [[ミグマタイト]] |
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| colspan="2" style="text-align:center; font-size:smaller" | [[:Category:変成岩]] |
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|} |
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{{Main|変成岩}} |
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既に形成された岩石(原岩)が最初にできたときとは異なる条件(高温・高圧など)下で、[[変成作用]]を受けて鉱物組成や組織(内部構造)が変化して形成される{{Sfn|周藤・小山内|2002|pp=3,113}}{{Sfn|榎並|2013|p=117}}。火山の[[火道]]などで{{要検証|=直接|date=2018年6月}}<!-- 周囲の岩石も変成作用を受けるので「直接マグマに接触」とは言えない。 -->マグマに接触し変化した[[接触変成岩]]、マグマからやや離れたところで変化したり、[[プレートテクトニクス]]によって[[プレート]]が潜り込む地点付近で圧力によって変化した[[広域変成岩]]、[[断層]]など{{要出典|範囲=地表近くの急激・大規模な地殻変動によって熱なしの圧力のみで|date=2018年6月}}変化した[[動力変成岩]]などが存在する。 |
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{{要検証|=この他に、岩石が[[熱水]]などにより[[変質作用]]を受けて出来た[[変質岩]]<!-- 「変質岩」という用語は不確かだが、かんらん岩が加水変質してできる[[蛇紋岩]]のことか?{{Sfn|日本地質学会|2017|pp=38-39}} -->や、圧力の影響で変形作用を被った[[変形岩]]がある。|date=2018年6月}} |
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以上の3大類型に分類された岩石は、より詳しい成因、あるいは化学組成や構造などにより、さらに細かく区分される。しかしながら、[[生物の分類|生物]]や[[鉱物の一覧|鉱物]]の分類とは異なり、岩石の特徴は連続的に変化しているため、その分類上の境界は人為的なものに過ぎない{{Sfn|西村|2010|pp=53-54}}。通例、岩石は複雑な過程を通じて生成されるため、その成因について、どの作用を最も重視するかにより、成因的分類は移ろう場合がある{{Sfn|日本地質学会|2017|pp=25-26}}。たとえば、海洋性玄武岩が変成してできる[[緑色岩]]を例にとると、もとはマグマ起源の物質から生まれたので火成岩といえるが、海底に堆積した点では堆積岩といえなくもないし、変成作用を受けて緑色の変成鉱物を含んでからは変成岩ともいえる{{Sfn|日本地質学会|2017|pp=25-26}}。つまり、岩石の生成史において、着目すべき点が変われば、成因による分類上の所属も変わるということである{{Sfn|日本地質学会|2017|pp=25-26}}。また、分類体系とは関係なく、実際の[[野外調査]]においては、研究者ごとに異なる「野外名」 (field name) が付けられることも多く、たとえ同種の岩石であったとしても、岩石の特徴の識別・記載が行われた時期や地域が違うと、別の岩石名が用いられる例もある{{Sfn|小出|2013|p=4}}。そのため、記載された地域や時期に隔たりのある岩石同士の対比・比較が容易でなかったり、同一の岩石に複数の名称と定義づけが為されていて混乱を招いたりといった問題も生じている{{Sfn|小出|2013|p=4}}。これを解消するため、[[国際地質科学連合]] (IUGS) により、まずは深成岩、のちに火成岩に関して、岩石の客観的定義と名称を定めた統一的な分類体系([[QAPF図]]はその産物)がまとめられているが、完全には定着していない{{Sfn|小出|2013|pp=4-6}}。 |
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== 岩石の組成 == |
== 岩石の組成 == |
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{{出典の明記|date=2018年6月|section=1}} |
{{出典の明記|date=2018年6月|section=1}} |
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岩石の組成は次の表し方がある。成分と粒径によって分けられる。成分によると、[[珪酸塩岩]](SiO<sub>3</sub><sup>2−</sup>を含む)と[[炭酸塩岩]](CO<sub>3</sub><sup>2−</sup>を含む)に大別できる。一般に堆積岩と変成岩は火成岩よりも組成の範囲が広い。 |
岩石の組成は次の表し方がある。成分と粒径によって分けられる。成分によると、[[珪酸塩岩]](SiO<sub>3</sub><sup>2−</sup>を含む)と[[炭酸塩岩]](CO<sub>3</sub><sup>2−</sup>を含む)に大別できる。一般に堆積岩と変成岩は火成岩よりも組成の範囲が広い。 |
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* [[珪質]] - [[ケイ素]](Si)に富む。 |
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;粒径別 |
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* [[珪長質]](フェルシック) - 珪酸と[[長石]]の頭文字、ケイ素(Si)と[[アルミニウム]](Al)に富む。 |
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* [[ |
* [[礫質]] - 粒径が大きいとき。ケイ素 (Si) に富む。 |
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* [[ |
* [[砂質]] - 粒径がやや大きいとき。ケイ素 (Si) に富む。 |
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* [[ |
* [[泥質]] - 粒径が小さいとき。アルミニウム (Al) に富む。 |
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* [[砂質]] - 粒径がやや大きいとき、ケイ素(Si)に富む。 |
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;成分別 |
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* [[泥質]] - 粒径が小さいとき、アルミニウム(Al)に富む。 |
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* [[珪質]] - [[ケイ素]] (Si) に富む。 |
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* [[珪長質]](フェルシック) - 珪酸と[[長石]]の頭文字より。ケイ素 (Si) と[[アルミニウム]] (Al) に富む。 |
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* [[苦鉄質]](マフィック) - [[苦土]]の頭文字より。[[マグネシウム]] (Mg) と[[鉄]] (Fe) に富む。 |
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* [[石灰質]] - 炭酸塩岩の場合。[[炭素]] (C) と[[カルシウム]] (Ca) に富む。 |
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[[色指数 (岩石)|色指数]](岩石中に含まれる[[有色鉱物]]の割合)別 |
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* [[珪長質岩]](フェルシック岩) |
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* [[中間質岩]] |
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* [[苦鉄質岩]](マフィック岩) |
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* [[超苦鉄質岩]](超マフィック岩) |
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化学組成(岩石中に含まれる[[二酸化ケイ素|SiO<sub>2</sub>]]重量%)別 |
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* [[酸性岩]] |
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* [[中性岩]] |
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* [[塩基性岩]] |
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* [[超塩基性岩]] |
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アルカリ元素の量比別 |
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* [[アルカリ岩]] - [[カリウム]] (K) や[[ナトリウム]] (Na) に富む。 |
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== 岩石の循環と相関 == |
== 岩石の循環と相関 == |
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== 岩石の存在場所 == |
== 岩石の存在場所 == |
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岩石は地球を構成する主要な物質のうちのひとつである。地球上に存在する岩石は、鉄や[[ニッケル]]などに比べ[[比重]]が小さいため、[[上部マントル]]や[[地殻]]などに偏在し、この二層の主要構成物となっている。岩石の中でもより[[密度]]の高い[[橄欖岩]]や[[輝石岩]]は他の岩石より深くへと沈み込むことが多く、上部マントルはこうした岩石が主となって構成されている。これに対し、地殻はより比重の小さい岩石が主となっている。なかでも海洋底は[[玄武岩]]や[[斑糲岩]]の比率が高く、大陸は岩石でも最も比重の軽い[[花崗岩]]などの比率が高い。また、マグマが形成されるのは主に上部マントルであり、地表へと上昇する過程で上部マントルにある橄欖岩などを取り込んで昇ってくることがある。こうして取り込まれ地上へと噴出した岩石は[[捕獲岩]](ゼノリス)と呼ばれ、地底深くの状況を知る貴重な資料となっている。地殻の岩石の大部分は火成岩と変成岩からなっているが、地表部分においては8割から9割を堆積岩が占めている<ref>{{Cite book|和書 |
岩石は地球を構成する主要な物質のうちのひとつである。地球上に存在する岩石は、鉄や[[ニッケル]]などに比べ[[比重]]が小さいため、[[上部マントル]]や[[地殻]]などに偏在し、この二層の主要構成物となっている。岩石の中でもより[[密度]]の高い[[橄欖岩]]や[[輝石岩]]は他の岩石より深くへと沈み込むことが多く、上部マントルはこうした岩石が主となって構成されている。これに対し、地殻はより比重の小さい岩石が主となっている。なかでも海洋底は[[玄武岩]]や[[斑糲岩]]の比率が高く、大陸は岩石でも最も比重の軽い[[花崗岩]]などの比率が高い。また、マグマが形成されるのは主に上部マントルであり、地表へと上昇する過程で上部マントルにある橄欖岩などを取り込んで昇ってくることがある。こうして取り込まれ地上へと噴出した岩石は[[捕獲岩]](ゼノリス)と呼ばれ、地底深くの状況を知る貴重な資料となっている。地殻の岩石の大部分は火成岩と変成岩からなっているが、地表部分においては8割から9割を堆積岩が占めている<ref>{{Cite book|和書|author=|others=[[宮脇律郎]]監修|title=徹底図解鉱物・宝石のしくみ : カラー版|year=2008|publisher=[[新星出版社]]|isbn=978-4-405-10666-6|page=28}}</ref>。これは堆積作用が地表近くで起きているため、堆積岩が地表付近に浅く広く分布しているためである。 |
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|title = 徹底図解鉱物・宝石のしくみ : カラー版 |
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|page = 28 |
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}}</ref>。これは堆積作用が地表近くで起きているため、堆積岩が地表付近に浅く広く分布しているためである。 |
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岩石を主要構成物とする[[惑星]]は地球だけではなく、[[水星]]・[[金星]]・[[火星]]といった[[太陽系]]内側の諸惑星はすべて岩石を主体とする惑星である。このため、膨大なガスを特徴とする[[木星型惑星]]と対比し、岩石主体の惑星は[[地球型惑星]]と総称される。なお岩石は地球型惑星付近のみならず、太陽系全体にあまねく分布する。木星型惑星も中心核には多量の岩石が含まれている。[[月]]や[[小惑星]]は主に岩石からなっており、[[太陽系外縁天体]]なども[[氷]]と岩石からできていると考えられる。 |
岩石を主要構成物とする[[惑星]]は地球だけではなく、[[水星]]・[[金星]]・[[火星]]といった[[太陽系]]内側の諸惑星はすべて岩石を主体とする惑星である。このため、膨大なガスを特徴とする[[木星型惑星]]と対比し、岩石主体の惑星は[[地球型惑星]]と総称される。なお岩石は地球型惑星付近のみならず、太陽系全体にあまねく分布する。木星型惑星も中心核には多量の岩石が含まれている。[[月]]や[[小惑星]]は主に岩石からなっており、[[太陽系外縁天体]]なども[[氷]]と岩石からできていると考えられる。 |
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== 最古の岩石 == |
== 最古の岩石 == |
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地球最古の岩石は、{{要出典範囲|date=2016年4月6日 (水) 15:48 (UTC)|[[カナダ]]北西部で発見された40億3,000万年前のものとみられてきた}}が、カナダの東部で42億8,000万年前のものが発見された。地球が誕生したのは約46億年前とされるが、発見された岩石は冷えて形成されたばかりの地殻の可能性があり、地殻が形成された時期に関する学説にも影響する発見とされる<ref>{{Cite journal |
地球最古の岩石は、{{要出典範囲|date=2016年4月6日 (水) 15:48 (UTC)|[[カナダ]]北西部で発見された40億3,000万年前のものとみられてきた}}が、カナダの東部で42億8,000万年前のものが発見された。地球が誕生したのは約46億年前とされるが、発見された岩石は冷えて形成されたばかりの地殻の可能性があり、地殻が形成された時期に関する学説にも影響する発見とされる<ref>{{Cite journal|author=Jonathan O'Neil|coauthors=''et al.''|year=2008|title=Neodymium-142 Evidence for Hadean Mafic Crust|journal=[[Science]]|volume=321|issue=5897|pages=1828-1831|publisher=|issn=1095-9203|doi=10.1126/science.1161925}}</ref><ref>[[ナショナルジオグラフィック (雑誌)|ナショナルジオグラフィック]]日本語『[http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=7354512 地球最古の地殻を発見か] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20120212095831/http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=7354512 |date=2012年2月12日 }}』2008年9月25日</ref><ref>共同通信『[http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008092601000170.html 世界最古、42億年前の岩石発見 カナダ東部] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20110924221704/http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008092601000170.html |date=2011年9月24日 }}』2008年9月25日</ref><ref>毎日新聞『[http://mainichi.jp/enta/art/news/20080926dde041040012000c.html 岩石:43億年前の岩石、カナダで発見 地球初期の地殻か--世界最古] {{リンク切れ|date=2016年4月}}』2008年9月25日</ref>。 |
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[[日本列島]]最古の岩石は[[岐阜県]]の[[飛騨山脈]]にある[[オルドビス紀]](4.9億 - 4.4億年前)の[[地層]]のものとされてきたが、[[カンブリア紀]](5.4億 - 4.9億年前)に属する約5億610万年前に形成された火成岩「日立変成岩」が[[茨城県]][[日立市]]北部の山地で発見された<ref>{{Cite journal|和書 |
[[日本列島]]最古の岩石は[[岐阜県]]の[[飛騨山脈]]にある[[オルドビス紀]](4.9億 - 4.4億年前)の[[地層]]のものとされてきたが、[[カンブリア紀]](5.4億 - 4.9億年前)に属する約5億610万年前に形成された火成岩「日立変成岩」が[[茨城県]][[日立市]]北部の山地で発見された<ref>{{Cite journal|和書|author=田切美智雄ほか|coauthors=|year=2008|title=カンブリア紀を源岩とする日立変成岩の地史-SHRIMP年代測定による結果|journal=日本地質学会学術大会講演要旨|volume=第115年学術大会(2008秋田)|issue=|page=77|publisher=[[日本地質学会]]|issn=1348-3935|doi=10.14863/geosocabst.2008.0.149.0|naid=110007060284|format=PDF}}</ref><ref>{{Cite journal|和書|author=田切美智雄|year=2009|title=日立カンブリア紀層の地史の再考|journal=日本地球惑星科学連合大会予稿集|volume=|issue=|page=G209-021|publisher=[[日本地球惑星科学連合]]|issn=|doi=|naid=<!-- NII論文ID -->|url=http://www2.jpgu.org/meeting/2009/program/session/pdf/G209/G209-021.pdf|format=PDF}}</ref><ref>{{Cite journal|和書|author=田切美智雄ほか|coauthors=|year=2010|title=日立変成岩類 : カンブリア紀のSHRIMPジルコン年代をもつ変成花崗岩質岩類の産状とその地質について|journal=地学雑誌|volume=119|issue=2|pages=245-256|publisher=[[東京地学協会]]|issn=0022-135X|doi=10.5026/jgeography.119.245|naid=10030368584|format=PDF}}</ref><ref>毎日新聞『[http://mainichi.jp/select/science/news/20080918k0000m040057000c.html 日立変成岩:日本最古…カンブリア紀の地層 茨城・日立] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20080921031942/http://mainichi.jp/select/science/news/20080918k0000m040057000c.html |date=2008年9月21日 }}』2008年9月17日</ref>。 |
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|author = 田切美智雄ほか |
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|title = カンブリア紀を源岩とする日立変成岩の地史-SHRIMP年代測定による結果 |
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|author = 田切美智雄 |
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|title = 日立カンブリア紀層の地史の再考 |
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|author = 田切美智雄ほか |
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|year = 2010 |
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|title = 日立変成岩類 : カンブリア紀のSHRIMPジルコン年代をもつ変成花崗岩質岩類の産状とその地質について |
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== 岩石の利用 == |
== 岩石の利用 == |
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[[画像:Yoki-tenman-jinja Shrine - Iwakura.jpg|thumb|250px|磐座(奈良県桜井市・與喜天満神社)]] |
[[画像:Yoki-tenman-jinja Shrine - Iwakura.jpg|thumb|250px|磐座(奈良県桜井市・與喜天満神社)]] |
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巨大な岩石をそのままあがめる巨石信仰は、[[自然崇拝]]としてはありふれたものの一つであり、世界各地にその信仰またはその痕跡が残っている。日本においては巨石信仰は[[磐座]]としてそのまま[[古神道]]にとりこまれ、現代でも巨石を神体とする[[神社]]は日本各地に存在し、[[神道]]の一部となっている。 |
巨大な岩石をそのままあがめる巨石信仰は、[[自然崇拝]]としてはありふれたものの一つであり、世界各地にその信仰またはその痕跡が残っている。日本においては巨石信仰は[[磐座]]としてそのまま[[古神道]]にとりこまれ、現代でも巨石を神体とする[[神社]]は日本各地に存在し、[[神道]]の一部となっている。 |
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{{-}} |
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== 注と出典 == |
== 注釈と出典 == |
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;注釈 |
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{{Reflist}} |
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;出典 |
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== 参考文献 == |
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{{参照方法|section=1|date=2016年4月6日 (水) 15:48 (UTC)}} |
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* {{Cite book|和書|author=[[坪井誠太郎]]|title=岩石学 第1|edition=7版|year=1950|publisher=[[岩波書店]]|series=[[岩波全書]]|id={{全国書誌番号|51008264}}|oclc=672588956}} |
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* {{Cite book|和書|author=都城秋穂|coauthors=久城育夫|title=岩石学 3 岩石の成因|year=1977|publisher=共立出版|series=共立全書|isbn=4-320-00214-8}} |
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* {{Citation|和書|author=[[文部省]]編|title=[[学術用語集]] 地学編|url=http://dbr.nii.ac.jp/infolib/meta_pub/G0000120Sciterm|year=1984|publisher=[[日本学術振興会]]|isbn=4-8181-8401-2|ref={{Sfnref|文部省|1984}}}} |
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* {{Cite book|和書|author=森本信男|authorlink=森本信男|title=造岩鉱物学|year=1989|publisher=[[東京大学出版会]]|isbn=4-13-062123-8|ref={{Sfnref|森本|1989}}}} |
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* {{Cite journal|和書|author=諏訪兼位|title=鉱物学と岩石学を結ぶもの|date=1990-07|publisher=[[日本鉱物学会]]|journal=[[鉱物学雑誌]]|volume=19|issue=5|issn=0454-1146|naid=130003623679|pages=265-272|doi=10.2465/gkk1952.19.265|url=https://www.jstage.jst.go.jp/article/gkk1952/19/5/19_5_265/_pdf|format=PDF|ref={{Sfnref|諏訪|1990}}}} |
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* {{Cite book|和書|author=[[木下亀城]]|coauthors=小川留太郎|title=岩石鉱物|publisher=[[保育社]]|series=エコロン自然シリーズ|year=1995|isbn=4-586-32103-2|ref={{Sfnref|木下・小川|1995}}}} |
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* {{Cite book|和書|author=周藤賢治|coauthors=小山内康人|year=2002|title=記載岩石学 : 岩石学のための情報収集マニュアル|series=岩石学概論|publisher=共立出版|isbn=4-320-04639-0|ref={{Sfnref|周藤・小山内|2002}}}} |
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* {{Citation|和書|author=鈴木淑夫|year=2005|title=岩石学辞典|publisher=[[朝倉書店]]|isbn=4-254-16246-4|ref={{Sfnref|鈴木|2005}}}} |
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* {{Cite book|和書|author=杵島正洋ほか|year=2006|title=新しい高校地学の教科書|publisher=[[講談社]]|series=[[ブルーバックス]]|isbn=4-06-257510-8|ref={{Sfnref|杵島ほか|2006}}}} |
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* {{Cite book|和書 |
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* {{Cite book|和書|author=西村祐二郎ほか|year=2010|title=基礎地球科学 第2版|publisher=朝倉書店|isbn=978-4-254-16056-7|ref={{Sfnref|西村ほか|2010}}}} |
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* {{Cite book|和書|author=榎並正樹|authorlink=榎並正樹|year=2013|title=岩石学|series=現代地球科学入門シリーズ|publisher=共立出版|isbn=978-4-320-04724-2|ref={{Sfnref|榎並|2013}}}} |
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* {{Cite book|和書|author=[[日本地質学会]]編著|title=はじめての地質学 日本の地層と岩石を調べる|publisher=ベレ出版|year=2017|isbn=978-4-86064-522-9|ref={{Sfnref|日本地質学会|2017}}}} |
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*{{Citation|和書|author=鈴木淑夫|year=2005|title=岩石学辞典|publisher=朝倉書店|ref={{Sfnref|鈴木|2005}}}} |
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*{{Citation|和書|author=西村祐二郎ほか|year=2010|title=基礎地球科学 第2版|publisher=朝倉書店|ref={{Sfnref|西村ほか|2010}}}} |
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* [https://www.gsj.jp/geology/fault-fold/formation/ 地質を学ぶ、地球を知る - 岩石や地層] - [[産業技術総合研究所|産総研]][[地質調査総合センター]] |
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* {{Cite web |
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2018年7月3日 (火) 14:23時点における版
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岩石(がんせき、英: rock[1])とは、世間一般には、岩や石のこと[2]。石の巨大なもの、特に無加工で表面がごつごつしたものを岩(いわ)と呼び、巌[注 1]、磐とも書く[4]。一般的には、その大きさに範囲はないと思われがちだが[要出典]、学術的にはあまりにも小さいものを砂や泥、大きいものを剛盤やプレートと言い、区別することが普通である。[要検証 ]
学術的には、自然的原因による起源をもつ[5]、数種あるいは一種類の鉱物や準鉱物(火山ガラスなど)の集合体を指す[6][7][8]。たとえば、花崗岩は、石英、長石、雲母、角閃石など、さまざまな鉱物の集まりから成る[9]。露頭での見かけ(産状)上は、層状である岩石(成層岩・層状岩)を地層と呼ぶのに対し、貫入している(貫入岩)か塊状のもの(塊状岩)を岩石として区別する[10]。岩石は地球表層の地殻と上部マントルの一部をはじめ、他の地球型惑星や小惑星、衛星を構成する主要な物質である[7][11]。どこからどこまでを「岩石」と呼び、「金属」と呼ぶのかは難しい問題である。ガラス、金属等と漸移的ともいえる。[要出典]
成因的には、マグマ(岩漿)が冷え固まること(火成作用)でできる火成岩[12][13]、岩石の砕屑物、生物の遺骸、化学的沈殿物などが堆積または沈積(堆積作用)し、固結(続成作用)してできる堆積岩[13][14]、既存の岩石が高い温度と圧力を受けて固体のまま組成や構造が変化(変成作用)してできる変成岩[13][15]の3つに大きく分類することができる[6][16]。さらに、共に地球の内部でできた岩石である火成岩と変成岩をまとめて内成岩、地表(地球の外部)でできた岩石である堆積岩を外成岩として大別する方法もある[16]。
岩石と鉱物の関係
岩石と鉱物を総称して[17]、あるいは岩石と鉱石の俗称として[18]、「石」と呼ぶことがあるが、それらは学術的には区別されるべきものである。化学的には、鉱物は化学組成の均質な純物質であり、岩石はその混合物である[8][9]。岩石と鉱物は共に地球の固体部分を構成する要素であるが、鉱物がその最小単位として知られている。岩石をつくる主な鉱物を造岩鉱物という[19]。岩石と鉱物の関係を喩えて、趣味で岩石学を嗜んだ賀川豊彦は、「岩石学は鉱物学の社会学のようなものだ」と述べたことがある[20]。一般に、鉱物は三次元的に規則正しい原子配列(結晶構造)を持ち、組成的に均質であるため一定の化学式で表すことができる[21]。これに対して岩石は、種々の鉱物や岩石の破片、天然ガラス、有機物などの集合体である。鉱物や岩石のうち、有用な成分を含むもので、鉱業的に利益を生み出せるものを鉱石という[9]。
学術的には、岩石は「○○岩」と命名され、鉱物は「○○石」や「○○鉱」という名称を付けられるのが一般的であるが、黒曜石、大理石、御影石など、「○○石」が岩石の通称となっている例も少なくない[22]。
岩石の種類
岩石は、その成因により以下の3種類に大別されることが多い[23]。これは、1862年に Bernhard von Cotta が火成岩、水成岩、変成岩に大別した類型[24]が元になっている[6]。また、T. Crook は、火成岩と変成岩を一括して内成岩と呼び、堆積岩を外成岩とした[25]。
火成岩
代表的な火成岩 | |
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Category:火成岩 |
地下で岩石が溶融した状態とされるマグマ(岩漿)が、地表へと上昇する間に冷却され、固結して形成される[12][16][26]。また、火山活動で他の岩石などと混ざって固まったもの。[要出典]マグマが地表や地表近くで急激に冷やされて固化して形成される火成岩は火山岩と呼ばれ、マグマが地表や水中に噴出し流出した熔岩が固化したものもその一つといえる[27]。火山岩に対して、地下深くでマグマがゆっくりと冷え固まって形成される火成岩は深成岩と呼ばれる[28]。火山岩は急速に冷やされるため、結晶が十分に発達せず、石基と呼ばれる細粒の結晶やガラスから成る部分と、斑晶と呼ばれるやや大きな結晶から成ること(斑状組織)が多い[29]。一方、深成岩は長い時間をかけて冷やされていくため、結晶が充分に成長し、大きさの似通った粗粒の結晶が集まり組織してできている(等粒状組織)。必ずしも火山起源の岩石すべてが火山岩に属するわけではないし、深成岩に属する岩石すべてが地下深部で形成されるわけでもないため、記載岩石学の実際的には、両者は火成岩の組織の違いによって分類されるのが普通である[30]。火山岩と深成岩の中間的な条件で冷やされて形成される火成岩を半深成岩として分ける場合もあるが、現在ではあまり使われない。
堆積岩
代表的な堆積岩 | |
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Category:堆積岩 |
火成岩が[要検証 ]風化・侵食を受けてできた砕屑物が水や風や氷河により運搬され、水底や陸上に堆積したものが続成作用により固結して形成される[31][32]。砕屑物の堆積により形成された砕屑性堆積岩(砕屑岩)、生物の遺骸の堆積により形成された生物的堆積岩(生物岩)、水中に溶解していた化学物質の沈殿や析出により形成された化学的堆積岩(化学岩)の3種がある[33]。砕屑岩は固結したものの種類によって、礫が固結した礫岩、砂が固結した砂岩、泥が固結した泥岩などに分けられる[34]。火山砕屑物(火山灰など)が固結したものは凝灰岩と呼ばれる[35][疑問点 ]。石灰岩は、サンゴやフズリナなどの生物の死骸から形成された生物岩的なものと、水中に溶解していた炭酸カルシウムが沈殿した化学岩的なものの両方の生成方法がある[要出典]。
変成岩
代表的な変成岩 | |
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Category:変成岩 |
既に形成された岩石(原岩)が最初にできたときとは異なる条件(高温・高圧など)下で、変成作用を受けて鉱物組成や組織(内部構造)が変化して形成される[36][37]。火山の火道などで直接[要検証 ]マグマに接触し変化した接触変成岩、マグマからやや離れたところで変化したり、プレートテクトニクスによってプレートが潜り込む地点付近で圧力によって変化した広域変成岩、断層など地表近くの急激・大規模な地殻変動によって熱なしの圧力のみで[要出典]変化した動力変成岩などが存在する。
この他に、岩石が熱水などにより変質作用を受けて出来た変質岩や、圧力の影響で変形作用を被った変形岩がある。[要検証 ]
以上の3大類型に分類された岩石は、より詳しい成因、あるいは化学組成や構造などにより、さらに細かく区分される。しかしながら、生物や鉱物の分類とは異なり、岩石の特徴は連続的に変化しているため、その分類上の境界は人為的なものに過ぎない[38]。通例、岩石は複雑な過程を通じて生成されるため、その成因について、どの作用を最も重視するかにより、成因的分類は移ろう場合がある[39]。たとえば、海洋性玄武岩が変成してできる緑色岩を例にとると、もとはマグマ起源の物質から生まれたので火成岩といえるが、海底に堆積した点では堆積岩といえなくもないし、変成作用を受けて緑色の変成鉱物を含んでからは変成岩ともいえる[39]。つまり、岩石の生成史において、着目すべき点が変われば、成因による分類上の所属も変わるということである[39]。また、分類体系とは関係なく、実際の野外調査においては、研究者ごとに異なる「野外名」 (field name) が付けられることも多く、たとえ同種の岩石であったとしても、岩石の特徴の識別・記載が行われた時期や地域が違うと、別の岩石名が用いられる例もある[40]。そのため、記載された地域や時期に隔たりのある岩石同士の対比・比較が容易でなかったり、同一の岩石に複数の名称と定義づけが為されていて混乱を招いたりといった問題も生じている[40]。これを解消するため、国際地質科学連合 (IUGS) により、まずは深成岩、のちに火成岩に関して、岩石の客観的定義と名称を定めた統一的な分類体系(QAPF図はその産物)がまとめられているが、完全には定着していない[41]。
岩石の組成
岩石の組成は次の表し方がある。成分と粒径によって分けられる。成分によると、珪酸塩岩(SiO32−を含む)と炭酸塩岩(CO32−を含む)に大別できる。一般に堆積岩と変成岩は火成岩よりも組成の範囲が広い。
- 粒径別
- 成分別
- 珪質 - ケイ素 (Si) に富む。
- 珪長質(フェルシック) - 珪酸と長石の頭文字より。ケイ素 (Si) とアルミニウム (Al) に富む。
- 苦鉄質(マフィック) - 苦土の頭文字より。マグネシウム (Mg) と鉄 (Fe) に富む。
- 石灰質 - 炭酸塩岩の場合。炭素 (C) とカルシウム (Ca) に富む。
化学組成(岩石中に含まれるSiO2重量%)別
アルカリ元素の量比別
岩石の循環と相関
岩石は基本的にはまず、マグマが冷え固まって結晶化することで生まれる。急速に冷え固まったものが火山岩、ゆっくりと冷え固まったものが深成岩であるが、いずれにせよ岩石の起源の大本は火成岩である。こうしてできた既存の岩石はやがて地表で浸食、風化して水や風の影響によって堆積し、堆積物となる。こうした堆積物が圧力を受けたり炭酸カルシウムなどの物質の影響によって化学的に変化し、再び固まったものが堆積岩である。こうしてできた火成岩や堆積岩が、熱や圧力などといった変成作用を受けて変質したものが変成岩である。なお、より強い高熱にさらされ、完全に溶融した場合、冷えれば火成岩となる。このように、長い時間の間に岩石やそれを構成する物質は互いに移り変わると考えられる。
岩石の存在場所
岩石は地球を構成する主要な物質のうちのひとつである。地球上に存在する岩石は、鉄やニッケルなどに比べ比重が小さいため、上部マントルや地殻などに偏在し、この二層の主要構成物となっている。岩石の中でもより密度の高い橄欖岩や輝石岩は他の岩石より深くへと沈み込むことが多く、上部マントルはこうした岩石が主となって構成されている。これに対し、地殻はより比重の小さい岩石が主となっている。なかでも海洋底は玄武岩や斑糲岩の比率が高く、大陸は岩石でも最も比重の軽い花崗岩などの比率が高い。また、マグマが形成されるのは主に上部マントルであり、地表へと上昇する過程で上部マントルにある橄欖岩などを取り込んで昇ってくることがある。こうして取り込まれ地上へと噴出した岩石は捕獲岩(ゼノリス)と呼ばれ、地底深くの状況を知る貴重な資料となっている。地殻の岩石の大部分は火成岩と変成岩からなっているが、地表部分においては8割から9割を堆積岩が占めている[42]。これは堆積作用が地表近くで起きているため、堆積岩が地表付近に浅く広く分布しているためである。
岩石を主要構成物とする惑星は地球だけではなく、水星・金星・火星といった太陽系内側の諸惑星はすべて岩石を主体とする惑星である。このため、膨大なガスを特徴とする木星型惑星と対比し、岩石主体の惑星は地球型惑星と総称される。なお岩石は地球型惑星付近のみならず、太陽系全体にあまねく分布する。木星型惑星も中心核には多量の岩石が含まれている。月や小惑星は主に岩石からなっており、太陽系外縁天体なども氷と岩石からできていると考えられる。
最古の岩石
地球最古の岩石は、カナダ北西部で発見された40億3,000万年前のものとみられてきた[要出典]が、カナダの東部で42億8,000万年前のものが発見された。地球が誕生したのは約46億年前とされるが、発見された岩石は冷えて形成されたばかりの地殻の可能性があり、地殻が形成された時期に関する学説にも影響する発見とされる[43][44][45][46]。
日本列島最古の岩石は岐阜県の飛騨山脈にあるオルドビス紀(4.9億 - 4.4億年前)の地層のものとされてきたが、カンブリア紀(5.4億 - 4.9億年前)に属する約5億610万年前に形成された火成岩「日立変成岩」が茨城県日立市北部の山地で発見された[47][48][49][50]。
岩石の利用
鉱石だけでなく、岩石そのものも資源としてよく利用される有用なものである。
- 建材
- 最も岩石の資源利用として多いものは建材、いわゆる石材としての利用であり、御影石などに代表される花崗岩、大谷石に代表される凝灰岩、大理石に代表される石灰岩や結晶質石灰岩など多くの種類が使用される。岩石は木材と並び建築材料としては最も古いものの一つであり、さらに木材に比べ圧倒的に耐久性に優れるため、巨大建造物の建造が可能であり、またそれを建造した文明が滅亡したのちも岩石で作られた建造物の多くは残存した。エジプトのピラミッドやイングランドのストーンヘンジ、アテネのパルテノン神殿、イースター島のモアイ、マヤやアステカの遺跡群、インカ帝国のマチュピチュなど、石材のみで建設された巨大遺跡は枚挙にいとまがない。こうした石材に石を加工する石工は非常に古い職業であり、世界中に存在した。日本においても穴太衆をはじめ、各地に高い技能を持った石工の集団が存在していた。粘板岩(スレート)は屋根を葺く材料として広く使用されていた。建物本体だけでなく、巨岩などを庭に置く庭石は日本庭園においてはなくてはならないものであり、また建物の基礎となる石垣も石材利用としては一般的なものである。このほか、墓石や硯などなど多くの美術・工芸品の原料ともなっている。そのまま使用するだけでなく、石を砕いた砕石も重要な建築材料である。
- 道具
- 人類の最初期の道具も石から作られたものであり、青銅器が発明されるまでの間は石器こそが人類の使用できるもっとも堅い道具だった。石は世界中にあまねく分布しているうえ加工にも手間がかからないため、世界中のすべての文明は石器時代には到達していた。新大陸のアステカ・マヤ・インカといった諸文明は青銅器を発明していないか工芸品としての利用にとどまっていたため、16世紀にスペインと接触するまで石器が文明の中心となっていた。ちなみに、人間以外の動物が使う道具としても石は広く使われる。エジプトハゲワシは石を銜えてそれを叩き付けて卵を割る。また、ラッコが個体ごとに石を所持し、主食である貝を石に叩きつけて貝殻を割り、中の肉を食べることも広く知られている。
- 武器
- 武器としては単なる石はきわめて広範に利用される。石器には矢尻や石斧、石槍などの例がある。現在でも特別な武器を持たぬものにとって投石はきわめてよく利用される攻撃方法である。単に手で投げるだけでなく、より効果的に投げるための装置が投石機である。
- 調理用具
- 調理のために岩石が使われる例もある。加熱した岩石を熱源にする調理法は石焼きと呼ばれ、石焼き芋のように小石を熱するもの、石板を利用するもの、石製の容器を使用するものなどがあり、広く利用される調理法のひとつである。
文化
巨大な岩石をそのままあがめる巨石信仰は、自然崇拝としてはありふれたものの一つであり、世界各地にその信仰またはその痕跡が残っている。日本においては巨石信仰は磐座としてそのまま古神道にとりこまれ、現代でも巨石を神体とする神社は日本各地に存在し、神道の一部となっている。
注釈と出典
- 注釈
- 出典
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関連項目
外部リンク
- Composition of rocks (英語) - Encyclopedia of Earth「岩石の組成」の項目。
- 地質を学ぶ、地球を知る - 岩石や地層 - 産総研地質調査総合センター
- 地質を学ぶ、地球を知る - 岩石の分類 - 産総研地質調査総合センター
- 地質標本鑑賞会 - 岩石標本の解説 - 地質標本館
- 岩石の種類(海洋研究開発機構) - ウェイバックマシン(2014年5月8日アーカイブ分)