リシャール・ガスケ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
リシャール・ガスケ Tennis pictogram.svg
Richard Gasquet.jpg
リシャール・ガスケ
基本情報
ラテン文字名 Richard Gasquet
国籍 フランスの旗 フランス
出身地 同・ベジエ
生年月日 1986年6月18日(28歳)
身長 185cm
体重 75kg
利き手
バックハンド 片手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2002年
ツアー通算 12勝
シングルス 10勝
ダブルス 2勝
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2007・08・13)
全仏 4回戦(2011・12・13)
全英 ベスト4(2007)
全米 ベスト4(2013)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2006)
全仏 1回戦(2002・03・05)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全仏 優勝(2004)
優勝回数 1(仏1)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 7位(2007年7月9日)
ダブルス 45位(2008年4月7日)
獲得メダル
男子 テニス
オリンピック
2012 ロンドン ダブルス
2013年6月11日現在

リシャール・ガスケRichard Gasquet, 1986年6月18日 - )は、フランスベジエ出身の男子プロテニス選手。2004年全仏オープン混合ダブルス優勝者である。2012年ロンドン五輪男子ダブルスで、ジュリアン・ベネトーとペアを組んで銅メダルも獲得している。

シングルス自己最高ランキングは7位。2013年ATPワールドツアー・ファイナルに出場。これまでにATPツアーでシングルス10勝、ダブルス2勝を挙げている。身長185cm、体重75kg、右利き。

来歴[編集]

4歳からテニスを始める。ガスケの父親はテニスクラブの経営者で、母親もテニスコーチという恵まれた家庭に育ち、早くも9歳の時に「フランス・テニス・マガジン」1996年2月号の表紙に掲載されたことがあった。ジュニア時代、2002年全仏オープン全米オープンのジュニア男子シングルス部門で優勝したことがあり、全米ジュニア決勝ではキプロスマルコス・バグダティスを破っている。同年にプロ入りし、直ちに年末の世界ランキングで166位に入った。2004年全仏オープン混合ダブルス部門で、ガスケは同じフランスタチアナ・ゴロビンとペアを組み、ジンバブエウェイン・ブラック&カーラ・ブラック組を 6-3, 6-4 で破って優勝した。当時ガスケは18歳、ゴロビンは16歳で、2人の混合ダブルス優勝は地元ファンを大いに喜ばせた。2005年6月、イギリス・ノッティンガム大会の決勝でマックス・ミルヌイを 6-2, 6-3 で破り、男子ツアー大会のシングルス初優勝を果たす。この後、ガスケはウィンブルドン全米オープンで4回戦に進出し、全米オープン終了後に世界ランキング12位をマークした。

2006年のシーズン前半はやや不調であったが、6月のノッティンガム大会で2連覇を果たし、7月第2週のスイス・グシュタード大会と10月第3週のフランスリヨン大会でも優勝して、シングルスで年間3勝を記録した。10月初頭のフランス・メス大会では、同じフランスファブリス・サントロと組んでダブルス初優勝も果たしている。4大大会では全米オープンで2年連続の4回戦に進出した。

2007年、ガスケはウィンブルドンで初めての準決勝に進出した。準々決勝では第3シードのアンディ・ロディックを 4-6, 4-6, 7-6, 7-6, 8-6 の逆転で倒したが(先に相手に2セットを取られる=2セット・ダウンの後、第3・第4セットのタイブレークを連取 → 最終第5セットはタイブレークなし)、準決勝でロジャー・フェデラーに 5-7, 3-6, 4-6 で敗れた。ガスケとフェデラーは、前年のウィンブルドン1回戦で顔を合わせたこともあった。ウィンブルドン終了後、ガスケは世界ランキングを「7位」に上げ、初めての世界トップ10入りを果たした。

2008年全豪オープンでは、ガスケは4回戦で同じフランスのジョー=ウィルフリード・ツォンガに 2-6, 7-6, 6-7, 3-6 で敗退した。ウィンブルドン4回戦では、地元イギリスの声援を集めたアンディ・マレーに 7-5, 6-3, 6-7, 2-6, 4-6 の逆転負けを喫している。

ガスケは、2009年のソニー・エリクソン・オープンドーピング検査で、コカインの使用疑惑が浮上した[1]。暫定的に出場停止処分となったが[2]ガスケは潔白を主張し、スポーツ仲裁裁判所はコカインは極めて微量で、2次摂取の疑いが強いとして、2年間の出場停止処分を求めたITFWADAの提訴を棄却した[3]

2010年5月の地元ニース大会の決勝でフェルナンド・ベルダスコを 6–3, 5–7, 7–6(5) で破り2年8カ月ぶりのツアー6勝目を挙げた。

2012年7月のロンドン五輪でオリンピックに初出場した。シングルスでは2回戦でマルコス・バグダティスに 4-6, 4-6 で敗れた。ジュリアン・ベネトーと組んだダブルスでは準決勝でアメリカボブマイクのブライアン兄弟組に 4-6, 4-6 で敗れたが、準決勝敗退選手2組による「銅メダル決定戦」でスペインのダビド・フェレール&フェリシアーノ・ロペス組に 7-6, 6-2 で勝利し銅メダルを獲得した。

2013年1月のカタール・エクソンモービル・オープン決勝で 3-6, 7-6, 6-3 でニコライ・ダビデンコを下し、ツアー8勝。翌月は地元フランス、モンペリエのオープン・シュ・ド・フランスで同胞のブノワ・ペールを破り9勝目を挙げた。さらに、シーズン終盤で初出場した、クレムリン・カップで予選通過者のミハイル・ククシキンを4-6,6-4,6-4で破り2006年以来の年間3勝し、通算10勝目を挙げた。アンディ・マレーが欠場したことにより、ATPワールドツアー・ファイナル初出場。

ATPツアー決勝進出結果[編集]

シングルス: 21回 (10勝11敗)[編集]

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-3)
ATPワールドツアー・500シリーズ (0-2)
ATPワールドツアー・250シリーズ (10–6)
サーフェス別タイトル
ハード (5–6)
クレー (2-5)
芝 (2-0)
カーペット (1-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2004年10月11日 フランスの旗 メス ハード (室内) フランスの旗 ジェローム・エーネル 6–7(9), 4–6
準優勝 2. 2005年5月9日 ドイツの旗 ハンブルク クレー スイスの旗 ロジャー・フェデラー 3–6, 5–7, 6–7(4)
優勝 1. 2005年6月13日 イギリスの旗 ノッティンガム ベラルーシの旗 マックス・ミルヌイ 6–2, 6–3
優勝 2. 2006年6月19日 イギリスの旗 ノッティンガム スウェーデンの旗 ヨナス・ビョルクマン 6–4, 6–3
優勝 3. 2006年7月10日 スイスの旗 グシュタード クレー スペインの旗 フェリシアーノ・ロペス 7–6(4), 6–7 (3), 6–3, 6–3
準優勝 3. 2006年8月7日 カナダの旗 トロント ハード スイスの旗 ロジャー・フェデラー 6–2, 3–6, 2–6
優勝 4. 2006年10月23日 フランスの旗 リヨン カーペット (室内) フランスの旗 マルク・ジケル 6–3, 6–1
準優勝 4. 2007年4月29日 ポルトガルの旗 エストリル クレー セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ 6–7(7), 6–0, 1–6
優勝 5. 2007年9月30日 インドの旗 ムンバイ ハード ベルギーの旗 オリビエ・ロクス 6–3, 6–4
準優勝 5. 2007年10月7日 日本の旗 東京 ハード スペインの旗 ダビド・フェレール 1–6, 2–6
準優勝 6. 2008年7月13日 ドイツの旗 シュトゥットガルト クレー アルゼンチンの旗 フアン・マルティン・デル・ポトロ 4–6, 5–7
準優勝 7. 2010年1月16日 オーストラリアの旗 シドニー ハード キプロスの旗 マルコス・バグダティス 4–6, 6–7(2)
優勝 6. 2010年5月22日 フランスの旗 ニース クレー スペインの旗 フェルナンド・ベルダスコ 6–3, 5–7, 7–6(5)
準優勝 8. 2010年8月1日 スイスの旗 グシュタード クレー スペインの旗 ニコラス・アルマグロ 5–7, 1–6
準優勝 9. 2012年5月6日 ポルトガルの旗 エストリル クレー アルゼンチンの旗 フアン・マルティン・デル・ポトロ 4–6, 2–6
準優勝 10. 2012年8月12日 カナダの旗 トロント ハード セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ 3–6, 2–6
優勝 7. 2012年9月30日 タイ王国の旗 バンコク ハード (室内) フランスの旗 ジル・シモン 6–2, 6–1
優勝 8. 2013年1月5日 カタールの旗 ドーハ ハード ロシアの旗 ニコライ・ダビデンコ 3–6, 7–6(4), 6–3
優勝 9. 2013年2月10日 フランスの旗 モンペリエ ハード (室内) フランスの旗 ブノワ・ペール 6–2, 6–3
優勝 10. 2013年10月20日 ロシアの旗 モスクワ ハード (室内) カザフスタンの旗 ミハイル・ククシキン 4-6, 6–4,6-4
準優勝 11. 2014年2月9日 フランスの旗 モンペリエ ハード (室内) フランスの旗 ガエル・モンフィス 4–6, 4–6

ダブルス: 4回 (2勝2敗)[編集]

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2006年10月2日 フランスの旗 メス ハード
(室内)
フランスの旗 ファブリス・サントロ オーストリアの旗 ユリアン・ノール
オーストリアの旗 ユルゲン・メルツァー
3–6, 6–1, [11–9]
準優勝 1. 2007年4月22日 モナコの旗 モンテカルロ クレー フランスの旗 ジュリアン・ベネトー アメリカ合衆国の旗 ボブ・ブライアン
アメリカ合衆国の旗 マイク・ブライアン
2–6, 1–6
優勝 2. 2008年1月7日 オーストラリアの旗 シドニー ハード フランスの旗 ジョー=ウィルフリード・ツォンガ アメリカ合衆国の旗 ボブ・ブライアン
アメリカ合衆国の旗 マイク・ブライアン
4–6, 6–4, [11–9]
準優勝 2. 2009年11月1日 ロシアの旗 サンクトペテルブルク ハード
(室内)
フランスの旗 ジェレミー・シャルディー イギリスの旗 コリン・フレミング
イギリスの旗 ケン・スクプスキ
6–2, 5–7, [4–10]

4大大会シングルス成績[編集]

略語の説明
W  F  SF QF #R RR Q# LQ A WG Z# PO SF-B S G NMS NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, SF-B=オリンピック銅メダル, S=オリンピック銀メダル, G=オリンピック金メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.

大会 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 通算成績
全豪オープン A 1R 1R A 1R 4R 4R 3R 1R 3R 4R 4R 3R 18–11
全仏オープン 1R 1R 1R 3R 2R 2R A A 1R 4R 4R 4R 13–10
ウィンブルドン A A 1R 4R 1R SF 4R A A 4R 4R 3R 19–8
全米オープン LQ A LQ 4R 4R 2R 1R 1R 4R 2R 4R SF 3R 19–9

: 2007年全米の不戦敗は通算成績に含まない

脚注[編集]

  1. ^ tennis365.net (2009年5月10日). “ガスケにコカイン使用疑惑が浮上”. 2011年3月20日閲覧。
  2. ^ AFPBB News (2009年5月12日). “コカイン陽性反応のガスケ 暫定出場停止に”. 2011年3月20日閲覧。
  3. ^ AFPBB News (2009年12月18日). “CAS ガスケの出場停止処分を棄却”. 2011年3月20日閲覧。

外部リンク[編集]