本橋成一

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本橋 成一(もとはし せいいち、MOTOHASHI Seiichi 1940年4月3日-)は日本の写真家映画監督、映画館「ポレポレ東中野」オーナー、喫茶店「ポレポレ坐」オーナー。東京都中野区生まれ。

1960年代から写真家としての本格的な活動を始め、現在に至るまで炭鉱や魚河岸、上野駅サーカス、屠場など市井の人々をテーマにした作品を数多く残している。

また1998年チェルノブイリ原発事故の被災地で暮らす人々を撮影した『ナージャの村』を初監督、映画監督としてのキャリアをスタートさせる。

以降2002年『アレクセイと泉』、2006年『ナミイと唄えば』、2009年『バオバブの記憶』と計4本の作品を監督。

またプロデュースを手掛けた映画作品として『水になった村』(2007年)、『祝の島』(2010年)、『ある精肉店のはなし』(2013年)がある。


略歴[編集]

主な作品[編集]

写真集[編集]

  • 『炭鉱〈ヤマ〉』1968年(現代書館
  • 『サーカスの時間』1980年(筑摩書房
  • 『上野駅の幕間』1983年(現代書館)
  • 『ふたりの画家 丸木位里・丸木俊の世界』1987年(晶文社
  • 『魚河岸 ひとの町』1988年(晶文社)
  • 『サーカスが来る日』1989年(リブロポート
  • 『老人と海』1990年(朝日新聞社
  • 『サーカスの詩』1993年(影書房)
  • 『無限抱擁』1995年(リトル・モア)
  • 『ナージャの村』1998年(平凡社
  • 『アレクセイと泉』2002年(小学館
  • 『生命(いのち)の旋律〜本橋成一が撮る人間の生き様集〜』2004年(毎日新聞社
  • 『バオバブの記憶』2009年(平凡社)
  • 『昭和藝能東西』2010年(オフィスエム)
  • 『屠場〈とば〉』2011年(平凡社)
  • 『上野駅の幕間』新装改訂版 2012年(平凡社)
  • 『サーカスの時間』増補再構成版 2013年(河出書房新社)

単行本[編集]

  • 『パリのお菓子屋さん』共著・山本益博 1980年(文化出版局
  • 『砂の水平線』共著・立松和平 1990年(平凡社)
  • 『砂の旅人』共著・立松和平 1993年(駸々堂
  • 『ナージャ希望の村』2000年(学習研究社
  • 『イラクの小さな橋を渡って』共著・池澤夏樹

写真絵本[編集]

  • 『チェルノブイリからの風』1993年(影書房)
  • 『アレクセイと泉のはなし』2004年(アリス館
  • 『うちは精肉店』2013年(農山漁村文化協会)

文庫[編集]

  • 『サーカスがやってくる』共著・西田敬一 1982年(旺文社)

映画[編集]

  • 『ナージャの村』1997年(監督)
  • 『アレクセイと泉』2002年(監督)
  • 『ナミイと唄えば』2006年(監督)
  • 『水になった村』2007年(プロデューサー)監督・大西暢夫
  • 『バオバブの記憶』2009年(監督)
  • 祝の島』2010年(プロデューサー)監督・纐纈あや
  • ある精肉店のはなし』2013年(プロデューサー)監督・纐纈あや

DVD[編集]

  • 『ナージャの村』販売元:新日本映画社
  • 『アレクセイと泉』販売元:新日本映画社
  • 『ナミイと唄えば』販売元:新日本映画社
  • 『バオバブの記憶』販売元:新日本映画社
  • 『本橋成一ツインパック(ナージャの村・アレクセイと泉)』販売元:新日本映画社

その他[編集]

  • 映像作品『DO YOU BOMB THEM?』語り・池澤夏樹 監督・本橋成一

受賞歴[編集]

  • 写真集『炭鉱〈ヤマ〉』
    • 第5回太陽賞
  • 写真集『無限抱擁』
    • 日本写真協会賞年度賞
    • 写真の会賞
  • 写真集『屠場〈とば〉』『上野駅の幕間』新装改訂版
    • 日本写真協会賞作家賞
  • 写真絵本『うちは精肉店』2013年(農山漁村文化協会)
    • 第23回けんぶち絵本の里「びばからす賞」
  • 映画『ナージャの村』
    • 第8回文化庁優秀映画作品賞受賞
    • 第1回台湾国際ドキュメンタリー映画祭 アジア映画連盟特別賞
    • ドイツ・フライブルク環境映画祭 グランプリ
    • ハワイ国際映画祭ドキュメンタリー部門 グランプリ
    • トルコ国際環境映画祭 批評家賞
  • 映画『アレクセイと泉』
    • 第52回ベルリン国際映画祭 ベルリナー新聞賞、国際シネクラブ賞
    • 第12回ロシアサンクトペテルブルク映画祭 グランプリ
    • 第19回ドイツ・フライブルク国際環境映画祭 最優秀芸術作品金山猫賞
    • 第27回モントリオール国際映画祭AQCC賞
    • 第5回ブラジルゴイアス環境映像祭審査員特別賞
    • イタリアセルビノ国際映画祭ドキュメンタリー部門作品賞

その他(エピソードなど)[編集]

  • 写真集『上野駅の幕間』は木村伊兵衛賞の最終選考まで残っていた。この事を審査員の井上ひさしから聞いた小沢昭一は本橋に対して「表通りから一本入った裏通りってのはいいもんだよ」と励ましの電話をかけている。
  • 事務所の名前である「ポレポレタイムス社」の“ポレポレ”はスワヒリ語で“ゆっくりゆっくり”の意味である。当時“ポレポレタイムス”という不定期の冊子を発行していた為、この社名がついた。

外部リンク[編集]