ヤンキー (不良少年)
ヤンキーとは、本来はアメリカ人を指すYankeeが語源[1]。日本では、誤用され不良少年および少女全般を指すことが多い。また、それら少年少女のファッション傾向を指す場合もある。口伝えで広まった言葉のため、本来の意味を知らない多くの人々によってあいまいな定義のまま使用されることが多く、「不良」「チンピラ」「不良軍団」など多くの意味で使用される。
目次 |
[編集] 語源
本来はアメリカの南北戦争時の、南部での北部地方者や北軍の兵士の蔑称。その後、アメリカ人全体を意味するようになった。
日本では、1970年代後半に、大阪市南区(現中央区)のアメリカ村で売られていた派手なアロハシャツと太いズボンを好んで着る不良少年を「ヤンキー」と呼んだのが使いはじめとされる[要出典]。
その頃、同じく南区のヨーロッパ村でたむろしていた不良少年をヤンキーと区別し「ヨーロピ」もしくは「ヨーロピィ」と呼び、そのファッションも若干異なっていたがヤンキーの隆盛と共に衰退同化した。
1983年に歌手の嘉門達夫がリリースしたコミックソング『ヤンキーの兄ちゃんのうた』のヒットで日本全国に広まった。
「ヤンキー」はテレビなどメディアの影響などもあって、全国的に広まった。関西以外でアクセントが違う
また以下のような、誤解釈[要出典]も存在する。
- 不良少年らがケンカの際に乱暴に河内弁風の「〜やんけ(=〜じゃないか)」という語尾を使うことから「やんけ言い」→「やんきぃ」(「き」にアクセント)と呼ぶようになった[要出典]。
- 「ヤング・キッズ」の略[要出典]。
[編集] ヤンキーファッションの変遷
ファッションとしてのヤンキーは、下記の示す中のクラシックなモノが特定されることが多く、それ以後のチーマーやヒップホップファッションは、ヤンキーと完全区別されることが多い。しかし大洋図書が提唱した悪羅悪羅系スタイルのヒットにより、2010年以降は悪羅悪羅がヤンキーの基本ファッションとなる。
[編集] クラシック
1980年代後半から1990年代初頭にかけて、不良少年少女全般を指して「ヤンキー」と呼んだ。またこれらを“古典的なヤンキー”の意で「クラシックヤンキー」と呼ぶ。当時のクラシックヤンキーの男性はリーゼントに幅の広いズボン(学校の中ではジョニーケイやブラックワン、マックスラガーの変形学生服を着用)や、主に紫色をベースにした派手な柄のシャツ等で見た目から分かりやすく、2009年現在の不良とはスタイル、ファッション共に隔世の感がある。足下は、派手なヒール付きサンダル、もしくは雪駄を好んで履いていた。2009年現在の若者達の感覚ではヤンキーとは昔の不良のことを指す。同年代に使用する場合も、一般人から見ると特異なファッションセンスを持つ、あるいは特有の仕草がある不良を揶揄して呼ぶが、一方では「ヤンキー的なるもの」は脈々と受け継がれ、形を変えつつ「新たなるヤンキー」が生まれつつある(後述のヒップホップヤンキー以降の流れ参照)。
日本のロックバンド氣志團は「ヤンク・ロック」を標榜、クラシックヤンキーの衣装・意匠を用いているが、構成員自体がヤンキーあるいはそれに類するメンタリティの持ち主であるかは不明である。
[編集] ニューウェーブそしてギャル男へ
バブル崩壊から1990年代末にかけて、三大いい男吉田栄作加瀬大周織田雄二の登場により、ストレートヘア、ストレートジーンズに白いTシャツやブレザーを合わせるなどのきれいめファッションがはやり、アイドルが髪にパーマをかけなくなり、スリムジーンズが時代遅れになるのと並行して、ボンタン、ドカン、リーゼントなどのクラシックヤンキースタイルが完全に時代遅れとなった。そのためクラシックヤンキーたちは今までのファッションをすてることになった。模索している時期はカラーギャングやチーマーといった新しいスタイルのヤンキー、「ニューウェーブヤンキー」が台頭。しかしファッションに若干のセンスアップが見られるだけで、基本的にそれまでのヤンキーと同じようなメンタリティや行動原理を有するとされる。ファッションは主にハードロック系のアメカジスタイルが主流。ただしこのムーブメントは後の「ヒップホップヤンキー」の登場への布石となる。また、ヤンキーをすて、ギャル男という新しいステージへ向かうものも相当数現れた。
[編集] ヒップホップ
2000年代には、アメリカの低所得者層の不良子弟(→ギャングスター)のそれに似た様式が日本に流入し、日本の古典的ヤンキースタイルとは一線を画している。ヒップホップのスター達が主として取り入れていたスタイルをそのまま真似たようなファッション、いわゆるヒップホップ系ファッションをしたヤンキーを「ヒップホップヤンキー」と呼び、そして前述のクラシックヤンキーと区別する向きもある。
また、この頃からヤンキー達の人間関係も上下関係や組織的な統制を重んじない傾向が始まっている。手持ちの携帯電話には大量の友人や顔見知りの電話番号が記録されているが、その中の一人一人とは特に深い交友関係を持っているわけではないことがこのタイプのヤンキーの典型例と言われている。
カール・カナイのジャージを着るのが愛好家たちの間で流行。また、2000年代に入るとガルフィーのジャージが流行した。 ヒップホップヤンキーの代表的なファッションは、オーバーサイズのジャージやジーンズなどのボトムのウェストを股下までずり下げ着用する「腰履き」が主流である。また、これをファッション誌などのメディアでは、「B系」と称する場合が一般的であるが、その場合は必ずしもヒップホップヤンキーのことを指す表現ではない(B系記事参照)。
ただし2009年現在では、着用の際の工夫を凝らさずともあらかじめ腰履きに見える手軽さと履きやすさが特徴である「ヒップホップジーンズ」などが好まれている。かつてクラシックヤンキーが好んで履いた「ボンタン」との類似点が指摘されている。ただ、このスタイルは、一見してヤンキー的メンタリティを持ち合わせていないと思われる若者の間にも広く受け入れられ、外見的にはヤンキー、ヒップホップ愛好者、そのどちらでもない一般人の区別があいまいで困難になった。
[編集] ネオヒップホップ
前述のヒップホップヤンキーから派生した「ネオヒップホップヤンキー」と呼ばれるスタイルが2004年前後から台頭してきた。 髪型はヴィジュアル系、上半身(トップ)は裏原宿系、下半身(ボトム)はヒップホップ系といういでたちが未成年者を中心に流行した(これは「ギャル男系」と呼ばれるファッションとも類似点が多数見受けられる。)。これらの現象は、前述の「外見上のヤンキーか否かの区別があいまいになった状況」を象徴する現象といえる。
クラシックともいえるヤンキー的スタイルになお別の潮流のスタイルを取り入れることでヤンキーファッションは進化を続けた。
[編集] 悪羅悪羅系の誕生による原点回帰
ヒップホップはどちらかというと、「クラブ遊びに精通した人に見られたい」ファッションであり、遊び人としてのイメージを周囲に与え「スケボーやっていて転んでもいたくない」「デブでもにあう」実用性の伴うファッションであり、ヒットした。また、ギャル男はやはり基本精神は女にもてることである。しかし、ヒップホップやギャル男のほうへ流れたヤンキーファッションを見ていて「あれれれ、違うぞ」と思うヤンキーたちがいた。ヤンキーファッションの基本精神はクラシックヤンキーファッションのような「周囲を威嚇するような強そうな格好をして、仲間から一目おかれたい」だからである。しかしクラシックヤンキーのファッションは完全に時代遅れである。そのヤンキーたちの心の声をくみ取った大洋図書がSOULJAPANを創刊し、現代のスタイルにあう「威嚇するような強い格好」である「悪羅悪羅」系を提唱。2010年以降ヤンキーファッションの主流となる。
ヤンキーのメンタリティ、精神性は今も昔も変わらない。根本的にはそれほど変化していないが、外見や消費傾向などの枝葉の部分は今もなお、変化を続けている。
[編集] ヤンキーの消費動向の事例
ヤンキーには自動車を愛好する者が多い。ヤンキーが好む車種として中古の日本の高級車、ソアラ、クラウン、セルシオ、シーマなど、オートバイはネイキッドタイプ、スクーター、旧車などが多い。ヤンキーが嗜好する車を指して「ヤン車」「VIPカー」とも呼ばれる。ボディカラーは黒色が多い。
また、2009年現在では、ヤンキーが好む車種も変遷し、アメリカ車のハマーH2や、リンカーン・ナビゲーターが憧れとされる[要出典]。ただ現実には購入費や維持費の問題もあり、中古のシボレー・サバーバンや、アストロ、国産のミニバンやSUV(エルグランド、アルファード、オデッセイ、ランドクルーザー、パジェロなどの大型で高級あるいはスポーツタイプが多い)、軽自動車(ワゴンRなどの軽トールワゴンタイプが多い)をVIPカー仕様に改造し乗用している。所得の問題もあり、近年はビッグスクーターの改造車や親の車を無改造で使用したり、車や単車などを所有していない若者も多い。
他にも、高価なAVシステムやハイドロ(油圧式車高調整機構)を搭載する趣味でワゴンやアメ車を好むB-BOYの乗るローライダーやラグジュアリースポコンなどもあり、これらもまたヒップホップカルチャーの一つであるが、日本のヒップホップヤンキーと必ずしも密接な関わりがあるわけではないと指摘する向きもある[誰?]。
[編集] ヤンキーが登場する作品
[編集] 漫画・アニメ
- ヤンキー - 山本よしふみ
- ビーバップハイスクール・サル番長 - きうちかずひろ
- 湘南爆走族・荒くれKNIGHT - 吉田聡
- シャコタン☆ブギ - 楠みちはる
- ヤンキー烈風隊・麗霆゛子(レディース) - もとはしまさひで
- 名門!多古西応援団・特攻の拓 - 所十三
- 湘南純愛組! - 藤沢とおる
- 嗚呼!!花の応援団 - どおくまん
- ろくでなしBLUES・ROOKIES - 森田まさのり
- 押忍!!空手部 - 高橋幸二
- ヤンキー君とメガネちゃん - 吉河美希
- カメレオン・ゼロセン・ジゴロ次五郎 - 加瀬あつし
- ごくせん - 森本梢子
- A-BOUT! - 市川マサ
- 今日から俺は!! - 西森博之
- クローズ・ワースト - 高橋ヒロシ
- 工業哀歌バレーボーイズ - 村田ひろゆき
- エリートヤンキー三郎 - 阿部秀司
- BADBOYS(BADBOYS グレアー) / 女神の鬼 - 田中宏
- 天上天下
- ヤヌスの鏡 - 宮脇明子
- CUFFS 〜傷だらけの地図〜 - 東條仁
- 美咲ナンバーワン!! - 藤崎聖人
[編集] 映画・テレビドラマ
- 下妻物語 (小説・映画)
- 池袋ウエストゲートパーク (テレビドラマ)
- ごくせん (テレビドラマ)
- ごくせん THE MOVIE(映画)
- ヤヌスの鏡(テレビドラマ)
- ぼくたちと駐在さんの700日戦争(映画)
- ヤンキー君とメガネちゃん(テレビドラマ)
- ヤンキー母校に帰る
- 美咲ナンバーワン!!(テレビドラマ)
- マジすか学園(テレビドラマ)
[編集] 雑誌
[編集] 書籍
- ヤンキー今昔物語 - 芸文社 - ジャパンオリジナル・ヤンキー文化決定版書籍。
- ツッパリ少年少女カタログ - ミリオン出版
- 積木くずし - 穂積隆信 - 桐原書店
- ヤンキー文化論序説 - 五十嵐太郎編著 - 河出書房新社
[編集] ゲーム
- 喧嘩上等! ヤンキー番長 - プレイステーション2
- 族車キングシリーズ
- 熱血硬派くにおくん
- 疾走、ヤンキー魂。
- 喧嘩番長シリーズ
[編集] 関連項目
- 不良行為少年
- 少年犯罪
- 暴走族、 徒歩暴走族、番長
- DQN、 へたれ
- ギャル - ギャル男
- おやじ狩り - オタク狩り
- ヤンキー漫画
- スウェット族
- ジャージ族
- チーマー
- カラーギャング
- バイカー
- ガーディアン・エンジェルス