ルカシュ・ロソル

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ルカシュ・ロソル
Lukáš Rosol
ルカシュ・ロソル
基本情報
国籍  チェコ
出身地 同・ブルノ
居住地 同・プラハ
生年月日 (1985-07-24) 1985年7月24日(38歳)
身長 193cm
体重 81kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2004年
ツアー通算 5勝
シングルス 2勝
ダブルス 3勝
生涯獲得賞金 4,717,412 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2016)
全仏 3回戦(2011・15)
全英 3回戦(2012)
全米 2回戦(2015)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2012-16)
全仏 ベスト8(2015)
全英 2回戦(2012-14・16)
全米 2回戦(2014)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全英 1回戦(2014)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 26位(2014年9月22日)
ダブルス 37位(2014年10月13日)
2021年6月11日現在

ルカシュ・ロソルLukáš Rosol, 1985年7月24日 - )は、チェコブルノ出身の男子プロテニス選手。これまでにATPツアーでシングルス2勝、ダブルス3勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス26位、ダブルス37位。身長193cm、体重81kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

当時世界ランキング100位だった2012年ウィンブルドン選手権男子シングルス2回戦で世界ランキング2位・4大大会11回優勝のラファエル・ナダルを破った選手である。また、2011年全仏オープン男子シングルスでは世界ランク8位のユルゲン・メルツァーにも勝利している。

デビスカップチェコ代表としてトマーシュ・ベルディハらと共に2度の優勝に貢献した。

来歴[編集]

6歳からテニスを始め2004年にプロに転向。4大大会では2007年全豪オープンで予選に初挑戦したがなかなか突破することが出来ず2010年全米オープンの予選決勝で杉田祐一を6-1, 6-2で破り初出場した。1回戦でトミー・ロブレドに4-6, 3-6, 1-6で敗れた。

2011年全仏オープンにて

2011年全仏オープンでは2回戦で第8シードのユルゲン・メルツァーを6-7(4), 6-4, 4-6, 7-6(3), 6-4のフルセットで破り3回戦に進出した。3回戦ではフアン・イグナシオ・チェラに2-6, 4-6, 6-3, 6-7(5)で敗れた。

2012年1月のカタール・エクソンモービル・オープンではフィリップ・ポラーシェクと組んだダブルスでツアー初の決勝に進出し、決勝でフィリップ・コールシュライバー/クリストファー・カス組を6–3, 6–4で破り初優勝を果たした。

2012年ウィンブルドン選手権では2回戦で第2シードのラファエル・ナダルに6-7(9), 6-4, 6-4, 2-6, 6-4のフルセットで勝利した。過去5年連続で予選敗退していた世界ランキング100位のロソルが、過去出場5回連続で決勝に進出し2度優勝している2位のナダルを破る番狂わせを起こした[1]。ナダルはこの試合を最後に膝の故障のため7カ月の長期欠場を余儀なくされている。ロソルは3回戦でフィリップ・コールシュライバーに2-6, 3-6, 6-7(6)で敗れた。デビスカップ2012決勝でチェコスペインを3勝2敗で破り優勝した。ロソルは決勝での出場機会はなかったが32年ぶりの優勝メンバーの一人になった。

2013年のカザフスタンとのデビスカップ準々決勝ではトマーシュ・ベルディハが欠場したためロソルはエースとして出場しアンドレイ・ゴルベフを4-6, 6-4, 6-2, 7-6(6)、エフゲニー・コロレフを7-6(5), 6-7(2), 7-6(5), 6-2で破りチェコの勝利に貢献した[2]。大会後のランキングで46位になり初めてトップ50入りを果たした。BRDナスターゼ・ティリアク・トロフィーでツアー初のシングルス決勝に進出しギリェルモ・ガルシア=ロペスを6–3, 6–2で破りシングルスツアー初優勝を果たした[3]

2014年8月のウィンストン・セーラム・オープンの決勝でイェジ・ヤノヴィッツを3–6, 7–6(3), 7–5で破りシングルスツアー2勝目を挙げた。

私生活では2008年にチェコの陸上競技選手デニサ・ロソロバ英語版と結婚したが2011年に離婚している。2013年にチェコの女優ミハエラ・オホツカと婚約し2015年7月に結婚した。

ATPツアー決勝進出結果[編集]

シングルス: 4回 (2勝2敗)[編集]

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-0)
ATPワールドツアー・500シリーズ (0-0)
ATPワールドツアー・250シリーズ (2–2)
サーフェス別タイトル
ハード (1–0)
クレー (1-2)
芝 (0-0)
カーペット (0-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2013年4月28日 ルーマニアの旗 ブカレスト クレー スペインの旗 ギリェルモ・ガルシア=ロペス 6–3, 6–2
準優勝 1. 2014年4月27日 ルーマニアの旗 ブカレスト クレー ブルガリアの旗 グリゴール・ディミトロフ 6–7(2), 1–6
準優勝 2. 2014年7月13日 ドイツの旗 シュトゥットガルト クレー スペインの旗 ロベルト・バウティスタ・アグート 3–6, 6–4, 2–6
優勝 2. 2014年8月23日 アメリカ合衆国の旗 ウィンストン・セーラム ハード ポーランドの旗 イェジ・ヤノヴィッツ 3–6, 7–6(3), 7–5

ダブルス: 3回 (3勝0敗)[編集]

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2012年1月6日 カタールの旗 ドーハ ハード スロバキアの旗 フィリップ・ポラーシェク ドイツの旗 フィリップ・コールシュライバー
ドイツの旗 クリストファー・カス
6–3, 6–4
優勝 2. 2013年10月20日 オーストリアの旗 ウィーン ハード
(室内)
ルーマニアの旗 フロリン・メルジャ カナダの旗 ダニエル・ネスター
オーストリアの旗 ユリアン・ノール
7-5, 6-4
優勝 3. 2014年7月27日 クロアチアの旗 ウマグ クレー チェコの旗 フランティシェク・チェルマク セルビアの旗 ドゥシャン・ラヨビッチ
クロアチアの旗 フランコ・シュクゴール
6–4, 7–6(5)

デビスカップ[編集]

優勝 (2)[編集]

チェコの旗 チェコチーム ラウンド/相手
2012年 トマーシュ・ベルディハ
ラデク・ステパネク
ルカシュ・ロソル
イボ・ミナール
フランティシェク・チェルマク
1R:チェコ 4–1 イタリア
QF: チェコ 4–1 セルビア
SF: チェコ 4–1 アルゼンチン
FN: チェコ 3–2 スペイン
2013年 トマーシュ・ベルディハ
ラデク・ステパネク
ルカシュ・ロソル
ヤン・ハジェク
イジー・ベセリー
1R: スイス 2–3 チェコ
QF: カザフスタン 1–3 チェコ
SF: チェコ 3–2 アルゼンチン
FN: セルビア 2–3 チェコ

4大大会シングルス成績[編集]

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 通算成績
全豪オープン LQ LQ A A LQ 1R 2R 1R 2R 3R A A LQ 4–5
全仏オープン A LQ LQ LQ 3R 2R 2R 1R 3R 1R LQ A 1R 6–7
ウィンブルドン LQ LQ LQ LQ LQ 3R 1R 2R 2R 1R 2R A LQ 5–6
全米オープン LQ A LQ 1R 1R LQ 1R 1R 2R 1R LQ LQ LQ 1–6

脚注[編集]

外部リンク[編集]