東京都写真美術館

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Japanese Map symbol (Museum) w.svg 東京都写真美術館
Tokyo Metropolitan Museum of Photography
Tokyo photo museum.jpg
施設情報
専門分野 写真映像専門の美術館
開館 1990年
所在地
東京都目黒区三田一丁目13番3号
位置 北緯35度38分30.12秒 東経139度42分47.52秒 / 北緯35.6417度 東経139.7132度 / 35.6417; 139.7132座標: 北緯35度38分30.12秒 東経139度42分47.52秒 / 北緯35.6417度 東経139.7132度 / 35.6417; 139.7132
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東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内)

東京都写真美術館(とうきょうとしゃしんびじゅつかん)は、東京都目黒区三田一丁目にある、写真映像専門の公立美術館である。

B1F階展示室, 2011年8月

日本における初の本格的な写真映像の文化施設として設けられた美術館。個人名を冠した写真美術館でない写真一般の美術館としては日本初でもあり、写真に限らず映像まで含めた施設は世界的にも珍しい。

展示施設、ホール、図書室、ミュージアムショップ、喫茶室などで構成され、展示施設としては、2階(写真独自企画展向け会場)・3階(写真共催展向けまたは貸出会場)・地下1階(写真以外の映像一般展向け映像展示室)の3つがある。

3階は、本来は常設展示用のスペースであったが、東京都の財政難の煽りを受け、展示貸出会場になった。従い、当館には常設展示用のスペースはない。

1次開館以降、多彩な企画展を中心に積極的に内外の写真作品を紹介し、また近年はアニメテレビゲームといった写真以外の映像文化にも力を入れ、(スタジオジブリの創設者でもある徳間康快が館長になって以降、その傾向が顕著であり、若者の興味を惹く事だけを目的としているだけとの批判もある)日本に於ける映像文化の普及にも貢献している。

1階ホールでは新作映画の封切公開をしている。

目次

[編集] 沿革

  • 1990年 恵比寿にあったライブハウスの建物を利用し準備・1次施設として開館。
  • 1995年 近くの恵比寿ガーデンプレイスの一角へ移転し「東京都写真美術館」として正式に総合開館。

[編集] 専門スタッフ

(「eyes」50号その他を参照。過去のスタッフを含む)

  • 石田哲朗(学芸員)
  • 岡部友子(学芸員)
  • 笠原美智子(学芸員)
  • 金子隆一(専門調査員)
  • 河村三枝子(学芸員)
  • 小林 克(学芸員)
  • 神保京子(学芸員)
  • 鈴木佳子(学芸員)
  • 関次和子(学芸員)
  • 中村浩美(学芸員)
  • 丹羽晴美(学芸員)
  • 藤村里美(専門調査員)
  • 三井圭司(専門調査員)
  • 森山朋絵(学芸員)
  • 山口孝子(保存科学研究員)
  • 古川繁子(司書)
  • 小林玉枝(司書)
  • 来代紀子(司書)

[編集] 開催された展覧会一覧

[編集] 1990年

  • 東京・都市の視線(6月1日~7月10日)
    • 1次開館記念展として、様々な顔を見せる写真都市東京を取り上げた。
  • アメリカ風景写真(7月19日~8月28日)
  • モホリ=ナジとドイツ新興写真(7月19日~8月28日)
    • モホリ=ナジを通じて、バウハウスを中心に盛んに試みられた、ドイツの写真動向を紹介した。
  • 日本のコンテンポラリー 写真をめぐる12の指標(9月6日~10月14日)
  • 映像工夫館シミュレーション イマジナリュウムI(10月18日~10月23日)
  • 都市の風景(11月1日~11月27日)
  • 時代の顔(11月1日~11月27日)
  • ベレニス・アボットの世界(12月6日~1991年1月22日)
    • 日本初の本格的なアボットの展覧会である。ニューヨークの公共図書館での企画をベースに、写真美術館独自の内容を盛り込む。ニューヨークという、東京とはまた異なる都市を切り取るアボットの手法が紹介されている。

[編集] 1991年

  • 幕末・明治の東京-横山松三郎を中心に-(1月31日~3月19日)
  • 日本写真の転換-1960年代の表現-(4月18日~6月18日)
  • 現代女性セルフ・ポートレイト展 私という未知へ向かって(6月27日~8月20日)
  • 映像工夫館シミュレーション(8月30日~9月8日)
  • 日本の写真、1970年代-凍結された「時」の記憶-(9月19日~11月12日)
    • 日本の1970年代の写真を概観する。森山大道荒木経惟など、PROVOKE、WORKSHOPの世代の作家、12人が取り上げられている。
  • アメリカン・ドキュメンツ 社会の周縁から(11月21日~1992年1月21日)

[編集] 1992年

  • 写真の黎明(1月30日~3月24日)
  • 木村伊兵衛の世界(4月17日~6月2日)
    • 写真美術館初の日本人写真家の回顧展。収蔵する500点余りの作品から、戦前から戦後にかけての代表作100点以上が展示された。
  • 映像工夫館シミュレーション 空間と視覚(6月11日~6月23日)
  • ファミリーアルバム「変容する家族の記録」(7月3日~8月18日)
  • 日本のピクトリアリズム 風景へのまなざし(8月28日~10月13日)
    • ピクトリアリズム作品の中から、風景写真を取り上げ、31人の写真家の作品が展示された。
  • アジェマン・レイブラッサイの巴里 1920-40年の写真世界(10月23日~12月8日)
    • 戦間期のヨーロッパを、写真という観点で捉えようとした企画。渡欧中の中山岩太も含めて、12人の写真家の作品が取り上げられている。
  • フランス写真の新たな展開 1980-90(12月18日~1993年1月26日)

[編集] 1993年

  • 発言する風景 クリティカル・ランドスケープ(2月5日~3月23日)
  • モダン東京狂詩曲展(4月16日~6月8日)
  • 映像工夫館 3D Love 立体視への招待(6月18日~7月6日)
  • 時代をひらいた写真家たち 1960-70年代(7月16日~9月7日)
  • はるかな空の下で-日本の現代写真-(9月17日~11月9日)
  • 林忠彦の世界(11月19日~1994年1月18日)
    • 木村伊兵衛に続く、日本人の個展第2弾。有名人のポートレートに力量を発揮している。

[編集] 1994年

  • もうひとつのヨーロッパ(1月28日~3月22日)

以降、1995年初頭の本格的な総合開館まで、一時休館

[編集] 1995年

  • 写真都市TOKYO(1月21日~3月31日)
  • 日本近代写真の成立と展開(1月21日~3月26日)
  • アンドレ・ケルテス展 : その生涯の鏡像(4月8日~5月28日)
  • 第1回東京国際写真ビエンナ-レ : イズム(6月10日~7月30日)
  • 核-半減期(9月21日~11月10日)
  • ‘光の言葉’「ジョージ・イーストマン・ハウス・コレクション」展(11月18日~1996年1月15日)

[編集] 1996年

  • エイジアン・ヴュ- : 躍動するアジア (1月23日~3月13日)
  • 渡辺義雄の世界 : 人・街・建築への視線(2月1日~3月.31日)
  • もうひとつの写真 : 写真的なるものをめぐって(4月6日~5月26日)
  • ジェンダー : 記憶の淵から(9月5日~10月27日)

[編集] 1997年

  • 写真の世紀 : 浜谷浩 写真体験六十六年(1月12日~3月30日)
  • 写真渡来(冩眞渡來)のころ(1月9日~2月28日)
  • ネイチャー・ワールド : 地球に生きる(4月19日~5月25日)
  • 第2回東京国際写真ビエンナーレ : その多様性をめぐって(7月12日~8月31日)
  • アルフレッド・スティ-グリッツとその仲間たち(9月9日~11月3日)
  • By artists : 画家たちの写真(12月3日~1998年2月3日)

[編集] 1998年

  • 石元泰博展-シカゴ、東京(1月13日~3月26日)
  • クロッシング・ザ・フロンティア--アメリカ西部風景の変容(2月11日~4月3日)
  • メディアローグ : MEDIALOGUE 日本の現代写真 ; '98(4月11日~5月24日)
  • 電子時代の新たなる肖像 : エレクトロニカリ-・ユア-ズ (6月27日~8月26日)

[編集] 1999年

  • 日本列島クロニクル : 東松照明の50年(2月6日~4月4日)
  • 第3回東京国際写真ビエンナーレ: 記憶/記録の漂流者たち()
  • ア-ヴィング・ペン全仕事(11月11日~2000年1月23日)

[編集] 2000年

  • 潜在意識の発露として、写真をイメージ媒介とした身体芸術 : 4人のフィンランド現代写真家たちを通したアプローチ(1月29日~2月20日)
  • 写された国宝 : 日本における文化財写真の系譜(11月21日~2001年1月28日.)

[編集] 2001年

  • ドキュメンタリーの時代 : 名取洋之助・木村伊兵衛・土門拳・三木淳の写真から(2月3日~3月30日)
  • 馬へのオマージュ(12月4日~2002年2月24日)

[編集] 2002年

  • 風景論 : 日本の新進作家(6月13日~7月7日)
  • くろがねの勇者たち : 永遠の蒸気機関車(11月26日~2003年1月19日)

[編集] 2003年度

[編集] 2004年度

[編集] 2005年度

[編集] 2006年度

[編集] 2007年度

[編集] 2008年度

[編集] 2009年度

[編集] 2010年度

[編集] 封切映画

(vol.19以前は不明)

封切上映以外では、地下展示場で行われたイザベル・ユペール展と平行して出演作数本を無料上映することなどもしている。

[編集] 東京都写真美術館ニュース

「東京都写真美術館ニュース」(「eyes」(アイズ))という名前の冊子(広報誌)が、1次開館の時点から、不定期(2ヶ月に1回程度)で発行、無料で配布されている。ページ数は、10ページ前後から20ページ程度であり、その内容は、写真美術館の展覧会、上映映画、年間スケジュール等の紹介である。大きさは、時間とともに、「タテ21センチ×ヨコ10センチ」サイズ(1次開館時の全24号)→「タテ25センチ×ヨコ12センチ」サイズ→A4サイズ→A5サイズ(2007年春現在)と変遷してきている。

[編集] 東京都写真美術館紀要

写真美術館では、不定期で「紀要」を発行している。その内容は以下のとおりである。

[編集] 1号(1997年)

  • 総説
    • 写真画像の保存・修復に関する研究の現状
  • 研究報告
    • 1. マイカ写真とサットンのパノラマ・カメラに関する考察 荒井宏子・吉岡栄二郎
    • 2. 古典カラープリント″Polychromide Print"の色安定性と今後の保存条件について  荒井宏子・内藤明
    • 3. Autochrome Plateの退色と修復に対する示唆 荒井宏子・田中益男
    • 4. 古典モザイク方式カラー写真の保存性について 荒井宏子・田中益男
    • 5. ISO-10214 写真包材強制劣化条件の相当保存年数推定に関する一方法 荒井宏子・内藤明
    • 6. ISO-10214 写真包材強制劣化条件の相当保存年数推定に関する一方法(2)測色的検討 荒井宏子・内藤明
  • 試験報告
    • 1. 写真印画の長期保存に対する現用包装材料の適否に関する試験報告
    • 2. 写真保存用包装材料としての和紙の適性について
    • 3. 修復・装幀用糊剤の写真適性
  • 現在「計画・進行中」の試験
    • 1. 古典写真印画:特にアルビューメン印画(鶏卵紙)の複製・復元方法
    • 2. 古典印画復元用基本紙の写真活性度試験
    • 3. 1990年代後半のカラー印画の画像保存年数推定に関する試験研究
    • 4. バライタベース黒白印画紙とRC(樹脂)ベース黒白印画紙との耐久性に関する比較試験

[編集] 2号(2000年)

  • クウィア・モダニティ ヴィクトリア朝の写真家、ジュリア・マーガレット・キャメロンとその時代 神保京子
  • 小川一真の「近畿宝物調査写真」について 岡塚章子
  • 映像メディアの考古学-岩井俊雄研究 森山朋絵

[編集] 3号(2002年)

  • カラー写真の暗所保存寿命の予測方法 荒井宏子
  • 新興写真研究会についての試論 金子隆一
  • 現代日本写真展をめぐる旅 中村浩美

[編集] 4号(2004年)

  • 「コロジオン湿板方式・坂本龍馬像」調査報告 山口孝子 三井圭司
  • 平成14年度・平成15年度における写真美術館の実績報告と広報の現場について 久代明子
  • 東京都写真美術館収蔵の堺時雄関係資料について 金子隆一

[編集] 5号(2005年)

  • 収蔵作品の修復および保護処理報告 山口孝子
  • コンテンポラリーダンスをめぐる論考-身体とういうメディアの有効性について- 丹羽晴美
  • 日本の新進作家展における〈現代性〉とその課題 中村浩美

[編集] 6号(2007年)

  • 紙製保存用写真包装材料の経年劣化による有機酸発生の検証 山口孝子
  • コラージュとフォトモンタージュ -写真黎明期のフォトモンタージュから日本の写真におけるコラージュの受容まで- 藤村里美
  • 開館10周年記念企画展としての新進作家展-その役割と課題- 中村浩美
  • 岡上淑子とコラージュの世界 -日本のシュルレアリスムにおける位置と活動- 神保京子

[編集] 7号(2008年)

  • 北欧2ケ国をめぐる現代写真事情・フィンランド、デンマーク 中村浩美
  • 幕末期のパノラマ写真 19世紀の制作方法と東京都写真美術館蔵《長崎パノラマ》  (収蔵番号20100448および20100449)を中心の 三井圭司
  • ゾルフラクション法によるゼラチンバインダーの劣化分解の検出 山口孝子

[編集] 8号(2009年)

  • 文化遺産としての銀塩写真 2つの時代に生きて 福原義春
  • Sweet&Bitter:日本の<女の子写真>をめぐる考察 中村浩美
  • 梅阪鶯里調査報告  打林俊
  • デジタルテクノロジーの進化と映画鑑賞者の変化  金田裕里

[編集] 9号(2010年)

  • 燻蒸処理による写真画像への影響と長期保存性の検証 再燻蒸による写真画像およびゼラチンバインダーへの影響 山口孝子
  • Creative Economiesの行方 ASEF(Asia-Europe Foundation):ASIA-EUROPE Emerging Photographers" Forum 2009 KUALA LUMPURの取り組みと課題 中村浩美
  • Quiet Observation ヴェネツィア・ビエンナーレのヴォルフガング・ティルマンス 伊藤貴弘
  • 大戦間のチェコにおけるシュルレアリスム運動の展開と特質 神保京子

[編集] 10号(2011年)

  • フィルム・キュレーションの可能性 映像アーカイヴとフェスティバル 田坂博子
  • 東京都写真美術館寄託の福森白洋写真作品・資料および関係資料について 金子隆一・藤原パウラ
  • 写真美術館図書室の試み 図書館の未来の姿を探る 来代紀子
  • コロタイプ印刷の画像保存性 山口孝子・高橋則英・大川祐輔

[編集] 外部リンク

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