スタニスラス・ワウリンカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
スタニスラス・ワウリンカ Tennis pictogram.svg
Stanislas Wawrinka at Olympics 2012.jpg
スタニスラス・ワウリンカ
基本情報
ラテン文字名 Stanislas Wawrinka
愛称 スタン
国籍 スイスの旗 スイス
出身地 同・ローザンヌ
生年月日 1985年3月28日(29歳)
身長 183cm
体重 79kg
利き手
バックハンド 片手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2003年
ツアー通算 9勝
シングルス 7勝
ダブルス 2勝
4大大会最高成績・シングルス
全豪 優勝(2014)
全仏 ベスト8(2013)
全英 ベスト8(2014)
全米 ベスト4(2013)
優勝回数 1(豪1)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 3回戦(2006)
全仏 3回戦(2006)
全英 1回戦(2006・07)
全米 1回戦(2005)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 3位(2014年1月27日)
ダブルス 90位(2006年11月6日)
獲得メダル
男子 テニス
オリンピック
2008 北京 ダブルス
2013年10月7日現在

スタニスラス・ワウリンカStanislas Wawrinka, 1985年3月28日 - )は、スイスローザンヌ出身の男子プロテニス選手。2008年北京五輪男子ダブルスで、ロジャー・フェデラーと組んで金メダルを獲得した選手である。これまでにATPツアーでは、2014年全豪オープンの男子シングルスでの優勝を含め、シングルス7勝、ダブルス2勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス3位、ダブルス90位。身長183cm、体重79kg。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。バブリンカと呼ばれることも多い。

来歴[編集]

ワウリンカは農場で働くドイツ人の父とスイス人の母の間に、4人兄妹の次男として生まれた。後に同じくプロテニス選手となる兄ジョナサンの手ほどきにより、8歳からテニスを始める。ジュニア時代には2003年全仏オープン男子シングルスジュニア部門で優勝するなど、早くから期待の若手として知られていた。同年にプロ入り。

2004年から男子テニス国別対抗戦・デビスカップスイス代表選手になる。2005年から4大大会に出場し始めたワウリンカは、予選から勝ち上がった全仏オープンマリアノ・プエルタとの3回戦まで勝ち進んだ。同年の全米オープンでは2回戦で(当時世界ランキング10位の)プエルタにフルセットの末勝利し、この大会でも3回戦まで進む。翌年の2006年7月にクロアチア・オープンでプロ初優勝を果たした後、しばらく足踏みが続いた。

2008年5月のローマ・マスターズで、ワウリンカはノバク・ジョコビッチとの決勝戦まで進み、この大会で準優勝した。8月の北京五輪で、ワウリンカとロジャー・フェデラーは男子ダブルスの第4シードに選ばれた。2人は準決勝でアメリカ代表のボブ・ブライアン&マイク・ブライアン組を破ると、決勝戦でスウェーデン代表のシーモン・アスペリン&トーマス・ヨハンソン組を 6-3, 6-4, 6-7, 6-3 で破り、スイスのテニス選手として1992年バルセロナ五輪の男子シングルスを制したマルク・ロセ以来の金メダルをもたらした。

2010年ハサン2世グランプリビクトル・ハネスクを 6–2, 6–3 で破りツアー2勝目を挙げた。全米オープンでは、ワウリンカは3回戦で第4シードのアンディ・マリーに 6-7, 7-6, 6-3, 6-3 、4回戦でサム・クエリーを 7-6, 6-7, 7-5, 4-6, 6-4 で破り4大大会初のベスト8に進出した。

2011年は開幕戦のチェンナイ・オープングザビエ・マリスを 7–5, 4–6, 6–1 で勝利してツアー3勝目を挙げた。全豪オープンでは、4回戦でアンディ・ロディックを 6-3, 6-4, 6-4 で破り全米に続きベスト8に進出。準々決勝では先輩のロジャー・フェデラーに 1-6, 3-6, 3-6 で敗れた。

2012年ロンドンオリンピックの開会式ではスイス選手団の旗手を務めた。シングルスでは1回戦でアンディ・マリーに 3–6, 3–6 で敗退した。前回優勝のフェデラーとのダブルスも2回戦でイスラエルアンディ・ラム&ジョナサン・エルリック組に 6-1, 6-7(5), 3-6 で敗れた。

2013年全豪オープンでは4回戦で第1シードのノバク・ジョコビッチと対戦した。5時間を超える熱戦となったが 6-1, 5-7, 4-6, 7-6(5), 10-12 で競り負けた。5月のポルトガル・オープンでは決勝でダビド・フェレールを 6–1, 6–4 で破り2年ぶりのツアー4勝目を挙げた。全仏オープンでは4回戦でリシャール・ガスケを 6-7(5), 4-6, 6-4, 7-5, 8-6 で勝利し全仏では初めてベスト8に進出した。準々決勝ではラファエル・ナダルに 2-6, 3-6, 1-6 で完敗した。全米オープンでは準々決勝で前年優勝のアンディ・マリーを 6-4, 6-3, 6-2 で破り初めて4大大会でベスト4に進出した。準決勝ではノバク・ジョコビッチに 6–2, 6–7, 6–3, 3–6, 4–6 のフルセットで敗れた。最終戦のATPワールドツアー・ファイナルにも初出場を果たしベスト4に進出した。

2014年は、昨年からの好調を維持し、年初のチェンナイ・オープンで優勝し自身ツアー5勝目を飾る。2014年全豪オープンでは、第8シードで勝ち上がり、準々決勝で第2シードのノバク・ジョコビッチと再び対戦。2-6, 6-4, 6-2, 3-6, 9-7の激闘を制して準決勝に進出。準決勝で第7シードのトマーシュ・ベルディハを6-3, 6-7, 7-6, 7-6で破り、グランドスラム初の決勝進出を果たす。 決勝では、準決勝で同じスイスの第6シードロジャー・フェデラーを破った、第1シードのラファエル・ナダルと対戦。序盤から攻撃的なテニスを展開し、6-3, 6-2, 3-6, 6-3でナダルを破り、グランドスラム初優勝を果たした。これにより、大会後のランキングでは自己最高の3位となり、長年スイスNo.1プレーヤーであったフェデラーを抜き、スイスNo.1の座を手にした。また4大大会において、第1シードと第2シードの2選手に勝利しての優勝は1993年全仏オープンセルジ・ブルゲラ以来の快挙であった。

ATPツアー決勝進出結果[編集]

シングルス: 16回 (7勝9敗)[編集]

大会グレード
グランドスラム (1-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (1-2)
ATPワールドツアー・500シリーズ (0-2)
ATPワールドツアー・250シリーズ (5-5)
サーフェス別タイトル
ハード (3-3)
クレー (4-5)
芝 (0-1)
カーペット (0-0)
サーフェス別タイトル
屋外 (7-8)
室内 (0-1)


結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2005年7月4日 スイスの旗 グシュタード クレー アルゼンチンの旗 ガストン・ガウディオ 4–6, 4–6
優勝 1. 2006年7月24日 クロアチアの旗 ウマグ クレー セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ 6–6, 途中棄権
準優勝 2. 2007年7月22日 ドイツの旗 シュトゥットガルト クレー スペインの旗 ラファエル・ナダル 4–6, 5–7
準優勝 3. 2007年10月14日 オーストリアの旗 ウィーン ハード (室内) セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ 4–6, 0–6
準優勝 4. 2008年1月5日 カタールの旗 ドーハ ハード イギリスの旗 アンディ・マリー 4–6, 6–4, 2–6
準優勝 5. 2008年5月11日 イタリアの旗 ローマ クレー セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ 6–4, 3–6, 3–6
準優勝 6. 2010年1月4日 インドの旗 チェンナイ ハード クロアチアの旗 マリン・チリッチ 6–7(2), 6–7(3)
優勝 2. 2010年4月11日 モロッコの旗 カサブランカ クレー ルーマニアの旗 ビクトル・ハネスク 6–2, 6–3
優勝 3. 2011年1月9日 インドの旗 チェンナイ ハード ベルギーの旗 グザビエ・マリス 7–5, 4–6, 6–1
準優勝 7. 2013年2月24日 アルゼンチンの旗 ブエノスアイレス クレー スペインの旗 ダビド・フェレール 4–6, 6–3, 1–6
優勝 4. 2013年5月5日 ポルトガルの旗 オエイラス クレー スペインの旗 ダビド・フェレール 6–1, 6–4
準優勝 8. 2013年5月12日 スペインの旗 マドリード クレー スペインの旗 ラファエル・ナダル 2–6, 4–6
準優勝 9. 2013年6月22日 オランダの旗 スヘルトーヘンボス フランスの旗 ニコラ・マユ 3-6, 4-6
優勝 5. 2014年1月5日 インドの旗 チェンナイ ハード フランスの旗 エドゥアール・ロジェ=バセラン 7–5, 6–2
優勝 6. 2014年1月26日 オーストラリアの旗 全豪オープン ハード スペインの旗 ラファエル・ナダル 6-3, 6–2, 3-6, 6-3
優勝 7. 2014年4月20日 モナコの旗 モンテカルロ クレー スイスの旗 ロジャー・フェデラー 4-6, 7–6(5), 6–2

ダブルス: 6回 (2勝4敗)[編集]

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2004年7月11日 スイスの旗 グシュタード クレー スイスの旗 マルク・ロセ インドの旗 リーンダー・パエス
チェコの旗 ダヴィッド・リクル
4–6, 2–6
準優勝 2. 2008年7月7日 スイスの旗 グシュタード クレー スイスの旗 ステファン・ボーリ チェコの旗 ヤロスラフ・レビンスキー
スロバキアの旗 フリップ・ポラセック
6–3, 2–6, [9–11]
優勝 1. 2008年8月16日 中華人民共和国の旗 北京五輪 ハード スイスの旗 ロジャー・フェデラー スウェーデンの旗 シーモン・アスペリン
スウェーデンの旗 トーマス・ヨハンソン
6–3, 6–4, 6–7(4), 6–3
準優勝 3. 2009年1月11日 インドの旗 チェンナイ ハード スイスの旗 ジャン=クロード・シェラー アメリカ合衆国の旗 エリック・バトラック
アメリカ合衆国の旗 ラジーブ・ラム
3–6, 4–6
準優勝 4. 2011年3月18日 アメリカ合衆国の旗 インディアンウェルズ ハード スイスの旗 ロジャー・フェデラー ウクライナの旗 アレクサンドル・ドルゴポロフ
ベルギーの旗 グザビエ・マリス
4–6, 7–6(5), [7–10]
優勝 2. 2013年1月6日 インドの旗 チェンナイ ハード フランスの旗 ブノワ・ペール ドイツの旗 アンドレ・ベゲマン
ドイツの旗 マルティン・エメリッヒ
6–2, 6–1

4大大会優勝[編集]

大会 対戦相手 試合結果
2014年 全豪オープン スペインの旗 ラファエル・ナダル 6-3, 6-2, 3-6, 6-3

4大大会シングルス成績[編集]

略語の説明
W  F  SF QF #R RR Q# LQ A WG Z# PO SF-B S G NMS NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, SF-B=オリンピック銅メダル, S=オリンピック銀メダル, G=オリンピック金メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.

大会 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 通算成績
全豪オープン LQ LQ 2R 3R 2R 3R 3R QF 3R 4R W 23–8
全仏オープン LQ 3R 1R 2R 3R 3R 4R 4R 4R QF 1R 20–10
ウィンブルドン A 1R 3R 1R 4R 4R 1R 2R 1R 1R 9–9
全米オープン LQ 3R 3R 4R 4R 1R QF 2R 4R SF 23–9

※2014年全豪オープン3回戦の不戦勝は数に含まない。

外部リンク[編集]